JPH0572676B2 - - Google Patents

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JPH0572676B2
JPH0572676B2 JP19063383A JP19063383A JPH0572676B2 JP H0572676 B2 JPH0572676 B2 JP H0572676B2 JP 19063383 A JP19063383 A JP 19063383A JP 19063383 A JP19063383 A JP 19063383A JP H0572676 B2 JPH0572676 B2 JP H0572676B2
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Publication of JPH0572676B2 publication Critical patent/JPH0572676B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/596Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on disks

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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は回転磁気記録体トラツキング装置、と
くに、磁気デイスクや磁気ドラムなどの回転磁気
記録体に記録された情報を再生する際にトラツキ
ングを行なう回転磁気記録体トラツキング装置に
関する。とりわけ、磁気デイスク上に同心円状に
形成されたトラツクに記録された情報をトラツキ
ングサーボをかけながら再生する回転磁気記録体
トラツキング装置に関するものである。
背景技術 最近、固体撮像素子や撮像管等の撮像装置と、
記録媒体として安価で比較的記憶容量の大きな磁
気デイスクを用いた記録装置とを組み合せて被写
体を純電子的にスチル撮影して回転するデイスク
に記録し、画像の再生は別段のテレビジヨンシス
テムやプリンタなどで行なう電子式スチルカメラ
システムが開発されている。
しかし、このような磁気記録に使用される記録
媒体、とくに磁気デイスクは、異方性、偏心、熱
膨張等に起因してトラツキング不良を発生しやす
く、そのため、再生時に所期のトラツクに隣接す
るトラツクを走査してクロストークを生ずるとい
う問題がある。
この問題を回避するために、情報の記録時にト
ラツキングサーボをかけてトラツキング信号を記
録し、再生時にはこのトラツキング信号を利用し
てトラツキングサーボをかける方式がある。しか
しカメラなどの小型、軽量の記録装置に、精密な
制御を必要とするトラツキングサーボ機構を設け
ることは現実的でない。
そこで1つには、記録方式としてガードバンド
方式またはFMアジマス方式を採用し、再生時に
おける多少のトラツキング不良は、隣接トラツク
を再生ヘツドが走査しないように、または走査し
ても隣接トラツクの信号を拾わないようにするこ
とで補償する方法がある。
またこれとともに、いわゆる山登り方式が用い
られる。これは、記録時はトラツキングサーボを
かけないで記録ヘツドをステツピングモータによ
つて所定のトラツクピツチで移送し、再生時には
各トラツクの出力信号のエンベロープを検出して
そのピーク位置から最適トラツクを識別すること
によつてトラツキングサーボをかけるものであ
る。
ところで磁気デイスクなどの回路磁気記録体の
再生装置では、回転磁気記録体の記録トラツク上
を磁気トランスジユーサすなわち磁気ヘツドが相
対的に走行し、これによつて記録信号が再生され
る。しかし周知のように磁気再生方式では、再生
信号レベルの大きさが磁気記録媒体の磁気材料の
配向や再生ヘツドの記録面への当りなどに応じて
変化し、そのエンベロープレベルにも様々な雑音
が混入する。
山登りトラツキング方式では、前述のように記
録信号のエンベロープレベルに応じてトラツキン
グ制御を行なつている。エンベロープレベルの正
のピーク付近に磁気ヘツドがある状態が最適にト
ラツキングされた状態である。ヘツドがピーク付
近にあるか否かは、相互の接近した少なくとも2
つのヘツド位置においてエンベロープレベルを比
較し、両者に実質的に差がないことで識別され
る。
再生信号からこのエンベロープレベルを抽出し
てトラツキング制御を効果的に行なうために、デ
イジタル処理技術が有利に利用される。そのため
には、アナログ・デイジタル(A/D)変換器に
よつてエンベロープレベルをデイジタルデータの
形に変換する。A/D変換器は周知のように、デ
イジタルデータに変換する量子化レベルが離散的
な値をとるので、エンベロープレベルには量子化
誤差の累積による雑音が混入する。また、トラツ
キング制御に処理装置を使用した場合には、エン
ベロープをサンプリングするタイミングに多少の
ばらつきを生じ、これによつてエンベロープレベ
ルのサンプリング値に一種の雑音が混入すること
がある。
したがつて、これらの不特定な雑音が再生信号
およびエンベロープに混入すると、少なくとも2
つのエンベロープレベルに実質的な差があるか否
かを正確に比較、判定することが困難になり、結
果として正確なトラツキング制御を行なうことが
できなくなる。とくに、磁気再生方式に特有の信
号ドロツプアウトに対処するために、エンベロー
プレベルのピーク位置を反覆して確認することが
考えられるが、このようなシステムでは、ピーク
として識別される位置が一時的な雑音によつて確
認の都度変動し、これによつてヘツドの位置が振
動し、系が収束しない状態も発生し得る。
目 的 本発明はこのような問題点に鑑み、回転磁気記
録体の再生において信号に含まれる雑音に影響さ
れることなく、良好なトラツキング制御を行なう
ことのできる回転磁気記録体トラツキング装置を
提供することを目的とする。
発明の開示 本発明によれば、回転磁気記録体上に記録の始
端と終端の相対位置が互いに一致するような軌跡
で複数形成されたトラツクから信号を読み取る磁
気ヘツドと、トラツクのうち所望のものの上に磁
気ヘツドを移動させるヘツド移動手段と、ヘツド
移動手段を制御して目的のトラツクにトラツキン
グさせる制御手段とを含む回転磁気記録体トラツ
キング装置において、制御手段は、回転磁気記録
体から磁気ヘツドで読み取られた信号のエンベロ
ープを検出する検出手段と、検出手段によつて検
出されたエンベロープのうち2つのヘツド位置に
対応するものを比較して両者の差が所定の値以上
あるか否かを判定する判定手段とを含み、制御手
段は、ヘツド移動手段によつてヘツドを移動させ
て検出手段が2つのヘツド位置で検出したエンベ
ロープを判定手段に判定させ、両者の間に所定の
値以上の差がないと判定手段が判定することによ
つてトラツキング制御を行なう。
本発明の1つの態様によれば、所定の値は、ヘ
ツド移動手段によつてヘツドが移動する最小の移
動距離において生ずるエンベロープの最小の変化
より有意に大きな値に設定されている。
なお、本明細書において「記録の始端と終端の
相対位置が互いに一致するような軌跡で複数形成
されたトラツク」とは、たとえば磁気デイスクに
おいては回転軸を中心に同心円状に多数形成され
たトラツク、また磁気ドラムにおいては円周方向
に多数平行して形成されたトラツクの如く、回転
磁気記録媒体に対して記録ヘツドの相対位置を変
えることなく1つのトラツクを形成するように記
録したものを意味する。
実施例の説明 次に添付図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
第1図に示す本実施例の装置では、たとえば磁
気デイスクなどの回転記録媒体10が直流モータ
12の回転軸14に着脱可能に装着される。磁気
デイスク10は、直径約50mmの磁性記録材料シー
トを有し、その記録面16には複数、たとえば50
本の記録トラツクが同心円上に間隔d0(たとえ
ば約100μm、第3B図参照)で記録される。記
録トラツクに記録される信号は本実施例では映像
信号であり、これはたとえば輝度信号およびクロ
マ信号がFM変調されたカラー映像信号でよい。
この映像信号はたとえば、ラスタ走査によつて画
像の1つのフイールドを形成するフイールド映像
信号が1つのトラツク宛てに記録される。
直流モータ12は、交流周波数信号を発生する
周波数発生器18を有し、サーボ回路20によつ
て電源供給を受け、デイスク10が所定の回転速
度、たとえば3600回転/分で定速回転するように
サーボ制御される。サーボ回路20は、本装置全
体を制御する制御装置100に接続され、信号
DISKに応動してデイスク10の回転駆動、停止
を制御する。
デイスク10の記録面16付近の所定の位置に
はパルス発生器22が配設され、これは増幅器2
4を介してサーボ回路20および制御装置100
に接続されている。これによつて、記録面16の
所定の位置に対応して形成されているタイミング
マークが検出され、タイミングパルスPGが形成
される。
記録面16の上には磁気トランスジユーサすな
わち磁気ヘツド26が配設され、これは支持機構
28に担持されている。この支持機構は、点線2
8で概念的に示すようにステツプモータ(PM)
30によつて駆動され、矢印Rで示すようにヘツ
ド26を記録面16に沿つてその半径方向の両方
向に移動させ、記録面16上の任意のトラツクを
選択できるように構成されている。
磁気ヘツド26は、磁気記録機能を有していて
もよいが、本実施例では、記録面16にすでに記
録されているトラツクから映像信号を検出して対
応の電気信号に変換する再生機能を有するものが
例示されている。前述のように本実施例ではデイ
スク10が3600回転/分で定速回転するので、1
回転1/60秒ごとに1トラツク分の映像信号、すな
わち1フイールドのFM変調映像信号200(第
2A図)が磁気ヘツド26から再生されることに
なる。これは、第2A図の下端に示すごとく復調
されることによつて、NTSC方式などの標準カラ
ーテレビジヨン方式と両立し得るようになるもの
である。
磁気ヘツド26の再生出力32は前置増幅器3
4を通して映像信号処理回路36およびエンベロ
ープ検波回路38に接続されている。映像信号処
理回路36は、ヘツド26で検出された映像信号
を信号処理し、たとえばNTSCフオーマツトの複
合カラー映像信号として装置出力40に出力する
回路である。これは復調されたNTSCフオーマツ
トの複合カラー映像信号から垂直同期信号
VSYNC(第2A図)を抽出し、制御装置100
へこれを供給する機能を有する。また制御装置1
00からは信号EEを受けて磁気ヘツド26の回
路系を処理回路36から分離し、処理回路36を
EE状態(電気系接続状態)にし、他の信号、た
とえば放送信号を装置出力へ出力したり、また信
号MUTEを受けて映像信号の勇気水平走査期間
を空白信号とし、ミユーテイング操作を行なう。
なお、このような標準フオーマツトに変換する機
能は本装置に必須ではなく、処理回路36は、ヘ
ツド26でセンスした映像信号からの同期抽出機
能と、これを単に制御装置100の制御により端
子40に出力する機能を有するものであつてもよ
い。
エンベロープ検波回路38は、記録面16のト
ラツクに記録されたFM変調映像信号のエンベロ
ープ(包絡線)200(第2A図)を検出してこ
れに応じた電圧を出力42に出力する検波回路で
ある。これはエンベロープ増幅器44を介してア
ナログ・デイジタル変換器(ADC)46に接続
されている。ADC46は、本実施例では256の量
子化レベルを有し、制御装置100の要求に応じ
てこれを8ビツトのデータとして制御装置100
に出力する。
制御装置100は、のちに詳述するように操作
者の操作に応じて本装置全体の制御を統括する制
御装置であり、たとえばマイクロプロセツサシス
テムによつて有利に構成される。
本実施例では、本装置の起動、停止を指示する
再生キーPL、ヘツド26をトラツク番号の順方
向(たとえば外側のトラツクから内側のトラツク
に)に移送させる順方向キーFW、およびヘツド
26をこれと逆の方向に移送させる逆方向キー
RVを備え、これらが制御装置100に接続され
ている。キーFW、RVなどで指示されたトラツ
クの番号は、制御装置100に接続された、たと
えば発光ダイオードやCRTデイスプレイなどの
表示装置48に可視表示される。勿論、警報など
を可聴表示する機能を備えていてもよい。
ステツプモータ30は、本実施例では4相駆動
のパルス動作モータであり、1つの駆動パルスに
応動して約18°回転するものである。したがつて
20パルスで1回転する。ヘツド支持機構28は、
ステツプモータ30へ供給される1パルスでヘツ
ド26を矢印Rの方向に約5μm移送するように
構成されている。したがつて、10パルスでヘツド
26は約50μm移送される。
この駆動パルスは、電流増幅器からなる駆動回
路50から供給され、後者は制御装置100によ
つて指示された励磁パターンに従つてステツプモ
ータ30の励磁コイル駆動パルスを発生する。こ
のような励磁パターンの発生制御は、第4図に示
すヘツド送り制御部102によつて行なわれる。
第4図は、第1図に示す制御装置100の内部
構成例を示し、とくに、制御装置100がマイク
ロプロセツサシステムで構成された例における概
念的な機能ブロツクを100番台の参照符号にて示
すものである。この第4図の機能ブロツク図とと
もに他のフローチヤートなどを参照して本実施例
の動作を詳細に説明する。
たとえば、制御装置100は信号DISKをオン
状態としてデイスク10を定速回転させ、そのあ
るトラツク(位置H1、第3図)の上にヘツド2
6が丁度オントラツクしているとする。そこで、
順方向キーFWまたは逆方向キーRVを操作して
対応する隣接トラツクへヘツド26を移動させ、
トラツキングを行なう場合を説明する。再生キー
PLが操作されたあと、たとえばFWキーを操作
すると、主制御部104はこれに応動して第5A
図の「トラツキング」動作(300)を開始する。
まず、信号MUTEをオン状態にする(302)
と、映像信号処理回路36はこれに応動して映像
信号をミユーテイングする。これは、ヘツド26
が記録トラツク間の記録信号レベルの低い区間を
移送されているときに、装置端子40の先に接続
されている映像モニタ装置に乱れた映像を表示し
て視者に不快感を与えないようにするためであ
る。
つぎに主制御部104は、ヘツド送り制御部1
02を制御してヘツド26を順方向に距離d1だ
け移送するヘツド送りステツプ304を実行する。
このステツプ304の説明の前に、エンベロープ
について一般的な説明を行なうと、第3B図に示
すように、ヘツド26が移送されるにつれ磁気ヘ
ツド26で検出された映像信号は、エンベロープ
検波回路38および増幅器44を通してADC4
6にエンベロープ波形250として入力される。
これは、後述のように制御装置100から要求が
あるとそれに対応するデイジタルデータの形で制
御装置100に入力される。2つのトラツクが所
定の間隔d0(本例では100μm)で正しく記録
されていると、第3B図に示すようにエンベロー
プ250のピーク間距離が実質的にd0に一致す
るはずである。そこで、本実施例ではまず、ヘツ
ド26が正しく正のピークすなわち山でオントラ
ツクさせるために、正規のトラツク間間隔すなわ
ちトラツクピツチd0の中間のある距離d1の位
置H2にヘツド26を移送し、まずその状態でエ
ンベロープレベルを検出する。この距離d1の位
置H2は、好ましくはトラツク間隔のほぼ中央付
近であり、本実施例ではd1は約d0/2に等し
い。これは、正規のトラツク間隔d0で記録され
ていれば、負のピークすなわち谷に相当する。
そこで、ステツプ304では、ヘツド26を順方
向にd1だけ移送する。このヘツド送りは、第6
図に示すようなルーチン360によつて行なわれる。
このルーチン360についてはのちに詳述する。
ここでヘツド送りを一旦停止させ、エンベロープ
検出部106を制御してエンベロープ検出ステツ
プ306を行なう。これは第7図に示す「エンベロ
ープ検出」ルーチンにて行なわれ、ADC46で
デイジタルデータに変換されたエンベロープデー
タを離散的なサンプリング時点で読み込み、重み
付け加算を行なうものである。
第2A図を参照してより詳細に説明すると、ヘ
ツド26がオントラツクしているとき、そのトラ
ツクから読み出されるFM変調映像信号は、符号
200で示すような波形となる。つまり本実施例
では、復調後にデイスクの1回転ごとに1フイー
ルドの映像信号(第2A図下端)が再生される。
なお第2A図下端では水平同期信号は図の複雑化
を避けるため図示を省略している。
第7図に示す「エンベロープ検出」ルーチン
380では、垂直同期信号VSYNCの立下りから所
定の時間t1経過後(382、384)、所定の時間間
隔t2で生起するn個のサンプリング時点におい
て逐次、ADC46のエンベロープデータを読み
取る(386)。本実施例ではNTSC方式に両立し得
るフイールド映像信号をデイスク10から読み出
すので、1フイールド(1V)期間は約16.7ミリ
秒である。このサンプリングは1V期間にわたつ
て均等間隔でしかも奇数個の点で行なわれるのが
有利であるので、本実施例ではt1が2.7ミリ秒、
t2が1.5ミリ秒であり、nは9としている。し
たがつて画面中心は点E、すなわち信号VSYNC
から8.7ミリ秒の位置である。このような時間は
タイマ116にて管理される。
このように本実施例では、9個のサンプリング
点A〜IにてADC46にデータ読取りをかけ、
エンベロープデータを制御装置100に取り込む
(386)。制御装置100は、エンベロープ検出部
106にてエンベロープデータを読み取り、メモ
リすなわちエンベロープ記憶部(領域)108に
これを一時蓄積し、各サンプリング値に所定の重
みを乗じてこれを積算する(386)。
この重みは本実施例では、第2A図に示すよう
に、サンプリング点A〜Iについてそれぞれ1、
2、4、6、7、6、4、2および1をとる。こ
の値は、各サンプリング点について相対的なもの
で、これに限定されない。たとえば単純加算でも
よいが、とくに有利な点は、フイールド画面の周
縁部より中央部ほどサンプル値に大きな重みが付
されていることである。これは主として次の理由
による。
デイスク10は駆動軸14に着脱可能に装着さ
れるが、そのチヤツキング状態は着脱の都度、異
なる。つまり同心円である記録トラツクに対して
必ずしもその円心に正確に一致して装着されると
は限らず、中心点がずれる偏心を生ずる。しかも
この偏心は装着の都度ばらつく。さらに、記録ト
ラツク自体も、記録時に中心位置が正確に一致し
て記録されるとは限らず、偏心を生じ、しかも装
着の都度ばらつきを生ずる。このような偏心が生
ずると、トラツクから再生される映像信号は、第
2A図に200a,200bおよび200cで例
示するようにレベルがチヤツキング状態に応じて
変化することになる。したがつて、このばらつき
による再生画像への影響を少なくするためには、
第2B図に示すように画面の中央付近のサンプリ
ング点に大きな重みを付し、周縁のサンプリング
点には相対的に小さい重みを付すことが有利であ
る。このような重み付け加算で得られたエンベロ
ープレベルを使用して、いわゆる「山登りトラツ
キング制御」を行なうことによつて、画像の観賞
上最も重要な画面中央部が最良の状態で再生され
ることになる。
n(9)点のサンプリングおよび重み付け加算を終
了すると(388)、その加算結果をそのヘツド位置
H2におけるエンベロープレベルとしてメモリ
(エンベロープ記憶部108)に蓄積し(390)、
「エンベロープ検出」ルーチンを終了する。
第5A図に戻つて、主制御部104は再びヘツ
ド送り制御部102を制御してヘツド26を同じ
移送方向に距離d2だけ移送させる(308)。この
移送距離d2は、前述の移送距離d1との和が正
規のトラツク間距離d0より若干短くなるように
選定するのが有利である。これについては後に詳
述する。
第3B図を参照すると、正規のトラツク間隔d
0にてトラツクが記録されている場合、本装置で
はトラツキングの際、ヘツド26を距離d0まで
移送する直前の位置H3で一旦、ヘツド送りを停
止させ、その位置H3で前述の「エンベロープ検
出」(第7図)を行なう。したがつて、前述のよ
うに正規のトラツク間距離d0の1/2に実質的に
等しい距離d1だけヘツド26を移送してエンベ
ロープ検出を行なつたのち、さらに距離d1より
若干短い距離d2だけヘツド26を移送し、サン
プリングおよび重み付け加算を行なう。本実施例
では、この距離d2は約45μmであり、したがつ
てd0に対するd1+d2の差d3は約5μmで
ある。
より詳細には、ヘツド26を距離d2だけ移送
させると、信号MUTEをオフとする(310)。正
規の位置H4にトラツクが記録されていれば、位
置H1からH4に近い位置H3までヘツド26を
移送する間は両トラツクの映像信号がクロストー
クする領域があり、これによつて再生モニタ装置
に映像の乱れが生して視者に不快感を与える可能
性がある。しかし位置H3の付近までヘツド26
が移送されると、ほぼオントラツクしているの
で、ミユートを解除しても映像の乱れが生ずる可
能性が少ないため、ミユート期間を制限したもの
である。後述のようにトラツキングを完了するま
でに最小13V程度の時間を要するので、ミユート
期間が長すぎると長い無映像期間の画面を視者が
見ることになり視者に不快感を与える。したがつ
てこれは、ミユート期間が短い点でも有利であ
る。
主制御部104は信号MUTEをオフした
(310)のち、再度「エンベロープ検出」(ルーチ
ン380、第7図)を行なう(312)。
次に、位置H3で検出したエンベロープレベル
が所定のレベルL1以上であるか否かの比較をレ
ベル比較判定部110で行なう(314)。このレベ
ルL1は、記録面16における映像信号トラツク
が記録されていない部分をヘツド26が走行し、
そのとき「エンベロープ検出」で重み付け加算を
行なつた値より若干大きな値に設定される(118、
第4図)。たとえば本実施例では、通常の記録ト
ラツクから検出されたエンベロープレベルの10%
程度に設定される。
この比較314において、エンベロープレベルが
所定のレベルL1以下であれば、そこにはトラツ
クが記録されていない可能性がある。そこでさら
にヘツド26を同じ方向に距離d3だけ移送し
(316)、位置H4にて「エンベロープ検出」を行
なう(322、第5B図)。この移送距離d3は、た
とえばステツプモータ30の1パルスの駆動によ
るヘツド26の移動距離に等しく設定される。本
実施例では、これは5μm程度である。ここで再
び所定のレベルL1との比較を行ない(324)、位
置H4においてもエンベロープレベルがレベルL
1以下であつたときは、レベルL1以下の状態が
2回連続したことになり(326)、そこには映像信
号トラツクが記録されていないものと判定し、所
定の処置をとる。このような状態計数はカウンタ
120によつて行なわれる。
そこで本実施例では、後述するオーバーオール
タイマがこのときすでにタイムアウトになつてい
るか否かを判定して(327)、タイムアウトになつ
ていなければ、映像信号処理回路36をヘツド2
6から切り離してEE状態とする。これは、制御
装置100において信号PGの立下りを検出し
(328)、これに同期して信号EEをオンとすること
によつて処理回路36に指示される(330)。その
際、表示装置48に未記録部分にヘツド26が移
行して系をEE状態に切り換えたことを表示して
もよい。また、信号EEをオンとする代りに、信
号MUTEをオンとして映像のミユート行なうよ
うにしてもよい。または、これらの代りに、ヘツ
ド26を最外側のトラツク位置などのホームポジ
シヨンに戻すか、もしくはこれまでと逆の方向に
移送する、すなわちその直前の記録トラツクに戻
すように構成してもよい。
ところで第5A図に戻つて、位置H3における
レベル比較314においてエンベロープレベルが所
定のレベルL1以上であつたときは、前回のエン
ベロープレベルすなわち位置H2におけるエンベ
ロープレベルと今回のエンベロープレベルとの比
較を行なう(318)。この比較は、両者のレベル差
が所定の値ΔL以上あるか否か、および前回と今
回とではいずれが大きいかについて行なわれる。
換言すれば、両レベルのいずれが有意に大きいか
の判定を行なう。レベル比較においてこのような
有意差の概念を導入した理由については後に説明
する。なお、本実施例ではステツプ310で信号
MUTEをオフにしているが、これの代りに、比
較314で」あるレベル以上」と判定されたときに
信号MUTEをオフとするようにしてもよい。後
者のようにした場合は、エンベロープレベルが所
定のレベル以下のときは必ず映像がミユートされ
るので有利である。
比較318において、通常は位置H3におけるエ
ンベロープレベルが有意差ΔL以上に大きいので、
ヘツド26がエンベロープの山の付近にあると判
定され、同じ方向にさらに距離d3だけヘツド2
6を移送して(316)、前述したエンベロープ検出
ステツプ322(第5B図)に移行する。これは第3
B図に示すような場合に相当する。
しかし比較318において、位置H3におけるエ
ンベロープレベルが位置H2におけるそれより有
意差ΔL以上には大きくないときは、第3A図あ
るいは第3C図に示すように記録トラツク間隔が
狭すぎるか、あるいは広すぎる場合である。した
がつて、仮りにこの判定をしないでさらに距離d
3だけ進んだ位置でエンベロープレベル検出、比
較を行なうとすれば、たとえば第3C図に示すよ
うにトラツク間隔が広すぎてヘツド26が谷にあ
るときは有意差が検出されず、ここでトラツキン
グを終了してしまう危険性がある。このようなと
きはヘツド26を逆方向に戻して谷にあることの
確認をとる動作に移り(320)、山登り制御を早め
る。この戻しの距離d4は、谷にあることを確認
できる程度の大きさであればよく、たとえばd1
のほぼ1/2、すなわち本実施例ではトラツクピツ
チd0の約1/4に等しい距離でよい。本例ではこ
れは約25μmである。この位置H5においてエン
ベロープ検出ステツプ322を行なう。
これまでの説明からわかるように、あるトラツ
クから次のトラツクにトラツキングする場合、本
装置では、ヘツド26を直接トラツク間距離d0
だけ移送するのではなく、一旦、トラツク間距離
d0のほぼ中央付近まで距離d1だけ移送してエ
ンベロープレベルを検出している。これはたとえ
ば、いわゆる電子カメラなどで映像トラツクを記
録した磁気デイスク10を使用した場合や、手動
移送機構によつてヘツド26を移動させた場合な
どのように、各トラツクが必ずしも正規のトラツ
ク間隔d0で記録されているとは限らないので、
中間のエンベロープレベルを検出することによつ
て、そのような場合でもエンベロープの谷でヘツ
ド26が停止するのを防止するためである。
レベル比較においてこのような所定の値すなわ
ち有意差ΔL以上の差がないとレベル差がないも
のとみなすのは、次の理由による。
トラツクから検出されたエンベロープには様々
な雑音が混入する。たとえば、制御装置100を
処理装置で実現し、「エンベロープ検出」380(第
7図)におけるサンプリング時間が割込みによつ
て変動するような場合は、サンプリング時間のば
らつきによつても雑音が発生する。とくにエンベ
ロープをデイジタルデータの形に変換するADC
46は、量子化誤差の累積による雑音を生ずる。
エンベロープの山の付近では比較的短い移送距離
d3でヘツド26を移送するが、それらの位置で
検出されるエンベロープレベルは値が相互に接近
する。したがつてレベル比較はこれらの雑音によ
る影響を受けやすく、このため系の収束が遅れた
り、ヘツド26が振動したりすることがある。
エンベロープの山または谷の付近において、本
装置における最小のヘツド移送距離d3だけヘツ
ド26を移動させ、そのエンベロープレベルの変
化が有意差ΔL以上ないときは、山または谷と判
定している。そのためには有意差ΔLは、理想的
な状態でヘツド26が山または谷にあつて、この
最小の移送距離d3だけヘツド26を移送したと
きに生ずるエンベロープレベル変化より適当に大
きな値に設定される。本実施例では、この最小移
送距離d3はステツプモータ30の1パルスに応
動した移送距離に設定されている。したがつて有
意差ΔLの値は、ステツプモータ30の離散的な
1パルス分のヘツド移送距離において生ずる最小
のエンベロープレベル変化の前述の雑音の影響す
なわちノイズマージンを考慮した大きさに設定さ
れている。これは、たとえば通常の重み付け加算
したエンベロープレベルの数%程度でよい。この
ようにすることによつて、山または谷の判定を雑
音の影響が少なく行なうことができ、しかも後述
のヘツドの「振動」をある程度防ぐことができ
る。
ところで、ステツプ322で検出したエンベロー
プレベルが所定のレベルL1以上であれば
(324)、これを前回のエンベロープレベルと比較
する(332)。この場合、第5A図のフローにおい
てステツプ316、318または320のいずれのループ
を経てきたにせよ、前回のエンベロープレベルは
位置H3におけるものである。今回のエンベロー
プレベルが前回のそれより有意差ΔL以上に大き
いときは、エンベロープの山にさしかかつている
可能性があるので、さらに同じ方向にヘツド26
を移送し(344)、「有意差なし」と判定される
(322)までエンベロープ検出ステツプ322を含む
ループを繰り返す。
第3B図の場合のように正規のトラツク位置に
記録されていれば、比較332において有意差あ
りと判定されることは少なく、通常そのフローは
第5B図の下方に進む。
理解を容易にするために、判定ボツクス334な
どにおける「振動」の説明は後にするとして、判
定ボツクス336において「有意差なし」がたと
えば4回連続したか否かの判定を行なう。この計
数は、カウンタ120(第4図)において行なわ
れる。
比較336において有意差が4回連続していない
と、ヘツド26をこれまでとは逆の方向に距離d
3だけ戻し(348)、さらにエンベロープ検出322
およびレベル判定332などのステツプを反覆する
ことになる。このように「有意差なし」の場合、
ヘツド26をそれまでとは逆の方向に移送してエ
ンベロープ検出、判定を反覆することは、後述す
る映像信号のドロツプアウトによる影響を除去す
るためである。こうして通常の状態では、2つの
エンベロープ検出位置H3およびH4について各
2回ずつエンベロープレベル検出およびレベル比
較を行なう。
一度「有意差なし」と判定されても、ヘツド2
6がトラツクから映像信号を読み取る際にその接
触不良などで一時的に生じ得る映像信号のドロツ
プアウトによつてたまたまそのように判定されて
しまう場合もある。そこで、このようなドロツプ
アウトがトラツキング制御に影響を与えるのを除
去するために、前述のようにエンベロープの山の
付近においてレベル検出および比較を計4回行な
い、再確認をとつている。
ステツプ348を実行する場合はこの他に、第5
B図からわかるように、ステツプ326においてレ
ベルL1以下が2回連続しなかつた場合と、振動
発生が4回連続しなかつた場合とがある。いずれ
の場合にも、有意差なしか、またはレベル差が有
意に低いと判定され、ヘツド26を距離d3だけ
これまでと反対の方向に戻すことになる(348)。
前述のようにトラツク間距離d0までヘツド2
6を移送させる直前の位置H3で移送を一旦停止
し、そこでエンベロープレベルを検出しているの
は、このような再確認を行ないながらなおトラツ
キング所要時間を最小にするためである。
たとえば第10図に示すように、仮りに距離d
0にある位置H4までヘツド26を移送しエンベ
ロープレベルの比較を行ない、次にいずれかの方
向に距離d3だけ、たとえば位置H3まで移送し
同操作を繰り返して確認を行なうように構成した
とすると、最適トラツク位置にヘツド26を配置
するには少なくとも1V期間余分な時間を必要と
するであろう。すなわち、位置H4,H3,H
4,H3の順に確認動作を実行し、最適位置H4
に戻ることになる。しかし本装置では、まず位置
H3からH4,H3,H4の順に確認動作を行な
い、最後の位置H4にて収束することができる。
1つのヘツド位置についてエンベロープレベルの
検出、比較を行なうには少なくともヘツド26が
トラツク上を一周する時間を要するので、本装置
は前者の場合より1V期間早く最適トラツクに達
成することができる。
この確認動作は、位置H3の次にH4、そこで
少し時間をおいて再度H4について行ない、次に
H3に戻つてもよく、また、位置H4をまず行な
い、その次にH6、そこで少し時間をおいて再度
H6について行ない、次にH4に戻つてもよい。
または、位置H4をまず行ない、その次にH3、
そこで少し時間をおいて再度H3について行な
い、次にH4に戻つてもよい。勿論、これと同様
に、位置H6をまず行ない、その次にH4、そこ
で少し時間をおいて再度H4について行ない、次
にH6に戻つてもよい。
ところでステツプモータ30からヘツド26ま
でのヘツド支持機構28は、ヘツド26の5μm
程度の微小な移動に対して高い位置精度を達成
し、また、小さいモータ30にて高いトルクを得
るために、高い減速比、たとえば100:1程度の
減速比を有するのが有利である。しかしこのため
使用する歯車に何らかのバツクラツシユが含まれ
るので、ヘツド26の移送にはあそびが生ずる。
そして通常、上述の距離d3だけ戻すステツプで
は、ステツプモータ30を逆方向に2パルス駆動
し、次に順方向に1パルス駆動する操作を行な
う。このようにすると、理論的には両方向のバツ
クラツシユが相殺されて結果として距離d3だけ
戻るはずであるが、実際にはこれより長い距離戻
つてしまうことがある。そこで、その戻つた位置
で再び「エンベロープ検出」を行なつても以前に
検出した値と異なることがあり、したがつてその
直前のエンベロープレベルと比較しても、必ず
「有意差なし」と判定されることは保証されない。
そこで、ヘツド26の順方向移送と逆方向移送
とを反覆し、これを長時間継続するヘツドの「振
動」が発生することがある。つまり、順方向移送
では「有意差なし」と判定されて逆方向に移送さ
れ、逆方向移送では「有意差あり」と判定されて
順方向に移送され、これを繰り返すことがある。
この「振動」が無限に継続するのを防ぐために、
ステツプ334にてその発生を検出し、これが所定
の回数、たとえば4回連続すると(346)、オント
ラツクされたとみなして所定の動作、すなわち
EE状態をオフにする動作にはいる。具体的には、
信号PGの立下りに応動して(340)、信号EEをオ
フにする(342)。なお通常、それまで系はEE状
態にないので、この動作は何らかの原因でEE状
態にあつた場合に有効である。その際、オーバー
オールタイマを起動してそのトラツクにおけるス
チル再生時間の監視を開始する(341)。この時間
監視については後述する。また、オントラツクし
たトラツクの番号は主制御部104より表示装置
48に可視表示される。
ステツプ336において「有意差なし」が4回連
続したことが検出されると、これは、微小な距離
d3だけ両方向に離間した合計4点についてのエ
ンベロープレベルが相互に有意差なく分布してい
ることを意味する。つまり、このときはヘツド2
6が山または谷のレベル変化の緩やかな場分にあ
るので、このエンベロープレベルが所定の値L2
以上であるか否かの判定を行なうことによつて両
者を識別する(338)。値L2は、通常のトラツク
間の谷の部分で検出され重み付け加算されたレベ
ルより適当に大きく設定されている。これは、通
常のエンベロープレベルの数分の1程度の値でよ
い。
これによつて、エンベロープレベルが値L2以
下であれば谷と判定され、これを超えていれば山
と判定される。谷であればヘツド26を距離d2
だけ移送し(350)、そこで「エンベロープ検出」
ステツプ322を実行する。このように、エンベロ
ープレベルが低いときは距離d2だけヘツド26
を同じ方向に移送さることによつて、エンベロー
プレベルが低い谷にヘツド26が停止し、誤つて
谷でトラツキングされるのを防止している。これ
によつて早く山登り制御を行なうことができる。
なおステツプ350において逆方向に移送するよう
に構成されていないのは、ステツプ318において
第3A図のように山が近すぎる場合がすでに除外
されているので、ステツプ350で対象となるのは
第3C図のようにトラツク間隔が広すぎる場合で
あるためである。
所定のレベルL2を超えて山と判定されれば、
これは適切にオントラツクされた状態を示し、前
述のような確認的動作としてEE状態の解除動作
を行なう(340、342)。これによつてヘツド26
が映像信号処理回路36に接続され、そのトラツ
クに記録されている映像信号の再生動作が行なわ
れる。ヘツド移動を開始してからオントラツクす
るまで、最も早くオントラツクした場合で、モー
タによつてばらつくがヘツド移動に5V〜6V、ト
ラツキングに7Vの計12V〜13V程度の所要時間で
ヘツド移動を完了する。
オントラツク状態においては、そのトラツクが
ヘツド26によつて繰り返し再生され、映像信号
処理回路36によつてたとえば1フレーム2フイ
ールドの飛越し走査された複合映像信号に変換さ
れ、映像のスチル再生が行なわれる。前述したス
テツプ341にて設定されるオーバーオールタイマ
は、たとえばタイマ122(第1図)にて実現さ
れ、1本のトラツクにて継続的にスチル再生され
るトータルの時間を監視している。このタイマは
ステツプ341で起動されて以来の経過時間を計数
し、これが所定の時間、たとえば15分でタイムア
ウトすると主制御部104は次のトラツクにヘツ
ド26を移送させるため、トラツキングシーケン
ス300を起動する。したがつて、スチル再生は次
のトラツクに移行するので、1本のトラツクを継
続的に長時間ヘツド26が走行することによる記
録面16の損傷を防ぐことができる。
このようにして1本のトラツクの最大スチル再
生時間が制限されているので、本装置を長時間ス
チル再生モードにしておいたような場合は、記録
面16に記録されている最終のトラツクまでヘツ
ド26が移行してスチル再生を行ない、ここでオ
ーバーオールタイマがタイムアウトすることがあ
る。そのときは、やはりトラツキングシーケンス
300(第5A図)が起動され、ヘツド26が無記録
部分に移送されるので、処理フローは「レベルL
1以下2回連続か?」ステツプ326(第5B図)に
進み、ここでオーバーオールタイマの内容を読み
取る。オーバーオールタイマはこのときすでにタ
イムアウトしているので、処理フローは飛越し記
号2によつてステツプ329(第5A図)に進み、ヘ
ツド26の送り方向をこれまでと反対の方向に設
定する。以下、処理はヘツド26を逆方向に移送
するための通常のトラツキング動作に従つて進行
する。
このようにして、記録トラツクの最終まで各ト
ラツクごとに最大監視時間にわたるスチル再生が
進むと、ヘツド26の送り方向を反転して同じ動
作を繰り返す。なお、ヘツド送り方向の反転の代
りに、ヘツド26をホームポジシヨン、たとえば
最若番トラツクの位置に復帰させ、ここからスチ
ル再生を継続するように構成してもよい。
これらの代りに、オーバーオールタイマがタイ
ムアウトしたら信号DISK(第1図)をオフにし
てデイスクモータ12を停止させ、映像信号処理
回路36をEE状態にするように構成してもよい。
その場合は、表示装置48にオーバーオールタイ
ムアウトの旨表示し、たとえば再生キーPLなど
のキー操作によつてスチル再生を再開できるよう
に構成してもよい。
ところでステツプ304などのヘツド送り動作は
第6図に示すルーチン360に従つてヘツド送り制
御部102で行なわれる。
主制御部104はまず、それらのステツプで必
要な移送距離にう対応したパルス数をヘツド送り
制御部にセツトする(362)。本実施例では、たと
えば距離d1、50μmなら10に、距離d3、5μm
なら1に設定される。本実施例ではステツプモー
タ30は4相の駆動コイルを有し、1パルスごと
にロータが18°回転する。
これら4相コイルの励磁パターンはメモリ(励
磁パターン記憶部112)に記憶され、励磁の都
度これを順次歩進させることによつて励磁信号
φA〜φDを変化させ、ロータを回転させる。した
がつて、回転を停止させたときにはメモリに最終
の励磁パターンが蓄積されている。
そこでステツプモータ30を所定のパルス数だ
け回転させる際、駆動コイルを励磁中でなければ
(364)、メモリに記憶されていた前回の励磁にお
ける最終の励磁パターンを読み出し、これに従つ
てコイルを駆動する(366)。この最終励磁パター
ンは前回の駆動停止時にとつていたロータの停止
位置のはずであるから、前回の駆動から今回の駆
動までの間にわずかな負荷の変動などの何らかの
原因によつてロータの位置が多少ずれたとして
も、この最終励磁パターンによる励磁によつて前
回の励磁の最終停止位置にロータを引き込むこと
ができる。したがつて、以降の励磁によつて脱調
することなく駆動パルスに同期してロータを回転
させることができる。これによつて本実施例では
±18°までのずれならば正規の位相にロータを戻
すことができる。この引込みはt0期間(たとえ
ば10ミリ秒程度)行なわれる(368)。
次に、このように引き込まれた初期位置を基準
としてロータは、ヘツド移送方向に応じた回転方
向に励磁パターンを1相ずつ回転させることによ
つて1パルス分の回転角だけ回転する(370)。
本装置では、第11図に示すように、たとえば
前回の励磁パターンがφA,φBであれば、これを
最初10ミリ秒励磁し、つぎにφB,φCを6ミリ秒
励磁し、つぎにφC,φDを5.5ミリ秒励磁し、つ
ぎにφD,φAを5ミリ秒励磁し、という具合に励
磁期間が漸減する。このように各相の励磁期間を
徐々に短縮することによつて脱調することなくロ
ータを短時間で所期の速度に到達させることがで
きる。本実施例では定常状態では4ミリ秒の励磁
でデユーテイ比は50%である。また停止させると
きには、これと反対にパルス幅を漸増させ、ロー
タを所望の停止位置に引き込んでから励磁を停止
させる。これによつて、急激な励磁停止でロータ
の慣性によつて生ずるであろう停止位置のずれを
なくしている。
このような起動、停止における励磁期間の漸減
および漸増は、ステツプ372においてタイマ11
4(第4図)にセツトされるフルカウント値を設
定パルス数に応じた所定のスケジユールに従つて
変え、タイマ114がタイムオーバーすると、設
定パルスを1だけデクリメントし(376)、これが
0になるまで励磁パターンの歩進動作を繰り返す
(370)ことによつて実現される。
タイマ114の設定は第8図に示すルーチン4
00によつて行なわれる。これからわかるよう
に、まずステツプ402で、パルスカウンタPLSCT
の内容から5を引いたものの絶対値をレジスタA
にセツトする。つぎにステツプ404ではレジスタ
Aの内容から1を引いた値の正負が判定され、こ
れが負のときはレジスタAを0に(406)、負でな
いときはレジスタAの内容を2倍した値をレジス
タAにセツトする(408)。そこでステツプ410で
は、レジスタAの内容を256倍したもの(マイク
ロ秒)に4ミリ秒を加算した値をタイマにセツト
する。
パルスカウンタPLSCTにたとえば10を設定す
ればタイマ114は6ミリ秒に、7を設定すれば
4.5ミリ秒にセツトされる。その設定例を第9図
に示す。同図において、PLSCTが10ないし6の
値は起動に使用され、4ないし1は停止に使用さ
れる。
これまで主として、いずれかの方向の次のトラ
ツクにキーFWまたはRVを操作することでステ
ツプバイステツプにトラツクを歩進させてゆく場
合を説明した。しかし本装置は、所望の任意のト
ラツクにランダムにアクセスすることも可能に構
成されている。
たとえば再生キーPLを操作して非再生モード
にしたままキーFWまたはRVを間欠的に操作す
ると、主制御部104は、表示装置48に表示し
ているトラツクカウンタのトラツク番号をこれに
応じて順次歩進させる。所望のトラツク番号が表
示されたときに再生キーPLを操作すると、主制
御部104はランダムアクセスによる「目的トラ
ツク指定」ルーチン420(第12A図および第12
B図)を起動する。
そこで目的トラツク番号を現在のトラツク番号
と比較し(422)、両者が等しくないときは、ステ
ツプモータ30にトラツクの差から1を減じた数
に相当する数を設定するカウンタに両者の差に相
当するパルス数をセツトする(424、428)。トラ
ツクの差から1を減じたのは、目的トラツクへの
トラツキング動作において前述のトラツク中間位
置H2(第3B図)でまず「エンベロープ検出」
を行なうために、目的トラツクの1つの手前のト
ラツクからトラツキングルーチン300(第5A図、
第5B図)に移行させるためである。(目的のト
ラツク番号−現在のトラツク番号)が正のときは
正の送り方向が、負のときは負の送り方向が設定
される(426、430)。
そこでステツプモータ30を駆動してヘツド2
6を目的トラツクの手前のトラツク位置H1まで
移送する。これはステツプ432ないし458にて実行
されるが、そのうちステツプ432から442まではヘ
ツド送りルーチン360(第6図)のステツプ364な
いし374までとほぼ同様でよい。つまり初期位置
へのロータ引込みとモータ30の回転速度の漸増
および漸減とが行なわれる。
本装置では、各トラツクと次のトラツクとの中
間領域ではミユーテイングを行なつている。ラン
ダムアクセスの場合、トラツク間距離d0の中央
部分、たとえば1/3の区間についてミユートさせ
ている。このため主制御部104は、カウンタ1
24などによつてミユートカウンタを設定し、ス
テツプモータ30を1パルス励磁するごとにこれ
をインクレメントする(444)。ミユートカウンタ
の計数値がN/3に等しくなると、信号MUTE
をオンとして制御は飛越し記号4を経てステツプ
438に戻り、ヘツド26をさらに移送する。その後、
ミユートカウンタの計数値が2N/3に等しくな
ると、信号MUTEをオフとして制御は飛越し記
号4を経てステツプ438に戻り、ヘツド26をさ
らに移送させる。これによつて、各トラツクの中
間部分ではその1/3の区間で映像信号がミユート
される。
ミユートカウンタの計数値がNになると
(450)、ミユートカウンタをリセツトし、パルス
カウンタのパルス数をNだけデクリメントして制
御は飛越し記号4を経てステツプ438に戻り、モ
ータ30の駆動動作を継続する。パルスカウンタ
が0になると、所望のトラツクの手前のトラツク
位置H1までヘツド26が移送されたことにな
り、トラツキング動作460に移行する。ステツプ
460では前述のトラツキングルーチン300が実行さ
れる。
このように山登りトラツキング動作は目的トラ
ツクの直前から行なうことでランダムアクセスに
おける平均呼出し時間を最短にすることができ
る。また、目的トラツク到達するまでの間でも、
その期間完全に映像がミユートされているのでは
なく、目的トラツクまでの各トラツクを通過する
ごとに映像の乱れが生じない部分についてはミユ
ートを解除しているので、視者に不快感を与える
ことがなく、しかもランダムアクセス中であるこ
とを明瞭に視認させることができる。
効 果 本発明はこのように、記録トラツクから再生さ
れる信号のエンベロープレベルを読み取り、再生
ヘツドの位置がそのピーク付近にあるか否かの識
別は、2つヘツド位置で検出したエンベロープレ
ベルが所定の有意差を超えて相違しているか否か
によつて行なつている。したがつて本発明による
回転磁気記録体トラツキング装置は、回転磁気記
録体の再生において信号に雑音が含まれても、こ
れに影響されることなく、良好なトラツキング制
御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロツク図、第
2A図、第2B図、および第3A図ないし第3C
図は第1図の実施例における映像信号のエンベロ
ープレベル検出動作を説明するための説明図、第
4図は第1図に示す制御装置の機能を示す機能ブ
ロツク図、第5A図、第5B図、第6図、第7
図、第8図、第12A図および第12B図は、第
1図および第4図に示す実施例の制御装置の動作
の例を示すフロー図、第9図、第10図および第
11図はこれらのフロー図における動作説明に使
用する説明図である。 主要部分の符号の説明、10……磁気デイス
ク、26……磁気ヘツド、28……ヘツド移送機
構、30……ステツプモータ、36……映像信号
処理回路、38……エンベロープ検波回路、10
0……制御装置、102……ヘツド送り制御部、
104……主制御部、106……エンベロープ検
出部、110……レベル比較判定部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 回転磁気記録体上に記録の始端と終端の相対
    位置が互いに一致するような軌跡で複数形成され
    たトラツクに所定の値より大きなエンベロープで
    記録されている信号を該トラツクから読み取る磁
    気ヘツドと、 該トラツクのうち所望のものの上に該磁気ヘツ
    ドを移動させるヘツド移動手段と、 該ヘツド移動手段を制御して目的のトラツクに
    トラツキングさせる制御手段とを含む回転磁気記
    録体トラツキング装置において、 前記制御手段は、 前記回転磁気記録体から前記磁気ヘツドで読み
    取られた信号のエンベロープを検出する検出手段
    と、 該検出手段によつて検出されたエンベロープの
    うち2つのヘツド位置に対応するものを比較して
    両者の差が前記所定の値以上あるか否かを判定す
    る判定手段とを含み、 該制御手段は、前記ヘツド移動手段によつて前
    記ヘツドを移動させて前記検出手段が2つのヘツ
    ド位置で検出したエンベロープを前記判定手段に
    判定させ、両者の間に前記所定の値以上の差がな
    いと前記判定手段が判定すると、該所定の値以上
    の差がないことを所定の回数確認した後、トラツ
    キングを収束し、該所定の値以上の差があると該
    判定手段が判定すると前記ヘツド移動手段を制御
    して前記検出されたエンベロープのうちの大きな
    値を示す方向に前記磁気ヘツドを移動させてトラ
    ツキング制御を行なうことを特徴とする回転磁気
    記録体トラツキング装置。 2 特許請求の範囲第1項記載の装置において、
    前記所定の値は、前記ヘツド移動手段によつて前
    記ヘツドが移動する最小の移動距離において生ず
    るエンベロープの最小の変化より有意に大きな値
    に設定されていることを特徴とする回転磁気記録
    体トラツキング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0671376U (ja) * 1993-03-19 1994-10-07 株式会社共栄社 ゴムクローラ走行車におけるゴムクローラの張力調整装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0671376U (ja) * 1993-03-19 1994-10-07 株式会社共栄社 ゴムクローラ走行車におけるゴムクローラの張力調整装置

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