JPH11184365A - 機器操作訓練のためのシミュレーションシステムおよびシミュレーションプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

機器操作訓練のためのシミュレーションシステムおよびシミュレーションプログラムを記録した記録媒体

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JPH11184365A
JPH11184365A JP34906697A JP34906697A JPH11184365A JP H11184365 A JPH11184365 A JP H11184365A JP 34906697 A JP34906697 A JP 34906697A JP 34906697 A JP34906697 A JP 34906697A JP H11184365 A JPH11184365 A JP H11184365A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器操作の習熟度向上に有効なシミュレーシ
ョンシステムを提供する。 【解決手段】 機器制御手段101の監視動作により機
器情報保持手段102に保持された機器状態情報を含む
操作支援情報を表示手段103、音声出力手段104、
印字出力手段105を介して出力する構成の機器の操作
訓練用のシミュレーションシステムにおいて、事象を表
す状態設定情報および機器状態情報の設定手順を記述す
るシミュレーションシナリオを格納するシナリオ格納手
段111と、機器情報保持手段102と同一の形式で訓
練中の機器状態情報を保持する訓練情報保持手段112
と、シミュレーションシナリオに従って訓練情報保持手
段112を更新する状態更新手段113と、出力指示に
応じて、訓練情報保持手段112の内容を表示手段10
3、音声出力手段104、印字出力手段105のいずれ
かに送出し、操作支援情報の出力処理に供する出力制御
手段114とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器の状態を示す
操作画面を見ながら機器操作の訓練を行うシミュレーシ
ョンシステムおよびシミュレーションプログラムを記録
した記録媒体に関する。近年では、日常用の家電製品か
ら大型の産業用機械まで、様々な分野における様々な要
望に応えるために、機械の多様化、多機能化が進んでお
り、また、多種多様な機械が自動化されて、特に生産現
場などにおける省力化が図られている。このような機器
のコンピュータ化が進むにつれて、多様化した機器の使
用方法が複雑になり、多様な機能を使いこなすための新
たな使用方法や技術が必要とされているため、機器操作
シミュレーションによる訓練の重要性が高まっている。
特に、ごく稀にしか発生しない事象、例えば、火災や事
故などの重大事象に迅速かつ正確に対処する訓練を行う
シミュレーションシステムが必要とされている。
【0002】
【従来の技術】従来は、重大な事象が発生した場合への
対策としては、仮に重大事象が発生した場合を想定して
模擬的に行動することによる訓練や軽微な事象を重大事
象と置き換えて対処する訓練などが行われていた。ま
た、特に甚大な被害をもたらす事象について予め検討
し、それぞれの事象をシミュレーション装置によって再
現することにより、該当する事象に対処するための機器
操作訓練を行う場合も多い。
【0003】図5に、従来の機器操作訓練用のシミュレ
ーション装置の構成例を示す。図5において、シミュレ
ーション装置のディスク装置401には、後述するシミ
ュレーションシナリオが格納されており、プロセッサ4
02は、このシミュレーションシナリオに従って、表示
制御部403を介してCRTディスプレイ装置404
(但し、図5においては符号CRTで示す)に指定され
た画像を表示するとともに、音声出力部405を介して
指定された音声を出力し、また、操作入力部406を介
して、操作者による操作を示す入力を受け付ける構成と
なっている。
【0004】ここで、シミュレーションシナリオ(以
下、シナリオと略称する)とは、例えば、予め検討され
た事象が発生したことを想定し、この事象に対応するた
めの一連の機器操作について、訓練の手順を示すプログ
ラムおよび操作時の機器の状況を示す状況表示画面や操
作者に対する設問を示す設問表示画面などのデータから
なるものである。
【0005】したがって、従来のシミュレーション装置
における訓練は、シナリオで指定された手順に従って、
プロセッサ402がCRTディスプレイ装置404に状
況表示画面や設問表示画面を表示し、これに応じて操作
者が操作入力部406を操作したときに、この操作が正
しいか否かをプロセッサ402がシナリオに基づいて判
定し、シナリオによって予め決められた反応を操作者に
返すことにより、一連の操作の習熟を図るものであっ
た。
【0006】従来のシミュレーション装置は、シナリオ
を変更しないことを前提として、固定的なシナリオを再
生するものであるので、操作者の習熟度は、単純にシミ
ュレーション装置による訓練を行った回数で計られる場
合が多い。また、従来のシミュレーション装置には、操
作感覚を重視して、実際の機器の操作部に相当する形状
の操作入力部406が備えられる場合が多いが、シミュ
レーション装置自体は、実際の機器とは全く別物であ
り、例えば、パーソナルコンピュータと、上述したよう
な操作入力部406とを組み合わせたものである場合が
多い。
【0007】このため、従来のシナリオにおいては、操
作の当否に応じた反応として、パソコンなどで簡単に扱
うことができる単純な合図音の出力やメッセージの表示
を指示する場合が多く、これに応じて、プロセッサ40
2により、音声出力部405を介してチャイムやビープ
音などが出力され、表示制御部403を介して指定され
たメッセージが表示されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のシミュレーション装置は、シナリオが変更されない
ことを前提として、このシナリオで想定された事象を忠
実に再現するために必要な機能のみを限定的に備えたも
のである場合が多く、あくまでも限定された事象を再現
するものであった。したがって、従来のシミュレーショ
ン装置では、機器が稼働している場合に起こり得る全て
の事象に対応することはできなかった。
【0009】また、このようなシミュレーション装置を
用いて、限定された事象に対処する操作を繰り返し訓練
することにより、個々の操作の意味や役割にかかわら
ず、操作者が操作手順そのものを単純に覚え込んでしま
い、訓練が形骸化してしまうおそれもある。つまり、訓
練をこなした回数がそのまま習熟度の向上に結びつかな
い場合もあり、このために、従来のシミュレーション装
置を用いた場合には、訓練による操作者の習熟度を正当
に評価することが難しかった。
【0010】また一方、シミュレーション装置自体は、
実際に操作する機器とは全く別物であるため、訓練の操
作環境と実際の操作環境との間には大きな隔たりがあ
る。例えば、実際の機器においては、それぞれの出力に
与えられた優先度や必要性に応じた出力手段が用いられ
ており、例えば、障害の発生は緊急度を重視して音声メ
ッセージで操作者に通知する一方、センサによる計測値
は記録性を重視してプリンタに出力したりしている。
【0011】しかしながら、従来のシミュレーション装
置においては、機器からの応答を操作者に伝える出力手
段が貧弱であり、全ての情報を画面に表示する場合が多
く、実際の機器においては重要な情報出力手段となって
いるにもかかわらず、音声メッセージを再生するものは
なかった。このように、機器と操作者との間のマンマシ
ンインタフェースを含む操作環境が実際の機器と乖離し
ていることが、重大事象の発生の際に、必要な情報の見
落としに繋がる場合も考えられ、訓練の成果が発揮され
ない原因となる可能性もある。
【0012】本発明は、機器操作の習熟度の向上に有効
な訓練環境を実現するシミュレーションシステムおよび
シミュレーションプログラムを記録した記憶媒体を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理ブ
ロック図である。
【0014】請求項1の発明は、機器に備えられた動作
部品それぞれを機器制御手段101によって監視して、
各動作部品に関する機器状態情報を機器情報保持手段1
02に保持するとともに各動作部品の動作を制御し、表
示手段103、音声出力手段104および印字出力手段
105を介して機器状態情報および操作のために必要な
操作支援情報を出力する構成の機器の操作訓練を行うシ
ミュレーションシステムにおいて、再現しようとする事
象にかかわる各動作部品の動作状態として設定すべき機
器状態情報を含む状態設定情報および機器状態情報の設
定手順を記述するシミュレーションシナリオを格納する
シナリオ格納手段111と、機器情報保持手段102と
同一の形式でシミュレーション訓練中における各動作部
品に対応する機器状態情報を保持する訓練情報保持手段
112と、シミュレーションシナリオに記述された状態
設定情報および設定手順に基づいて、訓練情報保持手段
112に保持された該当する動作部品の機器状態情報を
更新する状態更新手段113と、操作支援情報の出力を
指示する出力指示に応じて、訓練情報保持手段112内
の該当する機器状態情報を表示手段103あるいは音声
出力手段104あるいは印字出力手段105に送出し、
操作支援情報の出力処理に供する出力制御手段114と
を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項1の発明は、機器制御手段101が
管理する機器情報保持手段102と同等の訓練情報保持
手段112を用意し、シナリオ格納手段111に格納さ
れたシミュレーションシナリオに基づいて、状態更新手
段112が動作することにより、機器に備えられた動作
部品それぞれについて、全く自由な動作状態を仮想的に
設定することが可能である。
【0016】したがって、シナリオ格納手段111に格
納するシミュレーションシナリオにおいて、状態設定情
報によって動作状態を設定する動作部品の組み合わせや
設定の内容を変更することにより、自由自在に機器操作
において起こりうる事象を再現することができる。
【0017】また、出力指示に応じて、出力制御手段1
14が、表示手段103、音声出力手段104および印
字出力手段105を利用して操作支援情報を出力する構
成とすることにより、操作者が操作支援情報を受け取る
環境を現実の機器操作における環境と同等とすることが
できる。請求項2の発明は、請求項1に記載のシミュレ
ーションシステムにおいて、シミュレーションシナリオ
に記述する状態設定情報は、設定対象の動作部品の特徴
を表す特徴情報と、この動作部品が再現しようとする事
象において果たす役割を示すモード情報とを含むことを
特徴とする。
【0018】請求項2の発明は、特徴情報とモード情報
とを取り入れることにより、動作部品それぞれについ
て、きめ細かく機器状態情報を設定することが可能とな
り、より精密に事象を再現することができる。請求項3
の発明は、請求項1に記載のシミュレーションシステム
において、表示手段103は、現実の機器操作のために
必要な操作支援情報に含まれる少なくとも一つの表示画
面情報を保持する画面情報保持手段106を備え、指定
された表示画面情報に基づいて表示処理を行う構成であ
り、音声出力手段104は、現実の機器操作のために必
要な操作支援情報に含まれる少なくとも一つの音声メッ
セージを保持する音声情報保持手段107を備え、指定
された音声メッセージの再生を行う構成であり、印字出
力手段105は、現実の機器操作のために必要な操作支
援情報に含まれる少なくとも一つの印字メッセージを保
持する印字情報保持手段108を備え、指定された印字
メッセージの印字出力処理を行う構成であり、出力制御
手段114は、表示画面情報あるいは音声メッセージあ
るいは印字メッセージを指定することにより、表示手段
103、音声出力手段104および印字出力手段105
の動作を制御する構成であることを特徴とする。
【0019】請求項3の発明は、出力制御手段114が
操作支援情報を出力する際に、画面情報保持手段10
6、音声情報保持手段107および印字情報保持手段1
08を利用することにより、現実に機器を操作する際に
操作者に提供される操作支援情報とまさに同等の操作支
援情報を提供することができる。
【0020】請求項4の発明は、請求項1に記載のシミ
ュレーションシステムにおいて、シミュレーション訓練
中に操作者に設問を提示するとともに解答の入力を受け
付けるための設問画面を保持する設問画面保持手段11
5と、シミュレーションシナリオに含まれる設問指示に
基づいて、設問画面保持手段115から該当する設問画
面を読み出して表示手段103の処理に供する設問処理
手段116と、操作者によって入力された回答と設問指
示で指定された正解とを照合する照合手段117と、照
合手段117による照合結果と操作者が回答した設問数
を集計し、この集計結果に基づいて正答率を算出して、
操作者の習熟度を示す指標として出力する集計手段11
8とを備えた構成であり、シナリオ格納手段111に格
納されたシミュレーションシナリオは、設問画面を示す
情報と正解とを含む設問指示を含む構成であることを特
徴とする。
【0021】請求項4の発明は、シミュレーションシナ
リオに記述された設問指示に応じて、設問処理手段11
6が、設問画面保持手段115内の指定された設問画面
を表示手段103の処理に供する構成とすることによ
り、シミュレーションシナリオと設問画面とを独立に変
更することができるから、変化に富んだ設問が可能とな
る。また、操作者が入力した回答と設問指示で指定され
た正解とに基づいて、照合手段117と集計手段118
とが動作することにより、変更可能なシミュレーション
シナリオに対応して、操作者の習熟度を示す指標を提供
することができる。
【0022】請求項5の発明は、請求項4に記載のシミ
ュレーションシステムにおいて、シナリオ格納手段11
1に格納されたシミュレーションシナリオに含まれる設
問指示は、操作者による回答が正解か否かにそれぞれ対
応する設定手順を示す分岐情報を含んだ構成であり、状
態更新手段113は、照合手段117による照合結果に
対応する分岐情報で示された設定手順に従って、訓練情
報保持手段112に保持された機器状態情報を更新する
構成であることを特徴とする。
【0023】請求項5の発明は、設問指示で指定された
分岐情報と照合手段117による照合結果とに基づい
て、状態更新手段113が動作することにより、操作者
が設問に対して返した解答に応じて、シミュレーション
システムが再現する事象を変化させることができるか
ら、より一層変化に富んだシミュレーション訓練を提供
することが可能となる。
【0024】請求項6の発明は、機器に備えられた動作
部品それぞれを機器制御手段101によって監視して、
各動作部品に関する機器状態情報を機器情報保持手段1
02に保持するとともに各動作部品の動作を制御し、表
示手段103、音声出力手段104および印字出力手段
105を介して機器状態情報および操作のために必要な
操作支援情報を出力する構成の機器の操作訓練を行うシ
ミュレーションプログラムを記録した記憶媒体におい
て、再現しようとする事象にかかわる各動作部品の動作
状態として設定すべき機器状態情報を含む状態設定情報
および機器状態情報の設定手順を記述するシミュレーシ
ョンシナリオをシナリオファイルに格納するシナリオ格
納手順と、機器情報保持手段102と同一の形式でシミ
ュレーション訓練中における各動作部品に対応する機器
状態情報を訓練情報ファイルに格納する訓練情報保持手
順と、シミュレーションシナリオに記述された状態設定
情報および設定手順に基づいて、訓練情報ファイルに保
持された該当する動作部品の機器状態情報を更新する状
態更新手順と、操作支援情報の出力を指示する出力指示
に応じて、訓練情報保持手段112内の該当する機器状
態情報を表示手段103あるいは音声出力手段104あ
るいは印字出力手段105に送出し、操作支援情報の出
力処理に供する出力制御手順とをコンピュータに実行さ
せるシミュレーションプログラムを記録したことを特徴
とする。
【0025】請求項6の発明は、機器制御手段101が
管理する機器情報保持手段102と同等の訓練情報ファ
イルを用意し、シナリオファイルに格納されたシミュレ
ーションシナリオに基づいて、状態更新手順を実行する
ことにより、機器に備えられた動作部品それぞれについ
て、全く自由な動作状態を仮想的に設定することが可能
である。
【0026】したがって、シナリオファイルに格納する
シミュレーションシナリオにおいて、状態設定情報によ
って動作状態を設定する動作部品の組み合わせや設定の
内容を変更することにより、自由自在に機器操作におい
て起こりうる事象を再現することができる。また、出力
指示に応じて、出力制御手順が、表示手段103、音声
出力手段104および印字出力手段105を利用して操
作支援情報を出力する構成とすることにより、操作者が
操作支援情報を受け取る環境を現実の機器操作における
環境と同等とすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態について詳細に説明する。図2に、請求項1の
シミュレーションシステムを適用した生産ライン監視シ
ステムの構成を示す。図2に示した生産ライン監視シス
テムにおいて、制御処理部200は、生産ラインの稼働
状態を監視するための処理を行うシステム制御部210
と、シミュレーション訓練のための処理を行うシミュレ
ーション処理部220とを備えており、システム制御部
210とシミュレーション処理部220とが、生産ライ
ン監視システムに備えられたマンマシンインタフェース
部230を共有する構成となっている。
【0028】図2に示したシステム制御部210は、請
求項1で述べた機器制御手段101に相当するものであ
り、生産ライン上に設けられたセンサなどの入力ポイン
トから状態情報を受け付けて、機器情報保持手段102
に相当する機器状態データファイル211に保持すると
ともに、受け付けた状態情報に基づいて生産ラインの稼
働状態を監視し、上述した状態情報および監視結果をマ
ンマシンインタフェース部230に備えられた情報出力
部231を介して操作者に上述した状態情報を提供し、
また、情報入力部232に備えられた操作入力部233
を介して受け付けた操作者による指示に応じて、ヒータ
やポンプなどの出力ポイントを操作する構成となってい
る。
【0029】上述した入力ポイントおよび出力ポイント
は、請求項1で述べた動作部品に相当するものであり、
以下、入力ポイントおよび出力ポイントを総称する際に
は、単にポイントと称する。図2において、情報出力部
231は、CRTディスプレイ装置235(但し、図2
においては符号CRTとして示す)、スピーカ236お
よびプリンタ237を備えており、システム制御部21
0およびシミュレーション処理部220からの指示を入
出力制御部234を介して受け取り、それぞれ出力動作
を行う構成となっている。
【0030】また、この生産ライン監視システムは、機
器の状態表示用の画面表示データを格納する状態表示フ
ァイル212と、音声メッセージを格納する音声ファイ
ル213と、プリンタ237に出力する印字メッセージ
を格納するメッセージファイル214とを備えている。
これらの各ファイルは、それぞれ請求項3で述べた画面
情報保持手段106、音声情報保持手段107および印
字情報保持手段108にそれぞれ相当するものであり、
上述した各ファイルに格納された画面表示データ、音声
メッセージおよび印字メッセージには、それぞれ識別子
が与えられている。
【0031】すなわち、例えば、システム制御部210
が、適切な識別子を指定して状態表示ファイル212か
ら画面表示データを示す読み出し、入出力制御部234
を介してCRTディスプレイ装置235の表示処理に供
することにより、請求項1で述べた表示手段103の機
能を実現し、機器の状態情報を含む操作支援情報を表示
画面を介して操作者に提供する構成となっている。
【0032】同様にして、システム制御部210からの
指示に応じて、音声ファイル213およびメッセージフ
ァイル214と入出力制御部234とスピーカ236お
よびプリンタ237が動作することにより、音声出力手
段104および印字出力手段105の機能を実現する構
成となっている。
【0033】一方、図2に示したシミュレーション処理
部220は、シナリオ作成部221により、後述するコ
マンド定義体および動作定義体を含むシナリオ行を組み
合わせて様々なシナリオグループを作成し、請求項1で
述べたシナリオ格納手段111に相当するシナリオファ
イル222にこれらのシナリオグループを格納してお
き、このシナリオファイル222から選択したシナリオ
グループに基づいて、シナリオ実行部223が動作する
ことにより、シミュレーション訓練を実施する構成とな
っている。
【0034】次に、シナリオ作成部221により、様々
な事象に対応したシミュレーション訓練用のシナリオグ
ループを作成する方法について説明する。シナリオグル
ープを構成する各シナリオ行は、一つのコマンド定義体
を含んでおり、このコマンド定義体により、シミュレー
ション訓練の個々の過程および再現する事象を指定し、
また、動作定義体で指定したデータによって、上述した
過程および事象の詳細を規定する構成となっている。
【0035】したがって、シナリオ作成部221は、入
出力制御部234を介して、操作者がキーボード238
やマウス239を操作して入力したコマンド定義体およ
び動作定義体を受け取り、これらを所定の規則に従って
組み合わせてシナリオ行を作成し、更に、複数のシナリ
オ行の配列を整えてシナリオグループを編集して、シナ
リオファイル222に格納する構成とすればよい。
【0036】コマンド定義体としては、訓練の開始およ
び終了を指示するコマンドやシナリオグループ内および
シナリオグループ間における分岐コマンドなどのように
訓練過程の制御に関する制御コマンドとともに、再現す
る事象を指定するものとして、入力ポイントからの状態
情報入力および出力ポイントに対する出力操作に対応す
る機器状態設定コマンドや機器の状態情報を出力するた
めの出力コマンドを用意すればよい。
【0037】ここで、生産ラインにおいて発生するあら
ゆる事象は、各入力ポイントからの状態情報入力および
各出力ポイントに対する出力操作によって再現すること
が可能である。したがって、利用者が、シナリオ作成部
221を介して、事象にかかわるポイントについて、上
述した機器状態設定コマンドに適切な状態情報を設定す
ることにより、任意の事象を自由に記述することが可能
となる。
【0038】この機器状態設定コマンドには、設定対象
となるポイントを示す識別情報であるポイントタグおよ
びこのポイントの特徴を示す特徴情報とともに、設定す
る状態を示す設定情報を動作定義体として指定すればよ
い。例えば、該当するポイントがアナログかデジタルか
を示すタイプ情報に加えて、状態変化の前後に必要なイ
ンターバル時間を示すインターバル情報を含む特徴情報
を設定すれば、個々のポイントが状態遷移する際の振る
舞いをシナリオグループに記述することができる。この
インターバル情報としては、個々のポイントについて、
状態遷移の前後に要する時間の実測値を指定すればよ
い。
【0039】また、アナログポイントについては、その
ポイントの動作量を示す計測値情報を含む設定情報を指
定し、デジタルポイントについては、そのポイントが作
動中か否かおよび正常か否かを示す状態情報を含む設定
情報を指定すればよい。更に、上述したポイントのタイ
プに対応する設定情報とともに、シナリオグループで再
現しようとする事象との関わりを示すモード情報を指定
することもできる。
【0040】例えば、アナログポイントについては、そ
のポイントを監視対象として登録するか否かおよび正常
であるか否かを含むモード情報を設定し、デジタルポイ
ントについては、そのポイントを監視対象として登録す
るか否かおよび正常であるか否かとともに、そのポイン
ト自体の状態と監視センタ側で捉えた状態とが一致して
いるか否かを含むモード情報を設定すればよい。
【0041】このように、機器状態設定コマンドに、請
求項2の発明を適用し、上述した特徴情報と設定情報を
動作定義体として設定することにより、ポイントタグで
示されるポイントの状態および振る舞いをきめ細かく記
述することが可能であるから、この機器状態設定コマン
ドを用いて、操作者が現実に遭遇する可能性のある事象
を自由に設定することができる。
【0042】特に、インターバル情報やモード情報を採
用することにより、各ポイントの振る舞いや事象におけ
る役割を詳細に記述することが可能となり、シナリオグ
ループによって再現する事象に反映させることができ
る。このようにして設定された事象における機器の状態
情報を含む操作支援情報を操作者に提供するためには、
実際の操作支援情報の提供に用いられている出力手段に
合わせて、例えば、状態表示コマンド、音声再生コマン
ドおよびメッセージ印字コマンドを用意し、それぞれの
コマンドに対応する動作定義体として、所望の表示画面
や音声メッセージ、印字メッセージを示す識別子を指定
すればよい。
【0043】このように、上述した各種の出力コマンド
に適切な動作定義体を設定することにより、シナリオ実
行部223に対して、システム制御部210と共通の出
力手段を介して、現実の機器操作と同等の情報を出力す
る旨を指示するシナリオ行を作成することが可能とな
る。したがって、開始コマンドと終了コマンドとの間
に、上述した機器状態設定コマンドを含むシナリオ行と
各種の出力コマンドを含むシナリオ行を適切な順序で配
列し、分岐コマンドおよびウェイトコマンドによって、
機器状態設定コマンドで示される各事象の遷移を制御す
ることにより、変化に富んだ過程を再現するシナリオグ
ループを構成することができる。
【0044】ここで、分岐コマンドは、動作定義体とし
て、分岐先のシナリオグループおよびシナリオ行を指定
する情報を備えた構成とし、また、ウェイトコマンドに
は、動作定義体として、処理を停止する時間を例えば秒
単位で指定する情報を設定すればよい。
【0045】次に、シナリオ実行部223により、上述
したシナリオグループにしたがってシミュレーション訓
練を提供する方法について説明する。図3に、コマンド
実行部の詳細構成および実行手順を説明する図を示す。
図3に示したシナリオ実行部223において、コマンド
解釈部224は、シナリオファイル222からシナリオ
グループを構成するシナリオ行を順次に読み出して、そ
れぞれのシナリオ行に含まれるコマンドを解釈し、この
解釈結果に応じて、更新処理部225および出力処理部
226の動作を制御する構成となっている。
【0046】このコマンド解釈部224は、上述した制
御コマンドの解釈結果に基づいて、シミュレーション訓
練の進行を制御するとともに、機器状態設定コマンドお
よび各種の出力コマンドの解釈結果に基づいて、更新処
理部225および出力処理部226にそれぞれ必要な指
示を送出する構成となっている。また、図3において、
訓練用状態ファイル227は、請求項1で述べた訓練情
報保持手段112に相当するものであり、システム制御
部210に対応する機器状態ファイル211と同等のも
のである。
【0047】また、コマンド解釈部224からの指示に
応じて、更新処理部225が、この訓練用状態ファイル
227を更新することにより、請求項1で述べた状態更
新手段113の機能を実現する構成となっている。ここ
で、現実に機器操作に応じて更新される機器状態データ
ファイル211と訓練用状態ファイル227とを同等の
構成とすることにより、現実の機器で提供される全ての
機能について、それぞれ自由な状態情報を設定すること
が可能となり、この訓練用状態ファイル227の中で、
実際の機器において起こりうるあらゆる事象を仮想的に
再現することができる。
【0048】なお、上述した訓練用状態ファイル227
は、機器状態データファイル211とは全く独立であ
り、更新処理部225は、訓練用状態ファイル227に
のみアクセスするので、誤って現実の機器状態データフ
ァイル211の内容を変更してしまうことはない。ま
た、出力処理部226は、コマンド解釈部224からの
指示に応じて、上述した訓練用状態ファイル227およ
びシステム制御部210と共有している状態表示ファイ
ル212、音声ファイル213、メッセージファイル2
14から必要な情報を読み出し、情報出力部231の処
理に供する構成となっている。
【0049】例えば、機器状態表示コマンドに基づい
て、コマンド解釈部224は、動作定義体で指定された
表示画面の表示処理を出力処理部226に指示し、これ
に応じて、出力処理部226は、上述した訓練用状態フ
ァイル227から該当する機器状態情報を読み出すとと
もに、状態表示ファイル212から指定された表示画面
データを読み出し、入出力制御部234を介して情報出
力部231による表示処理に供すればよい。
【0050】すなわち、コマンド解釈部224からの指
示に応じて、出力処理部226が、上述したシステム制
御部210と同様にして、指定された表示画面の出力処
理を行うことにより、機器制御手段101と共通の表示
手段103であるCRTディスプレイ装置235を利用
して、シミュレーション訓練中の操作に対応する操作支
援情報を操作者に提供することができる。
【0051】この場合は、生産ライン監視システムに備
えられたCRTディスプレイ装置235に、現実の機器
の操作の際と同一の状態表示画面を用いて、訓練用状態
ファイル227の内容を表示することができる。同様
に、音声出力コマンドおよびメッセージ出力コマンドに
基づいて、コマンド解釈部224は、それぞれ動作定義
体で指定された音声メッセージの再生および印字メッセ
ージの印字出力を指示する。
【0052】これに応じて、出力処理部226は、指定
された音声メッセージおよび印字メッセージをそれぞれ
音声ファイル213およびメッセージファイル214か
ら読み出し、情報出力部231による音声再生処理およ
び印字出力処理に供すればよい。この場合は、シミュレ
ーション訓練の進行過程において、生産ライン監視シス
テムに備えられたスピーカ236を介して、現実の機器
操作の際と同じ音声メッセージが再生され、また、操作
者の手元のプリンタ237などを介して、現実の機器操
作の際に出力されるものと同一のメッセージが印字出力
される。
【0053】このように、コマンド解釈部224からの
指示に応じて、出力処理部226が動作することによ
り、請求項1で述べた出力制御手段114の機能を実現
し、シミュレーション訓練において再現された事象に対
応する操作支援情報を、実際の機器操作において操作者
が受け取る出力手段を介して提供することができる。こ
のようにして、操作者が実際に機器の操作の際と同等の
環境で、シミュレーション訓練のためのシナリオグルー
プにおいて設定された事象を再現することができるか
ら、シミュレーション訓練の環境を現実の機器操作の環
境に近似させることができる。
【0054】上述したシミュレーション処理部220を
用いれば、起こりうる事象を自由自在に再現するととも
に、再現された事象の遷移の中で自由な設問が可能とな
り、変化に富んだシミュレーション訓練を提供すること
が可能である。しかも、シミュレーション訓練の際の環
境と実際の機器の操作における環境との乖離を解消する
ことができる。
【0055】したがって、シミュレーション訓練の形骸
化を防ぎ、シミュレーション訓練を操作者の機器操作の
習熟度の向上に有効に作用させることができる。特に、
音声メッセージや印字メッセージを実際の生産ライン監
視システムと共通化し、シミュレーション訓練における
情報提供手段を充実させたことにより、万一、重大な事
象が本当に発生した場合に、操作者が監視システムから
提供される情報を的確に把握することを支援することが
できる。
【0056】更に、アナログポイントに動作量を設定す
る旨の機器状態設定コマンドに基づいて、コマンド解釈
部224が、更新処理部225に対して機器状態情報の
更新を指示するとともに、動作定義体に指定された数値
を印字出力する旨を出力処理部226に指示する構成と
することもできる。これにより、現実の機器操作におけ
る反応と同様に、該当するポイントの動作量を示す計測
値として、上述した数値をプリンタ237を介して出力
することができるから、シミュレーション訓練の環境を
より一層現実の機器操作の環境に近似させることができ
る。
【0057】次に、上述したシミュレーション訓練の流
れに沿って、操作者の習熟度を適正に評価する方法につ
いて説明する。まず、シミュレーション訓練の準備段階
において、上述したようなシナリオグループの中に、後
述する設問コマンドを含むシナリオ行を挿入することに
より、再現される過程の様々な場面において、操作者か
らの入力を要求する問題を設定しておけばよい。
【0058】この設問コマンドは、動作定義体として、
設問の内容表示および解答入力のための画面を表示する
ための設問表示情報と解答に応じた分岐先を示す分岐先
情報とを備えた構成とすればよい。ここで、例えば、図
4に示すように、請求項4で述べた設問画面保持手段1
15に相当する設問画面ファイル241を備えてシナリ
オ実行部223を構成し、この設問画面ファイル241
に、様々な設問画面を表示するための画面表示データを
設問に対する正解を示すデータとともに識別子に対応し
て格納しておけば、設問コマンドに設定する動作定義体
の設問表示情報により、この画面表示データの識別子を
指定することにより、設問表示情報を記述することがで
きる。
【0059】また、分岐先情報としては、例えば、正解
の場合と不正解の場合とに対応して、それぞれシナリオ
グループの識別情報およびシナリオ行の番号を指定すれ
ばよい。この場合に、コマンド解釈部224は、設問コ
マンドの解釈結果に基づいて、設問画面の表示処理を出
力処理部226に指示し、これに応じて、出力処理部2
26は、設問画面ファイル241から指定された画面表
示データを読み出して、入出力制御部234を介して情
報出力部231に送出し、CRTディスプレイ装置23
5の表示処理に供すればよい。
【0060】すなわち、コマンド解釈部224からの指
示に応じて、出力処理部226が動作することにより、
請求項4で述べた設問処理手段116の機能を実現し、
シナリオ行で指定された設問画面をCRTディスプレイ
装置235を介して表示することができる。また、この
とき、図4に示した回答受付部242は、操作者が情報
入力部232を介して入力した回答を入出力制御部23
4を介して受け付け、回答照合部243の処理に供する
構成となっている。
【0061】この回答照合部243は、請求項4で述べ
た照合手段117に相当するものであり、コマンド解釈
部224から設問コマンドに動作定義体として指定され
た正解を受け取り、上述した回答受付部242から受け
取った回答と照合して、照合結果をコマンド解釈部22
4および集計手段118に相当する集計処理部244の
処理に供する構成となっている。
【0062】図4において、集計処理部244は、回答
照合部243から受け取った照合結果に基づいて、例え
ば、設問の数と正解の数とをそれぞれ集計し、正解数を
設問数で除算して得られる正答率を含む集計結果を出力
処理部226を介して、CRTディスプレイ装置235
などに表示すればよい。上述したようにして得られた正
答率は、シミュレーション訓練の過程で操作者が行った
正しい操作の割合を示しており、操作者の習熟度を反映
していると考えられるから、この正答率を習熟度の評価
指標として提供することにより、操作者の習熟度を適正
に評価することが可能となる。
【0063】その後、コマンド解釈部224は、回答照
合部243から受け取った照合結果に対応する分岐先情
報に応じて、指定されたシナリオグループのシナリオ行
をシナリオファイル222から読み出して、このシナリ
オ行に含まれるコマンド定義体の解釈処理を行えばよ
い。例えば、分岐先情報で指定されたシナリオ行に機器
状態設定コマンドが記述されていた場合は、この機器状
態設定コマンドが、コマンド解釈部224によって解釈
され、この解釈結果に応じて、更新処理部225に対し
て、訓練用状態ファイル227の更新処理が指示され
る。
【0064】このように、設問コマンドに指定された分
岐情報に応じて、コマンド解釈部224および更新処理
部225が動作することにより、請求項5で述べた状態
更新手段113の機能を実現する構成となっており、こ
れにより、設問に対する解答に応じて、シミュレーショ
ン訓練の過程を変化させることができる。この場合は、
シナリオグループにおける設問コマンドの位置および設
問コマンドに設定する動作定義体に含まれる設問画面を
示す情報や分岐先を変更することにより、様々な段階に
おいて簡単に多様な設問を行い、また、操作者の入力に
応じた事象の変化を再現することができる。
【0065】特に、設問画面ファイル241を設け、シ
ナリオファイル222に格納するシナリオグループと設
問表示画面に対応する画面表示データとを分離したこと
により、シナリオグループと画面表示データとをそれぞ
れ独立に変更可能とすることができ、より一層変化に富
んだシミュレーション訓練を提供するシナリオグループ
を簡単に記述することができる。
【0066】このようにして、多彩な設問を提供すると
ともに操作者からの回答に応じて変化に富んだ事象の流
れを再現するとともに、シミュレーション訓練の過程に
沿って操作者に習熟度を適正に評価することにより、シ
ミュレーション訓練の形骸化を防ぎ、シミュレーション
訓練を操作者の習熟度の向上により有効に作用させるこ
とが可能となる。
【0067】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1および
請求項6の発明によれば、シミュレーションシナリオに
基づいて、訓練情報保持手段内の機器状態情報を更新
し、この機器状態情報を含む操作支援情報を現実の機器
操作と同一の出力手段を介して操作者に提供することに
より、機器操作において起こりうる事象を自由自在に再
現するとともに、現実の操作と同等の環境で操作支援情
報を操作者に提供することができる。
【0068】これにより、シミュレーション訓練で再現
される事象の固定化とともに、シミュレーション訓練と
現実の機器操作との環境の乖離を解決することができる
ので、シミュレーション訓練の形骸化を防ぎ、操作者の
習熟度の向上を図ることができる。特に、請求項2の発
明を適用すれば、事象を構成する各動作部品の振る舞い
をきめ細かく再現することができるので、より、リアル
なシミュレーション訓練を提供することが可能である。
【0069】更に、請求項3の発明を適用すれば、現実
の機器操作において用いられるものと全く同一の操作支
援情報を提供することができるので、シミュレーション
訓練における操作環境をより現実の機器操作の環境に近
似させることができる。また、請求項4の発明によれ
ば、シミュレーションシナリオと設問画面とを独立に変
更可能することにより、変化に富んだ設問を可能とし、
操作者が回答した設問についての正答率を操作者の習熟
度を示す指標として提供することにより、変更可能なシ
ミュレーションシナリオに対応して、操作者の習熟度を
正当に評価することができ、シミュレーション訓練の形
骸化を防ぎ、操作者の習熟度の向上に有効に作用させる
ことができる。
【0070】特に、請求項5の発明を適用すれば、操作
者が入力した回答に応じて、その後にシミュレーション
訓練において再現される事象を変更することが可能とな
るので、変化に富んだシミュレーション訓練を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】請求項1のシミュレーションシステムを適用し
た生産ライン監視システムの構成図である。
【図3】シナリオ実行部の詳細構成および実行手順を説
明する図である。
【図4】請求項4のシミュレーションシステムの実施形
態の要部構成を示す図である。
【図5】従来の機器操作訓練用のシミュレーション装置
の構成例を示す図である。
【符号の説明】
101 機器制御手段 102 機器情報保持手段 103 表示手段 104 音声出力手段 105 印字出力手段 106 画面情報保持手段 107 音声情報保持手段 108 印字情報保持手段 111 シナリオ格納手段 112 訓練情報保持手段 113 状態更新手段 114 出力制御手段 115 設問画面保持手段 116 設問処理手段 117 照合手段 118 集計手段 200 制御処理部 210 システム制御部 211 機器状態データファイル 212 状態表示ファイル 213 音声ファイル 214 メッセージファイル 220 シミュレーション処理部 221 シナリオ作成部 222 シナリオファイル 223 シナリオ実行部 224 コマンド解釈部 225 更新処理部 226 出力処理部 227 訓練用状態ファイル 230 マンマシンインタフェース部 231 情報出力部 232 情報入力部 233、406 操作入力部 234 入出力制御部 235、404 CRTディスプレイ装置(CRT) 236 スピーカ 237 プリンタ 238 キーボード 239 マウス 241 設問画面ファイル 242 回答受付部 243 回答照合部 244 集計処理部 401 ディスク装置 402 プロセッサ 403 表示制御部 405 音声出力部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器に備えられた動作部品それぞれを機
    器制御手段によって監視して、前記各動作部品に関する
    機器状態情報を機器情報保持手段に保持するとともに前
    記各動作部品の動作を制御し、表示手段、音声出力手段
    および印字出力手段を介して前記機器状態情報および操
    作のために必要な操作支援情報を出力する構成の機器の
    操作訓練を行うシミュレーションシステムにおいて、 再現しようとする事象にかかわる各動作部品の動作状態
    として設定すべき機器状態情報を含む状態設定情報およ
    び前記機器状態情報の設定手順を記述するシミュレーシ
    ョンシナリオを格納するシナリオ格納手段と、 前記機器情報保持手段と同一の形式でシミュレーション
    訓練中における前記各動作部品に対応する機器状態情報
    を保持する訓練情報保持手段と、 前記シミュレーションシナリオに記述された状態設定情
    報および設定手順に基づいて、前記訓練情報保持手段に
    保持された該当する動作部品の機器状態情報を更新する
    状態更新手段と、 操作支援情報の出力を指示する出力指示に応じて、前記
    訓練情報保持手段内の該当する機器状態情報を前記表示
    手段あるいは前記音声出力手段あるいは前記印字出力手
    段に送出し、前記操作支援情報の出力処理に供する出力
    制御手段とを備えたことを特徴とするシミュレーション
    システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシミュレーションシス
    テムにおいて、 シミュレーションシナリオに記述する状態設定情報は、
    設定対象の動作部品の特徴を表す特徴情報と、この動作
    部品が再現しようとする事象において果たす役割を示す
    モード情報とを含むことを特徴とするシミュレーション
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のシミュレーションシス
    テムにおいて、 表示手段は、現実の機器操作のために必要な操作支援情
    報に含まれる少なくとも一つの表示画面情報を保持する
    画面情報保持手段を備え、指定された表示画面情報に基
    づいて表示処理を行う構成であり、 音声出力手段は、現実の機器操作のために必要な操作支
    援情報に含まれる少なくとも一つの音声メッセージを保
    持する音声情報保持手段を備え、指定された音声メッセ
    ージの再生を行う構成であり、 印字出力手段は、現実の機器操作のために必要な操作支
    援情報に含まれる少なくとも一つの印字メッセージを保
    持する印字情報保持手段を備え、指定された印字メッセ
    ージの印字出力処理を行う構成であり、 出力制御手段は、前記表示画面情報あるいは前記音声メ
    ッセージあるいは前記印字メッセージを指定することに
    より、前記表示手段、音声出力手段および印字出力手段
    の動作を制御する構成であることを特徴とするシミュレ
    ーションシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のシミュレーションシス
    テムにおいて、 シミュレーション訓練中に操作者に設問を提示するとと
    もに解答の入力を受け付けるための設問画面を保持する
    設問画面保持手段と、 シミュレーションシナリオに含まれる設問指示に基づい
    て、前記設問画面保持手段から該当する設問画面を読み
    出して表示手段の処理に供する設問処理手段と、 操作者によって入力された回答と前記設問指示で指定さ
    れた正解とを照合する照合手段と、 前記照合手段による照合結果と操作者が回答した設問数
    を集計し、この集計結果に基づいて正答率を算出して、
    操作者の習熟度を示す指標として出力する集計手段とを
    備えた構成であり、 シナリオ格納手段に格納されたシミュレーションシナリ
    オは、前記設問画面を示す情報と正解とを含む設問指示
    を含む構成であることを特徴とするシミュレーションシ
    ステム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のシミュレーションシス
    テムにおいて、 シナリオ格納手段に格納されたシミュレーションシナリ
    オに含まれる設問指示は、操作者による回答が正解か否
    かにそれぞれ対応する設定手順を示す分岐情報を含んだ
    構成であり、 状態更新手段は、照合手段による照合結果に対応する前
    記分岐情報で示された設定手順に従って、前記訓練情報
    保持手段に保持された機器状態情報を更新する構成であ
    ることを特徴とするシミュレーションシステム。
  6. 【請求項6】 機器に備えられた動作部品それぞれを機
    器制御手段によって監視して、前記各動作部品に関する
    機器状態情報を機器情報保持手段に保持するとともに前
    記各動作部品の動作を制御し、表示手段、音声出力手段
    および印字出力手段を介して前記機器状態情報および操
    作のために必要な操作支援情報を出力する構成の機器の
    操作訓練を行うシミュレーションプログラムを記録した
    記憶媒体において、 再現しようとする事象にかかわる各動作部品の動作状態
    として設定すべき機器状態情報を含む状態設定情報およ
    び前記機器状態情報の設定手順を記述するシミュレーシ
    ョンシナリオをシナリオファイルに格納するシナリオ格
    納手順と、 前記機器情報保持手段と同一の形式でシミュレーション
    訓練中における前記各動作部品に対応する機器状態情報
    を訓練情報ファイルに格納する訓練情報保持手順と、 前記シミュレーションシナリオに記述された状態設定情
    報および設定手順に基づいて、前記訓練情報ファイルに
    保持された該当する動作部品の機器状態情報を更新する
    状態更新手順と、 操作支援情報の出力を指示する出力指示に応じて、前記
    訓練情報ファイル内の該当する機器状態情報を前記表示
    手段あるいは前記音声出力手段あるいは前記印字出力手
    段に送出し、前記操作支援情報の出力処理に供する出力
    制御手順とをコンピュータに実行させるシミュレーショ
    ンプログラムを記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008165193A (ja) * 2006-12-29 2008-07-17 Yokogawa Electric Corp 生産環境のための操作者訓練装置およびその使用方法
CN107103806A (zh) * 2017-06-28 2017-08-29 中国民航科学技术研究院 一种仿真灭火方法及系统
JP2017190196A (ja) * 2016-04-11 2017-10-19 リコーエレメックス株式会社 作業内容確認装置およびプログラム
JP2022085160A (ja) * 2020-11-27 2022-06-08 株式会社日立製作所 システム構築を支援する支援システム及び支援方法

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