JPH0571111B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 文字情報を編集処理して表示する文書編集処理
方式において、文字情報を格納するテキスト部
と、フオーマツト情報を所定行毎に格納する中間
フオーマツト部と、フオーマツト情報に基づいて
テキスト部に保持されている文字情報を順次編集
処理する仮想編集部と、順次編集処理された画像
情報を格納する画面バツフアとを備え、この画面
バツフアに格納された画像情報を表示するように
している。

〔従来の技術〕

入力した文字情報を文書に編集して表示するに
は、右端、左端、タブ位置などの各行のフオーマ
ツトに関する情報が必要である。従来、このフオ
ーマツト情報は、文書の先頭の行あるいは強制改
ページが行われたページに対応させて記憶させて
いた。このため、あるページの途中の行から文字
情報を編集させようとした場合には、上記文書の
先頭あるいは強制改ページの先頭に対応して記憶
させたフオーマツト情報を読み出して編集を行う
必要がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来、このため、当該編集処理に多くの時間を
要してしまうという問題点があつた。また、この
問題点を解決するために、各行に対応づけてフオ
ーマツト情報を記憶させる方式も考えられるが、
当該フオーマツト情報を記憶させる情報量が多く
なつてしまい、限りあるメモリ資源の中では現実
的ではないという問題点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、前記問題点を解決するために、表示
ページの所定行毎に当該行に対応づけてフオーマ
ツト情報を記憶させる構成を採用することによ
り、編集処理を迅速に行うようにしている。

第１図は本発明の原理的構成を示す。図中、１
はテキスト部、２は中間フオーマツト部、３は仮
想編集部、４は画面バツフアを表す。

第１図において、テキスト部１は、文字および
制御文字を例えば２バイトを用いて表現して格納
するものである。

中間フオーマツト部２は、本発明において用い
られるもので、表示ページの先頭行から所定行例
えば10行毎にフオーマツト情報を格納するもので
ある。フオーマツト情報としては、例えば左マー
ジン、右マージン、左端、右端、タブ位置などの
情報がある。

仮想編集部３は、中間フオーマツト部２から読
み出したフオーマツト情報例えば左端位置情報な
どを用いて、テキスト部１から読み出した文字を
文書として編集処理を行うものである。

画面バツフア４は、画面に表示するための画面
情報を格納するものである。この画面バツフア４
には、仮想編集部３によつて編集処理された画像
情報が格納される。そして、この画面バツフア４
に格納された画像情報は、画面上に文書として表
示される。

〔作用〕

第１図に示すような構成を採用することによ
り、あるページの途中から文書を画面に表示させ
ようとする場合、当該中間フオーマツト部２に格
納されたフオーマツト情報を用いて仮想編集部３
が、所望の行の文書を編集処理して画像バツフア
４に格納する。このため、ページの途中から文書
を編集する場合、当該表示する以前の行であつ
て、かつこの行に最も近い行に対応する中間フオ
ーマツト部２に格納されたフオーマツト情報を用
いて所望の文書を迅速に編集処理することが可能
となる。

〔実施例〕

第２図は本発明の１実施例構成図を示す。図中
１−１はフラグ部、１−３はページポインタ、２
−１はフオーマツト初期値、２−２は表示前ペー
ジ最終フオーマツト、２−３は表示ページ先頭フ
オーマツト、２−４は表示ページ中間フオーマツ
ト、４−１ないし４−３は画面バツフア、５は行
属性テーブル、６−１ないし６−３はフオーマツ
ト情報を表す。尚、図中１および２は第１図に示
すものに夫々対応する。

第２図において、テキスト部１は、既述したよ
うに文字、制御文字を格納するものである。この
テキスト部１中に格納した各ページの先頭文字
は、ページポインタ１−３に格納した内容によつ
て夫々ポイントされる。

フラグ部１−１は、編集処理を行うために１文
字ごとに設けられており、文字のサイズ（半角文
字、拡大文字など）および文字装飾などを表す例
えば１バイトのコードを格納するものである。

中間フオーマツト部２は、２−１ないし２−４
によつて構成されている。初期値フオーマツト２
−１は、初期値となるフオーマツトを格納するも
のである。表示前ページ最終フオーマツト２−２
は、現在表示中のページの前のページの最終行の
フオーマツトを格納するものである。表示ページ
先頭フオーマツト２−３は、現在表示中のページ
の先頭の行のフオーマツトを格納するものであ
る。表示ページ中間フオーマツト２−４は、現在
表示中のページの中間行のフオーマツトを所定行
毎例えば10行毎に当該行に対応づけて格納するも
のである。

画面バツフア４−１は、画面上に表示される画
像情報を格納する領域を示し、図示状態では18行
分の文書が一度に画面上に表示される。画面バツ
フア４−２，４−３は、画面上には表示されな
い。また、行属性テーブル５は、画面バツフア４
−１ないし４−３に編集されて格納されている行
の属性例えばページ中間行などを１バイトのコー
ドを用いて表すものである。フオーマツト情報６
−１ないし６−３は、画面バツフア４−１ないし
４−３に格納された各行に対応するフオーマツト
情報を夫々格納するものである。

以上説明したような構成を採用することによ
り、表示ページ中間フオーマツト２−４に格納さ
れたフオーマツト情報を用いて、たとえページの
途中からでも迅速に編集処理して展開することが
可能となる。

次に、第３図を用いて本発明の動作を詳細に説
明する。

図中は、初期処理を行う状態を示す。これ
は、仮想編集部３が編集開始フオーマツト情報を
作業領域に転送し、テキスト部１内の編集開始す
べき文字位置を得ると共に、行内のポインタをク
リアすることを意味する。

図中は、編集処理が終了したか否かを判別す
る状態を示す。これは、終了条件まで編集処理さ
れたか否かを判別することを意味する。YESの
場合には、図中の後処理を行う。NOの場合に
は、図中を実行する。

図中は、行内ポインタに格納されている内容
が行末値よりも小さいか否かを判別する状態を示
す。YESの場合（行内ポインタに格納された内
容が行末値に等しい場合）には、図中を実行す
る。NOの場合には、図中を実行する。

図中は、テキスト部１内の所定の文字を読み
出す状態を示す。

図中は、図中で読み出した文字が制御文字
であるか否かを判別する状態を示す。YESの場
合には、図中を実行する。NOの場合には、図
中を実行する。

図中は、フオーマツト情報の内容を変更する
状態を示す。これは、行内に制御文字が存在した
ので、前行までのフオーマツト情報を当該制御文
字を用いて変更することを意味する。

図中は、行内のポインタの内容をup（インク
レメント）する状態を示す。

図中はテキスト部１内のポインタの内容をイ
ンクレメントする状態を示す。そして、図中以
下を繰り返し実行する。

図中は、後処理を行う状態を示す。これは、
編集処理結果として得られたフオーマツト情報
を、編集終了フオーマツト情報として例えば第２
図図中フオーマツト情報６−１ないし６−３とし
て転送することを意味する。

図中は、フオーマツト情報のページ、行およ
び文字位置を更新する状態を示す。そして、図中
以下を繰り返す。

第４図は本発明の具体例を示す。この具体例に
用いた文書は、１ページ当たり66行であつて、３
ページの54行目から表示する場合を想定してい
る。

第１に、２ページの最終行のフオーマツト情報
および３ページの先頭行のフオーマツト情報を中
間フオーマツト部２中の表示前ページ最終フオー
マツト２−２および表示ページ先頭フオーマツト
２−３に夫々設定する。

第２に、同様に、第４図に示すように53行目ま
で、10行毎に各行のフオーマツト情報を設定しな
がら、54行目のフオーマツト情報を求める。そし
て、第４図図中斜線を用いて示す領域ａ中の文字
情報を画面バツフア４上に編集処理して展開す
る。

第３に、第２の状態のもとで、例えば前行スク
ロールが指示され、53行目を表示させたい場合、
表示開始行（54行目）以前の最も近い中間フオー
マツト部２中の51行目のフオーマツト情報を基に
して当該53行目に表示すべき文書を迅速に編集処
理することができる。即ち、従来は当該ページの
先頭行から53行分の編集処理を行う必要があつた
のに、本発明によれば51行から僅か２行分の編集
処理を行えばよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、各ペー
ジの所定行毎に当該行に対応づけてフオーマツト
情報を記憶させる構成を採用しているため、前行
スクロールを行つた場合等に、迅速に編集処理を
行つて所望の行の文書を表示させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理的構成図、第２図は本発
明の１実施例構成図、第３図は本発明の動作を説
明するフローチヤート、第４図は本発明の具体例
を示す。 図中、１はテキスト部、２は中間フオーマツト
部、３は仮想編集部、４は画面バツフアを表す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 文字情報を編集処理して表示する文書編集処
   理方式において、 文字情報を格納するテキスト部１と、 このテキスト部１に格納されている文字情報を
   編集処理して画像情報を生成するために必要なフ
   オーマツト情報を所定行毎に格納する中間フオー
   マツト部２と、 この中間フオーマツト部２に格納されているフ
   オーマツト情報に基づいて前記テキスト部１に保
   持されている文字情報を順次編集処理する仮想編
   集部３と、 この仮想編集部３によつて順次編集処理された
   画像情報を格納する画面バツフア４とを備え、 この画面バツフア４に格納された画像情報を表
   示するよう構成したことを特徴とする文書編集処
   理方式。