JPH081642Y2 - 脱穀機における圧風ファン - Google Patents

脱穀機における圧風ファン

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JPH081642Y2
JPH081642Y2 JP1989110206U JP11020689U JPH081642Y2 JP H081642 Y2 JPH081642 Y2 JP H081642Y2 JP 1989110206 U JP1989110206 U JP 1989110206U JP 11020689 U JP11020689 U JP 11020689U JP H081642 Y2 JPH081642 Y2 JP H081642Y2
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fan
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air fan
thresher
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JP1989110206U
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中島  茂
昇 伊藤
操 北坂
力 角
高生 小村
義明 加藤
陽一 山根
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はコンバインやハーベスタに搭載される脱穀機
における圧風ファンに関するものである。
従来の技術 コンバイン等に搭載される脱穀機には選別風の起風装
置として選別風路の始端側に唐箕を配設されているのが
一般的であるが、近時、大型のコンバイン搭載用の脱穀
機等には、上記伝統的な唐箕以外に選別風路の中途部下
方にシロッコファン等からなる圧風ファンを設け、唐箕
からの選別風を補助すると共に、該ファンによる圧風を
1番口又は2番口方向に指向させることにより1番選別
又は2番選別の良好化を図るようにしたものが提案され
ている。
考案が解決しようとする課題 しかし、1番選別等を良好にすべく選別風路の中途部
下方に単に圧風ファンを設けた場合新たな問題が生じ
る。つまり、選別風路前方には小さな屑や塵埃の排塵用
として一般に吸引ファンが配設されているため、圧風フ
ァンからの選別風が直接吸引ファンに吸込まれることに
なり、回収すべき穀粒まで吸引ファンで機外に排出して
しまい3番飛散による穀粒損失が増大する結果となるも
のである。また、圧風ファンによる風力が選別風路の幅
方向左右両側がどうしても弱くなり全幅にわたって均一
な風力を得ることが困難である。
課題を解決するための手段 扱胴を有する脱穀部の下方に揺動選別体を前後方向に
揺動可能に設けると共に、揺動移送される被処理物に圧
風ファンによる圧風を送給して風選別を行うようにした
脱穀機において、前記圧風ファンを上記揺動選別体の選
別幅の略全幅にわたるシロッコファンで構成し、該圧風
ファンのファンケース出口の両側部寄りに、縦向きの仕
切板を各々平面視において外側に指向させたハ字状の傾
斜姿勢で設けると共に、該仕切板を介してファンケース
の上板と下板とを一体的に連結したことにより上記の問
題点を解消しようとするものである。
作用 ファンケース出口両側に、平面視において外側に傾け
てハ字状に指向させて設けた仕切板により、圧風ファン
から送出される選別風を両側板側に部分的に指向させ、
該圧風ファンの両側における選別風力を増大し、揺動選
別体上における被処理物を選別全幅で良好に風選別を行
う。またこの仕切板を利用してファンケースの上板と下
板とを一体に連結することにより、ファンケースの剛性
を高めて軽量化することができる。
実施例 本考案の構成を図面に示された一実施例により説明す
る。
図において、Aはコンバイン等に搭載された上扱式の
脱穀機で、フィードチェン1により穀稈を搬送し、扱胴
2及び処理胴3からなる脱穀部Bと、該脱穀部Bにより
脱穀された1番物(穀粒)、穂切れや枝梗付着粒等の2
番物、稈切れや藁屑等の3番物(排塵物)等の被処理物
を選別して収穀又は機外へ放出する選別部Cにより構成
されている。選別部Cの選別風路D内には揺動選別体4
が配設されており、前記フィードチェン1による穀稈搬
送方向に略平行して被処理物を搬送しながら1番物、2
番物、排塵物等の選別作業を行うようになっている。つ
まり、扱室2aの受網5の下方に位置して選別風路Dの始
端側上方には無孔の移送板(図示例では波板)6が設け
られ、該移送板6の被処理物移送方向終端側には見合い
調整自在な複数の横桟7により構成されたチャフシーブ
8が連設されており、チャフシーブ8の下方にはグレン
シーブ9が設けられ、該グレンシーブ9の被処理物移送
方向側にはストローラック10が配設されており、これら
移送板6、チャフシーブ8、グレンシーブ9等からなる
揺動選別体4が枠状の揺動本体4aに架設され図示外の揺
動駆動機構により前後方向に一体的に揺動するようにな
っている。上記チャフシーブ8、グレンシーブ9、スト
ローラック10の設定角度は上段から下段にかけて順次急
角度となっており、狭い選別空間を有効に活用して脱穀
機の小型化を図ると共に、徐々に弁を絞った形にして穀
粒回収率の向上を図るようにしている。また、上記グレ
ンシーブ9は、前半部が無孔の移送板9a、後半部がクリ
ンプ網9aで、これらが上下段違い状に配設され、両者9
a,9b間には無孔の移送板9cが進退調整自在に介装されて
いる。
11は唐箕、12は1番口12aに設けた1番螺旋、13は2
番口13aに設けた2番螺旋で、14は吸引ファン、15は排
藁チェン、16は2番還元筒で、その吐出口は揺動選別体
4上に臨ませてある。17は4番口流板で、その傾斜下端
部はチャフシーブ8の終端部上方に臨ませてある。
クリンプ網9bの始端部下方には第1圧風ファン18が、
また、1番螺旋12と2番螺旋13間には第2圧風ファン19
が夫々配設されており、これらの圧風ファン18,19は夫
々揺動選別体4幅と同幅な選別風路の略全幅にわたるシ
ロッコファンで構成されている。第1圧風ファン18はフ
ァンケース18′の出口18′aが選別風路前方へ向けやや
上向き状態に設定され、圧風が1番口12a上方即ちクリ
ンプ網9bの下面に対し後方から斜め上向き状態で当るよ
うにしてあり、該部に1番口12aを主体とする1番物選
別風路(イ)が形成されている。また、第2圧風ファン
19はファンケース19′の出口19′aが前記第1圧風ファ
ン18の場合と同様の吐出角度に設定され、その圧風は2
番口13aの上方即ちストローラック10の下面に対し後方
から斜め上向き状態で当るようにしてあり、該部に2番
口13aを主体とする2番物選別風路(ロ)が形成されて
いる。12bは1番流板、13bは2番流板である。
ところで、第1圧風ファン18のケース出口18′a側に
は、縦向きの仕切板20と横向きの仕切板21が設けられ、
前者20がファンケース18′の上板18′bと下板18′cと
を一体的に連結すると共に、また後者21が左右の両側板
18′d,18′eを夫々一体的に連結してある。縦向きの仕
切板20は第3図に示すようにケース出口18′aの側部寄
りに近接させて位置し、夫々平面視において外側に指向
させたハ字状の傾斜状態で左右一対設けられている。ま
た、吸引ファン14の近接位置に配設された第2圧風ファ
ン19のケース19′の出口19′a側には上板19′b及び下
板19′cを一体的に連結する縦向きの仕切板22が設けら
れており、この仕切板22はケース出口19′aの中間寄り
に位置して左右一対、夫々平面視において吸引ファン14
の反対方向に向け傾斜状態で設けられている。
上記の構成において、脱穀作業中、揺動本体4aは前後
方向に常時揺動運動し、揺動選別体4上の被処理物はこ
の前後揺動運動により穀粒等重いものは下層に、屑等軽
いものは上層に層状態で後方側に向けて移送されながら
選別部C内で選別風による風選別が行われ、穀粒(精
粒)はクリンプ網9bを漏下して1番口12aに、穂切れや
枝梗付着粒等の2番物は2番口13aに回収されて夫々機
体一側に螺旋移送された後、揚穀筒、2番還元筒16を経
由して精粒はホッパ等に回収され、2番物は揺動選別体
4上に送られて再選別処理され、また、藁屑等の排塵物
は機外に排出される。
さて、本考案では選別風による風選別作用は、唐箕11
による選別風が主流であるが、第1圧風ファン18により
1番物選別作用を、また第2圧風ファン19により2番物
選別作用を分担補助し、夫々協働して風選別作用を行う
結果、1番物又は2番物における屑等の混入を極力少な
くし得て、全体としての選別性能は一層良好に行われ
る。
しかも、第1圧風ファン18のケース出口18′a側にそ
の両側板18′d,18′eに接近させて設けた左右一対の縦
向き仕切板20,20を夫々外側に向けてあるためケース両
側板18′d,18′e近傍の風速が上り、中央部との風速差
が少なくなるので選別幅の全幅にわたって略均一な選別
風が得られ、1番選別性能が更に一層向上する。また、
第2圧風ファン19のファンケース出口19′a側に設けた
縦向き仕切板22,22を吸引ファン14と反対方向に向けて
設けることにより、第2圧風ファン19による選別風が直
接吸引ファン14に吸込まれることがなく軽い屑のみ吸引
ファン14に吸われるので、吸引ファン14での3番飛散に
よる穀粒損失を少なくすることができる。
ところで、上記圧風ファン18,19は作業中高速で回転
するため、ファンケース18′,19′が常時振動し、金属
疲労でケース18′,19′に亀裂が生じ易いものである
が、仕切板20,22がケースの上板及び下板を一体的に連
結してあるためケース自体の剛性が高められる結果、フ
ァンケース18′,19′を極力薄肉・軽量化できる。
尚、本考案の仕切板を唐箕11のケース出口側に設けて
もよい。
考案の効果 上記したように本考案の脱穀機における圧風ファン
は、扱胴を有する脱穀部の下方に揺動選別体を前後方向
に揺動可能に設けると共に、揺動移送される被処理物に
圧風ファンによる圧風を送給して風選別を行うようにし
た脱穀機において、前記圧風ファンを上記揺動選別体の
選別幅の略全幅にわたるシロッコファンで構成し、該圧
風ファンのファンケース出口の両側部寄りに、縦向きの
仕切板を各々平面視において外側に指向させたハ字状の
傾斜姿勢で設けると共に、該仕切板を介してファンケー
スの上板と下板とを一体的に連結したものであるから、
ファンケース出口両側の仕切板により選別風の指向性及
び風力を両側板側に部分的に修正することが可能とな
り、圧風ファンの両側における選別風力の低下を防止
し、選別全幅で略均一な風選別を行い良好な選別を行う
ことができると共に、仕切板がファンケースのリブ作用
を果たすためケース強度が高まり、ファンケースの薄肉
・軽量化を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る脱穀機における圧風ファンの一実施
例を示すものであって、第1図は本考案を装備した脱穀
機の概略全体側面図、第2図は要部の平面図、第3図は
第1圧風ファンにおけるケース出口側の構造を示す一部
切欠斜視図である。 A…脱穀機、B…脱穀部、C…選別部、D…選別風路、
2…扱胴、3…処理胴、3a…処理室、11…唐箕、18…第
1圧風ファン、18′…ファンケース、18b,18c,19b,19c
…ケース上下両側板、19…第2圧風ファン、20,21,22…
縦向きの仕切板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小村 高生 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)考案者 加藤 義明 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)考案者 山根 陽一 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 審査官 森 正幸 (56)参考文献 実開 昭62−89939(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】扱胴を有する脱穀部の下方に揺動選別体を
    前後方向に揺動可能に設けると共に、揺動移送される被
    処理物に圧風ファンによる圧風を送給して風選別を行う
    ようにした脱穀機において、前記圧風ファンを上記揺動
    選別体の選別幅の略全幅にわたるシロッコファンで構成
    し、該圧風ファンのファンケース出口の両側部寄りに、
    縦向きの仕切板を各々平面視において外側に指向させた
    ハ字状の傾斜姿勢で設けると共に、該仕切板を介してフ
    ァンケースの上板と下板とを一体的に連結したことを特
    徴とする脱穀機における圧風ファン。
JP1989110206U 1989-09-20 1989-09-20 脱穀機における圧風ファン Expired - Lifetime JPH081642Y2 (ja)

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JPH0350835U JPH0350835U (ja) 1991-05-17
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JPH0446531Y2 (ja) * 1985-11-27 1992-11-02

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