JPH0568920U - 収納システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 種々の寸法の荷を確実に収納する。 【構成】 スタッカクレーン３０の昇降台フレーム３３
には、移動部材３４が収納棚２０方向にスライド可能に
支持される。移動部材３４の両端部には、左右の揺動プ
レート３５、３６が、水平な状態から下方に９０度折れ
曲がった状態まで揺動可能に支持される。左側揺動プレ
ート３５は、水平な状態から反時計方向に９０度揺動さ
れた状態で、荷１０の左側面に係合する。移動部材３４
を右側の収納棚２０方向へスライドさせることにより、
昇降台３１上の荷１０を収納棚２０上に押し出し、また
は、左側の収納棚２０上の荷１０を昇降台３１上に引き
出す。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、カートンケース等の荷を収納する収納システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動倉庫の収納システムとして、収納棚のフォーク進入用開口からスラ イドフォークを出入させ、このスライドフォークにより収納棚上に荷を載置する ものがある。フォーク進入用開口は、収納棚の中央部に設けられており、収納棚 にはこのフォーク進入用開口をまたぐように荷が載置される。 このような収納システムにおいては、収納棚に荷を搬入する際、スライドフォ ークが、荷を載置した状態で、上面が収納棚の上面よりもわずかに高い位置（フ ォーク上位置）において、収納棚のフォーク進入用開口に進入される。つぎに、 スライドフォークは、上面が収納棚の上面よりもわずかに低い位置（フォーク下 位置）まで下降され、荷を収納棚上に載置する。 また、収納棚から荷を搬出する際、スライドフォークが、フォーク下位置にお いて収納棚のフォーク進入用開口に進入され、その後フォーク上位置まで上昇さ れる。これにより、荷を上面に支持する。この状態で、フォーク進入用開口から 退出し、荷を搬出する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の収納システムでは、収納棚にフォーク進入用開口を設けるため 、収納可能な荷が限定されてしまう。すなわち、荷の寸法によっては、収納棚に 不安定な状態でしか載置することができなかったり、あるいは、載置不可能であ ったりするおそれがある。 本考案は、種々の寸法の荷を確実に収納することができる収納システムを提供 することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 本考案に係る収納システムは、平板状に形成された収納棚と、収納棚近傍に設 けられた昇降台と、昇降台に移動可能に設けられ、収納棚に出入可能な移動部材 と、移動部材に設けられ、荷の側面に係合可能な係合部材とを備え、係合部材を 荷の側面に係合させた状態で、移動部材を移動させ、荷を収納棚に出入させるこ とを特徴としている。

【０００５】

【実施例】

以下図示実施例により、本考案を説明する。 図１および図２は、本考案の一実施例である自動倉庫の収納システムの構成を 示す。これらの図において、スタッカクレーン３０は、クレーン通路１１に沿っ て紙面に垂直方向に移動し、クレーン通路１１の左右両側に多数設けられた収納 棚２０にカートンケース等の荷１０を出入させる。

【０００６】 収納棚２０は、自動倉庫の床面に、左右２本を一組として紙面に垂直方向に多 数列立設された支柱２１に、上下方向に多数段設けられる。各収納棚２０は、各 組の支柱２１の間に、鉄板等の棚板２２を固定して構成される。

【０００７】 スタッカクレーン３０においては、昇降台３１が、クレーン本体３２に昇降可 能に支持される。昇降台３１は、上面に荷１０を載置可能である。この昇降台３ １には、載置した荷１０を囲うように昇降台フレーム３３が立設される。昇降台 フレーム３３には、移動部材３４が、収納棚２０方向にスライド可能に支持され る。すなわち、移動部材３４は、従来公知のスライドフォークと基本的に同様の 構成であり、スプロケット３７にそれぞれ巻回された２本のチェーン３８に連結 ・支持される。そして、スプロケット３７の回転により、収納棚２０方向にスラ イド可能となっている。

【０００８】 移動部材３４の両端部には、図３に示すように、左右の揺動プレート３５、３ ６が、水平な状態から下方に９０度折れ曲がった状態まで、矢印方向に揺動可能 に支持される。これら揺動プレート３５、３６はそれぞれ、荷１０の側面に係合 して荷１０を収納棚２０に出入させる。すなわち、左側揺動プレート３５は、水 平な状態から反時計方向に９０度揺動された状態で、荷１０の左側面に係合する 。そして、移動部材３４の収納棚２０方向へのスライドに伴って、昇降台３１上 の荷１０を右側の収納棚２０上に押し出し、または、左側の収納棚２０上の荷１ ０を昇降台３１上に引き出す。右側揺動プレート３６は、水平な状態から時計方 向に９０度揺動された状態で、荷１０の右側面に係合する。そして、移動部材３ ４の収納棚２０方向へのスライドに伴って、昇降台３１上の荷１０を左側の収納 棚２０上に押し出し、または、右側の収納棚２０上の荷１０を昇降台３１上に引 き出す。図示していないが上記揺動プレート３５、３６の駆動機構は、例えば伸 縮シリンダとベルクランクを利用した機構やプレート３５、３６の揺動軸を駆動 ギヤで回転させる機構、或いはその他公知の機構を利用して構成する。

【０００９】 本実施例の作用を説明する。 昇降台３１上の荷１０を右側の収納棚２０に搬入する際、図１に示すように、 移動部材３４が昇降台３１上に位置した状態で、左側揺動プレート３５を水平な 状態から反時計方向に９０度揺動させ、昇降台３１上の荷１０の左側面に係合さ せる。つぎに、移動部材３４を左方にスライドさせ、荷１０を左側揺動プレート ３５により昇降台３１上から右側の収納棚２０上に押し出す。

【００１０】 右側の収納棚２０上の荷１０を昇降台３１上に搬出する際、図２に示すように 、各揺動プレート３５、３６が水平な状態で、移動部材３４を、右側揺動プレー ト３６が右側の収納棚２０の右端部に位置するまで、左方にスライドさせる。つ ぎに、右側揺動プレート３６を時計方向に９０度揺動させ、右側の収納棚２０上 の荷１０の右側面に係合させる。この状態で、移動部材３４を右方にスライドさ せ、荷１０を右側揺動プレート３６により右側の収納棚２０上から昇降台３１上 に引き出す。

【００１１】 また、荷１０を左側の収納棚２０に出入させる場合にも、上述したのと同様の 過程を経て行う。

【００１２】 以上のように上記実施例によれば、スタッカクレーン３０の移動部材３４に揺 動プレート３５、３６を設けることで、荷１０を昇降台３１から収納棚２０に押 し出し、または、収納棚２０から昇降台３１上に引き出すことができ、これによ り収納棚２０を全面板状に形成することができたので、種々の寸法の荷１０を安 定した状態で確実に収納することができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、種々の寸法の荷を確実に収納することができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る収納システムの右側の
収納棚へ荷を搬入する際の状態を示す図である。

【図２】図１の収納システムの右側の収納棚から荷を搬
出する際の状態を示す図である。

【図３】揺動プレートの動きを示す図である。

【符号の説明】

１０ 荷 ２０ 収納棚 ３１ 昇降台 ３４ 移動部材 ３５ 左側揺動プレート（係合部材） ３６ 右側揺動プレート（係合部材）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 平板状に形成された収納棚と、収納棚近
   傍に設けられた昇降台と、昇降台に移動可能に設けら
   れ、収納棚に出入可能な移動部材と、移動部材に設けら
   れ、荷の側面に係合可能な係合部材とを備え、係合部材
   を荷の側面に係合させた状態で、移動部材を移動させ、
   荷を収納棚に出入させることを特徴とする収納システ
   ム。