JPH0572918U - ネクタイ留め付きネクタイ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着用したワイシャツの首回りに締めて結んだ
ネクタイを，ワイシャツ前に真っ直ぐに垂下させ，その
垂下させたネクタイを安定させるためにネクタイ留めを
使用していたが，ネクタイ留めを使用する煩わしさを省
き，ネクタイ留め無しにてもネクタイ留めを使用したネ
クタイと同様の効果があるネクタイを提供するものであ
る。 【構成】 ネクタイ前側の裏面（Ａ２）にある縫目（Ａ
４）の間にネクタイ安定リボン（１）を輪状に設けて，
その輪状に設けた外側面の片方側に磁石（３）を設け，
磁石（３）を設けた反対片方側には，磁石（４）を設け
たネクタイ留めリボン（２）を設けることを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は，ネクタイ前側の裏面にある縫目間に，リボンを輪状に縫い付け， その外側面にネクタイ留めを設けたネクタイ留め付きネクタイに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来のネクタイには，ネクタイ前側の裏面（Ａ２）の縫目（Ａ４）間に、ネク タイ安定リボン（１）を輪状に設けて縫い付けてあるが，その輪状内にネクタイ 後側（Ａ３）の細い方を通して入れて，ネクタイ後側（Ａ３）を安定させるため のリボンの輪であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これには次のような欠点があった。 （イ） 着用したワイシャツの首回りにネクタイを締めて結んだ後に，ネクタイ 前側の裏面（Ａ２）の縫目（Ａ４）間に設けてあるネクタイ安定リボン（１）の 輪状内にネクタイ後側（Ａ３）を通し入れて，ネクタイ前側と後側とを安定させ ることはできるが，ネクタイ留めにてワイシャツの前縁（８）に留めておかない と，その締めたネクタイがワイシャツの前にて安定せずに斜めに垂下したり，風 に吹き上げられたり，歩くごとにネクタイが揺れて不安定である。 （ロ） ネクタイ留めを使用してネクタイ前側の表面（Ａ１）とワイシャツの前 縁（８）とを挟み付ける際，ネクタイ留めをワイシャツの前縁（８）１杯に入れ るとネクタイがワイシャツ前にて斜めに垂下するためにネクタイ留めの半分位よ りワイシャツの前縁（８）を挟むことができず，そのためネクタイ留めにてワイ シャツの前縁（８）に留めておいても，その留めたネクタイ留めがネクタイ前側 の表面（Ａ１）にて斜めになったりして見苦しく，又ネクタイ留めが外れ落ちて 紛失することもある。 （ハ） ワイシャツの首回りよりネクタイを外した後に，ネクタイ留めの置く場 所に困り，つい何処にでも置いてしまうことが多い。 （ニ） 着用したワイシャツの首回りにネクタイを締めた際，ネクタイ留めをつ い置き忘れて捜すのに苦労することが多い。 この考案は，以上のような欠点を解決するために考案されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

ネクタイ前側の裏面（Ａ２）の縫目（Ａ４）間にネクタイ安定リボン（１）を 輪状に設けて縫い込み，その輪状に縫い付けたネクタイ安定リボン（１）外側面 の片方側に磁石（３）を接着又は縫い付けて設ける。 ネクタイ安定リボン（１）外側面の片方側に磁石（３）を設けた反対の片方側 には，ネクタイ留めリボン（２）を設けるのであるが，そのネクタイ留めリボン （２）の先端部分の内側面に磁石（４）を接着又は縫い付けて設け，磁石（４） を設けた反対の先端を接着又は縫い付けて設ける。

【０００５】 請求項２の方法として，ネクタイ前側の裏面（Ａ２）の縫目（Ａ４）間に，ネ クタイ安定リボン（１）を輪状に設けて縫い込み，その輪状に縫い付けたネクタ イ安定リボン（１）の外側面に磁石（３）や，磁石（４）を設けたネクタイ留め リボン（２）を設けずに，その代用としてクリッブ（７）を接着又は縫い付けて 設ける。

【０００６】

【作用】

着用したワイシャツの首回りにネクタイを締めて結んだ後に，ネクタイ前側の 裏面（Ａ２）の縫目（Ａ４）間にネクタイ留めを設けたネクタイ安定リボン（１ ）の輪状内にネクタイ後側（Ａ３）を通し入れて，ネクタイ安定リボン（１）の 外側面に設けてあるネクタイ留めリボン（２）の先端をワイシャツの前縁（８） よりワイシャツ裏側面に入れて，ネクタイ安定リボン（１）の外側面に設けてあ る磁石（３）とネクタイ留めリボン（２）の先端部分に設けてある磁石（４）と をワイシャツの前縁（８）を挟み付けた上より合わせて吸着させる。

【０００７】 請求項２のネクタイ安定リボン（１）外側面にクリップ（７）を設けてあるネ クタイは，そのクリップ（７）の外側（７Ｂ）をワイシャツの前縁（８）よりワ イシャツ裏側面に入れて，ワイシャツの前縁（８）の表側面と裏側面とを挟み付 ける。

【０００８】

【実施例】

この考案の実施例を，図面を参照しながら説明する。 図１は，ネクタイ留め付きネクタイを示した斜視図で，ネクタイ前側の裏面（ Ａ２）にあるネクタイの縫目（Ａ４）の間に，磁石（４）を設けたネクタイ留め リボン（２）と磁石（３）を設けたネクタイ安定リボン（１）を輪状に縫い込ん で，ネクタイ留めとして設けたネクタイを示したものである。 このネクタイ留めリボン（２）やネクタイ安定リボン（１）を布製以外のビニ ールや合成樹脂等のリボンを使用することも可能である。

【０００９】 図２は，ネクタイ留めとして設けてあるところのネクタイ１部分の裏側面を示 した正面図で，図１にて示したネクタイ留め付きネクタイのネクタイ留め付き部 分を示したものである。

【００１０】 図３は，磁石（３）を設けてあるネクタイ安定リボン（１）と，磁石（４）を 設けてあるネクタイ留めリボン（２）を示した斜視図で，ネクタイ前側の裏面（ Ａ２）の縫目（Ａ４）間に，ネクタイ安定リボン（１）を輪状に縫い込む前のネ クタイ安定リボン（１）外側面の片方側に磁石（３）を設ける。 磁石（３）を設けた反対の片方側には，ネクタイ留めリボン（２）を設けるの であるが，そのネクタイ留めリボン（２）先端部分の内側面に磁石（４）を設け る。 ネクタイ安定リボン（１）と，ネクタイ留めリボン（２）とに設ける磁石をビ ニール上面に設けてある磁石や，布面上に設けてある磁石等を使用することによ り，磁石自体が柔軟性に富んでいるためにネクタイ安定リボン（１）やネクタイ 留めリボン（２）に，その磁石を接着や縫い付けて設けることが容易である。

【００１１】 図４は，ネクタイ留めを示した斜視図で，ネクタイ安定リボン（１）外側面の 片方側に磁石（３）が設けてある反対の片方側には，ネクタイ留めリボン（２） 先端部分に磁石（４）を設けた反対側の先端を接着又は縫い付けて設け，ネクタ イ留めとしたところを示したものである。

【００１２】 図５は，ネクタイ留めとネクタイ１部分の裏側面を示した斜視図で，ネクタイ 前側の裏面（Ａ２）にあるネクタイの縫目（Ａ４）の間にネクタイ留めを縫い込 むところを示したもので，ネクタイ留めを縫い込むことにより，図２に示した如 くネクタイ安定リボン（１）が輪状のネクタイ留めとなる。

【００１３】 図６は，ネクタイ留めの輪状内にネクタイ後側（Ａ３）を通し入れたところの ネクタイ１部分を示した正面図で，着用のワイシャツの首回りにネクタイを締め て結んだ後に，ネクタイ前側の裏面（Ａ２）の縫目（Ａ４）間に設けてあるネク タイ留めの輪状内にネクタイ後側（Ａ３）を通し入れて，ネクタイの前側と後側 とを安定させたところを示したものである。

【００１４】 図７は，ワイシャツの前縁（８）をネクタイ留めにて，留めたところの１部分 を示した正面図で，ネクタイ安定リボン（１）の外側面とネクタイ留めリボン（ ２）との間にワイシャツの前縁（８）を入れて，ネクタイ安定リボン（１）の外 側面に設けてある磁石（３）とネクタイ留めリボン（２）に設けてある磁石（４ ）とをワイシャツの前縁（８）を入れた上より合わせて吸着させて挟み付けたネ クタイ留めとネクタイ前側の裏面（Ａ２）の１部分を示し，挟み付けられたワイ シャツの前縁（８）とワイシャツ前面の１部分を示したものである。 尚，ネクタイ安定リボン（１）の点線部分はワイシャツの前縁（８）の表側面 になり，ネクタイ留めリボン（２）はワイシャツの前縁（８）の裏側面になる。

【００１５】 図８は，ネクタイ安定リボン（１）の外側面に袋状（５）と、袋状（５）の入 れ口（６）を設けたものを示した斜視図で，ネクタイ安定リボン（１）を輪状形 に設けた外側面の点線部分を二重にして袋状（５）に設け，その袋状（５）の片 側端に入れ口（６）を設ける。

【００１６】 図９は，ネクタイ留めとして用いるクリップ（７）を示した斜視図で，弾力性 に富む合成樹脂等にてＵ字形のヘアピンの如くクリップ（７）を設けて，そのク リップ（７）の外側（７Ｂ）先端部分の内側面に，外れ止め（７Ｃ）として鋸歯 のような凹凸を設けてワイシャツの前縁（８）を挟んだ際，滑り外れるのを防ぐ ために設ける。 尚，クリップ（７）をＵ字形のヘアピンの如く設けずに，発条を設けた紙挟み 的やネクタイピン等の如く設けることも可能である。

【００１７】 図１０は，ネクタイ安定リボン（１）の外側面にクリップ（７）を設けたネク タイ留めを示す斜視図で，図８に示したネクタイ安定リボン（１）の外側面に設 けた袋状（５）の入れ口（６）より，クリップ（７）の内側（７Ａ）を入れ込ん で，ネクタイ安定リボン（１）の外側面にネクタイ留めとしてクリップ（７）を 設けたところを示めしたものである。 尚，ネクタイ安定リボン（１）の外側面に袋状（５）や袋状（５）の入れ口（ ６）を設けずに，その側面直接にクリップ（７）を接着又は縫い付けて設けるこ とも可能である。

【００１８】

【考案の効果】

この考案のネクタイ留め付きネクタイを，着用したワイシャツの首回りに締め て結んだ後に，ネクタイ前側の裏面（Ａ２）の縫目（Ａ４）間に設けてあるネク タイ安定リボン（１）の輪状内にネクタイ後側（Ａ３）を通し入れてネクタイ前 側と後側とを安定させるが，そのネクタイ安定リボン（１）の輪状がネクタイ後 側（Ａ３）を通し入れる程度の大きさであるため，図２，図６に示すように、ネ クタイ前側の幅より可成狭く，その輪状の外側面にネクタイ留めが設けてあるた め，ワイシャツの前縁（８）に挟み付ける際，図７に示す如くネクタイ留めの元 まで１杯にワイシャツの前縁（８）を入れて挟み付けてもワイシャツ前にてネク タイが斜めになることもなく真っ直ぐに垂下し，それゆえネクタイ留めをワイシ ャツの前縁（８）に挟み付ける際，挟み付け具合を加減することもなく１杯に挟 み付けることができるため，ネクタイ留めが小さくもネクタイが風に吹き上げら れたり，歩くごとにネクタイが揺れて斜めになることもなく，ワイシャツ前にて 真っ直ぐに垂下させた常態にて安定する。 ネクタイ前側の表面（Ａ１）とワイシャツの前縁（８）とをネクタイピンにて 挟み付けることがないため，通勤時や外出時にネクタイ前側の表面（Ａ１）に挟 み付けたネクタイピンが斜めになったり，外れ落ちて紛失する心配もなく，又帰 宅後にネクタイピンを外して置く場所に困ることや朝の多忙な出勤時にネクタイ ピンを捜し回ることもなく，ネクタイを締めながらの出勤も可能である。 尚，ネクタイピン不要のため，ネクタイ前側の表面（Ａ１）のネクタイピンを 挟む位置するところに装飾として会社のマーク付きネクタイピンを描いたネクタ イや，ネクタイピンを象る装飾品をネクタイに設けることも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】ネクタイ留め付きネクタイを示す斜視図。

【図２】ネクタイ１部分の裏側面を示す正面図。

【図３】リボンを示す斜視図。

【図４】ネクタイ留めを示す斜視図。

【図５】ネクタイ１部分の裏側面を示す斜視図。

【図６】ネクタイ１部分の裏側面を示す正面図。

【図７】ワイシャツの前縁の１部分とネクタイ留めを示
す正面図。

【図８】リボンを示す斜視図。

【図９】クリップを示す斜視図。

【図１０】ネクタイ留めを示す斜視図。

【符号の説明】

Ａ１ ネクタイ前側の表面 Ａ２ ネクタイ前側の裏面 Ａ３ ネクタイ後側 Ａ４ 縫目 １ ネクタイ安定リボン ２ ネクタイ留めリボン ３ 磁石 ４ 磁石 ５ 袋状 ６ 入れ口 ７ クリップ ７Ａ 内側 ７Ｂ 外側 ７Ｃ 外れ止め ８ ワイシャツ前縁

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ） 従来のネクタイにおいて、ネクタ
   イ前側の裏面（Ａ２）の縫目（Ａ４）間にネクタイ安定
   リボン（１）を輪状に設ける。 （ロ） ネクタイ安定リボン（１）を輪状に設けた外側
   面の片方側に，磁石（３）を設ける。 （ハ） ネクタイ安定リボン（１）外側面の片方側に設
   けた磁石（３）の反対片方側には，磁石（４）を設けた
   ネクタイ留めリボン（２）を設ける。以上のごとく構成
   されたネクタイ留め付きネクタイ。
2. 【請求項２】ネクタイ安定リボン（１）の外側面に設け
   た磁石（３），ネクタイ留めリボン（２）が，クリップ
   （７）である請求項１記載のネクタイ留め付きネクタ
   イ。