JPH0567989U - ディスクドライブの防塵ドア装置 - Google Patents

ディスクドライブの防塵ドア装置

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JPH0567989U
JPH0567989U JP759492U JP759492U JPH0567989U JP H0567989 U JPH0567989 U JP H0567989U JP 759492 U JP759492 U JP 759492U JP 759492 U JP759492 U JP 759492U JP H0567989 U JPH0567989 U JP H0567989U
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door
opening
cabinet
disc
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昇 青山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防塵ドアの開閉操作性の大幅な向上を図るこ
とのできるディスクドライブの防塵ドア装置の提供を目
的としている。 【構成】 キャビネット(フレーム109)とドア11
1に固定された連結体113との2点でトーションバネ
112の両端をそれぞれ支持するようにし、ドア111
がある一定の回転角度(中立点)よりも開いた状態にあ
るとき、トーションバネ112の力がドア111を開く
方向に働き、またドア111がある一定の回転角度(中
立点)よりも閉じた状態にあるときは、トーションバネ
112の力がドア111を閉じる方向に働くよう構成さ
れている。また、ドア111にはその上端部を避けた位
置を選んで開閉操作用の摘み部111aが設けられてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、CD−ROMおよび光磁気ディスク装置などのディスクドライブ の防塵ドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は従来からのCD−ROMドライブの外観を示す斜視図である。
【0003】 同図において、1はこのディスクドライブのキャビネットである。このキャビ ネット1内には、ディスクを回転駆動するターンテーブル、ディスクの情報を読 み取るピックアップヘッド、このピックアップヘッドを駆動するモータ、ディス クケースをローディングするローディングモータおよびこれに連結される一連の ローディング部材などが収納されている。また、このキャビネット1の前面部に はディスク2を収納したディスクケース3を出し入れするための開口部1aが設 けられており、この開口部1aはドア4により開閉されるようになっている。さ らに5はフロントパネルを示しており、このフロントパネル5上にはディスクイ ジェクト(アンローティング)用のイジェクトボタン(スウィッチ)が配置され ている。
【0004】 このディスクドライブにディスクケース3を装着(ローディング)する場合、 まずドア4を指で開けてからディスクケース3を開口部1aを通して矢印方向へ 挿入する。この挿入過程で、ディスクケース3はローディング機構により自動的 に装置内部に引き込まれ、所定のディスク装着位置に設置される。その後は、装 置内部へのごみ、ホコリなどの侵入を阻止すべく指でドア4を閉じる操作が行わ れる。
【0005】 また、ディスクケース3を排出(アンローディング)する場合には、イシェク トボタン6を指で押すことにより、モータの力でディスクケース3は自動的に送 り出される。このときドア4は内側よりディスクケース3によって押されること により自動的に開かれる。
【0006】 ところで、このCD−ROMドライブのように光学式のピックアップを使用す る装置の場合、レンズの表面がホコリや油膜、タバコのヤニなどで覆われるとデ ータの読み書きに支障を来すといった重大な問題が生じる。この問題は、実際に 故障・修理の原因の最も大きな要因となっているほどである。このため、装置内 部を密封するために上述したようなドア4を設けることが必要となる。そしてこ のドア4は、その目的上、以下に示すような密封性の高い構造のものが望まれる 。 図12はこのドア4の構造を詳細に示した分解斜視図である。
【0007】 同図に示すように、ドア4には取っ手用の摘み部4a、ヒンジ部4b、4c, およびバネ受け部4dが設けられている。一方、キャビネット1の前面部にはヒ ンジ部4b,4cを受ける軸受け部1b,1cが設けられている。またドア4に 設けられたバネ受け部4dには、一端部をキャビネット1のスリット部1dに挿 通したトーションバネ6がピン(止め具)7によって固定されており、このトー ションバネ6の働きでドア4は常に開口部1aを閉じる方向に付勢されている。 またドア4に設けられた各ヒンジ部4b,4cはそれぞれの軸受け部1b,1c の穴に挿通されている。そのうち一方のヒンジ部4bの先端には断面四角形状の 突起部4eが設けられており、この突起部4eにはロック部材8が固定去れてい る。また他方のヒンジ部4cは鍵状のピン(止め具)9によって軸受け部1cに 回転自在に支持されている。
【0008】 しかして、このような構造からなるドア4は、指で開けられるとき、もしくは モータの力でディスクケース3が排出(アンローディング)されるとき以外は閉 じられた状態に固定される。但し、ディスクケース3を挿入するときはドア4を 開いた状態に保つことが好ましい。そこで、上述した装置においては、キャビネ ット1の側面に止めネジ10で板バネ11を固定し、ドア4を開いた状態で板バ ネ11に前記のロック部材8を係合させてドア4を開放状態にロックする機構が 設けられている。
【0009】 またフロントパネル5の両端には取付開口部5bがそれぞれ対向して設けられ ており、これらの取付開口部5bとキャビネット1に設けられた凸状部1eとを 嵌合させることによってフロントパネル5はキャビネット1に取り付けられる。 さらにこのフロントパネル5にはイジェクトボタン6を露出するための開口部5 aが設けられている。
【0010】 次にこのドア4の開閉動作を図13および図14を用いて説明する。
【0011】 図13は前述のロック機構を拡大して示した図である。同図に示すように、ド ア4は常に矢印A方向に力を受けているから、ディスクケースを挿入する場合は 、ドア4に設けた摘み部4aに指を押し当ててドア4を矢印B方向に回転させる ことによってドア4を開放する。このときドア4はロック部材8と共に回転軸1 2を中心に一体に回転する。そしてこのドア4を開く動作に伴い、ロック部材8 の端部8aが板バネ11のテーバ部11aを押し上げるために、板バネ11は矢 印C方向に弾性的に変形(回転)する。
【0012】 このようにしてドア4が全開した状態を図14に示す。同図に示すように、こ のときロック部材8の端部8aが板バネ11のアール部分11bの上に乗り上げ る。したがって、このときロック部材8が板バネ11より受ける弾性力f1が、 トーションバネの力によって回転軸12の回りに生じる回転モーメント(矢印A 方向)に逆らう力となって作用するため、ドア4はこの回転位置でロックされる 。 ディスクケースの装着後は、ドア4を指で矢印A方向に回転させることで、 ロック部材8は板バネ11のアール部分11bでの拘束状態から解放されて弾性 力f1が消滅し、その後、ドア4はトーションバネの力によって閉じられる。
【0013】 しかしながら、この防塵ドア装置の場合、密封性においては優れた点を持つも のの次のような様々な問題も有している。
【0014】 すなわち、CD−ROMドライブのようなコンピュータの周辺機器は、一般に はコンピュータもしくはこれにつながるキャビネット(筐体)に組み込まれ(ビ ルトインされ)て使用される。そしてこの場合、図15に示すように、ディスク ドライブ20はこれを収納する前記の筐体30の内部において、ディスクドライ ブ20のフロントパネル5を筐体30の開口部30aより若干奥に引っ込めた状 態で収納されることが多い。
【0015】 図16はこれを断面で表した図である。さて、このような収納形態をとった場 合、ドアの摘み部4aが図中点線で示すような位置、つまりドアの端部に存在す ると、筐体30の開口部壁が邪魔になって摘み部4aに指がかからなくなる。し たがって、このような場合は、摘み部4aを図中実線で示すような位置つまりド アの端部より離した位置に設けなければならない。
【0016】 ところで、このような位置に摘み部4aを設けた場合、図17に示すように、 ドア4を回転(開放)して行く過程でドア4の上側で指がつかえ始めるため、図 に示す角度θまでしかドア4を開くことができず、最悪の場合、ドアロックがき き出すまでドア4を開くこともできないという問題が生じる。
【0017】
【考案が解決しようとする課題】
このように従来のディスクドライブの防塵ドア装置は、これを収納する機器 (筐体)との関係からドアの開閉操作用摘みをドアの端部より離して設けた場合 に、摘みを用いて無理無くドアを開けられる角度に限りが生じる。したがって、 これを、単にドアをその回転位置で固定するような構造のロック機構と組み合わ せた場合、ユーザにかなり無理な開閉操作を強いることになるという問題があっ た。
【0018】 本考案はこのような課題を解決するためのもので、極めて簡単な構造でありな がら、開閉操作性の大幅な向上を図ることのできるディスクドライブの防塵ドア 装置の提供を目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本考案のディスクドライブの防塵ドア装置は上記した目的を達成するために、 ディスクケースに収納されたディスクに対する再生もしくは記録を行うディスク ドライブにおいて、前記ディスクケースを出し入れするための開口を有するキャ ビネットと、前記開口を開閉するよう前記キャビネットに回転自在に支持された ドアと、前記ドアの表面の周縁部を避けた位置に突設された開閉操作用摘みと、 前記キャビネットと前記ドアもしくはこのドアと一体に回転する連結部材とに両 端が支持され、前記ドアがある一定の回転角度よりも開いた状態にあるときこの ドアを開く方向に付勢すると共に、前記ドアが前記一定の回転角度よりも閉じた 状態にあるときこのドアを閉じる方向に付勢する弾性部材とを具備している。
【0020】
【作用】
本考案では、ドアの表面の周縁部を避けた位置に開閉操作用摘みを設けること で、ディスクドライブが、これを収納する機器筐体の内部において、ドアを筐体 のディスク出入用の開口部より奥に引っ込めた状態で収納されていても、摘みを 使ってのドアの開閉操作を行えると共に、この摘みでドアをある程度の角度(所 定の回転角度を越えた角度)まで開けば、以降は弾性部材の付勢力によってドア は全開状態まで開き、この状態が固定される。したがって、この考案によって、 開閉操作性の大幅な向上を図ることができる。
【0021】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
【0022】 図1は本考案に係る一実施例のディスクドライブの内部構成を示した分解斜視 図である。
【0023】 同図において、100はメカユニットを示している。このメカユニット100 は、ディスク(例えばCD)を回転駆動するターンテーブル101、ディスクの 情報を読み取るピックアップヘッド102、ピックアップヘッド102を駆動す るモータ103、ディスクケースをローティングするローティングモータ104 およびこれに連結される一連のローディング部材、さらにディスクケース(図示 せず)を搭載してこのディスクケースを所定の装置位置まで案内するためのホル ダー(ガイド)105などによって全体が構成されている。なお、ホルダー10 5の奥にはローティング部材の一部に構成するフック106がホルダー105の 案内方向に沿ってスライド移動可能に支持されており、ホルダー105にディス クケースが挿入されると、その挿入途中からディスクケースはフック106に係 合されて自動的に装置内部に引き込まれるようになっている。また107はロー ディングの解除時(アンローティング時)、ディスクケースをホルダー105よ り押し出すべく旋回駆動される解除レバーである。
【0024】 このメカユニット100は、衝撃緩衝用のクッション108を介してキャビネ ットの一部(下側)をなすフレーム109に取り付けられ、同様にキャビネット の一部(上側)をなすカバー110で覆われ密閉される。さらにこのカバー11 0にはディスクケース出し入れ用の開口部を密閉するためのドア111が取り付 けられている。
【0025】 図2はこのドア111の構造すなわち防塵ドア装置の構成を詳細に示した図で ある。
【0026】 同図に示すように、ドア111には取っ手用の摘み部111aおよびヒンジ部 111b、111cが設けられている。ここで、摘み部111aは、ドア111 の表面の外縁部を避けた位置、具体的にはドア111の上端との間に指がある程 度の余裕を持って挿入できるような位置を選択して設けられている。一方、キャ ビネット(カバー110)の前面部には上述のヒンジ部111b、111cを受 ける軸受け部110b、110cが突設されている。各ヒンジ部111b、11 1cのうち一方のヒンジ部111bの先端には、図3にも示すように、断面四角 形状の突起部111eが設けられており、この突起部111eにはトーションバ ネ112の一端を挿通(係合)した連結体113が固定されている。なお、トー ションバネ112の反対側の一端は、キャビネット(フレーム109)に開けら れた長穴部109aに挿通(係合)されている。また他方のヒンジ部111cは 鍵状のピン(止め具)114によって軸受け部110cに回転自在に支持されて いる。
【0027】 図4はドア111を取り付けた後の状態を示す図である。同図に示すように、 キャビネット(フレーム109)の前面部のドア111の下方には、ローディン グ解除の指令をモータ部へ伝える図示しない電気スウィッチを内蔵したイジェク トボタン115が装着されている。一方、フロントパネル116の両端には取付 開口部116bが設けられており、これらの取付開口部116ことキャビネット (フレーム109およびカバー110)に設けられた凸状部109b、110d とを嵌合させることによって、フロントパネル116はキャビネット(フレーム 109およびカバー110)に取り付けられる。なお、イジェクトボタン115 はフロントパネル116に設けられた開口部116aを通じて外部露出されてい る。
【0028】 次に本実施例の防塵ドアの装置の動作を第5図乃至図10を用いて説明する。 図5はドア111が閉じられているときの状態を示した図である。このときト ーションバネ112は圧縮された(縮められた)状態にあり、ドア111を閉じ ようとする方向に付勢力が働いている。このため連結体113にはトーションバ ネ112より図に示すfaなる力が作用し、ドア111には回転軸117を中心 にして、力faに腕の長さlaを乗じたすなわちfa*laの大きさのモーメン トが働いている。これによりドア111は完全に閉じられ、装置内部は密閉され る。
【0029】 図6はドア111を開け始めるときの状態を示した図である。同図に示すよう に、ドア111は、摘み部111aに指を押し当てて手前に引くことによって矢 印B方向に回転し開き始める。このときドア111には上述したfb*lbの大 きさのモーメントがドア111を閉じる方向(矢印A方向)に働いているが、ド ア111の動きに連動してトーションバネ112は回転しかつ変形するため、力 の大きさfbおよび方向(角度θ)は連続的に変化して行く。なお、ここで表す 角度θは、力の向きと力の作用点および回転軸117を結ぶ線分とがなす角度で ある。そしてこの角度θは、ドア111が開くに従ってしだいに小さくなって行 く。
【0030】 図7は角度θが0度になったときの状態を示す図である。同図に示すように、 このときトーションバネ112からの力fcは回転軸117の方向に働くため、 ドア111を回転させるモーメントは生じない。この状態を中立点と呼ぶことに する。
【0031】 さらに続けてドア111を矢印B方向に回転させて行くと、すなわち中立点よ りドア111が開いた角度状態になると、トーションバネ112の弾性力はこれ までと反対方向、すなわちドア111を開こうとする方向に働くようになり、ド ア111は手で力を加えることなく自動的に開くようになる。
【0032】 図8はドア111が完全に開ききったときの状態を示す図である。このとき、 ドア111に対して矢印B方向にfd*ldの大きさのモーメントが働き、これ により安定した状態でドア111を開いておくことができる。
【0033】 ドア111を閉める場合は、これまで説明した動作とまったく逆の経過を辿る 。すなわち、手である過程までドア111を閉じる方向に回転してやると、中立 点を越えたところでトーションバネ112の弾性力がドア111を閉める方向に 反転し、この力によってドア111は自動的に閉じられる。
【0034】 また、使用状態すなわちディスクケース(ディスク)を装着してドア111が 閉じた状態からのディスクケースの排出(アンローディング)は、イジェクトボ タン115を押してローディングモータ104を作動させることによって行われ る。このとき、ディスクケースの排出途中でディスクケースの排出方向先端部が ドア111を内側より押圧することでドア111の開放が行われる。
【0035】 図9はこのディスクケース118の排出時においてドア111の回転がちょう ど中立点に達したときの状態を示す図である。見方を変えれば、ドア111を閉 める方向に力(モーメント)が働く状態はここまでであるから、ドア111が閉 じた状態からこの時点までのトーションバネ112の変形量は非常に小さくて済 み、ドア111からディスクケース118に及ぼす反力をかなり弱めに設定でき る。これにより、ローディングモータ104に対する負荷を減らして消費電力を 少なく押さえることができ、ソフトな動作を実現させることができる。
【0036】 さらに、本実施例の防塵ドア装置では、ディスクケース118の装置からの突 出量を小さく押さえることができ、コンパクトで使い勝手の良い装置を実現する ことができる。
【0037】 この点について図10を用いてさらに詳しく説明する。同図はアンローディン グ動作が完了した時点の状態を示している。すなわち、ドア111は図9に示し た状態(Iで示す)を越えると、自動的に全開状態(Hの状態)まで回転する。 したがって、ディスクケース118の吐き出し量(L寸法)をあまり大きく設定 しなくても、差し障りなくディスクケース118を指で掴んで取り出すことがで きる。
【0038】 これに対し、従来例で示した防塵ドア装置の場合、ドア111は図中破線で示 す状態(Iで示す)に止まり、ドア111がディスクケース118にかかったま まになってしまうため、手でディスクケース118に取り出すためにはL寸法を 大きくせざるを得ない。ところが、このL寸法が大きくなるとディスクケース1 18を弾いて外に出したり、ローディング(アンローディング)機構でディスク ケース118を大きなストロークで動かす仕組みが必要になる。前者の場合、デ ィスクケース118が勢いよく前に飛び出してくることになり、使用者に不安な 感じを与える。また後者の場合は、ローディング(アンローディング)機構が複 雑になり、製造コストや部品の信頼性などに不利な条件を与える。特にディスク ケース118の厚み(tで示す寸法)が装置の寸法に対して大きめであったり小 さめであったりする場合、ドア111の形と寸法Lとのバランスがうまく取れず 、上述した問題が顕著になる可能性が大きくなる。
【0039】 これに対し、本実施例の防塵ドア装置では、中立点の位置をうまく設定しさえ すれば、寸法Lを自由に設計することが可能である。なお、中立点の位置は、図 10に示す連結体113の腕の長さαや、トーションバネ112の腕の長さβ、 γで示す寸法などを調整することによって自由に設定することができる。
【0040】 以上説明したよう本実施例のディスクドライブの防塵ドア装置によれば次のよ うな数々の効果が得られる。
【0041】 ドア111の表面の上端部を避けた位置に摘み部111aを設けたので、ディ スクドライブが、これを収納する装置(キャビネット)の内部においてドア11 1を装置(キャビネット)のディスク出入用の開口部より奥に引っ込めた状態で 収納されていても、摘み部111aを使ってのドア111の開閉操作を行える。 しかも、このとき指でドア111を完全に開けなくても、ある程度の角度だけ開 けるだけで、以降はトーションバネ112の力でドア111は自動的に聞くので 、摘み部111aをドア111の上端部を避けた位置に設けたことによる弊害( 指とドア111との衝突)も無くすことができる。
【0042】 ドア111の開閉力が力学的に非常に安定したものとなり、ごみやホコリ等の 進入を阻止する密封性の他界ドアを提供でき、装置全体の信頼性を向上すること ができる。
【0043】 ドア111のロック機構を省略でき、しかもヒンジ機後部を簡略化できるため 、部品点数を削減でき、組立作業性の向上、製造コストの低減化を図れる。
【0044】 トーションバネ112の小さなストローク(動き)でダイナミックなドアの開 閉動作が行えるため、装置を可及的に小型・薄型にすることができる。
【0045】 軽い(小さな)力でドア111を開閉できるため、ローディングモータ等の負 担を小さくすることができる。
【0046】 トーションバネ112の力が連続的に変化するため、ごく自然な感じでドア1 11の開閉が行える。
【0047】 ドア111が完全に開ききる構造のため、ディスクケース118の挿入、取り 出しが楽に行え、人にやさしい人間工学に見合った装置を提供できる。
【0048】 なお、以上説明した実施例において、トーションバネ112としては金属性の もの以外に、例えばモールド(樹脂)成形品として連結体と一体に作られた、い わゆるモールドバネを用いてもよい。このモールドバネを用いることで、部品点 数をより少なくでき、組立作業性も向上する。また、ドア111は上から開ける ものに限らず、下から開けるもの、あるいは横から開けるものでもよい。
【0049】
【考案の効果】
以上説明したよう本考案のディスクドライブの防塵ドア装置によれば、ドアの 表面の周縁部を避けた位置に開閉操作用摘みを設けると共に、ドアがある一定の 回転角度よりも開いた状態にあるときドアを開く方向に付勢し、ドアが一定の回 転角度よりも閉じた状態にあるときドアを閉じる方向に付勢する弾性部材を設け たことで、ディスクドライブが、これを収納する機器筐体の内部において、ドア を機器筐体のディスク出入用の開口部より奥に引っ込めた状態で収納されていて も、摘みを使ってのドアの開閉操作を行える。しかもこの摘みでドアをある程度 の角度(所定の回転角度を越えた角度)まで開けるだけで、弾性部材の付勢力に よってドアを自動的に全開状態まで開けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る一実施例のディスクドライブの内
部構成を示した分解斜視図である。
【図2】図1のディスクドライブの防塵ドア装置の構成
を詳細に示した分解斜視図である。
【図3】図2に示した防塵ドア装置におけるヒンジ取付
部分を詳細に示す断面図である。
【図4】ドアをキャビネットに取り付けた後の防塵ドア
装置を示す側面図である。
【図5】図4に示した防塵ドア装置においてドアが閉じ
られているときの状態を示す側面図である。
【図6】図4に示した防塵ドア装置においてドアが開け
始めるるときの状態を示す側面図である。
【図7】図4に示した防塵ドア装置においてドアの回転
角度がトーションバネの弾性力方向に対して0度になっ
たときの状態を示す側面図である。
【図8】図4に示した防塵ドア装置においてドアが完全
に開ききったときの状態を示す側面図である。
【図9】図4に示した防塵ドア装置においてディスクケ
ースの排出時にドアの回転が中立点に達したときの状態
を示す側面図である。
【図10】図4に示した防塵ドア装置においてディスク
ケースの排出量に関する効果を説明するための側面図で
ある。
【図11】従来のCD−ROMドライブの外観を示す斜
視図である。
【図12】従来の防塵ドア装置の構造を示す分解斜視図
である。
【図13】従来の防塵ドア装置におけるロック機構を拡
大して示す側面図である。
【図14】従来の防塵ドア装置においてドアが全開して
いるときの状態を示す側面図である。
【図15】他の機器にディスクドライブを収納した状態
を示す斜視図である。
【図16】図15においてドアに設けられた摘み部の位
置を示す断面図である。
【図17】図15の構成において抱える問題点を説明す
るための断面図である。
【符号の説明】
109,110…キャビネット、111…ドア,111
a…摘み部、112…トーションバネ,113…連結
体、117…回転軸、118…ディスクケース。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクケースに収納されたディスクに
    対する再生もしくは記録を行うディスクドライブにおい
    て、 前記ディスケースを出し入れするための開口を有するキ
    ャビネットと、 前記開口を開閉するよう前記キャビネットに回転自在に
    支持されたドアと、 前記ドアの表面の周縁部を避けた位置に突設された開閉
    操作用摘みと、 前記キャビネットと前記ドアもしくはこのドアと一体に
    回転する連結部材とに両端が支持され、前記ドアがある
    一定の回転角度よりも開いた状態にあるときこのドアを
    開く方向に付勢すると共に、前記ドアが前記一定の回転
    角度よりも閉じた状態にあるときこのドアを閉じる方向
    に付勢する弾性部材と、 を具備することを特徴とするディスクドライブの防塵ド
    ア装置。
JP759492U 1992-02-21 1992-02-21 ディスクドライブの防塵ドア装置 Withdrawn JPH0567989U (ja)

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