JPH0577994B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、放射線検出器により所定の物体ま
たは領域を走査し、該物体または領域における放
射線計数率を表示するための、いわゆる放射線テ
レビ装置、特にその改良に関する。

〔従来の技術〕

放射線テレビ装置は公知であり、該装置では放
射線検出器からの出力をレートメータ（計数率
計）で指示し、その指示値をデータとして所定時
間毎に取り込んで表示するのが一般的である。

〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、このレートメータは特に低計数
率では時定数が長くなるため、一度信号が入ると
次に信号が入つて来ないにもかゝわらず、以前の
値を指示すると云う難点がある。

したがつて、この発明は低計数率のときも以前
のデータに影響を受けることなく正確に表示する
ことが可能な放射線テレビ装置を提供することを
目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

放射線検出器かの出力を計数するカウンタと、
該カウンタからのデータを所定の時間々隔毎に取
り込み計数率を演算するデータ処理装置とを設け
る。

〔作用〕

放射線検出器からの出力をカウンタで連続的に
積算し、その結果を一定時間（例えば500mS）毎
にデータ処理装置（CPU）に読み込み、これを
cps（計数率）に換算して放射線強度データとして
用いることにより、低計数率のときでも正確な表
示を行ない、信頼性を向上させる。

〔実施例〕 第１図はこの発明の実施例を示すブロツク図、
第２図はカウンタ出力の一例を示すグラフであ
る。なお、第１図で１は放射線検出器、２は検出
器走査機構、３はカウンタ、４はデータ処理装置
（CPU）、５はCRT表示装置である。

このような構成において、走査機構２により水
平、垂直走査を行なう放射線検出器１からの出力
はカウンタ３にて計数、積算され、この積算値は
CPU４により一定時間（例えば0.5sec）毎に取り
込まれる。CPU４は取り込んだ値にもとづき所
定の演算処理をして計数率を求め、CRT５に表
示する。

いま、１水平走査分のカウンタ３の積算値が第
２図の如く示され、例えば0.5sec毎に取り込んだ
値をa₁，a₂……a₁₈とすれば、２（a₂−a₁），２（a₃
−a₂）…… ２（a₁₈−a₁₇）を求めれば１秒当りの計数率
（cps）が表示され、また、 ２（a₄−a₁）／３，２（a₅−a₂）／３，……２
（a₁₈−a₁₅）／３を求めれば、移動平均値を表示
することが可能になる。なお、この計算値は検出
器走査機構２の移動距離に応じて補正された後、
CRT５に表示される。

〔発明の効果〕

この発明によれば、放射線検出器の出力信号を
カウンタで計数するようにしたので、低計数率の
ときでも以前の信号の影響を受けることなく正確
に低計値を表示することが可能になり、信頼性が
向上すると云う利点がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示すブロツク図、
第２図はカウンタ出力の一例を示すグラフであ
る。 符号説明、１……放射線検出器、２……検出器
走査機構、３……カウンタ、４……データ処理装
置（CPU）、５……CRT装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 放射線検出器により所定の物体または領域を
   走査し、該物体または領域における放射線計数率
   を表示するための放射線テレビ装置において、 前記放射線検出器からの出力を計数するカウン
   タと、 該カウンタからのデータを所定の時間々隔毎に
   取り込み計数率を演算するデータ処理装置と、 を設けたことを特徴とする放射線テレビ装置。