JPS6039351Y2 - 自動二輪車のハンドル調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動二輪車のハンドル調整装置に係り、特にハ
ンドルを前後、上下、左右の各方向に調整可能とし、ラ
イダーの体格や好みに合せて最適に調整可能としたハン
ドル調整装置に関するものである。

自動二輪車のハンドルはライダーの体格や好みに合せて
調整可能であることが望ましいが、従来のハンドル調整
は、ハンドルホルダ部を中心にして上下方向に調整が行
えるか、セパレートハンドルではトップブリッジ締付部
を中心にして上記調整の他左右方向（車軸方向）への調
整が行えるだけで、上下、左右そして前後方向の調整は
行えず、ライダーに最適のハンドル位置を得ることは仲
々難かしい。

本考案者は従来の自動二輪車におけるハンドル調整装置
の更なる調整を可能とするべく本考案をなしたもので、
その目的とする処は、トップブリッジの如きフロントフ
ォーク側部材にハンドルホルダを介してジヨイント部材
を左右方向、且つ回動可能に締着し、該ジヨイント部材
に左右のハンドル部材の一方の基部を該部材基部の軸線
周りに回転自在に締着する如くし、ジヨイント部材とハ
ンドル部材との合成された調整装によりハンドルを前後
、左右、上下の三方向に調整可能とし、ライダーの体格
、好みに応じて最適のハンドル位置設定を容易に得せし
め、以上を簡単な構造で企図し得る如くした自動二輪車
のハンドル調整装置を提供するにある。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述する
。

第１図は自動二輪車の概略側面図を示し、自動二輪車１
のフレーム２前端にはへラドチューブ３を設け、ヘッド
チューブ３に前車輪５を支持するフロントフォーク４の
上部材４ａを結着支持する上下のブリッジ６．７を枢着
し、フレーム２のへラドチューブ３後力には燃料タンク
８を、これの後方にはシート９を各搭載し、フレーム２
の燃料タンク８下方にはエンジン１０を搭載している。

フレーム２の後下部には後車輪１２を支持するリヤフォ
ーク１１を延出し、リヤフォーク１１とフレーム間には
りャクッションユニット１３が介設されている。

以上の自動二輪車１のトップブリッジ６上には第２図、
第４図で明らかな如く左右に離間して−対のバンドルホ
ルダ１４．１４が付設され、バンドルホルダ１４．１４
はトップブリッジ６上に突設された下部材１５と、この
上に重ね合せられ、ボルト１７．１７で下部材１５と結
着される上部材１６とからなり、上下の部材１５．１６
の合せ面の前後方向中間部には車幅方向に開放された対
称的な半円形の凹部１５ａ、１６ａが形成され、上下の
部材１５．１６の重ね合せた状態でホルダ１４．１４の
中央部に車幅方向への円孔が形成される。

かかるホルダ１４．１４の凹部１５ａ、１６ａ間にジヨ
イント１８．１８の横向小径部１８ａ、１８ａを嵌合し
てボルト１７．１７で該部分１８ａを結着する。

ジヨイント１８は対称形状をなし、小径部１８ａは車幅
方向に長さを有する筒状で、小径部１８ａの内端部には
ストッパフランジ部１８ｂを、外端にはストッパ段部１
８ｃを備える。

ストッパ段部１８ｃの外方には大径で斜め上方に屈曲し
た保持部１８ｄを備え、保持部１８ｄにはバンドルパイ
プ１９の基部１９ａを嵌合保持する該保持部１８ｄ軸方
向への保持孔１８ｅを備え、保持部１８ｄの外周の一部
には軸方向への欠溝１８ｆを備え、欠溝１８ｆを境にし
てボス部１８ｇ、１８ｇを形成し、ボス部１８ｇ、１８
ｇ間にボルト２０を挿通螺合する。

ノ１ンドルパイプ１９には左右で分割されたセパレーツ
タイプを用い、パイプ１９は左右対称的な一対の部材よ
りなり、パイプ１９は側面略り型をなす。

バンドルパイプ１９は基部１９ａを保持孔１８ｅに挿通
し、基部１９ａをボス部１８ｇ、１８ｇ間に通したボル
ト２０で欠溝１８ｆを介して締着し、ジヨイント１８．
１８に左右のバンドルパイプ１９．１９を結着し、尚ボ
ルト２０との干渉を避けるためパイプ１９の基部側には
環状溝１９ｂが形成され、これは保持孔１８ｅ内径部に
設けた環状突部１８ｂと係合し、基部１９ａの軸方向へ
の抜けをも抑制し、以上により左右のバンドルパイプ１
９，１９はトップブリッジ６上の左右に取り付けられる
こととなる。

以上において、ボルト１７．１７をゆるめることにより
ジヨイント１８はこれの基部の軸方向、即ち前後方向に
摺動が可能となり、摺動の範囲はフランジ部１８ｂから
段部１８ｃ迄の長さとなる。

これによりバンドルパイプ１９．１９の前後方向調整を
行うことができる。

そしてジヨイント１８はホルダ１４内で小径部１８ａの
軸周りを回転することが可能となり、従ってバンドルパ
イプ１９は上下に調整が可能となる。

更にバンドルパイプ１９はジヨイント１８のボルト２０
をゆるめることにより基部１９ａの軸周りを回転するこ
とが可能となり、即ちバンドルパイプ１９は左右に調整
が可能となる。

かかる調整後ホルダ１４及びジヨイント１８のボルト１
７．２０を螺締することによりジヨイント１８、バンド
ル１９は螺締結着され、前後、上下、左右の調整を行っ
てライダーに最良の位置、角度に調整し設定することが
できることとなる。

以上で明らかな如く本考案によれば、バンドルを前後、
上下、左右の三方向に任意に動かして締着することがで
きるため、ライダーの体格、好みに最適のバンドル位置
に設定することができるとともに、以上をバンドルパイ
プを分割し、ジヨイントを介してトップブリッジ上のホ
ルダに組着する構成で遠戚したため、構造が簡単である
他、バンドルパイプの分割でこれの成形も容易化する等
多大の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は自動二
輪車の側面図、第２図はバンドル部分の平面図、第３図
はバンドル部分の部分縦断側面図、第４図は第３図４−
４線断面図、第５図は第３図５−５線断面図である。 尚図面中１は自動二輪車、４はフロントフォーク、６は
トップブリッジ、１４はバンドルホルダ、１８はバンド
ルジヨイント、１９はバンドル部材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動二輪車のフロントフォーク支持部材上に突設された
   下部材とこの上に螺着部材を介して結合される上部材と
   からなる左右一対のハンドルホルダと前後動可能、回動
   可能に前記ハンドルホルダの下部材と上部材の間に締着
   され、前後方向の摺動範囲を規制するストッパ一部を設
   けた左右一対のハンドルジヨイントと、該ジヨイントに
   回動可能に締着された左右分割タイプのハンドル部材と
   からなることを特徴とする自動二輪車のハンドル調整装
   置。