JPS6332486Y2 - - Google Patents

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JPS6332486Y2
JPS6332486Y2 JP1070283U JP1070283U JPS6332486Y2 JP S6332486 Y2 JPS6332486 Y2 JP S6332486Y2 JP 1070283 U JP1070283 U JP 1070283U JP 1070283 U JP1070283 U JP 1070283U JP S6332486 Y2 JPS6332486 Y2 JP S6332486Y2
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JP
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outer shell
piston rod
air
outer cylinder
shock absorber
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JP1070283U
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【考案の詳細な説明】 この考案は、懸架ばね兼車高調整に用いられる
エアーサスペンシヨンに関する。
従来、前述のようなエアーサスペンシヨンとし
ては、例えば第4図に示すようなものが知られて
いる。同図において、1はシヨツクアブソーバで
あり、このシヨツクアブソーバ1は内部に流体室
が形成された外筒2を有する。外筒2の下端はゴ
ムブツシユ3を介して車軸側部材、例えばサスペ
ンシヨンアーム(図示していない)、に連結され
ている。外筒2の流体室には該流体室を第1流体
室4と第2流体室5とに区分するピストン6が摺
動可能に収納され、このピストン6には第1、第
2流体室4,5を連通するオリフイスおよびバル
ブ(図示していない)が設けられている。ピスト
ン6には外筒2に摺動可能に支持されたピストン
ロツド7が固定されている。ピストンロツド7の
先端には該ピストンロツド7を囲む有底円筒状の
アウターシエル8の内底面が溶接により固着さ
れ、このアウターシエル8は軸9およびマウント
ゴム10を介して車両の車体側部材、例えばブラ
ケツト11に連結されている。12は一端が外筒
2の上端部外周にバンド13によつて固着された
ゴムなどからなるダイアフラムであり、このダイ
アフラム12の途中は折り返されるとともにその
他端はアウターシエル8の下端部外周にバンド1
4によつて固着されている。この結果、アウター
シエル8、外筒2およびダイアフラム12により
密閉された空気室15が形成され、この空気室1
5内に圧縮空気(1Kg/cm2〜15Kg/cm2)が注入
し、排出されることにより、車高調整が行なわれ
る。
しかしながら、このようなエアーサスペンシヨ
ンを装着した自動車によつて例えば路面の継目や
砂利道を走行したとき、周波数が15Hz以上で振幅
が2mm以下の振動がエアーサスペンシヨンに作用
するが、このような振動がエアーサスペンシヨン
に作用したときにはエアーサスペンシヨンはこの
振動を確実に減衰することができず、車体側へ伝
達してしまうという問題点がある。
その理由は、外筒2とピストン6との摩擦抵抗
が大きく、しかも流体室内の流体の慣性抵抗がピ
ストン6に作用するため、振動が高周波になるに
従がいシヨツクアブソーバ1の動ばね定数が第3
図に二点鎖線で示す曲線Aのように大きくなり、
シヨツクアブソーバ1の減衰量が低下するからで
ある。そして、このように減衰されずに残つた振
動は、ピストンロツド7とアウターシエル8とが
固定されているため、アウターシエル8にそのま
ま伝達される。このアウターシエル8から車体に
振動が伝達される際マウントゴム10によつても
減衰はされるが、このマウントゴム10は、車体
重量を支持したり車輪側から伝達される大きな突
き上げ力を減衰しなければならないため、大きな
ばね定数のものであり、この結果、このマウント
ゴム10における減衰も充分なものではないから
である。
この考案は、アウターシエル内にばね定数の小
さい部分を設け、空気漏れを阻止しながらこの部
分で高周波(15Hz以上)、微小振幅(2mm以下)
の振動を減衰することを目的としている。
このような目的を達成するため、この考案は、
ピストンロツドとアウターシエルとを隔設すると
ともにピストンロツドとアウターシエルとの間で
アウターシエル内にばね定数の小さい弾性体を介
装し、ピストンロツドとアウターシエルとを相対
変位可能にして高周波、微小振幅の振動の大部分
をばね定数の小さい弾性体および既存のエアーば
ね(空気室)で減衰するとともに、大振幅に対し
ては弾性体が大きく潰れてシヨツクアブソーバで
減衰するようにしている。
以下、この考案の第1実施例の構成を図面を参
照して説明する。
第2図において、21はシヨツクアブソーバで
あり、シヨツクアブソーバ21は内部に流体室が
形成された外筒22を有する。外筒22の下端は
ゴムブツシユ23を介して車軸側部材、例えばサ
スペンシヨンアーム(図示していない)、に連結
されている。外筒22の流体室には該流体室を第
1流体室24と第2流体室25とに区分するピス
トン26が摺動可能に収納され、このピストン2
6には第1、第2流体室24,25を連通するオ
リフイスおよびバルブ(図示していない)が設け
られている。ピストン26には外筒22に摺動可
能に支持されたピストンロツド27の基端が固定
され、このピストンロツド27の先端部は外筒2
2から突出している。28はピストンロツド27
を囲むよう設けられた有底円筒状のアウターシエ
ルであり、このアウターシエル28の底部は車体
側部材に連結されている。29は一端が外筒22
の上端部外周にバンド30によつて固着されたゴ
ムなどからなるダイアフラムであり、このダイア
フラム29の途中は折り返されるとともにその他
端はアウターシエル28の下端部外周にバンド3
1によつて固着されている。この結果、アウター
シエル28、外筒22およびダイアフラム29に
より密閉された空気室32が形成され、この空気
室32に高圧の圧縮空気(3Kg/cm2〜15Kg/cm2
が注入、排出されることにより外筒22とアウタ
ーシエル28とが上下に相対変位し、車高調整が
行なわれる。前記ピストンロツド27とアウター
シエル28とは分離されて隔設されている。ピス
トンロツド27の先端部外周に対向するアウター
シエル28内面にはリング状のフランジ33の外
周が溶接により固着され、このフランジ33内を
前記ピストンロツド27の先端部が貫通してい
る。フランジ33よりアウターシエル28の底壁
側のピストンロツド27先端にはフランジ33と
平行なリング状の第1ストツパー34が形成さ
れ、この第1ストツパー34とフランジ33との
間にはピストンロツド27の移動方向に約3mmの
間隙35が形成されている。一方、フランジ33
より外筒22側のピストンロツド27にはフラン
ジ33と平行なリング状の第2ストツパー36が
形成され、この第2ストツパー36とフランジ3
3との間にはピストンロツド27の移動方向に約
3mmの間隙37が形成されている。アウターシエ
ル28内で前記第1ストツパー34とフランジ3
3との間および第2ストツパー36とフランジ3
3との間にはそれぞれ弾性体としてのOリング3
8,39が介装されている。前述のようなOリン
グ38,39等の弾性体が仮に外部に露出してい
ると、この弾性体の周囲から空気室32内の高圧
空気が漏れたり、あるいは弾性体の接着不良、劣
化等により高圧空気が漏れるおそれがあるが、こ
の考案ではOリング38,39等の弾性体をアウ
ターシエル28内に配置しているので、前述のよ
うな高圧空気の漏れを完全に阻止することができ
る。これらのOリング38,39は、自動車が良
路を走行しているときには、空気室32内の高圧
空気によるエアーばねが車体重量を支持している
ので、圧縮されない自由状態であり、また、アウ
ターシエル28とピストンロツド27との相対的
な傾斜を規制している。
次に、この考案の第1実施例の作用について説
明する。
前述のようなエアーサスペンシヨンを装着した
自動車によつて、例えば砂利道を走行すると、サ
スペンシヨンアームに周波数が15Hz以上で振幅が
2mm以下の上下方向の振動が発生する。この振動
はゴムブツシユ23を介してシヨツクアブソーバ
21に伝達されるが、このシヨツクアブソーバ2
1は前述の摩擦抵抗および慣性抵抗により周波数
が高くなる程動ばね定数が大きくなるため、前述
のような高周波、微小振幅の振動をほとんど減衰
することができない。この結果、ピストンロツド
27が前述とほぼ同等の周波数、振幅で振動す
る。この振動は第1、第2ストツパー34,3
6、Oリング38,39およびフランジ33を介
してアウターシエル28に伝達されることになる
が、このとき、いずれかのOリング38,39が
圧縮されるとともに、ピストンロツド27とアウ
ターシエル28とが上下方向に相対変位してダイ
アフラム29の折り返し位置が変化する。このよ
うなOリング38,39の圧縮変形およびダイア
フラム29の折り返し位置の変化は、Oリング3
8,39のばね定数が小さく、しかも、空気室3
2内の空気の流動で行なわれるため、高周波、微
小振幅であつても確実、円滑に行なわれ、前記振
動の大部分あるいは全部がこのOリング38,3
9および空気室32(エアーばね)によつて減衰
される。第3図は振動実験結果を示すグラフで、
縦軸に動ばね定数(Kg/mm)を、横軸に周波数
(Hz)をとつている。振動条件は、加速度が2Gで
一定であり、初期荷重を130Kgとしている。同図
中、二点鎖線で示す曲線Aは従来のエアーサスペ
ンシヨンのもので、周波数が高くなる程動ばね定
数が大きくなり、緩衝効果の低下することがわか
る。同図中、一点鎖線で示す曲線Bは空気室32
(エアーばね)単体のもので、周波数に無関係で
ほぼ一定である。また、同図中、実線で示す曲線
Cはこの実施例のエアーサスペンシヨンのもの
で、Oリング38,39の動ばね定数も含まれる
ため、エアーばね単体の動ばね定数より少し動ば
ね定数は大きいが、周波数に無関係でほぼ一定で
ある。このことから、この実施例のエアーサスペ
ンシヨンを用いれば、実周波、微小振幅の振動を
確実に減衰できることがわかる。なお、実際の走
行中にあつては、下から突き上げられた際、エア
ーサスペンシヨンに車体重量がそのまま作用して
いるため、Oリング39には大きな圧縮荷重が作
用するが、シヨツクアブソーバ21が下方に戻る
場合には自動車の足回り部品の重量しかシヨツク
アブソーバ21に作用しないため、Oリング38
に作用する圧縮荷重は小さい。
次に、シヨツクアブソーバ21に大振幅3mm以
上)の振動が作用すると、Oリング38,39が
大きく潰れて変形できなくなり、アウターシエル
28とピストンロツド27との相対変位を阻止す
る。この結果、外筒22内をピストン26が摺動
し、第1、第2流体室24,25内の流体がオリ
フイスを通じて相互に流過することにより、緩衝
が行なわれる。このように、高周波、微小振幅の
振動に対しては、Oリング38,39および空気
室32が、大振幅の振動に対してはシヨツクアブ
ソーバ21が、それぞれ確実に緩衝し、極めて乗
心地の良好なものとなる。
第4図はこの考案の第2実施例を示す図であ
る。この実施例においては、第1実施例における
Oリング38,39の代りに内、外周面に複数の
溝41,42がそれぞれ形成された蛇腹状の弾性
リング43,44を介装している。そして、これ
らの弾性リング43,44はゴムあるいは発泡体
から形成する。このようにすると、弾性リング4
3,44のばね定数をさらに小さくすることがで
きるとともに、同一材質の弾性リング43,44
であつても溝41,42の深さを変えることによ
り容易にばね定数を変化させることができる。
第5図はこの考案の第3実施例を示す図であ
る。この実施例においては、第1、第2ストツパ
ー34,36のフランジ33に対向する内面に断
面が半円状の弾性リング45,46を接着すると
ともに、これらの弾性リング45,46とフラン
ジ33との間に約1mm以下の間隙47,48をそ
れぞれ形成している。このような間隙47,48
を設けても、第1実施例と同様の作用を行なう。
そして、このようにすると、使用するゴム量が少
なくなり、安価となる。
第6図は、この考案の第4実施例を示す図であ
る。この実施例においては、フランジ33、第
1、第2ストツパー34,36およびOリング3
8,39を設けず、ピストンロツド27の先端面
とアウターシエル28の底壁とは弾性ブロツク4
9を介装して装着している。この実施例のもので
あつても、前述のようにシヨツクアブソーバ21
が下方に戻る際小さな荷重しかシヨツクアブソー
バ21を作用しないため、充分対応することがで
きる。そして、このようにすれば、構造が簡単と
なるとともに製作が容易となり、安価となる。
第7図はこの考案の第5実施例を示す図であ
る。この実施例においては、フランジ33の内周
にピストンロツド27の先端部を囲む円筒体54
を取り付け、この円筒体54内周とピストンロツ
ド27先端部と円筒状の弾性体55を接着して介
装している。このものは、弾性体55にせん断力
が作用するので、ばね定数をさらに小さくするこ
とができる。
第8図はこの考案の第6実施例を示す図であ
る。この実施例においては、アウターシエル28
の底壁にシヨツクアブソーバ21に向つて延びピ
ストンロツド27の先端部と重なり合う内筒56
を固定し、この内筒56とピストンロツド27の
先端部とに円筒状の弾性体57を接着して介装し
ている。このものは、前記第5実施例と同様の効
果を奏する。
以上説明したように、この考案によれば、従来
のエアーサスペンシヨンで減衰できなかつた高周
波、微小振幅の振動を確実に減衰することがで
き、乗員の乗心地を良好とすることができるとと
もに、空気漏れを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のエアーサスペンシヨンを示す断
面図、第2図はこの考案の第1実施例を示すその
断面図、第3図は振動実験結果を示すグラフ、第
4図はこの考案の第2実施例を示すその要部断面
図、第5図はこの考案の第3実施例を示すその要
部断面図、第6図はこの考案の第4実施例を示す
その要部断面図、第7図はこの考案の第5実施例
を示すその要部断面図、第8図はこの考案の第6
実施例を示すその要部断面図である。 21……シヨツクアブソーバ、22……外筒、
27……ピストンロツド、28……アウターシエ
ル、29……ダイアフラム、32……空気室、3
8,39,43,44,45,46,49,5
5,57……弾性体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両の車軸に連結された外筒および外筒に摺動
    可能に支持されたピストンロツドを有するシヨツ
    クアブソーバと、車両の車体に連結されたアウタ
    ーシエルと、外筒外周およびアウターシエル外周
    に両端が固着され外筒およびアウターシエル間に
    空気室を形成するダイアフラムと、を備えたエア
    ーサスペンシヨンにおいて、前記ピストンロツド
    とアウターシエルとを隔設するとともにこれらピ
    ストンロツドとアウターシエルとの間でアウター
    シエル内にばね定数の小さい弾性体を介装したこ
    とを特徴とするエアーサスペンシヨン。
JP1070283U 1983-01-28 1983-01-28 エア−サスペンシヨン Granted JPS59117509U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1070283U JPS59117509U (ja) 1983-01-28 1983-01-28 エア−サスペンシヨン

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JP1070283U JPS59117509U (ja) 1983-01-28 1983-01-28 エア−サスペンシヨン

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Publication Number Publication Date
JPS59117509U JPS59117509U (ja) 1984-08-08
JPS6332486Y2 true JPS6332486Y2 (ja) 1988-08-30

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ID=30142139

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JP1070283U Granted JPS59117509U (ja) 1983-01-28 1983-01-28 エア−サスペンシヨン

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JPS59117509U (ja) 1984-08-08

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