JPH041691B2 - - Google Patents

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JPH041691B2
JPH041691B2 JP24274683A JP24274683A JPH041691B2 JP H041691 B2 JPH041691 B2 JP H041691B2 JP 24274683 A JP24274683 A JP 24274683A JP 24274683 A JP24274683 A JP 24274683A JP H041691 B2 JPH041691 B2 JP H041691B2
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JP
Japan
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cross
protuberance
ridges
resin
base
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JP24274683A
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JPS60132749A (ja
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Yoshihiro Kimura
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、捺染法により基材表面に無数の隆起
状の表面加工を施した構造物に関するものであ
る。
織物生地や編物生地に捺染法により図柄をプリ
ントすることは以前から広く行われているが、形
成された図柄が平面的であるため、変化に乏しい
ことを免れえない。
そこで、発泡剤入りのプラスチゾルを捺染法に
より生地にプリントし、ついで加熱と同時にプリ
ント図柄を発泡させて、生地上に発泡樹脂による
盛り上がつた図柄を形成させることが行われてい
るが、このようにして得られた盛り上がりは、第
5図に断面図を示したように、上部が平らな台地
状になる上、その表面が微細な凹凸構造となつて
光沢や透明感を欠き、その結果手触りや美麗さの
点で必ずしも満足のゆくものではなく、また洗濯
や摩擦に対する接着強度も充分なものではなかつ
た。
本発明は、このような従来の問題点を解決する
ことを目的になされたものであつて、その要旨
は、 基材1上に樹脂固化物による隆起2を無数に分
布させた構造物であつて、 (a) 上記樹脂固化物による隆起2は、捺染法によ
り分布させたものであること、 (b) この隆起2は、非発泡状で、表面が平滑であ
り、かつ透明感を有すること、 (c) この隆起2は、断面形状がほぼ半円状の山型
をしていること、 (d) この隆起2の断面形状における高さ対底辺の
長さの比が1.0〜0.15であること、 を特徴とする表面加工を施した構造物、 にある。
本発明の構造物は、上記特定の構成をとるもの
であるため、捺染法の採用による美しい図柄に加
えて、形成された隆起2により、視覚状の美麗さ
はもとより、基材1の触感も従来とは一変した好
ましいものとなり、基材1にすぐれた価値を与え
ることができる。
本発明における基材1としては、織物生地、編
物生地が好適に用いられるが、そのほか、不織
布、紙、フイルム、シート、ボード、天然または
合成レザーなども用いられる。基材1表面の状態
は、繊維絡合面、平滑面、起毛面のいずれかであ
つてもよく、基材1表面の状態により、同じ隆起
2を形成させても、種々の変化を付与できる。た
とえば、織物生地や編物生地に散点状に隆起2を
設けた場合(第2図参照)の手触りと、ビロード
地、植毛地、起毛地などのパイル状生地の上から
散点状に隆起2を設けた場合(第4図参照)の手
触りとは大きく異なり、後者においては手で触る
とこの隆起2が動き、あたかも小さなビーズを取
付けたような外観、感触となる。
原料となる樹脂としては、塩化ビニル系樹脂、
酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、エポキシ系樹脂をはじめ各種の熱可塑
性樹脂、熱硬化性樹脂が、プラスチゾル、オルガ
ノゾル、プレポリマー、エマルジヨン等の形態で
用いられる。これらの中では、特に塩化ビニルの
単独または共重合体のプラスチゾルが実用性が高
い。そしてこの場合、塩化ビニルペーストレジン
をそれ単独で用いるよりも、塩化ビニルペースト
レジン(すなわち粒径0.2〜2.0μ程度の粒子)と
塩化ビニル粗粒レジン(すなわち粒径10〜80μ程
度の粒子)との混合レジンを用いる方が、目的物
の美感および感触の点で一段とすぐれた結果が得
られる。
これらの樹脂には、必要に応じて可塑剤、安定
剤、充填剤、着色剤、ゲル化剤、粘度低下剤、希
釈剤、増粘剤、チクソ性付与剤などの添加剤を配
合することができる。しかし、発泡剤は、隆起2
の光沢を低下させるので、配合しない。
さて、本発明においては、上記のような樹脂を
基材1上に分布させるに、捺染法を採用する。す
なわち、原料配合物をスクリーン型を介して基材
1上にコーテイングすることにより、基材1上に
未固化の樹脂を散点模様、線状模様、その他任意
の図柄状に付着させる。この場合、原料配合物の
粘度、スクリーン型の厚みおよび開口度等を調整
することにより、付着物の高さや付着量を定め
る。また捺染作業にあたつては、コーテイング原
料中に空気を巻き込まないように注意する。上記
付着を終つた基材1は、放置処理または加熱処理
を行つて、付着物を固化させ、隆起2とする。
本発明においては、この隆起2は非発泡状であ
ることが要求される。そのために、上記のよう
に、原料樹脂中に発泡材を配合せず、また原料配
合物の脱泡を行い、かつ捺染作業時にコーテイン
グ原料中に空気が巻き込まれないようにする。さ
もないと隆起2の平滑性、光沢、透明感が損なわ
れるからである。
また、この隆起2は、その断面形状がほぼ半円
状の山型をしていることが要求され、第5図のよ
うに隆起の上部が平らであると視角上も触覚上も
劣るようになる。
そして、この隆起2の断面形状においては、第
3図のように、その高さ(H)対底辺の長さ(D)の比が
1.0〜0.15であることが要求され、この比が上記
範囲からはずれると、美麗さの点で劣るようにな
る。特に好ましい範囲は0.7〜0.2である。従つ
て、この範囲になるように原料樹脂の選択、原料
配合物の粘度、スクリーン型の厚みおよび開口度
等を調整すべきである。
次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。
以下、「部」とあるのは重量部である。
実施例 1 塩化ビニルペーストレジン(ストレートポリマ
ー) 100部 ジオクチルフタレート(可塑剤) 35部 その他の添加剤(安定剤、充填剤、ゲル化剤、
チクソ性付与剤) 2部 よりなる塩化ビニルペーストを、捺染法により、
スクリーン型を介して伸縮性生地の表面に図柄状
にプリントした。図柄は、第1図に平面図、第2
図に断面図を示したように、10cm×10cmあたり
123個の散点で構成した。プリント後の生地をし
ばらく放置後、温度140℃で仮ヒユーズし、つい
で温度180℃で本ヒユーズし、放冷した。
これにより、生地上に無数の隆起が形成され
た。この隆起1個の形状は第3図に示したように
ほぼ半球状であり、その断面の高さ(H)は0.8mm、
底辺の長さ(D)は1.9mmであり、両者の比H/Dは
0.42であつた。また、この隆起の表面は平滑で、
光沢があり、かつ透明感を有していた。
実施例 2 塩化ビニルペーストレジン(ストレートポリマ
ー) 70部 塩化ビニル粗粒レジン 30部 ジオクチルフタレート(可塑剤) 35部 その他の添加剤(安定剤、充填剤、ゲル化剤、
チクソ性付与剤) 2部 よりなる塩化ビニルペーストを用いたほかは、実
施例1と同様にしてプリントおよびヒユーズを行
つた。
これにより、生地上に無数の隆起が形成され
た。この隆起1個の形状はほぼ半球状であり、そ
の断面の高さ(H)は0.9mm、底辺の長さ(D)は1.8mmで
あり、両者の比H/Dは0.50であつた。また、こ
の隆起の表面は平滑で、光沢があり、かつ透明感
を有しており、全体として実施例1の場合よりも
一段と外観および感触がすぐれていた。
比較例 塩化ビニルペーストレジン(ストレートポリマ
ー) 100部 ジオクチルフタレート(可塑剤) 60部 分解型発泡剤 10部 その他の添加剤(安定剤、充填剤、ゲル化剤、
チクソ性付与剤) 2部 よりなる塩化ビニルペーストを用いたほかは、実
施例1と同様にしてプリントおよびヒユーズを行
つた。
これにより、第5図に断面図を示したように、
生地上に無数の発泡した盛り上がりが形成され
た。この盛り上がり1個の形状は上部が平らな台
地状であり、その断面の高さは0.2mm、底辺の長
さは2.6mmであつた。またこの盛り上がりの表面
は発泡に基く微細な凹凸があり、光沢および透明
感を失つていた。
実施例 3 塩化ビニルペーストレジン(コポリマー)80部 塩化ビニル粗粒レジン 20部 ジオクチルフタレート(可塑剤) 30部 その他の添加剤(安定剤、充填剤、ゲル化剤、
チクソ性付与剤) 2部 よりなる塩化ビニルペーストを、捺染法により、
スクリーン型を介してビロード生地の表面に図柄
上にプリントした。図柄は10cm×10cmあたり100
個の散点で構成した。プリント後の生地を温度
140℃で仮ヒユーズし、ついで温度180℃で本ヒユ
ーズした。
これにより、第4図に断面図を示したように、
生地のパイルの上に無数の隆起が形成された。こ
の隆起1個の形状はほぼ半球状であり、その断面
の高さ(H)は0.9mm、底辺の長さ(D)は1.4mmであり、
両者の比H/Dは0.64であつた。また、この隆起
の表面は平滑で、光沢があり、かつ透明感を有し
ており、しかもパイル上に隆起が形成しているの
で、手で触ると隆起が動き、あたかも微小のビー
ズを散りばめたような快い感触が得られた。
実施例 4 伸縮性生地に代えて、基布上にポリ塩化ビニル
コート層を設けた塩ビレザーを用いたほかは、実
施例2と同様にしてプリントおよびヒユーズを行
つた。
これにより、塩ビレザー上に無数の隆起が形成
された。この隆起1個の形状はほぼ半球状であ
り、その断面の高さ(H)は0.7mm、底辺の長さ(D)は
1.9mmであり、両者の比H/Dは0.37であつた。
また、この隆起の表面は平滑で、光沢があり、か
つ透明感を有しており、全体として従来の塩ビレ
ザーからは想像もできないようなすぐれた外観お
よび感触が得られた。
実施例 5 伸縮性生地に代えて、市販の壁紙を用いたほか
は、実施例2と同様にしてプリントおよびヒユー
ズを行つた。
これにより、壁紙上に無数の隆起が形成され
た。この隆起1個の形状はほぼ半球状であり、そ
の断面の高さ(H)は0.7mm、底辺の長さ(D)は1.8mmで
あり、両者の比H/Dは0.39であつた。また、こ
の隆起の表面は平滑で、光沢があり、かつ透明感
を有しており、全体として従来の壁紙とは異つた
独特の風合が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構造物の一例を示した平面
図、第2図はその部分断面図、第3図は第2図の
ものの拡大図、第4図は本発明の構造物の他の一
例を示した部分断面図、第5図は従来の盛り上が
り加工の一例を示した部分断面図である。 1……基材、2……隆起。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基材1上に樹脂固化物による隆起2を無数に
    分布させた構造物であつて、 (a) 上記樹脂固化物による隆起2は、捺染法によ
    り分布させたものであること、 (b) この隆起2は、非発泡状で、表面が平滑であ
    り、かつ透明感を有すること、 (c) この隆起2は、断面形状がほぼ半円状の山型
    をしていること、 (d) この隆起2の断面形状における高さ対底辺の
    長さの比が1.0〜0.15であること、 を特徴とする表面加工を施した構造物。 2 隆起2の断面形状における高さ対底辺の長さ
    の比が0.7〜0.2である特許請求の範囲第1項記載
    の構造物。
JP24274683A 1983-12-21 1983-12-21 表面加工を施した構造物 Granted JPS60132749A (ja)

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JP24274683A JPS60132749A (ja) 1983-12-21 1983-12-21 表面加工を施した構造物

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JP24274683A JPS60132749A (ja) 1983-12-21 1983-12-21 表面加工を施した構造物

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JPS60132749A JPS60132749A (ja) 1985-07-15
JPH041691B2 true JPH041691B2 (ja) 1992-01-14

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102218735A (zh) * 2010-04-19 2011-10-19 株式会社神户制钢所 作业机械手的传感动作生成方法及传感动作生成装置

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