JP2858015B2 - 光学活性な1―アルキルアミノ―3―アリールオキシ―2―プロパノール類の製造方法 - Google Patents

光学活性な1―アルキルアミノ―3―アリールオキシ―2―プロパノール類の製造方法

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JP2858015B2 JP1226269A JP22626989A JP2858015B2 JP 2858015 B2 JP2858015 B2 JP 2858015B2 JP 1226269 A JP1226269 A JP 1226269A JP 22626989 A JP22626989 A JP 22626989A JP 2858015 B2 JP2858015 B2 JP 2858015B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は医薬品として有用な光学活性な1−アルキル
アミノ−3−アリールオキシ−2−プロパノール又は、
その鉱酸塩の製造方法に関する。
[従来の技術] 一般に光学活性な[S]−(−)−1−アルキルアミ
ノ−3−アリールオキシ−2−プロパノールはラセミ体
よりも優れた薬理作用を有することが知られている。
1−アルキルアミノ−3−アリールオキシ−2−プロ
パノールの光学活性体の製造方法としては従来、ジアス
テレオマー性尿素誘導体の分割による方法(特開昭59−
80616)、光学活性な1−アルキルアミノ−2,3−プロパ
ンジオール−N−カルボキシレートより合成する方法
(特開昭57−32254)、光学活性なグリシジル トシレ
ートより合成する方法(J.Org.Chem.,51巻3710頁1986
年)や光学活性な5−ヒドロキシメチル−3−アルキル
−2−オキサゾリジノンより合成する方法(Agrc.Biol.
Chem.,49巻207頁1985年)などが知られている。
しかしながら、これらの方法は効率が悪い、高価な光
学活性体を原料として使用しているという問題点を有し
ていた。
[問題を解決するための手段] 本発明者らは先に、N−アルキルフェナシルアミン鉱
酸塩を一般式、 (式中、R3は、水素原子、−COR′、−COOR″、−CONHR
、−SO2R′又は−PO(R″)であり、R′、
R″、R、R′およびR″は、それぞれアルキル
基又はアリール基を表わし、R4は、低級アルキル基、ア
ルコキシ基、ジアルキルアミノ基から選ばれた置換基の
1〜3個を有していてもよいフェニル基、R5はシクロヘ
キシル基又は低級アルキル基、アルコキシ基、ジアルキ
ルアミノ基から選ばれた置換基の1〜3個を有している
フェニル基を表わす)で表わされる光学活性ピロリジン
ビスホスフィン化合物のいくつかを配位子としたロジウ
ム触媒を用いて不斉水素化を行い高効率的に光学活性な
2−アルキルアミノ−1−フェニルエタノール塩酸塩が
得られることを見いだした(Tetrahedron Lett.,30巻36
3頁1989年)。
そこで、一般式、 (式中、Arは低級アルキル基、シクロアルキル基、低級
アルコキシ基、低級アルコキシ置換低級アルキレン基、
ハロゲン基、カルバモイル置換低級アルキレン基もしく
はアセトアミノ基から選ばれた置換基の1〜3個を有し
ていてもよいアリール基、又はインデニル基であり、
R1、R2はそれぞれ異なるか又は同一である水素原子、炭
素数1〜5である低級アルキル基又はベンジル基を表わ
す)で表わされる1−アルキルアミノ−3−アリールオ
キシ−2−プロパノンの鉱酸塩を、同様に一般式[II
I]又は[III′]で表わされる光学活性ピロリジンビス
ホスフィン化合物を配位子としたロジウム触媒を用いて
不斉水素化を行ったところ、一般式、 (式中、Ar、R1及びR2はそれぞれ前記と同意義を表わ
し、※は不斉炭素を表わす)で表わされる光学活性な1
−アルキルアミノ−3−アリールオキシ−2−プロパノ
ールが光学純度よく得られることを見いだした。
N−アルキルフェナシルアミン塩酸塩を、例えば(2
S,4S)−N−メチルカルバモイル−4−ジシクロヘキシ
ルホスフィノ−2−ジフェニルホスフィノメチルピロリ
ジン(MCCPM)−ロジウム触媒で不斉水素化した場合、
光学活性な2−アルキルアミノ−1−フェニルエタノー
ル塩酸塩は医薬品として用いられることの多い(R)−
(−)体ではなく、(S)−(+)体であったが、1−
アルキルアミノ−3−アリールオキシ−2−プロパノン
塩酸塩[II・塩酸塩]を同様にMCCPM−ロジウム触媒で
不斉水素化を行ったところ大変好運なことに、得られた
1−アルキルアミノ−3−アリールオキシ−2−プロパ
ノール[I]は医薬品として用いられることの多い
(S)−(−)体であることが判明した。
すなわち、天然の入手容易なL−ヒドロキシプロリン
より容易に製造可能な、一般式[III]で表わされる光
学活性ピロリジンビスホスフィン化合物を触媒量用い
(S)−(−)−1−アルキルアミノ−3−アリールオ
キシ−2−プロパノール[I]を効率よく製造し得る方
法を見いだした。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の方法によって不斉水素化される前記一般式
[II]で表わされる1−アルキルアミノ−3−アリール
オキシ−2−プロパノンにおいて、Arは芳香族性をもつ
環を少なくとも1個もち、とりわけ芳香族性をもつ環の
環炭素原子を通じて酸素原子と結合する単環または多環
の炭素環式の基であり、例えば、Arは炭素数1〜5であ
る低級アルキル基、炭素数3〜6であるシクロアルキル
基、炭素数1〜5である低級アルコキシ基、炭素数1〜
5である低級アルコキシ置換低級アルキレン基、ハロゲ
ン基、カルバモイル置換炭素数1〜5である低級アルキ
レン基もしくはアセトアミノ基から選ばれた置換基の1
〜3個を有していてもよいアリール基、又はインデニル
基であり、具体的には、フェニル、1−ナフチル、4−
シクロペンチルフェニル、2−メトキシフェニル、4−
メトキシフェニル、4−メトキシエチルフェニル、4−
インデニル、4−クロロフェニル、4−アセトアミノフ
ェニル、4−カルバモイルメチルフェニル基を挙げるこ
とができる。
R1、R2はそれぞれ異なるか又は同一である、水素原
子、炭素数1〜5である低級アルキル基又はベンジル基
であり、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
n−ペンチル、ベンジル基を挙げることが出来る。
1−アルキルアミノ−3−アリールオキシ−2−プロ
パノン[II]の鉱酸塩は、例えば、参考例の方法で製造
できる。
前記一般式[III]又は[III′]で表わされる光学活
性ピロリジンビスホスフィン化合物において、式中の
R′、R″、R、R′およびR″各アルキル基の
例としてはC1〜C6のアルキル基、例えば、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル基等があげられ、アリール基の例
として、フェニル基、ピリジル基があげられる。これら
のアルキル基又はアリール基は、置換基として弗素や塩
素のハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アミノ基又は
アルコキシ基などを有することができる。
R4は、低級アルキル基、アルコキシ基、ジアルキルア
ミノ基から選ばれた置換基の1〜3個を有していてもよ
いフェニル基であり、例えば、フェニル、4−(ジメチ
ルアミノ)フェニル、2−メトキシフェニル、4−メト
キシフェニル、3,5−ジメチル−4−メトキシフェニ
ル、2−トリル、4−トリル基があげられる。
R5はシクロヘキシル基又は低級アルキル基、アルコキ
シ基、ジアルキルアミノ基から選ばれた置換基の1〜3
個を有しているフェニル基であり、例えば、シクロヘキ
シル、4−(ジメチルアミノ)フェニル、2−メトキシ
フェニル、4−メトキシフェニル、3,5−ジメチル−4
−メトキシフェニル、2−トリル、4−トリル基があげ
られる。
本発明に係る前記一般式[III]又は[III′]で表わ
される光学活性ピロリジンビスホスフィン化合物として
は、(2S,4S)−N−tert−ブトキシカルボニル−4−
ジシクロヘキシルホスフィノ−2−ジフェニルホスフィ
ノメチルピロリジン、(2S,4S)−N−アセチル−4−
ジシクロヘキシルホスフィノ−2−ジフェニルホスフィ
ノメチルピロリジン、(2S,4S)−N−メチルカルバモ
イル−4−ジシクロヘキシルホスフィノ−2−ジフェニ
ルホスフィノメチルピロリジン、(2S,4S)−N−メト
キシカルボニル−4−ジシクロヘキシルホスフィノ−2
−ジフェニルホスフィノメチルピロリジン、(2S,4S)
−N−フェノキシカルボニル−4−ジシクロヘキシルホ
スフィノ−2−ジフェニルホスフィノメチルピロリジ
ン、(2R,4R)−N−メチルカルバモイル−4−ジシク
ロヘキシルホスフィノ−2−ジフェニルホスフィノメチ
ルピロリジン、(2S,4S)−N−tert−ブトキシカルボ
ニル−4−ビス(2−メトキシフェニル)ホスフィノ−
2−ビス(2−メトキシフェニル)ホスフィノメチルピ
ロリジン、(2S,4S)−N−tert−ブトキシカルボニル
−4−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィノ
−2−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィノ
メチルピロリジン、(2S,4S)−N−tert−ブトキシカ
ルボニル−4−ビス(3,5−ジメチル−4−メトキシフ
ェニル)ホスフィノ−2−ビス(3,5−ジメチル−4−
メトキシフェニル)ホスフィノメチルピロリジン、(2
S,4S)−N−tert−ブトキシカルボニル−4−ビス(3,
5−ジメチル−4−メトキシフェニル)ホスフィノ−2
−ジフェニルホスフィノメチルピロリジンを挙げること
が出来、これらの化合物は、本発明者らが先に特許出願
した方法(特開昭63−5094、特願昭63−53384)等によ
り製造することが出来る。
本発明で用いる触媒は、前記一般式[III]又は[II
I′]で表わされる光学活性ピロリジンビスホスフィン
化合物を配位子とするロジウムなどの金属錯体であり、
このものは、例えば、光学活性ピロリジンビスホスフィ
ン化合物と、1価のロジウムのオレフィン錯体とから容
易に調製することができる。
1価のロジウムのオレフィン錯体としては、例えば、
ロジウム−1,5−シクロオクタジエン−クロル錯体、ロ
ジウム−1,5−シクロオクタジエン−テトラフルオロホ
ウ酸錯体、ロジウム−1,5−シクロオクタジエン−ヘキ
サフロロリン酸錯体、ロジウム−ノルボルナジエン−ク
ロル錯体を挙げることができる。
触媒の調製は、反応系内に直接光学活性ピロリジンビ
スホスフィン化合物とロジウムのオレフィン錯体とを加
えてもよく、光学活性ピロリジンビスホスフィン化合物
とロジウムのオレフィン錯体を不活性溶媒中で配位させ
て触媒を調製したものを使用することもできる。
さらには、上記触媒調製時に、不活性ガス雰囲気下、
トリフロロ酢酸銀、トリフロロ酢酸テトラブチルアンモ
ニウム、パーフロロプロピオン酸テトラブチルアンモニ
ウム、クロロジフロロ酢酸テトラブチルアンモニウム等
の塩を加えて、新たな錯体としたものも使用できる。
ロジウムと光学活性ピロリジンビスホスフィン化合物
の比は1対0.5〜10であり、好ましくは1対1〜5であ
る。
使用する配位子である光学活性ピロリジンビスホスフ
ィン化合物の2,4位の配位により水素化して得られる化
合物の配位が決定され、前記一般式[III]で表わされ
る(2S,4S)の配位子を用いればS体が得られ、一般式
[III′]で表わされる(2R,4R)の配位子を用いればR
体が得られる。
ロジウムと1−アルキルアミノ−3−アリールオキシ
−2−プロパノン類[II]の鉱酸塩のモル比は1対100
〜1,000,000、好ましくは、1対1,000〜100,000であ
る。
本反応で用いる1−アルキルアミノ−3−アリールオ
キシ−2−プロパノンの鉱酸塩を構成する鉱酸は、塩
酸、臭化水素酸、硫酸等を挙げることが出来る。
本反応で使用する溶媒はメタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール等のアルコール類、又は水とアル
コール類の混合溶媒が好ましい。
不斉水素化は水素圧1〜150気圧、温度0〜150℃、時
間0.5〜100時間で行うことが出来る。
不斉水素化反応後、溶媒を留去し、又はしないまま、
水を加え1−アルキルアミノ−3−アリールオキシ−2
−プロパノール鉱酸塩を溶解した後、過することによ
り、触媒を回収することができる。不斉水素化反応液、
又は上記液を濃縮乾固すれば1−アルキルアミノ−3
−アリールオキシ−2−プロパノール鉱酸塩結晶を得る
ことが出来る。
不斉水素化反応液、又は、上記液を濃縮後、又は濃
縮しないまま苛性ソーダ等のアルカリにて液性をpH9〜1
4とし析出した結晶を取するか、又は、エーテルやク
ロロホルム等の有機溶媒にて抽出、濃縮することによ
り、光学活性な1−アルキルアミノ−3−アリールオキ
シ−2−プロパノールを得ることができる。
上記のようにして得られた光学活性な1−アルキルア
ミノ−3−アリールオキシ−2−プロパノールの光学純
度が所望の値ではない場合は、例えば、再結晶法、光学
活性カラム(ダイセル社製キラルセルOD等)を用いたHP
LC法により光学純度を上げることができる。
[発明の効果] 本発明の方法は従来の光学活性な1−アルキルアミノ
−3−アリールオキシ−2−プロパノールの製造方法に
比し、純度、収率の両面において遥かに優れ、しかも工
程が短いことから特に工業的製造法として有用である。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 ロジウム−1,5−ジクロオクタジエン−クロル錯体0.4
9mg、(2S,4S)−N−メチルカルバモイル−2−ジフェ
ニルホスフィノメチル−4−ジシクロヘキシルホスフィ
ノピロリジン(MCCPM)1.25mgを、脱ガスしたメタノー
ル10mlにアルゴン雰囲気下溶解する。その1ml、及び脱
ガスしたメタノール20ml、1−イソプロピルアミノ−3
−(1−ナフチル)オキシ−2−プロパノン塩酸塩5.88
g、トリエチルアミン1.01mgを100mlオートクレーブに入
れ、20気圧の水素圧とし、50℃で20時間撹拌する。反応
液を減圧濃縮乾固し白色固体の(S)1−イソプロピル
アミノ−3−(1−ナフチル)オキシ−2−プロパノー
ル塩酸塩5.91gを得た。−NMRでカルボニル基が100%
還元されていることをメチレンのプロトンシグナルによ
り確認した。白色固体100mgを5%苛性ソーダ水溶液5ml
に溶解し、クロロホルムで抽出、食塩水で洗浄、無水硫
酸マグネシウムで乾燥しHPLC用サンプルとした。
光学純度の決定はダイセル社製キラルセルODを用い、
イソプロパノール:n−ヘキサン=1:10を1.0ml/分、UV25
4nmで行い、(S)−1−イソプロピルアミノ−3−
(1−ナフチル)オキシ−2−プロパノールとして90.8
%eeであった。
絶対配置は旋光度及びナフトールと(S)−グリシジ
ルトシレートから(S)−1−イソプロピルアミノ−3
−(1−ナフチル)オキシ−2−プロパノール塩酸塩を
合成(J.Org.Chem.,51巻3710頁.1986年参照)し比較検
討して決定した。
上記(S)−1−イソプロピルアミノ−3−(1−ナ
フチル)オキシ−2−プロパノール塩酸塩1.0gを温時最
小限のメタノールで溶解後、ジエチルエーテルを僅かに
白濁するまで添加し一夜室温にて放置晶出する。結晶を
取乾燥したものは光学純度100%であった。
(以下、実施例2〜5においても上記と同様な方法で光
学純度を決定した) 実施例2 1−イソプロピルアミノ−3−(1−ナフチル)オキ
シ−2−プロパノン塩酸塩5.88gに代え1−イソプロピ
ルアミノ−3−(4−メトキシエチルフェニル)オキシ
−2−プロパノン塩酸塩6.04gを実施例1と同様に反
応、後処理を行い(S)−1−イソプロピルアミノ−3
−(4−メトキシエチルフェニル)オキシ−2−プロパ
ノール塩酸塩5.89gを得た。
光学純度93.1%eeであった。
実施例1と同様に再結晶を行い、光学純度100%の
(S)−1−イソプロピルアミノ−3−(4−メトキシ
エチルフェニル)オキシ−2−プロパノール塩酸塩を得
た。
実施例3 1−イソプロピルアミノ−3−(1−ナフチル)オキ
シ−2−プロパノン塩酸塩5.88gに代え1−ベンジルア
ミノ−3−(4−メトキシフェニル)オキシ−2−プロ
パノン塩酸塩6.44gを実施例1と同様に反応、後処理を
行い(S)−1−ベンジルアミノ−3−(4−メトキシ
フェニル)オキシ−2−プロパノール塩酸塩6.41gを得
た。
光学純度97.4%eeであった。
実施例1と同様に再結晶を行い、光学純度100%の
(S)−1−ベンジルアミノ−3−(4−メトキシフェ
ニル)オキシ−2−プロパノール塩酸塩を得た。
実施例4 1−イソプロピルアミノ−3−(1−ナフチル)オキ
シ−2−プロパノン塩酸塩5.88gに代え1−ベンジルア
ミノ−3−(3,5−ジメチルフェニル)オキシ−2−プ
ロパノン塩酸塩6.40gを実施例1と同様に反応、後処理
を行い(S)−1−ベンジルアミノ−3−(3,5−ジメ
チルフェニル)オキシ−2−プロパノール塩酸塩6.40g
を得た。
光学純度94.9%eeであった。
実施例1と同様に再結晶を行い、光学純度100%の
(S)−1−ベンジルアミノ−3−(3,5−ジメチルフ
ェニル)オキシ−2−プロパノール塩酸塩を得た。
実施例5 1−イソプロピルアミノ−3−(1−ナフチル)オキ
シ−2−プロパノン塩酸塩5.88gに代え1−イソプロピ
ルアミノ−3−フェニルオキシ−2−プロパノン塩酸塩
6.40gを実施例1と同様に反応、後処理を行い(S)−
1−イソプロピルアミノ−3−フェニルオキシ−2−プ
ロパノール塩酸塩6.37gを得た。
光学純度86.6%eeであった。
実施例1と同様に再結晶を行い、光学純度100%の
(S)−1−イソプロピルアミノ−3−フェニルオキシ
−2−プロパノール塩酸塩を得た。
参考例1 メタノール200mlにナトリウムメチラート5.94gを溶解
し、系内をアルゴン雰囲気とする。室温下α−ナフトー
ル14.42gをメタノール50mlに溶解した液を滴下し、さら
に30分間撹拌する。
エピクロルヒドリン9.25gを滴下後、加熱、還流煮沸
8時間を行う。
減圧濃縮後、水100mlを加えジエチルエーテルにて3
回抽出する。
有機層を食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥、濃縮する。
イソプロピルアミン40ml、水2mlを加え加熱、還流煮
沸2.5時間行う。ジエチルエーテルにて抽出、食塩水に
て洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮乾固定
し、(±)−1−イソプロピルアミノ−3−(1−ナフ
チル)オキシ−2−プロパノール25.89gを得た。
この12.0gをベンゼン200mlに溶解後ピリジニウムクロ
ロクロメート−アルミナ(Synthesis,223頁1980年の方
法により調製)100g(0.1モル)を加え、60℃で一夜撹
拌する。
不溶物を過、ベンゼン200mlで洗浄する。液を減
圧濃縮した後、ジエチルエーテル80mlに溶解し0℃に冷
却、塩化水素ガスを吹き込む。溶媒を除いて析出した結
晶をとりメタノール10mlを加え、結晶を粉砕後0℃で一
夜放置後結晶を取、乾燥し粗1−イソプロピルアミノ
−3−(1−ナフチル)オキシ−2−プロパノン塩酸塩
8.04gを得た。これを更に数回メタノールで再結晶を行
い不斉還元用基質として用いた。
参考例2 α−ナフトールに代えp−メトキシエチルフェノール
を参考例1と同様に反応、後処理を行い1−イソプロピ
ルアミノ−3−(4−メトキシエチルフェニル)オキシ
−2−プロパノン塩酸塩を得た。
参考例3 α−ナフトールに代えo−メトキシフェノールをイソ
プロピルアミンに代えベンジルアミンを参考例1と同様
に反応、後処理を行い1−ベンジルアミノ−3−(1−
メトキシフェニル)オキシ−2−プロパノン塩酸塩を得
た。
参考例4 α−ナフトールに代え3,5−ジメチルフェノールをイ
ソプロピルアミンに代えベンジルアミンを参考例1と同
様に反応、後処理を行い1−ベンジルアミノ−3−(3,
5−ジメチルフェニル)オキシ−2−プロパノン塩酸塩
を得た。
参考例5 α−ナフトールに代えフェノールを参考例1と同様に
反応、後処理を行い1−イソプロピルアミノ−3−フェ
ニルオキシ−2−プロパノン塩酸塩を得た。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07F 9/572 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 217/30,213/00 B01J 31/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式、 (式中、Arは低級アルキル基、シクロアルキル基、低級
    アルコキシ基、低級アルコキシ置換低級アルキレン基、
    ハロゲン基、カルバモイル置換低級アルキレン基もしく
    はアセトアミノ基から選ばれた置換基の1〜3個を有し
    ていてもよいアリール基、又はインデニル基であり、R1
    又はR2はそれぞれ異なるか又は同一である、水素原子、
    炭素数1〜5である低級アルキル基又はベンジル基を表
    す)で表される1−アルキルアミノ−3−アリールオキ
    シ−2−プロパノンの鉱酸塩を、接触水素還元するにあ
    たり、触媒として使用する金属錯体化合物における配位
    子として、一般式、 (式中、R3は、水素原子、−COR′、−COOR″、−CONHR
    、−SO2R′又は−PO(R″)であり、R′、
    R″、R、R′およびR″は、それぞれアルキル
    基又はアリール基を表わし、R4は、低級アルキル基、ア
    ルコキシ基、ジアルキルアミノ基から選ばれた置換基の
    1〜3個を有していてもよいフェニル基、R5はシクロヘ
    キシル基又は低級アルキル基、アルコキシ基、ジアルキ
    ルアミノ基から選ばれた置換基の1〜3個を有している
    フェニル基を表わす)で表わされるホスフィノピロリジ
    ン化合物を用いることを特徴とする、一般式、 (式中、Ar、R1及びR2はそれぞれ前記と同意義を表わ
    し、※は不斉炭素を表わす)で表わされる光学活性な1
    −アルキルアミノ−3−アリールオキシ−2−プロパノ
    ールの製造方法であって、一般式[III]で表わされる
    (2S,4S)の配位子を用いてS体の一般式[I]を、又
    は一般式[III′]で表わされる(2R,4R)の配位子を用
    いてR体の一般式[I]を得ることを特徴とする、光学
    活性な1−アルキルアミノ−3−アリールオキシ−2−
    プロパノールの製造方法。
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