JPH0570412A - 光学活性なβ−アミノアルコールの製造方法 - Google Patents

光学活性なβ−アミノアルコールの製造方法

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JPH0570412A
JPH0570412A JP3310278A JP31027891A JPH0570412A JP H0570412 A JPH0570412 A JP H0570412A JP 3310278 A JP3310278 A JP 3310278A JP 31027891 A JP31027891 A JP 31027891A JP H0570412 A JPH0570412 A JP H0570412A
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JP3310278A
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Kazuo Achinami
一雄 阿知波
Masakazu Yuya
政和 油谷
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Fuji Yakuhin Kogyo KK
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Fuji Yakuhin Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学活性な3−アミノ−1−フェニルプロパ
ノール類を効率よく製造する。 【構成】 1−フェニル−3−アミノプロパノン類の鉱
酸塩を不斉水素化するにあたり、触媒として使用する金
属錯体化合物における配位子として光学活性N−置換−
2−ジアリールホスフィノメチル−4−ジシクロヘキシ
ルホスフィノピロリジン類を用いることにより、光学活
性な3−アミノ−1−フェニルプロパノール類の鉱酸塩
を効率よく製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬品製造中間体として
有用な光学活性な3−アミノ−1−フェニルプロパノー
ル類の鉱酸塩の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に光学活性な[R]−(−)−3−
アリールオキシ−3−フェニルプロピルアミン類はラセ
ミ体よりも優れた薬理作用を有することが知られてい
る。3−アリールオキシ−3−フェニルプロピルアミン
類は3−アミノ−1−フェニルプロパノール類より容易
に製造出来、光学活性な3−アミノ−1−フェニルプロ
パノール類を用いれば、光学活性な3−アリールオキシ
−3−フェニルプロピルアミン類が製造出来ることは公
知である(Y.Gao,K.B.Sharpless,
J.Org.Chem.,53,4081(198
8))。
【0003】光学活性な3−アミノ−1−フェニルプロ
パノール類の製造方法としては従来以下に記述する方法
等が知られている。桂皮アルコールをいわゆるシャープ
レス酸化して光学活性な2,3−エポキシ桂皮アルコー
ルとし、これをRed−Alで還元して1,3−ジオー
ルとし、1位をメシル化後、アミンと反応させることに
よる方法(Y.Gao,K.B.Sharpless,
J.Org.Chem.,53,4081(198
8))。3−クロロプロピオフェノンを触媒として光学
活性なオキシアゾボロリジンの存在下ボラン還元して光
学活性な3−クロロ−1−フェニルプロパノールとし、
ヨウ化ソーダで処理後、アミンと反応させる方法(E.
J.Corey,G.A.Reichard,Tetr
ahedron Lett.,30,5207(198
9))。3−フェニル−3−オキソプロピオン酸エステ
ルを発酵法により光学活性な3−ヒドキシ−3−フェニ
ルプロピオン酸エステルとし、アミド化後、還元する方
法(A.Kumar,D.H.Ner,S.Y.Dik
e,Tetrahedron Lett.,32,19
01(1991))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
方法は触媒としての光学活性体の効率が悪かったり、高
価な光学活性体を多量に必要としたり、高価な還元剤を
試薬として多量に使用している等の問題点を有してい
て、工業的製造法として適しているとは考えられない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは下記一般式
[1]
【0006】
【化5】
【0007】(式中 Phはフェニル基であり、R
はそれぞれ異なるか又は同一である、水素原子、炭
素数1〜4である低級アルキル基又はベンジル基を表わ
す)で表わされる1−フェニル−3−アミノプロパノン
類の鉱酸塩を、不斉水素化するにあたり、触媒として使
用する金属錯体化合物における配位子として、一般式
[2]
【0008】
【化6】
【0009】又は、一般式[2’]
【0010】
【化7】
【0011】(式中、Rは水素原子、−COR’、−
COOR”、−CONHR”’であり、R’、R”及び
R”’,は、それぞれアルキル基又はアリール基を表わ
し、Rは低級アルキル基、アルコキシ基、ジアルキル
アミノ基から選ばれた置換基の1〜3個を有していても
よいフェニル基、Rはシクロヘキシル基を表わす)で
表わされる光学活性ホスフィノピロリジン化合物を配位
子として用い不斉水素化を行ったところ、高効率的に、
光学純度の高い一般式[3]
【0012】
【化8】
【0013】(式中のPh、R、Rは前記の意味を
有し、※は不斉炭素を表わす)で表わされる光学活性な
3−アミノ−1−フェニルプロパノール類の鉱酸塩を製
造しうることを見いだし本発明を完成した。
【0014】本発明で使用する前記一般式[2]又は
[2’]で表わされる光学活性ピロリジンビスホスフィ
ン化合物において、式中のRは水素原子、−CO
R’、−COOR”、−CONHR”’であり、R’、
R”及びR”’は、それぞれアルキル基 又はアリール
基であり、アルキル基の例としてはC〜Cのアルキ
ル基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル基等があげられ、アリール基の例として、フェニル
基、ピリジル基があげられる。これらのアルキル基又は
アリール基は、置換基として弗素や塩素のハロゲン原
子、水酸基、アルキル基、アミノ基又はアルコキシ基な
どを有することができる。Rは、低級アルキル基、ア
ルコキシ基、ジアルキルアミノ基から選ばれた置換基の
1〜3個を有していてもよいフェニル基であり、例え
ば、フェニル、4−(ジメチルアミノ)フェニル、2−
メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3,5−ジ
メチル−4−メトキシフェニル、2−トリル、4−トリ
ル、3,5−ジメチルフェニル基があげられる。R
シクロヘキシル基である。
【0015】本発明に係る前記一般式[2]又は
[2’]で表わされる光学活性ピロリジンビスホスフィ
ン化合物の具体的な例としては、(2S,4S)−N−
tert−ブトキシカルボニル−2−ジフェニルホスフ
ィノメチル−4−ジシクロヘキシルホスフィノピロリジ
ン、(2S,4S)−N−アセチル−2−ジフェニルホ
スフィノメチル−4−ジシクロヘキシルホスフィノピロ
リジン、(2S,4S)−N−メチルカルバモイル−2
−ジフェニルホスフィノメチル−4−ジシクロヘキシル
ホスフィノピロリジン、(2S,4S)−N−メトキシ
カルボニル−2−ジフェニルホスフィノメチル−4−ジ
シクロヘキシルホスフィノピロリジン、(2S,4S)
−N−フェノキシカルボニル−2−ジフェニルホスフィ
ノメチル−4−ジシクロヘキシルホスフィノピロリジ
ン、(2R,4R)−N−メチルカルバモイル−2−ジ
フェニルホスフィノメチル−4−ジシクロヘキシルホス
フィノピロリジン、(2S,4S)−N−メチルカルバ
モイル−2−ビス(3,5−ジメチルフェニル)ホスフ
ィノメチル−4−ジシクロヘキシルホスフィノピロリジ
ン、(2S,4S)−N−tert−ブトキシカルボニ
ル−2−ビス(2−メトキシフェニル)ホスフィノメチ
ル−4−ジシクロヘキシルホスフィノピロリジン、(2
S,4S)−N−tert−ブトキシカルボニル−2−
ビス(3−メトキシフェニル)ホスフィノメチル−4−
ジシクロヘキシルホスフィノピロリジン、(2S,4
S)−N−tert−ブトキシカルボニル−2−ビス
(4−メトキシフェニル)ホスフィノメチル−4−ジシ
クロヘキシルホスフィノピロリジン、(2S,4S)−
N−tert−ブトキシカルボニル−2−ビス(4−ジ
メチルアミノフェニル)ホスフィノメチル−4−ジシク
ロヘキシルホスフィノピロリジン等を挙げることが出
来、これらの化合物は、本発明者らが先に特許出願した
方法(特開昭64−19085、特開平2−13149
3)により製造することが出来る。
【0016】本発明で用いる触媒は、前記一般式[2]
又は[2’]で表わされる光学活性ピロリジンビスホス
フィン化合物を配位子とするロジウムなどの金属錯体で
あり、このものは、例えば、光学活性ピロリジンビスホ
スフィン化合物と、1価のロジウムのオレフィン錯体と
から容易に調製することができる。1価のロジウムのオ
レフィン錯体としては、例えば、ロジウム−1,5−シ
クロオクタジエン−クロル錯体、ロジウム−1,5−シ
クロオクタジエン−テトラフルオロホウ酸錯体、ロジウ
ム−1,5−シクロオクタジエン−ヘキサフロロリン酸
錯体、ロジウム−ノルボルナジエン−クロル錯体を挙げ
ることができる。触媒の調製は、反応系内に直接光学活
性ピロリジンビスホスフィン化合物とロジウムのオレフ
ィン錯体とを加えてもよく、光学活性ピロリジンビスホ
スフィン化合物とロジウムのオレフィン錯体を不活性溶
媒中で配位させて触媒を調製したものを使用することも
できる。さらには、上記触媒調製時に、不活性ガス雰囲
気下、トリフロロ酢酸銀、トリフロロ酢酸テトラブチル
アンモニウム、パーフロロプロピオン酸テトラブチルア
ンモニウム、クロロジフロロ酢酸テトラブチルアンモニ
ウム等の塩を加えて、新たな錯体としたものも使用でき
る。ロジウムと光学活性ピロリジンビスホスフィン化合
物の比は1対0.5〜5であり、好ましくは1対1〜2
である。
【0017】使用する配位子である光学活性ピロリジン
ビスホスフィン化合物の2,4位の配位により、水素化
して得られる化合物の配位が決定され、前記一般式
[2]で表わされる立体配位が(2S,4S)の配位子
を用いれば(R)体が得られ、一般式[2’]で表わさ
れる立体配位が(2R,4R)の配位子を用いれば
(S)体が得られる。
【0018】本発明の方法によって不斉水素化される前
記一般式[1]で表わされる1−フェニル−3−アミノ
プロパノン類において、Phはフェニル基である。
、Rはそれぞれ異なるか又は同一である、水素原
子、炭素数1〜4である低級アルキル基又はベンジル基
であり、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、ベンジル基を挙げることが出来る。1−フェニル
−3−アミノプロパノン類の鉱酸塩は例えば、特開平2
−218661の方法や、本発明者らが新たに開発した
方法(参考例に記述)により容易に製造できる。
【0019】ロジウムと1−フェニル−3−アミノプロ
パノン類[1]の鉱酸塩のモル比は1対100〜1,0
00,000であり、還元速度、光学純度を勘案しその
割合を選択する。本反応で用いる1−フェニル−3−ア
ミノプロパノン類[1]の鉱酸塩を構成する鉱酸は、塩
酸、臭化水素酸、硫酸等を挙げることが出来、好ましく
は塩酸である。
【0020】本反応で使用する溶媒はメタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、又
は水とアルコール類の混合溶媒が好ましい。不斉水素化
は 水素圧1〜150気圧、温度0〜150℃、時間
0.5〜100時間で行うことが出来る。不斉水素化反
応後、溶媒を留去し、又はしないまま、水を加え光学活
性な3−アミノ−1−フェニルプロパノール類[3]の
鉱酸塩を溶解した後、濾過することにより、触媒を回収
することができる。不斉水素化反応液、又は上記濾液を
濃縮乾固すれば光学活性な3−アミノ−1−フェニルプ
ロパノール類[3]の鉱酸塩結晶を得ることが出来る。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法は従来の光学活性な3−ア
ミノ−1−フェニルプロパノール類の製造方法に比べ、
極めて少量の触媒を用い、効率よく得られる事から特に
工業的製造法として有用である。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0023】
【実施例1】ロジウム−1,5−シクロオクタジエン−
クロル錯体1.23mg、(2S,4S)−N−メチル
カルバモイル−2−ジフェニルホスフィノメチル−4−
ジシクロヘキシルホスフィノピロリジン(MCCPM)
3.1mgを、脱ガスしたメタノール5mlにアルゴン
雰囲気下溶解する。その1.25ml、及び脱ガスした
メタノール20ml、1−フェニル−3−ベンジルメチ
ルアミノプロパノン塩酸塩362mgを100mlオー
トクレーブに入れ、30気圧の水素圧とし、50℃で4
8時間攪拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧濃縮し白
色固体の(R)−3−ベンジルメチルアミノ−1−フェ
ニルプロパノール塩酸塩をほぼ化学収率100%で得
た。 H−NMRでカルボニル基が100%還元され
ていることを確認した。光学純度の決定は塩酸塩に0.
5N苛性ソーダを加え、エーテルで抽出し塩酸塩フリー
とし、塩化ベンゾイルで処理してベンゾエートとし、こ
れをダイセル社製キラルセルOJを用い、イソプロパノ
ール:n−ヘキサン=1:9を 1.0ml/分、UV
254nmで行い、(R)−3−ベンジルメチルアミノ
−1−フェニルプロパノールとして90.8%eeであ
ることを確認した。(以下、実施例2〜6においても上
記と同様な方法で光学純度を決定した)
【0024】
【実施例2】実施例1においてMCCPMの代わりに
(2S,4S)−N−メチルカルバモイル−2−ビス
(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィノメチル−4−
ジシクロヘキシルホスフィノピロリジン(MCCXM)
3.3mgを用いた以外は同様の操作を行い、(R)−
3−ベンジルメチルアミノ−1−フェニルプロパノール
塩酸塩をほぼ化学収率100%で得た。 H−NMR
でカルボニル基が100%還元されていることを確認し
た。光学純度は81.9%eeであった。
【0025】
【実施例3】実施例1においてMCCPMの代わりに
(2S,4S)−N−tert−ブトキシカルボニル−
2−ジフェニルホスフィノメチル−4−ジシクロヘキシ
ルホスフィノピロリジン(BCPM)3.4mgを用い
た以外は同様の操作を行い、(R)−3−ベンジルメチ
ルアミノ−1−フェニルプロパノール塩酸塩をほぼ化学
収率100%で得た。 H−NMRでカルボニル基が
100%還元されていることを確認した。光学純度は8
2.5%eeであった。
【0026】
【実施例4】実施例1において1−フェニル−3−ベン
ジルメチルアミノプロパノン塩酸塩の代わりに1−フェ
ニル−3−メチルアミノプロパノン塩酸塩250mgを
用いた以外は同様の操作を行い、(R)−3−メチルア
ミノ−1−フェニルプロパノール塩酸塩をほぼ化学収率
100%で得た。 H−NMRでカルボニル基が10
0%還元されていることを確認した。光学純度は79.
8%eeであった。
【0027】
【実施例5】実施例2において1−フェニル−3−ベン
ジルメチルアミノプロパノン塩酸塩の代わりに1−フェ
ニル−3−メチルアミノプロパノン塩酸塩250mgを
用いた以外は同様の操作を行い、(R)−3−メチルア
ミノ−1−フェニルプロパノール塩酸塩をほぼ化学収率
100%で得た。 H−NMRでカルボニル基が10
0%還元されていることを確認した。光学純度は71.
4%eeであった。
【0028】
【実施例6】実施例3において1−フェニル−3−ベン
ジルメチルアミノプロパノン塩酸塩の代わりに1−フェ
ニル−3−メチルアミノプロパノン塩酸塩250mgを
用いた以外は同様の操作を行い、(R)−3−メチルア
ミノ−1−フェニルプロパノール塩酸塩をほぼ化学収率
100%で得た。 H−NMRでカルボニル基が10
0%還元されていることを確認した。光学純度は67.
5%eeであった。
【0029】
【参考例】
1−フェニル−3−メチルアミノプロパノン塩酸塩の合
成 1−フェニル−3−ベンジルメチルアミノプロパノン
(13.0g)とエチレングリコール(6.8g)をベ
ンゼン(50ml)に溶解し、p−トルエンスルホン酸
1水和物(13.6g)を加え水分離装置をつけ4時間
還流煮沸した。氷冷下、10N苛性ソーダ水溶液を加え
アルカリ性とした後、水(60ml)を加え分液する。
水層部はエーテル(50ml×3回)で抽出し、先のベ
ンゼン層と合わせ無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃
縮した。これをメタノール(100ml)に溶解し、5
%パラジウム−炭素(7g)を加え水素雰囲気下室温で
20時間攪拌した。触媒を濾去後、減圧濃縮した。これ
をベンゼン(10ml)に溶解し、30%塩酸(50m
l)を加え室温で2時間撹拌した。氷冷下、10N苛性
ソーダ水溶液を加えアルカリ性とした後、ベンゼン(1
00ml×3回)で抽出し、更にエーテル(50ml×
3回)で抽出し、先のベンゼン層と合わせ無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥、減圧濃縮した。これをエーテル(12
0ml)に溶解し、塩化水素ガスを吹き込んだ。減圧濃
縮後、エーテル(100ml)を加え数分攪拌後傾斜法
で溶媒を除き減圧濃縮、乾燥した。これをシリカゲルカ
ラムクロマト精製(展開溶媒:ジクロロメタン/メタノ
ール=20/1)し、白色固体の1−フェニル−3−メ
チルアミノプロパノン塩酸塩3.0gを得た。融点12
5〜128℃、H−NMRδ (CDCl):
2.67(3H,s,NCH),3.23−3.73
(4H,m,−CHCH−),7.17−7.6
2,7.78−8.01(5H,m,Ar−H).

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[1] 【化1】 (式中、Phはフェニル基であり、R、Rはそれぞ
    れ異なるか又は同一である、水素原子、炭素数1〜4で
    ある低級アルキル基又はベンジル基を表わす)で表わさ
    れる1−フェニル−3−アミノプロパノンの鉱酸塩を、
    不斉水素化するにあたり、触媒として使用する金属錯体
    化合物における配位子として、一般式[2] 【化2】 又は、一般式[2’] 【化3】 (式中、Rは水素原子、−COR’、−COOR”、
    −CONHR”’であり、R’、R”及びR”’は、そ
    れぞれアルキル基又はアリール基を表わし、Rは低級
    アルキル基、アルコキシ基、ジアルキルアミノ基から選
    ばれた置換基の1〜3個を有していてもよいフェニル
    基、Rはシクロヘキシル基を表わす)で表わされる光
    学活性ホスフィノピロリジン化合物を用いることを特徴
    とする、一般式[3] 【化4】 (式中のPh、R、Rは前記の意味を有し、※は不
    斉炭素を表わす)で表わされる光学活性な3−アミノ−
    1−フェニルプロパノール類の鉱酸塩の製造方法。
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