JPH0568795U - 自動二輪車のステアリング装置 - Google Patents

自動二輪車のステアリング装置

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JPH0568795U
JPH0568795U JP988892U JP988892U JPH0568795U JP H0568795 U JPH0568795 U JP H0568795U JP 988892 U JP988892 U JP 988892U JP 988892 U JP988892 U JP 988892U JP H0568795 U JPH0568795 U JP H0568795U
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JP
Japan
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steering
steering device
fixed
upper bracket
bracket
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JP988892U
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Inventor
宏 江間
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Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案は、ステアリング装置と車体フレーム
との剛性バランスを調整して操縦安定性を向上させるよ
うにしている。 【構成】この考案は、ロアブラケット25にステアリン
グステムシャフト27が立設され、このステアリングス
テムシャフトにアッパブラケット26が締付固定され、
これらのロアブラケットおよびアッパブラケットによっ
て倒立型フロントフォーク16が締付固定され、上記ス
テアリングステムシャフトが車体フレームのヘッドパイ
プ14に回動自在に挿通された自動二輪車のステアリン
グ装置において、上記アッパブラケットが上記ロアブラ
ケットに対し、スペーサ26やOリング41を用いて微
小移動可能に緩く固定されたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、倒立型フロントフォークを備えた自動二輪車のステアリング装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、自動二輪車のステアリング装置1は、ロアブラケット2に 立設されたステアリングシャフト3にアッパブラケット4が差し込まれてナット 5を用いて固定され、上記ロアブラケット2およびアッパブラケット4に左右2 本の倒立型フロントフォーク6を締付固定して構成される。
【0003】 アッパブラケット4に図示しないハンドルバーが固定され、また、2本の倒立 型フロントフォーク6の下端部に前輪(図示せず)が軸支される。さらに、ステ アリングシャフト3は、車体フレームのヘッドパイプ7(図5)に回転自在に挿 通されて、ステアリング装置1が操舵可能に構成される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述の従来のステアリング装置1では、図5に示すように、アッパブラケット 4がステアリングシャフト3にナット5を用いて強固に固定されている。また、 図4および図6に示すように、倒立型フロントフォーク6は、ロアブラケット2 およびアッパブラケット4に挿通された後、ステムヘッドボルト8を用いて、こ れらのロアブラケット2およびアッパブラケット4に強固に締付固定されている 。これらのことから、倒立型フロントフォーク6を用いたステアリング装置1で は、ロアブラケット2、ステアリングステムシャフト3、アッパブラケット4お よび倒立型フロントフォーク6の一体化が良好になり、ステアリング装置1の剛 性が非常に高い。
【0005】 ところが、このような従来のステアリング装置1では、ステアリング装置1の 剛性が過度に高くなって、車体フレームの剛性とのバランスが損われ、アンダス テアリングやオーバステアリングが生じて、操舵安定性に悪影響を及ぼすおそれ がある。
【0006】 この悪影響を解消するために、車体フレームの剛性を高めることも考えられる が、このフレーム剛性を高めると車体フレームの重量が増大し、特に軽量の自動 二輪車には不適当である。
【0007】 この考案は上述の事情を考慮してなされたものであり、ステアリング装置と車 体フレームとの剛性バランスを調整して操縦安定性を向上させることができる自 動二輪車のステアリング装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は、ロアブラケットにステアリングステムシャフトが立設され、この ステアリングステムシャフトにアッパブラケットが締付固定され、これらのロア ブラケットおよびアッパブラケットによって倒立型フロントフォークが締付固定 され、上記ステアリングステムシャフトが車体フレームのヘッドパイプに回動自 在に挿通された自動二輪車のステアリング装置において、上記アッパブラケット が上記ロアブラケットに対し微小移動可能に緩く固定されたものである。
【0009】
【作用】
したがって、この考案に係る自動二輪車のステアリング装置によれば、アッパ ブラケットがロアブラケットに対し微小移動可能に緩く固定されたので、倒立型 フロントフォーク、アッパおよびロアブラケット並びにステアリングステムシャ フトを備えて構成されたステアリング装置の剛性が車体フレームの剛性に対し過 大になり過ぎないよう調整でき、両者の剛性バランスを良好に設定できる。この 結果、アンダステアリングやオーバステアリングを防止でき、適切な操舵安定性 を確保できる。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】 図3は、この考案に係る自動二輪車のステアリング装置の一実施例を示す斜視 図であり、図2は図3の一実施例が適用された自動二輪車の全体側面図である。
【0012】 図2に示すように、自動二輪車の車体フレーム11は、ツインビーム形状で幅 広のメインフレーム12を備え、このメインフレーム12とダウンチューブ13 とに囲まれた空間に図示しないエンジンが搭載される。メインフレーム12の前 端部のヘッドパイプ14に、後述のステアリング装置15が操舵可能に支持され る。このステアリング装置15の倒立型フロントフォーク16の下端部に、前輪 17が回転自在に軸支される。
【0013】 メインフレーム12にはスイングアームピボット部18が設けられ、このスイ ングアームピボット部18にスイングアーム19が上下方向に揺動自在に支持さ れる。このスイングアーム19の自由端部に後輪20が回転自在に軸支される。 スイングアーム19は、図示しないリアクッションユニットによりメインフレー ム12に緩衝懸架される。
【0014】 メインフレーム12にはシートレール21が固着され、このシートレール21 によってシート22が支持される。このシート22の前方に、メインフレーム1 2に支持されたフューエルタンク23が配置される。また、ステアリング装置1 5の前方からエンジンの両側方の領域がカウリング24により覆われる。
【0015】 さて、前述のステアリング装置15は、図3に示すようにロアブラケット25 、アッパブラケット26およびステアリングステムシャフト27並びに左右2本 の倒立型フロントフォーク16を有して構成される。図1(A)に示すように、 ステアリングステムシャフト27はロアブラケット25に嵌装して立設される。 一方、メインフレーム12のヘッドパイプ14内には、アッパベアリング28お よびロアベアリング29が配設される。ステアリングステムシャフト27は、ヘ ッドパイプ14に挿通され、これらのアッパベアリング28およびロアベアリン グ29により、ヘッドパイプ14に対し回動自在に配設される。
【0016】 ヘッドパイプ14の上部にダストシール30が被冠され、ステアリングステム シャフト27のねじ部31にステムナット32を螺合し締め付けることにより、 ロアブラケット25およびステアリングステムシャフト27が、すなわち、ステ アリング装置15が車体フレーム11のヘッドパイプ14に回動自在に支持され る。
【0017】 上記アッパブラケット26には、スペーサ33が回転自在に遊嵌され、このス ペーサ33内にステアリングステムシャフト27の先端部が挿通される。ステア リングステムシャフト27の先端部のねじ部34に、ワッシャ35を介しナット 36を螺装させる。スペーサ33は、アッパブラケット26の板厚よりも若干長 い軸長を有するので、ナット36の締付状態で、ワッシャ35とアッパブラケッ ト26の表面との間に隙間aが生ずる。この隙間aのために、ナット36の締付 状態において、アッパブラケット26はスペーサ33を介し、ステアリングステ ムシャフト27(およびロアブラケット25)に対し微小回動可能に緩く支持さ れる。
【0018】 これらのロアブラケット25およびアッパブラケット26には、図3に示すよ うに、その長手方向両端部にクランプ部25A,26Aがそれぞれ形成される。 これらのクランプ部25Aおよび26Aに倒立型フロントフォーク16のアッパ チューブ37が挿通され、ステムヘッドボルト39を用いて締付固定される。こ こで、倒立型フロントフォーク16は、上方に配置したアウタチューブ37内に インナチューブ38をテレスコピックに嵌装したものであり、これらのアウタチ ューブ37およびインナチューブ38に緩衝機構が内蔵される。インナチューブ 38の下端部に固定された車軸ブラケット40(図2)に前述の前輪17が軸支 される。
【0019】 この倒立型フロントフォーク16のアウタチューブ37とアッパブラケット2 6のクランプ部26Aとの間に、図1(B)に示すように弾性体としてのOリン グ41が介装される。このOリング41により、アッパブラケット26は、左右 2本の倒立型フロントフォーク16に対し(すなわちロアブラケット25に対し )、微小移動可能に緩く締付固定される。
【0020】 なお、図2中の符号42はハンドルバーを示し、ステアリング装置15のアッ パブラケット26に固定される。
【0021】 上記実施例によれば、アッパブラケット26が、ステアリングステムシャフト 27に対しスペーサ33を介して微小回動可能に緩く固定され、さらに、アッパ ブラケット26が、倒立型フロントフォーク16のアウタチューブ37に対し、 Oリング41によって微小移動可能に緩く固定されたことから、アッパブラケッ ト26は、ロアブラケット25に対し微小移動可能に緩く固定されることになる 。この結果、倒立型フロントフォーク16を備えたステアリング装置15の剛性 を調整することができ、このステアリング装置15の剛性と車体フレーム11の 剛性とを良好にバランスさせることができる。したがって、アンダステアリング やオーバステアリングを防止でき、適切な操舵安定性を確保することができる。
【0022】 また、ステアリング装置15の剛性を調整できるので、倒立型フロントフォー ク16を採用してステアリング装置15の剛性が過大になり過ぎた場合も、車体 フレーム11の重量を増大させる必要がなく、この車体フレーム11の軽量化を 達成することができる。
【0023】
【考案の効果】
以上のようにこの考案に係る自動二輪車のステアリング装置によれば、ロアブ ラケットにステアリングステムシャフトが立設され、このステアリングステムシ ャフトにアッパブラケットが締付固定され、これらのロアブラケットおよびアン ダブラケットによって倒立型フロントフォークが締付固定され、上記ステアリン グステムシャフトが車体フレームのヘッドパイプに回動自在に挿通された自動二 輪車のステアリング装置において、上記アッパブラケットが上記ロアブラケット に対し微小移動可能に緩く固定されたことから、ステアリング装置と車体フレー ムとの剛性バランスを調整して、操舵安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は図3のIA断面に沿った断面図、
(B)は図3のIB断面に沿った断面図。
【図2】図3のステアリング装置が適用された自動二輪
車を示す全体側面図。
【図3】この考案に係る自動二輪車のステアリング装置
の一実施例を示す斜視図。
【図4】従来の自動二輪車のステアリング装置を示す斜
視図。
【図5】図4のV断面に沿った断面図。
【図6】図4のVI断面に沿った断面図。
【符号の説明】
10 自動二輪車 11 車体フレーム 12 メインフレーム 14 ヘッドパイプ 15 ステアリング装置 16 倒立型フロントフォーク 25 ロアブラケット 26 アッパブラケット 27 ステアリングステムシャフト 33 スペーサ 36 ナット 39 ステムヘッドパイプ 41 Oリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロアブラケットにステアリングステムシ
    ャフトが立設され、このステアリングステムシャフトに
    アッパブラケットが締付固定され、これらのロアブラケ
    ットおよびアッパブラケットによって倒立型フロントフ
    ォークが締付固定され、上記ステアリングステムシャフ
    トが車体フレームのヘッドパイプに回動自在に挿通され
    た自動二輪車のステアリング装置において、上記アッパ
    ブラケットが上記ロアブラケットに対し微小移動可能に
    緩く固定されたことを特徴とする自動二輪車のステアリ
    ング装置。
JP988892U 1992-02-28 1992-02-28 自動二輪車のステアリング装置 Pending JPH0568795U (ja)

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JP988892U JPH0568795U (ja) 1992-02-28 1992-02-28 自動二輪車のステアリング装置

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JPH0568795U true JPH0568795U (ja) 1993-09-17

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