JPH0567849U - フライホイール取付部構造 - Google Patents
フライホイール取付部構造Info
- Publication number
- JPH0567849U JPH0567849U JP724092U JP724092U JPH0567849U JP H0567849 U JPH0567849 U JP H0567849U JP 724092 U JP724092 U JP 724092U JP 724092 U JP724092 U JP 724092U JP H0567849 U JPH0567849 U JP H0567849U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elastic plate
- reinforcing member
- crankshaft
- outer peripheral
- contact portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 弾性板の応力振幅だけでなく応力集中をも小
さく出来るようにして、弾性板の疲労耐久性のより一層
の向上を図る。 【構成】 弾性板2の中心側縁部に補強部材7を重ね併
せて、補強部材7と共に弾性板2の中心側縁部をクラン
ク軸5に結合する。クランク軸5と補強部材7の弾性板
2に対する接触部5b,7aの径r1,r2を異ならせ
て、弾性板2の応力振幅を小さくする。クランク軸5と
補強部材7のうちの接触部5b,7aの径r1,r2が小
さい側の外周端を曲率半径の大きい曲面7eに形成し
て、この外周端が大きな応力集中を生じさせることなく
弾性板2と当接するようにする。
さく出来るようにして、弾性板の疲労耐久性のより一層
の向上を図る。 【構成】 弾性板2の中心側縁部に補強部材7を重ね併
せて、補強部材7と共に弾性板2の中心側縁部をクラン
ク軸5に結合する。クランク軸5と補強部材7の弾性板
2に対する接触部5b,7aの径r1,r2を異ならせ
て、弾性板2の応力振幅を小さくする。クランク軸5と
補強部材7のうちの接触部5b,7aの径r1,r2が小
さい側の外周端を曲率半径の大きい曲面7eに形成し
て、この外周端が大きな応力集中を生じさせることなく
弾性板2と当接するようにする。
Description
【0001】
本考案は、内燃機関の動力伝達系を構成するフライホイールの取付部構造に関 する。
【0002】
この種のフライホイールは、動力伝達系の主に捩り振動を低減させるために、 内燃機関のクランク軸に直結されている。しかし、この形式ではフライホイール の質量に基づく曲げ振動が生じ、この曲げ振動に起因して特に自動車に用いた場 合等にこもり音等の異音を生じ易い。
【0003】 このため、これに対処するものとして、回転方向の剛性が大きくかつ曲げ方向 の剛性が小さい弾性板の外周側に質量体を結合し、弾性板の中心側縁部をクラン ク軸に結合するようにしたフライホイールが開発されている。このフライホイー ルは、クランク軸と質量体を曲げ方向の剛性の小さい弾性板を介して結合してい るため、クランク軸に曲げ振動が生じると、これに伴って弾性板が曲げ方向に振 動してクランク軸系の固有曲げ振動数を常用域から外し、動力伝達系に生じる曲 げ振動を低減させる。
【0004】 ところで、この種のフライホイールは、通常、弾性板の中心側縁部に補強部材 を重ね合わせ、この状態で両者をクランク軸の端面にボルトで結合するようにし ているが、前記クランク軸と補強部材は弾性板に対する両者の接触部の径が同じ であると、弾性板に生じる曲げ方向の繰り返し応力の応力振幅が大きくなるとい う不具合を生じる。このため、クランク軸と補強部材の弾性板に対する接触部の 径を異らせて弾性板の応力振幅を小さくし、それによって弾性板の疲労耐久性の 向上を図るようにしたフライホイール取付部構造が従来より開発されている。尚 、この類似技術は、例えば実公平2−35077号公報等に示されている。
【0005】
ところが、この従来のフライホイール取付部構造の場合、弾性板の応力振幅は 小さくなるが、クランク軸と補強部材のうちの接触部の径の小さい側と接触する 弾性板の部位に大きな曲げモーメントがかかり、そこに応力集中を生じ易いとい う不具合がある。
【0006】 そこで本考案は、弾性板の応力振幅だけでなく応力集中をも小さく出来るよう にして、弾性板の疲労耐久性のより一層の向上を図ることが出来るフライホイー ル取付部構造を提供しようとするものである。
【0007】
本考案は上述した課題を解決するための手段として、回転方向の剛性が大きく かつ曲げ方向の剛性が小さい弾性板の外周側に質量体が結合されて成るフライホ イールの取付部構造であって、前記弾性板の中心側縁部に補強部材を重ね合わせ て、この補強部材と共に弾性板の中心側縁部をクランク軸に結合したものにおい て、前記クランク軸と補強部材のうちの弾性板に対する接触部の径が小さい側の 外周端を曲率半径の大きい曲面に形成するようにした。
【0008】
クランク軸や補強部材の外周端は弾性板の曲げ振動の際の荷重支点となるため 、クランク軸と補強部材のうちの弾性板に対する接触部の径が小さい側の外周端 には大きな曲げモーメントがかかる。しかし、この外周端は曲率半径の大きい曲 面に形成してあるため、大きな応力集中を生じさせることなく弾性板と当接する 。
【0009】
次に、本考案の一実施例を図1,図2に基づいて説明する。
【0010】 図面において、1は、内燃機関の動力伝達系を構成するフライホイールである 。このフライホイール1は、概略、回転方向の剛性が大きくかつ曲げ方向の剛性 が小さい略円盤形の弾性板2の外周側側面に環状の質量体3が図外のボルトによ って結合された構成となっている。弾性板2は中心側部分に取付孔2aが形成さ れ、この取付孔2aがクランク軸5の端面の突起部5aに嵌合されるようになっ ている。また、弾性板2の外周部には環状に折曲部が形成されていて、この折曲 部に、図外のスタータモータが噛合するリングギヤ6が溶接されている。尚、ク ランク軸5の端面は突起部5aの径方向外方が弾性板2に対する接触部5bとな っているが、この接触部5bと連接するクランク軸5の外周端は、この外周端部 分に図外のオイルシールを嵌合して設ける関係で小さな曲率半径の曲面となって いる。
【0011】 7は、底部側を弾性板2の中心側縁部に重ね合わせて弾性板2を補強する略有 底円筒形の補強部材である。この補強部材7は底部が弾性板2に対する接触部7 aとなっている。補強部材7は、円筒部7bの一端側にこの接触部7aが設けら れ、他端側に質量体3の軸方向変位を規制するためのフランジ7cが一体に設け られている。また、補強部材7は、接触部7aの中心に取付孔7dが形成されて いて、この取付孔7dを前記突起部5aに嵌合した状態で弾性板2と共にボルト 8でクランク軸5の端面に結合されている。さらに、補強部材7はその接触部7 aの径r2が前記クランク軸5側の接触部5bの径r1よりも小さく形成され、接 触部7aに連設する外周端には曲率半径の大きい曲面7eが形成されている。
【0012】 尚、図中9は、弾性板2と質量体3の中心を位置合わせするダウエルピンを示 す。
【0013】 このような構成において、内燃機関のクランク軸5が回転すると、回転方向の 剛性が大きい弾性板2を介して質量体3が確実に回転するようになる。このとき 、クランク軸系の曲げ振動が起こると、これに伴って弾性板2が図1,図2に示 すように曲げ方向に振動し、クランク軸系の固有曲げ振動数が常用域から外れ、 動力伝達系の曲げ振動が低減される。
【0014】 このフライホイール取付部構造の場合、クランク軸5と補強部材7の弾性板2 に対する接触部5b,7aの各径r1,r2を異なるように設定してある(径r2 を径r1よりも小さく設定してある)ため、径r1,r2を同じに設定した場合に 比較し、弾性板2の曲げ方向の振動に伴って生じる繰り返し応力の応力振幅が小 さくなる。また、接触部7aの径r2を接触部5bの径r1よりも小さく設定する と、弾性板2が図1に示すように接触部の径の小さい補強部材7側に曲がった際 に弾性板2の中心側縁部に大きな曲げモーメントがかかることとなるが、接触部 7aに連接する補強部材7の外周端は曲率半径の大きい曲面7eとなっているた め、弾性板2は大きな応力集中を生じることなく曲面7eに滑らかに当接する。 したがって、このフライホイール取付部構造を採用した場合、弾性板2の応力振 幅ばかりでなく応力集中も小さくなり、弾性板2の疲労耐久性が大幅に高まるこ ととなる。
【0015】 尚、以上においては、補強部材7側の接触部7aの径r2がクランク軸5側の 接触部5bの径r1よりも小さい場合について説明したが、クランク軸5側の径 r1が補強部材7側の径r2よりも小さい場合には、接触部5bに連接するクラン ク軸5の外周端に曲率半径の大きい曲面を形成するようにすれば、上記実施例と 同様の作用効果を得ることが出来る。
【0016】
以上のように本考案は、クランク軸と補強部材のうちの弾性板に対する接触部 の径が小さい側の外周端を曲率半径の大きい曲面に形成したため、両接触部の径 を異ならて弾性板の応力振幅を小さくしたうえで、弾性板の応力集中をも小さく することが出来る。このため、従来のものに比較して弾性板の疲労耐久性がより 一層向上する。
【図1】本考案の一実施例を示す断面図。
【図2】同実施例を示す断面図。
1…フライホイール、2…弾性板、3…質量体、5…ク
ランク軸、5b…接触部、7…補強部材、7a…接触
部、7e…曲面、r1,r2…径。
ランク軸、5b…接触部、7…補強部材、7a…接触
部、7e…曲面、r1,r2…径。
Claims (1)
- 【請求項1】 回転方向の剛性が大きくかつ曲げ方向の
剛性が小さい弾性板の外周側に質量体が結合されて成る
フライホイールの取付部構造であって、前記弾性板の中
心側縁部に補強部材を重ね合わせて、この補強部材と共
に弾性板の中心側縁部をクランク軸に結合したものにお
いて、前記クランク軸と補強部材のうちの弾性板に対す
る接触部の径が小さい側の外周端を曲率半径の大きい曲
面に形成したことを特徴とするフライホイール取付部構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP724092U JPH0567849U (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | フライホイール取付部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP724092U JPH0567849U (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | フライホイール取付部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0567849U true JPH0567849U (ja) | 1993-09-10 |
Family
ID=11660482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP724092U Pending JPH0567849U (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | フライホイール取付部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0567849U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000193036A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-14 | Luk Lamellen & Kupplungsbau Gmbh | トルク伝達装置 |
-
1992
- 1992-02-21 JP JP724092U patent/JPH0567849U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000193036A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-14 | Luk Lamellen & Kupplungsbau Gmbh | トルク伝達装置 |
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