JP2554789Y2 - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

Info

Publication number
JP2554789Y2
JP2554789Y2 JP1706492U JP1706492U JP2554789Y2 JP 2554789 Y2 JP2554789 Y2 JP 2554789Y2 JP 1706492 U JP1706492 U JP 1706492U JP 1706492 U JP1706492 U JP 1706492U JP 2554789 Y2 JP2554789 Y2 JP 2554789Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
casing
diameter
cylindrical
damping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1706492U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0567846U (ja
Inventor
龍雄 田中
光雄 葛川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukoku Co Ltd
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukoku Co Ltd filed Critical Fukoku Co Ltd
Priority to JP1706492U priority Critical patent/JP2554789Y2/ja
Publication of JPH0567846U publication Critical patent/JPH0567846U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2554789Y2 publication Critical patent/JP2554789Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パワーショベルなどの
建設機械のキャブを車体上に保持する防振用の液体封入
式マウントに関し、特に、ケーシング金具の減衰液収容
部の強度を大きくしたものである。
【0002】
【従来の技術】最近の建設機械では、運転のスピードア
ップが図られており、例えばパワーショベルは最高速度
が3km/hから6km/hへスピードアップされてい
るため、その走行時に、キャブ内の運転席に大きな振動
を与えることになる。このため建設機械では、従来のゴ
ムマウントでは減衰性が不十分であり、高減衰性を有す
る液体封入式マウントが必要となってきている。
【0003】従来の液体封入式マウントとして実開昭6
4ー11450号公報が知られており、図2に示される
ように、キャブへ取り付けられるスタッド11とケーシ
ング金具12との間に筒状弾性体13が介在され、筒状
弾性体13の内外の接合面は圧入状態になっている。ま
たスタッド11の下端に減衰板14が取付けられ、減衰
板14が設けられるケーシング金具12内の空所には、
シリコンオイル15が封入されている。シリコンオイル
が封入されるケーシング金具部分は、通常、大径筒部1
6に平面状の底材17が取付けられた形状に形成されて
いる。そして液体封入式マウントが車両のシャシとキャ
ブとの間に装着された場合、ケーシング金具12に上下
方向の衝撃や荷重が作用すると、減衰板がシリコンオイ
ル中を上下動してシリコンオイルによりスタッド11の
上下動が緩衝され、さらにスタッド11はケーシング金
具内の筒状弾性体13によっても緩衝される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の液体封入式マウ
ントを建設機械の衝撃緩衝用に使用した場合、シリコン
オイルを封入したケーシング金具の減衰液室内は最大1
4kg/cm2 程度の大きな圧力が作用する。このた
め、例えばシリコンオイルを封入している大径カバー部
の金属厚さを4.5mmと大きくしていても、大径筒部
と底部との間のコーナー部や、平面状の底部に応力集中
が生じ、亀裂が生じて破損し易いという問題があった。
また大径カバー部の厚さが大きいので、その取付け部を
切削加工しなければならないという問題もあった。そこ
で本考案は、液体封入式マウントのケーシング金具のう
ちシリコンオイルを封入する大径カバー部の形状を改良
して、応力集中が生じない形状にし、大径カバー部の金
属の厚さを小さくしても大圧力に対する強度を大きくし
て破損を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、軸線方向が上
下方向の小径筒部の下端に大径カバー部を有する形状に
ケーシング金具を形成し、ケーシング金具内に筒状弾性
体を介してスタッドを取付け、大径カバー部内に位置す
るスタッドの下端に減衰板を取付けるとともに、減衰板
を囲む部所のケーシング金具内に減衰液を充填した液体
封入式マウントおいて、上記目的を達成したものであ
る。そのため大径カバー部は、ケーシング金具の小径筒
部に取付ける取付け部と、取付け部に続く筒部と、筒部
に続く外凸の球面状底部とで形成され、筒部の直径をD
とした場合に、筒部と底部との連結部の曲率半径rを
0.06D以上に、そして底部の曲率半径Rを1.5D
以上に構成した。DとrとRとを前記の関係にしたの
は、大径カバー部内に14kg/cm2 程度の内圧が生
じても十分に耐えられるようにするためであり、大径カ
バー部にかかる応力を金具材質の許容応力内にするため
である。
【0006】
【作用】本考案の液体封入式マウントでは、ケーシング
金具における減衰液を封入する大径カバー部を、取付け
部と大径筒部と外凸の球面状底部とで形成し、大径筒部
と球面状底部との連結部の曲率半径と、球面状底部の曲
率半径を所定のものにしているので、応力集中の部所が
なく、大きな内部圧力となっても破損しにくいものとな
る。
【0007】
【実施例】本考案の実施例を図1により説明する。な
お、本考案はこの実施例に限定されるものではない。液
体封入式マウントは、ケーシング金具1内に筒状弾性体
2を介してスタッド3が取付けられ、スタッド3の下端
に減衰板4が取付けられ、ケーシング金具内の減衰板の
周囲に減衰液5が充填された構成である。そしてケーシ
ング金具1が車両のシャシに取付けられ、スタッド3が
キャブに取付けられて、シャシ側の振動等がキャブ側に
伝達されるのを緩衝するようになっている。
【0008】以下にさらに詳しく液体封入式マウントを
説明する。ケーシング金具1は、軸線が上下方向の小径
筒部1aの下端に鍔部1bを介して大径カバー部9を連
結した形状に形成されている。ケーシング金具1の小径
筒部1a内に筒状弾性体2が焼付接着され、その筒状弾
性体2内にスタッド3が焼き付け接着されている。小径
筒部1aの上部には半径方向の張り出し部1cが設けら
れ、その張り出し部1cに筒状弾性体2の上部張り出し
部が接着され、スタッド3に下方向への移動力が作用し
た際に対抗できるようになっている。また、筒状弾性体
2の下端は小径筒部1aの下端位置より少し上部に設定
してあり、その部分に少量の空気が残るようにして緩衝
に寄与させるようになっている。
【0009】スタッド3の下端には減衰板4が取付けら
れ、その減衰板4は大径カバー部9内に位置するように
なっている。減衰板4の上下面の外周部に弾性体で形成
したストッパ4aが取付けられ、ストッパ4aがケーシ
ング金具1の下側鍔部1bに当ることにより上方向移動
位置が規制されるようになっている。また、減衰板4の
中心と外周縁との中間位置に、減衰板の上下を連通する
通孔6が設けられ、この通孔6は絞り孔を兼ねている。
ケーシング金具1の大径カバー部9内にはシリコンオイ
ルなどの高粘度減衰液5が封入され、その減衰液5が減
衰板4の外周部あるいは通孔6を流れることにより減衰
板4に減衰作用をさせて、スタッド3に作用する上下方
向の衝撃を緩衝させるようになっている。
【0010】ケーシング金具1の大径カバー部9は、ケ
ーシング金具の小径筒部1aに取付ける取付け部9a
と、取付け部に続く筒部9bと、筒部に続く外凸の球面
状底部9cとで形成され、それぞれの材料厚さは約2.
3mmと薄くされて取付け部の加工が容易になってい
る。そして筒部9b内の直径をDとした場合に、筒部9
bと底部9cとの連結部の曲率半径rを0.06D以上
に、そして底部9cの曲率半径Rを1.5D以上に構成
して、大径カバー部9内に大きな圧力が作用した場合に
応力集中が作用する部所をなくしている。
【0011】また大径カバー部の球面状底部9cに、減
衰液5を入れるための注入孔7が設けられ、それはシー
ルリベット8で閉じられている。注入孔7が底部9cに
設けられる位置は、前記通孔6に対向する位置とされ、
減衰液5をケーシング金具1内の減衰板4の周囲に充填
する場合に、減衰液の注入ノズルを注入孔7に挿入して
差し込めば、ノズルの先端が減衰板4の通孔6を貫通
し、減衰板4の裏側から減衰液を充填できるようになっ
ている。上記の液体封入式マウントは、建築機械の液体
封入式マウントとしてのみ使用できるものではなく、一
般の自動車、電車、工作機械等の振動減衰用マウントと
しても使用できる。
【0012】
【考案の効果】本考案の液体封入式マウントによれば、
ケーシング金具の減衰液を封入する大径カバー部を、ケ
ーシング金具の小径筒部に取付ける取付け部と、取付け
部に続く筒部と、筒部に続く外凸の球面状底部とで形成
し、筒部と底部との連結部の曲率半径と、底部の曲率半
径を所定のものにしているので、大径カバー部内に大き
な内圧が生じても、応力集中が作用する部所がなく、耐
久性のある液体封入式マウントとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる液体封入式マウントの一実施例
の断面図である。
【図2】従来の液体封入式マウントの一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 ケーシング金具 3 スタッド 4 減衰板 5 減衰液 9 大径カバー部 9b 筒部 9c 底部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線方向が上下方向の小径筒部の下端に
    大径カバー部を有する形状にケーシング金具を形成し、
    ケーシング金具内に筒状弾性体を介してスタッドを取付
    け、大径カバー部内に位置するスタッドの下端に減衰板
    を取付けるとともに、減衰板を囲む部所のケーシング金
    具内に減衰液を充填した液体封入式マウントおいて、大
    径カバー部は、ケーシング金具の小径筒部に取付ける取
    付け部と、取付け部に続く筒部と、筒部に続く外凸の球
    面状底部とからなり、筒部内の直径をDとした場合に、
    筒部と底部との連結部の曲率半径rが0.06D以上で
    あって、底部の曲率半径Rが1.5D以上であることを
    特徴とする液体封入式マウント。
JP1706492U 1992-02-21 1992-02-21 液体封入式マウント Expired - Lifetime JP2554789Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1706492U JP2554789Y2 (ja) 1992-02-21 1992-02-21 液体封入式マウント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1706492U JP2554789Y2 (ja) 1992-02-21 1992-02-21 液体封入式マウント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0567846U JPH0567846U (ja) 1993-09-10
JP2554789Y2 true JP2554789Y2 (ja) 1997-11-17

Family

ID=11933558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1706492U Expired - Lifetime JP2554789Y2 (ja) 1992-02-21 1992-02-21 液体封入式マウント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2554789Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0567846U (ja) 1993-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62380B2 (ja)
US5707048A (en) Vibration dampening device with an elastic body and viscous liquid
EP1035352B1 (en) Vibration isolator
CN109681565B (zh) 充液式发动机安装设备
JP2554789Y2 (ja) 液体封入式マウント
JP4993994B2 (ja) 液体封入式マウント
JP2554788Y2 (ja) 液体封入式マウント
JPS60113835A (ja) 防振装置
JPH08291835A (ja) 防振装置
KR100770766B1 (ko) 공기 감쇠식 엔진 마운트
JPH01314624A (ja) ラジエータのロア支持装置
JPS6056612A (ja) 懸架装置
JP2568971Y2 (ja) 液体封入式マウント
JPH048656B2 (ja)
JPS59212551A (ja) 防振装置
JPH032029Y2 (ja)
JP2009144844A (ja) 防振装置
JP4046203B2 (ja) 液体封入式空気ばね
JPS61171930A (ja) 防振装置
JP3636730B2 (ja) 防振装置
JP3691523B2 (ja) 防振装置
JP2000081066A (ja) 防振装置
JP4103804B2 (ja) 液体封入式防振装置
JPS6317875Y2 (ja)
JPH04101835U (ja) 建設機械用液体封入式マウント装置