JPH0567846U - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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JPH0567846U
JPH0567846U JP1706492U JP1706492U JPH0567846U JP H0567846 U JPH0567846 U JP H0567846U JP 1706492 U JP1706492 U JP 1706492U JP 1706492 U JP1706492 U JP 1706492U JP H0567846 U JPH0567846 U JP H0567846U
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liquid
casing
diameter
damping
filled
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龍雄 田中
光雄 葛川
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Fukoku Co Ltd
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Fukoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体封入式マウントのケーシング金具のうち
シリコンオイルを封入する大径カバー部の形状を改良
し、応力集中の生じる部所をなくして大圧力に対する強
度を大きくした。 【構成】 液体封入式マウントのケーシング金具1のう
ち大径カバー部9を、取付け部9aと筒部9bと外凸の
球面状底部9cとで形成し、筒部9bと底部9cとの連
結部の曲率半径と、底部9cの曲率半径とを適切なもの
にした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、パワーショベルなどの建設機械のキャブを車体上に保持する防振用 の液体封入式マウントに関し、特に、ケーシング金具の減衰液収容部の強度を大 きくしたものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の建設機械では、運転のスピードアップが図られており、例えばパワーシ ョベルは最高速度が3km/hから6km/hへスピードアップされているため 、その走行時に、キャブ内の運転席に大きな振動を与えることになる。このため 建設機械では、従来のゴムマウントでは減衰性が不十分であり、高減衰性を有す る液体封入式マウントが必要となってきている。
【0003】 従来の液体封入式マウントとして実開昭64ー11450号公報が知られてお り、図2に示されるように、キャブへ取り付けられるスタッド11とケーシング 金具12との間に筒状弾性体13が介在され、筒状弾性体13の内外の接合面は 圧入状態になっている。またスタッド11の下端に減衰板14が取付けられ、減 衰板14が設けられるケーシング金具12内の空所には、シリコンオイル15が 封入されている。シリコンオイルが封入されるケーシング金具部分は、通常、大 径筒部16に平面状の底材17が取付けられた形状に形成されている。 そして液体封入式マウントが車両のシャシとキャブとの間に装着された場合、 ケーシング金具12に上下方向の衝撃や荷重が作用すると、減衰板がシリコンオ イル中を上下動してシリコンオイルによりスタッド11の上下動が緩衝され、さ らにスタッド11はケーシング金具内の筒状弾性体13によっても緩衝される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の液体封入式マウントを建設機械の衝撃緩衝用に使用した場合、シリコン オイルを封入したケーシング金具の減衰液室内は最大14kg/cm2 程度の大 きな圧力が作用する。このため、例えばシリコンオイルを封入している大径カバ ー部の金属厚さを4.5mmと大きくしていても、大径筒部と底部との間のコー ナー部や、平面状の底部に応力集中が生じ、亀裂が生じて破損し易いという問題 があった。また大径カバー部の厚さが大きいので、その取付け部を切削加工しな ければならないという問題もあった。 そこで本考案は、液体封入式マウントのケーシング金具のうちシリコンオイル を封入する大径カバー部の形状を改良して、応力集中が生じない形状にし、大径 カバー部の金属の厚さを小さくしても大圧力に対する強度を大きくして破損を防 止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、軸線方向が上下方向の小径筒部の下端に大径カバー部を有する形状 にケーシング金具を形成し、ケーシング金具内に筒状弾性体を介してスタッドを 取付け、大径カバー部内に位置するスタッドの下端に減衰板を取付けるとともに 、減衰板を囲む部所のケーシング金具内に減衰液を充填した液体封入式マウント おいて、上記目的を達成したものである。 そのため大径カバー部は、ケーシング金具の小径筒部に取付ける取付け部と、 取付け部に続く筒部と、筒部に続く外凸の球面状底部とで形成され、筒部の直径 をDとした場合に、筒部と底部との連結部の曲率半径rを0.06D以上に、そ して底部の曲率半径Rを1.5D以上に構成した。 DとrとRとを前記の関係にしたのは、大径カバー部内に14kg/cm2 程 度の内圧が生じても十分に耐えられるようにするためであり、大径カバー部にか かる応力を金具材質の許容応力内にするためである。
【0006】
【作用】
本考案の液体封入式マウントでは、ケーシング金具における減衰液を封入する 大径カバー部を、取付け部と大径筒部と外凸の球面状底部とで形成し、大径筒部 と球面状底部との連結部の曲率半径と、球面状底部の曲率半径を所定のものにし ているので、応力集中の部所がなく、大きな内部圧力となっても破損しにくいも のとなる。
【0007】
【実施例】
本考案の実施例を図1により説明する。なお、本考案はこの実施例に限定され るものではない。 液体封入式マウントは、ケーシング金具1内に筒状弾性体2を介してスタッド 3が取付けられ、スタッド3の下端に減衰板4が取付けられ、ケーシング金具内 の減衰板の周囲に減衰液5が充填された構成である。そしてケーシング金具1が 車両のシャシに取付けられ、スタッド3がキャブに取付けられて、シャシ側の振 動等がキャブ側に伝達されるのを緩衝するようになっている。
【0008】 以下にさらに詳しく液体封入式マウントを説明する。 ケーシング金具1は、軸線が上下方向の小径筒部1aの下端に鍔部1bを介し て大径カバー部9を連結した形状に形成されている。ケーシング金具1の小径筒 部1a内に筒状弾性体2が焼付接着され、その筒状弾性体2内にスタッド3が焼 き付け接着されている。 小径筒部1aの上部には半径方向の張り出し部1cが設けられ、その張り出し 部1cに筒状弾性体2の上部張り出し部が接着され、スタッド3に下方向への移 動力が作用した際に対抗できるようになっている。また、筒状弾性体2の下端は 小径筒部1aの下端位置より少し上部に設定してあり、その部分に少量の空気が 残るようにして緩衝に寄与させるようになっている。
【0009】 スタッド3の下端には減衰板4が取付けられ、その減衰板4は大径カバー部9 内に位置するようになっている。減衰板4の上下面の外周部に弾性体で形成した ストッパ4aが取付けられ、ストッパ4aがケーシング金具1の下側鍔部1bに 当ることにより上方向移動位置が規制されるようになっている。また、減衰板4 の中心と外周縁との中間位置に、減衰板の上下を連通する通孔6が設けられ、こ の通孔6は絞り孔を兼ねている。ケーシング金具1の大径カバー部9内にはシリ コンオイルなどの高粘度減衰液5が封入され、その減衰液5が減衰板4の外周部 あるいは通孔6を流れることにより減衰板4に減衰作用をさせて、スタッド3に 作用する上下方向の衝撃を緩衝させるようになっている。
【0010】 ケーシング金具1の大径カバー部9は、ケーシング金具の小径筒部1aに取付 ける取付け部9aと、取付け部に続く筒部9bと、筒部に続く外凸の球面状底部 9cとで形成され、それぞれの材料厚さは約2.3mmと薄くされて取付け部の 加工が容易になっている。そして筒部9b内の直径をDとした場合に、筒部9b と底部9cとの連結部の曲率半径rを0.06D以上に、そして底部9cの曲率 半径Rを1.5D以上に構成して、大径カバー部9内に大きな圧力が作用した場 合に応力集中が作用する部所をなくしている。
【0011】 また大径カバー部の球面状底部9cに、減衰液5を入れるための注入孔7が設 けられ、それはシールリベット8で閉じられている。注入孔7が底部9cに設け られる位置は、前記通孔6に対向する位置とされ、減衰液5をケーシング金具1 内の減衰板4の周囲に充填する場合に、減衰液の注入ノズルを注入孔7に挿入し て差し込めば、ノズルの先端が減衰板4の通孔6を貫通し、減衰板4の裏側から 減衰液を充填できるようになっている。 上記の液体封入式マウントは、建築機械の液体封入式マウントとしてのみ使用 できるものではなく、一般の自動車、電車、工作機械等の振動減衰用マウントと しても使用できる。
【0012】
【考案の効果】
本考案の液体封入式マウントによれば、ケーシング金具の減衰液を封入する大 径カバー部を、ケーシング金具の小径筒部に取付ける取付け部と、取付け部に続 く筒部と、筒部に続く外凸の球面状底部とで形成し、筒部と底部との連結部の曲 率半径と、底部の曲率半径を所定のものにしているので、大径カバー部内に大き な内圧が生じても、応力集中が作用する部所がなく、耐久性のある液体封入式マ ウントとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる液体封入式マウントの一実施例
の断面図である。
【図2】従来の液体封入式マウントの一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 ケーシング金具 3 スタッド 4 減衰板 5 減衰液 9 大径カバー部 9b 筒部 9c 底部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向が上下方向の小径筒部の下端に
    大径カバー部を有する形状にケーシング金具を形成し、
    ケーシング金具内に筒状弾性体を介してスタッドを取付
    け、大径カバー部内に位置するスタッドの下端に減衰板
    を取付けるとともに、減衰板を囲む部所のケーシング金
    具内に減衰液を充填した液体封入式マウントおいて、大
    径カバー部は、ケーシング金具の小径筒部に取付ける取
    付け部と、取付け部に続く筒部と、筒部に続く外凸の球
    面状底部とからなり、筒部内の直径をDとした場合に、
    筒部と底部との連結部の曲率半径rが0.06D以上で
    あって、底部の曲率半径Rが1.5D以上であることを
    特徴とする液体封入式マウント。
JP1706492U 1992-02-21 1992-02-21 液体封入式マウント Expired - Lifetime JP2554789Y2 (ja)

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JPH0567846U true JPH0567846U (ja) 1993-09-10
JP2554789Y2 JP2554789Y2 (ja) 1997-11-17

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