JPH0569731A - 回転式車両用空調装置 - Google Patents

回転式車両用空調装置

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JPH0569731A
JPH0569731A JP3231858A JP23185891A JPH0569731A JP H0569731 A JPH0569731 A JP H0569731A JP 3231858 A JP3231858 A JP 3231858A JP 23185891 A JP23185891 A JP 23185891A JP H0569731 A JPH0569731 A JP H0569731A
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air supply
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Yuichi Shirota
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回転方式の回転ダンパを用い、バイレベルモー
ドにおけるフット吹出口とフェース吹出口との風量割合
の調整、吹出温度の調整を行う車両用空調装置を提供す
ること。 【構成】回転ダンパ3のS1方向への回転の進行に伴
い、第3ダンパ板部33が温風供給口13を次第に開放
して温風供給口13の開口比が増すとともに、第2ダン
パ板部32が次第に冷風供給口11を閉塞して冷風供給
口11の開口比が減る。その結果、(温風供給口13の
開口比/冷風供給口11の開口比)の値が大きくなる。
更に回転ダンパ3のS1方向への回転の進行に伴い、第
1ダンパ板部31がフット吹出口15を次第に開放して
フット吹出口15の開口比が増すとともに、フェース吹
出口14は第1ダンパ板部31で次第に閉塞されてフェ
ース吹出口14の開口比が減る。その結果、(フット吹
出口15の開口比/フェース吹出口14の開口比)の値
が大きくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転式車両用空調装置に
関する。この車両用空調装置は、例えば、車両の前席に
おける送風と後席における送風とを独立して制御する空
調装置に適用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用空調装置として、図1
0に示す様に、冷風通路101、温風通路102を内設
したケーシング100と、外気導入口104、内気導入
口105からケーシング100内に空気を導入するファ
ン107と、ケーシング100内に導入した空気を冷や
すエバポレータ110と、温風通路102の空気を加熱
するヒータコア112と、前席用吹出口115と、後席
用吹出口116と、前席用吹出口115及び後席用吹出
口116の開口比を切り換えるダンパ114と、人の足
側に送られる風が吹き出すフット吹出口120と、フッ
ト吹出口120を開閉するダンパ122とを備え、そし
て、前席空調状態検出手段で検出した前席の空調状態に
基づき、ダンパ114の揺動を制御することにより、前
席側を優先しつつ、前席側と後席側との双方の空調状態
を良好に維持するものが知られている(特開平1−28
2012号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記した車両
用空調装置では、ダンパ114は板ドア形状をなし、一
端部が軸により枢支され、他端部が揺動する揺動方式で
ある。同様に、ダンパ122も板ドア形状をなし、一端
部が軸により枢支され、他端部が揺動する揺動方式であ
る。
【0004】本発明は上記した従来の揺動方式とは異な
り、軸芯の回りで回転可能な回転ダンパをもつ回転式の
車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の回転式車両用空
調装置は、冷風を供給する冷風供給口と、温風を供給す
る温風供給口と、人の顔側に送られる風が吹き出すフェ
ース吹出口と、人の足側に送られる風が吹き出すフット
吹出口とをもつとともに、冷風供給口、温風供給口、フ
ェース吹出口及びフット吹出口に対面するダンパ保持孔
とをもつケーシングと、軸芯をもち、ケーシングのダン
パ保持孔に該軸芯の回りで回転可能に保持され、軸芯の
まわりの周方向にそって所定間隔で断続的に配設された
複数個のダンパ板部をもつ、冷風供給口、温風供給口、
フェース吹出口及びフット吹出口を開閉する回転ダンパ
とで構成され、回転ダンパの各ダンパ板部は、該フット
吹出口及び該フェース吹出口の双方を開口させて双方か
ら送風するバイレベルモードに設定可能とされており、
バイレベルモードにおいて、回転ダンパの一方向への回
転の進行に伴い、(温風供給口の開口比/冷風供給口の
開口比)の値が大きくなり、(フット吹出口の開口比/
フェース吹出口の開口比)の値が大きくなるように設定
されていることを特徴とするものである。
【0006】回転ダンパは、軸芯をもち、ケーシングの
ダンパ保持孔に軸芯の回りで回転可能に保持されてい
る。回転ダンパは、その軸芯のまわりの周方向にそって
所定間隔で断続的に配設された複数個のダンパ板部をも
つ。ダンパ板部は冷風供給口、温風供給口、フェース吹
出口及びフット吹出口を適宜開閉するものである。温風
供給口等における開口比とは、その開口の全開口面積に
対する開放割合を意味し、その開口が全面開放のときに
は開口比は1であり、その開口が全面閉塞のときには開
口比は0であり、その開口が50%開放のときには開口
比は0.5である。
【0007】
【作用】フェース吹出口及びフット吹出口の双方から送
風するバイレベルモードでは、フェース吹出口及びフッ
ト吹出口の双方が開口する。かかるバイレベルモードに
おいて、回転ダンパが一方向へ回転するにつれて、(温
風供給口の開口比/冷風供給口の開口比)の値が大きく
なり、これにより温風供給口からダンパ保持孔内に供給
される温風の量が増加するとともに冷風供給口からダン
パ保持孔内に供給される冷風の量が減少する。この結
果、ダンパ保持孔内で温風と冷風とが混合された風の温
度は上昇する。
【0008】また、回転ダンパが一方向へ回転するにつ
れて、(フット吹出口の開口比/フェース吹出口の開口
比)の値が大きくなり、フット吹出口から吹き出される
風量が増加するとともにフェース吹出口から吹き出され
る風量が減少する。このとき前述した様に温風と冷風と
が混合された風の温度は上昇しているので、各吹出口か
らの風の吹出温度は上昇している。この結果、温度の高
い多量の風が乗員の脚側に吹き出されるので、乗員の脚
は効果的に暖められる。
【0009】また、本発明の車両用空調装置において
は、バイレベルモードにおいて、回転ダンパが逆方向へ
回転するにつれて、(温風供給口の開口比/冷風供給口
の開口比)の値が小さくなり、温風供給口からダンパ保
持孔内に供給される温風の量が減少するとともに冷風供
給口からダンパ保持孔内に供給される冷風の量が増加す
る。この結果、ダンパ保持孔内で温風と冷風とが混合さ
れた風の温度は低下する。
【0010】また、回転ダンパが逆方向へ回転するにつ
れて、(フット吹出口の開口比/フェース吹出口の開口
比)の値が小さくなり、フット吹出口から吹き出される
風量が減少するとともにフェース吹出口から吹き出され
る風量が増加する。このとき前述した様にダンパ保持孔
内で温風と冷風とが混合された風の温度は低下している
ので、各吹出口からの風の吹出温度は低下している。こ
の結果、温度の低い多量の風が乗員の顔側に吹き出さ
れ、乗員の顔は効果的に冷やされる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図8を参照して説明
する。本実施例の車両用空調装置では、図1に示す様
に、ケーシング1に、冷風が通過する冷風通路10と、
冷風供給口11と、温風が通過する温風通路12と、温
風供給口13と、乗員の顔側に送られる風が吹き出すフ
ェース吹出口14と、乗員の足側に送られる風が吹き出
すフット吹出口15とが形成されている。更に、ケーシ
ング1には、ほぼ円柱状のダンパ保持孔17が形成され
ている。ダンパ保持孔17を区画する内壁面17aは、
後述する回転ダンパ3の回転を案内する案内壁面として
機能する。ダンパ保持孔17は、冷風供給口11、温風
供給口13、フェース吹出口14及びフット吹出口15
にそれぞれ対面している。更に、温風通路12にはヒー
タコア20が配設されており、ヒータコア20はエンジ
ンからの熱水を加熱源とし、温風通路12を通過する空
気を加熱する。温風通路12及び冷風通路10に冷房サ
イクルのエバポレータ21が対面しており、エバポレー
タ21は温風通路12及び冷風通路10を通過する空気
を除湿、冷却する。さらに、ケーシング1のファン室1
9にはファン23が配設されている。ファン室19は図
略の外気導入口、内気導入口に連通している。そして、
ファン23が駆動すると、外気導入口、内気導入口から
空気がケーシング1のファン室19内に吸引され、更
に、その空気はエバポレータ21を通過して除湿、冷却
され冷風となるとともに、温風通路12を通る空気はヒ
ータコア20を通過する際加熱されて温風となり、ダン
パ保持孔17に至る。
【0012】図4にダンパ保持孔17付近の断面図を示
す。図4に示す様に、冷風供給口11、温風供給口1
3、フェース吹出口14及びフット吹出口15はダンパ
保持孔17の軸芯P3の回りにおいて45°を基準とし
て形成されている。また図5に回転ダンパ3の側面図を
示す。図5に示す様に、回転ダンパ3は、軸芯Pのまわ
りの周方向にそって断続的に配設された第1ダンパ板部
31、第2ダンパ板部32、第3ダンパ板部33とで構
成されている。第1ダンパ板部31の外径r1、第2ダ
ンパ板部32の外径r2、第3ダンパ板部33の外径r
3はそれぞれ等しくされており、かつ、ダンパ保持孔1
7の内径r4と等応している。図5に示す様に、回転ダ
ンパ3の各ダンパ板部31、32、33、各ダンパ板部
31、32、33間の空間39a、39b、39cは回
転ダンパ3の軸芯Pの回りにおいて45°を基準として
形成されている。第1ダンパ板部31、第2ダンパ板部
32、第3ダンパ板部33で包囲された空間は円柱状の
ダンパ室34とされている。更に、図2に示す様に、回
転ダンパ3の軸長方向の端に位置する端板部35には回
転軸部36、37が同軸的に突設されている。回転軸部
36、37はケーシング1の軸受部1cに軸支され、こ
れにより回転ダンパ3はケーシング1のダンパ保持孔1
7内で保持され、軸芯Pの回りで回転可能とされてい
る。回転ダンパ3の一方の回転軸37にはサーボモータ
38が装備されており、サーボモータ38が回転駆動す
ると、回転ダンパ3は一方向つまり矢印S1方向に回転
する。またサーボモータ38が逆転すると、回転ダンパ
3は他方向つまり矢印S2方向に回転する。なお、回転
ダンパ3の回転角度はロータリ式ポテンショメータで検
出され、その信号は制御装置に出力され、制御装置はそ
の信号に応じてサーボモータ38を制御する。
【0013】さて本実施例では、回転ダンパ3の各ダン
パ板部31、32、33は、バイレベルモード、フェー
スモード、フットモードにそれぞれ設定可能とされてい
る。バイレベルモードは、フット吹出口15及びフェー
ス吹出口14の双方から送風するモードであり、主とし
て春秋季に使用される。フェースモードは、フェース吹
出口14のみから送風するモードであり、主として夏季
に使用される。フットモードは、フット吹出口15のみ
から送風するモードであり、主として冬季に使用され
る。
【0014】次に、本実施例の車両用空調装置の使用方
法について作用とともに図6、図7、図2を参照して説
明する。図6(a)〜図6(c)はフェースモードを示
す。図6(c)〜図7(e)はバイレベルモードを示
す。図7(e)〜図6(g)はフットモードを示す。即
ち、図6(a)に示す様に、回転ダンパ3の第1ダンパ
板部31でフット吹出口15を閉じ(開口比0)、第2
ダンパ板部32でフェース吹出口14を閉じ(開口比
0)、第3ダンパ板部33で冷風供給口11を閉じ(開
口比0)、かつ、温風供給口13が100%開口した
(開口比1)状態を初期位置とする。
【0015】この初期位置から回転ダンパ3が矢印S1
方向に22.5°回転する。すると、図6(b)に示す
様に、フット吹出口15が第1ダンパ板部31で閉じた
ままであり(開口比0)、更にフェース吹出口14、冷
風供給口11及び温風供給口13は50%開口して開口
比0.5となる。図6(b)に示す状態では、冷風供給
口11からの冷風及び温風供給口13からの温風が同
量、ダンパ保持孔17内に供給され、そして、その冷風
と温風とがダンパ保持孔17内で混合された後、フェー
ス吹出口14から吹き出される。
【0016】更に、初期位置から回転ダンパ3が矢印S
1方向に45°回転する。すると、図6(c)に示す様
に、フット吹出口15が第1ダンパ板部31で閉じたま
ま(開口比0)、フェース吹出口14が100%開口し
て開口比1となり、冷風供給口11は100%開口して
開口比1となり、温風供給口13は第3ダンパ板部33
で全部閉じ開口比0となる。図6(c)に示す状態で
は、冷風供給口11からの冷風はダンパ保持孔17内に
供給され、その冷風はフェース吹出口14から吹き出さ
れる。このとき図6(c)に示す様に、温風供給口13
は第3ダンパ板部33により閉塞されているので、温風
供給口13から温風はダンパ保持孔17内には供給され
ず、冷風供給口11からの冷風のみとなる。従って図6
(c)ではフェイスモードにおける「MAX COO
L」の状態となる。
【0017】更に、前記した初期位置から回転ダンパ3
が矢印S1方向に67、5°回転する。すると、図6
(d)に示す様に、フット吹出口15が50%開口し
(開口比0、5)となり、フェース吹出口14が50%
開口して開口比0.5となり、冷風供給口11は50%
開口して開口比0.5となる。図6(d)に示す状態で
は、冷風供給口11からの冷風及び温風供給口13から
の温風が同量、ダンパ保持孔17内に供給され、そし
て、その冷風及び温風がダンパ保持孔17内で混合され
た後、フット吹出口15及びフェース吹出口14からそ
れぞれ同量、吹き出される。
【0018】しかして本実施例では、バイレベルモード
を示す図6(d)から理解できる様に、バイレベルモー
ドにおいては、回転ダンパ3のS1方向への回転の進行
に伴い、第3ダンパ板部33が温風供給口13を次第に
開放して温風供給口13の開口比が増すとともに、第2
ダンパ板部32が次第に冷風供給口11を閉塞して冷風
供給口11の開口比が減り、その結果、(温風供給口1
3の開口比/冷風供給口11の開口比)の値が大きくな
る。更に図6(d)から理解できる様に、バイレベルモ
ードにおいては、回転ダンパ3のS1方向への回転の進
行に伴い、第1ダンパ板部31がフット吹出口15を次
第に開放してフット吹出口15の開口比が増すととも
に、フェース吹出口14は第1ダンパ板部31で次第に
閉塞されてフェース吹出口14の開口比が減り、その結
果、(フット吹出口15の開口比/フェース吹出口14
の開口比)の値が大きくなる。
【0019】更に、初期位置から回転ダンパ3が矢印S
1方向に90°回転する。すると、図7(e)に示す様
に、フット吹出口15が100%開口し(開口比1)と
なり、フェース吹出口14が第1ダンパ板部31で閉じ
て開口比0となり、また、冷風供給口11は第2ダンパ
板部32で閉じて開口比0となり、温風供給口13は1
00%開口して開口比1となる。図7(e)に示す状態
では、温風供給口13からの温風はフット吹出口15か
ら吹き出される。このとき図7(e)に示す様に、冷風
供給口11は第2ダンパ板部32により閉塞されている
ので、冷風供給口11から冷風はダンパ保持孔17内に
は供給されない。従って図7(e)ではフットモードに
おける「MAX HOT」の状態となる。
【0020】更に、初期位置から回転ダンパ3が矢印S
1方向に112.5°回転する。すると、図7(f)に
示す様に、フェース吹出口14が第1ダンパ板部31で
閉じて開口比0となり、フット吹出口15が100%開
いて開口比1となり、また、冷風供給口11及び温風供
給口13はそれぞれ50%開口して開口比0.5とな
る。図7(f)に示す状態では、冷風供給口11からの
冷風及び温風供給口13からの温風が同量、ダンパ保持
孔17内に供給され、そして、冷風と温風とがダンパ保
持孔17内で混合された後、フット吹出口15から吹き
出される。
【0021】更に、初期位置から回転ダンパ3が矢印S
1方向に135°回転する。すると、図7(g)に示す
様に、フェース吹出口14が第1ダンパ板部31で閉じ
て開口比0となり、フット吹出口15が100%開いて
開口比1となり、また、冷風供給口11は100%開口
して開口比1となり、温風供給口13は全部閉じて開口
比0となる。図7(g)に示す状態では、冷風供給口1
1からの冷風がダンパ保持孔17内に供給され、その冷
風はフット吹出口15から吹き出される。このとき図7
(g)に示す様に、温風供給口13は第2ダンパ板部3
2により閉塞されているので、温風供給口13から温風
はダンパ保持孔17内には供給されない。従って図7
(g)ではフットモードにおける「MAX COOL」
の状態となる。
【0022】ところで、上記した回転ダンパ3の回転角
とフェース吹出口14やフット吹出口15から吹き出す
風量割合との関係、回転ダンパ3の回転角と風の吹出温
度との関係を図3に示す。図3では、横軸は回転ダンパ
3の回転角を示し、縦軸は風量割合、風の吹出温度を示
す。図3において回転ダンパ3の回転角が小さい領域は
フェースモードであり、回転ダンパ3の回転角が大きい
領域はフットモードであり、その中間領域がバイレベル
モードである。
【0023】ここで、フェースモードでは、図3の特性
線A1に示す様に、回転ダンパ3の回転角が大きくなる
につれて、フェース吹出口14からの風量は増加する。
かつ、図3の特性線B1に示す様に、回転ダンパ3の回
転角が大きくなるにつれて、フェース吹出口14からの
吹出温度は低下する。例えば、回転ダンパ3の回転角が
0°のとき、吹出温度は特性線B1の点K1となり60
°Cである。しかし回転ダンパ3の回転角が45°であ
る前記した位置(c)において、その吹出温度は特性線
B1の点K2となり低い。したがって前記した位置
(c)においては、フェース吹出口14からの冷風によ
り乗員の顔は効果的に冷やされる。
【0024】またバイレベルモードでは、図3の特性線
A2に示す様に、回転ダンパ3の回転角が大きくなるに
つれて、フェース吹出口14からの風量は減少するとと
もにフット吹出口15からの風量が増加する。かつ、図
3の特性線B2に示す様に、回転ダンパ3の回転角が大
きくなるにつれて、フェース吹出口14からの吹出温度
は上昇し、更に図3の特性線B3に示す様に、フット吹
出口15からの吹出温度は上昇する。
【0025】その理由は、上記したバイレベルモードで
は、図3の特性線B2、B3から理解できる様に、回転
ダンパ3が回転するにつれて、(温風供給口13の開口
比/冷風供給口11の開口比)の値が大きくなり、温風
が増加し冷風が減少するからである。またバイレベルモ
ードでは、図3の特性線A2から理解できる様に、(回
転ダンパ3が回転するにつれて、(フット吹出口15の
開口比/フェース吹出口14の開口比)の値が大きくな
り、フット吹出口15からの吹出風量が増加しフェース
吹出口14からの吹出風量が減少するからである。
【0026】またフットモードでは、図3のハッチング
領域A3において、回転ダンパ3の回転角が大きくなる
につれて、図3の特性線B4に示す様に、風の吹出温度
は低下する。上記した様に本実施例においては、1個の
回転ダンパ3のみで、フット吹出口15及びフェース吹
出口14の切り換え、風の吹出温度の調整を行い得る。
【0027】適用例 図8は上記した実施例を、前席及び後席を独立して制御
する車両用空調装置に適用した適用例を示す。この例で
は、フット吹出口15及びフェース吹出口14は後席用
である。ケーシング1には前席用のフット吹出口55及
びフェース吹出口54が形成されている。そして、板ド
ア方式の開閉ダンパ56が揺動することにより、前席用
のフット吹出口55の開口比が調整される。また、板ド
ア方式の開閉ダンパ57が揺動することにより、前席用
のフェース吹出口54の開口比が調整される。
【0028】この例では、前席側に送る風量と後席側に
送る風量の割合は、ヒータコア20付近に保持されたエ
アミックスドア50の揺動により調整される。この例に
おいても、前述したように、回転ダンパ3がダンパ保持
孔17内で回転するにつれて、(温風供給口13の開口
比/冷風供給口11の開口比)の値が大きくなり、か
つ、(フット吹出口15の開口比/フェース吹出口14
の開口比)の値が大きくなる。よって、回転ダンパ3の
回転により、後席用のフット吹出口15、フェース吹出
口14から吹き出される風量を調整できるとともに、そ
の吹出温度も調整できる。
【0029】変形例 変形例として、ケーシング1のダンパ保持孔17を区画
する内壁面17aと回転ダンパ3との間にシール部を介
在させることもできる。この場合には、回転ダンパ3、
ケーシング1のダンパ保持孔17を区画する内壁面17
aの寸法精度が低下していても、ダンパ保持孔17を区
画する内壁面17aと回転ダンパ3との間からの風漏れ
を回避するのに有利である。この場合、例えば、図9に
示す構造にできる。即ち、図9に示す様にケーシング1
のダンパ保持孔17を区画する内壁面17aに断面三角
形状のゴム製のシール部6が適数個保持されている。シ
ール部6を保持する手段は適宜選択でき、例えば接着剤
でシール部を接着する手段、螺子でシール部6を保持す
る手段、凹凸嵌合でシール部6を保持する手段等を採用
できる。
【0030】更に、図示はしないが、ケーシング1のダ
ンパ保持孔17を区画する内壁面17a及び回転ダンパ
3の少なくとも一方に、フッ素樹脂コーティング層等の
固定潤滑剤層を積層することもできる。このようにすれ
は、固定潤滑剤層により回転ダンパ3の回転を一層円滑
になし得る。
【0031】
【発明の効果】本発明にかかる車両用空調装置では、バ
イレベルモードにおいて、回転ダンパが一方向へ回転す
るにつれて、(温風供給口の開口比/冷風供給口の開口
比)の値が大きくなり、かつ、(フット吹出口の開口比
/フェース吹出口の開口比)の値が大きくなるので、フ
ット吹出口、フェース吹出口から吹き出される風量を調
整できるとともに、その吹出温度も調整できる。即ち、
1個の回転ダンパのみで、フット吹出口及びフェース吹
出口の切り換え、風の吹出温度の調整を行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかる空調装置の断面図である。
【図2】実施例にかかる空調装置の要部を回転ダンパの
軸長方向にそって切断した断面図である。
【図3】回転ダンパの回転角とフェース吹出口やフット
吹出口からの吹き出す風量割合との関係、回転ダンパの
回転角と吹出温度との関係を示すグラフである。
【図4】ケーシングのダンパ保持孔付近の断面図であ
る。
【図5】回転ダンパの側面図である。
【図6】(a)〜(d)は作用状態を説明する断面図で
ある。
【図7】(e)〜(g)は作用状態を説明する断面図で
ある。
【図8】適用例の断面図である。
【図9】変形例にかかる要部の断面図である。
【図10】従来装置の構成図である。
【符号の説明】
図中、1はケーシング、11は冷風供給口、13は温風
供給口、14はフェース吹出口、15はフット吹出口、
17はダンパ保持孔、3は回転ダンパ、31は第1ダン
パ板部、32は第2ダンパ板部、33は第3ダンパ板部
を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷風を供給する冷風供給口と、温風を供給
    する温風供給口と、人の顔側に送られる風が吹き出すフ
    ェース吹出口と、人の足側に送られる風が吹き出すフッ
    ト吹出口とをもつとともに、該冷風供給口、該温風供給
    口、該フェース吹出口及び該フット吹出口に対面するダ
    ンパ保持孔とをもつケーシングと、 軸芯をもち、該ケーシングのダンパ保持孔に該軸芯の回
    りで回転可能に保持され、該軸芯のまわりの周方向にそ
    って所定間隔で断続的に配設された複数個のダンパ板部
    をもち、該冷風供給口、該温風供給口、該フェース吹出
    口及び該フット吹出口を開閉する回転ダンパとで構成さ
    れ、 該回転ダンパの各該ダンパ板部は、 該フット吹出口及び該フェース吹出口の双方を開口させ
    て双方から送風するバイレベルモードに設定可能とされ
    ており、 該バイレベルモードにおいて、該回転ダンパの一方向へ
    の回転の進行に伴い、(該温風供給口の開口比/該冷風
    供給口の開口比)の値が大きくなり、かつ、(該フット
    吹出口の開口比/該フェース吹出口の開口比)の値が大
    きくなるように設定されていることを特徴とする回転式
    車両用空調装置。
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