JPH0578607U - ダクトのブラケット取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、中空状のダクトに挿入用スリット
をブラケットに垂直片及び水平折曲片を形成し、ブラケ
ットをダクトの挿入用スリットに上下、左右に移動しな
いようにセットし、タッピングネジ１本でブラケットを
ダクトに締め付け固定し、組付を容易にすると同時に部
品点数を削減することを目的としている。 【構成】 ダクト上面に軸線方向と直交する挿入用スリ
ットを形成し、更に該挿入用スリット前縁に巾狭の切欠
部を形成し、ブラケット前端には取付孔を有する直立片
を形成し、後端には前記挿入用スリットの切欠部より巾
狭の垂直片を折曲形成し、更に挿入用スリットより巾狭
で切欠部より巾広の水平折曲片を該垂直片より折曲形成
し、前記垂直片を切欠部に嵌入すると同時に水平折曲片
を切欠部前部のダクト下面に対向位置させ、該ブラケッ
トをダクト下面のボス部にタッピングネジ１本で固定し
てある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば車輌用空調ダクト等の中空状のダクトの上面にダクトを支持 するブラケット取付装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図５、図６は従来のダクトのブラケット取付装置の第１比較例で、前端に取付 孔１ａを有する直立片１ｂを形成したブラケット本体１をダクト２の上面に当接 し、該ブラケット本体１の後部平坦部１ｃをダクト２上面に２本のタッピングネ ジ３，４で固定している。

【０００３】 図７、図８は従来のダクトのブラケット取付装置の第２比較例で、前端に取付 孔１１ａを有する直立片１１ｂを形成したブラケット本体１１の後部平坦部１１ ｃ後端に突設した巾狭の折曲片１１ｄをダクト１２に形成した挿入孔１２ａに挿 入し、ブラケット本体１１の後部平坦部１１ｃをダクト１２の後部平坦部１２ｂ に当接し、タッピングネジ１３により固定している。

【０００４】 又、実公昭６３−３０８７１号公報及び実公平２−４２９９４号には、中空状 のダクトに取付台を一体に形成し、該取付台の係止部に固定するようにしたダク トのブラケット取付装置は公知である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来技術に於て、第１比較例は複数のタッピングネジを必要とするため部 品点数が増加し、第２比較例は挿入孔より空気洩れがあり、接合面積が小さいの で取付構造が不安定であるという問題点があった。

【０００６】 又、実公昭６３−３０８７１号公報及び実公平２−４２９９４号公報のダクト のブラケット取付装置は取付台を設けなくてはならないので、取付台の形状によ り型抜き方向が決ってしまい、必要とするダクト形状が得られず、又ダクト本体 から更に膨らまして一体形成するので取付台は肉薄になり剛性が低下し、取付部 としての機能を果さなくなるという問題点があった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記問題点を解決することを目的とし、ダクト上面に軸線方向と直交 する挿入用スリットを形成し、更に該挿入用スリット前縁に巾狭の切欠部を形成 し、ブラケット前端には取付孔を有する直立片を形成し、後端には前記挿入用ス リットの切欠部より巾狭の垂直片を折曲形成し、更に挿入用スリットより巾狭で 切欠部より巾広の水平折曲片を該垂直片より折曲形成し、前記垂直片を切欠部に 嵌入すると同時に水平折曲片を切欠部前部のダクト下面に対向位置させ、該ブラ ケットをダクト下面のボス部にタッピングネジ１本で固定したことを特徴とする 。

【０００８】

【作用】

ブラケット後端の垂直片をダクト上面の挿入用スリット前縁に形成した巾狭の 切欠部に嵌入すると同時に、切欠部より巾広の水平折曲片を切欠部前部のダクト 下面に対向位置させ、該ブラケットをダクト下面のボス部にタッピングネジ１本 で固定する。

【０００９】

【実施例】

次に図１乃至図４に示した本考案の一実施例について詳細に説明する。ダクト ２０上面に軸線方向と直交する挿入用スリット２１を形成し、更に該挿入用スリ ット前縁２１ａに巾狭の切欠部２１ｂを形成してある。２２はブラケットで前端 に取付孔２２ａを有する直立片２２ｂを形成し、後端には前記挿入用スリット２ １の切欠部２１ｂより巾狭の垂直片２２ｃを折曲形成し、更に挿入用スリット２ １より巾狭で切欠部２１ｂより巾広の水平折曲片２２ｄを該垂直片２２ｃより折 曲形成してある。

【００１０】 組付時はブラケット２２の垂直片２２ｃ及び水平折曲片２２ｄをダクト２０上 面の挿入用スリット２１内に上方から挿入し、垂直片２２ｃを切欠部２１ｂに嵌 入すると同時に、水平折曲片２２ｄを切欠部２１ｂ前部のダクト２０下面に対向 位置させ、回動したり、上下、左右に移動しないようにセットする。

【００１１】 次いで、該位置決めされたブラケット２２をダクト２０下面のボス部２２ｅに １本のタッピングネジ２３で締め付け固定している。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によると、ダクト上面に軸線方向と直交する挿入用スリットを形成し、 更に該挿入用スリット前縁に巾狭の切欠部を形成し、ブラケット前端には取付孔 を有する直立片を形成し、後端には前記挿入用スリットの切欠部より巾狭の垂直 片を折曲形成し、更に挿入用スリットより巾狭で切欠部より巾広の水平折曲片を 該垂直片より折曲形成し、前記垂直片を切欠部に嵌入すると同時に水平折曲片を 切欠部前部のダクト下面に対向位置させ、該ブラケットをダクト下面のボス部に タッピングネジ１本で固定してあるので、ブラケットとダクトは回動したり、上 下、左右に移動することがないようにセットされているので、１本のタッピング ネジによりブラケットとダクトを外力で外れないように確実に固定でき、組付ネ ジが２本から１本となり部品点数、工数を削減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例外観斜視図である。

【図２】図１の分解斜視図である。

【図３】図１のＡ−Ａ正断面図である。

【図４】図１のＢ−Ｂ側断面図である。

【図５】従来装置の第１比較例外観斜視図である。

【図６】図５のＡ−Ａ正断面図である。

【図７】従来装置の第２比較例外観斜視図である。

【図８】図７のＡ−Ａ正断面図である。

【符号の説明】

２０ ダクト ２１ 挿入用スリット ２１ａ スリット前縁 ２１ｂ 切欠部 ２２ ブラケット ２２ａ 取付孔 ２２ｂ 直立片 ２２ｃ 垂直片 ２２ｄ 水平折曲片 ２２ｅ ボス部 ２３ タッピングネジ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ダクト上面に軸線方向と直交する挿入用
   スリットを形成し、更に該挿入用スリット前縁に巾狭の
   切欠部を形成し、ブラケット前端には取付孔を有する直
   立片を形成し、後端には前記挿入用スリットの切欠部よ
   り巾狭の垂直片を折曲形成し、更に挿入用スリットより
   巾狭で切欠部より巾広の水平折曲片を該垂直片より折曲
   形成し、前記垂直片を切欠部に嵌入すると同時に水平折
   曲片を切欠部前部のダクト下面に対向位置させ、該ブラ
   ケットをダクト下面のボス部にタッピングネジ１本で固
   定したことを特徴とするダクトのブラケット取付装置。