JPH0577607U

JPH0577607U - 蟻溝用固定金具

Info

Publication number: JPH0577607U
Application number: JP11426491U
Authority: JP
Inventors: 昭一山内
Original assignee: 株式会社浅羽製作所; 川鉄建材工業株式会社
Priority date: 1991-12-20
Filing date: 1991-12-20
Publication date: 1993-10-22
Anticipated expiration: 2006-08-14
Also published as: JP2507493Y2

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】管材、板材等に形成された蟻溝の任意の所定位
置に、あと付けで、被固定体を固着出来る蟻溝用固定金
具を提供すること。【構成】蟻溝１の任意の所定位置に内設出来るスペーサ
ー２と、蟻溝に自在に挿脱出来るボルト３とボルト３に
組合せのナット４からなり、スペーサー２はスプリング
効果を特徴とする金属板製で、断面は形で両側壁の厚みとボルト３の頭３１の幅との和は、蟻
溝１の開口部の幅より大きい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、管材、板材等に形成された蟻溝に、任意形状のブラケット、パネル等を固定するに当たって使用する、固定金具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、管材、板材等に形成された蟻溝に、任意形状のブラケット、パネル等を固定するに当たっては、蟻溝の端部からボルト又はナットを挿入し、所定位置に滑動させてから被固定体を締着した。蟻溝の中間部の任意位置でボルトを挿入し締結する技術は無かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従って、本考案は、蟻溝の中間部の、任意の位置でボルトを挿入し、被固定体を締着出来る蟻溝用固定金具を提供しようとするものである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

（イ）管材、板材等に形成された蟻溝（１）の所定位置に内設されるスペーサー（２）と、蟻溝に自在に挿脱出来る頭を形成したボルト（３）とボルト（３）と組合せのナット（４）からなり、（ロ）前記スペーサー（２）は、スプリング効果を特徴とする鋼板製で、断面は（ハ）スペーサーの両側壁（２２）の厚みＴ_２×２と前記ボルト（３）の頭（３１）の幅Ｄ_３との和は、蟻溝の開口部の幅Ｄ_１より大きいことを特徴とする。本考案は、以上のように構成された蟻溝用固定金具である。

【０００５】

【作用】

（イ）

【図１】に示すように、スペーサー（２）を蟻溝（１）内に圧入すれば、スプリング効果によってスペーサーの側壁（２２）は蟻溝の側壁（１２）に着接して着座する。（ロ）

【図１】に示すように、スペーサーの溝（２１）に、ボルト（３）を懸け、被固定体（５）をボルト（３）に通して、ナット（４）を締めつける。（ハ）蟻溝の側壁（１２）に着接しているスペーサーの側壁（２２）は、ボルトの頭（３１）の回転を抑止するので、ボルト（３）は蟻溝の外方向え引上げられ、スペーサーの側壁（２２）を介して蟻溝の側壁（１２）に圧着する。（ニ）スペーサーの両側壁の厚みＴ_２×２とボルトの頭の幅Ｄ_３との和は、蟻溝の開口部の幅Ｄ_１より大きいので、ボルト（３）は、蟻溝（１）から抜脱することなく締結され、被固定体（５）を固定する。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。（イ）

【図１】に示すように、本案の蟻溝用固定金具はスペーサー（２）とボルト（３）とナット（４）からなっている。方向に溝（２１）を欠成し、スプリング効果を有する金属板製である。バネ鋼、ステンレス鋼等が良い。（ハ）前記ボルト（３）の頭（３１）の断面は台形で、蟻溝（１）に自在に挿入出来る幅の大きさである。（ニ）スペーサー側壁（２２）の厚みＴ_２×２とボルトの頭（３１）の幅Ｄ_３との和は、蟻溝開口部（１１）の幅Ｄ_１より大きいことを特徴とする。本案は、以上のような構成でこれを使用して、ブラケットやパネル等の被固定体を取り付けるに当たっては、（ホ）

【図１】に示すように、蟻溝（１）内に、スペーサー（２）をガイド金具等（図示せず）を当て圧入する。スプリング効果によって、スペーサー（２）は蟻溝の側壁（１２）に接着して着座する。（ヘ）

【図３】に示すように、被固定体（５）を挟みナット（４）を締めつけると、ボルトの頭（３１）は、回転を抑止されつつ上方え引上げられ、スペーサー（２）を介して蟻溝の側壁（１２）に圧着・固定され、従って、被固定体（５）は固定される。

【図４】は被固定体（５）が固定された態様を示す。（ト）スペーサー側壁の厚みＴ_２×２とボルトの頭の幅Ｄ_３との和は、蟻溝開口部の幅Ｄ_１より大きいので、ボルト（３）が蟻溝（１）から抜脱することはない。（チ）

【図５】はスペーサーの断面形状の他の実施例であり、

【図２】に示すス（２）と同様に作用して蟻溝内に着座する。（リ）又、ボルトの頭の断面形状は円形、半月形、長方形等でも良い。

【０００８】

【考案の効果】

本考案の蟻溝用固定金具を使用すれば、蟻溝の任意位置に被固定体を固定出来る。従って建て方完了後の管材、板材の蟻溝にブラケット、パネル等を、任意位置に、しかも現場合わせで取り付けることが出来る。本考案の取り上げた課題の解決は、業界の長年の強い要望であったので、極めて有用な考案と言える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の組立図である。

【図２】本考案のボルト及びスペーサーの斜視図であ
る。

【図３】本考案の作用態様を示す平面図である。

【図４】本考案の作用態様を示す正面図である。

【図５】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１蟻溝Ｄ_１蟻溝の開口部の幅１２蟻溝の側壁２スペーサー２’ 〃２１スペーサーの溝２２スペーサーの側壁Ｔ_２スペーサーの側壁の厚み３ボルト３１ボルトの頭Ｄ_３ボルトの頭の幅４ナット５被固定体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】管材、板材等に形成された蟻溝（１）の所
定位置に内設されるスペーサー（２）と、蟻溝に自在に
挿脱出来る頭を形成したボルト（３）とボルト（３）と
組合せのナット（４）からなり、前記スペーサー（２）
は、スプリング効果を特徴とす（２２）の厚みと前記ボルト（３）の頭（３１）の幅と
の和は、蟻溝（１）の開口部の幅より大きいことを特徴
とする。以上のように構成された蟻溝用固定金具。