JPH0569142B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0569142B2
JPH0569142B2 JP86103789A JP10378986A JPH0569142B2 JP H0569142 B2 JPH0569142 B2 JP H0569142B2 JP 86103789 A JP86103789 A JP 86103789A JP 10378986 A JP10378986 A JP 10378986A JP H0569142 B2 JPH0569142 B2 JP H0569142B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
parts
formula
methyl
pyrazolone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP86103789A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62295964A (ja
Inventor
Masahiro Hiraki
Yoshiaki Shimizu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical Nippon Kayaku Co Ltd
Publication of JPS62295964A publication Critical patent/JPS62295964A/ja
Publication of JPH0569142B2 publication Critical patent/JPH0569142B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明はモノアゾ化合物及びそれを用いる基材
の染色法に関するものである。 従来の技術 繊維材料、紙又はパルプ等の染色および捺染に
は数多くの染料が使用されているが染色特性(染
着速度、染着率等)において満足できるものは少
ない。特に紙およびパルプなどをオレンジ色に染
色するのに用いられている公知の染料はその染着
速度及び染着率が小さいという問題があり、加え
てその染色物の水堅牢度においても満足すべきレ
ベルにあるものが少ない。 発明が解決しようとする問題点 近年、染色工業の工程合理化がますます要求さ
れているが特に染色時間の短縮および環境保全の
点から染着速度が速く、さらに高い染着性に基く
染色廃水の無色化の要求がつよくかつ染色物の水
堅牢度の良好な染料の開発が望まれている。 問題点を解決するための手段 本発明者らは基材例えば繊維材料、皮革、紙お
よびパルプの染料および捺染等を実施するに当
り、カラバリユー(着色力)に優れ、高い染着率
を示し、優秀な耐水堅牢度をもつ鮮明なオレンジ
色の染料を見い出すべく鋭意研究した結果、本発
明に至つたものである。 即ち、本発明は式(1)
【化】 〔式中Rは水素、塩素原子、メチル基又はメトキ
シ基を、R1は水素基又はアミノ基を、R2はメチ
ル基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、
エトキシカルボニル基又はフエニル基をmは2又
は3を、Dは
【式】 (R3、R4はそれぞれ独立に水素、塩素原子、メ
チル基、メトキシ基、エトキシ基、ニトロ基、カ
ルボキシル基又はスルホンアミド基を表し、nは
0又は1を表す。) 又は
【式】 (pは0又は1を表す) をそれぞれ表す〕で表されるモノアゾ化合物及び
それを用いる基材の染色法を提供するものであ
る。 本発明の式(1)で表されるモノアゾ化合物は例え
ば以下のようにして製造できる。
【化】 〔式(2)においてR及びmは前記と同じ意味を表
す。〕
〔式(3)においてR1、R2及びDは前記と同じ意味を表す。〕
すなわち式(2)のアミノ化合物1モルをジアゾ化
し、式(3)の化合物1モル比とカツプリングする。
ジアゾ化及びカツプリングは公知の方法で行う事
ができるがジアゾ化は例えば鉱酸中5℃以下で亜
硝酸ソーダを用いて行われ、又カツプリングは有
利には水性媒体中で0〜50℃好ましくは0〜30
℃、PH=2〜9好ましくは4〜8で行われる。 本発明で得られる式(1)の化合物は塩基性基(2
個)を有するので理論量又はそれ以上の無機酸た
とえば塩酸、硫酸、りん酸または好ましくは有機
酸たとえばぎ酸酢酸、乳酸、クエン酸、グリコー
ル酸およびメタンスルホン酸等で処理することに
より容易に水溶性の式(1)の化合物の酸付加塩形と
して溶解することが出来るのでそのまま染色等に
供してもよいし所望によりその酸付加塩を含む溶
液をドライアツプして該酸付加塩を固形物として
得ることもできる。 なお前記式(2)のアミノ化合物は例えばドイツ特
許公開第2915323号に示されるのと同様な方法で
得る事ができる。すなわちニトロアニリン類1モ
ルと塩化シアヌール1モルおよび3−ジエチルア
ミノプロプルアミン又は2−ジエチルアミノエチ
ルアミン2モル比とを任意の順序で反応させ(縮
合)さらにニトロ基を還元する事により製造する
ことができる。ここで使用されるニトロアニリン
類の具体例としては次のものを挙げる事ができ
る。 4−ニトロアニリン、3−ニトロアニリン、4
−ニトロ−2−メトキシアニリン、4−ニトロ−
2−メチルアニリン、4−ニトロ−2−クロルア
ニリン、5−ニトロ−2−メトキシアニリン、5
−ニトロ−2−メチルアニリン、5−ニトロ−2
−クロルアニリン、4−ニトロ−3−メトキシア
ニリン、4−ニトロ−3−メチルアニリン、4−
ニトロ−3−クロルアニリン、4−メトキシ−3
−ニトロアニリン、4−メチル−3−ニトロアニ
リン、4−クロル−3−ニトロアニリン等。 またニトロアニリンの代りに対応するアセチル
アミノアニリン類を使用した場合は前記同様に縮
合したあと還元の代りに加水分解を行う事により
式(2)のアミノ化合物が製造される。 なお式(3)で表される化合物の具体例としては次
のものを挙げる事ができるがこれらに限定される
ものではない。 1−フエニル−3−メチル−5−ピラゾロン 1−(4′−スルホフエニル)−3−メチル−5−
ピラゾロン 1−(3′−スルホフエニル)−3−メチル−5−
ピラゾロン 1−(2′−クロルフエニル)−3−メチル−5−
ピラゾロン 1−(3′−クロルフエニル)−3−メチル−5−
ピラゾロン 1−(4′−クロルフエニル)−3−メチル−5−
ピラゾロン 1−(4′−メチルフエニル)−3−メチル−5−
ピラゾロン 1−(3′−メチルフエニル)−3−メチル−5−
ピラゾロン 1−(3′−メトキシフエニル)−3−メチル−5
−ピラゾロン 1−(4′−メトキシフエニル)−3−メチル−5
−ピラゾロン 1−(4′−エトキシフエニル)−3−メチル−5
−ピラゾロン 1−(3′−カルボキシフエニル)−3−メチル−
5−ピラゾロン 1−(4′−カルボキシフエニル)−3−メチル−
5−ピラゾロン 1−(3′−アミノスルホニルフエニル)−3−メ
チル−5−ピラゾロン 1−(4′−アミノスルホニルフエニル)−3−メ
チル−5−ピラゾロン 1−(2′−クロル−5′−スルホフエニル)−3−
メチル−5−ピラゾロン 1−(2′−クロル−4′−スルホフエニル)−3−
メチル−5−ピラゾロン 1−(2′,5′−ジクロル−4′−スルホフエニル)
−3−メチル−5−ピラゾロン 1−(2′−メチル−4′−スルホフエニル)−3−
メチル−5−ピラゾロン 1−(2′−メチル−5′−スルホフエニル)−3−
メチル−5−ピラゾロン 1−(2′−メチル−4′−スルホ−6′−クロルフエ
ニル)−3−メチル−5−ピラゾロン 1−(6′−スルホナフタリン−2−イル)−3−
メチル−5−ピラゾロン 1−(7′−スルホナフタリン−2−イル)−3−
メチル−5−ピラゾロン 1−(4′−スルホナフタリン−1−イル)−3−
メチル−5−ピラゾロン 1−(ナフタリン−1−イル)−3−メチル−5
−ピラゾロン 1,3−ジフエニル−5−ピラゾロン 1−(3′−スルホフエニル)−3−フエニル−5
−プラゾロン 1−フエニル−3−メチル−5−アミノピラゾ
ール 1−(3′−ニトロフエニル)−3−メチル−5−
ピラゾロン 1−(4′−ニトロフエニル)−3−メチル−5−
ピラゾロン 1−(3′−メチルフエニル)−3−メチル−5−
アミノピラゾール 1−フエニル−3−カルボキシ−5−ピラゾロ
ン 1−(4′−スルホフエニル)−3−カルボキシ−
5−ピラゾロン 1−フエニル−3−メトキシカルボニル−5−
ピラゾロン 1−フエニル−3−エトキシカルボニル−5−
ピラゾロン 1−(4′−スルホフエニル)−3−エトキシカル
ボニル−5−ピラゾロン等。 式(1)で表されるモノアゾ化合物は結晶として
別して乾燥され粉末状あるいは顆粒状であるいは
好ましくは乾燥を行うことなく式(1)の化合物と前
記した有機酸又は無機酸を含む濃厚溶液の形態で
使用に供することができる。適当な濃厚溶液への
加工は公知の方法(たとえば特公昭39−4879号に
記載の方法)により実施することができる。すな
わち式(1)のモノアゾ化合物を前述の無機酸好まし
くは有機酸の水溶液に必要に応じて水溶性有機溶
剤を1緒に加えて調製されるがこの場合必要に応
じて安定剤等の助剤を添加する事もできる。この
時使用されうる水溶液有機溶剤としては、例えば
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、メチルセロソ
ルブ、カルビトール、メチルカルビトール、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル、トリエチレング
リコールモノブチルエーテル、ブチルポリグリコ
ール、フエニルグリコール、グリセリン、ジオキ
サン、ブチロラクトン、ホルムアミド、ジメチル
ホルムアミド、尿素類等を挙げる事ができる。 又安定剤としてはノニオン系の界面活性剤等が
用いられる。 次に本発明の式(1)のモノアゾ化合物による基材
の染色法について述べる。 本発明の新規モノアゾ化合物が適用される基材
としては繊維材料;皮革;パルプ;紙;ガラス又
は合成樹脂基板上に設けられたゼラチン、カゼイ
ンなどの天然蛋白質又は染着座席を有する光硬化
性樹脂製の薄膜等が挙げられる。又式(1)のモノア
ゾ化合物は上記基材に捺染等を行う為のカラーイ
ンキを調製する為の色素材料としても使用され
る。 本発明の式(1)のモノアゾ化合物が適用できる繊
維材料としてはカチオン染料で染色できる材料、
例えばアクリルニトリルのホモ重合体および混合
重合体、酸改質されたポリエステルおよびポリア
ミドなどの天然含窒素繊維、セルローズを含む材
料例えば木綿、再生セルローズ繊維さらにガラス
繊維などがある。 本発明のモノアゾ化合物によるこれら繊維材料
の染色は好ましくは中性乃至酸性水媒質中からの
常圧又は加圧による吸尽染法によるかあるいは本
発明のモノアゾ化合物を用いて調製された水性イ
ンキによるスプレー塗工、パデイングおよびプリ
ントなどの連続染色によつて実施される。この場
合の繊維材料の形態は単繊維、糸、布、編物およ
びそれらの完成製品でありうる。これらは本発明
のモノアゾ化合物を用いることによりきわめて鮮
明なオレンジ色の染色物または捺染物が得られ、
しかもそれら染色物および捺染物はすぐれた染色
堅牢性を有し、とくにきわめて高い染着率とすぐ
れた水堅牢度を示す。さらに本発明のモノアゾ化
合物による好ましい用途は各種のパルプおよび紙
材料の染色用である。例えばサイジング処理を施
していないパルプおよび紙(ナプキン、テーブル
クロス、衛生紙など)に対しても非常に大きい染
着速度ならびに高い染着率を示す点でまことに好
適である。この高い染着性はその廃水を無色に近
いものにし、廃水規制および環境保全上からもき
わめて大きな利点といえる。これら紙、パルプの
染色はPH値4〜8、殊に5〜7で、又染色温度は
一般に10〜50℃、好ましくは15〜30℃で行うのが
好ましい。得られた染色物は高いカラーバリユー
の鮮明なオレンジ色を呈し、すぐれた染色堅牢性
を示す。とくに耐水堅牢度については、たとえば
染色した紙と湿潤した白紙を常温下で加圧接触さ
せても染色紙から白紙に転染(にじみ出し)はほ
とんどみられない。さらにミヨーバン、アルカ
リ、酸、アルコール堅牢度に対してもすぐれた堅
牢性を示すことから、ナプキン、テーブルクロス
および衛生紙などの色のにじみ出しのとくに心配
される紙の用途分野にきわめて好適である。本発
明のモノアゾ化合物はこのように紙に対しきわめ
て高い親和性を有しかつ染着速度も大きいことか
ら、紙の連続染色およびジエツトプリンター用イ
ンキの調製にも使用されうるものである。 さらに式(1)の化合物は皮革の染色(吸尽法、ス
プレー法、ハケ塗法等)にも適用できる。例えば
皮革の吸尽染色は式(1)の化合物を含む染浴中で30
〜70℃、PH3〜8で15〜60分間処理し次いで常法
によつて加脂処理することによつて行われる。 又ガラス又は合成樹脂基板上に設けられたゼラ
チン、カゼイン等の天然蛋白質又は染着座席を有
する光硬化性樹脂製の薄膜わ常法により例えばぎ
酸、酢酸、塩酸等によつつ酸性に調整された水溶
浴から30〜100℃の温度で着色(染色)される。 実施例 次に実施例によつて本発明を更に詳細に説明す
る。実施例中、部は重量部、%は重量%である。 実施例 1 4−〔2′,4′−ビス(3″−N,N−ジエチルアミ
ノプロピルアミノ)−S−トリアジン−6′−イル
−アミノ〕アニリン8.9部を100部の水及び8.3部
の35%塩酸に溶解し、亜硫酸ナトリウム1.4部を
用いて0〜5℃で30分間ジアゾ化を行つた。その
後過剰の亜硝酸をスルフアミン酸の添加により分
解した。水150部に1−フエニル−3−メチル−
5−ピラゾロン3.7部を水酸化ナトリウムでPH11
にして溶解させてえた溶液を前記のジアゾニウム
塩の溶液に加えた。その後炭酸水素ナトリウム5
部を加えPH値を6.0に調整し5〜10℃で12時間撹
拌した。更に水酸化ナトリウム溶液を加えてPH値
を10に調整し生成物を沈殿させ過、乾燥した。
えられた粉末を水20部、酢酸15部及びエチレング
リコール15部の混合物に添加し、90℃に加熱して
溶解し不溶解分を過除去した。 式(4)で表される。
【化】 化合物11.3部を含む安定性良好な濃厚溶液(70
部)を得る事ができた。λmax435nm(50%アセ
トン水) 前記酢酸、エチレングリコールの代りに相当量
の乳酸、ジエチレングリコールを使用しても前記
同様に式(4)の化合物を含有する濃厚溶液を得る事
ができた。 実施例 2 4−〔2′,4′−ビス(3″−N,N−ジエチルアミ
ノプロピルアミノ)−S−トリアジン−6′−イル
−アミノ〕アニリン8.9部を100部の水及び8.3部
の35%塩酸に溶解し、亜硫酸ナトリウム1.4部を
用いて5℃以下にてジアゾ化を行つた。その後過
剰の亜硝酸をスルフアミン酸の添加により分解し
た。水150部に1−(3′−クロルフエニル)−3−
メチル−5−ピラゾロン4.4部を水酸化ナトリウ
ムでPH10にして溶解させてえられた溶液に前記の
ジアゾニウム塩の溶液を15分間で加えた。その後
酢酸ナトリウム5部、さらに炭酸ナトリウム溶液
を加えてPH値を6.0に調整し5〜10℃で2時間撹
拌した。次いで水酸化ナトリウム溶液を加えてPH
値を9に調整し生成物を沈殿させ、結晶を単離し
た。この結晶を水20部、乳酸20部、尿素10部及び
エチレングリコールモノブチルエーテル30部より
なる混合物に添加し、80℃に加熱して溶解し不溶
解分を別した。式(5)で表される化合物11.9部を
含む安定性の良好な濃厚溶液(117部)を得る
【化】 事ができた。λmax435nm(50%アセトン水)前
記乳酸の代りに、相当量の酢酸、ぎ酸を使用して
も前記同様の式(5)の化合物を含有する濃厚溶液を
得る事ができた。 実施例 3 4−〔2′,4′−ビス(3″−N,N−ジエチルアミ
ノプロピルアミノ)−S−トリアジン−6′−イル
−アミノ〕アニリン8.9部を100部の水及び8.3部
の35%塩酸に溶解し、亜硫酸ナトリウム1.4部を
用いて5℃以下にてジアゾ化を行つた。次いで過
剰の亜硝酸をスルフアミン酸の添加により分解し
た。水100部に1−フエニル−3−カルボキシ−
5−ピラゾロン4.3部を水酸化ナトリウムでPH11
にして溶解させてえた溶液に前記ジアゾニウム塩
の溶液を10分間で加えた。その後、酢酸ナトリウ
ム5部さらに炭酸ナトリウム溶液を加えてPH値を
6.0に調整し、5〜10℃で2時間撹拌した。次い
で水酸化ナトリウム溶液を加えてPH値を11.0に調
整し、生成する油状物質を傾しやにより単離し
た。得られた油相部を水40部及び酢酸25部の混合
物に加え、90℃に加熱して溶解し不溶解分を別
した。式(6)で表される。
【化】 化合物11.8部を含む安定性の良好な濃厚溶液
(93部)を得る事ができた。λmax468nm(50%
アセトン水) 実施例 4 3−〔2′,4′−ビス(3″−N,N−ジエチルアミ
ノプロピルアミノ)−S−トリアジン−6′−イル
−アミノ〕アニリン8.9部を100部の水及び8.3部
の35%塩酸に溶解し、亜硫酸ナトリウム1.4部を
用いて5℃以下にてジアゾ化を行つた。その後過
剰の亜硝酸をスルフアミン酸の添加により分解し
た。水100部に1.3−ジフエニル−5−ピラゾロン
5.0部を水酸化ナトリウムでPH10.0にして溶解さ
せ、酢酸ナトリウム5部を加えた溶液を調製し
た。この溶液に前記のジアゾニウム塩の溶液を15
分間で加えた。その後炭酸ナトリウム溶液を加え
てPH値を6.0に調整し、5〜10℃で3時間撹拌し
た。次いで水酸化ナトリウム溶液を加えてPH値を
10.0に調整し、生成物を沈殿させ、結晶を単離し
た。えられた結晶を水30部、乳酸25部、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル30部の混合物に
添加し、90℃に加熱して溶解し不溶分を除去し
た。式(7)で表される化合物
【化】 12.4部を含む安定性の良好な濃厚溶液(108部)
を得る事ができた。λmax438nm(50%アセトン
水) 実施例 5 4−〔2′,4′−ビス(3″−N,N−ジエチルアミ
ノプロピルアミノ)−S−トリアジン−6′−イル
−アミノ〕−2−メトキシアニリン9.5部を100部
の水及び8.3部の35%塩酸に溶解し亜硫酸ナトリ
ウム1.4部を用いて5℃以下にてジアゾ化を行つ
た。その後過剰の亜硝酸をスルフアミン酸の添加
により分解した。水200部に1−(3′−アミノスル
ホニルフエニル)−3−メチル−5−ピラゾロン
5.3部を炭酸ナトリウムでPH8にして溶解させ、
酢酸ナトリウム5部を加えた溶液に前記のジアゾ
ニウム塩の溶液を20分間で加えた。その後炭酸ナ
トリウム溶液を加えてPH値を6.0に調整し、5〜
10℃で3時間撹拌した。さらに炭酸ナトリウム溶
液を加えてPH値を9.0に調整し、生成物を沈殿さ
せ、結晶を単離した。えられた結晶を水30部、ぎ
酸20部及びエチレングリコール15部の混合物に添
加し、70℃に加熱して溶解し、不溶分を除去し
た。式(8)で
【化】 表される化合物13.3部を含む安定性の良好な濃厚
溶液(101部)を得る事ができた。λmax445nm
(50%アセトン水)前記ぎ酸の代りに相当量の酢
酸を使用しても前記同様に式(8)の化合物を含有す
る濃厚溶液を得る事ができた。 実施例 6 未漂白亜硫酸パルプ50%および機械パルプ50%
からなる乾燥材料をビーター(Beater)中で水
を用いて40°SRフリーネス(Freeness)に叩解
し、パルプ含有量が3%になるよう水で調整す
る。この調整液100部に実施例1でえられた濃厚
溶液0.19部(式(4)の化合物0.03部を含有)及び酢
酸0.02部を加える。この混合物を約5分間撹拌
し、ロジンサイズ0.03部および結晶硫酸アルミニ
ウム0.06部を加え、5分間撹拌する。次いでこれ
に水1400部を加えて希釈し、シーター(Sheeter)
上で常法により抄紙した。抄紙廃水の着色はほと
んどめられず得られた着色紙は鮮明なオレンジ色
を示し、すぐれた耐水堅牢度を示した。 実施例 7 漂白亜硫酸パルプ100%からなる乾燥パルプを
ビーター中で水を用いて35°SRフリーネスに叩解
し、パルプ濃度3%に調整する。この調整液100
部に実施例2の濃厚液0.3部(式(5)の化合物0.03
部を含有)を加えて5分間よく撹拌し、次いで水
1400部を加えて希釈した後、常法により抄紙し
た。抄紙廃水はほとんど染料による着色がみとめ
られなかつた。得られた紙は鮮明オレンジ色を示
し、良好な耐水堅牢度を示した。 実施例 8 サイジング処理を施していない施を実施例3の
濃厚溶液3.9部(式(6)の化合物0.5部を含有)澱粉
0.5部および水99.0部からなる溶液に20〜30℃で
2〜3秒浸漬する。えられた浸漬紙上の過剰の溶
液を2つのローラーを通して絞り取つた後、60〜
80℃で乾燥する。得られた染色紙は鮮明なオレン
ジ色を呈し、特に耐水堅牢度に優れ、湿潤による
染料のブリード(Bleeding)はほとんど認めら
れなかつた。 実施例 9 植物タンニンで鞣した豚革100部を、50℃の水
250部および実施例1の濃厚溶液2.5部(式(4)の化
合物0.4部を含有)からなる液に入れて30分間撹
拌し、次いで同じ浴で、スルホン化鯨油を主成分
とするアニオン油脂液10部で60分間処理する。次
に乾燥し、オレンジ色の均一な染色革を得た。こ
の染色革は洗濯堅牢度が非常に良好であつた。 実施例 10 実施例4の濃厚溶液0.9部(式(7)の化合物0.1部
を含有)を含む水浴100部に、精錬漂白された木
綿ブロード5部を投入し、染浴と被染物を撹拌し
ながら40分で100℃迄昇温し、20分間同温度を保
持した。染浴中の化合物(染料)は完全に木綿ブ
ロードに吸尽され、木綿ブロードは鮮明なオレン
ジ色に染色された。この染色物の水堅牢度は非常
に良好であつた。同様にして染色されたビスコー
スレーヨン織物及びキユプロ織物も同じく鮮明な
オレンジ色に染色され、すぐれた水堅牢度を示し
た。 実施例 11 実施例5でえられた濃厚溶液から調製された式
(8)の化合物0.5%を含有する染料水溶液をサイズ
されていない紙の重量に対して50%量均一にスプ
レーし、60〜70℃で10分間乾燥した。えられた染
色紙は鮮明なオレンジ色を示し、良好な耐水堅牢
度を示した。 実施例 12〜37 式(3)及び式(2)の化合物として表に示される化合
物を用いて実施例1〜5に準じて式(1)のモノアゾ
化合物を製造した。 次表に式(3)で表される化合物、式(2)で表される
アミノ化合物、えられた目的物を酢酸水溶液に溶
解してえられた溶液についてのλmax(50%アセ
トン水)及びそれを用いて紙を染色した時の色相
を示した。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 発明の効果 染料として染着速度および染着率がきわめて高
く、かつ染色物の水堅牢度が良好であるモノアゾ
化合物がえられた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式(1) 【化】 〔式中Rは水素、塩素原子、メチル基又はメトキ
    シ基を、R1は水酸基又はアミノ基を、R2はメチ
    ル基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、
    エトキシカルボニル基又はフエニル基を、mは2
    又は3を、Dは 【式】 (R3、R4はそれぞれ独立に水素、塩素原子、メ
    チル基、メトキシ基、エトキシ基、ニトロ基、カ
    ルボキシル基又はスルホンアミド基を表し、nは
    0又は1を表す。) 又は 【式】 (pは0又は1を表す) をそれぞれ表す〕で表されるモノアゾ化合物。 2 下記式(1) 【化】 〔式中Rは水素、塩素原子、メチル基又はメトキ
    シ基を、R1は水酸基又はアミノ基を、R2はメチ
    ル基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、
    エトキシカルボニル基又はフエニル基を、mは2
    又は3を、Dは 【式】 (R3、R4はそれぞれ独立に水素、塩素原子、メ
    チル基、メトキシ基、エトキシ基、ニトロ基、カ
    ルボキシル基又はスルホンアミド基を表しnは0
    又は1を表す。) 又は 【式】 (pは0又は1を表す) をそれぞれ表す〕で表されるモノアゾ化合物を用
    いる事を特徴とする基材の染色法。
JP61103789A 1986-02-21 1986-05-08 モノアゾ化合物及びそれを用いる基材の染色法 Granted JPS62295964A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3530186 1986-02-21
JP61-35301 1986-09-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62295964A JPS62295964A (ja) 1987-12-23
JPH0569142B2 true JPH0569142B2 (ja) 1993-09-30

Family

ID=12437951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61103789A Granted JPS62295964A (ja) 1986-02-21 1986-05-08 モノアゾ化合物及びそれを用いる基材の染色法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62295964A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62295964A (ja) 1987-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2770912B2 (ja) アニオン型トリアジニルアミノジスアゾ染料
EP0632105A1 (en) Copper complex AZO compounds and dyeing methods using said compounds
JP4128634B2 (ja) 塩基性アゾ化合物
JPS63243166A (ja) ジスアゾ化合物及びそれを用いる基材の染色法
US4968784A (en) Phenylazophenylazonaphtholsulfonic acids substituted by a triaminotriazine radical
JPH04266971A (ja) ビスカチオン性アゾ染料及び双結合イミダゾリルピリドン
JPH02261865A (ja) カチオンフタロシアニン色素
JP4545931B2 (ja) モノアゾ反応染料
CA2818981C (en) Azo dyes
JPH0569142B2 (ja)
JP3759760B2 (ja) スチルベン系ジスアゾ染料
JPS62288660A (ja) 塩基性アゾ化合物
JPS6359486A (ja) ジスアゾ化合物を用いる基材の染色法
JPS6399383A (ja) 複素環式化合物を用いる基材の染色法
US6084078A (en) Disazo dyestuffs for dyeing cellulosic materials
JP2004515597A (ja) ジスアゾ化合物の使用
JP4354802B2 (ja) 塩基性モノ及びビスアゾ化合物
JPS62215660A (ja) アゾ化合物及びそれを用いる基材の染色法
JPH01283269A (ja) カチオン化合物及びそれを用いる基材の染色法
US4217272A (en) Novel monoazo and disazo colorants from aminoalkylanilines and bis(aminoalkyl)anilines
CS214719B2 (en) Method of refining fibrous materials of all kind
US5545724A (en) Cationically bridged tetrakisazo dyestuffs with variable couplers, their production and use
JP2741782B2 (ja) カチオン化合物及びそれを用いる基材の染色法
JP2810737B2 (ja) カチオン化合物及びそれを用いる基材の染色法
US4153598A (en) Monoazo and diazo colorants from aminoalkylanilines and bis(aminoalkyl)anilines