JPH0569970U - フレキシブル基板のパターン接続構造 - Google Patents

フレキシブル基板のパターン接続構造

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JPH0569970U
JPH0569970U JP1893592U JP1893592U JPH0569970U JP H0569970 U JPH0569970 U JP H0569970U JP 1893592 U JP1893592 U JP 1893592U JP 1893592 U JP1893592 U JP 1893592U JP H0569970 U JPH0569970 U JP H0569970U
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茂明 木下
信行 八木
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帝国通信工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 厚みが薄くて構造が簡単で部品点数も少ない
フレキシブル基板のパターン接続構造を提供すること。 【構成】 フレキシブル基板からなる第1と第2の基板
10,20を具備し、それぞれに設けた回路パターン1
1,21同士を対向させて重ね合わせる。弾性金属板か
らなりその内部に並列に複数の線状の貫通穴31を設け
ることで該複数の貫通穴31の間に両持ち梁状の弾発部
33を形成するとともに該弾発部33には一方の面側に
突出する突出部35を設けたバネ板30と、板状のバネ
受け板40を具備する。バネ板30とバネ受け板40で
第1と第2の基板10,20を挟持してバネ板30とバ
ネ受け板40間を固定する。これによってバネ板30の
突出部35が第1の基板10の回路パターン11をその
裏面側から第2の基板20の回路パターン21に圧接す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、少なくとも一方がフレキシブル基板からなる2枚の基板の回路パタ ーン間を接続するフレキシブル基板のパターン接続構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】
ここで図3は、2枚のフレキシブル基板の回路パターン同士を接続する従来の 方法を示す概略断面図である。
【0003】 同図に示すように、2枚のフレキシブル基板70,75はその回路パターン7 1,76を設けた面を対向して重ね合わされている。そして下側のフレキシブル 基板75は基台80上に載置され、上側のフレキシブル基板70の上にはケース 85が被せられ、該ケース85に固定した金属製の弾性バネ90が上側のフレキ シブル基板70を下方向に押圧し、これによって両フレキシブル基板70,75 の回路パターン71,76間が圧接・接続されている。ここで73,77はそれ ぞれフレキシブル基板70,75の面上に印刷された絶縁性のレジスト層である 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記パターン接続構造によれば、ケース85に取り付けた弾性バ ネ90によってフレキシブル基板70を押圧する構造なので、その厚みが厚くな るばかりか構造が複雑となり、部品点数も多くなってしまうという問題点があっ た。
【0005】 本考案は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、厚みが薄くて構 造も簡単で部品点数も少ないフレキシブル基板のパターン接続構造を提供するこ とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本考案は、フレキシブル基板からなる第1の基板1 0とフレキシブル基板或いは硬質基板からなる第2の基板20のそれぞれに設け た回路パターン11,21同士を対向させて直接圧接して接続するフレキシブル 基板のパターン接続構造において、弾性板からなりその内部に並列に複数の線状 の貫通穴31を設けることで該複数の貫通穴31の間に両持ち梁状の弾発部33 を形成するとともに該弾発部33には一方の面側に突出する突出部35を設けた バネ板30と、板状のバネ受け板40を具備し、バネ受け板40を前記第2の基 板20の下側に配置するとともにバネ板30を前記第1の基板10の上側に乗せ て該バネ板30とバネ受け板40で第1と第2の基板10,20を挟持せしめた 状態で該バネ板30とバネ受け板40間を固定して、バネ板30の突出部35で 第1の基板10の回路パターン11をその裏面側から第2の基板20の回路パタ ーン21に圧接せしめて両者を接続した。
【0007】
【作用】
薄いバネ板30とバネ受け板40のみで2枚の基板10,20の回路パターン 11,21間を確実に接続できる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の1実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案にかかるフレキシブル基板のパターン接続構造の1実施例を示す 分解斜視図である。同図に示すように本考案においては、第1と第2の基板10 ,20をその回路パターン11,21を対向させて重ね合わせ、これらをバネ板 30とバネ受け板40で挟持して両回路パターン11,21間を接続している。 以下各構成部品について説明する。
【0009】 第1の基板10はフレキシブル基板であり、可撓性を有する合成樹脂シートの 下面に平行に7本の回路パターン11を印刷して形成されている。なおこれら各 回路パターン11は、該第1の基板10上に印刷した図示しない各種の電気回路 から引き出されたものである。また該第1の基板10の7本の回路パターン11 の両側には、長方形状の穴13と溝15が設けられている。
【0010】 第2の基板20もフレキシブル基板であり、可撓性を有する合成樹脂シートの 上面に平行に7本の回路パターン21を印刷して形成されている。この7本の回 路パターン21の両側にも長方形状の穴23と溝25が設けられている。また該 第2の基板20上の第1の基板10と接続されない回路パターン21上には一点 鎖線で示すレジスト層27が塗布されている(第1の基板10の第2の基板20 と接続されない回路パターン11の上にもレジスト層が塗布されているが、同図 においては省略している)。
【0011】 バネ板30は、略長方形状の弾性金属板の内部に並列に複数の線状の貫通穴3 1を設けることで該複数の貫通穴31の間に両持ち梁状の(即ち側辺36,37 にその両端が固定された状態の)弾発部33を7個形成するとともに該弾発部3 3の中央にそれぞれ下方向に向かって突出する突出部35を設けて構成されてい る。また該バネ板30は、下方向に向かって若干その全体が湾曲せしめられてい る。また該バネ板30の4隅には、突起38が設けられ、該突起38には下記す るバネ受け板40の爪41を係合する段部39が設けられている。
【0012】 バネ受け板40は長方形状の金属板で形成され、その4隅近傍から上方向に向 かって4本の爪41を突出している(なお4本の爪41の内の1本は同図には図 示していない)。
【0013】 そしてこれらを組み立てるには、バネ受け板40上に第2の基板20,第1の 基板10を載置する。このときバネ受け板40に設けた爪41はそれぞれ第2の 基板20の穴23と溝25及び第1の基板10の穴13と溝15を貫通する。
【0014】 そして第1の基板10上にバネ板30を載置し、その4隅の段部39に前記バ ネ受け板40の4本の爪41を係合して、該爪41の先端を内側に折り曲げ、該 バネ板30とバネ受け板40を一体に固定する。このとき第1の基板10と第2 の基板20は強固に挟持される。このときの状態を図2に示す。
【0015】 これによってバネ板30の各弾発部33に設けた各突起38は、それぞれ第1 の基板10の各回路パターン11をその裏面から弾発して第2の基板20の各回 路パターン21に直接圧接し、両者の電気的接続を確実とする。
【0016】 なお本考案においては、バネ板30に貫通穴31を設けることで各弾発部33 を各々独立させたので、各弾発部33による弾発力が均一となり、各接続部がそ れぞれ均一に確実に接続される。
【0017】 また上記実施例においてバネ板30を湾曲させたのは以下の理由による。即ち 、この実施例のようにバネ板30に設けた弾発部33の数が多くてその長さが長 くなった場合、中央部付近の弾発部33のフレキシブル基板10を押圧する押圧 力が小さくなる。このためこの実施例のように湾曲させることでその中央部の弾 発部33の押圧力を強くしたのである。
【0018】 上記実施例においては第1,第2の基板10,20のいずれもフレキシブル基 板で構成したが、本考案はこれに限られず、第2の基板20は硬質基板で構成し てもよい。
【0019】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、本考案にかかるフレキシブル基板のパターン接続 構造によれば、薄いバネ板とバネ受け板のみで2枚の基板の回路パターン間を確 実に接続できるので、部品点数が少なく構造も簡単で、しかもその厚みが薄くで きるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるフレキシブル基板のパターン接
続構造の1実施例を示す分解斜視図である。
【図2】本考案を用いて第1の基板10と第2の基板2
0を挟持した状態を示す斜視図である。
【図3】2枚のフレキシブル基板の回路パターン同士を
接続する従来の方法を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 第1の基板 11 回路パターン 20 第2の基板 21 回路パターン 30 バネ板 31 貫通穴 33 弾発部 35 突出部 40 バネ受け板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブル基板からなる第1の基板と
    フレキシブル基板或いは硬質基板からなる第2の基板の
    それぞれに設けた回路パターン同士を対向させて直接圧
    接して接続するフレキシブル基板のパターン接続構造に
    おいて、 弾性板からなりその内部に並列に複数の線状の貫通穴を
    設けることで該複数の貫通穴の間に両持ち梁状の弾発部
    を形成するとともに該弾発部には一方の面側に突出する
    突出部を設けたバネ板と、板状のバネ受け板を具備し、
    バネ受け板を前記第2の基板の下側に配置するとともに
    バネ板を前記第1の基板の上側に乗せて該バネ板とバネ
    受け板間を固定して、バネ板の突出部で第1の基板の回
    路パターンをその裏面側から第2の基板の回路パターン
    に圧接せしめたことを特徴とするフレキシブル基板のパ
    ターン接続構造。
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