JPH021043B2

JPH021043B2 -

Info

Publication number: JPH021043B2
Application number: JP54156453A
Authority: JP
Inventors: Deriusu Zuiikufuritsudo; Deriusu Dorisu
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1978-12-04
Filing date: 1979-12-04
Publication date: 1990-01-10
Also published as: DK515079A; FI793763A; DK147418C; ATE1772T1; DE2964031D1; SE7812441L; US4690601A; BR7907861A; SE415345B; NO793914L; FI67065C; EP0012733A1; EP0012733B1; DK147418B; CA1134287A; FI67065B; JPS5580605A; ZA796499B

Description

【発明の詳細な説明】本発明は貯蔵すべき物品を支持する垂直方向に
積重ね可能な荷物キヤリアを含み、該荷物キヤリ
アは相互に近接配置した複数の垂直積重ね体内に
積重ねられ、貯蔵装置の床上に所定距離を隔てて
支持手段により荷物キヤリアの積重ね体を支持す
る積重ねベツドを含み、上記積重ね体への荷物キ
ヤリアの積上げおよびそこからの積降しのための
少なくとも１つのキヤリツジを含む貯蔵方法に関
するものである。

この貯蔵装置は荷物キヤリア取扱いを自動化し
コンピユータにより制御可能である。

このような貯蔵装置は例えばドイツ公開公報No.
2024337号により公知であり、ここには荷物キヤ
リアの積重ね体の下部の荷物キヤリアが支持手段
を介して積重ねベツドにより支持された貯蔵装置
が開示してある。下部の荷物キヤリアは固定され
た係止部材を具備し、これが積重ねベツド上の対
応する枢動可能な支持材に係合する。積重ね体が
キヤリツジにより持上げられると積重ね体の支持
材は側方に枢動し積重ね体は下降可能となつて下
部の荷物キヤリアの係止部材は側方に枢動した積
重ね体の支持材を通過できる。続いて積重ね体の
支持材は枢動して戻り積重ね体が下降し続けると
これらの支持材は下から２番目の荷物キヤリアの
係止部材と係合する。キヤリツジが下降し続ける
と下部の荷物キヤリアは分離し積重ね体の残りの
部分は積重ねベツドに支持される。分離した荷物
キヤリアはキヤリツジにより搬送される。荷物キ
ヤリアは逆の順序で積重ね体に積上げられる。

このような従来の貯蔵装置の欠点は可動支持材
（この場合には枢動する支持材）を有しているこ
とである。このような支持材は積重ね体全体の重
量を支持するため大きな力が加わる。従つてこの
ような枢動式の支持材は充分作用を発揮できずま
た容易に変形するおそれがある。監視なしの自動
化貯蔵システムにおいてはこのような枢動式支持
材は好ましくない。また、荷物キヤリアの積重ね
体は搬送中に崩れないように充分安定していなけ
ればならない。

従つて、本発明の目的は上記不具合を解消し、
コンピユータ制御による自動化に適した貯蔵方法
を提供することである。

本発明においては、各荷物キヤリアは下向きに
設けた係止部材を固定して有し、この係止部材は
各積重ねベツドに固定した対応した形状の上向き
に設けた支持材と係合し、積重ね体の下部の係止
部材はキヤリツジにより行なわれる荷物キヤリア
の垂直運動によつて積重ね体の支持材と係合およ
び分離するように構成し、荷物キヤリアの係止部
材および積重ねベツドの支持材が分離すると積重
ね体はキヤリツジにより積重ねベツドに対し横方
向に移動可能となり横方向突出量の定まつた係止
部材は上記横方向移動後に支持材を垂直方向に通
過可能となり、各積重ね体の下部に荷物キヤリア
を積上げ又は下部の荷物キヤリアを積降しするよ
うに構成している。

従つて、キヤリツジのみが可動部を有する。こ
のような可動部は従来装置に用いられ作動も確実
である。

積重ね体の制御を確実にするため支持材又は積
重ね体の係止部材又はその両方はこれらは該係止
部材を相互に係合させるように案内するための傾
斜案内表面を有している。好ましくは荷物キヤリ
アの係止部材が相互にＶ字形を形成する２つの下
向きに傾斜した表面を有し、積重ねベツドの支持
材は上記係止部材の両表面に対応した形状の２つ
の上向きに傾斜した表面を有している。荷物キヤ
リアの係止部材の両傾斜表面の交線は水平であつ
てかつ上記横方向移動方向に対し直角である。積
重ね体内で各荷物キヤリアを案内するために各荷
物キヤリアは４本のコーナー支柱を具備し、その
頂部にはピラミツド形状の案内部を設け、その下
端部にはこれが嵌入する凹所が備わり荷物キヤリ
アを相互にその頂部に垂直に積重ね可能としてい
る。ピラミツド形状の案内部が平面図において矩
形状であり２本の隣接するコーナー支柱の案内部
は実質上相互に直角に配置することが望ましい。

キヤリツジは車輪により移動可能なモータ駆動
のフレームにより構成される。このフレームは好
ましくはピラミツド形案内部形状の係合部材を備
えた垂直方向に移動可能な持上げテーブルからな
り積重ね体の下部の荷物キヤリアと係合する。こ
の持上げテーブルはキヤリツジの排出ステーシヨ
ンで荷物キヤリアから（又は荷物キヤリアへ）物
品を受渡しするためのコンベヤベルトを備えてい
てもよい。このコンベヤベルトは物品の連続的な
搬送のために貯蔵装置に備えた別のコンベヤベル
トを同期させてもよい。

以下、図面に基いて本発明の好ましい実施例に
ついてさらの詳しく説明し、上記およびその他の
目的、特徴、利点等を明白にする。

第１図を参照して本発明に係る貯蔵装置の好ま
しい実施例について説明する。貯蔵装置１は相互
に近接配置したＡ列、Ｂ列、Ｃ列の積重ねベツド
２を具備する。各列の積重ねベツド数は必要に応
じて変えられる。各列の終端部には排出ステーシ
ヨン８が設けられここで物品は荷物キヤリア上に
荷積みあるいは荷降ろしされる。貯蔵装置はさら
に荷物キヤリア３を含み、これは相互にその頂部
に積重ね可能であつて積重ね体４を形成する。こ
の積重ね体４は貯蔵装置の床５上に所定距離を隔
てて積重ねベツド２により支持される。また、貯
蔵装置は１つ又は数個のキヤリツジ６を含み、こ
れは床に設置したレール７に案内され積重ね体４
の下を移動できるようにすることが望ましい。荷
物キヤリア３を運ぶキヤリツジ６が積重ね体４の
下を自由に通過できるように積重ね体４および床
５間の距離を定める。

積重ねベツド２は矩形状に床５上に設置した垂
直部材１１により構成され、各垂直部材は荷物キ
ヤリアの積重ね体４を支持する支持材１２を備え
ている。この垂直部材１１は矩形の鉄管材からな
り隣接した積重ね体を同時に支持するために４つ
の支持材１２を具備することが望ましい。第２図
から分るように４つの隣接した垂直部材により積
重ね体４の占有区域が定まる。

各荷物キヤリア３は矩形のフレーム１５および
このフレームに隅部から突出する４本のコーナー
支柱１６により構成される。フレーム１５は貯蔵
すべき物品１４を担持する。各コーナー支柱はそ
の頂部に上部案内部１７を有し、この案内部は実
質上正方形断面のピラミツド形突出部形状であ
る。またコーナー支柱の底部に上部案内部１７と
略補完状に形成された下部案内部１７Ａを設け
る。コーナー支柱は正方形横断面の鉄管材からな
り、ピラミツド形状の案内部がその上のコーナー
支柱の下端部内に嵌入し荷物が上段に積重ねられ
る。案内部はその上のコーナー支柱の中心に侵入
し荷物キヤリアの積重ね体を安定に保つ。

各コーナー支柱はその下端部に係止部材１８を
突出させて備え、これが垂直部材１１の支持材１
２上に乗座して積重ね体４が支持される。係止部
材１８は、第３ａ図に示すように、コーナー支柱
１６の側面に突出するつつかい用の部材である。
この係止部材１８はその下端部に下向きの係合面
１９，２０を有する。これらの係合面は相互にあ
る角度で交差してＶ字形断面の溝を形成する。こ
れらの係合面１９，２０間の交線２１は実質上水
平である。垂直部材１１の各支持材１２は、第１
１図に示すように、係止部材１８の係合面１９，
２０に対応して上向きの係合面２２，２３を有す
る。これらの係合面２２，２３の交線２４は実質
上水平であり、係合面２２，２３は係止部材１８
の係合面１９，２０によるＶ字に対応した三角形
状断面の山形を形成する。また垂直部材１１の支
持材１２は傾斜した案内面２５を有し、上から移
動してくる係止部材１８の係合面１９，２０を支
持材１２の係合面２２，２３上に案内する。

キヤリツジ６は第４図に示すように持上げテー
ブル３０を有し、その上側には４つのピラミツド
形状の案内部３１（第１図参照）が設けられ荷物
キヤリアの４つのコーナー支柱１６の各端部と係
合する。この持上げテーブル３０はその下側に配
置した２対の鋏脚材３２，３３により垂直に移動
可能である。一方の鋏脚材３２はその上端が持上
げテーブルの一端に枢着され下端には遊転可能な
フランジ付車輪３４が備わる。もう一方の鋏脚材
３３はシヤフト３７により相互の中心部で最初の
鋏脚材３２に枢軸結合されその下端には遊転可能
なフランジ付車輪３５が備わる。この２番目の鋏
脚材３３の上端には持上げテーブル３０の下面に
沿つて転動する車輪３６が備わる。フランジ付車
輪３４，３５は貯蔵装置の床５上に設置したレー
ル７上を転動する。

さらに最初の鋏脚材の下端部にはピストン−シ
リンダ装置３８が取付けられその可動ピストン４
３はシヤフト３７に隣接してもう一方の鋏脚材３
３に取付けたレバー３９に対し枢動可能に連結さ
れる。従つて、ピストンの運動により持上げテー
ブルは上下する。

２番目の鋏脚材３３の下端部には架台４０が枢
着され駆動車輪４１およびこの駆動車輪を減速ギ
ヤを介して駆動する電動モータ４２を支持する。
このモータは両回転方向に対し２段の速度を有す
る。駆動車輪４１は貯蔵装置の床５に対し摩擦係
合しキヤリツジを両方向に高速又は低速で駆動さ
せる。

架台４０はさらに電気で駆動される水圧ポンプ
４４を支持しこれは電磁ソレノイドにより制御さ
れる水圧バルブ４５を介して水圧式のピストン−
シリンダ装置３８に連結される。

さらに、キヤリツジには電気制御装置５０が備
わり電源導入甲集電舟５２を介して導体レール５
１から電力源が供給される。実施すべき作用に応
じて電力が電気制御装置５０によりモータ４２お
よび水圧ポンプ４４に送られる。

また、２つの検知器５３，５４が電気制御装置
５０に連結される。第１検知器５３はレール７に
隣接した架台４０上に設置される。３つのマーク
５５，５６，５７が各積重ね体のレールに設けら
れる。これらのマークはキヤリツジ６が積重ね体
４の下側にあるときには検知器５３に対面する。
正確にいえばキヤリツジが積重ねベツド上に乗座
する積重ね体の直下にあるときには中央のマーク
５６が検知器５３に対面する。第２検知器５４は
ピストン−シリンダ装置３８上に設けられる。シ
リンダから突出するピストン４３上に３つのマー
ク５８，５９，６０が設けられる。第１マーク５
８は持上げテーブルが上昇位置のときに検知器５
４に対面し、第２マーク５９は持上げテーブルが
中央位置のときに検知器５４に対面し、第３マー
ク６０は持上げテーブルが下降位置のときに検知
器５４に対面する。検知器５３，５４およびマー
ク５５〜６０は電磁式、誘導式、あるいは光学式
又は他の適当な公知のものを用いることができ
る。検知器５３，５４の検知信号は電気制御装置
５０に送られる。

この電気制御装置５０は入力用キーボード、デ
イスプレイ装置の端末装置を有する貯蔵量に応じ
た能力のコンピユータ６１に連結してもよい。こ
のコンピユータは後述のように貯蔵する物品の軌
道を定めキヤリツジを案内する。貯蔵量が少い場
合には各制御装置５０はキヤリツジを所定の作動
シーケンスに従つてプログラム制御するマイクロ
コンピユータで充分である。

ここで述べる電気式制御方式はこれと同様の空
気式又は水圧式あるいはそれらの組合わせの方式
により変換できることは明らかである。

以下、積重ね体の下部での荷物キヤリアの進
入、退出動作を示す第５ａ図ないし第５ｆ図およ
び第６ａ図ないし第６ｆ図を参照して上記貯蔵装
置の作動について説明する。

物品を載せたキヤリツジ６上に位置する荷物キ
ヤリア３はある積重ね体内に貯蔵される。このキ
ヤリツジはその下降位置状態でレール７上の積重
ねベツドの垂直部材１１間の積重ね体４の下を通
過できる。キヤリツジが所望の積重ね体に近づき
第１検知器５３が対応するレールに第１マーク５
５に対面すると、この第１検知器からの信号が制
御装置５０に送られ、これによつてモータ４２の
速度が低速側に減速される。第１検知器５３がレ
ールの２番目の中央マーク５６に対面するとこの
第１検知器からの信号が制御装置５０に送られ、
これによつてモータ４２を停止させ従つてキヤリ
ツジ６を停止させる。ここでキヤリツジは積重ね
ベツド２上に貯蔵された荷物キヤリア３の積重ね
体４の直下に位置する。この状態を第５ａ図に示
す。続いて第２検知器５４が中央マーク５９に対
面するまで持上げテーブルがピストン−シリンダ
装置３８により上昇される。ここで持上げテーブ
ルは第５ｂ図に示すような中央位置となる。持上
げテーブル３０上に載せられた積重ね体４内に貯
蔵すべき荷物キヤリア３はそのコーナー支柱１６
を介して積重ね体の最下位の荷物キヤリア３と係
合する。即ち、荷物キヤリア上部の案内部１７が
その上側の荷物キヤリアのコーナー支柱の対応す
る下部案内部１７Ａ内に嵌入する。持上げテーブ
ルの上昇により積重ね体全体が上昇し持上げテー
ブル３０上に荷物キヤリア３が積重ね体の最下位
の荷物キヤリアを構成する。積重ね体全体は上記
中央位置に持上げられている。この持上げ運動中
に、垂直部材１１の支持材１２と係合していた係
止部材１８は上昇して支持材から離れる。

続いてキヤリツジ６は第１検知器５３がレール
上の第３マーク５７に対面するまでレール７の方
向に移動する。荷物キヤリアのコーナー支柱１６
の係止部材１８は横方向に垂直部材１１の支持材
１２を通過する。ここでキヤリツジは第５ｃ図に
示す位置となる。続いて持上げテーブル３０は第
２検知器５４が第３マーク６０に対面するまで上
昇する。ここで持上げテーブルは第５ｄ図に示す
ような上昇位置となる。ここで持上げテーブル３
０上の最下位の荷物キヤリア３の係止部材は支持
材１２を越えてその上方に位置する。続いて制御
装置５０がモータ４２を駆動し第１検知器５３が
レール上の中央の第２マーク５６に対面するまで
キヤリツジを低速で移動させる。ここで積重ね体
の最下位の荷物キヤリア３の係止部材１８は移動
して垂直部材の支持材１２の垂直方向直上に位置
する。この状態は第５ｅ図に示される。最後に持
上げテーブルは下降し最下位の荷物キヤリア３の
係止部材１８は第５ｆ図に示すように垂直部材の
支持材１２と係合しこの積重ね体はその底部の新
しい荷物キヤリア３を貯蔵して積重ねベツド２に
支持される。持上げテーブル３０は中央位置のま
までもよいしあるいは下降位置にしてもよい。前
者の終了位置を第５ｆ図に示す。

積重ね体の最下位の荷物キヤリアを取除く場合
には逆の順序サイクルで作動する。この場合のサ
イクルは第６ａ図から第６ｆ図に示される。まず
キヤリツジが積重ね体４の直下に位置するまで、
即ち、第１検知器５３が対応する中央マーク５６
に対面するまで移動する（第６ａ図）。次に持上
げテーブル３０が上昇し積重ね体の下側の荷物キ
ヤリア３と係合し積重ね体全体を持上げ係止部材
１８を支持材１２から分離させる（第６ｂ図）。
続いてキヤリツジ６は第１検知器５３が第３マー
ク５７に対面するまで横方向に移動し（第６ｃ
図）、ここでキヤリツジは中央位置まで降下する。
このとき第２検知器５４はピストン４３上の第２
マーク５９に対面している（第６ｄ図）。続いて
キヤリツジは第１検知器５３がレール７上の第２
マーク５６に対面する位置まで戻る（第６ｅ図）。
最後に持上げテーブル３０は第２検知器５４がピ
ストン４３上の第３マーク６０に対面する最下位
置まで下降する（第６ｆ図）。ここで下側の荷物
キヤリアは垂直部材の支持材１２によつて支持さ
れる上側の積重ね体から分離される。キヤリツジ
および荷物キヤリアは続いて排出ステーシヨン８
へ移送される。

制御装置５０はキヤリツジが通過するマーク５
５〜５７の群の数を計測することによりキヤリツ
ジの位置の情報を得る。キヤリツジが空であつた
りあるいは物品を載せた荷物キヤリアを１つだけ
支持しているような場合にはキヤリツジが各積重
ね体間を移動する場合には高速で移動することが
望ましい。上記説明の積上げ又は積降しサイクル
中、キヤリツジが荷物キヤリアの積重ね体全体を
搬送する場合には積重ね体が崩れる危険を防止す
るためにキヤリツジは低速で移動する。

積重ね体の高所に位置する荷物キヤリアに達す
るためには適当な順序で数回の積上げおよび積降
し作業を行ない荷物キヤリアの配置を変更するこ
とが必要である。これはコンピユータ６１により
最小回数の積上げ積降し作業回数となるように制
御することが望ましい。常にコンピユータは各荷
物キヤリアの位置の情報を得ている。貯蔵作用は
所定の荷物キヤリアがある積重ね体の正しい位置
に達するように数個の積重ね体において論理的に
移送を行なうこともできる。従つて、要求の多い
物品を積重ね体の底部に配置することができまた
その逆にもできる。昼間の移送作業後、要求の頻
繁性に応じて積重ね体内の配置変えを夜間行なう
ようにしてもよい。コンピユータ６１には各種物
品の要求回数および新しい搬送順序等を記憶させ
てもよい。コンピユータは荷物キヤリアを朝ある
特定の順序で迅速に排出するように夜間に必要な
計測を行なうようにプログラムしておいてもよ
い。

前記説明の排出ステーシヨン８において物品は
荷物キヤリアに荷積みあるいは荷降しされる。こ
のとき荷物キヤリア上のパレツト９がフオークト
ラツク（図示しない）により荷物キヤリアから特
上げられる。別の方法として、後述のようなコン
ベヤベルトを用いる場合もある。排出ステーシヨ
ンは各キヤリツジを積重ねベツドの異なる列Ａ、
Ｂ、Ｃに駆動するための切換ポイント（図示しな
い）を備えていてもよい。

上記説明の貯蔵装置は単一貯蔵に対しても適用
できることは当業者技術者には自明である。この
ような変更態様はこの特許請求の範囲に含まれ
る。

第７ａ図、第７ｂ図および第８ａ図、第８ｂ図
に本発明に係る荷物キヤリアの別の実施例を示
す。この実施例においては荷物キヤリアのコーナ
ー支柱１６は上部案内部材６５を備えている。ま
たコーナー支柱１６の底部には上記の上部案内部
材６５と補完状の形状の下部案内部材（図示せ
ず）が設けられている。この案内部材６５は第８
ａ図および第８ｂ図から分るように長方形断面の
ピラミツド形状である。隣接するコーナー支柱１
６の案内部材は相互に直角に配置され、これによ
つて上側の荷物キヤリアのコーナー支柱下端部内
に案内部材６５をさらに確実に案内することがで
きる。荷物キヤリアの大きさは貯蔵すべき物品を
保持できる程度にすることは当然である。

第９図は本発明に係る荷物キヤリアの第３実施
例を示す。この実施例においては、第１２図に示
すように、コーナー支柱１６の上端には矩形横断
面で三角形縦断面の案内部材６６が備わる。各案
内部材６６は４つの表面を有し、そのうち２つは
矩形で残りの２つは三角形である。三角形表面は
実質上垂直であり、矩形表面同士は交差して鈍角
を形成する。隣接する２つのコーナー支柱の案内
部材６７，６８は実質上相互に直角に配置され
る。

第９図の荷物キヤリアは別の形状の係止部材６
９を備える。各係止部材は実質上平行六面体の鉄
ブロツクからなり例えば溶接によつてコーナー支
柱１６に固定される。この係止部材の上面はコー
ナー支柱から下向きに傾斜し荷物キヤリア積上げ
中の垂直運動時に係止部材が垂直部材の支持材に
当接した場合の案内手段となる。また、係止部材
の下面もコーナー支柱から下向きに傾斜してい
る。

第９図に示す積重ねベツド７５は垂直部材７６
およびこの垂直部材上に配置した梁からなる。貯
蔵装置の床内のレール７に平行な長手方向の梁７
６およびこの長手方向の２本の梁を連結するため
の多少両梁間隔より長い横断梁７７が備わる。こ
の積重ねベツドの作用は第９図から明らかに分
る。横断梁７７の上面は係止部材６９の下面７１
に対応して幾分傾斜している。

最後にキヤリツジの別の例を第１０図に示す。
キヤリツジ８０はレール上を転動する４このフラ
ンジ付車輪８２を備えたフレーム８１からなる。
このフレーム上に４本の垂直部材８３が立設され
その内部を持上げテーブル８４が案内されて垂直
運動を行なう。持上げテーブルは垂直部材内の適
当な伝達機構、例えば４つの水圧シリンダにより
駆動される。持上げテーブルは荷物キヤリア３と
係合するための４つの案内部材８６を含む。

さらにキヤリツジ８０はローラ８８を介してモ
ータ８９により駆動される連続コンベヤベルト８
７を具備する。コンベヤベルトの上面９０は持上
げテーブルが荷物キヤリアを支持しているときに
は物品が完全にこのコンベヤベルトにより搬送さ
れるような高さに配置される。キヤリツジが排出
ステーシヨン８に位置すると駆動モータ８９が始
動し物品はコンベヤベルト９１に分配される。こ
のコンベヤベルト９１は排出ステーシヨン内に設
けられ物品を貯蔵所から搬送する。物品を荷物キ
ヤリアに荷積みするときには逆の作動サイクルが
行なわれる。このとき物品が完全に荷物キヤリア
上に載つたかどうかを検知する検知器を使用して
もよい。このようにして貯蔵作業の完全自動化が
達成される。キヤリツジ８０のコンベヤベルト８
７はキヤリツジが排出ステーシヨンに位置すると
きのみ物品と係合するように垂直方向に移動可能
としてもよい。

特許請求の範囲を逸脱することなく前記各実施
例は変更可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る貯蔵装置の好ましい実施
例の斜視図、第２図は第１図の貯蔵装置の積重ね
ベツドおよび荷物キヤリア部分の横断平面図、第
３ａ図および第３ｂ図は第２図ので囲んだ部分
の拡大斜視図、第４図は第１図の貯蔵装置のキヤ
リツジの側面図、第５ａ図ないし第５ｆ図は荷物
キヤリアの積上げ動作の各異なる段階を順番に示
した概略側面図、第６ａ図ないし第６ｆ図は荷物
キヤリアの積降し動作の各異なる段階を順番に示
した概略側面図、第７ａ図および第７ｂ図は各々
本発明に係る荷物キヤリアの別の実施例の立面図
および平面図、第８ａ図および第８ｂ図は各々第
７図の荷物キヤリアのコーナー支柱上部の立面図
および平面図、第９図は本発明に係る積重ねベツ
ドおよび荷物キヤリアの別の実施例の斜視図、第
１０図はコンベヤベルトを備えたキヤリツジの別
の例の側面図、第１１図は係止部材と支持材との
係合状態の説明図、第１２図は第９図の実施例の
コーナー支柱の頂部案内部材の斜視図、第１３図
は第３ａ図に示す係止部材の右側視図、第１４図
は第３ｂ図に示す支持材の左側視図である。１……貯蔵装置、２……積重ねベツド、３……
荷物キヤリア、４……積重ね体、５……床、６…
…キヤリツジ、７……レール、８……排出ステー
シヨン、１１……垂直部材、１２……支持材、１
４……物品、１５……フレーム、１６……コーナ
ー支柱、１７……上部案内部、１７Ａ……下部案
内部、１８……係止部材、３０……持上げテーブ
ル、３２，３３……鋏脚材、３８……ピストン−
シリンダ装置、４３……ピストン、５０……電気
制御装置、５３，５４……検知器、５５，５６，
５７，５８，５９，６０……マーク、６１……コ
ンピユータ、６５，６６，６７，６８……案内部
材、８０……キヤリツジ、８１……フレーム、８
３……垂直部材、８６……案内部材、８７……コ
ンベヤベルト。

Claims

【特許請求の範囲】１垂直に積重ね可能な複数の荷物キヤリア３
と、垂直状に配設された垂直部材１１を含んだ積
重ねベツド２とを設け、各垂直部材には上記荷物
キヤリアを支持するように支持材１２が固着さ
れ、又積重ねベツドで支持された荷物キヤリアの
下方を移動する少なくとも一つのキヤリツジ６を
設け、各荷物キヤリアにフレーム１５で互に連結され
かつ垂直状に配設された複数のコーナー支柱１６
を設け、上記コーナー支柱の上端に上部案内部１
７を、又下端に別の荷物キヤリアの上部案内部と
協働する下部案内部１７Ａを設けて、荷物キヤリ
アを、互に垂直に積重ね、各荷物キヤリアに支持材と係合する係止部材１
８を取付け、床から上方に間隔をあけて最下位の
荷物キヤリアを支持して、積重ねベツドで支持さ
れた最下位の荷物キヤリアの下方において、一つ
の荷物キヤリアを担持したキヤリツジが移動でき
るようにし、上記荷物キヤリアの荷積みに当つて； (a) 上記キヤリツジの案内部を、選択された荷物
キヤリアの積重ね体４の最下位に積上げるべき
荷物キヤリアの下部案内部に係合し、 (b) 該荷物キヤリアと係合したキヤリツジを、選
択された荷物キヤリアの積重ね体の下方の第１
位置に向けて水平に移動し、 (c) キヤリツジの案内部を垂直方向上方に移動さ
せて、該キヤリツジに担持した荷物キヤリアの
上部案内部を、選択された荷物キヤリアの積重
ね体の最下位の荷物キヤリアの下部案内部に係
合させて、その上にある全ての荷物キヤリアの
積重ね体を持上げ、 (d) キヤリツジの案内部の移動を中間位置で停止
し、次いで荷物キヤリアを積重ねベツドの支持
材から水平方向に移動させて、荷物キヤリアの
積重ね体が支持材で干渉されずに垂直方向に移
動できるようにし、 (e) キヤリツジに載置した荷物キヤリアの係止部
材が積重ねベツドの支持材を通過するまでキヤ
リツジの案内部を垂直方向上方にさらに移動さ
せ、 (f) 荷物キヤリアの係止部材が積重ねベツドの支
持材と垂直に整合する位置まで荷物キヤリアを
水平方向に復帰移動させ、 (g) 積重ね体の最下位の荷物キヤリアが積重ねベ
ツドの支持材と協働的に係合して荷物キヤリア
の積重ね体を支持するまで、キヤリツジの案内
部を垂直方向下方に移動させ、上記荷物キヤリアの荷降しに当つて； (h) 選択された荷物キヤリアの積重ね体の下方の
位置に向けてキヤリツジを水平に移動させ、 (i) 選択された積重ね体の最下位荷物キヤリアの
案内部に協働的に係合するまで、キヤリツジの
案内部を垂直上方に移動させて、積重ねベツド
の支持部から全積重ね体を持上げ、 (j) キヤリツジの案内部の垂直方向の移動を中間
位置で停止し、次いで荷物キヤリアを積重ねベ
ツドの支持材から水平方向に移動させて、荷物
キヤリアの積重ね体が支持材で干渉されずに垂
直方向に移動できるようにし、 (k) キヤリツジに載置した荷物キヤリアの係止部
材が積重ねベツドの支持材を通過するまでキヤ
リツジの案内部を垂直方向下方に移動させ、 (l) 荷物キヤリアの係止部材が積重ねベツドの支
持材と垂直に整合する位置まで荷物キヤリアを
復帰移動させ、 (m) 積重ね体の下から２番目の荷物キヤリアの
係止部材が積重ねベツドの支持材に係合して積
重ね体を支持するまで、キヤリツジの案内部を
さらに垂直方向下方に移動させ、最下位の荷物
キヤリアを積重ね体から分離してキヤリツジ上
に保持させる各行程からなる貯蔵装置内の荷物
キヤリアを荷積み・荷降しする方法。