JPH0569843A - 油圧型パワーステアリング装置 - Google Patents

油圧型パワーステアリング装置

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JPH0569843A
JPH0569843A JP25966291A JP25966291A JPH0569843A JP H0569843 A JPH0569843 A JP H0569843A JP 25966291 A JP25966291 A JP 25966291A JP 25966291 A JP25966291 A JP 25966291A JP H0569843 A JPH0569843 A JP H0569843A
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JP
Japan
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steering
torque
restoring torque
wheel
restoring
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JP25966291A
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Masanori Yamamoto
真規 山本
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操舵反力を舵取り車輪に発生する復元トルク
との関係において適正に制御するパワーステアリング装
置を提供する。 【構成】 舵取り車輪16に発生する復元トルクTt
が、パワーシリンダ14の右切り圧Pr と左切り圧Pl
との差圧に基づく作動力とナックルアーム80の長さL
との積と、操舵トルクTh と全ステアリングギヤ比Nと
の積との和に等しいという事実に基づき、操舵トルクT
h ,右切り圧Pr および左切り圧Pl を検出してそれら
から復元トルクTtを演算する。さらに、復元トルクTt
が大きいほどアシスト量を少なくすることにより、操
舵反力が復元トルクTt に対してほぼリニアに変化する
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の油圧型パワーステ
アリング装置に関するものであり、特に、操舵トルクの
アシスト量を制御する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧型パワーステアリング装置は一般
に、車両にそれの舵取り車輪と連結されて設けられ、ド
ライバによりステアリングホイールに加えられる操舵ト
ルクを、オイルポンプを動力源とする倍力装置でアシス
トしつつ、ステアリングホイールの操舵角に応じて舵取
り車輪を変向させるように構成される。そして、この種
のパワーステアリング装置においては、操舵トルクとア
シストトルクとの和が、舵取り車輪の、路面との接触面
に発生するコーナリングフォースに基づいて舵取り車輪
に発生する復元トルクと等しくされて、操舵トルクが倍
力装置なしの場合より軽減され、結局、操舵トルクと復
元トルクとの差がアシストトルクとされる。
【0003】なお、このパワーステアリング装置の一態
様として、操舵トルクのアシスト量を操舵トルクのみな
らず他のパラメータによっても変化させるものが既に存
在する。実開昭58−180381号公報に記載されて
いるように、車速に応じてアシスト量を変化させる車速
感応型のパワーステアリング装置や、エンジン回転数に
応じてアシスト量を変化させる回転数感応型のパワース
テアリング装置などがそれの一例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】油圧型パワーステアリ
ング装置においては、復元トルクと操舵反力との間に例
えば図6にグラフで表すような関係がある。この関係は
倍力装置の油圧特性によって決まってしまい、同図のグ
ラフから明らかなように、復元トルクを小トルク域,中
トルク域および大トルク域という3つの領域に分割する
と、小トルク域では、操舵反力が復元トルクに対してほ
ぼリニアに増加するのに対し、車両のレーンチェンジの
ための操舵のときなど、中トルク域にある場合には操舵
反力の復元トルクに対する変化がやや鈍感となり、ま
た、舵取り車輪が旋回能力の限界(スキッド限界)に近
いときなど、大トルク域にある場合には操舵反力の復元
トルクに対する変化がかなり鈍感となる。
【0005】しかし、復元トルクと操舵反力との間の関
係は上述の、倍力装置の油圧特性によって決まる関係で
あることが必ずしも望ましいとは限らず、それ以外の関
係とすることが望ましい場合がある。例えば、小トルク
域にあると中トルク域にあると大トルク域にあるとを問
わず、操舵反力が復元トルクに対してほぼリニアに変化
する関係が望ましいとされる場合があるのである。ま
た、復元トルクと操舵反力との間の関係を複数種類設定
することが望ましい場合もある。そのため、復元トルク
と操舵反力との間の関係を倍力装置の油圧特性とは無関
係に自由に決定することを可能にして、操舵反力を復元
トルクとの関係において適正に制御したいという要望が
ある。
【0006】本発明はこの要望を満たすことを課題とし
て為されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして、本発明の要旨
は、車両にそれの舵取り車輪と連結されて設けられ、ド
ライバによりステアリングホイールに加えられる操舵ト
ルクを倍力装置でアシストしつつ、ステアリングホイー
ルの操舵角に応じて舵取り車輪を変向させる油圧型パワ
ーステアリング装置に、(a) そのパワーステアリング装
置が舵取り車輪を変向させる車輪変向トルクを電気的に
検出する車輪変向トルク検出手段と、(b)検出された車
輪変向トルクに応じて操舵トルクのアシスト量を変化さ
せる操舵トルクアシスト量制御手段とを設けたことにあ
る。
【0008】
【作用】パワーステアリング装置が舵取り車輪を変向さ
せる車輪変向トルクは舵取り車輪に発生する復元トルク
に対応するという事実に基づき、本発明に係る油圧型パ
ワーステアリング装置においては、車輪変向トルク検出
手段により車輪変向トルクが電気的に検出され、操舵ト
ルクアシスト量制御手段により、その車輪変向トルクに
応じて操舵トルクのアシスト量が変化させられる。車輪
変向トルクに対して精度よく想定される復元トルクに応
じてアシスト量ひいては操舵反力が変化させられるので
ある。
【0009】
【発明の効果】このように、本発明に従えば、復元トル
クが精度よく想定されるとともに、それに応じて操舵反
力が適正に制御されるから、使い勝手の良好なパワース
テアリング装置が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例である油圧型および
車速感応型のパワーステアリング装置を図面に基づいて
詳細に説明する。
【0011】本パワーステアリング装置においては図2
に示すように、リザーバタンク10内のオイルがオイル
ポンプとしての、図示しない車両のエンジンによって駆
動されるベーンポンプ12によって汲み上げられてパワ
ーシリンダ14に供給される。ベーンポンプ12は図示
しないフローコントロールバルブを内蔵していて、ベー
ンポンプ12の回転数すなわちエンジンの回転数とは無
関係にベーンポンプ12からの吐出油量が一定に保たれ
るようになっている。パワーシリンダ14は、ベーンポ
ンプ12から供給されたオイルの油圧を機械力に変換し
て車両の左右の舵取り車輪16(図1参照)の操舵力を
アシストするものであって、車両の左右方向に移動して
左右の舵取り前輪16の舵角を変化させるコントロール
ラック18に固定のパワーピストン20と、そのパワー
ピストン20に、舵取り前輪を右方向に操舵するための
右切り圧および左方向に操舵するための左切り圧をそれ
ぞれ作用させるシリンダ右室22およびシリンダ左室2
4とを備えている。
【0012】上述のリザーバタンク10,ベーンポンプ
12およびパワーシリンダ14の間にステアリングギヤ
ボックス(以下、単にギヤボックスという)30が設け
られている。このギヤボックス30においては、一端が
ステアリングホイール31(図1参照)に一体的に回転
可能に連結されたトーションバー32の他端がピニオン
ギヤ34に一体的に回転可能に連結され、そのピニオン
ギヤ34の歯部が前記コントロールラック18の歯部に
噛み合わされている。すなわち、本パワーステアリング
装置のステアリングギヤ機構はラックアンドピニオン型
なのである。
【0013】ギヤボックス30内には、いずれも複数の
半径方向油路を持つコントロールバルブシャフト36お
よびロータリバルブ38を主体とするコントロールバル
ブ40が、リザーバタンク10,ベーンポンプ12,シ
リンダ右室22およびシリンダ左室24に接続された状
態で設けられている。コントロールバルブシャフト36
は、円筒状を成してトーションバー32の外側に適当な
隙間を隔てて挿通され、それの一端部はピン42により
トーションバー32に固定されているが、他端部はトー
ションバー32から浮かされている。ロータリバルブ3
8は、円筒状を成していて、それの内周面においてはコ
ントロールバルブシャフト36の外周面に、外周面にお
いてはギヤハウジング44の内壁面にそれぞれ油密かつ
摺動回転可能に嵌合されている。また、ロータリバルブ
38はピニオンギヤ34にそれと一体的に回転可能に連
結されている。
【0014】そして、コントロールバルブ40は、ドラ
イバによる操舵によってトーションバー32が捩じられ
ればその捩じられた分だけロータリバルブ38に対する
コントロールバルブシャフト36の相対的な位相が変化
するという現象を利用して、リザーバタンク10,ベー
ンポンプ12,シリンダ右室22およびシリンダ左室2
4の間の油路の切り換えおよび各油路の絞り面積の制御
を行い、これにより、ステアリングホイール31の操舵
方向および操舵力に応じてパワーシリンダ20の作動方
向(すなわち操舵力のパワーアシスト方向)および作動
力(すなわち操舵力のパワーアシスト量)を制御する。
すなわち、本パワーステアリング装置においては、ベー
ンポンプ12,パワーシリンダ20,トーションバー3
2,コントロールバルブ40等が油圧型の倍力装置を構
成しているのである。
【0015】ギヤボックス30内にはさらに、ステアリ
ングホイール31にそれの回転を抑制する力を油圧反力
として作用させる油圧反力作用装置50も設けられてい
る。油圧反力作用装置50は、コントロールバルブシャ
フト36の外周面からそれの直径方向に互いに逆向きに
延び出させられた一対のレバー52の各々の両側面にそ
れぞれ対向させられた4個のプランジャ54と、各レバ
ー側面に油圧反力を作用させるべく各プランジャ54の
背面に油圧を作用させる4個の油圧反力室58と、各油
圧反力室58に発生する油圧(以下、反力圧という)を
変化させるソレノイドバルブ60とを備えている。な
お、プランジャ54および油圧反力室58は前記ピニオ
ンギヤ34に組み込まれている。すなわち、本パワース
テアリング装置は、油圧反力の制御によって実質的なア
シスト量を制御する反力制御型なのである。
【0016】ギヤボックス30内にはさらに分流弁64
も設けられている。分流弁64は、ベーンポンプ12か
ら吐き出されたオイルをコントロールバルブ40側とソ
レノイドバルブ60側とに分流するとともに、コントロ
ールバルブ40側の油圧とソレノイドバルブ60側の油
圧との差が変動してもベーンポンプ12からのオイルを
常に一定流量でソレノイドバルブ60側に供給するもの
である。そして、分流弁64からソレノイドバルブ60
に供給されたオイルがソレノイドバルブ60で絞られる
ことにより、各油圧反力室58に反力圧が発生させられ
る。なお、ソレノイドバルブ60はそれへの供給電流が
小さいほど開口面積を小さくするように(分流弁64と
リザーバタンク10との間の流路面積を小さくするよう
に)設計されているため、結局、供給電流が小さいほど
各油圧反力室58に高い反力圧が発生することとなる。
【0017】なお、コントロールバルブ40側と油圧反
力室58側とは固定オリフィス68を経て互いに接続さ
れている。コントロールバルブ40側の圧力の上昇時
(操舵時)に、オイルを油圧反力室58側へ流してそれ
の油圧を増加させ、これにより、中・高速域の操舵時に
手応えのある操舵フィーリングが実現されるようになっ
ているのである。
【0018】上記ソレノイドバルブ60はパワーステア
リングコンピュータ(以下、単にコンピュータという)
70によって制御される。コンピュータ70には、車速
Vを検出する車速センサ72,ドライバによりステアリ
ングホイール31に加えられる操舵トルクTh を検出す
る操舵トルクセンサ74,パワーシリンダ14のシリン
ダ右室22に発生する右切り圧Pr を検出する右切り圧
センサ76,シリンダ左室24に発生する左切り圧Pl
を検出する左切り圧センサ78等の各種センサが接続さ
れている。
【0019】上記コンピュータ70のROMには、(a)
舵取り車輪16に発生する復元トルクTt を検出し、そ
れと車速Vとに応じて操舵トルクTh のアシスト量を制
御する操舵アシスト制御プログラム(図3のフローチャ
ートで表されるプログラム)を含む各種プログラムと、
(b) 車速Vとソレノイドバルブ60への供給電流iの基
準値(以下、基準電流という)i0 との間の関係(図4
のグラフで表される関係)を規定する基準電流マップ、
および復元トルクTt の絶対値と、基準電流i 0 から差
し引かれて真の供給電流iを算出するために用いられる
補正電流i1 との間の関係(図5のグラフで表される関
係)を規定する補正電流マップを含む各種マップとが記
憶されている。
【0020】なお、基準電流マップは図4に示すよう
に、車速Vが高いほど基準電流i0 が小さくなり、油圧
反力が大きくなって本パワーステアリング装置の実質的
なアシスト量(コントロールバルブ40等の作動に基づ
くアシスト量から油圧反力作用装置50の作動に基づく
油圧反力を差し引いたものであって、以下、単にアシス
ト量という)が少なくなる関係を規定するものとされて
いる。そのため、低速時および据え切り時にはアシスト
量が多くなって軽快な操舵フィーリングが実現される一
方、中・高速時にはアシスト量が少なくなって手応えの
ある操舵フィーリングが実現される。
【0021】また、補正電流マップは図5に示すよう
に、復元トルクTt の絶対値が1〜0.5(kgfm)の範
囲にある場合には補正電流i1が0から0.2(A)ま
で直線的に増加し、それ以外の範囲では0.2(A)で
一定に保たれる関係を規定するものとされている。つま
り、復元トルクTt の絶対値が1〜0.5(kgfm)の範
囲にある場合には、復元トルクTt の絶対値が大きいほ
ど補正電流i1 が大きくなり、真の供給電流iが小さく
なり、油圧反力が大きくなってアシスト量が少なくなる
関係を規定するものとされている。そのため、復元トル
クTt と操舵反力との間の、コントロールバルブ40の
油圧特性に基づく関係(図6に示す)と、復元トルクT
t と補正電流i1 との間の関係との共同により、復元ト
ルクTt と操舵反力との間の実際の関係が、復元トルク
Tt の絶対値が1〜0.5(kgfm)の範囲にある場合に
は、操舵反力が復元トルクTt に対してほぼリニアに変
化し、それ以外の範囲にある場合には、操舵反力が復元
トルクTt に対して緩やかに増加することになる。
【0022】次にコンピュータ70の作動を詳細に説明
する。
【0023】車両のイグニションスイッチがON状態に
操作されてコンピュータ70の電源が投入されれば、コ
ンピュータ70は図3の操舵アシスト制御プログラムを
実行する。本プログラムにおいてはまず、ステップS1
(以下、単にS1で表す。他のステップについても同
じ)において初期設定が行われ、続いて、S2において
車速センサ72により車速Vが検出される。その後、S
3において、図4に示す基準電流マップを用いてその車
速Vに対応する基準電流i0 が決定される。
【0024】続いて、S4において、操舵トルクセンサ
74,右切り圧センサ76および左切り圧センサ78に
より操舵トルクTh ,右切り圧Pr および左切り圧Pl
がそれぞれ検出される。なお、操舵トルクセンサ74
は、右回りを正、左回りを負として検出する。
【0025】その後、S5において、操舵トルクTh ,
右切り圧Pr および左切り圧Pl から復元トルクTt が
演算される。
【0026】ところで、本パワーステアリング装置にお
いては、図1に示すように、ステアリングホイール31
がステアリングギヤボックス30,コントロールラック
18,パワーシリンダ14,ナックルアーム80および
スピンドル82を経て舵取り車輪16に連結されてい
る。スピンドル82の基端部もナックルアーム80の先
端部もキングピン84に回動自在に連結されているが、
スピンドル82とナックルアーム80とは一体的に回動
するようにされている。
【0027】本実施例においては、左,右舵取り車輪1
6に発生する復元トルクTtl,Ttrがそれぞれ、各舵取
り車輪16に発生するコーナリングフォースによる各キ
ングピン84の軸線回りのモーメントとして検出され、
そして、それら復元トルクTtl,Ttrの和が復元トルク
Tt とされる。この復元トルクTt は、パワーシリンダ
14からコントロールラック18(いわゆるタイロッド
として機能する要素)に加えられる作動力によるキング
ピン84の軸線回りのモーメントMp と、ステアリング
ギヤボックス30からコントロールラック18に加えら
れる作動力によるキングピン84の軸線回りのモーメン
トMg との和に等しい。また、モーメントMp は、左切
り圧Pl と右切り圧Pr との差圧とパワーピストン20
の受圧面積Aとナックルアーム80の長さLとの積に等
しく、モーメントMg は操舵トルクTh と全ステアリン
グギヤ比Nとの積に等しい。以上要するに、操舵トルク
Th ,右切り圧Pr ,左切り圧Pl および復元トルクT
t の間には、Tt =N・Th +L・A・〔Pr−Pl 〕
なる式で表される関係が成立するのであり、本ステップ
においては、この式を用いて復元トルクTt が演算され
るのである。すなわち、本実施例においては、モーメン
トMp とモーメントMg との和が、本発明における「パ
ワーステアリング装置が舵取り車輪を変向させる車輪変
向トルク」の一態様なのである。
【0028】続いて、S6において、図5に示す補正電
流マップを用いて、復元トルクTtの絶対値に対応する
補正電流i1 が決定され、S7において、S3において
決定された基準電流i0 から補正電流i1を差し引くこ
とによって真の供給電流iが決定される。その後、S8
において、その真の供給電流iがソレノイドバルブ60
に供給され、これにより、操舵反力が適当な大きさとな
るようにソレノイドバルブ60が制御される。その後、
S2に戻る。
【0029】したがって、本実施例においては、コント
ロールバルブ40等の油圧特性とは無関係に、操舵反力
が復元トルクTt に対してリニアに変化するようにアシ
スト量が制御されるから、車両のレーンチェンジを行う
ための操舵のときにも舵取り車輪が旋回限界に近いとき
にも手応えのある操舵フィーリングが得られるという効
果が得られる。
【0030】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、操舵トルクセンサ74,右切り圧センサ7
6および左切り圧センサ78と、コンピュータ70の、
図3のS4およびS5を実行する部分とが、車輪変向ト
ルク検出手段を構成し、油圧反力作用手段50と、コン
ピュータ70の、同図のS2,S3およびS6〜S8を
実行する部分とが、アシスト量を車速Vと復元トルクT
t の絶対値とに基づいて変化させる形式の操舵トルクア
シスト量制御手段を構成しているのである。
【0031】なお、本実施例においては、ステアリング
ホイール31の操舵トルクTh とパワーシリンダ14に
発生する右切り圧Pr および左切り圧Pl とを検出して
それらから舵取り車輪16の車輪変向トルクを検出する
形式が採用されていたが、例えば、タイロッドとしての
コントロールラック18に発生する軸力を検出してそれ
から車輪変向トルクを検出する形式とすることもでき
る。
【0032】また、本実施例においては、パワーステア
リング装置が反力制御型とされていたが、例えば、コン
トロールバルブ40内を流れるオイルの流量を制御する
流量制御型とすることもできる。
【0033】また、本実施例においては、パワーステア
リング装置が車速感応型とされていたが、例えば、エン
ジン回転数感応型とすることもできる。
【0034】また、本実施例においては、本発明の適用
により操舵反力が復元トルクTt に対してほぼリニアに
変化するようにされていたが、操舵反力と復元トルクT
t との間の関係はその他の関係とすることができる。
【0035】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、この他にも、特許請求の範囲を逸脱
することなく、当業者の知識に基づいて種々の変形,改
良を施した態様で本発明を実施することができるのはも
ちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である油圧型パワーステアリ
ング装置において舵取り車輪に発生する復元トルクを検
出する原理を説明するための図である。
【図2】図1のパワーステアリング装置を示すシステム
図である。
【図3】図1のパワーステアリング装置が用いる操舵ア
シスト制御プログラムを示すフローチャートである。
【図4】図1のパワーステアリング装置が用いる車速V
と基準電流i0 との間の関係を示すグラフである。
【図5】図1のパワーステアリング装置が用いる復元ト
ルクTt の絶対値と補正電流i1 との間の関係を示すグ
ラフである。
【図6】従来の油圧型パワーステアリング装置における
復元トルクと操舵反力との間の関係を説明するためのグ
ラフである。
【符号の説明】
12 ベーンポンプ 14 パワーシリンダ 32 トーションバー 38 ロータリバルブ 40 コントロールバルブ 50 油圧反力作用装置 60 ソレノイドバルブ 70 パワーステアリングコンピュータ 72 車速センサ 74 操舵トルクセンサ 76 右切り圧センサ 78 左切り圧センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両にそれの舵取り車輪と連結されて設
    けられ、ドライバによりステアリングホイールに加えら
    れる操舵トルクを倍力装置でアシストしつつ、ステアリ
    ングホイールの操舵角に応じて前記舵取り車輪を変向さ
    せる油圧型パワーステアリング装置において、 そのパワーステアリング装置が前記舵取り車輪を変向さ
    せる車輪変向トルクを電気的に検出する車輪変向トルク
    検出手段と、 検出された車輪変向トルクに応じて前記操舵トルクのア
    シスト量を変化させる操舵トルクアシスト量制御手段と
    を設けたことを特徴とする油圧型パワーステアリング装
    置。
JP25966291A 1991-09-11 1991-09-11 油圧型パワーステアリング装置 Pending JPH0569843A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020114721A (ja) * 2019-01-18 2020-07-30 クノールブレムゼステアリングシステムジャパン株式会社 ステアリング装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020114721A (ja) * 2019-01-18 2020-07-30 クノールブレムゼステアリングシステムジャパン株式会社 ステアリング装置

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