JP3449117B2 - 自動倉庫 - Google Patents
自動倉庫Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動倉庫に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の自動倉庫として以下の如
きものは知られている。即ち、上下方向に所定間隔をあ
けてなる複数段の物品収納棚を有するラック装置と、こ
のラック装置の前方において左右動自在に設けられたス
タッカークレーンとを有し、前記物品収納棚が、左右方
向に所定間隔で並ぶように且つスタッカークレーン側が
自由端となるようにしてラック本体枠に片持ち状に設け
られた多数の物品支承棒によって構成され、前記スタッ
カークレーンが、走行台車と、この走行台車に設けられ
たマストに昇降自在となされた昇降台と、この昇降台に
設けられた前後動自在な１つの摺動体と、この摺動体に
設けられた物品支承棒間を上下に移動可能となされた物
品支承片とを有するものは知られている。前記自動倉庫
において、物品支承棒間であって且つ物品支承棒の下方
に物品支承片を位置させるべく摺動体を昇降台から突出
させた後、昇降台を上昇させて物品支承片の上端面を物
品支承棒の上端面より上方に位置させて物品支承棒に載
っていた物品を物品支承片に移載させ、その後、摺動体
を昇降台側に退入させることによって物品を昇降台に載
せることが出来、他方、前記と逆の作動によって物品を
物品支承棒（物品収納棚）に載せることが出来る。この
ような自動倉庫にあっては、種々のサイズの物品を収納
することができるといった利点がある。 【０００３】 【従来技術の欠点】前記従来の自動倉庫には以下の如き
欠点があった。即ち、スタッカークレーンの昇降台には
１つの摺動体しかないため１個の物品しか載せらず、そ
の結果、物品収納棚に物品を収納する際において、スタ
ッカークレーンは、物品搬入ステーションから１個の物
品を受け取り、それをラック装置の所定の物品収納棚へ
収納した後、次の物品を受け取るべく物品搬入ステーシ
ョンにまで移動するという動作を繰り返さなければなら
ず、また、物品収納棚から物品を取り出す際も、物品収
納棚から取り出した１個の物品を物品搬出ステーション
に移載した後、別個の物品収納棚の物品を取り出すため
には、再び物品搬入ステーションから物品収納棚に向か
って移動しなければならないという欠点があった。即
ち、スタッカークレーンの実質的な作動効率が悪いとい
う欠点があった。また、種々の物品を収納することがで
きるものの、物品収納棚への物品の収納位置は収納する
最も大きなサイズの物品を基準に決められており、小さ
なサイズの物品を収納した場合には隣の物品との間隔が
広く開いてしまい収納効率が悪いという欠点があった。 【０００４】 【前記欠点を解消するための手段】本発明は前記欠点を
解消するために以下の如き手段を採用した。請求項１の
発明は、ラック装置と、ラック装置の前方において左右
動自在なスタッカークレーンとを有し、ラック装置の複
数の物品を載置可能な物品収納棚がスタッカークレーン
側を自由端とする片持ち状の多数の物品支承棒で構成さ
れ、スタッカークレーンの昇降台に少なくとも２つの摺
動体が前後動自在に設けられ、摺動体に物品支承棒間を
上下に移動可能な物品支承片が設けられ、少なくとも１
つの摺動体が左右動自在となされ、前記左右動自在な摺
動体が、収納効率を高めるために、摺動体に載っている
物品が小さなサイズのものである場合には、摺動体間の
間隔を狭くし、物品の間隔が物品のサイズに関係なく略
一定となるように左右位置調節移動するようになされて
いるものである。 【０００５】 【発明の作用】請求項１の発明は以下の如き作用をなす
ものである。スタッカークレーンの昇降台に摺動体の数
に応じた物品を同時に載せることが出来るので、スタッ
カークレーンの左右動を少なくしてスタッカークレーン
の作動効率を高めることが出来る。また、摺動体を左右
動させることによって、収納する物品の大きさに応じて
収納位置を変えることができる。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。なお、この説明において、前と
は図１下側を、後とは同図上側をいい、左とは図１左側
を、右とは同図右側をいう。 【０００７】スタッカークレーン通路３１をあけるよう
にして前後一対のラック装置１が床面に立設されてい
る。前記後側のラック装置１は、所定間隔で左右に並ぶ
前側の多数の支柱２と、これら前側の支柱２の後方にそ
れとの間に所定間隔をあけて並ぶ後側の支柱２と、後側
の相互に隣接する支柱２に高さ方向に所定間隔に渡され
た横桟３と、これら横桟３に左右方向に所定間隔で並ぶ
ように且つスタッカークレーン通路３１側が自由端とな
るようにして設けられた片持ち状の物品支承棒５とを有
している。前記物品支承棒５の自由端（スタッカークレ
ーン通路３１側端）には、物品滑落防止突起６（図５参
照）が設けられている。前記支柱２、横桟３及びその他
の補強材等によってラック本体枠４が構成されている。
また、同一段の多数の物品支承棒５によって、出し入れ
口がスタッカークレーン通路３１を向いた１つの物品収
納棚７が構成されている。前側のラック装置１は、前記
後側のラック装置１を水平に１８０度回転させた状態の
ものである。 【０００８】前記後側のラック装置１の左側に搬送方向
を左右方向に向けたローラーコンベア８が設けられ、こ
のローラーコンベア８の右側部（ラック装置１側部）が
物品搬入ステーション９となされている。 【０００９】前記物品搬入ステーション９には図２及び
図３に示す如き物品昇降機１２が設けられている。この
物品昇降機１２は、ローラーコンベア８のローラー８ａ
の下方に設けられた公知の昇降作動装置１３と、この昇
降作動装置１３によって昇降自在となされた昇降台１４
と、この昇降台１４の後部に、ローラー８ａ間に位置す
るようにして且つ前記物品支承棒５の取り付け間隔と等
しくなるようにして立設された支持棒１５と、これら支
持棒１５に前方突出状に設けられた片持ち状の物品支承
棒１６とを有している。なお、物品支承棒１６の前端は
ローラー８ａの前端より後方に位置するようになされて
いる。このような構成によって、昇降台１４を昇降させ
ることによって、物品支承棒１６は、ローラーコンベア
８の搬送面より下に下降したり、ローラーコンベア８の
搬送面より突出してローラーコンベア８の搬送面と物品
支承棒１６の群との間に後述の物品支承片４４・摺動体
４３等が入り込む空間１８を形成することが出来るよう
になされている。 【００１０】前記前側のラック装置１の左側に搬送方向
を左右方向に向けたローラーコンベア８が設けられ、こ
のローラーコンベア８の右側部（ラック装置１側部）が
物品搬出ステーション１０となされている。前記物品搬
出ステーション１０には、前記後側の物品昇降機１２を
水平に１８０度回転させた状態の物品昇降機（図示略）
が設けられている。 【００１１】前記後側のラック装置１の左横の物品搬入
ステーション９には図２及び図３に示す以下の如き位置
矯正装置２１が設けられている。位置矯正装置２１の、
ローラーコンベア８の後方において床面に立設された左
右一対の支柱２２の上端に水平板２３が物品搬入ステー
ション９の上方に位置ようにして設けられ、この水平板
２３に流体圧シリンダ等の昇降作動装置２４によって昇
降ボックス２５が水平板２３の下方において昇降自在に
設けられている。この昇降ボックス２５に左右一対の左
右位置矯正板２７が同期して同一距離だけ近接・離隔自
在に設けられ、左右位置矯正板２７間の中心が前記物品
支承棒１６群の左右方向中心と一致するようになされ、
また、昇降ボックス２５に前後一対の前後位置矯正板２
８が同期して同一距離だけ相互に近接・離隔自在に設け
られ、前後位置矯正板２８間の中心が前記ローラーコン
ベア８の前後方向長さの中心と一致するようになされて
いる。なお、前記左右位置矯正板２７及び前後位置矯正
板２８の作動装置としては、任意の公知のものを使用す
ることが出来る。 【００１２】前記スタッカークレーン通路３１に上下一
対のガイドレール３３が長手方向を左右方向に向けるよ
うにして配され、これらガイドレール３３にスタッカー
クレーン３４が左右動自在に案内されるようになされて
おり、このスタッカークレーン３４は、走行台車３５
と、この走行台車３５に設けられたマスト３６に昇降自
在となされた昇降台３７とを有している。前記昇降台３
７の右側部に長手方向を左右方向に向けた前後一対のガ
イドレール３９が設けられ、これらガイドレール３９に
沿って左右動台４０が左右動自在に案内され、この左右
動台４０は公知の作動装置（図示略）によって左右作動
させられる。他方、この左右動台４０と上面を面一とす
る架台４１が昇降台３７の左部に設けられている。前記
左右動台４０及び架台４１に、摺動体４３が公知の進退
機構によって前後方向に水平摺動自在に設けられてい
る。前記公知の摺動機構は、左右動台４０又は架台４１
に設けられた固定摺動案内体と、この固定摺動案内体に
前後動自在となされると共に摺動体４３が前後動自在に
設けられた中間摺動体とを有しており、固定摺動案内体
に対して中間摺動体が動くとそれと連動して摺動体４３
が中間摺動体に対して同方向に同量動くように構成され
たものである。 【００１３】前記摺動体４３の上面に、長手方向を前後
方向に向けた物品支承棒５間を上下に移動可能な複数本
の物品支承片４４が設けられている。なお、摺動体４３
の前後部の、物品支承片４４間の部分には、摺動体４３
が物品搬入ステーション９又は物品搬出ステーション１
０側に突出した際、物品昇降機１２の支持棒１５と衝突
・干渉しないようにするための切欠き４５（図５参照）
が形成されている。 【００１４】 【発明の実施の形態の作用】次に発明の実施の形態の作
用を説明する。まず、物品Ｗを物品収納棚７に収納する
場合について説明する。物品搬入ステーション９に物品
Ｗが至ると、後側のローラーコンベア８が停止する。そ
の後、今まで上昇していた昇降ボックス２５が下降し
て、開いた状態の左右位置矯正板２７及び前後位置矯正
板２８によって物品Ｗの上部を囲う。その後、左右位置
矯正板２７及び前後位置矯正板２８を相互に近接させ
て、それらによって物品Ｗの位置の矯正（前後・左右の
センタリング）を行なう。その後、左右位置矯正板２７
及び前後位置矯正板２８は開き、昇降ボックス２５は上
昇する。 【００１５】その後、今まで下降していた物品支承棒１
６が上昇し物品Ｗを持ち上げて空間１８（図３参照）を
形成する。 【００１６】その間において、走行台車３５が左に走行
すると共に昇降台３７が下降して、左側の摺動体４３の
左右方向中心が位置矯正された物品Ｗの左右方向中心と
一致し、且つ、物品支承片４４の上端面が物品Ｗの下面
より下方に位置すると、走行台車３５及び昇降台３７は
停止する。なお、前記の状態で、左側の摺動体４３の物
品支承片４４は物品支承棒１６の間に位置する。 【００１７】その後、左側の摺動体４３が物品Ｗの下方
に突出する。その際、物品昇降機１２の支持棒１５は摺
動体４３の切欠き４５（図５参照）に嵌まる。その後、
昇降台３７が上昇して物品支承片４４の上端面を物品支
承棒１６の上端面より上方に位置させて物品支承棒１６
に載っていた物品Ｗを物品支承片４４に移載させる。そ
の後、左側の摺動体４３が昇降台３７側に退入するの
で、物品Ｗは昇降台３７に載る。 【００１８】その後、走行台車３５が更に左に移動し
て、右側の摺動体４３の左右方向中心を物品支承棒１６
群の左右方向中心と一致させる。なお、その際、左右動
台４０は設定位置に停止している。その後、前記したの
と同様に作動によって、左側の摺動体４３にも物品Ｗが
載せられる。なお、その物品Ｗと先に左側の摺動体４３
に載せられた物品Ｗとが衝突・干渉しないように左右動
台４０の停止位置が設定されている。 【００１９】その後、走行台車３５は右に向けて走行
し、左側の摺動体４３の物品支承片４４を物品支承棒５
間に位置させつつ、左側の物品Ｗを収納する物品収納棚
７の部分の左右方向中心又はその近傍に左側の摺動体４
３の左右方向中心を位置させた後、停止する。その間に
昇降台３７が、収納すべき物品支承棒５の群の上端面よ
りやや上方に物品Ｗの下面を位置させる位置まで上昇し
て停止する。また、両摺動体４３に載っている物品Ｗの
間隔が物品のサイズに関係なく略一定となるように、左
右動台４０の左右位置調節を行う。具体的には、両摺動
体４３に載っている物品Ｗが小さなサイズのものである
場合には、両摺動体４３間の間隔を狭くする。その後、
左右動台４０は停止する。その後、摺動体４３は前記と
逆の作動をして、物品Ｗを収納すべき物品支承棒５の群
に降ろす。なお、物品Ｗの前後位置矯正が行なわれてい
るので、物品収納棚７に降ろされた全ての物品Ｗの前後
方向中心は同一の仮想垂直面内に位置することになる。
また、右側の物品Ｗを物品収納棚７に降ろす際、重くて
位置調節を行ないにくい走行台車３５を停止させた後、
左右動台４０の左右位置調節を行なって、物品Ｗを先に
収納された物品Ｗとの衝突を回避してうまく収納するこ
とが出来る。物品Ｗが２つの摺動体４３に跨がるような
大きなサイズのものである場合には、２つの摺動体４３
を同期駆動することによって取扱うことができる。 【００２０】そして、前記と逆の操作によって、物品収
納棚７の物品Ｗを搬出コンベアである前側のローラーコ
ンベア８に搬出することが出来る。 【００２１】 【変形例等】以下に変形例等について説明を加える。 （１）摺動体４３は３個以上であってもよい。また、摺
動体４３の少なくとも１つが左右動自在であればよい。 （２）ラック装置１は１つでもよい。 （３）物品搬入ステーション９における物品Ｗの位置矯
正は、物品昇降機１２の物品支承棒１６上で行なうよう
にしてもよい。 【００２２】 【発明の効果】本発明は前記した如き構成によって以下
の如き効果を奏するものである。請求項１の発明によれ
ば、スタッカークレーンの昇降台に摺動体の数に応じた
物品を同時に載せることが出来るので、スタッカークレ
ーンの左右動を少なくしてスタッカークレーンの作動効
率を高めることが出来る。また、左右動自在な摺動体に
載せられた物品を物品収納棚に降ろす際、また、逆の
際、重くて位置調節を行ないにくい走行台車を停止させ
た後、左右動台の左右位置の微調節を行なって、物品を
他の物品との衝突を回避してうまく収納・取り出しする
ことが出来る。また、摺動体を左右動させることによっ
て、収納する物品の大きさに応じて収納位置を変えるこ
とができ、収納効率を高めることができる。
きものは知られている。即ち、上下方向に所定間隔をあ
けてなる複数段の物品収納棚を有するラック装置と、こ
のラック装置の前方において左右動自在に設けられたス
タッカークレーンとを有し、前記物品収納棚が、左右方
向に所定間隔で並ぶように且つスタッカークレーン側が
自由端となるようにしてラック本体枠に片持ち状に設け
られた多数の物品支承棒によって構成され、前記スタッ
カークレーンが、走行台車と、この走行台車に設けられ
たマストに昇降自在となされた昇降台と、この昇降台に
設けられた前後動自在な１つの摺動体と、この摺動体に
設けられた物品支承棒間を上下に移動可能となされた物
品支承片とを有するものは知られている。前記自動倉庫
において、物品支承棒間であって且つ物品支承棒の下方
に物品支承片を位置させるべく摺動体を昇降台から突出
させた後、昇降台を上昇させて物品支承片の上端面を物
品支承棒の上端面より上方に位置させて物品支承棒に載
っていた物品を物品支承片に移載させ、その後、摺動体
を昇降台側に退入させることによって物品を昇降台に載
せることが出来、他方、前記と逆の作動によって物品を
物品支承棒（物品収納棚）に載せることが出来る。この
ような自動倉庫にあっては、種々のサイズの物品を収納
することができるといった利点がある。 【０００３】 【従来技術の欠点】前記従来の自動倉庫には以下の如き
欠点があった。即ち、スタッカークレーンの昇降台には
１つの摺動体しかないため１個の物品しか載せらず、そ
の結果、物品収納棚に物品を収納する際において、スタ
ッカークレーンは、物品搬入ステーションから１個の物
品を受け取り、それをラック装置の所定の物品収納棚へ
収納した後、次の物品を受け取るべく物品搬入ステーシ
ョンにまで移動するという動作を繰り返さなければなら
ず、また、物品収納棚から物品を取り出す際も、物品収
納棚から取り出した１個の物品を物品搬出ステーション
に移載した後、別個の物品収納棚の物品を取り出すため
には、再び物品搬入ステーションから物品収納棚に向か
って移動しなければならないという欠点があった。即
ち、スタッカークレーンの実質的な作動効率が悪いとい
う欠点があった。また、種々の物品を収納することがで
きるものの、物品収納棚への物品の収納位置は収納する
最も大きなサイズの物品を基準に決められており、小さ
なサイズの物品を収納した場合には隣の物品との間隔が
広く開いてしまい収納効率が悪いという欠点があった。 【０００４】 【前記欠点を解消するための手段】本発明は前記欠点を
解消するために以下の如き手段を採用した。請求項１の
発明は、ラック装置と、ラック装置の前方において左右
動自在なスタッカークレーンとを有し、ラック装置の複
数の物品を載置可能な物品収納棚がスタッカークレーン
側を自由端とする片持ち状の多数の物品支承棒で構成さ
れ、スタッカークレーンの昇降台に少なくとも２つの摺
動体が前後動自在に設けられ、摺動体に物品支承棒間を
上下に移動可能な物品支承片が設けられ、少なくとも１
つの摺動体が左右動自在となされ、前記左右動自在な摺
動体が、収納効率を高めるために、摺動体に載っている
物品が小さなサイズのものである場合には、摺動体間の
間隔を狭くし、物品の間隔が物品のサイズに関係なく略
一定となるように左右位置調節移動するようになされて
いるものである。 【０００５】 【発明の作用】請求項１の発明は以下の如き作用をなす
ものである。スタッカークレーンの昇降台に摺動体の数
に応じた物品を同時に載せることが出来るので、スタッ
カークレーンの左右動を少なくしてスタッカークレーン
の作動効率を高めることが出来る。また、摺動体を左右
動させることによって、収納する物品の大きさに応じて
収納位置を変えることができる。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。なお、この説明において、前と
は図１下側を、後とは同図上側をいい、左とは図１左側
を、右とは同図右側をいう。 【０００７】スタッカークレーン通路３１をあけるよう
にして前後一対のラック装置１が床面に立設されてい
る。前記後側のラック装置１は、所定間隔で左右に並ぶ
前側の多数の支柱２と、これら前側の支柱２の後方にそ
れとの間に所定間隔をあけて並ぶ後側の支柱２と、後側
の相互に隣接する支柱２に高さ方向に所定間隔に渡され
た横桟３と、これら横桟３に左右方向に所定間隔で並ぶ
ように且つスタッカークレーン通路３１側が自由端とな
るようにして設けられた片持ち状の物品支承棒５とを有
している。前記物品支承棒５の自由端（スタッカークレ
ーン通路３１側端）には、物品滑落防止突起６（図５参
照）が設けられている。前記支柱２、横桟３及びその他
の補強材等によってラック本体枠４が構成されている。
また、同一段の多数の物品支承棒５によって、出し入れ
口がスタッカークレーン通路３１を向いた１つの物品収
納棚７が構成されている。前側のラック装置１は、前記
後側のラック装置１を水平に１８０度回転させた状態の
ものである。 【０００８】前記後側のラック装置１の左側に搬送方向
を左右方向に向けたローラーコンベア８が設けられ、こ
のローラーコンベア８の右側部（ラック装置１側部）が
物品搬入ステーション９となされている。 【０００９】前記物品搬入ステーション９には図２及び
図３に示す如き物品昇降機１２が設けられている。この
物品昇降機１２は、ローラーコンベア８のローラー８ａ
の下方に設けられた公知の昇降作動装置１３と、この昇
降作動装置１３によって昇降自在となされた昇降台１４
と、この昇降台１４の後部に、ローラー８ａ間に位置す
るようにして且つ前記物品支承棒５の取り付け間隔と等
しくなるようにして立設された支持棒１５と、これら支
持棒１５に前方突出状に設けられた片持ち状の物品支承
棒１６とを有している。なお、物品支承棒１６の前端は
ローラー８ａの前端より後方に位置するようになされて
いる。このような構成によって、昇降台１４を昇降させ
ることによって、物品支承棒１６は、ローラーコンベア
８の搬送面より下に下降したり、ローラーコンベア８の
搬送面より突出してローラーコンベア８の搬送面と物品
支承棒１６の群との間に後述の物品支承片４４・摺動体
４３等が入り込む空間１８を形成することが出来るよう
になされている。 【００１０】前記前側のラック装置１の左側に搬送方向
を左右方向に向けたローラーコンベア８が設けられ、こ
のローラーコンベア８の右側部（ラック装置１側部）が
物品搬出ステーション１０となされている。前記物品搬
出ステーション１０には、前記後側の物品昇降機１２を
水平に１８０度回転させた状態の物品昇降機（図示略）
が設けられている。 【００１１】前記後側のラック装置１の左横の物品搬入
ステーション９には図２及び図３に示す以下の如き位置
矯正装置２１が設けられている。位置矯正装置２１の、
ローラーコンベア８の後方において床面に立設された左
右一対の支柱２２の上端に水平板２３が物品搬入ステー
ション９の上方に位置ようにして設けられ、この水平板
２３に流体圧シリンダ等の昇降作動装置２４によって昇
降ボックス２５が水平板２３の下方において昇降自在に
設けられている。この昇降ボックス２５に左右一対の左
右位置矯正板２７が同期して同一距離だけ近接・離隔自
在に設けられ、左右位置矯正板２７間の中心が前記物品
支承棒１６群の左右方向中心と一致するようになされ、
また、昇降ボックス２５に前後一対の前後位置矯正板２
８が同期して同一距離だけ相互に近接・離隔自在に設け
られ、前後位置矯正板２８間の中心が前記ローラーコン
ベア８の前後方向長さの中心と一致するようになされて
いる。なお、前記左右位置矯正板２７及び前後位置矯正
板２８の作動装置としては、任意の公知のものを使用す
ることが出来る。 【００１２】前記スタッカークレーン通路３１に上下一
対のガイドレール３３が長手方向を左右方向に向けるよ
うにして配され、これらガイドレール３３にスタッカー
クレーン３４が左右動自在に案内されるようになされて
おり、このスタッカークレーン３４は、走行台車３５
と、この走行台車３５に設けられたマスト３６に昇降自
在となされた昇降台３７とを有している。前記昇降台３
７の右側部に長手方向を左右方向に向けた前後一対のガ
イドレール３９が設けられ、これらガイドレール３９に
沿って左右動台４０が左右動自在に案内され、この左右
動台４０は公知の作動装置（図示略）によって左右作動
させられる。他方、この左右動台４０と上面を面一とす
る架台４１が昇降台３７の左部に設けられている。前記
左右動台４０及び架台４１に、摺動体４３が公知の進退
機構によって前後方向に水平摺動自在に設けられてい
る。前記公知の摺動機構は、左右動台４０又は架台４１
に設けられた固定摺動案内体と、この固定摺動案内体に
前後動自在となされると共に摺動体４３が前後動自在に
設けられた中間摺動体とを有しており、固定摺動案内体
に対して中間摺動体が動くとそれと連動して摺動体４３
が中間摺動体に対して同方向に同量動くように構成され
たものである。 【００１３】前記摺動体４３の上面に、長手方向を前後
方向に向けた物品支承棒５間を上下に移動可能な複数本
の物品支承片４４が設けられている。なお、摺動体４３
の前後部の、物品支承片４４間の部分には、摺動体４３
が物品搬入ステーション９又は物品搬出ステーション１
０側に突出した際、物品昇降機１２の支持棒１５と衝突
・干渉しないようにするための切欠き４５（図５参照）
が形成されている。 【００１４】 【発明の実施の形態の作用】次に発明の実施の形態の作
用を説明する。まず、物品Ｗを物品収納棚７に収納する
場合について説明する。物品搬入ステーション９に物品
Ｗが至ると、後側のローラーコンベア８が停止する。そ
の後、今まで上昇していた昇降ボックス２５が下降し
て、開いた状態の左右位置矯正板２７及び前後位置矯正
板２８によって物品Ｗの上部を囲う。その後、左右位置
矯正板２７及び前後位置矯正板２８を相互に近接させ
て、それらによって物品Ｗの位置の矯正（前後・左右の
センタリング）を行なう。その後、左右位置矯正板２７
及び前後位置矯正板２８は開き、昇降ボックス２５は上
昇する。 【００１５】その後、今まで下降していた物品支承棒１
６が上昇し物品Ｗを持ち上げて空間１８（図３参照）を
形成する。 【００１６】その間において、走行台車３５が左に走行
すると共に昇降台３７が下降して、左側の摺動体４３の
左右方向中心が位置矯正された物品Ｗの左右方向中心と
一致し、且つ、物品支承片４４の上端面が物品Ｗの下面
より下方に位置すると、走行台車３５及び昇降台３７は
停止する。なお、前記の状態で、左側の摺動体４３の物
品支承片４４は物品支承棒１６の間に位置する。 【００１７】その後、左側の摺動体４３が物品Ｗの下方
に突出する。その際、物品昇降機１２の支持棒１５は摺
動体４３の切欠き４５（図５参照）に嵌まる。その後、
昇降台３７が上昇して物品支承片４４の上端面を物品支
承棒１６の上端面より上方に位置させて物品支承棒１６
に載っていた物品Ｗを物品支承片４４に移載させる。そ
の後、左側の摺動体４３が昇降台３７側に退入するの
で、物品Ｗは昇降台３７に載る。 【００１８】その後、走行台車３５が更に左に移動し
て、右側の摺動体４３の左右方向中心を物品支承棒１６
群の左右方向中心と一致させる。なお、その際、左右動
台４０は設定位置に停止している。その後、前記したの
と同様に作動によって、左側の摺動体４３にも物品Ｗが
載せられる。なお、その物品Ｗと先に左側の摺動体４３
に載せられた物品Ｗとが衝突・干渉しないように左右動
台４０の停止位置が設定されている。 【００１９】その後、走行台車３５は右に向けて走行
し、左側の摺動体４３の物品支承片４４を物品支承棒５
間に位置させつつ、左側の物品Ｗを収納する物品収納棚
７の部分の左右方向中心又はその近傍に左側の摺動体４
３の左右方向中心を位置させた後、停止する。その間に
昇降台３７が、収納すべき物品支承棒５の群の上端面よ
りやや上方に物品Ｗの下面を位置させる位置まで上昇し
て停止する。また、両摺動体４３に載っている物品Ｗの
間隔が物品のサイズに関係なく略一定となるように、左
右動台４０の左右位置調節を行う。具体的には、両摺動
体４３に載っている物品Ｗが小さなサイズのものである
場合には、両摺動体４３間の間隔を狭くする。その後、
左右動台４０は停止する。その後、摺動体４３は前記と
逆の作動をして、物品Ｗを収納すべき物品支承棒５の群
に降ろす。なお、物品Ｗの前後位置矯正が行なわれてい
るので、物品収納棚７に降ろされた全ての物品Ｗの前後
方向中心は同一の仮想垂直面内に位置することになる。
また、右側の物品Ｗを物品収納棚７に降ろす際、重くて
位置調節を行ないにくい走行台車３５を停止させた後、
左右動台４０の左右位置調節を行なって、物品Ｗを先に
収納された物品Ｗとの衝突を回避してうまく収納するこ
とが出来る。物品Ｗが２つの摺動体４３に跨がるような
大きなサイズのものである場合には、２つの摺動体４３
を同期駆動することによって取扱うことができる。 【００２０】そして、前記と逆の操作によって、物品収
納棚７の物品Ｗを搬出コンベアである前側のローラーコ
ンベア８に搬出することが出来る。 【００２１】 【変形例等】以下に変形例等について説明を加える。 （１）摺動体４３は３個以上であってもよい。また、摺
動体４３の少なくとも１つが左右動自在であればよい。 （２）ラック装置１は１つでもよい。 （３）物品搬入ステーション９における物品Ｗの位置矯
正は、物品昇降機１２の物品支承棒１６上で行なうよう
にしてもよい。 【００２２】 【発明の効果】本発明は前記した如き構成によって以下
の如き効果を奏するものである。請求項１の発明によれ
ば、スタッカークレーンの昇降台に摺動体の数に応じた
物品を同時に載せることが出来るので、スタッカークレ
ーンの左右動を少なくしてスタッカークレーンの作動効
率を高めることが出来る。また、左右動自在な摺動体に
載せられた物品を物品収納棚に降ろす際、また、逆の
際、重くて位置調節を行ないにくい走行台車を停止させ
た後、左右動台の左右位置の微調節を行なって、物品を
他の物品との衝突を回避してうまく収納・取り出しする
ことが出来る。また、摺動体を左右動させることによっ
て、収納する物品の大きさに応じて収納位置を変えるこ
とができ、収納効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態を示す中間省略で且つ位置
矯正装置等を省略した簡略平面図である。 【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線拡大断面図である。 【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図である。 【図４】図１のＩＶ−ＩＶ線拡大断面図である。 【図５】図４のＶ−Ｖ線断面図である。 【符号の説明】 １ ラック装置 ５ 物品支承棒 ７ 物品収納棚 ３４ スタッカークレーン ３７ 昇降台 ４３ 摺動体 ４４ 物品支承片
矯正装置等を省略した簡略平面図である。 【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線拡大断面図である。 【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図である。 【図４】図１のＩＶ−ＩＶ線拡大断面図である。 【図５】図４のＶ−Ｖ線断面図である。 【符号の説明】 １ ラック装置 ５ 物品支承棒 ７ 物品収納棚 ３４ スタッカークレーン ３７ 昇降台 ４３ 摺動体 ４４ 物品支承片
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(56)参考文献 特開 平７−25413（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−147704（ＪＰ，Ａ)
実開 平２−124910（ＪＰ，Ｕ)
実開 平６−83612（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B65G 1/04
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 ラック装置と、ラック装置の前方におい
て左右動自在なスタッカークレーンとを有し、ラック装
置の複数の物品を載置可能な物品収納棚がスタッカーク
レーン側を自由端とする片持ち状の多数の物品支承棒で
構成され、スタッカークレーンの昇降台に少なくとも２
つの摺動体が前後動自在に設けられ、摺動体に物品支承
棒間を上下に移動可能な物品支承片が設けられ、少なく
とも１つの摺動体が左右動自在となされ、前記左右動自
在な摺動体が、収納効率を高めるために、摺動体に載っ
ている物品が小さなサイズのものである場合には、摺動
体間の間隔を狭くし、物品の間隔が物品のサイズに関係
なく略一定となるように左右位置調節移動するようにな
されている自動倉庫。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15605296A JP3449117B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 自動倉庫 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15605296A JP3449117B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 自動倉庫 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09315518A JPH09315518A (ja) | 1997-12-09 |
| JP3449117B2 true JP3449117B2 (ja) | 2003-09-22 |
Family
ID=15619269
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15605296A Expired - Fee Related JP3449117B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | 自動倉庫 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3449117B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6597061B2 (ja) | 2014-09-02 | 2019-10-30 | 株式会社ダイフク | 物品搬送設備 |
-
1996
- 1996-05-27 JP JP15605296A patent/JP3449117B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09315518A (ja) | 1997-12-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |