JPH0574708U - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JPH0574708U
JPH0574708U JP1574792U JP1574792U JPH0574708U JP H0574708 U JPH0574708 U JP H0574708U JP 1574792 U JP1574792 U JP 1574792U JP 1574792 U JP1574792 U JP 1574792U JP H0574708 U JPH0574708 U JP H0574708U
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JP
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cutting edge
main cutting
finishing blade
tip
peripheral surface
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辰夫 新井
貴宣 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 チップ本体11に形成される仕上げ刃22
を、主切刃21に連なるチップ本体11の上面12から
凹む凹面16の辺稜部に形成し、主切刃22との交点1
9から離間するに従いチップ厚さ方向内方に後退するよ
うに形成する。 【効果】 このようなチップをスローアウェイ式バイト
の工具本体31に装着することにより、主切刃21に負
の横すくい角α21および正の前すくい角β21を与えつ
つ、仕上げ刃22の前すくい角β22を正角側に、かつ横
すくい角α22を略0°に設定することができ、芯高合わ
せを容易にして作業効率等の向上を図ることができると
ともに、ワークの回転軸線と仕上げ刃22の各部位との
距離の差を無くして高送りの場合でも優れた仕上げ面精
度を得ることが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スローアウェイ式のバイト等に装着されるスローアウェイチップに 係わり、特にその主切刃に連なって被削材の加工面の仕上げ加工を行う仕上げ刃 が設けられたスローアウェイチップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような仕上げ刃を有するスローアウェイチップ(以下、チップと略称する 。)が装着されたバイトとしては、例えば図15ないし図17に示すようなもの が知られている。 これは実開昭58−143105号公報に記載されたものであって、シャンク 1の先端に形成されたチップ取付座2に、平面視に略三角形の平板状をなすチッ プ3が引き込みピン等のクランプ手段4によって着脱自在に取り付けられた構成 となっている。そして、このチップ3の上面3Aの角部Cに位置する辺稜部には 、緩やかな円弧状あるいは直線に近い無限アール形状の仕上げ刃5がコーナ切刃 6に連なって形成されており、この仕上げ刃5の横すくい角αは−10°〜−3 0°に、また前すくい角βは0°〜+10°に設定されている。
【0003】 このような構成のバイトでは、仕上げ刃5の横すくい角αが上述のように負角 側に設定されているので、仕上げ刃によって生成される切屑を送り方向に対して 強制的に前方に流出させることができ、切屑による仕上げ面の損傷を防ぐことが できるという利点が得られるとともに、前すくい角βが0°または正角側に設定 されているので、切削時の背分力の低減が図られる。 なお、このチップ3では上面3Aの仕上げ刃5の後方に切屑排出方向に対向し てブレーカー壁7が形成されており、排出された切屑をカールせしめてその分断 を助長するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、このような構成のチップ3を装着したバイトでは、仕上げ刃5 の横すくい角αを負角側に設定されるようにするには、当該仕上げ刃5をワーク の回転軸線に平行な面内において、この軸線方向に対して傾斜するように配置し なければならず、このため仕上げ刃5の芯高の位置が合わせ難いという問題があ った。 また、例えば仮にこの芯高の位置を仕上げ刃5の中央部に設定したとすると、 上述のようにこの仕上げ刃5が傾斜して配置されているため、当該仕上げ刃5と ワークの回転軸線との距離は仕上げ刃5の中央部から両端部に向かうに従い漸次 大きくなってしまう。そしてこの結果、ワークの仕上げ面は、上記仕上げ刃5の 両端部によって削られた部分が中央部によって削られた部分よりもその外径が大 きくなってしまい、このため送り量を小さくしなければ良好な仕上げ面が得られ なくなるおそれがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、このような課題を解決するためになされたもので、多角形平板状を なすチップ本体の上面とこの上面の周囲に配置される周面との少なくとも一の交 差稜線部に主切刃を形成するとともに、この主切刃の一端に位置する上記上面の 角部に該上面に対してチップ本体の厚さ方向内方に凹む凹面を形成し、この凹面 とチップ本体の他の周面との交差稜線部に、上記主切刃に対して上面側からの平 面視に凸状に曲折して連なり、かつ上記他の周面側からの側面視に主切刃との交 差部から離間するに従い上記凹面に沿ってチップ厚さ方向内方に後退する仕上げ 刃を形成したことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
このような構成のチップでは、仕上げ刃が主切刃に対してチップ本体の側面視 にその交差部から離間するに従いチップ厚さ方向内方に後退するように形成され ており、すなわちこの仕上げ刃と主切刃とは鈍角に交差するように配設されてい る。従って、この主切刃を上記従来のチップの仕上げ刃のように、排出された切 屑を強制的に送り方向に対して前方側に出すとともに背分力を低減するため、そ の横すくい角が負角側に、かつ前すくい角が正角側に設定されるように当該チッ プを配置することにより、仕上げ刃の横すくい角が略0°となるように設定する ことができる。 このため、上記構成のチップを装着したバイトによれば、仕上げ刃をワークの 回転軸線に対して略平行に配置することが可能となり、その芯高合わせが容易に なるとともに、仕上げ刃の各部位と上記回転軸線との距離に差異が生じるのを防 ぐことができる。
【0007】
【実施例】
図1ないし図8は、本考案の一実施例を示すものである。 これらの図においてチップ本体11は超硬合金等の硬質材料を素材として概略 正方形平板状に成形されており、この略正方形をなす上面12と、この上面12 に平行に配置される下面13と、これら上面12および下面13の周囲に配置さ れる四つの周面14…とを有している。また、このチップ本体11にはその上面 12と下面13とに直交するチップ厚さ方向に、当該チップ本体11を後述する バイト等の工具に装着するための取付孔15が形成されており、この取付孔15 は上面12および下面13の中央部に開口せしめられている。
【0008】 ここで上記各周面14…は、それぞれチップ本体11の一の周回り方向(本実 施例では図1において時計回り方向)に連なる三つの周面14A,14B,14 Cから構成されている。 これらの周面14A,14B,14Cのうち、第一の周面14Aは上記上下面 12,13の双方に直交する方向に形成されており、また第二の周面14Bはこ の第一の周面14Aおよび下面13に鈍角に交差するとともに上面12に対して は鋭角に交差する方向に形成されており、さらに第三の周面14Cはこの第二の 周面14Bと下面13と当該周面14に上記周回り方向に連なる次の周面14の 第一の周面14Aとに鈍角に交差するとともに上面12に対して鋭角に交差する 方向に形成されている。なお本実施例では、この第二の周面14Bが上面12に 対する逃げ角θ1は11°に、また第三の周面14Cの上面12に対する逃げ角 θ2は15°に、それぞれ設定されている。
【0009】 そして各周面14…の第二および第三の構成面14B,14Cは、上記略正方 形状をなす上面2の四つの角部C…のそれぞれに位置するように配設されており 、また各周面14…の第一の周面14Aは上記周回り方向に隣合う周面14,1 4同士で互いに直交する方向に配置されている。 なお、この第一の周面14Aは図2および図3に示すように上面12側から下 面13側に向かうに従い上記周回り方向の幅が漸次小さくなる略等脚台形状に形 成されており、また、第三の周面14Cはこれとは逆に上面12側から下面13 側に向かうに従い上記周回り方向の幅が大きくなる台形状に形成されている。
【0010】 一方、上面12の上記角部C…には、この上面12からチップ厚さ方向に下面 13側に向かって凹む凹面16が形成されている。 この凹面16は図2ないし図8に示されるように、当該チップ本体11の平面 視に外周側から中央部側に向かうに従い、下面13側に向かって傾斜した後に曲 面を描いて立ち上がって上面12に連なるように形成されている。また、上記周 回り方向に沿う方向にはこの凹面16は、漸次下面13側に落ち込むように形成 されている。さらにこの凹面16は、その上面12となす交差稜線17が図1お よび図5に示すように、周面14の第一の周面14Aと第二の周面14Bとの交 差稜線18が上面12に交差する交点19に端を発し、この交点19から一旦上 面12の中央部に向かった後に、上記周回り方向に向けて略直角に曲折して向き を変え、当該周面14に上記周回り方向に連なる上記次の周面14の第一の周面 14Aと上面12との交差稜線部に交点20において達するように形成されてい る。
【0011】 このような凹面16が形成されることにより、当該チップ本体11の上面12 の上記角部Cには、この凹面16と周面14との交差稜線部が形成されることと なる。 この交差稜線部は、上面12側からの平面視において図1に示すように、周面 14の第一の周面14Aと上面12との交差稜線部に交点19を介して連なり、 上記周回り方向に当該周面14の第二の周面14Bと第三の周面14Cとに沿っ て当該チップ本体11の外方に向かって膨らむ凸状に曲折し、上記次の周面14 の第一の周面14Aと上面12との交差稜線部に交点20を介して連続するよう に形成される。また、この凹面16と周面14との交差稜線部は、周面14側か らの側面視には図2ないし図4に示すように、上記交点19から離間して上記周 回り方向に向かって第二の周面14B、第三の周面14Cと進むに従い、凹面1 6に沿ってチップ厚さ方向を下面13側に後退するように形成され、上記次の周 面14の第一の周面14Aに至ったところで上面12側に向かって曲折して切り 上がり、上記交点20に至るように形成される。
【0012】 そして本実施例では、このチップ本体11の上面12と周面14の第一の周面 14Aとの交差稜線部、すなわち上面12の辺稜部において上記周回り方向に交 点20から交点19までの間の部分に主切刃21が形成されている。 また、上記凹面16と周面14の第二の周面14Bとの交差稜線部には、主切 刃21に交点19を上記周回り方向に介して連なる仕上げ刃22が形成されてい る。従って、本実施例ではこの仕上げ刃21に連なる第二の周面が本考案で言う 他の周面とされる。さらに本実施例では、凹面16と第三の周面14Cとの交差 稜線部に、上記仕上げ刃22に上記周回り方向に連なる小切刃23が形成されて いる。
【0013】 このようにして上面12および凹面16と周面14との交差稜線部に各切刃が 形成されることにより、これらの主切刃21、仕上げ刃22、および小切刃23 は、上記平面視においてはこの順に、上記周回り方向に互いに鈍角に交差し、チ ップ外方に向かって膨らむ凸状に曲折して連なるように形成される。また上記側 面視においては、主切刃21に対して仕上げ刃22が交点19を介してやはり鈍 角に交差し、この交点19から離間するに従ってチップ厚さ方向内方に後退する ように形成されることとなる。 なお本実施例では、上記平面視において主切刃21に対する仕上げ刃22およ び小切刃23の交差角θ3,θ4はそれぞれ150°および120°に、また上記 側面視において主切刃21に対する仕上げ刃22および小切刃23の交差角θ5 ,θ6はそれぞれ162°21´および149°41´に設定されている。
【0014】 このような構成のチップは、図9ないし図14に示すようにスローアウェイ式 バイトの工具本体31に装着されて切削に供される。 この工具本体31は鋼材等から成形されて略四角柱状をなすものであり、その 基端側のシャンク部32と、先端部に形成されたチップ取付座33と、レバーロ ック方式等による周知のチップクランプ機構34とを有していて、このシャンク 部32の上面32Aが当該バイトの基準面とされる。
【0015】 そして本実施例のチップ本体11は、その上面12を上方に向け、一の主切刃 21とこれに上記周回り方向に連なる一の仕上げ刃22および小切刃23を工具 本体31の先端側に突出させて、上記チップ取付座33に平板状のシート35を 介して着脱自在に装着され、上記チップクランプ機構34によって工具本体31 に固定されている。従って上記構成のバイトでは、これら一の主切刃21、仕上 げ刃22、および小切刃23が1度の切削作業において切削に供されることとな り、チップ本体11の上面12が主切刃21のすくい面とされ、この主切刃21 に連なり工具先端側を向く第一の周面14Aが該主切刃21の逃げ面とされる。 また仕上げ刃22については、この仕上げ刃22に連なり工具先端側を向く第二 の周面14Bが逃げ面とされ、上面12の角部Cに形成されて平面視に当該仕上 げ刃22のチップ内方に連なる凹面16が仕上げ刃22のすくい面とされる。 さらに、このような構成のスローアウェイ式バイトに対し、切削されるワーク の回転軸線は、上記基準面の延長面内にあって工具本体31の長手方向に直交す る方向に配置されることとなる。また、このバイトにおいてワークに対する工具 本体31の送り方向は、上記回転軸線に沿って図9および図12に矢線Fで示す 方向に設定されている。
【0016】 ここでこのチップ取付座33は、装着される本実施例のチップの主切刃21に 図9および図12に示すような切込み角δが付されるように形成されている。そ してこの切込み角δは、基準面とされる上記上面32A側からの平面視に仕上げ 刃22が工具本体31の長手方向に直交、すなわち上記送り方向Fに平行になる ように、上記主切刃21と仕上げ刃22との交差角θ3に準じて設定されていて 、本実施例では30°に設定されている。 さらに上記チップ取付座33は、基準面とされるシャンク部32の上面32A に対して傾斜して設けられている。すなわち当該チップ取付座33は、工具本体 31の先端側から基端側(図9および図10において左側から右側)に向かうに 従い、また上記送り方向の後方側から前方側(図9において上側から下側)に向 かうに従い、それぞれシャンク部32の下面32B側に向かって後退するように 形成されている。 このようにチップ取付座33が傾斜して形成されることにより、このチップ取 付座33に装着されるチップ本体11の主切刃21には、図10および図11に 示すように、正の前すくい角β21および負の横すくい角α21が与えられることに なる。
【0017】 そして、本実施例ではこれらの横すくい角α21および前すくい角β21は、上述 したチップ本体1の主切刃21と仕上げ刃22とのチップ側面視における交差角 θ5に準じてそれぞれ15°および5°に設定されており、これによって当該仕 上げ刃22は上記基準面とされる上面32Aに平行な方向に配置されるように設 定されている。従って、本実施例のチップを装着した上記構成のスローアウェイ 式バイトでは、この仕上げ刃22は送り方向Fに対して平行、すなわちワークの 回転軸線に対して平行に配置されることとなり、当該仕上げ刃22の横すくい角 α22は図14に示すように略0°に設定される。 またさらに、この仕上げ刃22の上記平面視にチップ内方側には凹面16が設 けられており、この凹面16は上述のようにチップ本体11の外周側から中央部 側に向かうに従い、一旦下面13側に向かって傾斜して後退した後に立ち上がっ て上面12に連なるように形成されている。このため、この仕上げ刃22には図 13に示すように正の前すくい角β22が与えられることとなり、本実施例ではこ の前すくい角β22は8°になるように設定されている。
【0018】 このように、上記構成のスローアウェイ式バイトでは主切刃21に、正の前す くい角β21と負の横すくい角α21とが与えられており、これによって上述した従 来のスローアウェイ式バイトの仕上げ刃5と同様に、当該主切刃21によって生 成された切屑を送り方向Fに対して前方側に強制的に流出せしめて切屑による仕 上げ面の損傷等を防ぐとともに、切削時の背分力の低減を図ることができる。 そして主切刃21をこのように配置した場合には、本実施例のチップを用いる ことにより、上述のように仕上げ刃22の横すくい角α22を略0°に、かつ前す くい角β22を正角側に設定することができる。従って上記構成のバイトでは、芯 高の位置をこの仕上げ刃22の位置に合わせればよく、位置合わせを容易に行い 得て作業効率および加工精度の向上をなすことが可能である。
【0019】 また上記構成のバイトでは、この横逃げ角α22が0°に設定されていて、切削 されるワークの回転軸線に対して仕上げ刃22が平行に配置されるから、この回 転軸線と仕上げ刃22との間の距離が当該仕上げ刃22の各部位によって変化す ることはない。従って、このような仕上げ刃22によって形成される仕上げ面に は、従来のチップを装着したバイトのように仕上げ刃5の各部位と上記回転軸線 との距離の差による径の差が生じることはなく、たとえ送り量を大きくしても常 に優れた仕上げ面を得ることが可能となって、仕上げ面精度の向上を図ることが できる。 さらに本実施例のチップを装着した上記バイトでは、上述のように仕上げ刃2 2に正の前すくい角β22が与えられているので、仕上げ刃22の切れ味の向上を 図って切削抵抗を低減せしめることができるという利点も得られる。
【0020】 さらにまた、本実施例のチップでは、主切刃21のすくい面とされるチップ本 体11の上面12と逃げ面とされる第一の周面14Aとは、主切刃21を介して 直交するように形成されている。また、上記仕上げ刃22のすくい面とされる凹 面16と逃げ面とされる第二の周面14Bとは、第二の周面14Bが上面12に 対して鋭角に交差し、かつ凹面16はこの上面12からチップ厚さ方向内方に凹 むように形成されていることから、第二の周面14Bと上面12との交差角より もさらに小さな鋭角に交差するように形成されることとなる。 これにより上記構成のバイトでは、比較的大きな切削力が作用する主切刃21 については、一定の刃先角を確保して切刃の欠損等の事態が生じるのを未然に防 ぎ得る一方、作用する切削力の比較的小さい仕上げ刃22では、刃先角を小さく して鋭い切れ味を保つことが可能である。
【0021】 さらに本実施例のチップでは、仕上げ刃22のチップ内方に配置されて仕上げ 刃すくい面とされる凹面16が、そのチップ内方側で曲面を描きつつ立ち上がっ てチップ本体11の上面12に連なっており、このため仕上げ刃22によって生 成される切屑は凹面16に案内されてこの曲面を擦過する際に小さくカールされ ることとなる。従って本実施例のチップによれば、この仕上げ刃22によって生 成される切屑をより効率的に分断することができ、円滑な切屑排出を促すことが できるという利点を得ることもできる。
【0022】 なお、本実施例で示した各種の角度は切削条件等によって適宜に設定されるも のであり、上記の数値に限定されるものではないことは勿論である。 また、本実施例では主切刃21については、すくい面となるチップ本体11の 上面12が逃げ面となる第一の周面14Aに対して直交するネガ型として説明し たが、これを他の周面と同じく上面12と第一の周面14Aとが鋭角に交差する ポジ型としてもよい。 さらに、図9ないし図14では本考案のチップをスローアウェイ式のバイトに 用いた場合について説明したが、これを他のスローアウェイ式の切削工具に用い たとしても、もちろん構わない。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように本考案では、チップ本体に形成される仕上げ刃が、主切刃 に連なるチップ本体の上面から凹む凹面の辺稜部に形成されて、主切刃との交点 から離間するに従いチップ厚さ方向内方に後退するように形成されているから、 このようなチップをスローアウェイ式のバイト等に装着することにより、主切刃 に負の横すくい角および正の前すくい角を与えつつ、仕上げ刃の前すくい角を正 角側に、かつ横すくい角を略0°に設定することができる。 そしてこれにより、芯高合わせを容易にして作業効率等の向上を図ることがで きるとともに、ワークの回転軸線と仕上げ刃の各部位との距離の差を無くして高 送りの場合でも優れた仕上げ面精度を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すチップ本体11の上面
12側からの平面図である。
【図2】図1に示す実施例のP方向視の側面図である。
【図3】図1に示す実施例のQ方向視の側面図である。
【図4】図1に示す実施例の角部CのR方向視の側面図
である。
【図5】図1に示す実施例の角部Cの、図4におけるS
方向視の平面図である。
【図6】図1に示す実施例の角部Cの、図5におけるT
方向視の斜視図である。
【図7】図1に示す実施例の角部CのU方向視の側面図
である。
【図8】図1に示す実施例の角部CのV方向視の側面図
である。
【図9】図1に示す実施例のチップを装着したスローア
ウェイ式バイトの基準面とされる上面32A側からの平
面図である。
【図10】図9に示すスローアウェイ式バイトのW方向
視の側面図である。
【図11】図9に示すスローアウェイ式バイトのX方向
視の正面図である。
【図12】図9に示すスローアウェイ式バイトの先端部
の拡大平面図である。
【図13】図12に示すスローアウェイ式バイト先端部
のY方向視の側面図である。
【図14】図13に示すスローアウェイ式バイト先端部
のZ方向視の正面図である。
【図15】従来のスローアウェイ式バイトの平面図であ
る。
【図16】図15に示す従来例の側面図である。
【図17】図15に示す従来例の正面図である。
【符号の説明】
11 チップ本体 12 チップ本体11の上面 14 チップ本体11の周面 14A 第一の周面 14B 第二の周面 14C 第三の周面 16 凹面 21 主切刃 22 仕上げ刃 23 小切刃 31 工具本体 32 シャンク部 32A シャンク部32の上面(基準面) 33 チップ取付座 α21 主切刃21の横すくい角 β21 主切刃21の前すくい角 α22 仕上げ刃22の横すくい角 β22 仕上げ刃22の前すくい角 δ 主切刃21の切込み角 F 送り方向

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形平板状をなすチップ本体の上面と
    この上面の周囲に配置される周面との少なくとも一の交
    差稜線部に主切刃が形成されるとともに、この主切刃の
    一端に位置する上記上面の角部には、該上面に対して上
    記チップ本体の厚さ方向内方に凹む凹面が形成されてお
    り、この凹面と上記チップ本体の他の周面との交差稜線
    部には、上記主切刃に対して上記上面側からの平面視に
    凸状に曲折して連なり、かつ上記他の周面側からの側面
    視に上記主切刃との交差部から離間するに従い上記凹面
    に沿って上記厚さ方向内方に後退する仕上げ刃が形成さ
    れていることを特徴とするスローアウェイチップ。
  2. 【請求項2】 上記チップ本体の上記主切刃に連なる周
    面が上記上面に直交する方向に形成されるとともに、上
    記仕上げ刃に連なる他の周面は上記上面に対して鋭角に
    交差する方向に形成されていることを特徴とする請求項
    1記載のスローアウェイチップ。
  3. 【請求項3】 上記仕上げ刃の、上記主切刃との交差部
    とは反対側の端部には、該仕上げ刃に対して上記チップ
    本体の上面側からの平面視に凸状に曲折して連なる小切
    刃が形成されていることを特徴とする請求項1または2
    記載のスローアウェイチップ。
JP1574792U 1992-03-25 1992-03-25 スローアウェイチップ Withdrawn JPH0574708U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020075445A1 (ja) * 2018-10-11 2020-04-16 住友電工ハードメタル株式会社 切削インサートおよび内径切削用工具

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