JPH0577410U - 建物における構造材への取付け金具 - Google Patents

建物における構造材への取付け金具

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JPH0577410U
JPH0577410U JP1488592U JP1488592U JPH0577410U JP H0577410 U JPH0577410 U JP H0577410U JP 1488592 U JP1488592 U JP 1488592U JP 1488592 U JP1488592 U JP 1488592U JP H0577410 U JPH0577410 U JP H0577410U
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孝一 西田
豊 八木
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日本パワーファスニング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】建物における横梁等の構造材の水平フランジに
各種の部材を取付けるための金具において、水平フラン
ジに対する取付け強度と部材の支持強度とを向上する。 【構成】平断面コ字状に形成した金具本体2の左右両側
板2aに係合溝5を切り開き形成して、金具本体2の背
面板2bに、横梁材Aの水平フランジA1と係合溝5の
上面5a又は下面5bとの間に挟まるようにしたくさび
部材6を、ボルト8にて遠近移動自在に取付ける。係合
溝5の形状とくさび部材6の断面形状とのうち何れか一
方又は両方をテーパ状に形成して、くさび作用にて、金
具本体2の側板2aとくさび部材6とで骨部材Aの水平
フランジA1を上下方向から挟み付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばプレハブ住宅におけるH型鋼製の横梁に天井吊支用の野縁受 けを取付ける場合のように、建物における構造材の水平フランジに、各種の部材 を取付けるために使用する取付け金具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物における断面横向きH字状の横梁に天井板吊支用の野縁受けを取付けるた めの金具は、従来は、図6に示すように、野縁受けに対する取付け部22を備え た金具本体21を断面下向きコ字状に形成し、この金具本体21の左右両側板2 1a,21aに、当該金具本体21を横梁Aの水平フランジA1に対して水平方 向から被嵌するようにした係合溝23を横向きに切り開き形成して、金具本体2 1の上面板21bにボルト24を上方から螺合した形態になっており、ボルト2 4の先端と左右両側板21aの下部とで水平フランジA1を上下から挟み付ける ようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、この従来の金具20は、横梁Aにおける水平フランジA1の上面に対 しては、ボルト24の先端が点接触の状態で接当するに過ぎないため、水平フラ ンジA1に対する金具20の取付け強度が低いばかりか、野縁受けや天井板等の 部材の荷重がボルトに対して集中的に作用することになるため、部材の荷重によ って金具20が前傾し勝手になりやすくなって、部材に対する支持強度が低いと 言う問題があった。
【0004】 本考案は、この問題を解消した取付け金具を提供することを目的とするもので ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するため本考案は、平断面コ字状に形成した金具本体の左右両 側板に、建物の構造材における水平フランジの板厚寸法よりも大きい上下溝幅寸 法の係合溝を、左右両側板の自由端に向けて開口するように切り開き形成し、前 記金具本体のうち両側板が取り付いた背面板に、前記左右両側板を構造材の水平 フランジに被嵌した状態で当該左右両側板の係合溝に左右端部が嵌まるようにし たくさび部材を、背面板に向けて遠近移動調節自在となるようボルトにて取付け 、該くさび部材の断面形状と前記左右両側板における係合孔の形状とのうちいず れか一方又は両方を、前記金具本体の背面板に対するくさび部材の遠近移動に応 じてくさび部材と係合溝の上下内面との隙間間隔が広狭変化するよう側面視テー パ状に形成し、且つ、前記金具本体には、前記構造材にて支持される部材に対す る取付け部を設ける構成にした。
【0006】
【考案の作用・効果】
このように構成すると、金具本体の背面板に設けたボルトを回転操作して、左 右両側板における係合溝の下面又は上面とくさび部材との間の上下隙間間隔を、 構造材における水平フランジの板厚寸法よりも大きい寸法にしておいてから、金 具本体の左右両側板を構造材の水平フランジに被嵌し、次いで、ボルトを回転操 作してくさび部材を移動させ、くさび部材と金具本体における側板の係合溝の上 面又は下面との間の間隔を狭めると、くさび作用により、くさび部材が、係合溝 の上面又は下面と構造材における水平フランジの下面又は上面との間にきっちり 嵌まり込んだ状態になり、換言すると、金具本体の左右両側板とくさび部材とで 構造材の水平フランジを上下から挟み付けることになり、これによって、金具は 構造材の水平フランジに取付けられる。
【0007】 この場合、くさび部材は、構造材の長手方向に沿って延びており、くさび部材 が構造材の水平フランジに対して線接触又は面接触の状態で接当するから、従来 のようにボルトにて直接に固定するようにした場合に比べて、構造材の水平フラ ンジの上下両面に対して、金具を広い面積で接当させることができることになる 。
【0008】 従って本考案によると、金具を骨部材における水平フランジの上下両面に対し て広い面積で接当させることができることにより、構造材で支持する部材の荷重 が金具の狭い部位に集中的に作用することを防止できるから、構造材の水平フラ ンジに対する金具本体の取付け強度と、金具による部材の支持強度とを格段に向 上できる効果を有する。
【0009】
【実施例】
次に、本考案の実施例を、天井板吊支用の野縁受けを横梁に取付けるための金 具に適用した場合の図面(図1〜図4)に基づいて説明する。 図において符号1は金属板製の金具を示し、該金具1は、相対向して延びる左 右一対の側板2aとを背面板2bの左右両端から突出して平面視コ字状に形成し た金具本体2と、上面にナット3を回転自在に装着した断面下向きコ字状の取付 け部4とを備えており、取付け部4の一端に折り曲げ形成した下向き片4aを、 前記金具本体2における背面板2bの内面にスポット溶接等の適宜手段で固着し ている。取付け部4における左右両側板4b,4bの一端面は金具本体2におけ る背面板2bの外面に接当している。
【0010】 前記金具本体2の左右両側板2a,2aには、構造材の一例としての横梁Aの 水平フランジA1の板厚寸法よりも大きい上下溝幅の係合溝5を、左右両側板2 a,2aの自由端に向けて開口するように切り開き形成する。このとき、両係合 溝5を、その上面5aが水平状に延び、下面5bが側板2aの先端に向けて斜め 下向きに延びるように形成することにより、金具1の側面視における係合溝5の 形状を、上下溝幅寸法が側板2aの先端に向けて拡大するテーパ状に形成する。
【0011】 符号6は、金具本体2を横梁Aの水平フランジA1に被嵌した状態で左右両端 部が前記金具本体2における左右両側板2a,2aの係合溝5に嵌まるようにし たくさび部材であり、このくさび部材6は、金具本体2における左右両側板2a の先端方向に向けて開口したコ字状に形成されており、その背面部6aの内面の うち長手方向に沿った略中間部にナット7を回転不能に固着し、該ナット7に、 前記金具本体2の背面板2bに貫通したボルト8を螺合して、ボルト8の回転操 作にてくさび部材6を金具本体2の背面板2bに対して遠近移動調節できるよう にする。
【0012】 前記くさび部材6は、上下両面板6b,6cの間隔が当該上下両面板6b,6 cの自由端に向けて拡大するようテーパ状に形成することにより、上面板6bを 横梁Aにおける水平フランジA1の下面に接当した状態で、下面板6cが金具本 体2の両側板2aにおける係合溝5の下面5bに密着するようにしている。 なお、前記ボルト8には、くさび部材6を金具本体2の背面板2bから離反す る方向に付勢するコイルばね9を被嵌しており、また、くさび部材6における上 面板6bの自由端6dを斜め下向きに折り曲げて、横梁Aの水平フランジA1に 対する金具本体1の嵌め込みをガイドするようにしている。
【0013】 以上の構成において、金具1を横梁Aに取付けるには、図4に示すように、く さび部材6を金具本体2の背面板2bから遠ざかる方向に移動させて、くさび部 材6の上面と係合溝5の上面5aとの隙間間隔を、横梁Aにおける水平フランジ A1の板厚寸法よりも大きい寸法にしておくことにより、金具本体2の左右両側 板2a,2aを骨部材Aの水平フランジA1に被嵌し、次いで、ボルト8を回転 操作してくさび部材6を金具本体2の背面板2bに向けて引き寄せる。
【0014】 すると、係合溝5及びくさび部材6が側面視テーパ状であることによるくさび 作用にて、くさび部材6が横梁Aの水平フランジA1の下面と金具本体2におけ る係合溝5の下面5bとの間にきっちり嵌まり込んだ状態になって、横梁Aの水 平フランジA1が、金具本体2における左右両側板2a,2aの上部とくさび部 材6とで上下から挟み付けられるため、金具1は水平フランジA1に抜け不能に 固定される。
【0015】 そして、図1に示すように、取付け部4に設けたナット3に吊りボルトBを螺 合してこれをロックナットCにて固定し、この吊りボルトBにて野縁受けDを吊 支し、野縁受けDに係止金具(図示せず)を介して取付けた野縁Eの下面に天井 板Fを取付けることにより、建物の天井が構築される。 このように天井を構築した状態で、金具1には、野縁受けDや天井板F等の荷 重がモーメントとして作用する。その場合、水平フランジA1の上面には左右両 側板2aが線接触状に接当している一方、水平フランジA1の下面には、くさび 部材6が面接触の状態で接当していることにより、金具1が水平フランジA1の 上下両面に広い面積で接当しているから、横梁1の水平フランジA1に対する金 具1の取付け強度が格段に向上すると共に、金具1による野縁受けD等の支持強 度を向上できるのである。
【0016】 上記の実施例のように、くさび部材6を金具本体2の背面板2bから離反する 方向に付勢するばね9をボルト8に被嵌すると、取付け作業に際して一々くさび 部材6を金具本体2の背面板2bから離れるように移動させる手間が省けるので 、作業能率を向上できる利点がある。 なお、荷重が作用していない状態でのくさび部材6のテーパ角度α(図4参照 )を、金具本体2における側板2aの係合溝5のテーパ角度βよりもやや大きい 角度にしておいて、くさび部材6をその弾性に抗して変形させながら金具本体2 の背面板2bに向けて引き付けるようにすると、金具1を水平フランジA1に取 付けた状態において、くさび部材6の弾性復元力が、当該くさび部材6を水平フ ランジA1の下面と係合溝5の下面5bとの間に押圧するように作用するため、 金具1の取付け強度をより一層向上することができる。
【0017】 図5に示すのは、1枚の金属板を断面下向きコ字状に折り曲げることによって 金具本体2と取付け部4とを一体的に形成し、金具本体2における一方の側板2 aを水平方向に折り曲げることによって背面板2bを形成し、この背面板2bを 、他方の側板2bの基端面に接当又は固着したものである。 上記の両実施例は、くさび部材6を金具本体2の背面板2bに引き付けること により、金具1を水平フランジA1に取付けるようにした場合であったが、係合 溝5とくさび部材6とのテーパの方向を上記両実施例とは逆向きにして、くさび 部材6を金具本体2の背面板2bから離反させることにより、くさび部材6が水 平フランジA1の下面と係合溝5の下面5bとの間に挟み込まれるようにしても 良い。
【0018】 また、くさび部材6は水平フランジA1の上面側に配置しても良いのである。 なお、本考案に係る金具は、天井吊支用の野縁受けの取付けのみでなく、他の 部材の取付けにも適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る金具の使用状態を示す斜視
図である。
【図2】図1のII−II視平面図である。
【図3】図1及び図2のIII − III視断面図である。
【図4】取付けの手順を示す断面図である。
【図5】第2の実施例を示す斜視図である。
【図6】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 金具 2 金具本体 2a 側板 2b 背面板 4 取付け部 5 係合溝 6 くさび部材 8 ボルト A 構造材の一例としての横梁 A1 水平フランジ B 吊りボルト D 野縁受け

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平断面コ字状に形成した金具本体の左右両
    側板に、建物の構造材における水平フランジの板厚寸法
    よりも大きい上下溝幅寸法の係合溝を、左右両側板の自
    由端に向けて開口するように切り開き形成し、前記金具
    本体のうち両側板が取り付いた背面板に、前記左右両側
    板を構造材の水平フランジに被嵌した状態で当該左右両
    側板の係合溝に左右端部が嵌まるようにしたくさび部材
    を、背面板に向けて遠近移動調節自在となるようボルト
    にて取付け、該くさび部材の断面形状と前記左右両側板
    における係合孔の形状とのうちいずれか一方又は両方
    を、前記金具本体の背面板に対するくさび部材の遠近移
    動に応じてくさび部材と係合溝の上下内面との隙間間隔
    が広狭変化するよう側面視テーパ状に形成し、且つ、前
    記金具本体には、前記構造材にて支持される部材に対す
    る取付け部を設けたことを特徴とする建物における構造
    材への取付け金具。
JP1488592U 1992-03-19 1992-03-19 建物における構造材への取付け金具 Expired - Lifetime JP2560810Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111457020A (zh) * 2019-01-21 2020-07-28 舍弗勒技术股份两合公司 具有携动盘的从动缸、操纵装置以及离合器系统

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