JPS60132749A

JPS60132749A - 表面加工を施した構造物

Info

Publication number: JPS60132749A
Application number: JP24274683A
Authority: JP
Inventors: 吉宏木村
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1983-12-21
Filing date: 1983-12-21
Publication date: 1985-07-15
Also published as: JPH041691B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】状の表面加工を施した構造物に関するものである。

織物生地や編物生地に捺染法により図柄をプリントする
ことは以前から広く行われているが、形成された図柄が
平面的であるため、変化に乏しいことを免れえない。

そこで、発泡剤入りのプラスチゾルを捺染法により生地
にプリントし、ついで加熱と同時にプリント図柄を発泡
させて、生地上に発泡樹脂による盛り上がった―柄を形
成させることが行われているが、このようにして得られ
た盛り上がりは、第５図に断面図を示したように、上部
が平らな台地状になるト、その表面が微細な凹凸構造と
なって光沢や透明感を欠き、その結果手触りや美麗さの
点で必ずしも満足のゆ□くものではなく、また洗濯や摩
擦に対する接着強度も充分なものではなかった。

本発明は、このような従来の問題点を解決することを目
的になされたものであって、その要旨は、基材（１）上に樹脂固化物による隆起（２）を無数に分
布させた構造物であって、（ａ）上記樹脂固化物による隆起（２）は、捺染法、に
より分布させたものであること、（ｂ）この隆起（２）
は、非発泡状で、表面が平滑であり１．かつ透明感を有
すること、（、ｃ）この隆起（２）は、断面形状がほぼ
半円状の山型をしていること、（ｄ）この隆起（２）の断面形状における高さ対底辺の
長さの比が１．０〜０．１５であること（１、を特徴と
する表面加工を施した構造物、。

、　、　・　：、−ｉ　ｊ’、ｌ。

にある。　、５４．、、。

本発明の構造物は、上記特定の構成をとるものであるた
め、捺染法の採用による美しい図柄に加えて、形成され
た隆起（２）により、視覚状の美麗さはもとより、基材
（１）の触感も従来とは−・変した々ｆましいものとな
り、基材（ｉ　）にすぐれた価値をケ・えることができ
る。

本発明における基材（１）としては、織物生地、編物生
地が好適に用いられるが、そのほか、不織布、紙、フィ
ルム、シート、ボード、天然または合成レザーなども用
いられる。基材（１）表面の状態は、繊維絡合面、平滑
面、起毛面のいすてもよく、基材（１）表面の状態により、同じ隆起（２）を形成させても、種々の変化゛　を
付与できる。たとえば、織物生地や編物生地に散点状に
隆起（２）を設けた場合（第２図参照）の手触りと、ビ
・、ロード地、植毛地、、起毛地などの、　パイル状生
地の丘から散点状に隆起（２）を設け、た、、彎４（第
４．′図参照）の手触りとは大きく異なり、後者におい
ては手で触るとこの隆起（２）が動き、あたり）も小さ
なビーズを取付けたような外□　観、感触となる。　。

原料と□なる樹脂としては、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビ
ニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エ
ポキシ系樹脂をはじめ各種の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂が、プラスチゾル、オルガノゾル、プレポリマー、エ
マルション等の形態で用いられる。これらの中では、特
に塩化ビニルの単独または゛共重合体のプラスチゾルが
実用性が高い。そしてこの場合、塩化ビニルペーストレ
ジンをそれ単独で用いるよりも、塩化ビニルペーストレ
ジン（すなわち粒径０．２〜２．．０＃Ｌ程度の粒子）
・　と塩化ビニル粗粒レジン（すなわち粒径１０〜８０
ル程度の粒子）との混合レジンを用いる方が、目的物の
美感および感触の点で一段とすぐれた結果が得られる。

これらの樹脂には、必要に応じてｉｑ塑剤、安定剤、充
填剤、着色剤、ゲル化剤、粘度低下剤、希釈剤、増粘剤
、チクソ性付与剤などの味加剤を配合することができる
。しかし、発泡剤は、隆起（２）の光沢を低下させるの
で、配合しない。

さて１本発明においては、上記のような樹脂を基材（，
１、）’　、、、Ｊ二に分布させるに、捺染法を採用す
・、る。すなわち、原料配合物をスクリーン型を介して
基材（１）上にコーティングすることにより。

基材（１）ｌに未固化の樹脂を散点模様、線状模様、そ
の他任意の図柄状にイリ着させる。この場合、原料配合
物の粘度、スクリーン型の厚みおよび開口度等を調整す
ることにより、イリ着物の高さや付着量を定める。また
捺染作業にあたっては、コーティング原料中に空気を巻
き込まないように注意する。上記付着を終）た基材（１
）は、放置処理または加熱処理を行って、付着物を固化
させ、隆起（２）とする。

本発明においては１、この隆起（２）は非発泡状である
ことが要求される。そのために、上記のように、原料樹
脂中に発泡剤を配合せず、また原料配合物の脱泡を行い
、かつ捺染作業時にコーティング原料中に空気が巻き込
まれないようにする。

さもないと隆起（２）の平滑性、・光沢、透明感が損な
われるからである。

また、この隆起（２）は、その断面形・状がほぼ半円状
の山型をしていることが要求・され１、第５図のように
隆起の上部が平らであると視角上も触覚−Ｆも劣るよう
になＣ６そ□して、この隆起（２）の断面形状においては、第３
図のように、その高さく）ｌ）対底辺の長さくＤ）の比
が１．０〜０，１５であることが要求され、この比が上
記範囲からはずれると、美麗さの点で劣るようになる。

特に好ましい範囲は０．７〜０．２である。従って、こ
の範囲になるように原料樹脂の選択、原料配合物の粘度
、スクリーン型の厚みおよび開自度等を調整すべきであ
る。

次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。

以下、［部」とあるのは重量部である。

実施例１塩化ビニノーペーストレジン（ストレートポリマー）　
１００部ジオクチルフタレート、ｃＯｒ塑剤）　３５部その他の
添加剤（安定剤、充填剤、ゲル化剤、チクソ性付与剤）
　２部よりなる塩化ビニルペーストを、捺染法により、スクリ
ーン型を介して伸縮性生地の表面に図柄状にプリントし
た。図柄は、第１図に平面図、第２図に断面図を示した
ように、１０ｃ＋ｎＸ　１０’ａｍあたり　１２３個の
散、点で構成した。プリント後の生地をしばらく放置後
、温度１．４（！’Ｏで仮ヒユーズし、ついで温度１８
０°Ｃで本ヒユーズし、放冷した。

これにより、生地上に無数の隆起が形成された。この隆
起１個の形状は第３図に示したようにほぼ半球状であり
、その断面の高さくＨ）は０．８Ｉ、底辺の長さくＤ）
は１　、８ｍｍであり、両者の比Ｈ／Ｄは０．４２であ
った。また、この隆起の表面は平滑で、光沢があり、か
つ透明感を有していた。

実施例２塩化ビニルペーストレジン（ストレートポリマー）　７
０部用化ビニル粗粒レジン　３０部ジオクチルフタレート（可塑剤）　２３５部その他の添
加剤（安定剤、充填剤、ゲル化剤、チクソ性付与剤）　
２部よりなる塩化ビニルペーストを用いたほかは、実施例１
と同様にしてプリントおよびヒユーズを行った。

これにより、生地上に無数の隆起が形成された。この隆
起１個の形状はほぼ半球状であり、その断面の高さくＨ
）は０．９ｍｍ、底辺の長さくＤ）は　１．８ｍｍであ
り、両者の比Ｈ／Ｄは０．５０であった。また、この隆
起の表面は平滑で、光沢があり、かつ透明感を有してお
り、全体として実施例１の場合よりも一段と外観および
感触がすぐれていた。

比較例塩化ビニルペーストレジン（ストレートポリマー）　＋
００部ジオクチルフタレート（可塑剤）　６０部分解撃発泡剤
　１０部その他の添加剤（安定剤、充填剤、ゲル化剤、チクソ性
付．す剤）　２部よりなる塩化ビニルペーストを用いたほかは、実流側１
と同様にしてプリントおよびヒユーズを行った。

これにより、第５図に断面図を示したように、生地（−
に無数の発泡した盛り」二がりが構成された。この盛り
上がり１個の形状は上部が平らな台地状であり、その断
面の高さは０．２ｍｍ、底辺の長さは２．８＋ｎｍであ
った。またこの盛り−Ｆがりの表面は発泡に基〈微細な
凹凸があり、光沢および透明感を失っていた。

実施例３塩化ヒニルペーストレジン（コポリマー）８０部塩化ビニル粗粒レジン　２０部ジオクチルフタレート（可塑剤）　３０部その他の添加
剤（安定剤、充填剤、ゲル化剤、チクソ性付与剤）　２
部よりなる塩化ビニルペーストを、捺染法により、スクリ
ーン型を介してビロード生地の表面に図柄［二にプリン
トシた。図柄は１０ｃｍＸ　１０ｃｍあたり１００個の
故点で構成した。プリント後の生地を温度　１４０℃で
仮ヒユーズし、ついで温度１８０℃で本ヒユーズした。

これにより、第４図に断面図を示したように、生地のパ
イルのとに無数の隆起が形成された。この隆起１個の形
状はほぼ半球状であり、その断面の高さくＨ）は０．９
ｍｍ、底辺の長さくＤ）は１．４ｍｍであり、両者の比
Ｈ／Ｄは０．６４であった。また、この隆起の表面は平
滑で、光沢があり、かつ透明感を有しており、しかもパ
イル上に隆起が形成しているので、手で触ると隆起が動
き、あたかも微小のビーズを散りばめたような快い感触
が得られた。

実施例４伸縮性生地に代えて、基布上にポリ塩化ビニルコート層
を設けた塩ビレザーを用いたほかは、実施例２と同様に
してプリントおよびヒユーズを行った。

これにより、塩ビレザー上に無数の隆起が形成された。

この隆起１個の形状はほぼ半球状であり、その断面の高
さくＨ）は０．７１１１１＋、底辺の長さＣＤ）は　１
．９ｍｍテあり、両者の比Ｈ／Ｄは０．３７テあった。

また、この隆起の表面は平滑で、光沢があり、かつ透明
感を有しており、全体として従来の塩ビレザーからは想
像もできないようなすぐれた外観および感触が得られた
。

実施例５伸縮性生地に代えて、市販の壁紙を用いたほかは、実施
例２と同様にしてプリントおよびヒユーズを行った。

これにより、壁紙上に無数の隆起が形成された。この隆
起１個の形状はほぼ半球状であり、その断面の高さくＨ
）は０．７■、底辺の長さくＩ））は　１．８ｍｍであ
り、両者の比Ｈ／Ｄは０．３８であった。また、−この
隆起の表面は平滑で、光沢があり、かつ透明感を有して
おり、全体として従来の壁紙とは異った独特の風合が得
られた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構造物の一例を示した平面図、第２図
はその部分断面図、第３図は第２図のものの拡大図、第
４図は本発明の構造物の他の一例を示した部分断面図、
第５図は従来の盛り上がり加工の一例を示した部分断面
図である。ｌ・・・基材、　２・・・隆起箱　１　図第２図第５図

Claims

【特許請求の範囲】１、基材（１）上に樹脂固化物による隆起（２）を無数
に分布させた構造物であって。（ａ）上記樹脂固化物による隆起（２）は、捺染□　法
により分□布さ・せたものであること、（ｂ）この隆起
゛（２）は、非発泡状で１表面が平滑であり、□かつ透
明感を有すること、（Ｃ）この隆起（２）は、断面形状
がほぼ半円状の山型をしていること、 ′（ｄ）この隆起（２）の断面形状における高さ対□　
・底辺の長さの比が１．０〜０．１５であること、を特
徴とする表面加工を施した構造物。２、隆起（２）の断面形状における高さ対底辺の長さの
比が、０．７〜０．２である特許請求の範囲第１項記載
の構造物。