JPH0623909A - 高鮮映積層金属板およびその製造法 - Google Patents
高鮮映積層金属板およびその製造法Info
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- JPH0623909A JPH0623909A JP4316130A JP31613092A JPH0623909A JP H0623909 A JPH0623909 A JP H0623909A JP 4316130 A JP4316130 A JP 4316130A JP 31613092 A JP31613092 A JP 31613092A JP H0623909 A JPH0623909 A JP H0623909A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 高鮮映プラスチック積層金属板とその製造法
を提供すること。 【構成】 金属板上に、接着剤層(A層)、基礎熱可塑
性樹脂層(B層)、接着剤層(D層)、連続もしくは不
連続な印刷インキ層(C層)、透明な表層熱可塑性樹脂
層(E層)の順に積層してなる高鮮映積層金属板の製造
法であって、B層を構成する樹脂の溶融温度をT
B(℃)、E層を構成する樹脂の溶融温度をTE(℃)
とするとき、前記A,B,D,C,E各層を金属板に積
層後、TB≦T<TEなる積層金属板温度T(但しTE
−TB≧50)において少なくとも一部に鏡面を有する
仕上げロールによって加圧し、直ちに冷却する方法。
を提供すること。 【構成】 金属板上に、接着剤層(A層)、基礎熱可塑
性樹脂層(B層)、接着剤層(D層)、連続もしくは不
連続な印刷インキ層(C層)、透明な表層熱可塑性樹脂
層(E層)の順に積層してなる高鮮映積層金属板の製造
法であって、B層を構成する樹脂の溶融温度をT
B(℃)、E層を構成する樹脂の溶融温度をTE(℃)
とするとき、前記A,B,D,C,E各層を金属板に積
層後、TB≦T<TEなる積層金属板温度T(但しTE
−TB≧50)において少なくとも一部に鏡面を有する
仕上げロールによって加圧し、直ちに冷却する方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高鮮映積層金属板および
その製造法に関し、より詳しくは電気冷蔵庫ドア、エア
コンカバー等の家庭電化製品外装や鋼製家具、エレベー
タ内装、建築物内装等のように特に高鮮映性を要求され
る用途に適したプラスチック積層金属板およびその製造
法に関する。
その製造法に関し、より詳しくは電気冷蔵庫ドア、エア
コンカバー等の家庭電化製品外装や鋼製家具、エレベー
タ内装、建築物内装等のように特に高鮮映性を要求され
る用途に適したプラスチック積層金属板およびその製造
法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明でいう鮮映性とは、写像鮮映性す
なわち化粧面に写した正反射像の鮮明さを意味し、その
評価は、財団法人日本色彩研究所製の携帯用鮮明度光沢
計PGD−4型による測定により行ったものである。
なわち化粧面に写した正反射像の鮮明さを意味し、その
評価は、財団法人日本色彩研究所製の携帯用鮮明度光沢
計PGD−4型による測定により行ったものである。
【0003】従来、この種の化粧鋼板の製造法として
は、例えば金属板にアクリル系又はポリエステル系の塗
料をロールコータ、フローコータ、ロールカーテン等で
塗装し、キュアして得る方法が一般的であるが、この場
合、金属板の表面粗度が特に大きく鮮映性に影響し、粗
度(Ra)が小さくかつPPI(peaks perI
nch)を大きくすることが良いとされてきた。同時
に、塗料についても樹脂、顔料、顔料濃度、レベリング
性、陰蔽性等についても研究されてきた。
は、例えば金属板にアクリル系又はポリエステル系の塗
料をロールコータ、フローコータ、ロールカーテン等で
塗装し、キュアして得る方法が一般的であるが、この場
合、金属板の表面粗度が特に大きく鮮映性に影響し、粗
度(Ra)が小さくかつPPI(peaks perI
nch)を大きくすることが良いとされてきた。同時
に、塗料についても樹脂、顔料、顔料濃度、レベリング
性、陰蔽性等についても研究されてきた。
【0004】しかし、このような方法では必ずしも十分
な高鮮映性は得られず、また高級塗装金属板としては容
認できない微小な表面欠陥の発生を避けられないという
問題点があった。一方熱可塑性樹脂フィルムを金属板に
積層して高鮮映積層金属板を得ようとする試みも為され
てきた。
な高鮮映性は得られず、また高級塗装金属板としては容
認できない微小な表面欠陥の発生を避けられないという
問題点があった。一方熱可塑性樹脂フィルムを金属板に
積層して高鮮映積層金属板を得ようとする試みも為され
てきた。
【0005】一つには、一層または多層構成の樹脂フィ
ルム、例えば塩ビフィルムを積層後塩ビ樹脂の溶融点以
上で鏡面仕上げロールにより加圧する方法がある。この
場合、塩ビ樹脂と鏡面仕上げロールとの間の粘着により
表面層はうねりを生じ、平滑な仕上げとはならず、十分
な鮮映性が得られないという欠点があった。
ルム、例えば塩ビフィルムを積層後塩ビ樹脂の溶融点以
上で鏡面仕上げロールにより加圧する方法がある。この
場合、塩ビ樹脂と鏡面仕上げロールとの間の粘着により
表面層はうねりを生じ、平滑な仕上げとはならず、十分
な鮮映性が得られないという欠点があった。
【0006】更には、鏡面仕上げを施して、鮮映性を付
与した一層又は多層構成の樹脂フィルムを金属板に積層
し、ただちに冷却して樹脂フィルムの鮮映性を保持しよ
うとする方法もある。しかし、この場合には、金属板の
表面粗度、金属板と樹脂フィルムの接着に用いる接着剤
の凹凸または樹脂フィルムのもつうねり等の影響により
十分な鮮映性が得られないという問題点があった。
与した一層又は多層構成の樹脂フィルムを金属板に積層
し、ただちに冷却して樹脂フィルムの鮮映性を保持しよ
うとする方法もある。しかし、この場合には、金属板の
表面粗度、金属板と樹脂フィルムの接着に用いる接着剤
の凹凸または樹脂フィルムのもつうねり等の影響により
十分な鮮映性が得られないという問題点があった。
【0007】また、塗料の塗装と透明な熱可塑性樹脂フ
ィルムの積層とを組み合わせる方法が考えられる。すな
わち、着色塗料を塗装キュアさせた金属板に、印刷イン
キ層を施した透明な熱可塑性樹脂フィルムを積層し、鏡
面仕上げロールで加圧し、ただちに冷却する方法であ
る。この場合、印刷インキの局部的な存在の有無及び濃
淡による凹凸が表層の透明な熱可塑性樹脂フィルムの外
層側に凹凸を発生させるため、平滑な仕上げとならず十
分な鮮映性が得られない。
ィルムの積層とを組み合わせる方法が考えられる。すな
わち、着色塗料を塗装キュアさせた金属板に、印刷イン
キ層を施した透明な熱可塑性樹脂フィルムを積層し、鏡
面仕上げロールで加圧し、ただちに冷却する方法であ
る。この場合、印刷インキの局部的な存在の有無及び濃
淡による凹凸が表層の透明な熱可塑性樹脂フィルムの外
層側に凹凸を発生させるため、平滑な仕上げとならず十
分な鮮映性が得られない。
【0008】更に前記の表面粗度、接着剤の凹凸、樹脂
フィルムのもつうねりと印刷インキ点在効果による凹凸
との複合効果に起因する表面不平滑も認められた。
フィルムのもつうねりと印刷インキ点在効果による凹凸
との複合効果に起因する表面不平滑も認められた。
【0009】すなわち、従来技術では色々の工夫をこら
しても鮮映性の良い積層金属板を得ることが極めて困難
であった。
しても鮮映性の良い積層金属板を得ることが極めて困難
であった。
【0010】
【発明の目的】本発明の目的は、前記従来技術上の問題
点を比較的容易な手段を講ずることによって解決し、鮮
映度の高いプラスチック積層金属板とその製造法を提供
することにある。
点を比較的容易な手段を講ずることによって解決し、鮮
映度の高いプラスチック積層金属板とその製造法を提供
することにある。
【0011】
【発明の構成】本発明者等は、鮮映度の高い積層金属板
を得るために、種々研究検討した結果、以下の発明に到
達した。
を得るために、種々研究検討した結果、以下の発明に到
達した。
【0012】本発明により、金属板上に、接着剤層(A
層)、基礎熱可塑性樹脂層(B層)、接着剤層(D
層)、連続もしくは不連続な印刷インキ層(C層)、透
明な表層熱可塑性樹脂層(E層)の順に積層してなる高
鮮映積層金属板において、B層を構成する樹脂の溶融温
度をTB(℃)、E層を構成する樹脂の溶融温度をTE
(℃)とするとき、TE−TB≧50であり、かつC層
がD層を介してB層に圧入されていて、E層とD層の界
面が平坦であり、更にE層の仕上げ表面粗度(Ra m
ax)が5μm以下、E層の可視光線透過率が80〜9
8%であることを特徴とする高鮮映積層金属板(請求項
1)、B層が塩化ビニル樹脂でなり、E層がポリエステ
ル系樹脂でなる請求項1に記載の高鮮映積層金属板(請
求項2)、金属板上に、接着剤層(A層)、基礎熱可塑
性樹脂層(B層)、接着剤層(D層)、連続もしくは不
連続な印刷インキ層(C層)、透明な表層熱可塑性樹脂
層(E層)の順に積層してなる高鮮映積層金属板の製造
法において、B層を構成する樹脂の溶融温度をT
B(℃)、E層を構成する樹脂の溶融温度をTE(℃)
とするとき、前記A,B,D,C,E各層を金属板に積
層後、TB≦T<TEなる積層金属板温度T(但しTE
−TB≧50)において少なくとも一部に鏡面を有する
仕上げロールによって加圧し、直ちに冷却することを特
徴とする高鮮映積層金属板の製造方法(請求項3)、B
層が塩化ビニル樹脂であり、E層がポリエステル系樹脂
である請求項3に記載の高鮮映積層金属板の製造法(請
求項4)、B層の塩化ビニル樹脂がゾル塗装法によって
形成された請求項4に記載の高鮮映積層金属板の製造法
(請求項5)およびA層が塗装、キュアされた金属板上
にB層,D層,C層,E層が予めこの順に積層された多
層構成樹脂フィルムを積層する請求項3乃至4項の内い
ずれか1項に記載の高鮮映積層金属板の製造法(請求項
6)が提供される。
層)、基礎熱可塑性樹脂層(B層)、接着剤層(D
層)、連続もしくは不連続な印刷インキ層(C層)、透
明な表層熱可塑性樹脂層(E層)の順に積層してなる高
鮮映積層金属板において、B層を構成する樹脂の溶融温
度をTB(℃)、E層を構成する樹脂の溶融温度をTE
(℃)とするとき、TE−TB≧50であり、かつC層
がD層を介してB層に圧入されていて、E層とD層の界
面が平坦であり、更にE層の仕上げ表面粗度(Ra m
ax)が5μm以下、E層の可視光線透過率が80〜9
8%であることを特徴とする高鮮映積層金属板(請求項
1)、B層が塩化ビニル樹脂でなり、E層がポリエステ
ル系樹脂でなる請求項1に記載の高鮮映積層金属板(請
求項2)、金属板上に、接着剤層(A層)、基礎熱可塑
性樹脂層(B層)、接着剤層(D層)、連続もしくは不
連続な印刷インキ層(C層)、透明な表層熱可塑性樹脂
層(E層)の順に積層してなる高鮮映積層金属板の製造
法において、B層を構成する樹脂の溶融温度をT
B(℃)、E層を構成する樹脂の溶融温度をTE(℃)
とするとき、前記A,B,D,C,E各層を金属板に積
層後、TB≦T<TEなる積層金属板温度T(但しTE
−TB≧50)において少なくとも一部に鏡面を有する
仕上げロールによって加圧し、直ちに冷却することを特
徴とする高鮮映積層金属板の製造方法(請求項3)、B
層が塩化ビニル樹脂であり、E層がポリエステル系樹脂
である請求項3に記載の高鮮映積層金属板の製造法(請
求項4)、B層の塩化ビニル樹脂がゾル塗装法によって
形成された請求項4に記載の高鮮映積層金属板の製造法
(請求項5)およびA層が塗装、キュアされた金属板上
にB層,D層,C層,E層が予めこの順に積層された多
層構成樹脂フィルムを積層する請求項3乃至4項の内い
ずれか1項に記載の高鮮映積層金属板の製造法(請求項
6)が提供される。
【0013】上記した内容の本発明について詳細に説明
する。
する。
【0014】基礎熱可塑性樹脂(B層)としては、無可
塑及び可塑化塩化ビニル樹脂、低密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂等が拳げられ、顔
料、安定剤、可塑剤等がそれぞれに応じて配合される。
また、押し出し法やカレンダ−法により予め成膜された
後金属板へ積層される場合と、ロール塗装等により直接
金属板へ積層される場合がある。B層の厚みは化粧塗装
という機能をはたすために十分な厚みであれば良いが、
通常20〜500μm範囲である。
塑及び可塑化塩化ビニル樹脂、低密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂等が拳げられ、顔
料、安定剤、可塑剤等がそれぞれに応じて配合される。
また、押し出し法やカレンダ−法により予め成膜された
後金属板へ積層される場合と、ロール塗装等により直接
金属板へ積層される場合がある。B層の厚みは化粧塗装
という機能をはたすために十分な厚みであれば良いが、
通常20〜500μm範囲である。
【0015】透明な表層熱可塑性樹脂層(E層)として
は、可視光線透過率が80〜98%であることが必要で
あり、ポリエステル、ポリカーポネート、ポリビニール
アルコール、ポリプロピレン、無可塑及び無可塑化塩化
ビニール樹脂、ポリメチルペンテン、セルローストリア
セテート、セルロースジアセテート等が挙げられ、必要
に応じて安定剤、可塑剤が配合される。可視光線透過率
が80%以上に満たないと鮮映性が目視上感得できない
し、98%を超えるようなプラスチックフィルムは現状
では入手できないからである。
は、可視光線透過率が80〜98%であることが必要で
あり、ポリエステル、ポリカーポネート、ポリビニール
アルコール、ポリプロピレン、無可塑及び無可塑化塩化
ビニール樹脂、ポリメチルペンテン、セルローストリア
セテート、セルロースジアセテート等が挙げられ、必要
に応じて安定剤、可塑剤が配合される。可視光線透過率
が80%以上に満たないと鮮映性が目視上感得できない
し、98%を超えるようなプラスチックフィルムは現状
では入手できないからである。
【0016】またE層は押し出し法、カレンダー法、キ
ャスト法等により予め成膜されるが、本発明用途には特
に表面平滑性の優れた、すなわち仕上げ表面粗度(Ra
max)が5μm以下になるように成膜されたものが
用いられる。E層の厚みは通常10〜250μmの範囲
である。仕上げ表面粗度(Ra max)が5μmより
も大きく(粗く)なると表面で乱反射が生じ、鮮映度を
損ない易くなるからである。
ャスト法等により予め成膜されるが、本発明用途には特
に表面平滑性の優れた、すなわち仕上げ表面粗度(Ra
max)が5μm以下になるように成膜されたものが
用いられる。E層の厚みは通常10〜250μmの範囲
である。仕上げ表面粗度(Ra max)が5μmより
も大きく(粗く)なると表面で乱反射が生じ、鮮映度を
損ない易くなるからである。
【0017】B層とE層の樹脂は前述したそれぞれの樹
脂が自由に用いられるのではなく、B層を構成する樹脂
の溶融温度をTB(℃)、E層を構成する樹脂の溶融温
度をTE(℃)、とすると、TE−TB≧50となるよ
うな組み合わせで用いられる。
脂が自由に用いられるのではなく、B層を構成する樹脂
の溶融温度をTB(℃)、E層を構成する樹脂の溶融温
度をTE(℃)、とすると、TE−TB≧50となるよ
うな組み合わせで用いられる。
【0018】ここにTE−TB≧50でなければならな
い理由を述べるB層とE層の間には第1図のように印刷
インキ層(C層)及び接着剤層(D層が介在する。但
し、D層はB層とE層の組合わせが互に親和力の強い組
合せである場合には省略されることしばしばある。な
お、第1図は本発明の高鮮映積層金属板の断面図であ
る。
い理由を述べるB層とE層の間には第1図のように印刷
インキ層(C層)及び接着剤層(D層が介在する。但
し、D層はB層とE層の組合わせが互に親和力の強い組
合せである場合には省略されることしばしばある。な
お、第1図は本発明の高鮮映積層金属板の断面図であ
る。
【0019】第1図にも示されるようにB層は一般に最
も厚みの大きい層であって、E層はそれに次ぐ厚みであ
り、C層,D層はB層,E層に比して格段に薄く、夫々
通常1〜10μm,1〜20μmの範囲であるが本発明
技術思想は必ずしもこの範囲に限られるものではない。
も厚みの大きい層であって、E層はそれに次ぐ厚みであ
り、C層,D層はB層,E層に比して格段に薄く、夫々
通常1〜10μm,1〜20μmの範囲であるが本発明
技術思想は必ずしもこの範囲に限られるものではない。
【0020】ここで、TE−TB≧50即ちTE≧TB
+50でなければ、本発明の目的とする鮮映度の高い積
層金属板を得ることはまず出来ない。B層又はD層表面
に形成される印刷インキ層(C層)は、微視的には不連
続の凸状を呈して存在する。また、印刷インキは、高濃
度の金属粉、無機系、有機系顔料を含有するため、更
に、ビヒクルが一般に熱硬化性樹脂タイプのものが用い
られるため、B層及びE層に用いられる熱成可塑性樹脂
に比べ本発明で用いられる鏡面仕上げロールによる加圧
時の温度付近では特に硬度が高い。従って印刷インキ層
(C層)の凹凸は、鏡面仕上げロールによる加圧によっ
ても平滑化することはない。なお鏡面仕上げロールは全
面が鏡面でなくとも一部が鏡面であれば、その部分で鮮
映となる。
+50でなければ、本発明の目的とする鮮映度の高い積
層金属板を得ることはまず出来ない。B層又はD層表面
に形成される印刷インキ層(C層)は、微視的には不連
続の凸状を呈して存在する。また、印刷インキは、高濃
度の金属粉、無機系、有機系顔料を含有するため、更
に、ビヒクルが一般に熱硬化性樹脂タイプのものが用い
られるため、B層及びE層に用いられる熱成可塑性樹脂
に比べ本発明で用いられる鏡面仕上げロールによる加圧
時の温度付近では特に硬度が高い。従って印刷インキ層
(C層)の凹凸は、鏡面仕上げロールによる加圧によっ
ても平滑化することはない。なお鏡面仕上げロールは全
面が鏡面でなくとも一部が鏡面であれば、その部分で鮮
映となる。
【0021】本発明は、B層及びE層の溶融温度付近で
もB層及びE層に比べ硬いC層の凹凸をD層を介してB
層に吸収させることにより、E層表面の平滑性を保持
し、その結果として鮮映度の高い表面を得ることを見い
出し、初めて完成したものである。鏡面仕上げロールで
加圧される時の積層金属板温度(以下板温と略称するこ
とがある。)をT(℃)とすると、T>TE−20の場
合、すなわちTが最外層Eの温度TEより20℃低いレ
ベルよりも高いとE層は、鏡面仕上げロール表面との粘
着等により平滑な仕上げとはならず、十分な鮮映度は得
られない。そしてT≦TE−20の条件を満足すると
き、十分な鮮映度が得られる。
もB層及びE層に比べ硬いC層の凹凸をD層を介してB
層に吸収させることにより、E層表面の平滑性を保持
し、その結果として鮮映度の高い表面を得ることを見い
出し、初めて完成したものである。鏡面仕上げロールで
加圧される時の積層金属板温度(以下板温と略称するこ
とがある。)をT(℃)とすると、T>TE−20の場
合、すなわちTが最外層Eの温度TEより20℃低いレ
ベルよりも高いとE層は、鏡面仕上げロール表面との粘
着等により平滑な仕上げとはならず、十分な鮮映度は得
られない。そしてT≦TE−20の条件を満足すると
き、十分な鮮映度が得られる。
【0022】一方、T<TB+10のときは、C層の凹
凸はB層へ十分に侵入せず、凹凸はE層表面に現れるた
め十分な鮮映度を示さない。このとき、更に金属板の粗
度、接着剤層(A層)の凹凸もE層表面に現れるため金
属板及び接着剤の表面状態によっては著しく劣った鮮映
度を示す。従ってT≧TB+10の時十分な鮮映度が得
られる。
凸はB層へ十分に侵入せず、凹凸はE層表面に現れるた
め十分な鮮映度を示さない。このとき、更に金属板の粗
度、接着剤層(A層)の凹凸もE層表面に現れるため金
属板及び接着剤の表面状態によっては著しく劣った鮮映
度を示す。従ってT≧TB+10の時十分な鮮映度が得
られる。
【0023】故にTB+10≦T≦TE−20の条件が
成り立つTBとTEの関係においてのみ本発明の効果が
得られる。
成り立つTBとTEの関係においてのみ本発明の効果が
得られる。
【0024】更に、板温Tは金属帯板の巾方向、長手方
向で必ずしも一定していないから工業的に安定してTを
確保するためにはT≧20の範囲にあることが望まし
い。すなわちTが少なくとも20℃の巾を有する必要が
ある。故に(TE−20)−(TB+10)≧20すな
わちTE−TB≧50となる。これが本発明の重要な条
件の一つである。
向で必ずしも一定していないから工業的に安定してTを
確保するためにはT≧20の範囲にあることが望まし
い。すなわちTが少なくとも20℃の巾を有する必要が
ある。故に(TE−20)−(TB+10)≧20すな
わちTE−TB≧50となる。これが本発明の重要な条
件の一つである。
【0025】連続もしくは不連続な印刷インキ層(C
層)としては、ビニル系、アクリル系、ポリエステル
系、ウレタン系等のビヒクルに金属粉、無機系、有機系
顔料等を練り込んだインキが砂目、石目、木目、抽象柄
状に又は全面に(所謂ベタ印刷)、B層又はE層に印刷
(一般にグラビア印刷)された後キュアされて形成され
る。
層)としては、ビニル系、アクリル系、ポリエステル
系、ウレタン系等のビヒクルに金属粉、無機系、有機系
顔料等を練り込んだインキが砂目、石目、木目、抽象柄
状に又は全面に(所謂ベタ印刷)、B層又はE層に印刷
(一般にグラビア印刷)された後キュアされて形成され
る。
【0026】金属板としては、冷延鋼板、電気亜鉛めっ
き鋼板、熱漬亜鉛めっき鋼板、電解クロム酸熱処理鋼
板、Al乃至Al合金板、ステンレス鋼板、銅版、黄銅
板もしくはその他のCu合金板等が用いられる。
き鋼板、熱漬亜鉛めっき鋼板、電解クロム酸熱処理鋼
板、Al乃至Al合金板、ステンレス鋼板、銅版、黄銅
板もしくはその他のCu合金板等が用いられる。
【0027】金属板の表面は平滑である方法が好ましい
が、積層過程において微小凹凸は平滑化されるので通常
の積層金属板として用いられる仕上げを有しておれば十
分であり、特に規定するものではない。
が、積層過程において微小凹凸は平滑化されるので通常
の積層金属板として用いられる仕上げを有しておれば十
分であり、特に規定するものではない。
【0028】金属板と基礎熱可塑性樹脂層(B層)との
接着のために、間に接着剤(A層)が用いられても良
い。A層を構成する樹脂成分はB層の樹脂構成により公
知のものが用いられる。例えばB層が塩ビ樹脂であれば
アクリル系またはエポキシ系、ポリエステル系が用いら
れ、B層がポリオレフィン系樹脂であればエポキシ系な
どが用いられる。
接着のために、間に接着剤(A層)が用いられても良
い。A層を構成する樹脂成分はB層の樹脂構成により公
知のものが用いられる。例えばB層が塩ビ樹脂であれば
アクリル系またはエポキシ系、ポリエステル系が用いら
れ、B層がポリオレフィン系樹脂であればエポキシ系な
どが用いられる。
【0029】D層を構成する樹脂成分はB層,E層を構
成する樹脂成分により公知のものが用いられる。例えば
B層が塩ビ、E層がPETなどのポリエステル系である
場合、D層はアクリル系乃至ポリエステル系が用いられ
る。
成する樹脂成分により公知のものが用いられる。例えば
B層が塩ビ、E層がPETなどのポリエステル系である
場合、D層はアクリル系乃至ポリエステル系が用いられ
る。
【0030】次に第2発明である第1発明(物)の製造
方法について詳細に説明する。
方法について詳細に説明する。
【0031】金属板上に、予めB層/D層/C層/E層
の順に積層された多層構成フィルムをB層を金属板面側
にして、必要に応じて接着剤層(A層)を介してロール
又はプレス積層法により積層し、TE>T≧TBなる板
温T(但しTE−TB≧50)に保持された状態で、鏡
面仕上げロール又は平板で加圧した後、冷却して製造さ
れる。このとき使用される鏡面仕上げ上ロール又は平板
の表面は光沢クロムメッキ等を施した表面平滑度を十分
に有したものが用いられる。この際鏡面仕上げは全面に
なくとも良く、一部が鏡面をなすロール又は平板でも良
い。
の順に積層された多層構成フィルムをB層を金属板面側
にして、必要に応じて接着剤層(A層)を介してロール
又はプレス積層法により積層し、TE>T≧TBなる板
温T(但しTE−TB≧50)に保持された状態で、鏡
面仕上げロール又は平板で加圧した後、冷却して製造さ
れる。このとき使用される鏡面仕上げ上ロール又は平板
の表面は光沢クロムメッキ等を施した表面平滑度を十分
に有したものが用いられる。この際鏡面仕上げは全面に
なくとも良く、一部が鏡面をなすロール又は平板でも良
い。
【0032】更に、今一つの方法は、金属板上にB層を
必要に応じてA層を介してロールコータ、カーテンフロ
ーコータ等で塗装、キュアして形成した後、予めD層/
C層/E層の順に積層されたフィルムを、ロール又はプ
レス積層法により積層し、TE>T≧TBなる板温T
(但しTE−TB≧50)に保持した状態で、鏡面仕上
ロール又は平板で加圧した後、冷却して製造される。
必要に応じてA層を介してロールコータ、カーテンフロ
ーコータ等で塗装、キュアして形成した後、予めD層/
C層/E層の順に積層されたフィルムを、ロール又はプ
レス積層法により積層し、TE>T≧TBなる板温T
(但しTE−TB≧50)に保持した状態で、鏡面仕上
ロール又は平板で加圧した後、冷却して製造される。
【0033】
【発明の効果】本発明(第1,第2発明)の作用は要す
るに透明な硬質層(E層)を介して表面より加圧するこ
とによって、比較的軟らかいB層に硬い不連続層である
C層をD層を介して圧入または埋め込み(侵入させ)、
全体を平滑化させることである。すなわち圧入されたC
層上面はE層とD層の界面と面一になって平坦となり、
鮮映性向上の重要な因子となる。これは加圧前の断面図
である第2図と加圧後の断面図である第1図を見較べる
ことによって容易に理解出来る。本発明に係る第1図の
積層金属板では上面各方向から入射した可視光は表面平
滑で透明なE層を透過してB層もしくはC層に入射して
そのコントラスト及び色調を忠実に表現する。この場
合、薄いD層の影響は無視出来る。なお板の鮮映性向上
は上記透過、屈折、選択反射のプロセスよりも、表層E
層の表面平滑化による正反射率の向上の方が効果的と思
われる。これに比して、従来の積層金属板である第2図
ではE層が不連続なC層によって凹凸を形成する為ミク
ロ的な乱反射を表面で起し、E層に可視光線透過率の高
いフィルムを用いても鮮映度は低いのである。
るに透明な硬質層(E層)を介して表面より加圧するこ
とによって、比較的軟らかいB層に硬い不連続層である
C層をD層を介して圧入または埋め込み(侵入させ)、
全体を平滑化させることである。すなわち圧入されたC
層上面はE層とD層の界面と面一になって平坦となり、
鮮映性向上の重要な因子となる。これは加圧前の断面図
である第2図と加圧後の断面図である第1図を見較べる
ことによって容易に理解出来る。本発明に係る第1図の
積層金属板では上面各方向から入射した可視光は表面平
滑で透明なE層を透過してB層もしくはC層に入射して
そのコントラスト及び色調を忠実に表現する。この場
合、薄いD層の影響は無視出来る。なお板の鮮映性向上
は上記透過、屈折、選択反射のプロセスよりも、表層E
層の表面平滑化による正反射率の向上の方が効果的と思
われる。これに比して、従来の積層金属板である第2図
ではE層が不連続なC層によって凹凸を形成する為ミク
ロ的な乱反射を表面で起し、E層に可視光線透過率の高
いフィルムを用いても鮮映度は低いのである。
【0034】なお、本題1発明は本第2発明によって製
造された高鮮映積層金属板を樹脂層の溶融温度特性、E
層の表面粗度及び透明度で特定したものであり、本第2
発明はその製造方法を特に加圧板温の点で特定したもの
である。
造された高鮮映積層金属板を樹脂層の溶融温度特性、E
層の表面粗度及び透明度で特定したものであり、本第2
発明はその製造方法を特に加圧板温の点で特定したもの
である。
【0035】以下実施例によって本発明を詳細に説明す
る。
る。
【0036】
【実施例1】黒色に着色された可塑化塩ビ樹脂フィルム
(可塑剤DOP15重量部配合、厚み100μm)に、
予めパール色のインキで石目柄を印刷した可視光線透過
率85%の2軸延伸ポリエステルフィルム(厚み25μ
m,表面粗度Ra max3μm以下)を、印刷面を接
着面側にして又は(ポリエステル)ウレタン系接着剤を
用いて積層してなる多層構成フィルムを、予めアクリル
系接着剤を形成されたZu−Co−Mo系複合電気亜鉛
めっき鋼板(厚み0.5mm、表面粗度Ramax:1
0μm以下)に180℃でロール積層した後、200℃
に加熱した状態で光沢クロムめっき仕上げの鏡面ロール
で加圧し、直ちに水冷却した。得られた積層金属板の鮮
映度を、日本色彩研究所製の携帯用鮮映度光沢計PGD
−4型により測定したところ、金属板に積層した多層構
成フィルムの鮮映度が0.2であるのに比べ0.9と極
めて優れた鮮映度を示した。また、得られた積層金属板
はツクレ、凹み等の実用上有害な表面欠陥はなかった。
(可塑剤DOP15重量部配合、厚み100μm)に、
予めパール色のインキで石目柄を印刷した可視光線透過
率85%の2軸延伸ポリエステルフィルム(厚み25μ
m,表面粗度Ra max3μm以下)を、印刷面を接
着面側にして又は(ポリエステル)ウレタン系接着剤を
用いて積層してなる多層構成フィルムを、予めアクリル
系接着剤を形成されたZu−Co−Mo系複合電気亜鉛
めっき鋼板(厚み0.5mm、表面粗度Ramax:1
0μm以下)に180℃でロール積層した後、200℃
に加熱した状態で光沢クロムめっき仕上げの鏡面ロール
で加圧し、直ちに水冷却した。得られた積層金属板の鮮
映度を、日本色彩研究所製の携帯用鮮映度光沢計PGD
−4型により測定したところ、金属板に積層した多層構
成フィルムの鮮映度が0.2であるのに比べ0.9と極
めて優れた鮮映度を示した。また、得られた積層金属板
はツクレ、凹み等の実用上有害な表面欠陥はなかった。
【0037】
【実施例2】白色に着色されたポリプロピレンフィルム
(厚み100μm)に、予めメタリック色のインキで石
目柄を印刷した実施例1と同様の2軸延延ポリエステル
フィルムを、ウレタン系接着剤を用いて積層してなる多
層構成フィルムを、予めエポキシ系接着剤層を形成され
た複合電気亜鉛めっき鋼板(厚み0.7mm、表面粗度
Ra max15μm以下)に170℃でロール積層し
た後、190℃に加熱した状態で、光沢クロムめっき仕
上げの鏡面ロールで加圧し、直ちに水冷却した。得られ
た積層金属板の鮮映度は、多層構成フィルムの鮮映度が
0.1であるのに比べ、0.9を極めて優れた鮮映性を
示した。また得られた積層金属板は実用上有害な欠陥は
なかった。
(厚み100μm)に、予めメタリック色のインキで石
目柄を印刷した実施例1と同様の2軸延延ポリエステル
フィルムを、ウレタン系接着剤を用いて積層してなる多
層構成フィルムを、予めエポキシ系接着剤層を形成され
た複合電気亜鉛めっき鋼板(厚み0.7mm、表面粗度
Ra max15μm以下)に170℃でロール積層し
た後、190℃に加熱した状態で、光沢クロムめっき仕
上げの鏡面ロールで加圧し、直ちに水冷却した。得られ
た積層金属板の鮮映度は、多層構成フィルムの鮮映度が
0.1であるのに比べ、0.9を極めて優れた鮮映性を
示した。また得られた積層金属板は実用上有害な欠陥は
なかった。
【0038】
【実施例3】無着色の塩化ビニル樹脂ペーストゾル(可
塑剤DOP35重量部、希釈剤適当量配合)をロールコ
ーターで厚み50μmになるように、アクリル系接着剤
層を形成した複合電気亜鉛めっき鋼板(厚み0.5m
m,表面粗度Ra max10μm以下)に塗装し、1
80℃でゲル化させた後、予めパール色のインキで石目
柄を印刷した後、アクリル系接着剤層を印刷面に形成し
た可視光線透過率85%の2軸延伸ポリエステルフィル
ム(厚み25μm,表面粗度Ra max3μm以下)
をロール積層した後、190℃で一部鏡面ロールで加圧
し、水冷却した。得られた積層金属板の鏡面部鮮映度は
0.9で、有害な表面欠陥もなかった。
塑剤DOP35重量部、希釈剤適当量配合)をロールコ
ーターで厚み50μmになるように、アクリル系接着剤
層を形成した複合電気亜鉛めっき鋼板(厚み0.5m
m,表面粗度Ra max10μm以下)に塗装し、1
80℃でゲル化させた後、予めパール色のインキで石目
柄を印刷した後、アクリル系接着剤層を印刷面に形成し
た可視光線透過率85%の2軸延伸ポリエステルフィル
ム(厚み25μm,表面粗度Ra max3μm以下)
をロール積層した後、190℃で一部鏡面ロールで加圧
し、水冷却した。得られた積層金属板の鏡面部鮮映度は
0.9で、有害な表面欠陥もなかった。
【0039】
【実施例4】塩化ビニル樹脂ペーストゾル可塑剤配合量
が40重量部で、その厚みが100μmであり、色が黒
色であること以外は実施例3と同様にして積層金属板を
得た。得られた積層金属板の鮮映度は0.9で有害な表
面欠陥もなかった。
が40重量部で、その厚みが100μmであり、色が黒
色であること以外は実施例3と同様にして積層金属板を
得た。得られた積層金属板の鮮映度は0.9で有害な表
面欠陥もなかった。
【0040】
【比較例1】鏡面ロールで加圧する温度が270℃であ
ること以外は、実施例1と同様にして積層金属板を得
た。得られた積層金属板の鮮映度は0.1以下であっ
た。
ること以外は、実施例1と同様にして積層金属板を得
た。得られた積層金属板の鮮映度は0.1以下であっ
た。
【0041】
【比較例2】鏡面ロールで加圧する温度が170℃であ
ること以外は実施例1と同様にして積層金属板を得た。
得られた積層金属板の鮮映度は0.1以下であった。
ること以外は実施例1と同様にして積層金属板を得た。
得られた積層金属板の鮮映度は0.1以下であった。
【0042】
【比較例3】ロール積層した後、ただちに水冷却する
(鏡面ロールで加圧しない)以外は実施例1と同様にし
て得られた積層金属板の鮮映度は0.1以下であった。
(鏡面ロールで加圧しない)以外は実施例1と同様にし
て得られた積層金属板の鮮映度は0.1以下であった。
【0043】以上の実施例及び比較例を表1、表2にま
とめる。
とめる。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【図1】本発明実施例の断面図。
【図2】従来の積層金属板の断面図である。
A層 接着剤層 D層 接着剤層 B層 基礎熱可塑性樹脂層 C層 印刷インキ層 E層 表層熱可塑性樹脂層
Claims (6)
- 【請求項1】金属板上に、接着剤層(A層)、基礎熱可
塑性樹脂層(B層)、接着剤層(D層)、連続もしくは
不連続な印刷インキ層(C層)、透明な表層熱可塑性樹
脂層(E層)の順に積層してなる高鮮映積層金属板にお
いて、B層を構成する樹脂の溶融温度をTB(℃)、E
層を構成する樹脂の溶融温度をTE(℃)とするとき、
TE−TB≧50であり、かつC層がD層を介してB層
に圧入されていて、E層とD層の界面が平坦であり、更
にE層の仕上げ表面粗度(Ra max)が5μm以
下、E層の可視光線透過率が80〜98%であることを
特徴とする高鮮映積層金属板。 - 【請求項2】B層が塩化ビニル樹脂でなり、E層がポリ
エステル系樹脂でなる請求項1に記載の高鮮映積層金属
板。 - 【請求項3】金属板上に、接着剤層(A層)、基礎熱可
塑性樹脂層(B層)、接着剤層(D層)、連続もしくは
不連続な印刷インキ層(C層)、透明な表層熱可塑性樹
脂層(E層)の順に積層してなる高鮮映積層金属板の製
造法において、B層を構成する樹脂の溶融温度をT
B(℃)、E層を構成する樹脂の溶融温度をTE(℃)
とするとき、前記A,B,D,C,E各層を金属板に積
層後、TB≦T<TEなる積層金属板温度T(但しTE
−TB≧50)において少なくとも一部に鏡面を有する
仕上げロールによって加圧し、直ちに冷却することを特
徴とする高鮮映積層金属板の製造方法。 - 【請求項4】B層が塩化ビニル樹脂であり、E層がポリ
エステル系樹脂である請求項3に記載の高鮮映積層金属
板の製造法。 - 【請求項5】B層の塩化ビニル樹脂がゾル塗装法によっ
て形成された請求項4に記載の高鮮映積層金属板の製造
法。 - 【請求項6】A層が塗装、キュアされた金属板上に、B
層,D層,C層,E層が予めこの順に積層された多層構
成樹脂フィルムを積層する請求項3乃至4項の内いずれ
か1項に記載の高鮮映積層金属板の製造法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62117381A JPS63280627A (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 | 高鮮映積層金属板およびその製造法 |
JP4316130A JPH0659713B2 (ja) | 1987-05-13 | 1992-10-31 | 高鮮映積層金属板およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62117381A JPS63280627A (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 | 高鮮映積層金属板およびその製造法 |
JP4316130A JPH0659713B2 (ja) | 1987-05-13 | 1992-10-31 | 高鮮映積層金属板およびその製造法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62117381A Division JPS63280627A (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 | 高鮮映積層金属板およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0623909A true JPH0623909A (ja) | 1994-02-01 |
JPH0659713B2 JPH0659713B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=26455507
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62117381A Granted JPS63280627A (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 | 高鮮映積層金属板およびその製造法 |
JP4316130A Expired - Fee Related JPH0659713B2 (ja) | 1987-05-13 | 1992-10-31 | 高鮮映積層金属板およびその製造法 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62117381A Granted JPS63280627A (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 | 高鮮映積層金属板およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JPS63280627A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001000411A1 (fr) * | 1999-06-25 | 2001-01-04 | Toyo Kohan Co., Ltd. | Film de resine d'impression destine a la stratification de feuille stratifiee decorative de grande nettete presentant une excellente usinabilite et feuille stratifiee decorative de grande nettete stratifiee avec ces films de resine |
JP2002264261A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-18 | Oguri Mokko Kk | 積層シート、積層体及び積層体の製造方法 |
JP2002273828A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-09-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧シート |
JP2006168239A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧板の製造方法 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0592508A (ja) * | 1991-10-01 | 1993-04-16 | Nippon Steel Metal Prod Co Ltd | 樹脂フイルム被覆金属板およびその製造方法 |
DE69732292T2 (de) | 1996-05-14 | 2006-01-12 | Toyo Kohan Co., Ltd. | Verfahren und vorrichtung zur herstellung von mit thermoplastischem harz beschichtetem metallischem blech |
JP2004052270A (ja) * | 2002-07-17 | 2004-02-19 | Toyo Kohan Co Ltd | 目地デザイン樹脂フィルム、目地デザイン樹脂フィルムを被覆してなる目地デザイン樹脂フィルム被覆金属板、およびそれらの製造方法 |
JP2004142164A (ja) * | 2002-10-22 | 2004-05-20 | Toyo Kohan Co Ltd | 化粧金属板 |
JP2009018591A (ja) * | 2008-08-28 | 2009-01-29 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧鋼板の製造方法 |
JP5016577B2 (ja) * | 2008-09-30 | 2012-09-05 | 東洋鋼鈑株式会社 | 化粧金属板の製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57165259U (ja) * | 1981-04-08 | 1982-10-18 | ||
JPS60174645A (ja) * | 1984-02-21 | 1985-09-07 | 東洋鋼鈑株式会社 | 印刷されたポリエステル樹脂フイルムを被覆した金属板 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6069040U (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-16 | 東洋リノリユ−ム株式会社 | 机の天板 |
-
1987
- 1987-05-13 JP JP62117381A patent/JPS63280627A/ja active Granted
-
1992
- 1992-10-31 JP JP4316130A patent/JPH0659713B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57165259U (ja) * | 1981-04-08 | 1982-10-18 | ||
JPS60174645A (ja) * | 1984-02-21 | 1985-09-07 | 東洋鋼鈑株式会社 | 印刷されたポリエステル樹脂フイルムを被覆した金属板 |
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WO2001000411A1 (fr) * | 1999-06-25 | 2001-01-04 | Toyo Kohan Co., Ltd. | Film de resine d'impression destine a la stratification de feuille stratifiee decorative de grande nettete presentant une excellente usinabilite et feuille stratifiee decorative de grande nettete stratifiee avec ces films de resine |
JP2002264261A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-18 | Oguri Mokko Kk | 積層シート、積層体及び積層体の製造方法 |
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JP2006168239A (ja) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧板の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63280627A (ja) | 1988-11-17 |
JPH0659713B2 (ja) | 1994-08-10 |
JPH0572863B2 (ja) | 1993-10-13 |
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---|---|---|---|
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