JPH0569342A - 合成樹脂製研摩糸 - Google Patents

合成樹脂製研摩糸

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JPH0569342A
JPH0569342A JP25584491A JP25584491A JPH0569342A JP H0569342 A JPH0569342 A JP H0569342A JP 25584491 A JP25584491 A JP 25584491A JP 25584491 A JP25584491 A JP 25584491A JP H0569342 A JPH0569342 A JP H0569342A
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JP
Japan
Prior art keywords
abrasive
synthetic resin
core
sheath
polishing
Prior art date
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Pending
Application number
JP25584491A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihisa Yamamoto
恭久 山本
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SANRAIN KK
Original Assignee
SANRAIN KK
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0569342A publication Critical patent/JPH0569342A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 研摩ブラシ用素材として、研削力・耐屈曲性
に優れた合成樹脂モノフィラメントの提供を目的とす
る。 【構成】 芯鞘構造の合成樹脂モノフィラメントであっ
て、芯部には研摩材が3〜60wt%、鞘部には研摩材が20
〜70wt%それぞれ含有し、かつ、芯部と鞘部共に使用す
る合成樹脂と同系列の合成樹脂エラストマーを3〜20wt
%混合してなる合成樹脂製研摩糸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、研摩材と合成樹脂を共
押出しすることにより得られるモノフィラメントからな
る合成樹脂製研摩糸に関するものであり、研摩ブラシ用
素材として、研削力・耐屈曲性に優れたものの提供を目
的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄工関連の金属製延板等の仕上げ
においては、サンドブラスト吹付作業や手作業によるペ
ーパー掛等により、金属表面の錆や皮膜の除去等の粗仕
上から表面を均一に仕上げる最終仕上げまで行なってき
た。最近では、研摩材を含有させた合成樹脂製モノフィ
ラメントからなる研摩ブラシが広く利用されている。
【0003】公知のもので、特公昭56-157956号公報に
開示されているように、芯鞘型合成樹脂製モノフィラメ
ントからなり、芯部を合成樹脂単独で構成し、鞘部のみ
に5〜60wt%の研摩材を含有させ、その断面形では特に
制限されないもので耐久性にすぐれ、また研摩力にすぐ
れたものを得ることを目的としているものがある。この
種の研摩用合成樹脂性モノフィラメントに要求される特
性は、研削力と耐折性が第一に優先される。また、これ
ら研摩用モノフィラメントが使用される条件によっては
耐水性,耐熱性等の特性が要求される。特に、チャンネ
ル加工し、高速回転でブラシを回転させ研摩をする場合
は、耐久性も大きな要因となる。従って、このような苛
酷な使用条件に対して充分使用に耐えるものが要求され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の特公昭56-15795
6号で開示された研摩用モノフィラメントでは、研摩開
始時においては上記要求が満足し、良好な研削性を発揮
するが、長時間の使用において、その研削力が劣ってく
ることが分かった。すなわち、芯部を単独の合成樹脂だ
けで構成すると、鞘部の研摩材の入った合成樹脂成分が
研摩時間に比例して減少し、芯部のみ、その形状を残す
ことになる結果となり、ブラシの金属表面の接触部分が
研摩材の入っていない単独合成樹脂成分だけということ
に起因している結果だと判明した。従って、長時間研削
力が減少せず耐折性、耐久性を維持し続ける研摩糸を得
るためには、芯部にも研摩材を鞘部研摩材に対し混合さ
せると解決できることが分かった。すなわち、研摩時間
と鞘部の減少に対し芯部もある程度減少していくことが
研削力に大きな影響を与えるということが判明し、本発
明に至ったのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、芯鞘構
造の合成樹脂モノフィラメントであって、芯部には研摩
材が3〜60wt%、好ましくは5〜50wt%、鞘部には研摩
材が20〜70wt%、好ましくは30〜60wt%それぞれ含有
し、かつ、芯部と鞘部共に使用する合成樹脂と同系列の
合成樹脂エラストマーを3〜20wt%、好ましくは5〜15
wt%混合してなる合成樹脂製研摩糸である。
【0006】研摩糸に必要な特性は、まず研削力と耐折
力である。従って使用する合成樹脂素材は強靱性に優れ
たナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド樹脂又はポ
リエステル樹脂、ポリフェニレンサルファイド等の溶融
防糸可能な合成樹脂であればいずれでもよい。これらの
合成樹脂のなかでナイロン6が特に好ましい。
【0007】研摩材としては、一般的な研摩材を用いる
ことができる。例えばアルミナ系、SiC系などの研摩
材が使用される。当然研摩用モノフィラメントとして
は、そのもののなかに60wt%の砥粒を混合したものが研
削力では最上であろうが、非常に脆く、ブラシには使え
ない結果がでた。従って、共押出しによる研摩糸の必要
性と重要性を認識し、共押出しによる芯鞘型の研摩糸
で、その断面形では円形が最良、かつ効果的と判断し
た。芯部に研摩材を混合すると、円形が最もノズルから
押し出しやすいからである。とにかく、芯鞘型の研摩糸
において研削力を上げるためには、鞘部砥粒の混合量に
対して一定割合で芯部にも砥粒を混合すると芯部、鞘部
の研摩による摩擦状態が研削力に悪影響を与えないこと
が判明した。
【0008】本発明における芯部と鞘部に対する研摩材
の混合量は、鞘部においては研削力に影響し、芯部にお
いては耐折性に影響するので前述の混合範囲で用いられ
る。また、芯部の構造比率は20〜80%の範囲、好ましく
は30〜70%の範囲で選定するが、耐折性と耐久性のバラ
ンスの上で適宜選択する。全体的にみて、次の表1に示
す条件で研削力・耐折性を概ね満足させることができ
る。
【0009】
【表1】
【0010】上記表中の構造比率において、ベストマッ
チングする比率として芯部を40〜50%に調整し、共押出
しにより得ることのできる研摩糸の構造比率が研削性、
耐折性でも効果的な構造比率である。
【0011】本発明の共押出し研摩糸は、合成樹脂を溶
融した後、それに研摩材を混合したもの、またその混合
したものをベースとなる合成樹脂成分と混合し、溶融す
るなどの方法で鞘成分、芯成分を調整し、通常の共押出
し溶融紡糸機、また紡糸技術に準じて、製造されるもの
である。ここで、芯鞘部共に使用する合成樹脂と同系列
の合成樹脂エラストマーを3〜20wt%、好ましくは5〜
15wt%混合して、合成樹脂の流れ性を改善するほか、研
摩材との結合を高める。
【0012】
【作用】鞘部に含有する適当な研摩材量によって、効率
的な研摩能力を発揮し、それより少量の研摩材含有芯部
は研摩糸の強度を保持すると共に、鞘部が摩耗して芯部
が表面に出ても、研摩性能を保持する。芯鞘部に混合し
たエラストマーは溶融紡糸時の流れ性の調整と、研摩材
の合成樹脂に対する保持性を高めると共に、特に研摩材
の入った芯部の耐折性低下を防ぐ作用をする。
【0013】
【実施例】通常の共押出し紡糸機を使用し、それぞれの
シリンダーにナイロン6ポリマーとアルミナ#1200を所
定量混合溶融したものを複合紡糸口金より共押出し、約
80℃前後の温水浴中にて徐冷し、温水浴中で1%の軽い
延伸を行い、直径0.5mmの各種研摩糸を得た。結果を表
2に示す。
【0014】次に、実施例のNo.1〜4と比較例のNo.
5,6の各研摩糸を使い、それぞれをチャンネル型植毛
方式によりチャンネル直径200mm、ブラシ植毛長150mm、
ブラシ幅100mmのテストブラシを作製した。このブラシ
を同一条件下で、自動車用板金塗装テストピースに対
し、回転数1200回/分で約30日間、1日5時間の研摩試
験を行った。その結果を表3に示す。総合してみると、
No.2の共押出し研摩糸の方が比較的No.5に比べて優
れていた。
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】 評価に関しては、自動車用板金塗装テストピースに対す
る研摩評価をうける。
【0017】
【発明の効果】本発明の共押出し研摩糸は、紡糸時やブ
ラシに作製する時の断糸等のトラブルもなく、研削力,
耐折性及び耐久性の良好なバランスのとれた製品が得ら
れた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02J 1/22 N 7199−3B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯鞘構造の合成樹脂モノフィラメントで
    あって、芯部には研摩材が3〜60wt%、鞘部には研摩材
    が20〜70wt%それぞれ含有し、かつ、芯部と鞘部共に使
    用する合成樹脂と同系列の合成樹脂エラストマーを3〜
    20wt%混合してなる合成樹脂製研摩糸。
JP25584491A 1991-09-06 1991-09-06 合成樹脂製研摩糸 Pending JPH0569342A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997016995A1 (en) * 1995-11-09 1997-05-15 Gillette Canada Inc. Gum-massaging oral brush
JP2003500555A (ja) * 1999-05-25 2003-01-07 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー クレーまたはシリカ添加物を含むテーパーブラシ用剛毛およびそこから作られたブラシ
US8955186B2 (en) 2003-04-23 2015-02-17 The Procter & Gamble Company Electric toothbrushes

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