JP2522345Y2

JP2522345Y2 - 軒裏見切縁

Info

Publication number: JP2522345Y2
Application number: JP1989005924U
Authority: JP
Inventors: 進奥地; 誠奥地
Original assignee: Okuji Kensan Co Ltd
Current assignee: Okuji Kensan Co Ltd
Priority date: 1989-01-21
Filing date: 1989-01-21
Publication date: 1997-01-16
Anticipated expiration: 2004-01-21
Also published as: JPH0298143U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は軒裏天井板を支持する軒裏見切縁に関するも
のである。

（従来の技術）従来の軒裏見切縁は、薄板鋼材によって一般には第３
図に示すような構造に形成されている。即ち、換気孔ａ
が形成された上面部Ａの両側を立ち下げ、その一側Ｂを
外壁への当接面とする一方、他側Ｃにはその下端から軒
裏野縁Ｇへの水平な取付面部Ｄを延設し、この取付面部
Ｄの外方端を上記一側Ｂの方向に折返した後、その内方
端を立下げて断面コ字状の挟持溝部Ｅを設けて成る。

（考案が解決しようとする課題）ところが、このような構造の見切縁にあっては、第４
図に見られるように、当接面を外壁パネルＦに押し当て
つつ取付面部Ｄの下方から釘打ちして軒裏野縁Ｇに固定
するものであるために、施工に手間がかかる。

また、上記した挟持溝部Ｅに天井パネルＨの一側端部
を嵌め込んで天井パネルを支持するが、この挟持溝部が
上面部の下方にまで張出しているために換気の効率が悪
くなる。また、上面部にこのようにして換気孔が形成さ
れている関係上、荷重のかかる上下方向強度がその分弱
くなる。

本考案は上記の改善すべき点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、施工が簡単で、換気孔が
荷重強度に影響を与えることがなく、また換気能も良好
な軒裏見切縁を提供するにある。

（課題を解決するための手段）上記の目的を達成するために本考案の見切縁は、全体
が薄板鋼材によって一体的に折曲形成され、上部に外壁
体にビス打ち等される取付け面部を有し、下部に軒裏天
井パネルの一側端を保持する保持溝部を有し、中間部に
多数の換気口を備える換気用面部を有する。そして、上
記取付け用面部は上記ビス打ち等される板面が上下方向
に延びるように位置する。また、上記換気用面部はこの
取付け面部の下端に板面が水平方向に延びるように連設
された水平面部の先端から上記換気口を備える板面が上
下方向に延びるように立下り形成されている。また、上
記保持溝部は、換気用面部の下端から上記水平面部の下
方に向けて断面略コ字状に折曲形成されている。上記取
付け面部の下方への延長線と保持溝部の上下方向に延び
る連結片との間には間隙が保持され、この間隙と換気用
面部の換気口とが連通するものである。

（作用）本考案の構成による見切縁であれば、上下方向に延び
る取付け面を垂直な外壁体に当接して水平方向からビス
打ち等して固定するものであるから、施工が楽で、ま
た、換気孔を上下方向に延びる換気用面部に形成してあ
るから、上下方向の荷重に対しても強度が損なわれるこ
とがない。

また、換気孔はその前後にこれを遮蔽する部分がない
から良好な換気能が達成される。

更に、保持溝部は、水平面部と換気用面部とを介して
水平方向に弾性を有するので、この弾性を利用すること
により天井パネルの側端を簡単に嵌め込むことができ
る。

（実施例）本考案を図示した実施例に基づいて詳細に説明する。

第１図は本考案の一実施例に係る軒裏見切縁の断面斜
視図を示している。この見切縁は薄板鋼材を折曲するこ
とにより一体形成されていて、その上端に上下方向に延
びる取付け面部１が形成されている。この取付け面部１
は、先端がＵ字状に折り返され、外壁パネル２に固定し
た取付け金具1aのＵ字溝にこの先端を係合させた後、ビ
ス止めされる。取付け面部１は先端をＵ字状の折り曲げ
ることなくそのまま外壁パネル２に固定するようにして
も良い。

取付け面部１の下端には水平面部３が連設され、この
水平面部３の先端に換気用面部４が立ち下げ形成されて
いる。換気用面部４はその板面に多数の換気孔５を有す
る。

換気用面部４の下端には上記水平面部３の下方に向け
て断面略コ字状を成す保持溝部６が折曲形成されてい
る。この保持溝部６は、軒裏天井パネルの側端部を嵌合
保持するためのもので、側端部を挿入し易くするために
上方6aが取付付け面部１の方向に向けて斜めに傾斜し、
下片6bの先端が換気用面部４下端よりも内方に位置して
いる。また、保持溝部６と外壁パネル２との間には換気
の流路を形成するための間隙７が形成される従って、この外壁パネル２に固定された本見切縁は、
天井パネル８の一側端を第２図に見られるように保持溝
部６の開口端から二点鎖線で示す位置に挿入し、矢印で
示す方向に天井パネル８を回動させると、その保持溝内
に天井パネル８の側端部を簡単に挟持することとなる。
また、保持溝部６は水平面部３及び換気用面部４を介し
て水平方向に弾性を有するので、この弾性を利用して保
持溝部６を天井パネル側端部に嵌め入れるようにしても
良く、また、天井パネル８の長さにバラつきを生じても
この弾性によってこれを吸収し得るものである。

（効果）以上説明したように、本考案によれば、上部に位置す
る、板面が上下方向に延びる取付け面部を外壁体に固定
するものであるために施工が容易で、また下部の保持溝
部が開口の上下方向弾性のみならず中間の水平面部と換
気用面部とを介して水平方向にも弾性を有するのでワン
タッチで天井パネルの側端部を嵌合保持できる。

また、換気用面部は縦方向に位置する面に設けられて
いるので、見切縁にかかる上下方向の荷重に対して強度
上の支障を生じることがないばかりでなく、この換気用
面部に形成された換気孔によって上記した保持溝部の弾
性撓みをより助長させることができる。

更に換気孔の前後にはこれを遮蔽する面部がないか
ら、良好な換気を行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る見切縁の断面斜視図、
第２図は同見切縁の使用状態を示す断面図、第３図及び
第４図は従来例を示す斜視図とその施工状態の斜視図で
ある。１……取付け面部、２……外壁パネル、３……水平面
部、４……換気用面部、５……換気孔、６……保持溝
部、８……天井パネル

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】全体が薄板鋼材によって一体的に折曲形成
され、上部に外壁体にビス打ち等される取付け面部を、下部に
軒裏天井パネルの一側端を保持する保持溝部を、中間部
に多数の換気口を備える換気用面部を有し、上記取付け用面部は上記ビス打ち等される板面が上下方
向に延びるように位置し、上記換気用面部はこの取付け面部の下端に板面が水平方
向に延びるように連設された水平面部の先端から上記換
気口を備える板面が上下方向に延びるように立下り形成
され、また、上記保持溝部は、上記換気用面部の下端から上記
水平面部の下方に向けて断面略コ字状に折曲形成され、上記取付け面部の下方への延長線と保持溝部の上下方向
に延びる連結片との間に間隙が保持され、この間隙と換
気用面部の換気口とが連通する、ことを特徴とする軒裏見切縁。