JP3759760B2 - スチルベン系ジスアゾ染料 - Google Patents

スチルベン系ジスアゾ染料 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、下記式I
【化4】
Figure 0003759760
【0002】
(式中、二つのR1 は、独立して水素、またはハロゲン、アミノ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アリールもしくはアリールオキシの系からの置換基を表し、またはR2 もしくはR5 と結合して任意に置換された炭素環式もしくは複素環式の環を形成し;
二つのR2 は独立して水素、またはハロゲン、アシル、アルキル、シアノ、カルボキシル、アシルアミノ、アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、スルホン酸もしくはアルコキシの系からの置換基を表し、またはR1 と結合して任意に置換された炭素環式もしくは複素環式の環を完成するのに必要な原子を表し;
二つのR3 は独立して塩素、フッ素、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、スルホン酸からの置換基および任意にさらに置換されたヒドロキシル、メルカプト、ヒドラジノおよびアミノを表し;
二つのR4 は独立して1個もしくは2個の置換基を有するアミノ基、またはN−モルホリル、N−ピペラジルもしくはN−ピペリジルの基を表し;
二つのR5 は独立して水素もしくは任意に置換基を有する脂肪族(環式脂肪族も含む)の基を表し、またはR1 と結合して任意に置換された複素環を形成し;および
二つのMは独立して水素もしくはモノカチオン基を表す;そして
3 が塩素またはフッ素である場合を除き、反応性の基は全く存在しない)
で表されるスチルベン系ジスアゾ染料およびその混合物に関する。
【0003】
置換基R1 またはR2 としてのハロゲンは、好ましくは塩素または臭素であり、塩素が特に好ましいと解される。
【0004】
脂肪族基は好ましくはアルキルラジカルであると解され、置換基をもっていてもよく、置換基としてはヒドロキシ、アルコキシ、カルボキシ、シアノ、フェニル、スルホン酸およびフェノキシが好ましい。
【0005】
アルキル基とアルコキシ基はすべて好ましくは1〜4個、特に1個または2個の炭素原子を含有している。またアルキルは環式のC5-6 −アルキル基であると解され、この基は置換基としてメチル基をもっていてもよい。
【0006】
またアリールオキシ中のアリールとして好ましいのはフェニルであり、塩素、メチル、メトキシ、エトキシ、カルボン酸、スルホン酸(塩の形態)、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ−アルキルアミノカルボニル、アミノスルホニル、モノ−もしくはジ−アルキルアミノスルホニルの系からの1個もしくは2個の置換基を有していてもよい。
【0007】
アシルは好ましくはホルミル、C1-4 −アルキルカルボニル、C1-4 −アルコキシカルボニル、ベンゾイル、C1-4 アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、アミノカルボニルまたはアミノスルホニルを意味する。
【0008】
ヒドロキシル、メルカプト、ヒドラジンおよびアミノ(R3 )は、置換基として例えばC1-4 −アルキルまたはフェニルをもっていてもよい。R3 がスルホン酸を表す場合、これは基SO3 Mを含有していることが分かる。R3 がさらに置換されたアミノを表す場合、これは複素環基でもよい。
【0009】
Mで示すモノカチオン基は、アルカリ金属イオン(リチウム、ナトリウムもしくはカリウム)またはアンモニウム、モノ−、ジ−、トリ−もしくはテトラ−アルキルアンモニウムイオンであり、そのアルキル基は例えばヒドロキシルでさらに置換されていてもよい。
【0010】
下記の好ましい定義は、残りの置換基について独立して適用できる。
1 は、R1aと定義される場合、水素、塩素、メチル、エチル、ヒドロキシ、C1-2 −アルコキシ、C1-2 −アルコキシエトキシ、C1-2 −アルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアミノまたはC1-2 −アルキルスルホニルアミノを表し;またより好ましくはR1bと定義される場合、水素、メチル、メトキシまたはアセチルアミノ、特に水素を表す。
【0011】
2 は、R2aと定義される場合、水素、メチル、メトキシ、塩素、カルボキシ、アミノカルボニル、スルホン酸またはアミノスルホニルを表し;一層好ましくはR2bと定義される場合、水素、メチルまたはメトキシ、特に水素を表し、R1 とR2 で形成される環は好ましくはベンゾ環であり、この環は好ましくは−SO3 H基で置換されていてもよい。
【0012】
3 は、R3aと定義される場合、塩素、フッ素、ヒドロキシル、C1-4 −アルキルメルカプト、アミノ、モノ−もしくはジ−C1-4 −アルキルアミノを表し、それらのアルキル基はヒドロキシ、アルコキシ、カルボキシまたはスルホン酸によって置換されていてもよく、またはスルホン酸基で置換されたフェニル−もしくはトルイジルアミノまたはN−モルホリノを表し;一層好ましくはR3bと定義される場合、塩素、フッ素、モノ−もしくはジ−C1-4 アルキルアミノを表し、それらのアルキル基はヒドロキシ、アルコキシ、カルボキシまたはスルホン酸によって置換されていてもよく、またはスルホン酸基で置換されたフェニルアミノを表す。
【0013】
4 は、R4aと定義される場合、アミノ、モノ−もしくはジ−C1-4 −アルキルアミノ、モノ−もしくはジ−(ヒドロキシ−C2-4 −アルキル)−アミノ、特にモノ−およびジ−(β−ヒドロキシエチル)−アミノ、モノ−もしくはジ−(カルボキシ−C1-2 −アルキル)−アミノ、N−C1-2 −アルキル−N−(カルボキシ−C1-2 −アルキル)−アミノ、N−C1-2 −アルキル−N−(ヒドロキシエチル)−アミノ、C2-4 −アルキルアミノを表し、そのアルキル基は、1個もしくは2個のヒドロキシルもしくはカルボン酸の基もしくはシアノ、スルホン酸、−O−SO3 H、アミノカルボニル、C1-2 −アルコキシ、ヒドロキシエトキシまたはカルボキシメトキシ基を有し、またはN−モルホリルもしくはフェニルアミノ基を表し、そのフェニル核は、カルボキシ、スルホン酸、ヒドロキシル、C1-2 −アルコキシ、β−ヒドロキシエトキシ、アミノカルボニル、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヒドロキシエチルスルホニル、ヒドロキシエチルアミノスルホニルの系からの置換基または式−OCH2 CH2 OSO3 Mおよび式−NHCOCH2 CH2 COOHで表される置換基を一つもしくは二つ任意にもっており、または3個までのスルホン酸基を任意に有するナフチルアミノを表わし;より好ましくはR4bと定義される場合、モノ−もしくはジ−(β−ヒドロキシエチル)−アミノ、エチルアミノを表し、そのエチル基はカルボン酸、スルホン酸、−O−SO3 Hもしくはヒドロキシエトキシ基を有し、またはフェニルアミノ基を表し、そのフェニル核は1個もしくは2個のカルボン酸もしくはスルホン酸の置換基、特にスルホン酸の置換基を有し、または特に3個までのスルホン酸基を有するナフチルアミノを表し;最も好ましくはR4cと定義される場合、エチルアミノを表し、そのエチル基はスルホン酸基を有し、またはフェニルアミノ基を表し、そのフェニル核は1個もしくは2個のスルホン酸置換基を有し、または3個までのスルホン酸基を有するナフチルアミノを表す。
【0014】
5 は、R5aと定義される場合水素、C1-4 −アルキルまたはヒドロキシ−C2-4 −アルキルを表し;一層好ましくはR5bと定義される場合水素を表す。
【0015】
Mは、Ma と定義される場合、水素、リチウム、ナトリウムもしくはカリウムのイオンまたは式NH4 + 、(C1-4 アルキル)1-4−アンモニウムもしくは(ヒドロキシ−C2-4 −アルキル)1-4−アンモニウムのカチオンを表す。
【0016】
同様に示される記号R1 ,R2 ,R5 は同じ意味をもっている方が好ましく、このことは、中間生成物として用いられる式IIの化合物(以下の記載事項参照)が対称形であることが好ましいことを意味する。また式Iで表される最終生成物も対称形であるのが好ましい。
【0017】
好ましい化合物は、下記式Ia:
【化5】
Figure 0003759760
【0018】
(式中、記号R1a,R2a,R3a,R4a,R5aおよびMa は上記意味を有し、また記号R1aとR2aはベンゾ環を形成してもよく、その環は好ましくは−SO3 H基によって置換されていてもよい)で表される。
【0019】
同様に好ましい化合物は、二つのR1aと二つのR2aがそれぞれ同一である式Iaの化合物である。
【0020】
さらに好ましい化合物は式Iaで表され、式中二つのR1aと二つのR2aがそれぞれ同一であり、かつR4aが上記のR4cの意味を有する化合物である。
【0021】
他の好ましい化合物は上記の式Iaで表され、式中、記号R1a,R2a,R3a,R4aおよびR5aが上記のR1b,R2b,R3b,R4bおよびR5bの意味を有し、かつMa が上記の定義と同じである化合物である。
【0022】
好ましい化合物は式Iaで表され、式中の記号が上記の意味を有しかつ対称形であるものである。R3aまたはR3b=Clの対称形化合物が特に好ましい。
特に好ましい一つの化合物は下記式(1)で表される。
【化6】
Figure 0003759760
【0023】
式Iの染料の製造は、この種のジスアゾ染料について従来行われ当該技術分野の当業者によく知られている方法で行われる。すなわち下記式IIで表される化合物1モルと
【化7】
Figure 0003759760
下記式 III:
【化8】
Figure 0003759760
(式中Xはハロゲン原子好ましくはフッ素もしくは塩素を表す)で表される化合物2モルの縮合反応によって行われる。
【0024】
また式Iの化合物は、式IIの化合物1モルをハロゲン化シアヌル2モルと縮合させ、次いでさらに式H−R4 の化合物2モルと縮合させ、およびR3 がフッ素もしくは塩素以外である場合は化合物H−R6 (R6 はR3 の意味を有しているが塩素もしくはフッ素ではない)2モルと縮合させることによって製造することもできる。
【0025】
二つのR4 および二つのR6 がそれぞれ化学的に同一の基であり、その結果式Iの染料が充分対称形であることが好ましい。
しかし、化学的に異なるR4 および/またはR6 が混合して用いられる場合は、対称形および非対称形の染料の混合物が得られ、この混合物は同様に非常に優れた特性を有している。
【0026】
上記の縮合方法と同様に、式IIの化合物の製造は、類似の公知の化合物の製造方法に類似の方法で行われる。
【0027】
上記の方法によって製造される式Iの化合物は、得られる溶液の形態のままで使用できるが、その溶液は、例えば噴霧乾燥で乾燥して固体に変換してもよい。さらに染料に対して通常行われる単離方法、すなわち溶液を塩析し、濾過し、次いで乾燥する方法も適切な方法である。
【0028】
式Iの化合物中のスルホ基に与えられるカチオンの種類は、その製造方法にしたがって各種の方式で影響を受ける。これらの方法は全く公知の方法である。特に、利用される方法をうまく方向づけて制御することによって混合塩を得ることができる。
【0029】
水溶性の塩の形態の本発明の化合物は、ヒドロキシ基、チオール基または窒素を含有する有機基材を染色もしくは捺染するのに用いられ、特に紙用染料、直接染料または反応性染料として用いられる。
【0030】
式中のR3 がフッ素または塩素の式Iの化合物は低温染色もしくは高温染色の反応染料として使用することができる。そしてこれらの化合物はヒドロキシ基もしくは窒素を含有する有機基材を染色もしくは捺染するのに適している。好ましい基材としては、例えば綿、ビスコース繊維またはレーヨンステープル繊維のような天然セルロースまたは再生セルロースで構成されているかまたは含有している繊維材料を挙げることができる。通常好ましい基材は綿で構成されているかまたは綿を含有している繊維材料である。これらの化合物は、反応性染料にとっては慣行になっているすべての染色法もしくは捺染法における染液もしくは捺染糊に利用することができる。染色は、40〜70℃、ときには60〜100℃の温度範囲で吸尽法で行うことが好ましい。本発明の化合物は公知の反応性染料に対して優れた相溶性を示し、単独で用いてもよく、または相溶性に優れているので例えばオールラウンドの堅牢度または吸尽性について同程度の染色特性を有する同じクラスの適切な反応性染料と組合せて用いられてもよい。得られる組合わせ染色物は堅牢度が優れており、個々の染料で染色した染色物と同等の堅牢度を有する。
【0031】
本発明の化合物は直接性が高いので、直接染料としても非常に適切な化合物である。通常の技術的適用方法が染色法と捺染法として用いられる。天然セルロースおよび再生セルロース例えば綿は、50〜100℃の染色温度で通常の吸尽法で染色することが好ましい。
【0032】
本発明の染料は色の濃さに優れており、かつ優れた吸尽値と固着値を与える。得られた染色物(特に綿と紙)は単色の色相を示す。
前記基材について、これらの染色物は一般に非常に優れた湿潤堅牢度と優れた耐光堅牢度を有している。反応染色物については、非常に優れた耐水・耐汗堅牢度および過酸化物、過ホウ酸塩および塩素に対する優れた堅牢度ならびに優れた耐洗濯性が挙げられる。
【0033】
セルロースの繊維材料の直接染色物と反応染色物の湿潤堅牢度は、選択された助剤による特定の後処理を行うことにより決定的に改善することができる。特に耐洗濯堅牢度は、60℃で繰返し洗浄してもその品質のレベルは低下しない。
【0034】
この後処理に用いるのに適切な助剤は、初期縮合物または混合物の形態の固着剤である。この固着剤は
A)多官能性の第一級もしくは第二級のアミンとシアナミド、ジシアンジアミド、グアニジンもしくはビグアジンの反応生成物;またはアンモニアとシアナミドもしくはジシアンジアミドの反応生成物から得られ、したがってこの生成物は窒素に結合した反応性水素を有し、または
B)第四級ポリアルキレン−ポリアミドと、
C)尿素、メラミン、グアナミン、トリアジノン、ウロン、カルバメートまたは酸性ジアミドのN−メチロール化合物の、
D)上記CのタイプのN−メチロール化合物と架橋する触媒の任意の存在下での反応生成物から得られる。
【0035】
A/C/Dの組合わせの形の助剤に関する詳細はPCT特許出願第WO81/02423号に詳しく記載されており、B/C/Dの組合わせの形の助剤の詳細はドイツ特許出願公開DOS第3137404号明細書の記載されている。
【0036】
捺染は、公知の方法で調製した捺染糊を用いて含浸させることによって行われる。
【0037】
また本発明の新しい染料は、それ自体公知の方法を用いて、皮革、好ましくはクロムでなめした皮革を染色もしくは捺染するのに用いることができる。その上にこれらの染料はそれ自体公知の方法でインキを製造するのに使用することができる。
【0038】
また式Iの化合物は染料製剤の形態でも利用できる。この利用形態は紙を染色するのに特に好ましい。安定な液体、好ましくは水性の濃厚染料製剤中での処理は、水に溶解し、例えばヒドロトロピー化合物(hydrotropic compound) のような助剤または安定剤を任意に添加することによって、公知の方法で有利に行うことができる。染料合成の過程で染料を中間で単離せずに、上記のような安定な水性濃厚製剤を製造することが特に有利である。
【0039】
上記染料製剤の貯蔵中の安定性および利用される染料の溶解性は、ヒドロトロピー化合物を追加して添加することによってさらに改善される。
【0040】
ヒドロトロピー化合物については、例えば、H. Rath およびS. Mueller, Melliand Textilberichte,40巻、787頁、1959年、またはK. Venkataraman, “The Chemistry of Synthetic Dyes, VIII 巻 186〜92頁、1974年に記載されている E.H. Daruwalla の報告に記載されている。
【0041】
適切なヒドロトロピー助剤としては、例えば低分子量のアミド類、ラクトン類、アルコール類、グリコール類もしくはポリオール類、低分子量のエーテル類もしくはヒドロキシアルキル化生成物、ならびにニトリル類もしくはエステル類がある。好ましい助剤としては、メタノール、エタノール、プロパノール、エチレン−、プロピレン−、ジエチレン−、チオジエチレン−およびジプロピレン−グリコール;ブタンジオール;β−ヒドロキシプロピオニトリル、ペンタメチレン−グリコール、エチレン−グリコール−モノエチル−およびプロピル−エーテル、エチレン−ジグリコール−モノエチルエーテル、トリエチレン−グリコール−モノブチルエーテル、ブチル−ポリグリコール、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ピロリドン、N−メチル−ピロリドン、酢酸グリコール、ブチロラクトン、尿素およびε−カプロラクタムが考えられる。
【0042】
かような液体製剤の一つの好ましい組成としては例えば下記のものがある(量部は重量部である)。
100量部の水溶性の塩としての式Iの化合物
1〜100量部、好ましくは1〜10量部の無機塩
100〜800量部の水
0〜500量部の上記ヒドロピー化合物のうちの一つ。
【0043】
塩の形態に依存して、該液体製剤は懸濁液としてまたは好ましくは真溶液として存在している。これらの製剤は安定であり、長期間にわたって貯蔵することができる。
【0044】
式Iの化合物は、フランス特許第1.581.900号明細書に記載されているようにして顆粒化することによって、固体の、好ましくは顆粒の染料製剤に同様に加工されてもよい。
【0045】
固体製剤の一つの好ましい組成は例えば下記のとおりである(量部は重量部である)。
100量部の水溶性の塩としての式Iの化合物
1〜100量部、好ましくは1〜10量部の無機塩
0〜800量部の標準化試薬(好ましくは非イオノゲン試薬、例えばデンプン、デキストリン、糖、ブドウ糖または尿素)
この固体製剤は10%までの残留水分を含有していてもよい。
【0046】
スルホ基に与えられるカチオンもしくはカチオン混合物によって、式Iの化合物は優れた溶解特性を有し、冷水に対する溶解性が優れていることは注目すべきことである。さらに、サイジングを行った紙およびサイジングを行っていない紙を製造する際に排液は全く着色しないかまたはごくわずかにしか着色しない。これらの染料は紙上に斑点を作らず、充填剤またはpHの変動に対して実質的に不感受性であり、紙に対して両面性を生じる傾向はごくわずかしかなく、また色の喪失または白の変化はアルカリ性または酸性の範囲内で全く観察されない。
【0047】
紙の染色物は耐光堅牢度に優れ、長期間光に暴露されると色は同色調 (tone-in-tone) で変化する。浸染された紙は、水、ミルク、果物ジュース、甘味づけミネラルウォーターおよびトニックウォーターに対する湿潤堅牢度に非常に優れている。さらに優れた耐アルコール堅牢度を有する。これらの染料は直接染色性が高く、すなわち事実上定量的に吸着され、したがってビルドアップ(build-up)性に優れ、予め溶解することなく、乾燥粉末または顆粒として、色の輝度もしくは歩留りを低下させることなしに、紙パルプに直接添加することができる。しかし、安定で低粘度であり、したがって容易に調製することができる上記のような染料の真溶液を使うことが有利である。
また上記染料による紙染色物の製造は軟水で行ってもよい。
【0048】
本発明の染料は同様に、透明な光学的偏光性のシートまたはフィルム(例えばPVAまたはビスコースなどのフィルム)を製造するのに使用できる。
【0049】
下記の例は、本発明をさらに説明するためのものである。特にことわらない限り、実施例中の量部と百分率は重量基準であり、温度は℃で示す。1容積量部は、4℃における水の1重量部の容積に相当する。
【0050】
例1〔式(1)の染料の製造〕
【化9】
Figure 0003759760
92.5量部の4,4′−ジアミノスチルベン−2,2′−ジスルホン酸を、1500量部の水中で撹拌し、30%カセイソーダ溶液でpHを7〜8にして溶解し、次いで60量部の水に溶解した35.2量部の亜硝酸ナトリウムと混合する。この溶液を、172量部の30%塩酸、および温度が6℃を越えないように250量部の氷を含有する製剤中に注入する。褐色のジアゾ懸濁液が得られ、過剰の亜硝酸ナトリウムはスルファミニン酸で分解する。次いで、その懸濁液を、97量部のアニリン−ω−メタンスルホン酸、500量部の水および150量部の氷を含有する製剤中に2時間かけて注入し、かつ同時に20%酢酸ナトリウム溶液を注意深く添加してpHを4〜5に維持する。カップリング反応が終ったときに、300量部の30%カセイソーダ溶液を添加する。保護基を完全に開裂させてすぐにpH値を30%塩酸で7〜8に調節する。得られた懸濁液を濾別して300量部のプレスケーキが得られる。このプレスケーキは下記式(2)で表される中間生成物122量部を含有している。
【化10】
Figure 0003759760
【0051】
このプレスケーキを45℃の水2500量部中に入れて撹拌し、200量部の2,4−ジ−クロロ−6−(6′,8′−ジスルホナフチル−2)−アミノトリアジンを含有する水性懸濁液約2000量部を、30分間かけて混合して、温度は40〜45℃にpHは7〜7.5に維持する。縮合を終ったならば直ちに460量部の塩化ナトリウムを、冷却しながら少量ずつ添加し、塩酸でpHを6.5に調節し、次いで濾過する。乾燥後、530量部の褐色を帯びた粉末が得られ、この粉末は、上記式1の染料292量部(ナトリウム塩として)を含有している。この染料はセルロース材料を、ブリリアントゴールデンイエローの色相に、非常に優れた堅牢度で染色する。傑出した耐光堅牢度は特に注目すべきである。この染料のλmax 値は426nmである(DMF/水1:1中で測定)。
【0052】
2,4−ジクロロ−6−(6′,8′−ジスルホナフチル−2)−アミノトリアジンは、例えば下記のようにして製造することができる。
134量部の2−アミノナフタレン−6,8−ジスルホン酸を、30%カセイソーダ溶液でpHを6.7にして850量部の水に溶解し、次いで、82量部の塩化シアヌルおよび200量部の氷水を含有する製剤中に30分間かけて注入する。そのpHは約20%の炭酸ナトリウム溶液によって5に維持し、その温度は氷を用いて6℃より低く保持する。pH5および6℃より低い温度で1時間撹拌し、得られる懸濁液は実施例1の染料を製造するのに直接使用することができる。その容積は約2000容量部であり、約200重量部の生成物を含有している。
【0053】
例2
例1で得た染料141量部を水800量部中で撹拌し、次いでジエタノールアミン43量部と混合する。続いてこの混合物を80〜90℃に加熱してこの温度を3時間維持する。この時間を経過すると反応は完了する。その染料溶液を撹拌して冷却させ、次いで塩化ナトリウム100量部を混合する。塩素原子を式−N(CH2 CH2 OH)2の基で置換された式1の染料が沈澱する。濾過して乾燥した後、赤味を帯びた粉末が得られ、この粉末は紙をゴールデンイエローの色相に染色する。その湿潤堅牢度および特に耐光堅牢度が優れている。
【0054】
例3
例1による式1の染料を、塩化ナトリウムでは処理しないが代わりに塩酸で強く酸性にすると、この染料は遊離酸の形態で沈澱する。このようにして得た染料を濾過し、得られたプレスケーキを水1000量部およびジエタノールアミン500量部に溶解し、このようにして、式1の染料の安定なすぐに使用できる溶液が、ヘキサスルホン酸ヘキサキス−ジエタノールアンモニウム塩の形態で得られる。
【0055】
例4
例3で用いたジエタノールアミンの代わりに水酸化リチウムを用い次いでpH値を7に設定することによって、式1の染料がリチウム塩として得られる。
【0056】
例5〜62
表1〜3に示す下記式1a〜1cを有する他の染料は、例1に示した方法と類似の方法で製造することができる。
【0057】
【化11】
Figure 0003759760
【0058】
【表1】
Figure 0003759760
【0059】
【表2】
Figure 0003759760
【0060】
【表3】
Figure 0003759760
【0061】
【表4】
Figure 0003759760
【0062】
【表5】
Figure 0003759760
【0063】
【表6】
Figure 0003759760
【0064】
【表7】
Figure 0003759760
【0065】
【表8】
Figure 0003759760
【0066】
【表9】
Figure 0003759760
【0067】
【表10】
Figure 0003759760
【0068】
【化12】
Figure 0003759760
【0069】
【表11】
Figure 0003759760
【0070】
【化13】
Figure 0003759760
【0071】
【表12】
Figure 0003759760
【0072】
【表13】
Figure 0003759760
【0073】
【表14】
Figure 0003759760
【0074】
【表15】
Figure 0003759760
【0075】
例63〜158
表4〜10に示す式1d〜1kの染料は例2に示す方法と類似の方法で製造することができる。
【化14】
Figure 0003759760
【0076】
【表16】
Figure 0003759760
【0077】
【表17】
Figure 0003759760
【0078】
【表18】
Figure 0003759760
【0079】
【表19】
Figure 0003759760
【0080】
さらに適切な染料は下記式1eで表される。
【化15】
Figure 0003759760
【0081】
【表20】
Figure 0003759760
【0082】
【化16】
Figure 0003759760
【0083】
【表21】
Figure 0003759760
【0084】
【表22】
Figure 0003759760
【0085】
【表23】
Figure 0003759760
【0086】
【表24】
Figure 0003759760
【0087】
【表25】
Figure 0003759760
【0088】
【表26】
Figure 0003759760
【0089】
【化17】
Figure 0003759760
【0090】
【表27】
Figure 0003759760
【0091】
【表28】
Figure 0003759760
【0092】
【表29】
Figure 0003759760
【0093】
【表30】
Figure 0003759760
【0094】
【化18】
Figure 0003759760
【0095】
【表31】
Figure 0003759760
【0096】
【化19】
Figure 0003759760
【0097】
【表32】
Figure 0003759760
【0098】
【表33】
Figure 0003759760
【0099】
【化20】
Figure 0003759760
【0100】
【表34】
Figure 0003759760
【0101】
【表35】
Figure 0003759760
【0102】
【化21】
Figure 0003759760
【0103】
【表36】
Figure 0003759760
【0104】
【表37】
Figure 0003759760
【0105】
【表38】
Figure 0003759760
【0106】
適用例A
化学的に漂白されたマツ材の亜硫酸セルロース70量部および化学的に漂白されたカバ材の亜硫酸セルロース30量部を、水2000量部中、叩解機(Hollaender)で粉砕する。例1の染料0.2量部をこのパルプに散布する。20分間混合した後、この原料から紙を製造する。このようにして得られた吸収紙は赤色を帯びた黄色に染色される。その廃水は事実上無色である。
【0107】
適用例B
例1の染料粉末0.5量部を、熱水100量部に溶解し室温まで冷却する。その溶液を化学的に漂白された亜硫酸セルロース100量部に添加する。なおこのセルロースは水2000量部中で叩解機によって予め粉砕したものである。15分間充分に混合した後、ロジンサイズと硫酸アルミニウムを用い通常の方法でサイジングを行う。この材料で製造される紙は色相が赤味を帯びたイエローであり、廃水が良好で、湿潤堅牢度と耐光堅牢度に優れている。
【0108】
適用例C
未サイジングで吸収性の、ある長さの紙を下記の組成を有する40〜50℃の染料溶液中を通過させる。
0.5量部の例1の染料
0.5量部のデンプンおよび
99.0量部の水
過剰の染料溶液を2本のローラでしぼり出す。乾燥された紙は赤味を帯びたイエローに染色されている。
【0109】
また染色を、例2〜85の染料またはそのそれぞれの染料の製剤を用い、適用例A〜Cに類似の方式で行うこともできる。得られた紙染色物は黄色でかつ堅牢度が高い。
【0110】
適用例D
漂白されたマツ材の亜硫酸セルロース50量部および漂白されたブナ材のセルロース50量部(叩解度30°SR* )を、例1の染料0.5量部を含有する水(pH4、水硬度10°dH)と混合する。16分後に抄紙を行う。得られる紙は濃色の赤味を帯びたイエロー色に染色されている。一方、pH7で製造された染色物は、色の濃度または色相に全く変化を示さない。
吸尽率は100%に達し、かつ廃水は無色である。
*)°SR=ショッパーリーグラー硬度
【0111】
適用例E
中間乾燥クロムベロア皮革100量部を、水400量部、25%水酸化アンモニウム溶液2量部および市販の湿潤剤0.1量部からなる浴が入っているドラムで、50℃にて1時間ドラム処理を行う。次いでこの浴を排出する。60℃の水400量部および25%水酸化アンモニウム溶液1量部を、まだ濡れているドラム処理済のクロムベロワ皮革に添加する。200量部の水に溶解した例1の染料5量部を添加した後、染色を60℃で90分間行う。次に8%ギ酸50量部をゆっくり添加してpHを酸性にする。この処理をさらに30分間続ける。最後に、この皮革を通常の方式ですすぎ、乾燥し次いで仕上げ処理を行う。得られた黄色染色物は染色むらがない。
【0112】
適用例F
例1の染料1.1量部を、脱塩水100量部に溶解し、次いで冷脱塩水900量部で希釈する。次に綿トリコット(漂白済)100量部を上記染浴中に添加する。5分後、焼成硫酸ナトリウム10量部および硫酸アンモニウム2量部を添加する。染浴の温度を、70分間かけて連続的に98℃まで上げる。この温度を20分間維持し、次に染浴を30分間かけて70℃まで冷却する。染色された材料を、最初に、冷脱塩水で2分間すすぎ、次に冷水道水で2分間すすぎ、次に遠心分離し乾燥する。得られる綿の染色物は黄色である。
【0113】
適用例G
例1の染料を用い適用例Fの方法と類似の方法で、約1/1の標準染色濃度に予め染色した綿トリコット100量部を、25℃の水道水1000量部中で、塩化ナトリウム5量部およびジエチレントリアミンとジシアンジアミドの反応で得られる後処理剤4量部と、中間乾燥なしで混合する。染浴のpH値は6.5〜7に設定する。染浴は20分間かけて60℃まで加熱し、この温度をさらに20分間維持する。その後、その材料を冷水道水ですすぐ。上記のように後処理を行った黄色の綿染色物は完全な耐洗濯堅牢度と非常に優れた耐光堅牢度を有する。
【0114】
適用例H
例1の染料を用い適用例Fの方法と類似の方法で、1/1の標準染色濃度に染色した綿染色物に、バッダを用いて、実施例Gの後処理剤およびジメチロールジヒドロキシエチレン尿素と硬化触媒の反応によって得られる後処理剤100g/lを含有する溶液を含浸させ、次いでしぼって約80%のピックアップ量にする。続いて、175〜180℃の温度で、テンタを用い45秒間衝撃乾燥を行う。このようにして得た黄色の綿染色物はその完全な耐洗濯堅牢度は注目すべきものである。同時に、しわ堅牢度(creasing fastness) がかなり改善され、かつセルロース繊維の膨潤値が低下する。
【0115】
三原色染色の例
適用例I
下記式で表される例1の染料0.6量部、
純染料含量が37.7%のカラーインデックス番号: Direct Red 83.1の染料1.14量部および
純染料含量が47.6%のカラーインデックス番号:Direct Blue 90の染料1.06量部、
を各々脱イオン水100量部に60℃で溶解する。
【0116】
【化22】
Figure 0003759760
【0117】
上記の3つの溶液を冷脱イオン水700量部に添加する。次に綿トリコット(漂白済)を上記染浴に添加する。5分後、焼成硫酸ナトリウム10量部および硫酸アンモニウム2量部を添加する。70分間かけて、染浴の温度を連続的に98℃まで上げる。この温度を20分間維持し、次いでその染浴を30分かけて70℃まで冷却する。染色された材料をまず冷脱イオン水で2分間すすぎ、続いて冷水道水で2分間すすぎ、次に遠心脱水し、乾燥する。得られた綿染色物は濃い黒色である。
【0118】
適用例J
例Iの方法と類似の方法で濃い黒色に予め染色された綿トリコット100量部を、中間乾燥なしで、25℃の水道水1000量部中で、塩化ナトリウム5量部および適用例Gの後処理剤4量部と混合する。染浴のpH値は6.5〜7に設定する。染浴を20分間かけて60℃まで加熱し、この温度をさらに20分間維持する。その後染色材料を冷水道水ですすぐ。このように後処理した綿染色物は耐洗濯堅牢度と耐光堅牢度に非常に優れている。
【0119】
高温染色および低温染色の例
前記反応性染料を使用する可能性を以下に示す。式Iの染料(R3 =Cl)を適用例Kにしたがって、式Iの染料(R3 =F)を適用例Lにしたがって使用することができる。
【0120】
適用例K
脱イオン水1000量部、芒硝(焼成物)80量部、1−ニトロベンゼン−3−スルホン酸のナトリウム塩1量部および例1の染料1量部からなる染浴を10分かけて80℃まで加熱する。次にマーセライズ処理をした綿100量部を加える。80℃で5分間浸染を行い、次に15分かけて95℃まで加熱する。95℃で10分間保持した後、ソーダ3量部を添加し、20分後に、ソーダをさらに7量部添加し、次いで95℃で30分保持した後ソーダをさらに10量部添加する。次に浸染を95℃で60分間続ける。次いで染色された材料を染浴から取出し、60℃±10℃の流れている脱イオン水で2分間、次に60℃±10℃の流れている水道水で1分間すすぐ。次いで染色された材料を、沸騰脱イオン水5000量部で10分間づつ2回洗浄し、次いで60℃±10℃の流れている脱イオン水で2分間、60℃±10℃の流れている水道水で1分間および冷水道水で1分間すすぐ。乾燥後、堅牢度に優れた黄色の綿染色物が得られる。
【0121】
適用例L
脱イオン水1000量部、芒硝(焼成品)80量部および例116の染料1量部からなる染浴を10分間かけて50℃まで加熱する。次にマーセライズ処理をした綿100量部を添加する。50℃で25分間保持した後、ソーダ0.7量部を添加し、20分後に、ソーダをさらに1.3量部添加し、次いで50℃で30分間保持した後、ソーダをさらに2量部添加する。続いて染浴を15分かけて60℃まで加熱し、浸染を60℃で60分間続ける。次に染色された材料を染浴から取出して、60℃±10℃の流れている脱イオン水で2分間次いで60℃±10℃の流れている水道水で1分間すすぐ。染色材料を次に沸騰脱イオン水5000量部で10分間づつ2回洗浄し、続いて60℃±10℃の流れている脱イオン水で2分間、60℃±10℃の流れている水道水で1分間次いで冷水道水で1分間すすぐ。乾燥後、堅牢度が優れている黄色の綿染色物が得られる。
【0122】
実施例5〜62および93〜158の染料またはその染料混合物を、適用例KおよびLに記載されているのと類似の方法で綿を染色するのに使用することができる。ブリリアントイエローの染色物が得られ、これは優れた堅牢度特性を有する。
【0123】
適用例M
以下の成分を含有する捺染糊を通常の捺染法によって綿材料に捺染する。
Figure 0003759760
【0124】
捺染し、乾燥した材料を、102〜105℃で4〜8分間スチーミングし、次いでコールドリンスとホットリンスを行う。固着された綿材料を続いて沸騰水で洗浄する。

Claims (5)

  1. 下記式I:
    Figure 0003759760
    (式中、二つのRは独立して水素、またはハロゲン、アミノ、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アリールもしくはアリールオキシの系からの置換基を表し;
    二つのRは独立して水素、またはハロゲン、アシル、アルキル、シアノ、カルボキシル、アシルアミノ、アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、スルホン酸もしくはアルコキシの系からの置換基を表し;
    二つのRは独立してヒドロキシル、C1−4アロキルメルカプト、アミノ、モノ−もしくはジ−C1−4アルキルアミノを表し、これらのアルキル基はヒドロキシル、アルコキシ、カルボキシもしくはスルホン酸基により置換されていてもよく、またはスルホン酸基により置換されたフェニル−もしくはトルイジル−アミノ、またはN−モルホリノを表し;
    二つのRは独立してアミノ、モノ−もしくはジ−C 1−4 −アルキルアミノ、モノ−もしくはジ−(ヒドロキシ−C 2−4 −アルキル)−アミノ、モノ−もしくはジ−(カルボキシ−C 1−2 −アルキル)−アミノ、N−C 1−2 −アルキル−N−(カルボキシ−C 1−2 −アルキル)−アミノ、N−C 1−2 −アルキル−N−(ヒドロキシエチル)−アミノ、またはC 2−4 −アルキルアミノ(そのアルキル基は、1個もしくは2個のヒドロキシルもしくはカルボン酸の基もしくはシアノ、スルホン酸、−O−SO H、アミノカルボニル、C 1−2 −アルコキシ、ヒドロキシエトキシまたはカルボキシメトキシ基を有する)を表し、またはN−モルホリルもしくはフェニルアミノ基(そのフェニル核は、カルボキシ、スルホン酸、ヒドロキシル、C1−2−アルコキシ、β−ヒドロキシエトキシ、アミノカルボニル、アミノスルホニル、アミノカルボニルアミノ、ヒドロキシエチルスルホニル、ヒドロキシエチルアミノスルホニルの系からの置換基または式−OCH CH OSO Mおよび式−NHCOCH CH COOHで表される置換基を一つもしくは二つ任意にもっている)を表し、または3個までのスルホン酸基を任意に有するナフチルアミノを表し;
    二つのRは独立して水素、C 1−4 −アルキルまたはヒドロキシC 2−4 −アルキルを表し;そして
    二つのMは独立して水素もしくはモノカチオン基を表し、あるいは、
    とR は−SO H基により置換されていてもよいベンゾ環を形成し、
    とR は一緒になって−(CH を形成してもよい
    で表されるスチルベン系ジスアゾ染料およびその混合物。
  2. 下記式II:
    Figure 0003759760
    で表される化合物1モルを、下記式III:
    Figure 0003759760
    (式中Xはフッ素もしくは塩素を表す)で表される化合物2モルと縮合させることを特徴とする、請求項1記載の式Iで表されるジスアゾ染料の製造方法。
  3. 式IIで表される化合物1モルを最初にハロゲン化シアヌリル2モルと縮合させ、次いで式H−Rの化合物2モルと反応させ、次いで化合物H−R2モルと反応させることを特徴とする請求項1記載の式Iで表されるジスアゾ染料の製造方法。
  4. 請求項1記載の式Iで表されるジスアゾ染料を用いてヒドロキシル基、チオール基またはアミド基を有する有機基材を染色もしくは捺染する方法。
  5. 請求項1記載の式Iで表されるジスアゾ染料を用いてインキを製造する方法。
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