JPH0421370Y2 - - Google Patents
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- JPH0421370Y2 JPH0421370Y2 JP1986128679U JP12867986U JPH0421370Y2 JP H0421370 Y2 JPH0421370 Y2 JP H0421370Y2 JP 1986128679 U JP1986128679 U JP 1986128679U JP 12867986 U JP12867986 U JP 12867986U JP H0421370 Y2 JPH0421370 Y2 JP H0421370Y2
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- ventilation
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(ア) 技術分野
この考案は木造家屋の軒天換気用見切縁に関す
る。
る。
木造家屋の天井と屋根の間の空間は、壁面の換
気孔などにより、換気が図られる。これは、屋根
の勾配面と直角な方向の壁面の上方に設けられる
鉛直面を有する換気装置である。つまり換気面に
立てた法線は水平である。
気孔などにより、換気が図られる。これは、屋根
の勾配面と直角な方向の壁面の上方に設けられる
鉛直面を有する換気装置である。つまり換気面に
立てた法線は水平である。
(イ) 従来技術
屋根裏の換気のために用いられる換気孔は、天
井と屋根の比較的中央部の領域の換気を行なうも
のである。
井と屋根の比較的中央部の領域の換気を行なうも
のである。
これに対して、屋根の周縁部、つまり、軒先の
狭い部分の換気を行なう、軒先換気口もある。
狭い部分の換気を行なう、軒先換気口もある。
これは軒先に設けられる水平の板材であつて、
多数の通し穴を穿孔した換気口である。
多数の通し穴を穿孔した換気口である。
軒先と壁面とを結ぶ部材は軒天材という。
軒天材の最外周に、下向きに設けられるのが軒
先換気口である。
先換気口である。
最外周であるから、屋根と軒天材の間隙が狭
く、換気効率があまりよくない、という欠点があ
る。
く、換気効率があまりよくない、という欠点があ
る。
また、軒先の裏面に多数の換気穴を有する換気
装置を設けるのであるから、雨水などがふきこむ
こともある。
装置を設けるのであるから、雨水などがふきこむ
こともある。
従来、軒天材の内側、つまり、軒天材と壁材と
の直交部に設けるための換気装置というものは存
在しなかつた。
の直交部に設けるための換気装置というものは存
在しなかつた。
また、軒先換気口の場合、モルタル塗装仕上の
見切縁にはならない。
見切縁にはならない。
(ウ) 目的
軒天材の内側、つまり軒天材と壁面の直交部に
設けられる換気装置を提供することが本考案の第
1の目的である。
設けられる換気装置を提供することが本考案の第
1の目的である。
モルタル塗装の見切縁として使用できる換気用
見切縁を提供することが本考案の第2の目的であ
る。
見切縁を提供することが本考案の第2の目的であ
る。
(エ) 構成
第1図は本考案の実施例に係る軒天換気用見切
縁の斜視図である。第2図は縦断面図、第3図は
底面図である。
縁の斜視図である。第2図は縦断面図、第3図は
底面図である。
これは、アルミ又はプラスチツクで作られる。
押出成形で製造され、断面形状は同一である。た
だし、成形後に、多数の通し穴がパンチによつて
穿孔される。
押出成形で製造され、断面形状は同一である。た
だし、成形後に、多数の通し穴がパンチによつて
穿孔される。
軒天換気用見切縁は、水平板部1と、この後端
に於て直角下方に続く後竪板部2と、水平板部1
の前後に於て直角上方に続く前竪板部3と、を含
む。
に於て直角下方に続く後竪板部2と、水平板部1
の前後に於て直角上方に続く前竪板部3と、を含
む。
前竪板部3は軒天材の内方端に接触する部分で
ある。上頂部4がさらに、前竪板部3の上端か
ら、水平方向に突出して設けられる。
ある。上頂部4がさらに、前竪板部3の上端か
ら、水平方向に突出して設けられる。
前竪板部3と水平板部1のつき合わせ部は、前
傾した傾斜辺5、鉛直の竪辺6、水平の下頂辺
7、鉛直の立上り辺12などよりなつている。
傾した傾斜辺5、鉛直の竪辺6、水平の下頂辺
7、鉛直の立上り辺12などよりなつている。
水平板部1の後半分はモルタルやボードなどに
接触する部分である。下面に、垂直の低い第1突
条8と、やや傾いた低い第2突条9とが設けられ
る。
接触する部分である。下面に、垂直の低い第1突
条8と、やや傾いた低い第2突条9とが設けられ
る。
下頂辺7と、突条8,9は面一になるようにす
る。
る。
後竪板部2は壁面の一部を構成する木摺、胴縁
などに固定するための部分である。やや下方に、
釘打ち溝10が設けてある。これは、例えば、深
さが0.3mm、拡き角が120°のV溝とする。
などに固定するための部分である。やや下方に、
釘打ち溝10が設けてある。これは、例えば、深
さが0.3mm、拡き角が120°のV溝とする。
水平板部1の前半分は、自由な通気面となる。
このため、水平板部1の前半分には、多数の通し
穴11が穿孔してある。
このため、水平板部1の前半分には、多数の通し
穴11が穿孔してある。
この例では、6.5mmφの丸穴が10mmピッチで、
チドリ状に穿孔されている。
チドリ状に穿孔されている。
通し穴の形状や分布は任意である。
水平板部1の下が外部、上が内部になる。空気
が、通し穴11を、上から下へ、或は下から上へ
と通る事によつて軒天の換気を行なうことができ
る。
が、通し穴11を、上から下へ、或は下から上へ
と通る事によつて軒天の換気を行なうことができ
る。
この実施例では、全高さEが50mm、全奥行きF
が56mm、後竪板部の高さJが24mmである。
が56mm、後竪板部の高さJが24mmである。
立上り辺12から第1突条までの距離Kは23
mm、第1突条から第2突条の根元までの距離L1
は10mm、第2突条の根元から、後竪板部2までの
距離L2は10mmである。
mm、第1突条から第2突条の根元までの距離L1
は10mm、第2突条の根元から、後竪板部2までの
距離L2は10mmである。
これはアルミで作る場合、例えば代表的な板厚
をt=1.1mmとすることができる。
をt=1.1mmとすることができる。
この場合、断面積は134.4mm2となる。
プラスチツクで作る場合、例えば、ポリ塩化ビ
ニルPVCとする時t=1.2とすることができる。
この場合、断面積は146.6mm2となる。
ニルPVCとする時t=1.2とすることができる。
この場合、断面積は146.6mm2となる。
また、通し穴の面積、つまり換気口の面積は、
この例で、約6000mm2/mとなつている。
この例で、約6000mm2/mとなつている。
(オ) 作用
水平軒天の場合の取付状態を第4図に示す。従
来例の軒先換気口は軒天材の外周、つまりRの位
置に設けられる。本考案の軒天換気用見切縁は軒
天材の内周つまりQの位置に設けられる。
来例の軒先換気口は軒天材の外周、つまりRの位
置に設けられる。本考案の軒天換気用見切縁は軒
天材の内周つまりQの位置に設けられる。
通し穴を通つて、空気が内外で交流する。
第5図は水平軒天の場合の左官仕上げの取付部
拡大図。
拡大図。
第6図は、ボード張り仕上げの場合の取付部拡
大図を示す。
大図を示す。
軒天材の木摺31にラス32が張られ、モルタ
ル塗り33がなされている。
ル塗り33がなされている。
本考案の軒天換気見切縁は、前竪板部3の上頂
辺4が木摺に接する。モルタルは、前竪板部3に
付く。
辺4が木摺に接する。モルタルは、前竪板部3に
付く。
後竪板部2は、柱外面に張られた木摺35に、
釘36によつて固定される。釘打ち溝10に釘3
6を打込むのである。
釘36によつて固定される。釘打ち溝10に釘3
6を打込むのである。
鉛直方向に並ぶ木摺35には、フエルト、ラス
38が張られこの上にモルタル塗り37がなされ
る。
38が張られこの上にモルタル塗り37がなされ
る。
モルタルは、後竪板部2の前面と、水平板部1
の後半分に塗布される。
の後半分に塗布される。
モルタル塗装の見切り面は、水平板部1下面の
第1突条8の側面によつて与えられる。
第1突条8の側面によつて与えられる。
軒天材の木摺31に対するモルタル塗り33
も、前竪板部3と水平板部1の直交部の下頂辺7
と面一(つらいち)になるようになつている。
も、前竪板部3と水平板部1の直交部の下頂辺7
と面一(つらいち)になるようになつている。
このように、モルタル塗りの厚さが、第1突条
8や下頂辺7によつて規定されるので、本考案の
物件を見切縁というのである。
8や下頂辺7によつて規定されるので、本考案の
物件を見切縁というのである。
通し穴11をとおつて、図中矢印で示すように
換気がなされる。
換気がなされる。
ボード張り仕上げの場合の例を第6図に示す。
本考案の見切縁の後竪板部2が木摺35に釘3
6で固定される。
6で固定される。
軒天野縁41に前竪板部3の上頂辺4を接触さ
せる。
せる。
軒天材としてサイデイングボート40、石綿板
42が張りつけられている。軒天材の下面が、見
切縁の下頂辺7と面一になる。
42が張りつけられている。軒天材の下面が、見
切縁の下頂辺7と面一になる。
壁面の方はサイデイングボード43が木摺3
5、胴縁44に打ちつけてある。
5、胴縁44に打ちつけてある。
壁面が、見切縁の第2突条9と同一高さにな
る。
る。
第7図に勾配軒天の場合の本考案の軒天換気用
見切縁を取りつけた状態の断面図を示す。
見切縁を取りつけた状態の断面図を示す。
第8図は勾配軒天に於て、左官仕上げの場合
の、拡大断面図を示している。
の、拡大断面図を示している。
木摺51に釘36で本考案の見切縁を固定す
る。フエルト、ラスを張り、モルタル塗り52を
施す。
る。フエルト、ラスを張り、モルタル塗り52を
施す。
モルタル端が第1突条8に一致している。
勾配軒天であるから、木摺54、ラス55が傾
いている。この上にモルタル塗り53を施す。こ
の端面が、傾斜辺5に一致するようになつてい
る。
いている。この上にモルタル塗り53を施す。こ
の端面が、傾斜辺5に一致するようになつてい
る。
ボード張り仕上げの場合の拡大図を第9図に示
す。
す。
軒天野縁60が斜めに固着されている。サイデ
イングボード61、石綿板62が斜めに張られて
いる。これら軒天材の端は、下頂辺7と合致す
る。
イングボード61、石綿板62が斜めに張られて
いる。これら軒天材の端は、下頂辺7と合致す
る。
(カ) 材質
本考案の軒天換気用見切縁の材質は次のいずれ
かである。
かである。
(1) 金属
アルミニウム、鋼板、胴板
(2) プラスチツク
ポリ塩化ビニルPVC、ABS、ポリスチレン
PS、ポリエチレンPE、ポリプロピレンPP、ポ
リアセタールPA(ナイロン) 第1図〜第3図に示したものはアルミニウムを
素材とするものである。プラスチツクの場合は、
上頂辺4の近傍を第10図のようにする。モルタ
ルの付きを良くするためである。
PS、ポリエチレンPE、ポリプロピレンPP、ポ
リアセタールPA(ナイロン) 第1図〜第3図に示したものはアルミニウムを
素材とするものである。プラスチツクの場合は、
上頂辺4の近傍を第10図のようにする。モルタ
ルの付きを良くするためである。
(キ) 効果
(1) 軒裏を全周換気することができる。効果的に
自然換気がなされる。
自然換気がなされる。
(2) ひとつの部材で、換気、見切、定木の3つの
機能を持つている。
機能を持つている。
(3) 軒裏換気口を必要としない。従来の軒裏換気
口は枠を軒裏に取付けたりして、取付作業が煩
わしかつたが、このようなことがない。
口は枠を軒裏に取付けたりして、取付作業が煩
わしかつたが、このようなことがない。
(4) 軒先換気口に比べて、換気効率が高い、広い
空間につながつているからである。
空間につながつているからである。
(5) 軒先換気口に比べ、雨水が浸入したりする惧
れが少なく、水仕舞がよい。
れが少なく、水仕舞がよい。
第1図は本考案の実施例に係る軒天換気用見切
縁の斜視図。第2図は縦断面図。第3図は底面
図。第4図は水平軒天の場合の軒天換気用見切縁
の取付状態断面図。第5図は水平軒天であつて左
官仕上げの場合の取付状態拡大断面図。第6図は
水平軒天であつてボード張り仕上げの場合の取付
状態拡大断面図。第7図は勾配軒天の場合の軒天
換気用見切縁の取付状態断面図。第8図は勾配軒
井であつて左官仕上げの場合の取付状態拡大断面
図。第9図は勾配軒天であつてボード張り仕上げ
の場合の取付状態拡大断面図。第10図はプラス
チツク材料で製造する際の上頂辺近傍の形状を示
す断面図。 1……水平板部、2……後竪板部、3……前竪
板部、4……上頂辺、5……傾斜辺、6……竪
辺、7……下頂辺、8……第1突条、9……第2
突条、10……釘打ち溝、11……通し穴。
縁の斜視図。第2図は縦断面図。第3図は底面
図。第4図は水平軒天の場合の軒天換気用見切縁
の取付状態断面図。第5図は水平軒天であつて左
官仕上げの場合の取付状態拡大断面図。第6図は
水平軒天であつてボード張り仕上げの場合の取付
状態拡大断面図。第7図は勾配軒天の場合の軒天
換気用見切縁の取付状態断面図。第8図は勾配軒
井であつて左官仕上げの場合の取付状態拡大断面
図。第9図は勾配軒天であつてボード張り仕上げ
の場合の取付状態拡大断面図。第10図はプラス
チツク材料で製造する際の上頂辺近傍の形状を示
す断面図。 1……水平板部、2……後竪板部、3……前竪
板部、4……上頂辺、5……傾斜辺、6……竪
辺、7……下頂辺、8……第1突条、9……第2
突条、10……釘打ち溝、11……通し穴。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 前半部に複数の通し穴11,11,……を穿
孔した水平板部1と、該水平板部1の後端に於
てほぼ直角下方に連続し壁面に固定されるべき
後竪板部2と、水平板部1の前端に於てほぼ直
角上方に連続し軒天材の内方の端部に近接して
設けられる前竪板部3と、水平板部1の後半部
に下面に設けられた、モルタル塗り、又はボー
ド取付けの見切り縁を与える1以上の突条8,
9,……と、前竪板部3と水平板部1の直交部
に於て軒天材のモルタル塗りの見切り縁を与え
る下頂辺7と、下頂辺7より上方にあつて前竪
板部3の下方に形成されたモルタル見切り縁と
なる傾斜辺5とを有する事を特徴とする軒天換
気用見切縁。 (2) 水平板部1裏面の突条8,9……と下頂辺7
の高さが同一である事を特徴とする実用新案登
録請求の範囲第(1)項記載の軒天換気用見切縁。 (3) 全体がプラスチツクで形成されている事を特
徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の
軒天換気用見切縁。 (4) 全体がアルミニウムで形成されている事を特
徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の
軒天換気用見切縁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986128679U JPH0421370Y2 (ja) | 1986-08-22 | 1986-08-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986128679U JPH0421370Y2 (ja) | 1986-08-22 | 1986-08-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6334205U JPS6334205U (ja) | 1988-03-05 |
JPH0421370Y2 true JPH0421370Y2 (ja) | 1992-05-15 |
Family
ID=31024563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986128679U Expired JPH0421370Y2 (ja) | 1986-08-22 | 1986-08-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0421370Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2522345Y2 (ja) * | 1989-01-21 | 1997-01-16 | 奥地建産株式会社 | 軒裏見切縁 |
KR0179082B1 (ko) * | 1995-07-04 | 1999-03-20 | 구자홍 | 음극선관용 프레임 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5975844U (ja) * | 1982-10-14 | 1984-05-23 | フクビ化学工業株式会社 | 軒裏見切縁 |
-
1986
- 1986-08-22 JP JP1986128679U patent/JPH0421370Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6334205U (ja) | 1988-03-05 |
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