JPH0566407A - 液晶表示パネルのスペーサー散布装置 - Google Patents

液晶表示パネルのスペーサー散布装置

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JPH0566407A
JPH0566407A JP23022291A JP23022291A JPH0566407A JP H0566407 A JPH0566407 A JP H0566407A JP 23022291 A JP23022291 A JP 23022291A JP 23022291 A JP23022291 A JP 23022291A JP H0566407 A JPH0566407 A JP H0566407A
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JP
Japan
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powder
conductive film
substrate
spacer
charging
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Application number
JP23022291A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuchika Tanizawa
宣親 谷澤
康一郎 ▲吉▼村
Koichiro Yoshimura
Teruo Horii
照夫 堀井
Seiichi Kajitani
誠一 梶谷
Tadashi Nishioka
忠司 西岡
Shigeharu Ino
繁晴 井野
Fuyuhito Kumagai
冬人 熊谷
Masatsugu Hatanaka
正嗣 畑中
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 微小粉体22を帯電させる粉体帯電装置21
と、基板4の上面側を微小粉体22の電荷とは逆極性に
帯電させる基板帯電装置2とを備えている。また、散布
箱6の内壁面を微小粉体22の電荷と同一極性に帯電さ
せる散布箱帯電装置8とを備えている。 【効果】 微小粉体22が基板4の上面側に電気的に引
き寄せられ、集中的に付着するので、基板4の上面側以
外に散布される微小粉体の量が減少する。また、微小粉
体22が散布箱6の内壁面に電気的な斥力をうけて反発
され、散布箱6内壁面への付着が抑制される。このた
め、無駄な微小粉体22が減少し、微小粉体22の使用
量を削減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示パネルの上下
2枚の基板の間隔を保持するスペーサーを形成するため
に、スペーサー材料としての粉体を散布する液晶表示パ
ネルのスペーサー散布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルは、図12に示すよう
に、一定の間隔をおいて設けられた2枚の基板41・4
1の間隙に液晶42を封入した構造を有している。この
間隙の大きさは通常セル厚と呼ばれている。
【0003】液晶表示パネルに均一なセル厚を設けるた
めに、上記間隙を保持するスペーサー43…が2枚の基
板41・41の間隙内に形成される。
【0004】上記スペーサーの代表的な形成方法とし
て、下記の3つが挙げられる。
【0005】(1)Cr、Al、Mo、Ta等の金属材
料やアクリル、ポリイミド等の樹脂を用いて、フォトリ
ソ法で柱形状のものを形成し、特定の膜厚を得る。
【0006】(2)フロン、純水等の液体に分散させた
特定の粒径分布を有するスペーサー材料を噴霧する(湿
式方式)。
【0007】(3)N2 ガス、エアー等の気体に撹拌さ
れた粉体からなるスペーサー材料を散布する(乾式方
式)。
【0008】上記の方法のうち、(1)の方法は、製造
コストが高く、歩留りが悪くなる欠点を有している。ま
た、(2)の方法は、液晶表示パネルにスペーサーと共
に堆積された媒体である噴霧液の揮発等の除去を完全に
行うことが困難である。このため、残留液体により基板
が汚染されるので、製品の高信頼性が得られずかつスペ
ーサーの使用材料が、噴霧液体の性質により限定される
という欠点を有している。
【0009】(3)の方法は、(2)の方法において、
分散媒として液体の代わりにN2 ガス、エアー等の気体
を用いたものであり、上記(1)、(2)の方法の問題
点を解決するものとして提案されているものである。そ
して、この方法を用いた液晶表示パネルのスペーサー散
布装置が、特開平1−187533号公報に開示されて
いる。
【0010】従来のこの種の液晶表示パネルのスペーサ
ー散布装置は、例えば、図13及び図14に示すよう
に、散布対象となる基板41が吸着盤44の上側に置か
れて固定される。そして、この基板41及び吸着盤44
を散布箱45により覆う。この状態で散布箱45の上部
に設けられているノズル46から微小粉体47を噴出
し、散布することによって、対象となる基板41上に堆
積させるようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の液晶表示パネルのスペーサー散布装置においては、
ノズル46から散布された微小粉体47が、散布箱内の
全域に拡散して散布箱45の内壁面や基板41以外に付
着する。このため、微小粉体47の全散布量に対する基
板41上に付着する量、すなわち有効噴霧率が低下し、
多量のスペーサー材としての微小粉体47が必要である
という問題を有している。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の液
晶表示パネルのスペーサー散布装置は、上記課題を解決
するために、基板の上面側にスペーサーを形成するため
に、粉体のスペーサー材を散布する液晶表示パネルのス
ペーサー散布装置において、上記粉体を帯電させる粉体
帯電手段と、上記基板の上面側を帯電された粉体の電荷
とは逆極性に帯電させる基板帯電手段とを備えているこ
とを特徴としている。
【0013】また、請求項2記載の発明の液晶表示パネ
ルのスペーサー散布装置は、散布箱を備え、この散布箱
内に設けられた基板の上面側にスペーサーを形成するた
めに、粉体のスペーサー材を散布する液晶表示パネルの
スペーサー散布装置において、上記粉体を帯電させる粉
体帯電手段と、上記散布箱の内壁面を帯電された粉体の
電荷と同一極性に帯電させる内壁面帯電手段とを備えて
いることを特徴としている。
【0014】また、請求項3記載の発明の液晶表示パネ
ルのスペーサー散布装置は、上記課題を解決するため
に、基板の上面側に互いに絶縁部を介して設けられた複
数種の導電膜の少なくとも1種の導電膜の上面側にスペ
ーサーを形成するために、粉体のスペーサー材を散布す
る液晶表示パネルのスペーサー散布装置において、上記
粉体を帯電させる粉体帯電手段と、上面側にスペーサー
を形成すべき導電膜を帯電された粉体の電荷とは逆極性
に帯電させる導電膜帯電手段と、他種の導電膜の上面側
には帯電された粉体の電荷と同一極性に帯電させる他種
膜帯電手段とを備えていることを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1の構成によれば、基板帯電手段が基板
の上面側を帯電された粉体の電荷とは逆極性に帯電させ
るので、粉体が基板の上面側に電気的に引き寄せられ
る。このため、粉体が集中して基板の上面側に付着する
ので、基板の上面側以外に散布される粉体の量が減少す
る。したがって、無駄な粉体が減少し、粉体の使用量を
削減することができる。
【0016】また、請求項2の構成によれば、内壁面帯
電手段が散布箱の内壁面を帯電された粉体の電荷と同一
極性に帯電させるので、粉体が散布箱の内壁面に電気的
な斥力をうけて反発される。このため、粉体の散布箱内
壁面への付着が抑制され、基板の上面側以外に散布され
る粉体の量が減少する。したがって、散布箱の内壁面に
付着した粉体が凝集し塊状となって、基板の上面側に落
下することが抑制されるので、不良品の発生を防止する
ことができる。また、無駄な粉体が減少し、粉体の使用
量を削減することができる。
【0017】また、請求項3の構成によれば、基板上
に、例えば遮光導電膜と透明導電膜が形成されている場
合に、導電膜帯電手段が上面側にスペーサーを形成すべ
き、例えば遮光導電膜を帯電された粉体の電荷とは逆極
性に帯電させると共に、他種膜帯電手段が他種の、例え
ば透明導電膜の上面側を帯電された粉体の電荷と同一極
性に帯電させる。このため、帯電された粉体が、粉体の
電荷とは逆極性に帯電された遮光導電膜の上面側に電気
的に引き寄せられて集中的に付着し、粉体の電荷と同一
極性に帯電された透明導電膜の上面側には電気的な斥力
をうけて反発される。
【0018】この結果、各導電膜に対して選択的に粉体
を付着させ、スペーサーを形成することができる。ま
た、粉体が基板の上面側に集中して付着するので、基板
の上面側以外に散布される粉体の量が減少する。したが
って、無駄な粉体が減少し、粉体の使用量を削減するこ
とができる。
【0019】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図4
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0020】本実施例に係る液晶表示パネルのスペーサ
ー散布装置は、図1に示すように、液晶表示パネルに使
用される、例えばガラスやフィルム等の基板4を吸着す
る吸着盤1を備えている。
【0021】この吸着盤1は上面部が導電体で形成され
ており、この上面部は、後述する散布箱6外部に設けら
れた基板帯電手段としての基板帯電装置2にリード線3
を介して接続されている。この基板帯電装置2は上記吸
着盤1の上面部に正・負の電圧を印加して基板4を帯電
させることができるようになっている。
【0022】上記吸着盤1の上側に載置された基板4
は、電気絶縁体からなっており、例えば400×400
×5mmの大きさを有する方形に形成されていると共
に、上記吸着盤1によって吸着され固定されるようにな
っている。また、この基板4の上側には導電膜5が積層
されている。
【0023】一方、上記吸着盤1、及び導電膜5が積層
された基板4は、直方体に形成され下面開口となってい
る散布箱6によって覆われている。この散布箱6は、電
気絶縁性を有する、例えばアクリル等の樹脂からなり、
例えば1,000×1,000×2,000mmの大き
さを有する直方体形状に形成されている。この散布箱6
の内壁面には金属材料からなる壁面導電膜7が形成され
ており、この壁面導電膜7は、散布箱6外部に設けられ
た内壁面帯電手段としての散布箱帯電装置8にリード線
9を介して接続されている。そして、この散布箱帯電装
置8は壁面導電膜7に、例えば−3,000Vの電圧を
印加して負の極性に帯電させるようになっている。なお
この散布箱帯電装置8は、前述の基板帯電装置2を併せ
て1つの装置として形成することも可能である。
【0024】また、上記散布箱6の上面部中央には、上
面部を貫通する貫通孔10が形成されており、この貫通
孔10には後述する微小粉体22を噴出させるノズル1
1が嵌入されている。上記ノズル11には、長手方向の
中心軸部を貫通する円柱状の中空路12が形成されてい
る。この中空路12は、微小粉体22を導入する粉体導
入部13と、この粉体導入部13より下部に設けられ微
小粉体22を帯電させる粉体帯電部14とを有してい
る。
【0025】上記粉体導入部13には、例えばSi
2 、Al23 、プラスチック等のスペーサー材とし
ての例えば粒径4〜5μmの微小粉体22を供給する粉
体供給部16が粉体流通管15を介して接続されてい
る。この粉体供給部16は、図示しない粉体計量部を有
しており、この粉体計量部によって微小粉体22の投入
量を計量できるようになっている。また、この粉体供給
部16には、エアー供給源としてのコンプレッサ17が
接続されており、このコンプレッサ17は圧縮空気を粉
体供給部16に供給して微小粉体22をノズル11の中
空路12へ送るようになっている。
【0026】上記粉体帯電部14には、高圧静電場を与
える2つの極としての放電針18・18が設けられてお
り、これらの放電針18・18はリード線19を介して
放電電圧を操作する高圧発生装置20に接続されてい
る。そして、これらの放電針18・18、リード線19
及び高圧発生装置20によって、粉体帯電手段としての
粉体帯電装置21が構成されている。
【0027】上記構成において、液晶表示パネルのスペ
ーサー散布装置の動作を説明する。
【0028】まず、図1に示すように、粉体供給部16
には、スペーサー材としての微小粉体22が供給され
る。この微小粉体22は、コンプレッサ17からの圧縮
空気により粉体流通管15を通してノズル11における
中空路12の粉体導入部13へ送られ、ついで放電針1
8・18の設けられた粉体帯電部15に到達する。放電
針18・18には、高圧発生装置20により予め、例え
ば−50KVの電圧が印加されており、これらの放電針
18・18近傍でコロナ放電が起こっている。したがっ
て、微小粉体22がこれらの放電針18・18の近傍を
通過する際に、負の極性に帯電される。そして、負の極
性に帯電した微小粉体22がノズル11の先端から散布
箱6内下方の基板4へと散布される。
【0029】ここで、散布箱6における内壁面の壁面導
電膜7は、散布箱帯電装置8により、例えば−3,00
0Vの電圧が印加され負の極性に帯電されているので、
図2に示すように、微小粉体22はこの壁面導電膜7に
電気的に反発されこの壁面導電膜7に付着しない。
【0030】一方、吸着盤1の上面部に、図3に示すよ
うに、基板帯電装置2により例えば+3,000Vの電
圧を印加させる。すると、静電誘導作用により、電気絶
縁体である基板4の下部に負の極性の電荷が集まり、基
板4の上部には正の極性の電荷が集まる。また、基板4
の上側に積層された導電膜5は、接地されていないので
同様に静電誘導作用により、導電膜5の下部つまり基板
4側に負の極性の電荷が集まり、導電膜5の上部には正
の極性の電荷が集まるようになる。
【0031】前述したように、微小粉体22は負の極性
に帯電しており、また基板4の上側に積層された導電膜
5表面は正の極性に帯電しているので、図4にも示すよ
うに、ノズル11から落下してきた微小粉体22は、ク
ーロン力による電気的な引力が作用し、強制的に導電膜
5の表面上に集中して付着され、スペーサーが形成され
る。
【0032】このように、本実施例の液晶表示パネルの
スペーサー散布装置においては、従来のような微小粉体
22の自然落下による導電膜5への自然堆積と違って、
散布箱6の内壁面や、その他の基板4上の導電膜5以外
に付着する微小粉体22が少なくなる。このため、微小
粉体22の全散布量に対する導電膜5上に付着する量、
すなわち有効噴霧率は従来の約10%に対し、本実施例
では約50%に向上し、スペーサー材としての微小粉体
22の量を低減することできた。また、散布箱6の内壁
面に付着した微小粉体22が凝集し塊状となって、基板
4上に落下することがなくなるので、不良品の発生を防
止することができる。
【0033】〔実施例2〕本発明の他の実施例について
図1及び図5ないし図11に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
【0034】なお、本実施例2において、説明の便宜
上、前記の実施例1の図面に示した部材と同一の機能を
有する部材については、同一の符号を付記しその説明を
省略する。
【0035】本実施例の液晶表示パネルのスペーサー散
布装置においては、図5及び図6に示すように、基板4
の上側に導電膜として2種の遮光導電膜32及び透明導
電膜33が格子状に配設されている。上記遮光導電膜3
2は、例えばTi、Al、Ta等の金属材料からなって
おり、透明導電膜33は、ITO(Indium Ti
N Oxide)からなっている。
【0036】これらの遮光導電膜32及び透明導電膜3
3の積層方式には、両導電膜32・33を同一平面内に
形成したものと、両導電膜32・33を階層的に形成し
たものとがある。
【0037】両導電膜32・33を同一平面内に形成し
たものは、図7に示すように、基板4の上側に電気絶縁
体からなる絶縁膜31が積層され、さらに絶縁膜31の
上側には導電膜としての2種の遮光導電膜32及び透明
導電膜33が相互に離間して並設されている。そして、
電気絶縁体からなる絶縁層34が、これらの遮光導電膜
32及び透明導電膜33と、これら両導電膜32・33
の間とを覆うと共に、絶縁層34の表面が平滑に仕上げ
られている。
【0038】また、両導電膜32・33を階層的に形成
したものは、図8に示すように、基板4の上側に絶縁膜
31が積層され、この絶縁膜31の上側に遮光導電膜3
2が積層されると共に、さらにこの遮光導電膜32を覆
うように上絶縁膜35が積層されるようになっている。
このため、上絶縁膜35は遮光導電膜32の上側では断
面凸状になっている。また、上絶縁膜35には、凸部以
外の場所に透明導電膜33・33が積層され、さらにこ
れらの透明導電膜33・33及び上絶縁膜35を覆うよ
うに絶縁層34が積層されている。なお、上記両方式の
遮光導電膜32は導電膜帯電手段としても機能を有する
前述の基板帯電装置2に接続されており、この基板帯電
装置2により正の電圧が印加されるようになっている。
また、上記絶縁層34は、必ずしも個体で形成する必要
はなく、例えば気体、液体とすることも可能である。し
たがって、遮光導電膜32と透明導電膜33との間は完
全に絶縁状態にする必要はなく、絶縁に近い状態とする
ことも可能である。
【0039】上記構成において、液晶表示パネルのスペ
ーサー散布装置の動作を説明する。
【0040】まず、遮光導電膜32及び透明導電膜33
が同一平面内に形成されている場合について説明する。
【0041】実施例1において説明したように、スペー
サー材としての微小粉体22がノズル11を通過する際
に、負の極性に帯電する。そして、負の極性に帯電した
微小粉体22が散布箱6内においてノズル11の先端か
ら下方の基板4へと散布される。また、散布箱6におけ
る内壁面の壁面導電膜7は、負の極性に帯電しているの
で、微小粉体22がこの壁面導電膜7に電気的に反発さ
れこの壁面導電膜7に付着しないようになっている。
【0042】次に、図9に示すように、吸着盤1の上面
部に、他種膜帯電手段としても機能を有する基板帯電装
置2により例えば−3,000Vの電圧を印加させる。
すると、静電誘導作用により、電気絶縁体である基板4
の下部に正の極性の電荷が集まり、基板4の上部には負
の極性の電荷が集まる。そして、基板4の上側に積層さ
れた絶縁膜31は、下部に正の極性の電荷が集まり、上
部に負の極性の電荷が集まる。また、絶縁膜31の上側
に積層された透明導電膜33・33は、下部に正の極性
の電荷が集まり、上部に負の極性の電荷が集まる。さら
に、同様にして各透明導電膜33・33の上側の絶縁層
34は、それぞれ下部の透明導電膜33側には正の極性
の電荷が集まり、上部には負の極性の電荷が集まる。
【0043】一方、遮光導電膜32は、基板帯電装置2
により、例えば+3,000Vに印加されるので、正の
極性に帯電する。このため、遮光導電膜32の上側に位
置する絶縁層34の下部には負の極性の電荷が集まり、
上部には正の極性の電荷が集まる。
【0044】したがって、上述の負に帯電した微小粉体
22は、図10にも示すように、透明導電膜33の上側
の絶縁層34表面が負の極性の電荷を帯びているのでこ
の部分では反発される一方、遮光導電膜32の上側の絶
縁層34表面は正の極性の電荷を帯びているので、電気
的引力によりこの部分に引き寄せられる。
【0045】したがって、微小粉体22が遮光導電膜3
2の上側の絶縁層34表面に集中的に付着され、スペー
サーが形成される。
【0046】次に、遮光導電膜32及び透明導電膜33
が階層的に形成されている場合について説明する。
【0047】この場合、微小粉体22が負の極性に帯電
して散布されると共に、散布箱6における内壁面の壁面
導電膜7が負の極性に帯電され、吸着盤1の上面部に、
基板帯電装置2により例えば−3,000Vの電圧を印
加させることについては前述と同様である。
【0048】次いで、吸着盤1の上面部を負に帯電させ
ると、図11に示すように、電気絶縁体である基板4の
下部に正の極性の電荷が集まり、基板4の上部には負の
極性の電荷が集まる。そして、透明導電膜33の積層方
向においては、順に絶縁膜31・上絶縁膜35・透明導
電膜33・絶縁層34の各下部、上部においてそれぞ
れ、正の極性の電荷と負の極性の電荷とが交互に集ま
り、この結果、絶縁層34の表面は負の極性に帯電す
る。
【0049】一方、遮光導電膜32は正の極性に帯電さ
れているので、遮光導電膜32の上側に位置する上絶縁
膜35の下部には負の極性の電荷が集まり、上部には正
の極性の電荷が集まる。さらに、遮光導電膜32の上方
に位置する絶縁層34の下部には負の極性の電荷が集ま
り、上部には正の極性の電荷が集まる。
【0050】したがって、両導電膜32・33が同一平
面内に形成されている場合と同様に、負に帯電した微小
粉体22は、透明導電膜33の上側の絶縁層34表面で
は反発される一方、遮光導電膜32の上方の絶縁層34
表面では、電気的引力により集中的に付着されてスペー
サーが形成される。
【0051】このように、本実施例の液晶表示パネルの
スペーサー散布装置においては、2種の遮光導電膜32
及び透明導電膜33が基板4の上側に形成されている場
合に、スペーサー材としての微小粉体22の量を低減さ
せると共に、図15に示す従来の微小粉体22の自然落
下による導電膜5への自然堆積と違って、選択的に遮光
導電膜32の上側に微小粉体22を集中的に付着させて
スペーサーを形成し、かつ透明導電膜33の上側には微
小粉体22を付着させないようにすることができる。
【0052】また、実施例1と同様に、基板4上の導電
膜5以外に付着する微小粉体22が少なくなり、スペー
サー材としての微小粉体22の量を低減させることがで
きる。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明の液晶表示パネルの
スペーサー散布装置は、以上のように、上記粉体を帯電
させる粉体帯電手段と、上記基板の上面側を帯電された
粉体の電荷とは逆極性に帯電させる基板帯電手段とを備
えている構成である。
【0054】これにより、基板の上面側が帯電された粉
体の電荷とは逆極性に帯電されるので、粉体が基板表面
に電気的に引き寄せられる。このため、粉体が集中して
基板の上面側に付着するので、基板の上面側以外に散布
される粉体の量が減少する。
【0055】したがって、無駄な粉体が減少し、粉体の
使用量を削減することができる。
【0056】また、請求項2記載の発明の液晶表示パネ
ルのスペーサー散布装置は、粉体を帯電させる粉体帯電
手段と、上記散布箱の内壁面を帯電された粉体の電荷と
同一極性に帯電させる内壁面帯電手段とを備えている構
成である。
【0057】これにより、散布箱の内壁面が帯電された
粉体の電荷と同一極性に帯電されるので、粉体が散布箱
の内壁面に電気的な斥力をうけて反発される。このた
め、粉体の散布箱内壁面への付着が抑制され、基板の上
面側以外に散布される粉体の量が減少する。したがっ
て、散布箱の内壁面に付着した粉体が凝集し塊状となっ
て、基板の上面側に落下することが抑制されるので、不
良品の発生を防止することができる。また、無駄な粉体
が減少し、粉体の使用量を削減することができる。
【0058】また、請求項3記載の発明の液晶表示パネ
ルのスペーサー散布装置は、粉体を帯電させる粉体帯電
手段と、上面側にスペーサーを形成すべき導電膜を帯電
された粉体の電荷とは逆極性に帯電させる導電膜帯電手
段と、他種の導電膜の上面側には帯電された粉体の電荷
と同一極性に帯電させる他種膜帯電手段とを備えている
構成である。
【0059】これにより、請求項1の効果に加えて、帯
電された粉体が、粉体の電荷とは逆極性に帯電された遮
光導電膜の上面側に電気的に引き寄せられて付着し、粉
体の電荷と同一極性に帯電された透明導電膜の上面側に
は電気的な斥力をうけて反発される。
【0060】このため、各導電膜の上面側に対して選択
的に粉体を付着させ、スペーサーを形成することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の液晶表示パネルのスペーサ
ー散布装置を示す説明図である。
【図2】上記液晶表示パネルのスペーサー散布装置にお
いて微小粉体が壁面に反発される状況を示す説明図であ
る。
【図3】上記液晶表示パネルのスペーサー散布装置にお
いて基板を帯電させる状況を示す説明図である。
【図4】上記液晶表示パネルのスペーサー散布装置にお
いて帯電された基板に微小粉体が付着する状況を示す斜
視図である。
【図5】本発明の他の実施例の液晶表示パネルのスペー
サー散布装置を示す斜視図である。
【図6】上記液晶表示パネルのスペーサー散布装置にお
いて、基板上に2種の導電膜が形成された状態を示す要
部拡大平面図である。
【図7】上記基板上に2種の導電膜が同一平面内に形成
された状態を示す要部断面図である。
【図8】上記基板上に2種の導電膜が階層的に形成され
た状態を示す要部断面図である。
【図9】上記2種の導電膜が同一平面内に形成された場
合の微小粉体の付着状況を示す要部断面図である。
【図10】上記2種の導電膜が形成された場合の微小粉
体の付着状況を部分的に拡大して示す平面図である。
【図11】上記2種の導電膜が階層的に形成された場合
の微小粉体の付着状況を示す要部断面図である。
【図12】従来例を示すものであり、液晶表示パネルに
形成されたスペーサーを示す縦断面図である。
【図13】上記液晶表示パネルのスペーサー散布装置に
おける微小粉体の散布状況を示す斜視図である。
【図14】上記液晶表示パネルのスペーサー散布装置に
おける微小粉体の散布状況を部分的に拡大して示す正面
図である。
【図15】上記液晶表示パネルのスペーサー散布装置に
おける微小粉体の付着状況を部分的に拡大して示す平面
図である。
【符号の説明】
2 基板帯電装置(基板帯電手段、導電膜帯電手段、
他種膜帯電手段) 4 基板 7 壁面導電膜 8 散布箱帯電装置(内壁面帯電手段) 21 粉体帯電装置(粉体帯電手段) 22 微小粉体(粉体) 32 遮光導電膜 33 透明導電膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶谷 誠一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ヤープ株式会社内 (72)発明者 西岡 忠司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ヤープ株式会社内 (72)発明者 井野 繁晴 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ヤープ株式会社内 (72)発明者 熊谷 冬人 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ヤープ株式会社内 (72)発明者 畑中 正嗣 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ヤープ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の上面側にスペーサーを形成するため
    に、粉体のスペーサー材を散布する液晶表示パネルのス
    ペーサー散布装置において、 上記粉体を帯電させる粉体帯電手段と、上記基板の上面
    側を帯電された粉体の電荷とは逆極性に帯電させる基板
    帯電手段とを備えていることを特徴とする液晶表示パネ
    ルのスペーサー散布装置。
  2. 【請求項2】散布箱を備え、この散布箱内に設けられた
    基板の上面側にスペーサーを形成するために、粉体のス
    ペーサー材を散布する液晶表示パネルのスペーサー散布
    装置において、 上記粉体を帯電させる粉体帯電手段と、上記散布箱の内
    壁面を帯電された粉体の電荷と同一極性に帯電させる内
    壁面帯電手段とを備えていることを特徴とする液晶表示
    パネルのスペーサー散布装置。
  3. 【請求項3】基板の上面側に互いに絶縁部を介して設け
    られた複数種の導電膜の少なくとも1種の導電膜の上面
    側にスペーサーを形成するために、粉体のスペーサー材
    を散布する液晶表示パネルのスペーサー散布装置におい
    て、 上記粉体を帯電させる粉体帯電手段と、上面側にスペー
    サーを形成すべき導電膜を帯電された粉体の電荷とは逆
    極性に帯電させる導電膜帯電手段と、他種の導電膜の上
    面側には帯電された粉体の電荷と同一極性に帯電させる
    他種膜帯電手段とを備えていることを特徴とする液晶表
    示パネルのスペーサー散布装置。
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