JPH057438U - 掲示板用表装材 - Google Patents
掲示板用表装材Info
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- JPH057438U JPH057438U JP5458291U JP5458291U JPH057438U JP H057438 U JPH057438 U JP H057438U JP 5458291 U JP5458291 U JP 5458291U JP 5458291 U JP5458291 U JP 5458291U JP H057438 U JPH057438 U JP H057438U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 天然の木質感を有しながら、粘着テープでも
掲示物を留めることができる掲示板用木質粒子入り塩化
ビニル発泡表装材を提供することである。 【構成】 編布、不織布等の基材1上に、塩化ビニル樹
脂100 部に対して粒径が0.1 〜2mmの木質粒子aを20〜
80部含む着色塩化ビニル樹脂発泡層2を積層し、この発
泡層の表面を80〜250 メッシュの梨地調の平坦な構造に
し、表面に木質粒子a′が見えるようにしてなり、必要
に応じてこの表面に透明な表面保護層3を設けたもので
ある。 【効果】 表面に木質粒子が表出して見えるので天然の
木質感を表現でき、表面が平坦であるから、画鋲はもち
ろん、粘着テープの粘着性が良く、該テープで掲示物を
留めることができる。
掲示物を留めることができる掲示板用木質粒子入り塩化
ビニル発泡表装材を提供することである。 【構成】 編布、不織布等の基材1上に、塩化ビニル樹
脂100 部に対して粒径が0.1 〜2mmの木質粒子aを20〜
80部含む着色塩化ビニル樹脂発泡層2を積層し、この発
泡層の表面を80〜250 メッシュの梨地調の平坦な構造に
し、表面に木質粒子a′が見えるようにしてなり、必要
に応じてこの表面に透明な表面保護層3を設けたもので
ある。 【効果】 表面に木質粒子が表出して見えるので天然の
木質感を表現でき、表面が平坦であるから、画鋲はもち
ろん、粘着テープの粘着性が良く、該テープで掲示物を
留めることができる。
Description
【0001】
本考案は、掲示板用表装材に関するものであり、詳しくは、天然に近い木質感
を有し、かつ粘着テープで掲示物を保持できる木質調表装材に関する。
【0002】
従来の掲示板用表装材は画鋲で掲示物を留めていたが、最近、粘着テープでも
掲示物を留めれる該表装材が望まれている。
しかし、従来から掲示板用表装材として用いられている植毛表装材は画鋲の針
跡を目立たなくさせるために、表面を繊維で毛羽立たせているので、粘着テープ
の接着性が悪く、掲示物を留めることができない。また、木粉入り塩化ビニル発
泡表装材は画鋲が差せるように発泡層の表面を加熱押圧して発泡層の表面に強固
な被膜を形成すると共に画鋲の針跡が目立たないように発泡層の表面に凹凸のシ
ボ模様をつけているために、耐画鋲性に優れるが、木粉が表面被膜層内に埋没し
て天然の木質感が損なわれ、表面が凹凸状のために、粘着テープの接着性が悪く
、該テープで掲示物を留めることができない等の欠点を有する。
更に、近年、学校等建築物に木造建築が増え、掲示板の表装材にも天然の質感
が求められていたが、上記のように天然の質感が得られていない。
【0003】
本考案は上記の欠点に鑑み、天然の木質感を有しながら、粘着テープでも掲示
物を留めることができる掲示板用木質粒子入り塩化ビニル発泡表装材を提供する
ことを目的とする。
【0004】
本考案が上記課題を解決するために講じた手段は、天然の木質感を有しかつ粘
着テープの接着性を良くするために、編布,不織布等の基材上に、塩化ビニル樹
脂100 部に対して粒径が0.1 〜 2mmの木質粒子を20〜80部含む着色塩化ビニル樹
脂発泡層を積層し、この発泡層の表面を80〜250 メッシュの梨地調の平坦な構造
として表面に木質粒子が見えるようにすると共に、更に必要に応じて、木質粒子
の脱離防止のために、発泡層の表面に透明な表面保護層を設けた掲示板用木質粒
子入り塩化ビニル発泡表装材としたものである。
【0005】
本考案の実施の一例を図面に基づいて説明すると、アクリル系,ポリエステル
系等の接着剤で片面塗布されたポリエステル,レーヨン,綿等の繊維からなる編
物や不織布等の基材1上に、塩化ビニル樹脂100 部に対して粒径が0.1 〜 2mmの
木質粒子aを20〜80部、その他、適当量の可塑剤、安定剤、発泡剤、充填剤、改
質剤、紫外線吸収剤、顔料等を加えた配合物を、木質粉が熱分解で変色しない温
度、好ましくはロール温度が140 〜150 ℃のカレンダーで0.7 〜0.9 mmのシート
状に圧延しながら加熱圧着して任意に着色された塩化ビニル樹脂層を貼合せる。
【0006】
次に、これを200 〜230 ℃で2〜3分加熱して該塩化ビニル樹脂層を2.5 〜3
倍発泡させて着色塩化ビニル樹脂発泡層2を形成した後、直ちに、表面が凹凸状
をしたこの発泡層2の表面にある木質粒子aが発泡層内に埋没したりあるいは樹
脂層で厚く被覆されて、発泡層2の表面から木質粒子が見えなくならないように
、80〜250 メッシュの梨地ロールで軽く押圧して、木質粒子a′が表面に露出し
あるいは樹脂層で被覆されても薄くて見えるようにしながら、しかも表面に梨地
をかけながら表面を平坦にして、発泡層の厚みを1.8 〜2.5 mmにする。
【0007】
更に、着色塩化ビニル樹脂発泡層2の表面には表面保護用の処理剤を3〜10μ
厚に塗布乾燥して、1〜3μ厚の透明ないしは艶消し透明な表面保護層3を設け
る。
【0008】
塩化ビニル樹脂は、塩化ビニル樹脂,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,塩化
ビニル−エチレン共重合体等の樹脂を単体もしくは混合して使用できる。
【0009】
可塑剤はジヘキシルフタレート(DHP),ジエチルヘキシルフタレート(D
OP)等のフタル酸エステル及びトリクレジルホスフェート(TCP)等の燐酸
エステル可塑剤,塩素化パラフィン等を適量混合して、用途に合わせて50〜90部
添加使用する。
【0010】
安定剤は、カドミウム−バリウム系、バリウム−亜鉛系、マグネシウム−亜鉛
系の液状及び粉末安定剤が使用できるが、発泡のため好ましくは、バリウム−亜
鉛系、マグネシウム−亜鉛系である。
【0011】
発泡時のセル調整剤としてエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂等の改質剤、炭酸
カルシウム、中空バルーン等の充填剤、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン
系等の紫外線吸収剤及び及び顔料を適当量添加使用する。
【0012】
木質粒子aは、モミ、シガ、スギ、ブナ、ナラ等であるが、木質粉の成分中の
リグニンが高温(170 ℃以上)で熱分解して褐色に変色しやすいことから、リグ
ニンの含有率が少なく、可塑剤の吸油性の少ない致密な構造が好ましく、北洋産
の木が適している。
この木質粒子aの添加量が20部以下では発泡層の表皮層は強くなるが、木質粒
子が表面に表示する数が少なくて意匠効果がなく好ましくない。また、80部以上
では発泡表皮層が弱くなり好ましくない。
【0013】
発泡させて表面が凹凸状の発泡体を平坦にするために、発泡直後にロールで押
圧しながら表面を平坦にするが、用途的に艶消しの梨地調が好まれるので梨地ロ
ールで押圧して梨地のかかった平坦な表面状態にする。
この場合に、梨地ロールのメッシュが70メッシュ以下では表面が荒くなり過ぎ
て、粘着テープの接着性が悪く、また、木質粒子aが発泡層2内に埋没して木質
感に劣り外観上好ましくない。そこで、、好ましくは80〜250 メッシュのロール
を用いる。
【0014】
更に、発泡時に発泡層表面に存在する木質粒子aが押圧時に発泡層2内に埋没
しないであるいは樹脂被膜で厚く被覆されないで発泡層表面に表出するように軽
く押圧して、発泡層2表面に木質粒子a′が見えるようにして天然調の質感を表
現する。
【0015】
この表面状態でも粘着テープの接着性は充分であるが、表面に露出した木質粒
子a′の油脂及び可塑剤の影響で接着性が弱くなること、粘着テープを繰り返し
使用中に、表面に露出した木質粒子が脱離すること及び粘着テープを繰り返し使
用中に可塑剤の影響で表面にテープ跡が付き表面が汚染されること等の問題を生
じる虞を有するので、接着力の向上、木質粒子の脱離防止及び汚染防止のために
、着色発泡層2の表面に透明な保護層3を塗布して設ける。
塗膜厚は1〜5μで、塩化ビニル−アクリル共重合樹脂、ウレタン樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等の表面処理用樹脂が使用できる。
【0016】
本考案の掲示板用木質調表装材は表面に梨地がかかり、そして、表面に木質粒
子が表出して見えるので天然の木質感を表現でき、更に表面が平坦であるから、
従来の画鋲による掲示はもちろん可能であり、粘着テープの粘着性が良く、粘着
テープで掲示物を留めることができる。
又、表面に保護層を設けることにより、前記粘着性及び耐久性が更に一層優れ
たものとなると共に汚れが付いても簡単に除去できる。
【図1】 本考案の掲示板用表装材の拡大断面図。
【図2】 従来の拡大断面図。
1は基材、2は着色塩化ビニル樹脂発泡層、3は透明な
表面保護層、aは木質粒子、a′は表面に表出して見え
る木質粒子である。
表面保護層、aは木質粒子、a′は表面に表出して見え
る木質粒子である。
Claims (2)
- 【請求項1】 編布,不織布等の基材上に、塩化ビ
ニル樹脂100 部に対して粒径が0.1 〜 2mmの木質粒子を
20〜80部含む着色塩化ビニル樹脂発泡層を積層し、この
発泡層の表面を80〜250 メッシュの梨地調の平坦な構造
にし、表面に木質粒子が見えるようにしたことを特徴と
する掲示板用表装材。 - 【請求項2】 木質調表装材の表面に透明な表面保
護層を設けたことを特徴とする請求項1記載の掲示板用
表装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991054582U JP2531059Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 掲示板用表装材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991054582U JP2531059Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 掲示板用表装材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH057438U true JPH057438U (ja) | 1993-02-02 |
JP2531059Y2 JP2531059Y2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=12974698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991054582U Expired - Lifetime JP2531059Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | 掲示板用表装材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2531059Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5371368B2 (ja) * | 2008-10-24 | 2013-12-18 | 株式会社青井黒板製作所 | 掲示板 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01141041A (ja) * | 1987-11-27 | 1989-06-02 | Sunstar Giken Kk | 軽粘着掲示板用シート |
JPH0257334A (ja) * | 1988-05-20 | 1990-02-27 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 吸放湿性結露防止シート及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-07-15 JP JP1991054582U patent/JP2531059Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01141041A (ja) * | 1987-11-27 | 1989-06-02 | Sunstar Giken Kk | 軽粘着掲示板用シート |
JPH0257334A (ja) * | 1988-05-20 | 1990-02-27 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 吸放湿性結露防止シート及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2531059Y2 (ja) | 1997-04-02 |
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