JPH0569421U - 回転検出装置付き密封装置 - Google Patents

回転検出装置付き密封装置

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JPH0569421U
JPH0569421U JP018325U JP1832592U JPH0569421U JP H0569421 U JPH0569421 U JP H0569421U JP 018325 U JP018325 U JP 018325U JP 1832592 U JP1832592 U JP 1832592U JP H0569421 U JPH0569421 U JP H0569421U
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seal
rotation
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貞和 岡
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 装着スペースを削減させ、感知性能と感知耐
久性を飛躍的に向上させた車輪回転検出装置を持つ密封
装置を提供する。 【構成】 密封装置を構成するスリンガー2に振れに対
する追従性を有するローター4を設け、シール部材1へ
シールリップ3に挟まれるよう回転検出器5を配置しそ
の回転を検出することを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、相対回転するホィール軸受部の密封構造に関し、具体的には自動車 のアンチロックブレーキシステムにおける前後の車輪回転を検出する回転検出装 置を持った密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のスキッドを防止するためのアンチスキッド用車輪回転数検出装 置としては次のような構造が多く用いられている。 すなわち、前記回転検出装置は歯付ローターと感知センサーからなっており、 その際軸受けを密封するシール装置よりそれぞれ離間させて配置し、一つの独立 した回転検出装置を構成しているものが一般的である。 以下、図面を参照しつつ詳述する。
【0003】 このような従来例を示すと、図6のように回転軸(6)に嵌合された歯付ロー ター(7)をナックル(8)に取付られた回転数検出センサー(9)で感知検出 する構造を示している。 ここで軸受(10)はその側部に独立して設けられたシール装置(A)によっ て水分あるいは異物の侵入から守られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような回転数検出装置の構造は、該歯付ローター(7)及 び回転数検出センサー(9)を取り付ける専用のスペースを必要とし、さらにシ ール装置(A)の併設配置など複雑構造にならざるを得ないものであり、また、 その検出精度の確保からその圧入部の精密な研磨仕上げを要する。また、運転時 の荷重がもたらすたわみによる回転数検出センサー(9)と歯付ローター(7) の隙間の変化がその検出精度に悪影響を及ぼしていた。 本考案はこのような欠点に鑑み、装着スペースを削減せしめ感知性能とその感 知耐久性を飛躍的に向上せしめた車輪回転検出装置を持つ密封装置を提供するこ とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案を図面に基づいて説明すると、図1に示すように、自動車用ホィール軸 受部の密封をなすシール部材(1)とスリンガー(2)との組合せからなる回転 検出装置付き密封装置であって、前記シール部材(1)へ対向するスリンガー( 2)と摺動する複数のシールリップ(3)(3´)を設け、図2に示すように該 スリンガー(2)へは弾性磁性体からなり先端に凹部(4a)を備えその凹部底 部(4b)へ周状に交互に磁極を形成したローター(4)を前記複数のシールリ ップ(3)(3´)の間位置に突出配設せしめ、回転検出器(5)を装着したシ ール部材(1)へ該ローター(4)を接触させたことを特徴としている。
【0006】 また、シール部材(1)とスリンガー(2)との組合せからなる回転検出装置 付き密封装置であって、前記シール部材(1)にスリンガー(2)と摺動する複 数のシールリップ(3)(3´)を設け、スリンガー(2)へは弾性体からなり 先端に凹部(4a)を備えその凹部底部(4b)に図3に示すようにスリットを 周状に配置した芯金(4d)または周上に交互に磁極が形成されたリング(4e )を埋め込み装着したローター(4)や図4に示すような周状に交互に凹凸部( 4c)を形成したローター(4)を前記複数のシールリップ(3)(3´)の間 位置に突出配設せしめ、回転検出器(5)が備わるシール部材(1)へ前記ロー ター(4)を接触させたことを特徴としている。
【0007】
【作用】
本考案は、上記した構造をもって下記に示す優れた作用をなす。 すなわち、回転部材に装着されたスリンガー(2)と固定部材に取付られたシ ール部材(1)はそれぞれ回転検出構成部材を所持しているが、シール部材(1 )のシールリップ(3)(3´)によって囲まれたローター(4)は完全に外部 及び内部から隔離されており、外部からの異物あるいは内部にある潤滑油等の被 着から守られて正確で安定した回転検出を行なう。 また、前記ローター(4)は弾性磁性体あるいは弾性体からなり、しかもスリ ンガー(2)から突出配設されているので極めて柔軟性及び追従性に富んでおり 、振動・振れ等による誤検出を完全に防止し得るものとなっている。この柔軟性 と追従性を得るために前記ローター(4)の基部に図2及び図5に示すようにア ーム部(41)を設けたりスリット(42)を配置せしめている。
【0008】 このような複数の部材を組合せた組合せシールの場合、それぞれ専用の部材で 高精度の研磨仕上げがなされたベアリングに取付られるので、各シール部の配置 及び回転検出部の位置及びその間隙が極めて正確に配備され、その装着において も嵌合すれば全ての装着が完了するため組立工程を大きく短縮せしめる。
【0009】
【実施例】
本考案での弾性磁性体からなるローター(4)の場合、図2のように周状に交 互に磁極を形成する代わりに、図4のように周状に交互に凹凸(4c)を形成せ しめても良く、これを弾性体で形成する場合、図3のようにスリットを周上に配 置した芯金(4d)を埋め込み装着せしめるとか、または周上に交互に磁極が形 成されたリング(4e)を埋め込み装着し、これに回転数検出器(5)を近接せ しめて回転数の検出をなさしめても良い。 また、本考案ではスリンガー(2)へローター(4)を突出配置したが、その 先端部の形状は、図1の如く先端をシール部材(1)に接触せしめて配置し、そ の先端に凹部(4a)を設けることにより、その間隙は常に一定に保たれかつ該 凹部(4a)は潤滑油を保持することが可能となるので摺動耐久性をも大きく向 上せしめる。 上記した本考案での弾性磁性体は、合成ゴムあるいは合成樹脂等の弾性素材に 、焼入硬化形材料あるいは析出硬化形あるいは焼結形等の粉体または粒体状材料 を混入せしめて形成する。
【0010】
【考案の効果】 本考案によると、回転検出部はシールリップ(3)とシールリップ(3´)に よって完全に外部及び内部から隔離されており、異物あるいは潤滑油等の被着か ら守られて正確で安定した回転検出を行なう。また、高精度な密封装置に直接組 合されるのでその装着スペースを削減せしめると共に感知性能を大きく向上せし めた。 また、本考案でのローター(4)は弾性磁性体あるいは弾性体からなり、かつ 突出配設され、場合によってはさらに柔軟構造が付加されているので極めて柔軟 性及び追従性に富んでおり、振動・振れ等による誤検出を完全に防止し得るもの となっている。また、二部材にそれぞれ専用の回転数検出部材を組合せた密封装 置であるので、各シール部の配置及び回転検出部の位置が極めて正確に配備され 、その装着においても有利となっている。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1で示したローターの略図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す部分断面図である。
【図4】本考案の他の実施例を示す部分断面図である。
【図5】本考案の他の実施例を示す部分断面図である。
【図6】本考案を使用しない従来例を示す断面図であ
る。
【0012】
【符号の説明】
1 シール部材 2 スリンガー 3 シールリップ 3´ シールリップ 4 ローター 4a 凹部 4b 凹部底部 4c 凹凸部 4d 芯金 4e リング 41 アーム部 42 スリット 5 回転数検出器

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用ホィール軸受部の密封をなすシ
    ール部材(1)とスリンガー(2)との組合せからなる
    回転検出装置付き密封装置において、前記シール部材
    (1)にスリンガー(2)と摺動する複数のシールリッ
    プ(3)(3´)を設け、スリンガー(2)へは弾性磁
    性体からなり先端に凹部(4a)を備えてその凹部底部
    (4b)に周状に交互に磁極を配置したローター(4)
    を前記複数のシールリップ(3)(3´)の間位置に突
    出配設せしめ、回転検出器(5)を装着したシール部材
    (1)へ前記ローター(4)を接触させたことを特徴と
    する回転検出装置付き密封装置。
  2. 【請求項2】 前記シール部材(1)にスリンガー
    (2)と摺動する複数のシールリップ(3)(3´)を
    設け、スリンガー(2)へは弾性磁性体からなり先端に
    凹部(4a)を備えてその凹部底部(4b)に周状に交
    互に凹凸部(4c)を形成したローター(4)を前記複
    数のシールリップ(3)(3´)の間位置に突出配設せ
    しめたことを特徴とする請求項1記載の回転検出装置付
    き密封装置。
  3. 【請求項3】 シール部材(1)とスリンガー(2)と
    の組合せからなる回転検出装置付き密封装置において、
    前記シール部材(1)にスリンガー(2)と摺動する複
    数のシールリップ(3)(3´)を設け、スリンガー
    (2)へは弾性体からなり先端に凹部(4a)を備えそ
    の凹部底部(4b)にスリットを周状に配置した芯金
    (4d)または周状に交互に磁極が形成されたリング
    (4e)を埋め込み装着したローター(4)を前記複数
    のシールリップ(3)(3´)の間位置に突出配設せし
    め、回転検出器(5)を装着したシール部材(1)へ前
    記ローター(4)を接触させたことを特徴とする回転検
    出装置付き密封装置。
  4. 【請求項4】 前記ローター(4)は柔軟性を有するア
    ーム部(41)を有することを特徴とした請求項1、
    2、3記載の回転検出装置付き密封装置。
  5. 【請求項5】 前記ローター(4)の基部にスリット
    (42)を配置したことを特徴とした請求項1、2、
    3、4記載の回転検出装置付き密封装置。
JP1992018325U 1992-02-26 1992-02-26 回転検出装置付き密封装置 Expired - Fee Related JP2570938Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003044381A1 (fr) * 2001-11-22 2003-05-30 Nsk Ltd. Palier a roulement equipe d'un detecteur et dispositif de detection d'un mode de rotation
JP2007162831A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Fuji Heavy Ind Ltd 従動輪用ハブユニット
JP2008512629A (ja) * 2004-09-11 2008-04-24 シエフレル・コマンデイトゲゼルシヤフト 放射状フランジ側エンコーダを持つ車輪軸受装置

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JP2007162831A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Fuji Heavy Ind Ltd 従動輪用ハブユニット

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