JPS6349494Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建物開口部に嵌装する窓枠の室内フラ
ンジの外側端に室外へ向けて屈曲片２ｂが立設し
ている窓枠の室内面に下地材を介して額縁を取付
ける装置の改良に関する。

従来技術は第１図に示す如く窓縦枠１の室内側
に一体に設けられた室内フランジ２の室内面２ａ
にＬ形の下地材４をねじ５にて固着して額縁３を
下地材４に取付けていた。

ところで縦枠１の開口端部６と額縁３間の間隔
が図示の如く基準寸法Ａの場合は良いが、額縁の
状況により額縁３の内法Ｂを広く採り度い場合に
は室内フランジ２に対して下地材４をねじ止めす
ることが不可能であつた。なお図示の矢印は室外
を示し、８は障子を示す。本願は上記の欠点を解
消することを目的とするものである。

欠点を解消するためには下地材を取付けるため
室内フランジ２を延長しなければならないが、其
の継目を堅固にして且つ作業性を容易とするた
め、室内フランジ２の外側端に設けられている屈
曲片２ｂを跨いで補助下地材４ｂを付設すること
で解決したものである。以下実施例により図面を
参照しながら其の詳細を説明する。

第２図は本考案により額縁３を取付ける状態を
説明するものである。図に於て実線は室内フラン
ジ２の開口端部６と額縁３間の間隔が基準寸法Ａ
の場合を示したもので、同図で鎖線で示したもの
は基準寸法Ａより大なる寸法にて額縁３を取付け
た場合を示す。

図に於て窓縦枠１は従前の第１図と同一で室内
フランジ２の外側端には屈曲片２ｂが室外へ向け
て長手通しに立設している。そして屈曲片２ｂを
境に両側に跨がつて室内フランジ２にねじ５′に
て取付けられているのはΩ形の補助下地材４ｂで
ある。即ち補助下地材４ｂの断面は頭部及び左右
一対の底片が一体に形成された形状にして、一方
の底片４b′は窓枠フランジ２に固着されるもの
で、他方の底片７は室内フランジ２の延長部とな
るため前者とはフランジ２の肉厚分だけ段差が附
されているので其の底表面とフランジ２の室内側
表面とは面一となつている。そして前記Ω形の頭
部には屈曲片２ｂを挟持嵌着するための深溝が形
成されている。

そこで従来通りの基準寸法Ａにて額縁３を取付
ける場合には先ずΩ形の補助下地材４ｂを屈曲部
２ｂを跨いでフランジ２に押圧当接して一方の底
片４b′を室内側よりねじ５′にて固着すれば、他
方の底片７はフランジ２と面一になるので、断面
Ｌ形の下地材４ａを前記他方の底片７に固着すれ
ば良い。

状況により額縁３′を前記基準寸法Ａより大き
くして取付ける場合には、図で点線にて示す所望
の線まで前記下地材４ａを変位せしめて補助下地
材４ｂの他方の底片７にねじ５″等にて固着する
ものである。

以上述べたとおり断面Ｌ形の下地材４ａと断面
Ω形の補助下地材４ｂの組合せによれば基準寸法
の額縁３のみならず内装の状況により極めて容易
に同一窓枠に対して内法の大なる額縁を取付け可
能とすることが出来、而も室内フランジ２の延長
部７は窓枠１の長手通しの屈曲片２ｂに強固に嵌
着支承され、更に補助下地材４ｂの一方の底片４
b′は直接窓枠に固着しているので継ぎ足し延長部
７は取付容易ばかりでなく其の強度は一体ものと
比肩する堅固のものとなり実用上寄与するところ
大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来法の額縁取付装置で縦枠部の横断
面図である。第２図は本考案による額縁取付装置
で同じく縦枠部の横断面図である。 １……窓縦枠、２……室内フランジ、２ａ……
室内面、２ｂ……屈曲片、３……額縁、４……取
付下地材、４ａ……Ｌ形下地材、４ｂ……Ω形補
助下地材、４b′……一方の底片、６……開口端
部、７……他方の底片（延長部）、Ａ……基準寸
法、Ｂ……開口部内法。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 窓枠の室内フランジの外側端に室外へ向けて屈
   曲片２ｂが立設してなる窓枠の室内面に、下地材
   を介して額縁を取付ける構成に於て、 前記下地材は断面Ｌ形の下地材４ａと頭部及び
   一対の底片よりなる断面Ω形の補助下地材４ｂよ
   りなり、 該頭部には前記屈曲片を挟持する深溝が形成さ
   れ、フランジに固着する一方の底片４b′とフラン
   ジの延長部になる他方の底片７とは互に略フラン
   ジ肉厚分だけ段差が附されてなり、前記一方の底
   片をフランジに直接固着し、他方の底片にＬ形下
   地材を位置調整自在に取付けてなる額縁の取付装
   置。