JPH0575305B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気交換機の保守運用訓練装置に関
する。

〔従来の技術〕

従来、この種の保守運用訓練装置のシユミレー
シヨン方式としては、実際の交換機の装置若しく
はその装置の一部分を使つて交換機の入出力動作
の擬似動作を行わせる方式と、交換機と全く異な
るいわゆる汎用情報処理装置内に交換機の動作論
理の全て、若しくは一部分を埋め込むことによ
り、交換機動作をシミユレーシヨンする方式とが
あつた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述した従来の訓練装置の各方式は、いずれも
交換機動作を論理回路そのものか、又は、その機
能擬似回路を有しているため任意の特定異常事象
や擬似障害事象を簡便に発生させて、障害修復訓
練を行うことには困難があり、又、学習訓練機械
としての機能（たとえば、操作に必要な指示や説
明、操作の正誤判定など）を付加することも容易
でないという問題点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の電子交換機保守運用訓練装置は、中央
処理装置、主記憶装置、キイボードとキイ入力装
置、デイスプレイ外部出力表示装置および外部記
憶装置から構成され、交換機の保守運用マンマシ
ンインターフエスの入出力動作条件を全てデータ
として定義された動作定義データテーブルを外部
記憶装置に格納することを特徴とする。

さらに本発明は前記格納データを遂次読み出す
動作定義データ読み取り部と、データに付与され
ているフラグ情報により処理を弁別する動作識別
フラグ分析部、外部からキイボードを経由して入
力されるデータと動作定義データテーブルに記述
されているデータとを比較する入力データ照合
部、照合結果やタスクデータテーブルに記述され
ているデータを外部デイスプレイ装置に出力表示
するデイスプレイ表示制御部、および、動作定義
データテーブルに記述されている動作条件に従つ
て交換機のマンマシンインターフエスの入出力動
作の擬似動作を可能ならしめる擬似動作実行制御
部から構成される交換機動作シミユレーシヨン部
を有している。

〔実施例〕

次に、本発明について図面を参照して説明す
る。

第１図は、本発明の一実施例を示すブロツク図
である。訓練装置は汎用情報処理装置１に加えて
交換機動作シミユレーシヨン部２を備えている。
汎用情報処理装置１は、中央処理装置（CPU）
１１と、主記憶装置１２と、外部記憶装置１３、
デイスプレイ１４および外部出力制御装置１５
と、キイボード１６およびキイ入力制御装置１７
とから構成される。外部記憶装置１３には、第３
図で示されるごとくの動作定義データテーブルが
格納される。又、交換機動作シミユレーシヨン部
２は、動作定義データ読みとり部２１と、動作識
別フラグ分析部２２と、擬似動作実行制御部２
３、入力データ照合部２４、およびデイスプレイ
表示制御部２５とから構成される。

さらに、擬似動作実行制御部２３は、第２図に
示されるごとく、動作実行制御部２３１を基本部
として、初期設定部２３２から、動作終了処理部
２３８までの、交換機の擬似動作および訓練装置
機能に必要な処理部から構成され、さらに、擬似
動作の程度と範囲および訓練装置の機能の程度と
範囲に応じて、処理部の追加又は削除がある。

また、外部記憶装置１３に格納されている動作
定義データテーブルは、第３図のデータフイール
ド定義に示されるごとくフラグ部（FLG）と、
動作定義文（Data）とから構成される。フラグ
部は、予め定義された種類の処理識別コードが付
与される。第３図で、動作開始データであること
を示す“ST”、操作指示データであることを示す
“IS”、および動作終了データであることを示す
“ED”などがその具体例である。これにより、交
換機のマンマシンインターフエスの入出力動作条
件と、訓練装置の入出力動作条件は、全て動作定
義データテーブルで記述が可能となる。

次に本実施例の動作について説明する。いま、
交換機のマンマシンインターフエス入出力動作の
定義データテーブルとして第３図に示されるごと
くのデータテーブルが外部記憶装置１３に格納さ
れており、訓練装置が起動されたとすると、
CPU１１はそのデータテーブルを外部記憶装置
１３から主記憶装置１２にロードし、遂次制御を
動作定義データ読みとり部２１に渡す。動作定義
データ読みとり部２１は主記憶装置１２にロード
されたデータテーブルを１データづつ先頭から読
みとり、読みとつたデータを遂次動作識別フラグ
分析部２２に送出する。。動作識別フラグ分析部
２２では受取つたデータのフラグ部（FLG）を
抽出して、処理識別コードを分析した後、そのコ
ードと受取つたデータを擬似動作実行制御部２３
に渡す。

この特、擬似動作実行制御部２３の動作実行制
御部２３１が起動され、渡された処理識別コード
に従つて各制御処理部２３２〜２３８のいずれか
に処理を渡す。本実施例では、第３図に示される
ごとく動作定義データテーブルの先頭データ（０
番地）のFLGは、処理コードとして“ST”が記
述されているので第２図に示されるごとく、動作
実行制御部２３１は初期設定部２３２に処理を渡
す。初期設定部２３２は受け取つたData部のデ
ータを基に、訓練装置の初期設定を行い、第１図
で示されているデイスプレイ表示制御部２５に、
必要なデータを送出する。デイスプレイ表示制御
部２５は外部出力制御装置１５を経由してデイス
プレイ１４に必要なデータの表示を指示して、操
作者に動作の開始を伝達する。これで１単位の基
本動作を行つたことになる。次に、同様にして動
作実行制御部２３１は、動作定義タスクテーブル
の次のデータ（１番地）のFLG部とData部を受
け取る。この時のFLG部の識別コードが、“IS”
であるならば、処理は指示データ出力処理部２３
３に引き継がれる。

同様にして、FLG部の識別コードが“QT”や
“HT”ならば、それぞれ処理は訓練問題データ
出力処理部２３４、ヒントデータ出力処理部２３
５に受け継がれる。

この時、FLG部の識別コードが“CM”なら
ば、処理は交換機コマンド入力処理部２３６に渡
され、訓練装置は操作者からのキイボード入力待
ちの状態になる。キイボード１６から、操作者に
よるデータ入力が行われると、制御は交換機コマ
ンド入力処理部２３６に再び戻り、FLG部と対
になつているData部の内容を抽出し、キイボー
ド１６からの入力データとこの抽出データを第２
図に示されている入力データ照合部２４に送出す
る。入力データ照合部２４では、この受け取つた
２つのデータを比較判定し、一致しているならば
動作定義データテーブルの次の番地のデータ処理
に移る。ここでは、第３図で示されるｎ＋１番地
のデータを処理することになる。ｎ＋１番地のデ
ータのFLG部が“RP”であることから、処理は
交換機コマンド応答メツセージ出力処理部２３７
に引きつがれ、ここでData部の交換機コマンド
応答メツセージとして定義されているデータは、
デイスプレイ表示制御部２５を経由してデイスプ
レイ１４に表示され、操作者に対して、あたかも
交換機自身が出力したかのような擬似動作を行
う。

一方、比較判定で不一致であつた時は、デイス
プレイ表示制御部２５において、エラー処理を行
い、予め定義されているエラー文を交換機からの
出力であるかのようにデイスプレイ１４に出力す
る。

FLG部が“ED”である時には、動作終了処理
部２３８において終了処理を行い訓練装置の動作
を終える。

以上の動作を繰り返すことにより、訓練装置が
あたかも交換機のマンマシンインターフエス装置
であるかの様な擬似動作が可能となる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、交換機のマンマ
シンインターフエスに係わる入出力動作条件を全
て動作定義データテーブルで記述し、かつそのデ
ータに動作識別フラグを付与することと、交換動
作シミユレーシヨン回路部およびその擬似動作実
行制御部内に、識別フラグに対応した処理部を設
ける事により、訓練装置があたかも交換機自身の
マンマシンイターフエス装置であるかのごとく擬
似動作することが可能となり、実際の交換機では
再現しにくい特定の交換機動作状態でも、全て動
作定義データテーブルを追加・変更するだけで、
擬似動作をシミユレーシヨンできるという訓練効
果がある。又、高価な訓練用交換機を備える必要
がなくなるという経済的効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電子交換機保守運用訓練装置
の一実施例を示すブロツク図、第２図は擬似動作
実行制御部の一実施例を示す構成図、第３図は外
部記憶装置に格納される動作定義データテーブル
の一実施例を示す構成図である。 １……汎用情報処理装置、２……交換機動作シ
ミユレーシヨン回路、１１……中央処理装置
（CPU）、１２……主記憶装置、１３……外部記
憶装置、１４……デイスプレイ、１５……外部出
力制御装置、１６……キイボード、１７……キイ
入力制御装置、２１……動作定義読みとり部、２
２……動作識別フラグ分析部、２３……擬似動作
実行制御部、２４……入力データ照合部、２５…
…デイスプレイ表示制御部、２３１……動作実行
制御部、２３２……初期設定部、２３２……指示
データ出力処理部、２３４……訓練問題データ出
力処理部、２３５……ヒントデータ出力処理部、
２３６……交換機コマンド入力処理部、２３７…
…交換機コマンド応答メツセージ出力処理部、２
３８……動作終了処理部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電子交換機のマンマシン入出力動作を疑似す
   る訓練装置において、 交換機のマンマシンインターフエスの入出力動
   作条件と疑似動作の入出力条件を定義し、さらに
   制御動作の種別を識別するための動作識別フラグ
   を含むデータを格納する外部記憶装置と、 前記データを逐次読み出すデータ読み取り部、
   読み出されたデータに付与されている前記動作識
   別フラグの抽出ならびに分析を行なう動作識別フ
   ラグ分析部、動作識別フラグ分析部より渡された
   分析データに基づいてマンマシンインターフエス
   の入出力動作の疑似制御を実行する疑似動作実行
   制御部、外部から操作入力される外部入力データ
   と前記記憶装置に予じめ格納されているデータと
   の比較を行なう入力データ照合部、およびデイス
   プレイに、規定されたデータを表示するデイスプ
   レイ表示制御部より構成される交換機動作シミユ
   レーシヨン回路部と、 を有することを特徴とする電子交換機保守運用訓
   練装置。