JPH0570244U - 脱穀選別装置のチャフシーブ構造 - Google Patents
脱穀選別装置のチャフシーブ構造Info
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- JPH0570244U JPH0570244U JP1071092U JP1071092U JPH0570244U JP H0570244 U JPH0570244 U JP H0570244U JP 1071092 U JP1071092 U JP 1071092U JP 1071092 U JP1071092 U JP 1071092U JP H0570244 U JPH0570244 U JP H0570244U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 チャフシーブの簡単な改造によって、処理物
においてワラ屑等の含有比率が多い箇所での選別性能を
高め、結果として二番処理物のワラ屑等の含有比率を低
くできる。 【構成】 脱穀処理物移送方向に並置された複数個の帯
板状部材15を選別揺動駆動自在な左右の枠体16に架
設するとともに、帯板状部材15の下縁から上方に屈折
するフランジ部17を連設し、かつ、フランジ部17の
帯板状部材15の下縁からの高さを、帯板状部材15に
おける左右方向での一側を他側より高くなるように構成
してある。
においてワラ屑等の含有比率が多い箇所での選別性能を
高め、結果として二番処理物のワラ屑等の含有比率を低
くできる。 【構成】 脱穀処理物移送方向に並置された複数個の帯
板状部材15を選別揺動駆動自在な左右の枠体16に架
設するとともに、帯板状部材15の下縁から上方に屈折
するフランジ部17を連設し、かつ、フランジ部17の
帯板状部材15の下縁からの高さを、帯板状部材15に
おける左右方向での一側を他側より高くなるように構成
してある。
Description
【0001】
本考案は、扱処理された後の処理物を揺動選別および送風選別する際に穀粒を 下方に漏下し、ワラ屑等を唐箕風により機外へ排出できるように構成した脱穀選 別装置のチャフシーブ構造に関する。
【0002】
従来、この種の脱穀選別装置のチャフシーブ構造としては、例えば特開平3− 22914号公報に開示されたもののように、脱穀処理物移送方向に並置された 複数個の同一形状の帯板状部材を選別揺動駆動自在な左右の枠体に架設するとと もに、その帯板状部材の下縁より上方へ屈折形成したフランジの形状も同一にし た構造のものが周知である。
【0003】
しかしながら、選別装置において、一般に、穀稈の穂先がわが位置する脱穀装 置の奥がわほど受網より漏下する処理物中におけるワラ屑等の含有比率は高くな る傾向があるため、上記従来構造のものにあっては、選別装置の左右幅方向にお いて、チャフシーブまで移送されてきた処理物に対して送風選別しても、移送処 理物でワラ屑等の含有比率が高い脱穀装置奥がわのチャフシーブでは、チャフシ ーブ間を漏下する処理物中でのワラ屑の含有比率が高いものとなり、結果的に二 番処理物のワラ屑含有比率が高くなって、この二番処理物を再度選別装置に還元 して選別処理をすると、ワラ屑等の排除が十分なされないので選別性能は低いも のとなるという欠点があった。 本考案は、上記実情に鑑みてなされたものであって、チャフシーブの簡単な改 造によって、処理物においてワラ屑等の含有比率が多い箇所での選別性能を高め 、結果として二番処理物のワラ屑等の含有比率を低くできる脱穀選別装置のチャ フシーブ構造の提供を目的とする。
【0004】
本考案にかかる脱穀選別装置のチャフシーブ構造は、上記目的を達成するため に、脱穀処理物移送方向に並置された複数個の帯板状部材を選別揺動駆動自在な 左右の枠体に架設するとともに、前記帯板状部材の下縁から上方に屈折するフラ ンジ部を連設し、かつ、前記フランジ部の前記帯板状部材の下縁からの高さを、 前記帯板状部材における左右方向での一側を他側より高くなるように構成してあ ることを特徴構成とする。 そして、前記帯板状部材のうち脱穀処理物移送方向における下手がわに位置す るものほど、そのフランジ部の前記高さが高くなるように構成しても良い。 かかる特徴構成による作用・効果は次の通りである。
【0005】
即ち、脱穀処理物のうち受網からの漏下物に含まれるワラ屑等の比率が高い、 選別装置の左右方向での穀稈穂先がわに相当する一側箇所では、ワラ屑等のチャ フシーブ間の隙間からの漏下を抑制するために、フランジ部の高さを高くして、 一方、前記一側箇所に対する他側箇所、すなわち穀稈の株元がわ箇所では、ワラ 屑等の処理物における含有比率が小さいので、穀粒分の漏下を円滑にするように チャフシーブ間の隙間を大きくするため、フランジ部の高さを低くしている。 また、脱穀処理物移送方向における下手がわほど、移送処理物におけるワラ屑 等の含有比率が高いものとなるため、脱穀処理物移送方向における下手がわほど チャフシーブ間の隙間からワラ屑等が漏下しにくくなるよう、下手がわほど前記 フランジ部の高さが高くなるようにしている。
【0006】
従って、単にチャフシーブのフランジ部の高さを脱穀装置の左右方向で異なる ように設定するだけの簡単な改造で、ワラ屑等の含有比率が大である処理物に対 してはワラ屑等が二番物に多く含まれることがないよう、チャフシーブでのワラ 屑等の漏下が抑制されるため、選別装置への二番物還元量を少なくできること等 と相まって選別性能がきわめて向上できるに至った。
【0007】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1に、コンバインに搭載した脱穀選別装置1を示している。この脱穀選別装 置1は、上部に脱穀部A、中間部に選別装置B、下部に回収部Cを配設して構成 している。
【0008】 脱穀部Aは、フィードチェーン2で株元を挟持搬送される穀稈を扱処理する扱 胴3を前後軸芯周りで回転自在に支承するとともに、扱処理された処理物を下方 に漏下する受網4を扱胴3の下方外周に沿って張設して構成している。 選別装置Bは、受網4から漏下した処理物を受け止め後方へ比重選別しながら 移送するグレンパン5、このグレンパン5の後方にチャフシーブ6、チャフシー ブ6の後方にストローラック7、チャフシーブ6の下方にグレンシーブ8を、夫 々、前後揺動自在に設けた左右一対の枠体16,16に架設するとともに、グレ ンパン5の下方に唐箕ファン9を配設して構成している。 回収部Cは、グレンシーブ8の下方に一番物回収用搬送スクリュー装置10を 配設するとともに、グレンシーブ8の後端より落下した処理物を回収する二番物 回収用搬送スクリュー装置11を配設して構成している。一番物回収用搬送スク リュー装置10の搬送終端部には脱穀選別装置1と機体に並設された穀粒貯留装 置に揚送供給する揚送装置を連動連結しており、二番物回収用搬送スクリュー装 置11の搬送終端部には二番処理物を前記グレンパン5の左側部上に還元する還 元装置14を連動連結している。
【0009】 図2に示すように、チャフシーブ6は、帯板状部材から成るリップ板15・・を 多数前後方向、すなわち脱穀処理物移送方向に並設しているとともに、各リップ 板15…は、後傾姿勢に設定しており、その下端縁より前方上方に向けてフラン ジ部17を屈折させて設けている。そして、図2に示すように、その並設された 各リップ板15の左右のほぼ中央位置より右がわの機体内奥がわフランジ部17 aでは、リップ板15,15間に落ちた移送処理物におけるワラ屑等がフランジ 部17の上面に乗り易くするために、その下縁からの高さhn(nは、並設され たリップ板15・・の前端から順に付けた番号である)を、各リップ板15の左右 のほぼ中央位置より左がわの機体外方がわフランジ部17bのその下縁からの高 さdnよりも高く設定している。また、処理物移送方向において下手がわに位置 するリップ板15ほど、前記機体内奥がわフランジ部17aの高さhnが高くな るように設定している。すなわち、処理物移送方向上手がわのものから順にn番 目とn−1番目のリップ板15,15とでは、 h(n−1)<hn の関係となる。 尚、前記機体外方がわフランジ部17bの高さdnについても、 d(n−1)<dn の関係となるように設定している。
【0010】 上記構成により、機体内奥がわでは、そもそも受網4からの漏下処理物のワラ 屑含有比率が高く、さらに二番物が還元されてくることでワラ屑含有比率が高い のであるが、チャフシーブ6において、処理物の移送時に、高く設定された機体 内奥がわフランジ部17aによってグレンシーブ8へのワラ屑等の漏下を抑制す ることになるとともに、チャフシーブ6の処理物移送方向下手がわほど、処理物 におけるワラ屑等の含有比率が高まるのであるが、その処理物移送方向下手がわ ほどフランジ部17の高さが高くなることで、ワラ屑等の漏下がより抑制するこ とになる。
【0011】 次に、グレンシーブ8の構造について簡単に説明する。 図3に示すように、グレンシーブ8を、その右がわ部分と左がわ部分とで異な る目合に設定している。つまり、グレンシーブ8の機体内奥がわ部分8aでは穀 粒分のみが通過できる程度の小さな目合に設定しており、一方、グレンシーブ8 の機体外方がわ部分8bでは、機体内奥がわ部分8aより少し大きな目合に設定 して、処理物量が大となったときにグレンシーブ8上で処理物が滞留しない程度 の目合となっている。
【0012】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】脱穀選別装置を示す縦断側面図
【図2】チャフシーブ構造を示す斜視図
【図3】グレンシーブ構造を示す平面図
15 帯板状部材 16 枠体 17 フランジ部
Claims (2)
- 【請求項1】 脱穀処理物移送方向に並置された複数個
の帯板状部材(15)を選別揺動駆動自在な左右の枠体
(16)に架設するとともに、前記帯板状部材(15)
の下縁から上方に屈折するフランジ部(17)を連設
し、かつ、前記フランジ部(17)の前記帯板状部材
(15)の下縁からの高さを、前記帯板状部材(15)
における左右方向での一側を他側より高くなるように構
成してある脱穀選別装置のチャフシーブ構造。 - 【請求項2】 前記帯板状部材(15)のうち脱穀処理
物移送方向における下手がわに位置するものほど、その
フランジ部(17)の前記高さが高くなるように構成し
てある請求項1に記載の脱穀選別装置のチャフシーブ構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992010710U JP2574368Y2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 脱穀選別装置のチャフシーブ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992010710U JP2574368Y2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 脱穀選別装置のチャフシーブ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0570244U true JPH0570244U (ja) | 1993-09-24 |
JP2574368Y2 JP2574368Y2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=11757866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992010710U Expired - Lifetime JP2574368Y2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 脱穀選別装置のチャフシーブ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574368Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02203712A (ja) * | 1989-02-02 | 1990-08-13 | Iseki & Co Ltd | 脱穀装置 |
JPH0322914A (ja) * | 1989-06-20 | 1991-01-31 | Kubota Corp | 脱穀装置用の監視装置 |
-
1992
- 1992-03-04 JP JP1992010710U patent/JP2574368Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02203712A (ja) * | 1989-02-02 | 1990-08-13 | Iseki & Co Ltd | 脱穀装置 |
JPH0322914A (ja) * | 1989-06-20 | 1991-01-31 | Kubota Corp | 脱穀装置用の監視装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2574368Y2 (ja) | 1998-06-11 |
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