JPH0573380B2 - - Google Patents

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JPH0573380B2
JPH0573380B2 JP1115017A JP11501789A JPH0573380B2 JP H0573380 B2 JPH0573380 B2 JP H0573380B2 JP 1115017 A JP1115017 A JP 1115017A JP 11501789 A JP11501789 A JP 11501789A JP H0573380 B2 JPH0573380 B2 JP H0573380B2
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seaweed
plate
shaped
drying
nori
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Mamoru Kasahara
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、一般に海苔製品の製造方法に関し、
特にカール状の形態に形成する海苔製品の製造方
法に関する。
【従来の技術】
従来より、海苔製品の大部分は、以下の2種類
の製造方法によつて夫々各別に製造されている。
第1の製造方法は、摘採した海苔原藻を板状に抄
く第1の工程と、この第1の工程を経た海苔原藻
を乾燥して所謂乾海苔にする第2の工程と、この
第2の工程を経た乾海苔を適宜なサイズに裁断し
て平面板状の海苔製品にする第3の工程とから成
る。第2の製造方法は、上記第1、第2の工程を
経て得られた乾海苔を、焼海苔や味付海苔等に加
工する工程が付加されているもので、該工程を経
て得られた焼海苔や味付海苔等は、上記第3の工
程を経て適宜なサイズの平面板状の海苔製品とな
る。上述した各種海苔製品は、夫々、防湿性の良
好な袋や容器等に収容されて市販される。 上述した平面板状の海苔製品は、米飯等を包ん
で食用に供するのに適している。然るに、上記海
苔製品は、平面板状形態を呈しているために、単
独で食する場合には食感上ボリウム感に欠けるう
らみがある。即ち、上記海苔製品は、単独では酒
等のオツマミやスナツク食品に適しない。また、
上記海苔製品は薄葉で湿りやすいから、包装形態
も限定されて商品陳列上でも量感が乏しい。その
ため、近年、乾海苔の生産料は大きく伸長してき
たにもかかわらず新製品の開発や消費拡大がなか
なか進まないのが実情である。 そこで、最近、上記海苔製品に食感上あるいは
陳列上のボリユーム感をもたせる目的で、例え
ば、特開昭61−195674号公報に開示されるような
板状海苔をカール状に形成する方法が提案されて
いる。上記方法は、乾燥もしくは焙焼した適当サ
イズの板状海苔を、その片面に水もしくは含水調
味液を付着させて加熱乾燥することにより、カー
ル状の形態に形成することを特徴とするものであ
る。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記方法では、適当サイズの板状海
苔に所定の手法によりカールを施こす。すなわ
ち、上記方法は、一定の大きさから適当サイズに
裁断した板状海苔にカール加工を施そうとするも
のであり、裁断がカール加工に先行して行われ
る。特に板状海苔の裁断サイズが、例えば3×4
cm程度のチツプ状あるいは幅2mm、長さ1cm程の
短冊状等、小さくなればなる程、裁断時に裁断し
た海苔片が互いに重なることとなるので個々の片
面にのみ水を付着することは困難となる。よつて
生産能率が悪く量産できない。前記短冊状の海苔
のように小サイズのものにあつては事実上その製
造は殆ど不可能である。 上述した従来のカール状海苔製品の製造方法に
ついて更に説明すると、該製造方法では、板状海
苔の片面に水(含水調味液も含む)を一定に付着
し、次にこれを加熱乾燥させて海苔に収縮を生ぜ
しめもつてカールを施そうとするものである。上
記方法では、板状海苔への最適な付着水量の制御
が難しい。 海苔の片面に付着する水量が適当なものなら、
板状海苔をカール形態に形成できる。これに対し
て海苔の片面への付着水量が多過ぎると皺になつ
て板状海苔が全体的に収縮してしまい、少な過ぎ
ると殆ど収縮せずにカールが生じない。この水の
付着は、一般にはノズルを備えた噴霧装置を使用
して行われる。仮にこの噴霧装置の噴霧水量を適
当に調整し得るとしても、噴霧を受ける板状海苔
(一次産品である)の組織内部が必ずしも均等均
一ではない。そのため、適当な水量の調整が極め
て困難で、水量調整に手間取ることになつて量産
に不向きであるという問題点があつた。 本発明は上記問題点を解消するためになされた
もので、その目的は、カール状の海苔製品を効率
よく量産することが可能な海苔製品の製造方法を
提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る海苔
製品の製造方法の第1の態様は、乾燥した板状海
苔を焙焼する第1の工程と、この第1の工程を経
た板状海苔の片面に、可食性の糊料であつて、液
相状態では粘稠な親水性コロイドになり、乾燥
時、皮膜を形成するに際しては収縮する性質を有
する可食性の糊料の水溶液と調味液との混合液を
付着する第2の工程と、この第2の工程を経た板
状海苔を、予備乾燥する第3の工程と、この第3
の工程を経た板状海苔を、適宜なサイズに裁断す
る第4の工程と、この第4の工程を経た板状海苔
を、前記可食性の糊料が液相状態から固相状態と
なるときの性質を利用してカール状に形成すべく
乾燥する第5の工程と、を備えた構成とした。 上記目的を達成するために、本発明に係る海苔
製品の製造方法の第2の態様は、乾燥した板状海
苔を焙焼する第1の工程と、この第1の工程を経
た板状海苔の片面或いは両面に調味液を付着する
第2の工程と、この第2の工程を経た板状海苔
を、乾燥する第3の工程と、この第3の工程を経
た板状海苔の片面に、可食性の糊料であつて、液
相状態では粘稠な親水性コロイドになり、乾燥
時、皮膜を形成するに際しては収縮する性質を有
する可食性の糊料の水溶液を付着する第4の工程
と、この第4の工程を経た板状海苔を、予備乾燥
する第5の工程と、この第5の工程を経た板状海
苔を、適宜なサイズに裁断する第6の工程と、こ
の第6の工程を経た板状海苔を、前記可食性の糊
料が液相状態から固相状態となるときの性質を利
用してカール状に形成すべく乾燥する第7の工程
と、を備えた構成とした。 上記目的を達成するために、本発明に係る海苔
製品の製造方法の第3の態様は、乾燥した板状海
苔の片面に、可食性の糊料であつて、液相状態で
は粘稠な親水性コロイドになり、乾燥時、皮膜を
形成するに際しては収縮する性質を有する可食性
の糊料の水溶液と調味液を付着する第1の工程
と、この第1の工程を経た板状海苔を、予備乾燥
する第2の工程と、この第2の工程を経た板状海
苔を、適宜なサイズに裁断する第3の工程と、こ
の第3の工程を経た板状海苔を、前記可食性の糊
料が液相状態から固相状態となるときの性質を利
用してカール状に形成すべく乾燥する第4の工程
と、を備えた構成とした。 上記目的を達成するために、本発明に係る海苔
製品の製造方法の第4の態様は、乾燥した板状海
苔の片面或いは両面に、調味液を調味液を付着す
る第1の工程と、この第1の工程を経た板状海苔
を、乾燥する第2の工程と、この第2の工程を経
た板状海苔の片面に、可食性の糊料であつて、液
相状態では粘稠な親水性コロイドになり、乾燥
時、皮膜を形成するに際しては収縮する性質を有
する可食性の糊料の水溶液を付着する第3の工程
と、この第3の工程を経た板状海苔を、予備乾燥
する第4の工程と、この第4の工程を経た板状海
苔を、適宜なサイズに裁断する第5の工程と、こ
の第5の工程を経た板状海苔を、前記可食性の糊
料が液相状態から固相状態となるときの性質を利
用してカール状に形成すべく乾燥する第6の工程
と、を備えた構成とした。 上記目的を達成するために、本発明に係る海苔
製品の製造方法の第5の態様は、乾燥した板状海
苔を焙焼する第1の工程と、この第1の工程を経
た板状海苔の片面に、可食性の糊料であつて、液
相状態では粘稠な親水性コロイドになり、乾燥
時、皮膜を形成するに際しては収縮する性質を有
する可食性の糊料の水溶液を付着する第2の工程
と、この第2の工程を経た板状海苔を、予備乾燥
する第3の工程と、この第3の工程を経た板状海
苔を、適宜なサイズに裁断する第4の工程と、こ
の第4の工程を経た板状海苔を、前記可食性の糊
料が液相状態から固相状態となるときの性質を利
用してカール状に形成すべく乾燥する第5の工程
と、を備えた構成とした。 更に、上記目的を達成するために、本発明に係
る海苔製品の製造方法の第6の態様は、乾燥した
板状海苔の片面に、可食性の糊料であつて、液相
状態では粘稠な親水性コロイドになり、乾燥時、
皮膜を形成するに際しては収縮する性質を有する
可食性の糊料の水溶液を付着する第1の工程と、
この第1の工程を経た板状海苔を、予備乾燥する
第2の工程と、この第2の工程を経た板状海苔
を、適宜なサイズに裁断する第3の工程と、この
第3の工程を経た板状海苔を、前記可食性の糊料
が液相状態から固相状態となるときの性質を利用
してカール状に形成すべく乾燥する第4の工程
と、を備えた構成とした。 以下、図面により本発明方法について説明す
る。 第1図は、本発明に従う海苔製品の製造方法に
係る製造工程を示すものである。該製造工程で
は、第1図に示すように、供給機Aを始め、海苔
焼機B、糊料塗布機C、乾燥機D、裁断機E及び
乾燥機Fが用いられる。上記各装置間は、ベルト
コンベアGによつて持続される。 供給機Aは、例えば、海苔原藻を21.5×18cmの
サイズで、板状に抄き、乾燥した板状海苔(乾海
苔)を一枚づつベルトコンベアGに供給する。 海苔焼機Bは電熱ヒータからなる。ベルトコン
ベアGを介して供給機Aから供給される板状海苔
は、該ベルトコンベアGに載置された状態で海苔
焼機B(即ち、電熱ヒータ)の下を通過し、これ
により焙焼される。これが所謂焼海苔である。 焙焼された板状海苔はベルトコンベアGを介し
て味付けを兼ねた糊料塗布機Cに送り込まれ、糊
料塗布機Cで処理される。この糊料塗布機Cは、
従来より味付海苔の調味液付着機として使用され
ているものと同様の構成のものを用いて差支えな
い。上記糊料塗布機Cは、例えば、第2図のよう
に、液タンク1と第1及び第2のスポンジローラ
2,3と塩ビ材等からなる受けローラ4とを備え
た構成となつている。液タンク1に収容された調
味液と可食性糊料の水溶液との混合液は、第1の
スポンジローラ2に滴下される。第1のスポンジ
ローラ2に滴下された上記混合液は、第1のスポ
ンジローラ2を介して第2のスポンジローラ3に
浸透せしめられる。第2のスポンジローラ3と、
電動機(図示しない)等の回転駆動手段によつて
回転せしめられる受けローラ4とは、所定の間〓
を隔てて対向している。この間〓には、既述の、
即ち、板状海苔を載置して搬送するためのベルト
コンベアGが通つている(第2図参照)。従つて、
第2のスポンジローラ3に上述した混合液が浸透
した状態でベルトコンベアGに載置された板状海
苔が上記間〓を通過すれば、上記混合液は、板状
海苔の片面(上面)に塗布されることとなる。 ここで、本発明方法において使用する可食性の
糊料とは、食用可能な天然糊料あるいは合成糊料
をいう。上記可食性の糊料は、冷水または温水に
溶かすと粘稠な親水性コロイドになり、それを乾
燥すると滑らかで強靱かつ透明な皮膜を形成する
物質である。更に説明すれば、上記可食性の糊料
は、コロイド状から乾燥して皮膜を形成する際に
収縮する性質を有する。また乾燥してできる皮膜
の滑らかさ、強靱さ、透明度が高い程、収縮効率
が高い。可食性の天然糊料としては、例えば、ア
ラビヤガム等の天然ガム類や小麦粉、カタクリ粉
等の澱粉類、及びゼラチン、布海苔、寒天、膠等
がある。上記以外にも、可食性の合成糊料として
は、種々のものが存在する。要するに、本発明方
法では、天然あるいは合成にかかわらず可食性の
糊料を使用するものであり、その水溶液を使用す
るものである。この水溶液の濃度は、少なくとも
前述の一連の処理で板状海苔に適当なカールが生
じる程度に、糊料の種類に応じて適宜なものに設
定される。また、本発明方法での調味液とは、従
来から味付用に使用されている各種の旨味成分や
調味料を含む味付液のことを云う。 乾燥機Dは電熱ヒータからなり、板状海苔を予
備乾燥するためのもので、板状海苔の片面に塗布
された上記混合液が半乾きになるよう加熱乾燥す
るようになつている。 この予備乾燥工程は、裁断機Eによる裁断工程
を考慮して設けられている。即ち、上記予備乾燥
工程は、板状海苔の片面に付着する調味液や調味
液と可食性の糊料の水溶液との混合液を予備乾燥
(半ば乾燥)させるためのものである。上記予備
乾燥工程は、板状海苔が裁断しやすいように、板
状海苔の片面表面に塗布した調味液と可食性の糊
料との混合液、あるいは可食性の糊料の水溶液
を、裁断に支障がない程度にしかも未だカールが
生じない程度に半ば乾燥させるものである。よつ
て上記工程は、板状海苔を完全に乾燥させるもの
ではない。 裁断機Eは所定の大きさの板状海苔を適宜な最
終サイズに裁断するものであり、カツターで構成
される。乾燥機Fは、例えば電熱ヒータから成つ
ている。乾燥機Fは、上記混合液が半乾きとされ
た板状海苔を少なくともカールが生じる程度に乾
燥せしめ、あるいはそれ以上に完全乾燥せしめ
る。この乾燥工程での乾燥手段は、電熱ヒータの
他各種の手段が採用され得る。 なお、乾燥機D,Fにおける加熱温度や時間等
の加熱条件は、被乾燥物たる個々の板状海苔に応
じて適宜なものに設定される。 第3図は、本発明に従う海苔製品の他の製造方
法に係る製造工程を示すものである。第3図にお
いて、第1図と同一物には同一符号を付して説明
する。該製造工程では、第3図に示すように、供
給機Aを始め、海苔焼機B、調味液塗布機H、乾
燥機J、糊料塗布機C′、乾燥機D、裁断機E及び
乾燥機Fが用いられる。上記各装置間は、第1図
におけると同様に、ベルトコンベアGによつて接
続される。 本発明の他の実施例に従う製造方法では、味付
と糊料の塗布とを同時に行わない。まず、味付を
してその後に糊料の塗布を行うものである。即
ち、調味液塗布機Hは、ベルトコンベアGを介し
て海苔焼機Bから送り出された板状海苔の片面或
いは両面に、調味液を塗布する。乾燥機Jは、ベ
ルトコンベアGを介して調味液塗布機Hから送り
出された上記板状海苔を受ける。乾燥機Jは、調
味液が塗布された上記板状海苔を乾燥させる。糊
料塗布機C′は、ベルトコンベアGを介して乾燥機
Jから送り出された上記板状海苔の片面に、可食
性の糊料の水溶液を塗布する。上述した調味液塗
布機H及び糊料塗布機C′は第2図にて示した糊料
塗布機Cの構成と同様の構成となつている。な
お、板状海苔の両面に調味液を塗布する調味液塗
布機は、第2図にて示した構成において、符号4
で示すローラには、スポンジローラが使用され
る。 第1図に係る製造工程及び第3図に係る製造工
程は、いずれも乾海苔を焙焼することとしてい
る。焙焼しないで乾燥した板状海苔に上記各製造
工程におけると同様な一連の処理を施してもよ
い。さらに、可食性の糊料の水溶液のみを、乾燥
した板状海苔の片面、或いは乾燥し焙焼した板状
海苔の片面に付着させ、以下、予備乾燥、裁断、
乾燥の順で処理してもよい。上記製造工程を経て
得られる板状海苔は、可食性の糊料の水溶液のみ
を使用しており、調味液を使用していないから所
謂味付海苔ではない。
【実施例】
以下、本発明の効果を示す実施例を説明する。 実施例 1 重量比で水26%、アラビヤガム20%、調味料5
%の混合液10を液タンクに収容する。液タンク
に収容した上記混合液を直径6cm、長さ30cmのス
ポンジローラーに適量しみ込ませる。そして、該
スポンジローラーの下に焙焼した板状海苔(サイ
ズは縦21.5cm、横18cm)7000枚を通して、上記板
状海苔の片面に1枚当り約1.4c.c.の上記混合液を
塗布した。続いて、乾燥機を通し128℃にて34秒
間加熱乾燥し半ば乾燥して未だカールしないとこ
ろで裁断機にて幅3cm長さ5cmに裁断する。更に
乾燥機にて128℃で45秒間ほど乾燥すると、半円
筒状にカールした海苔製品(味付カール切海苔)
ができる。 なお、この出来上がつた海苔製品を透明の円筒
型容器(130φ×133h=1450c.c.)に19g入れると
ほぼ満杯になり、美しい商品形態となつた。これ
によりスナツク菓子として消費拡大が期待でき
る。なお、従来のカールしない味付海苔について
は、該味付海苔を同サイズに切り、同型容器に入
れると60g以上入り、小売価格は3倍以上になつ
てしまう。しかもこのカールしない海苔製品は、
陳列時や食感上において、価格の割にボリユーム
感が貧弱で新しい効果的な販売戦略が立てにくい
という欠点があつた。 実施例 2 板状海苔の片面に塗布する液として、重量比で
水42%、カタクリ粉4%、調味料54%からなる混
合液を使用した。実施例1と同様の製造工程にて
海苔製品の製造を行つた。この結果、半円状にカ
ールした海苔製品が得られた。なお、予備乾燥は
128℃にて34秒間、その後の乾燥は128℃にて60秒
間であつた。 実施例 3 板状海苔の片面に塗布する液として、重量比で
水37%、ゼラチン9%、調味料54%からなる混合
液を使用した。実施例1と同様の製造工程にて海
苔製品の製造を行つた。ただし、ゼラチンは冷え
るとゼリー状になるので煮溶かし温めたコロイド
状にして板状海苔の片面に塗布した。この結果、
半円状にカールした海苔製品が得られた。なお、
予備乾燥は128℃にて34秒間、その後の乾燥は128
℃にて55秒間であつた。
【作用】
既述のように、本発明方法に従う製造工程中、
第1図の供給機A〜糊料塗布機Cと対応する工程
及び第3図の供給機A〜糊料塗布機C′と対応する
工程には種々の態様がある。その1つは、乾燥し
もしくは焙焼した板状海苔の片面に、調味液と混
合した可食性の糊料の水溶液を付着せしめるもの
である。別の1つは、上述した板状海苔の片面
に、可食性の糊料の水溶液のみを付着せしめるも
のである。更に別の1つは、乾燥しもしくは焙焼
した後に調味液で味付した板状海苔の片面に、可
食性の糊料の水溶液を付着せしめるものである。
上記種々の態様の工程を経て得られた板状海苔
は、裁断機Eにより裁断しやすくするために、乾
燥機Dにおいて予備乾燥される。そして、裁断機
Eによつて適宜なサイズに裁断される。ここまで
は、板状海苔あるいは裁断された海苔は平面形状
を呈している。 しかして、裁断機Eによる裁断後加熱乾燥する
ことで、糊料が固まり海苔の片面表面に糊料の皮
膜が形成される。それに伴つて糊の片面側が収縮
し、この収縮により、ゼンマイ状や半円状を呈し
たカール状の海苔製品ができあがることになる。
【発明の効果】
以上述べたように本発明に従う海苔製品の製造
方法は、可食性の糊料の水溶液を塗布した後に裁
断するため、サイズの大小にかかわらず効率よく
製造できる。しかも従来のように付着量の管理が
難しい水を使用するものではなく、加熱乾燥によ
り固化し板状海苔の片面を収縮させる可食性の糊
料の水溶液を使用するものであるから、塗布量の
管理がしやすく、量産性に優れる。 また、板状海苔の片面に強靱な糊料の皮膜が形
成されこの皮膜で板状海苔が補強されるので、小
サイズに裁断する場合にも板状海苔の粉が生じに
くく、また板状海苔は折れにくくて製造時の無駄
が生じにくく、流通過程でもカール状の海苔製品
が痛みにくいという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る海苔製品の製造方法を実
施するための工程説明図、第2図は本発明に係る
海苔製品の製造方法の、味付を兼ねた糊料塗布機
の説明図、第3図は本発明に係る海苔製品の製造
方法を実施するための別の工程説明図である。 A……供給機、B……海苔焼機、C,C′……糊
料塗布機、D,F,J……乾燥機、E……裁断
機、G……ベルトコンベア、H……調味料塗布
機。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 乾燥した板状海苔を焙焼する第1の工程と、 この第1の工程を経た板状海苔の片面に、可食
    性の糊料であつて、液相状態では粘稠な親水性コ
    ロイドになり、乾燥時、皮膜を形成するに際して
    は収縮する性質を有する可食性の糊料の水溶液と
    調味液との混合液を付着する第2の工程と、 この第2の工程を経た板状海苔を、予備乾燥す
    る第3の工程と、 この第3の工程を経た板状海苔を、適宜なサイ
    ズに裁断する第4の工程と、 この第4の工程を経た板状海苔を、前記可食性
    の糊料が液相状態から固相状態となるときの性質
    を利用してカール状に形成すべく乾燥する第5の
    工程と、 を備えたことを特徴とする海苔製品の製造方法。 2 乾燥した板状海苔を焙焼する第1の工程と、 この第1の工程を経た板状海苔の片面或いは両
    面に調味液を付着する第2の工程と、 この第2の工程を経た板状海苔を、乾燥する第
    3の工程と、 この第3の工程を経た板状海苔の片面に、可食
    性の糊料であつて、液相状態では粘稠な親水性コ
    ロイドになり、乾燥時、皮膜を形成するに際して
    は収縮する性質を有する可食性の糊料の水溶液を
    付着する第4の工程と、 この第4の工程を経た板状海苔を、予備乾燥す
    る第5の工程と、 この第5の工程を経た板状海苔を、適宜なサイ
    ズに裁断する第6の工程と、 この第6の工程を経た板状海苔を、前記可食性
    の糊料が液相状態から固相状態となるときの性質
    を利用してカール状に形成すべく乾燥する第7の
    工程と、 を備えたことを特徴とする海苔製品の製造方法。 3 乾燥した板状海苔の片面に、可食性の糊料で
    あつて、液相状態では粘稠な親水性コロイドにな
    り、乾燥時、皮膜を形成するに際しては収縮する
    性質を有する可食性の糊料の水溶液と調味液を付
    着する第1の工程と、 この第1の工程を経た板状海苔を、予備乾燥す
    る第2の工程と、 この第2の工程を経た板状海苔を、適宜なサイ
    ズに裁断する第3の工程と、 この第3の工程を経た板状海苔を、前記可食性
    の糊料が液相状態から固相状態となるときの性質
    を利用してカール状に形成すべく乾燥する第4の
    工程と、 を備えたことを特徴とする海苔製品の製造方法。 4 乾燥した板状海苔の片面或いは両面に、調味
    液を調味液を付着する第1の工程と、 この第1の工程を経た板状海苔を、乾燥する第
    2の工程と、 この第2の工程を経た板状海苔の片面に、可食
    性の糊料であつて、液相状態では粘稠な親水性コ
    ロイドになり、乾燥時、皮膜を形成するに際して
    は収縮する性質を有する可食性の糊料の水溶液を
    付着する第3の工程と、 この第3の工程を経た板状海苔を、予備乾燥す
    る第4の工程と、 この第4の工程を経た板状海苔を、適宜なサイ
    ズに裁断する第5の工程と、 この第5の工程を経た板状海苔を、前記可食性
    の糊料が液相状態から固相状態となるときの性質
    を利用してカール状に形成すべく乾燥する第6の
    工程と、 を備えたことを特徴とする海苔製品の製造方法。 5 乾燥した板状海苔を焙焼する第1の工程と、 この第1の工程を経た板状海苔の片面に、可食
    性の糊料であつて、液相状態では粘稠な親水性コ
    ロイドになり、乾燥時、皮膜を形成するに際して
    は収縮する性質を有する可食性の糊料の水溶液を
    付着する第2の工程と、 この第2の工程を経た板状海苔を、予備乾燥す
    る第3の工程と、 この第3の工程を経た板状海苔を、適宜なサイ
    ズに裁断する第4の工程と、 この第4の工程を経た板状海苔を、前記可食性
    の糊料が液相状態から固相状態となるときの性質
    を利用してカール状に形成すべく乾燥する第5の
    工程と、 を備えたことを特徴とする海苔製品の製造方法。 6 乾燥した板状海苔の片面に、可食性の糊料で
    あつて、液相状態では粘稠な親水性コロイドにな
    り、乾燥時、皮膜を形成するに際しては収縮する
    性質を有する可食性の糊料の水溶液を付着する第
    1の工程と、 この第1の工程を経た板状海苔を、予備乾燥す
    る第2の工程と、 この第2の工程を経た板状海苔を、適宜なサイ
    ズに裁断する第3の工程と、 この第3の工程を経た板状海苔を、前記可食性
    の糊料が液相状態から固相状態となるときの性質
    を利用してカール状に形成すべく乾燥する第4の
    工程と、 を備えたことを特徴とする海苔製品の製造方法。
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