JPS6349493Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、旧窓枠を取外して新窓枠を取付けて
なる改装サツシにおける額縁取付装置に関するも
のである。

従来技術 実開昭56−119874号公報に示すように、旧窓枠
に新窓枠を取付け、新窓枠の室内側に額縁取付金
具を固着し、この額縁取付金具に額縁プレートを
旧額縁に当接するように固着すると共に、額縁プ
レートに嵌め込んだ額縁受プレートを額縁取付金
具に固着し、新窓枠の室内側と旧額縁とに亘つて
新額縁を取付けた額縁取付装置が知られている。

しかし、この額縁取付装置であると、額縁取付
金具を固着した後に、額縁プレートと額縁受プレ
ートとを取付けせねばならず、その取付作業が非
常に面倒となつてしまうと共に、額縁取付金具と
額縁プレートと額縁受プレートとを必要とし、部
品点数が多くなつて製作・保管運搬等が面倒とな
つてしまう。

つまり、額縁プレートを旧額縁の開口長さに合
せて切断加工して取付け、さらに額縁受プレート
を切断加工して取付けねばならず、２回切断加工
と少なくとも２個所のビス締め作業をする必要が
あり、その取付作業が非常に面倒となつてしま
う。

また、額縁プレートのコーナ部と額縁受プレー
トのコーナー部の切断角度が一致しない場合があ
り、見栄えが悪くなつてしまう。

また、額縁プレートと額縁受プレートとの嵌め
合い部（のみ込み部）が室内側から見えると共
に、額縁受プレートと新窓枠の室内側との接合部
が室内側から見えるので、外観が悪いものとなつ
てしまう。

考案の目的 新窓枠の室内側と旧額縁との間を確実に塞ぐこ
とができると共に、新窓枠と旧額縁との寸法誤差
を吸収でき、さらには部品点数が少なく、極めて
簡単に取付けできると共に、外観を優れたものに
できるようにすることを目的とする。

〔考案の構成〕

新窓枠の上枠、下枠、縦枠の室内側に新窓枠の
面内方向内側に向つて突出する突片をビス止め
し、新額縁を、突片に新窓枠の面内方向にスライ
ド可能に抱持される抱持部と旧額縁の開口面側に
固着される取付部とを有する形状としたもの。

実施例 第１図及び第２図は旧窓枠取付状態の縦断面図
及び横断面図であり、建物躯体Ａの開口部Ｂに
は、旧窓枠Ｃの旧上枠１、旧下枠２、旧竪枠３，
３が差し筋４、アンカー５を介してそれぞれ取付
けられ、各旧枠１，２，３，３と建物躯体Ａの開
口部Ｂとの間にはモルタルＤが設けてあると共
に、各旧枠１，２，３，３の室内側壁１ａ，２
ａ，３ａ，３ａにはアングル６を介して旧額縁７
がそれぞれ取付けてある。

前記アングル６は一側片６ａと他側片６ｂとに
よつて鈎形となり、旧額縁７は木製となり、かつ
アングル６の一側片６ａ及び他側片６ｂが嵌まり
込む一側切欠凹部７ａと他側切欠凹部７ｂとが形
成してあり、アングル６の一側片６ａと旧額縁７
の室外側剖７′及び他側片６ｂと開口側面７″とは
同一平面となつている。

第３図、第４図は新窓枠の取付状態の縦断面
図、横断面図であり、前述の旧上枠１、旧下枠
２、旧竪枠３，３を何らかの手段で引き抜き除去
してモルタルＤ部分に取付凹部D′を形成し、こ
の取付凹部D′より新窓枠Ｅの新上枠１０、新下
枠１１、新竪枠１２，１２を、残存した差し筋４
にアンカー１３を介してそれぞれ取付け、新窓枠
Ｅを旧窓枠Ｃが取付けてあつた開口内に取付けて
ある。

この時、アングル６は旧枠１，２，３，３とと
もに取り外しする。

前記各新枠１０，１１，１２，１２の室内側壁
１０ａ，１１ａ，１２ａ，１２ａには同一形状の
突片１４がビス１５で新窓枠Ｅの面内方向内側に
向けて突出してそれぞれ固定され、各旧額縁７の
開口側面７″と突片１４とに亘つて新額縁２０が
それぞれ取付けてあり、新窓枠Ｅの室内側と旧額
縁７との間を新額縁２０で塞いでいる。

そして、モルタルＤ部分と新窓枠Ｅと新額縁２
０との間にモルタルＦを充填する。

１６は水切り、１７はコーキングである。

第５図は第３図のＶ部拡大図であり、前記突片
１４は、取付片１４ａと折曲片１４ｂと被取付片
１４ｃとによつて略クランク型となり、取付片１
４ａがビス１５で室内側壁１０ａに固着され、被
取付片１４ｃと室内側壁１０ａとの間に空間ａを
構成していると共に、被取付片１４ｃが新窓枠Ｅ
の面内方向内側に向けて突出している。

前記新額縁２０は、取付部となる横片２１と縦
片２２と折曲片２３と立上り片２４とを備え、横
片２１が旧額縁７開口面側７″に沿つて新窓枠Ｅ
の面外方向に伸び、かつ旧額縁７の開口側面７″
の他側切欠凹部７ｂにビス２５で固着されて開口
面側７″と同一面となり、立上り片２４と縦片２
２と折曲片２３とで、前記突片１４の被取付片１
４ｃを新窓枠の面内方向にスライド自在に抱持
し、かつ新窓枠の面内方向外側に向けて開口する
凹溝状の抱持部２６を構成し、立上り片２４は前
記空間ａ内に嵌まり込むようにしてあり、各新額
縁２０は同一断面形状となつている。

以上の様であるから、新窓枠Ｅを取付けた後
に、新額縁２０を旧額縁７の開口長さに応じて切
断し、その立上り片２４が空間ａ内に嵌まり込
み、かつ被取付片１４ｃに抱持部２６が嵌合され
るように取付け、新窓枠Ｅ（つまり、新上枠１０）
と旧額縁７との間の寸法に応じて新額縁２０を新
窓枠の面内方向にスライドさせて横片２１を回り
縁７の開口面側７″の他側切欠凹部７ｂに嵌め込
み当接し、ビス２５によつて横片２１を旧額縁７
に固着すれば良く、その取付作業が極めて簡単と
なる。

また、新額縁２０と突片１４だけであるから、
部品点数が少なく、製作、保管、運搬等が容易と
なる。

また、新窓枠Ｅの突片１４に対して新額縁２０
を新窓枠の面内方向にスライドできるから、取付
誤差等による新窓枠Ｅと旧額縁７との間の寸法誤
差を吸収して新窓枠Ｅの室内側と旧額縁７との間
を確実に塞いでいる。

また、突片１４及びビス１５は新額縁２０で覆
われ、室内側から目視できないので、外観が優れ
たものとなる。

〔考案の効果〕

新窓枠Ｅの上枠１０、下枠１１、左右縦枠１
２，１２室内側にビス止めした突片１４と、旧額
縁７の開口側面７″とに亘つて新額縁２０をそれ
ぞれ取付けたので、新窓枠Ｅの室内側と旧額縁と
の間を新額縁２０で塞ぐことができる。

前記突片１４は新窓枠Ｅの面内方向内側に向け
て突出し、新額縁２０の室外側端には、突片１４
に新窓枠の面内方向にスライド自在に抱持し、か
つ新窓枠の面内方向外側に向けて開口する凹溝状
の抱持部２６を備えているから、新額縁２０の室
外側端を突片１４に新窓枠Ｅの面内方向より嵌合
させながら取付けでき、しかも新額縁２０の室外
端に設けた取付部は旧額縁７の開口面側７″にビ
ス止めされているから、新額縁２０の室外端を旧
額縁７に新窓枠の面内方向より取付けできる。

したがつて、新窓枠を取付けた後に、その新窓
枠の室内側と旧額縁とに亘つて新額縁２０を、新
窓枠の面内方向より取付けできると共に、新額縁
の取付部を旧額縁７の開口側面７″にビス止めす
ると新額縁の抱持部２６と突片１４が嵌合する方
向に移動し、強固に嵌合して外れることがないか
ら、新額縁２０を強固に、しかも簡単な操作で取
付けでき、しかも新窓枠の取付誤差等により、そ
の新窓枠と旧額縁との間に寸法誤差があつても抱
持部２６と突片１４が新窓枠の面内方向沿つてス
ライドするから、その寸法誤差を吸収して確実に
新額縁をきれいに取付けでき、外観を優れたもの
にできる。

また、各突片１４は同一形状となり、各新額縁
２０も同一断面形状であるから、型材の種類を少
なくできるばかりか、突片１４は新窓枠の上枠１
０、下枠１１、左右縦枠１２，１２の室内側にビ
ス止めしてあるので、異なる形状の新窓枠の取付
ける改装サツシの場合でも適用できて汎用性が優
れたものとなる。

まや、突片１４と新額縁２０を用いれば良いか
ら、部品点数が少なくコストを安くできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図及び第２
図は旧窓枠の取付状態の縦断面図及び横断面図、
第３図及び第４図は新窓枠の取付状態の縦断面図
及び横断面図、第５図は第３図のＶ部拡大図であ
る。 Ｃは旧窓枠、Ｅは新窓枠、７は旧額縁、７″は
開口側面、１４は突片、２０は新額縁、２１は取
付部、２６は抱持部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 旧額縁７を残して旧窓枠Ｃを除去し、この旧窓
   枠Ｃが取付けてあつた開口内に新窓枠Ｅを取付け
   ると共に、前記各旧額縁７と前記新窓枠Ｅを構成
   する上下枠、左右縦枠とに亘つて新額縁２０をそ
   れぞれ取付けてなる改装サツシにおいて、 前記新窓枠Ｅを構成する上枠１０、下枠１１、
   左右縦枠１２，１２の室内側に、同一形状の突片
   １４を新窓枠Ｅの面内方向内側に向けて突出する
   ようにそれそぞれビス止めし、前記各新額縁２０
   を、室外側端に前記突片１４を新窓枠の面内方向
   にスライド自在に抱持し、かつ新窓枠の面内方向
   外側に向けて開口する凹溝状の抱持部２６を備
   え、室内側端に前記旧額縁７の開口側面７″に沿
   つて新窓枠の面外方向に伸びる取付部を備えた同
   一断面形状とすると共に、前記突片１４に前記新
   額縁２０の抱持部２６を嵌合させ、前記取付部２
   １を前記旧額縁７の開口側面７″に当接させ、か
   つビスで固定したことを特徴とする改装サツシの
   額縁取付装置。