JPH05147164A - 複合化粧シート - Google Patents

複合化粧シート

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JPH05147164A
JPH05147164A JP31606491A JP31606491A JPH05147164A JP H05147164 A JPH05147164 A JP H05147164A JP 31606491 A JP31606491 A JP 31606491A JP 31606491 A JP31606491 A JP 31606491A JP H05147164 A JPH05147164 A JP H05147164A
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JP
Japan
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sheet
layer
base material
transparent resin
dispersed
Prior art date
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Pending
Application number
JP31606491A
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English (en)
Inventor
Masaharu Saito
正治 斎藤
Shigeru Maeda
繁 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工業的に生産が可能で立体感、光輝感があ
り、かつ傷つき、褪色も優れた家具用複合化粧シートを
得ること。 【構成】 ハードコート層、紫外線吸収剤入りPMMA
フィルム層、チタンマイカ分散マダラ模様シート、背景
色着色シートの順に積層された複合化粧シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家具、壁材、床材、家電
製品、文具、自動車内装等の表装材として用いる高級
感、立体感のある意匠性の高い表装材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】家具、壁材、床材、自動車、家電製品の
表装材は近年益々高級感のある又個性的なものが求めら
れている。例えば、大理石、天然木材等の高級素材を用
いたものや、それら天然木材に意匠感や質感を近付け、
耐久性を高めた複層複合素材や天然木材の意匠感とは離
れて、幾何学模様を印刷で表現し、高い意匠性を表現し
たもの等がそれである。概括して言えば単なる印刷で意
匠表現する場合にありがちな繰り返し同一意匠性や平坦
な意匠は高級感がなくそれなりの意匠価値しか与えられ
ず、むしろ天然素材にあるような非再現性や立体感、深
み等が高い意匠価値を与えられている。しかし高級の銘
木や大理石は非常に高価である点、資源に限界がある
点、また機械強度や寸法安定性等の点で問題があり、人
工素材で天然素材に近い立体感や非再現意匠を表現した
ものが高く求められている。しかし立体感や見る角度に
より変化し、深みを持つ等の点や一部の大理石や銘木に
見られる光輝感が表現できていない点が現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは従来の人工素材では表現できなかった立体感や光
輝感があり、かつ表面が傷付きにくく光による変色もほ
とんどない表装材シートを提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、木質基材、鋼
板もしくはアルミ板等の金属板基材の表面に貼り合わせ
る化粧シートであって、表面側から順に紫外線照射反応
硬化型の高硬度透明樹脂層(A)、ポリメチルメタアク
リル酸を主成分とする透明性フィルムであってかつ36
0nm以下の紫外線波長領域での透過性が10%以下であ
るフィルム層(B)(以下、PMMA層と呼ぶ)、透明
樹脂にチタンマイカを分散しかつその分散状態がチタン
マイカの板面に垂直な方向の軸がシートの平面方向の任
意の単位部分でほぼ同一方向を向いており、隣り合った
任意の単位部分同士の該軸方向が互いに異なるように分
散され、まだら模様の意匠を持つマダラ模様光輝シート
層(C)、着色シート層(D)の4層で構成されている
ことを特徴とする複合化粧シートである。
【0005】ここで言う紫外線照射反応硬化型の高強度
透明樹脂層(A)(以下、ハードコート層と呼ぶ)は不
飽和ポリエステル系、アクリル酸エステル系エポキシ樹
脂系、尿素・メラミン樹脂系等のJIS鉛筆硬度がHB
乃至6Hであって、紫外線によって架橋硬化した樹脂層
であって、その表面は鏡面状態でも艶消し状態であって
もよいが、樹脂そのものは100μの厚みにおいて全光
線透過率が90%以上のものをいう。又該ハードコート
層は好ましくは20μ以下の薄い層でなければならな
い。20μを越えると該積層シートの衝撃強度が著しく
低下し、打ち抜きやカット等の2次加工に耐えないもの
になる。該ハードコート層(A)は、下層のPMMA層
(B)に塗布形式したのち、それより下層の(C),
(D)層に順次積層しても良いし、先に積層した(B)
−(C)−(D)三層積層体に塗布系形成してもいずれ
でも良い。
【0006】PMMA層(B)はポリメチルメタアクリ
ル酸を主成分となる透明フィルムであって、ベンゾトリ
アゾール系の紫外線吸収剤が 0.5〜5%添加されてお
り、360nm以下の紫外線波長領域での光線透過率が1
0%以下のフィルムが用いられる。該フィルム層には、
衝撃改良剤として、ブチルアクリレート、ブタジエン系
共重合物等を含有することができる。該フィルムの厚み
は20〜100μの範囲が好ましい。20μ未満である
と下層のマダラ模様光輝シート層(C)に対し接着力が
不充分となり、100μより厚くなるとフィルムの黄味
が強くなり透明感を損なうので好ましくない。
【0007】マダラ模様光輝性シート層(C)は透明樹
脂にチタンマイカが分散しており、チタンマイカの分散
率m(%)は光輝性シート層(C)の厚みt(μm)に
対し、20≦t×m≦800の範囲にあることが好まし
い。mが20/tより小さくなると目的とする意匠の立
体感や光輝感が減じ、好ましくない。800/tより大
きくなると下地となる着色フィルム層(D)の色相を透
過しなくなり意匠が減じられる。ここで言うチタンマイ
カは二酸化チタンを被覆した鱗片状雲母粒子、もしくは
二酸化チタンと雲母粒子の層間に二酸化チタンよりも酸
化度合が低い低次酸化チタンを積層した還元チタンマイ
カのことを言う。光輝性シート層(C)のベース樹脂
は、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリスチロール、
ポリメチルメタクリレート等の透明樹脂を用いる。必要
により透明樹脂には他の着色剤、安定剤、紫外線吸収剤
等を添加しても良い。
【0008】着色シート層(D)は本発明の複合化粧シ
ートの背景色を決定するものであり、上層の光輝性シー
ト層と印刷層との組み合わせで基本となる意匠や色相が
決定される。高強度透明樹脂層(A)の接着はPMMA
層(B)単独層もしくは、(B)−(C)2層積層シー
トの(B)層表面に、もしくは(B)−(C)−(D)
3層積層シートの(B)層表面に塗布後紫外線により硬
化形成される。(B)−(C)−(D)層の各層間の積
層接着は熱プレス工法、押出ラミネート工法、ドライラ
ミネート工法、熱ロールによるサーマルラミネート工法
等の一般的なラミネート手段を用いれば良い。
【0009】
【作用】ハードコート層(A)は本複合化粧シートの表
面の硬度を向上し、家具調度類の表装として耐擦傷性を
付与している。PMMA層(B)は積層シート全体の耐
候性を向上する目的及び下層(C)への接着の機能を有
している。マダラ模様光輝性シート層(C)のマーブル
調マダラ模様は立体感及び非再現模様であるために高級
感を出す働きをしている。又光輝性シート層(C)は背
景着色シート層(D)と組み合わさって、独特の光輝感
のある発色をする。
【0010】
【実施例】ポリメチルメタクリレート樹脂に紫外線吸収
剤としてチスビン326(CIBA社)を 2.0%添加
しTダイ押出機で50μのフィルムを得た。得られたフ
ィルム上にアクリル酸エステル系のハードコート樹脂液
を全面にコートし、紫外線を照射し8μの膜厚とし、ハ
ードコート処理PMMAフィルムを得た。次に、カレン
ダー工法によりポリ塩化ビニルをベース樹脂とする、チ
タンマイカ分散シート(D)(メルク社製 イリオジン
235を0.5%添加し100μとした)及び灰色不透
明シート(C)(厚み150μ)の2種類のシートを得
た。チタンマイカ分散シートはイリオジンの分散状態を
不均一にしマーブル調に仕上げた。得られたハードコー
ト処理PMMAフィルムと(C),(D)を熱プレス機
で160℃×40分間熱プレスし融着積層した。得られ
た積層シートは、チタンマイカの分散模様に立体感があ
り、見る角度によりチタンマイカの緑色の光輝色と背景
色の灰色が見る角度によって変化し、かつ立体感のある
シートで且つ表面も傷つきにくいシートが得られた。さ
らに、サンシャインウェーザーオーメーターで耐候製試
験を行った所、300hr照射でもほとんど色相や立体
感の変化が無く、良好な耐光性を有していた。
【0011】
【発明の効果】本発明の複合化粧シートは、従来の着色
シートに印刷を施し、表層に透明シートを貼り合わせた
いわゆる表層用ダブリンシート、メラミン化粧合板ある
いはポリエステル化粧合板と比べて、パターンに深みが
あり、かつ光輝感があり更に見る角度によってその色相
や模様が変化する意匠価値の高い積層シートが得られ
た。かつ、耐擦傷性、耐候性も良好であり、室内用家具
部材等の表層として充分な耐久性を持った複合化粧シー
トが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合化粧シートの層構成を示す断面模
式図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質基材、鋼板もしくはアルミ板等の金
    属板基材の表面に貼り合わせる化粧シートであって、表
    面側から順に紫外線照射反応硬化型の高硬度透明樹脂層
    (A)、ポリメチルメタアクリル酸を主成分とする透明
    性フィルムであってかつ360nm以下の紫外線波長領域
    での透過性が10%以下であるフィルム層(B)、透明
    樹脂にチタンマイカを分散しかつその分散状態がチタン
    マイカの板面に垂直な方向の軸がシートの平面方向の任
    意の単位部分でほぼ同一方向を向いており、隣り合った
    任意の単位部分同士の該軸方向が互いに異なるように分
    散され、まだら模様の意匠を持つマダラ模様光輝シート
    層(C)及び着色シート層(D)の4層で構成されてい
    ることを特徴とする複合化粧シート。
JP31606491A 1991-11-29 1991-11-29 複合化粧シート Pending JPH05147164A (ja)

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JP31606491A JPH05147164A (ja) 1991-11-29 1991-11-29 複合化粧シート

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002146054A (ja) * 2000-11-15 2002-05-22 Mitsubishi Rayon Co Ltd 加飾用アクリル樹脂フイルム、その製造方法、それを積層した積層樹脂成形品およびその製造方法
CN102431705A (zh) * 2010-09-19 2012-05-02 深圳市通产丽星股份有限公司 一种复合包装软管
JP2012121178A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 C I Kasei Co Ltd 化粧シートおよび化粧シート被覆成形体の製造方法
US8988882B2 (en) 2009-03-27 2015-03-24 Molex Japan Co., Ltd. Heat sink package and method of manufacturing

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