JPH0572863B2 - - Google Patents

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JPH0572863B2
JPH0572863B2 JP62117381A JP11738187A JPH0572863B2 JP H0572863 B2 JPH0572863 B2 JP H0572863B2 JP 62117381 A JP62117381 A JP 62117381A JP 11738187 A JP11738187 A JP 11738187A JP H0572863 B2 JPH0572863 B2 JP H0572863B2
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laminated metal
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Yoshuki Sugimoto
Masaaki Takeda
Junji Harada
Yoshuki Matsuda
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Toyo Kohan Co Ltd
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Toyo Kohan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は高鮮映積層金属板およびその製造法に
関し、より詳しくは電気冷蔵庫ドア、エアコンカ
バー等の家庭電化製品外装や鋼製家具、エレベー
タ内装、建築物内装等のように特に高鮮映性を要
求される用途に適したプラスチツク積層金属板お
よびその製造法に関する。 〔従来技術〕 本発明でいう鮮映性とは、写像鮮映性すなわち
化粧面に写した正反射像の鮮明さを意味し、その
評価は、財団法人日本色彩研究所製の携帯用鮮明
度光沢計PGD−4型による測定により行つたも
のである。 従来、この種の化粧鋼板の製造法としては、例
えば、金属板にアクリル系又はポリエステル系の
塗料をロールコータ、フローコータ、ロールカー
テン等で塗装し、キユアして得る方法が一般的で
あるが、この場合、金属板の表面粗度が特に大き
く鮮映性に影響し、粗度(Ra)が小さくかつ
PPI(peaks per Inch)を大きくすることが良い
とされてきた。同時に、塗料についても樹脂、顔
料、顔料濃度、レベリング性、隠蔽性等について
も研究されてきた。 しかし、このような方法では必ずしも十分な高
鮮映性は得られず、また高級塗装金属板としては
容認できない微小な表面欠陥の発生を避けられな
いという難点があつた。 一方熱可塑性樹脂フイルムを金属板に積層して
高鮮映積層金属板を得ようとする試みも為されて
きた。 一つには、一層又は多層構成の樹脂フイルム、
例えば塩ビフイルムを積層後塩ビ樹脂の溶融点以
上で鏡面仕上げロールにより加圧する方法があ
る。この場合、塩ビ樹脂と鏡面仕上げロールとの
間の粘着により表面層はうねりを生じ、平滑な仕
上げとはならず、十分な鮮映性が得られないとい
う欠点があつた。 更には、鏡面仕上げを施して、鮮映性を付与し
た一層又は多層構成の樹脂フイルムを金属板に積
層し、ただちに冷却して樹脂フイルムの鮮映性を
保持しようとする方法もある。しかし、この場合
には、金属板の表面粗度、金属板と樹脂フイルム
の接着に用いる接着剤の凹凸または樹脂フイルム
のもつうねり等の影響により十分な鮮映性は得ら
れないという欠点があつた。 また、塗料の塗装と透明な熱可塑性樹脂フイル
ムの積層とを組み合せる方法が考えられる。すな
わち、着色塗料を塗装キユアさせた金属板に、印
刷インキ層を施した透明な熱可塑性樹脂フイルム
を積層し、鏡面仕上げロールで加圧し、ただちに
冷却する方法である。この場合、印刷インキの局
部的な存在の有無及び濃淡による凹凸が表層の透
明な熱可塑性樹脂フイルムの外層側に凹凸を発生
させるため、平滑な仕上げとはならず十分な鮮映
性は得られない。 更に前記の表面粗度、接着剤の凹凸、樹脂フイ
ルムのもつうねりと印刷インキ点在効果による凹
凸との複合効果に起因する表面不平滑も認められ
た。 すなわち、従来技術では色々の工夫をこらして
も鮮映性の良い積層金属板を得ることが極めて困
難であつた。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、前記従来技術上の問題点に比
較的容易な手段を講ずることによつて解決し、鮮
映度の高いプラスチツク積層金属板とその製造法
を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は、鮮映度の高い積層金属板を得る
ために、種々研究検討した結果、金属板上に、接
着剤層A層、基礎熱可塑性樹脂層B層、連続もし
くは不連続な印刷インキ層C層、および必要に応
じて接着剤層D層、そして透明な表層熱可塑性樹
脂層E層の順に積層する時、B層を構成する樹脂
の溶融温度TB(℃)、E層を構成する樹脂の溶融
温度をTE(℃)がTE−TB≧50であり、かつC層
がB層に圧入されていて、B層とD層もしくはB
層とE層の界面が平坦であり、更にE層の可視光
線透過率が80〜98%、表面粗度(Ra max)が5μ
m以下の樹脂フイルムであれば、積層後、TE
T≧TBなる温度に保持し、鏡面仕上げロールで
加圧した後冷却すると極めて高度に鮮映度を有す
る積層金属板を得ることを見い出したものであ
る。 この時、金属板と基礎熱可塑性樹脂層B層、印
刷インキ層C層と透明な表層熱可塑性樹脂層E
層、印刷インキ層C層と基礎熱可塑性樹脂層B層
との間には必要に応じて接着剤層A層,D層が用
いられる。 即ちA層,D層は省略される事もある。 上記した内容の本発明について更に詳細に説明
する。 基礎熱可塑性樹脂層B層としては、無可塑及び
可塑化塩化ビニル樹脂、低密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂等が挙
げられ、顔料、安定剤、可塑剤等がそれぞれに応
じて配合される。 また、押し出し法やカレンダー法により予め成
膜された後金属板へ積層される場合と、ロール塗
装等により直接金属板へ積層される場合がある。
B層の厚みは、化粧性という機能をはたすために
十分な厚みであれば良いが、通常20〜500μmの
範囲である。 透明な表層熱可塑性樹脂層E層としては、可視
光線透過率が80〜98%であることが必要であり、
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニール
アルコール、ポリプロピレン、無可塑及び可塑化
塩化ビニール樹脂、ポリメチルペンテン、セルロ
ーストリアセテート、セルロースジアセテート等
が挙げられ、必要に応じて安定剤、可塑剤が配合
される。可視光線透過率が80%に満たないと鮮映
性が目視上感得できないし、98%を超えるような
プラスチツクフイルムは現状では入手できないか
らである。 またE層は押し出し法、カレンダー法、キヤス
ト法等により予め成膜されるが、本発明用途には
特に表面平滑性の優れた、すなわち仕上げ表面粗
度(Ra max)が5μm以下になるように成膜され
たものが用いられる。E層の厚みは通常10〜
250μmの範囲である。 仕上げ表面粗度(Ra max)が5μmよりも大き
く(粗く)なると表面で乱反射が生じ、鮮映度を
損い易くなるからである。 B層とE層の樹脂は前述したそれぞれの樹脂が
自由に用いられるのではなく、B層を構成する樹
脂の溶融温度をTB(℃)、E層を構成する樹脂の
溶融温度をTE(℃)とすると、TE−TB≧50とな
るような組み合せで用いられる。 ここでTE−TB≧50でなければならない理由を
述べる。 B層とE層の間には第1図のように印刷インキ
層C層及び接着剤層D層が介在する。但し、D層
はB層とE層の組合せが互いに親和力の強い組合
せである場合には省略されることもしばしばあ
る。 なお、第1図は本発明の高鮮映積層金属板の断
面図である。 第1図にも示されるようにB層は一般に最も厚
みの大きい層であつて、E層はそれに次ぐ厚みで
あり、C層,D層はB層、E層に比して格段に薄
く、夫々通常1〜10μm、1〜20μmの範囲であ
るが本発明技術思想は必ずしもこの範囲に限られ
るものではない。 ここで、TE−TB≧50即ちTE≧TB+50でなけれ
ば、本発明の目的とする鮮映度の高い積層金属板
を得ることはまず出来ない。 B層又はD層表面に形成される印刷インキ層C
層は、微視的には不連続の凸状を呈して存在す
る。また、印刷インキは、高濃度の金属粉、無機
系、有機系顔料を含有するため、更に、ビヒクル
が一般に熱硬化性樹脂タイプのものが用いられる
ため、B層及びE層に用いられる熱可塑性樹脂に
比べ本発明で用いられる鏡面仕上げロールによる
加圧時の温度付近では特に硬度が高い。従つて印
刷インキ層C層の凹凸は、鏡面仕上げロールによ
る加圧によつても平滑化することはないところが
本発明では、なお鏡面仕上げロールは全面が鏡面
でなくとも一部が鏡面であれば、その部分で鮮映
となる。本発明は、B層及びE層の溶融温度付近
でもB層及びE層に比べ硬いC層の凹凸をB層に
吸収させることにより、E層表面の平滑性を保持
し、その結果として鮮映度の高い表面を得ること
を見い出し、初めて完成したものである。 鏡面仕上げロールで加圧される時の積層金属板
温度(以下板温と略称する事がある。板温は通常
接触式温度計および/もしくは放射温度計によつ
て測定される。)をT(℃)とすると、T>TE
20の場合、すなわちTが最外層Eの温度TEより
20℃低いレベルよりも高いとE層は、鏡面仕上げ
ロール表面との粘着等により平滑な仕上げとはな
らず、十分な鮮映度は得られない。そしてT≦
TE−20の条件を満足するとき、E層は鏡面仕上
げロール表面との粘着等も生じず、平滑な仕上げ
となるので、十分な鮮映度が得られる。 一方、T<TB+10のときは、C層の凹凸はB
層へ十分に侵入せず、凹凸はE層表面に現われる
ため十分な鮮映度を示さない。このとき、更に、
金属板の粗度、接着剤層A層の凹凸もE層表面に
現われるため金属板及び接着剤層の表面状態によ
つては著しく劣つた鮮映度を示す。従つてT≧
TB+10のとき、C層の凹凸はB層へ十分に侵入
し、圧入されたC層上面は、B層とD層もしくは
B層とE層の界面と同一レベルの面一になつて平
坦となる。更に金属板および接着剤層の凹凸の影
響も受けなくなるので、全体として十分な鮮映度
が得られる。 故にTB+10≦T≦TE−20の条件が成り立つTB
とTEの関係においてのみ本発明の効果が得られ
る。 更に、板温TRは金属帯板の巾方向、長手方向
で必ずしも一定していないから工業的に安定して
Tを確保するためにはT≧20の範囲にあることが
望ましい。すなわちTRが少くとも20℃の巾を有
する必要がある。 故に (TE−20)−(TB+10)≧20 即ちTE−TB≧50となる。 これが本発明の重要の要件の一つである。 連続もしくは不連続な印刷インキ層C層として
は、ビニル系、アクリル系、ポリエステル系、ウ
レタン系等のビヒクルに金属粉、無機系、有機系
顔料等を練り込んだインキが砂目、石目、木目、
抽象柄状に又は全面に(所謂ベタ印刷)、B層又
はE層に印刷(一般にグラビア印刷)された後キ
ユアされて形成される。 金属板としては、冷延鋼板、電気亜鉛めつき鋼
板、熱漬亜鉛めつき鋼板、電解クロム酸処理鋼
板、Al乃至Al合金板、ステンレス鋼板、銅板、
黄銅板もしくはその他のCu合金板等が用いられ
る。 金属板の表面は平滑である方が好ましいが、積
層過程において微小凹凸は平滑化されるので通常
の積層金属板として用いられる仕上げを有してお
れば十分であり、特に規定するものではない。 金属案と基礎熱可塑性樹脂層B層との接着のた
めに、間に接着剤A層が用いられても良い。A層
を構成する樹脂成分はB層の樹脂構成により公知
のものが用いられる。例えばB層が塩ビ樹脂であ
ればアクリル系またはエポキシ系、ポリエステル
系が用いられ、B層がポリオレフイン系樹脂であ
ればエポキシ系などが用いられる。 印刷インキ層C層は、基礎熱可塑性樹脂層B層
及び透明な表層熱可塑性樹脂層E層の一方か又は
両者に接着性のあるインキが用いられ、B層とE
層の接着力を確保するが、その接着が不十分な場
合には、C層とB層の間又はC層とE層の間に接
着剤層D層を加えて接着力を確保する事が出来
る。 D層を構成する樹脂成分はB層,E層を構成す
る樹脂成分により公知のものが用いられる。例え
ばB層が塩ビ、E層がPETなどのポリエステル
系である場合、D層はアクリル系乃至ポリエステ
ル系が用いられる。 次に第2発明である第1発明(物)の製造方法
について詳細に説明する。 金属板上に、予めB層/C層/E層の順に積層
された多層構成フイルムをB層を金属板面側にし
て、必要に応じて接着剤層A層を介してロール又
はプレス積層法により積層し、TE>T≧TBなる
板温T(但しTE−TB≧50)に保持された状態で、
鏡面仕上げロール又は平板で加圧した後、冷却し
て製造される。このとき使用される鏡面仕上げロ
ール又は平板の表面は光沢クロムメツキ等を施し
た表面平滑度を十分に有したものが用いられる。
この際、鏡面仕上げは全面になくともよく、一部
が鏡面をなすロール又は平板でもよい。なお、接
着剤層D層が必要に応じてB層/C層又はC層/
E層間に用いられる。 更に、今一つの方法は、金属板上に、B層を必
要に応じてA層を介してロールコータ、カーテン
フローコータ等で塗装、キユアして形成した後、
予めC層/E層の順に積層されたフイルムを、こ
の場合必要に応じて接着剤層D層がC層/E層の
間に又はC層/B層の間になるように形成される
が、ロール又はブレス積層法により積層し、TE
>T≧TBなる板温T(但しTE−TB≧50)に保持
した状態で、鏡面仕上げロール又は平板で加圧し
た後、冷却して製造される。 〔発明の作用、効果〕 本発明(第1、第2発明)の作用は、要するに
透明な硬質層E層を介して表面より加圧すること
によつて、比較的軟かいB層に硬い不連続層であ
るC層を圧入または埋め込み(侵入させ)、全体
を平滑化させることである。 すなわち圧入されたC層上面は、B層とD層も
しくはB層とE層の界面と面一になつて平坦とな
り、鮮映性向上の因子となる。 これは加圧前の断面図である第2図と加圧後の
断面図である第1図を見較べることによつて容易
に理解出来る。 本発明に係る第1図の積層金属板では上面各方
向から入射した可視光は表面平滑で透明なE層を
透過してB層もしくはC層に入射してそのコント
ラスト及び色調を忠実に表現する。この場合、薄
いD層の影響は無視出来る。 なお板の鮮映性向上には上記透過、屈折、選択
反射のプロセスよりも、表層E層の表面平滑化に
よる正反射率の向上の方が効果的と思われる。 これに比して、従来の積層金属板である第2図
ではE層が不連続なC層によつて凹凸を形成する
為ミクロ的な乱反射を表面で起し、E層に可視光
線透過率の高いフイルムを用いても鮮映度は低い
のである。 なお、本第1発明は本第2発明によつて製造さ
れた高鮮映積層板を樹脂層の溶融温度特性、E層
の表面粗度及び透明度で特性したものであり、本
第2発明はその製造方法を特に加圧板温の点で特
定したものである。 以下、実施例によつて本発明を詳細に説明す
る。 実施例 1 黒色に着色された可塑化塩ビ樹脂フイルム(可
塑剤DOP15重量部配合、厚み100μm)に、パー
ル色のインキで石目柄を印刷した後、可視光線透
過率85%の2軸延伸ポリエステルフイルム(厚み
25μm、表面粗度Ra max:3μm以下)をウレタ
ン系接着剤を用いて積層してなる多層構成フイル
ムを、予めアクリル系接着剤層を形成されたZn
−Co−Mo系複合電気亜鉛めつき鋼板(厚み0.5
mm、表面粗度Ra max:10μm以下)に180℃でロ
ール積層した後、200℃に加熱した状態で光沢ク
ロムめつき仕上げの鏡面ロールで加圧し、ただち
に水冷却した。 得られた積層金属板の鮮映度を、日本色彩研究
所製の携帯用鮮映度光沢計PGD−4型により測
定したところ、金属板に積層した多層構成フイル
ムの鮮映度が0.2であるのに比べ0.9と極めて優れ
た鮮映度を示した。また、得られた積層金属板は
フクレ、凹み等の実用上有害な表面欠陥はなかつ
た。 実施例 2 白色に着色されたポリプロピレンフイルム(厚
み100μm)にメタリツク色のインキで石目柄を
印刷した後、実施例1と同様の2軸延伸ポリエス
テルフイルムをウレタン系接着剤を用いて積層し
てなる多層構成フイルムを、予めエポキシ系接着
剤層を形成された複合電気亜鉛めつき鋼板(厚み
0.7mm、表面粗度Ra max15μm以下)に170℃で
ロール積層した後、190℃に加熱した状態で、光
沢クロムめつき仕上げの鏡面ロールで加圧し、た
だちに水冷却した。 得られた積層金属板の鮮映度は、多層構成フイ
ルムの鮮映度が0.1であるのに比べ、0.9と極めて
優れた鮮映度を示した。また得られた積層金属板
は実用上有害な欠陥はなかつた。 実施例 3 クリーム色に着色された低密度ポリエチレンフ
イルム(厚み150μm)にメタリツク色のインキ
で石目柄を印刷した後、実施例1と同様の2軸延
伸ポリエステルフイルムを、ウレタン系接着剤を
用いて積層してなる多層構成フイルムを、電解ク
ロム酸処理鋼板(厚み0.32mm、表面粗度Ra max
5μm以下)に170℃でロール積層した後、170℃
に保持した状態で光沢クロムめつき仕上げの鏡面
ロールで加圧し、ただしに水冷却した。得られた
積層金属板の鮮映度は0.9と優れ、また有害は表
面欠陥もなかつた。 実施例 4 茶色に着色された可塑化塩ビ樹脂フイルム(可
塑剤DOP20重量部配合、厚み150μm)に茶かつ
色のインキで木目柄を印刷した後、可視光線透過
率91%のポリカーボネートフイルム(厚み20μ
m、表面粗度Ra max 3μm以下)をポリエステ
ル系接着剤を用いて積層してなる多層構成フイル
ムを、190℃で鏡面ロールで加圧する以外は実施
例1と同様にして積層金属板を得た。 得られた積層金属板は、鮮映度は0.9と優れ、
また有害な表面欠陥もなかつた。 実施例 5 白色に着色されたポリプロピレンフイルム(厚
み150μm)に、メタリツク色のインキでベタ印
刷をした後、可視光線透過率92%のセルロースト
リアセテートフイルム(厚み20μm、表面粗度Ra
max 3μm以下)を酢ビ系接着剤を用いて積層し
てなる多層構成フイルムを、予めエポキシ系接着
剤層を形成された電気亜鉛めつき鋼板(厚み0.5
mm、表面粗度Ra max 10μm以下)に175℃でロ
ール積層した後、190℃に加熱した状態で鏡面ロ
ールで加圧し、ただちに水冷却した。 得られた積層金属板は鮮映度は0.9と優れ、ま
た有害な表面欠陥もなかつた。 実施例 6 無着色の塩化ビニル樹脂ペーストゾル(可塑剤
DOP35重量部、希釈剤適当量配合)をロールコ
ーターで厚み50μmになるように、アクリル系接
着剤層を形成した複合電気亜鉛めつき鋼板(厚み
0.5mm、表面粗度Ra max 10μm以下)に塗装し、
180℃でゲル化させた後、予めパール色のインキ
で石目柄を印刷した後、アクリル系接着剤層を印
刷面に形成した可視光線透過率85%の2軸延伸ポ
リエステルフイル(厚み25μm、表面粗度Ra
max 3μm以下)をロール積層した後、190℃で
一部鏡面ロールで加圧し、水冷却した。 得られた積層金属板の鏡面部鮮映度は0.9で、
有害な表面欠陥もなかつた。 実施例 7 塩化ビニル樹脂ペーストゾルの可塑剤配合量が
40重量部で、その厚みが100μmであること以外
は実施例6と同様にして積層金属板を得た。得ら
れた積層金属板の鮮映度は0.9で、有害な表面欠
陥もなかつた。 実施例 8 透明な硬質熱可塑性樹脂フイルムが、可視光線
透過率91%のポリカーボネートフイルム(厚み
20μm、表面粗度Ra max 3μm以下)であること
以外は、実施例6と同様にして積層金属板を得
た。 得られた積層金属板の鮮映度は0.9で有害な表
面欠陥もなかつた。 比較例 1 鏡面ロールで加圧する温度が270℃であること
以外は、実施例1と同様にして積層金属板を得
た。 得られた積層金属板の鮮映度は0.1以下であつ
た。 比較例 2 鏡面ロールで加圧する温度が170℃であること
以外は実施例1と同様にして積層金属板を得た。 得られた積層金属板の鮮映度は0.1以下であつ
た。 比較例 3 黒色に着色した中密度ポリエチレンフイルム
(厚み150μm)にメタリツク色の印刷を行つた
後、可視光線透過率88%のポリプロピレンフイル
ムをエチレン−酢ビ系接着剤を用いて積層してな
る多層構成フイルムを、予めエポキシ系接着剤層
を形成した複合電気亜鉛めつき鋼板(厚み0.5mm、
表面粗度Ra max 10μm以下)に、150℃でロー
ル積層した後、150℃で鏡面ロールで加圧した後
水冷却して積層金属板を得た。 得られた積層金属板の鮮映度は0.1以下であつ
た。 比較例 4 実施例1で用いたパール色インキで印刷した可
塑化塩ビ樹脂フイルムと可視光線透過率88%の無
可塑塩ビ樹脂フイルム(厚み50μm)を積層した
多層構成フイルムを用いること以外は実施例1と
同様にして積層金属板を得た。 得られた積層金属板の鮮映度は0.2であつた。 比較例 5 ロール積層した後、ただちに水冷却する(鏡面
ロールで加圧しない)以外は実施例1と同様にし
て得られた積層金属板の鮮映度は0.1以下であつ
た。 以上の実施例及び比較例を第1表にまとめる。
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の断面図、第2図は従来
の積層金属板の断面図である。 A層,D層……接着剤層、B層……基礎熱可塑
性樹脂層、C層……印刷インキ層、E層……表層
熱可塑性樹脂層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属板上に、接着剤層A層、基礎熱可塑性樹
    脂層B層、連続もしくは不連続な印刷インキ層C
    層および必要に応じて接着剤層D層、そして透明
    な表層熱可塑性樹脂層E層の順に積層してなる高
    鮮映積層金属板において、 B層を構成する樹脂の溶融温度をTB(℃)、 E層を構成する樹脂の溶融温度をTE(℃) とするとき、 TE−TB≧50 であり、 かつC層がB層に圧入されていて、B層とD層
    もしくはB層とE層の界面が平坦であり、 更にE層に仕上げ表面粗度(Ramax)が5μm
    以下、E層の可視光線透過率が80〜98%であるこ
    とを特徴とする高鮮映積層金属板。 2 B層が塩化ビニル樹脂でなり、E層がポリエ
    ステル系樹脂でなる特許請求の範囲第1項記載の
    積層金属板。 3 金属板上に、接着剤層A層、基礎熱可塑性樹
    脂層B層、連続もしくは不連続な印刷インキ層C
    層および必要に応じて接着剤層D層、そして透明
    な表層熱可塑性樹脂層E層の順に積層してなる高
    鮮映積層金属板の製造法において、 B層を構成する樹脂の溶融温度をTB(℃)、 E層を構成する樹脂の溶融温度をTE(℃) とするとき、 前記A,B,C、および必要に応じてD、そし
    てE各層を金属板に積層後、TB≦T<TEなる積
    層金属板温度T(但しTE−TB≧50)において少な
    くとも一部に鏡面を有する仕上げロールによつて
    加圧し、直ちに冷却することを特徴とする高鮮映
    積層金属板の製造法。 4 B層が塩化ビニル樹脂であり、E層がポリエ
    ステル系樹脂である特許請求の範囲第3項記載の
    積層金属板の製造法。 5 B層の塩化ビニル樹脂がゾル塗装法によつて
    形成された特許請求の範囲第4項記載の積層金属
    板の製造法。 6 A層が塗装、キユアされた金属板上に、B
    層,C層および必要に応じてD層、そしてE層が
    予め順に積層された多層構成樹脂フイルムを積層
    する特許請求の範囲第3項ないし第4項記載の積
    層金属板の製造法。
JP62117381A 1987-05-13 1987-05-13 高鮮映積層金属板およびその製造法 Granted JPS63280627A (ja)

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