JPH0566313B2 - - Google Patents

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JPH0566313B2
JPH0566313B2 JP62049049A JP4904987A JPH0566313B2 JP H0566313 B2 JPH0566313 B2 JP H0566313B2 JP 62049049 A JP62049049 A JP 62049049A JP 4904987 A JP4904987 A JP 4904987A JP H0566313 B2 JPH0566313 B2 JP H0566313B2
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JP
Japan
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control
group management
master
management control
function
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JP62049049A
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JPS63218480A (ja
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Susumu Kubo
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP62049049A priority Critical patent/JPS63218480A/ja
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Publication of JPH0566313B2 publication Critical patent/JPH0566313B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、複数の階床に対して複数のエレベー
タを就役させるエレベータの群管理制御に係り、
特に伝送制御系により群管理制御機能の一部の処
理の分散化を図つたエレベータの群管理制御装置
に関するものである。
(従来の技術) 近年、複数台のエレベータを並設した場合に、
エレベータの運転効率向上及びエレベータ利用者
へのサービス向上を図る為に、各階床のホール呼
びに対して応答するエレベータをマイクロコンピ
ユータなどの小型コンピユータを用いて合理的且
つすみやかに割当てるようにすることが行なわれ
ている。すなわち、ホール呼びが発生すると各エ
レベータのかご状態に従つた各エレベータ号機毎
の評価演算を行ないその結果、評価の最良のもの
をそのホール呼びに対してサービスする最適なエ
レベータとして選定して割当てるとともに、他の
エレベータはそのホール呼びに応答させないよう
にしている。
このような方式の群管理制御において、最近で
は、学習機能を有したものがあらわれ、リアルタ
イムで各ホール呼びに応答した場合のかご呼び登
録データの測定、乗降荷重のデータ測定など学習
データによる階間交通量の把握が各ホールでの平
均到着間隔時間の把握などから行なわれるように
なつた。
そして、前記測定データをもとに各時間帯ごと
に測定データを処理し、各ビル固有の需要を把握
し、これらと各号機のそれぞれのかご状態にもと
づいてのホール呼び発生時の最適号機の決定、出
勤時、昼食時、退勤時間帯等の設定、閑散時の分
散待機ゾーンの設定、省エネルギのための休止台
数の設定を行なう等の群管理制御に直接的に応用
している。
群管理装置は、上記機能を通常、複数の小型コ
ンピユータにより分散処理しており、また、群管
理装置とマスター、スレーブの関係で接続されて
いる単体エレベータ制御用の単体制御装置もマイ
クロコンピユータ等の小型コンピユータにより構
成されていてデジタル化されており、群管理装置
と単位制御装置とのコンピユータ間直列伝送など
の伝送ラインにより高速の情報の伝達を行なつて
いる。
このように、訓管理制御を行なうエレベータシ
ステムは、マイクロコンピユータによる制御のソ
フトウエア比率の増加、コンピユータ間の高速情
報伝送等システム全体がますます複雑化、デジタ
ル化される傾向にある。
このような状況下においては、従来は、群管理
装置は集中制御系であり、各単体制御装置との間
で基本データの伝送を行ない、その基本データを
ベースにして、群管理制御装置にて号機単位のデ
ータ処理を行なつていた。
従つて、群管理エレベータシステムの大きさ、
すなわち階床や台数が増加すると、群管理装置内
のコンピユータの負荷が増大してしまい、ホール
呼びの需要が多くなると処理能力上影響を受ける
ことになる。例えば、予約表示のあるシステムな
どにおいては、ホール呼び発生から最適号機の予
報灯点灯までの処理時間が階床、台数で変わつて
きてしまい、群管理装置のコンピユータの負荷が
大きく、全体のシステムなどにおいてコンピユー
タの負荷がバランスを悪化させるこになる。ま
た、システムダウンが生じた場合に、群管理機能
が一度に低下してしまい、全体のシステムに対す
る効率が悪かつた。
上記のようなニーズにより、制御計算機(上記
コンピユータ)の負荷バランスの平均化を目的と
してマルチステーシヨンを有するエレベータシス
テムの制御機能の分散制御化が促進されつつあ
る。このようなシステムの場合、各単体エレベー
タの単位処理を行なう群管理補助制御系と全体シ
ステム単位の群管理制御系の処理を各単位制御計
算機にて行なうことができるようにしている。そ
して、このシステムでは、ある単体制御計算機の
一つにもつぱら全体システム単位の群管理制御を
担わせるようにした、いわゆる群管理制御系専用
計算機を持たない。従つて、このシステムにおい
ては、互いに伝送線で連絡された複数ある全体シ
ステムの制御計算機系のうち、いずれか1つのス
テーシヨン(ステーシヨンは号機毎の単体制御計
算機に対応する)が全体システム単位の群管理制
御系のメイン制御機能部を分担し、かつこのメイ
ン制御機能を分担した計算機も含め全単体制御計
算機が各エレベータ毎の号機単位のサブ制御機能
部、例えば発生ホール呼びに対して自号機ではそ
の現在状況からどの位の評価値になるかを演算し
てメイン制御機能部に与えるなどの機能を分担す
ることになる。
しかし、前記全体システム単位の群管理メイン
制御機能は、当然のことながら群制御対象となつ
ている全ステーシヨンすなわち、その時点で群内
のステーシヨンとして群制御対象に含まれている
ステーシヨンにおいて常に1ステーシヨンがメイ
ン制御機能として正常に動作されなければなら
ず、現地調整時やエレベータ保守点検時等におい
て、任意のエレベータを切離した場合にも、瞬時
に自動的にこの状態を検出し、切離し状態となつ
たステーシヨンの制御計算機がメイン機能を有し
ていた場合は、ただちに他のステーシヨンへの群
管理メイン制御機能の自動移行が必要である。ま
た、切離されないまでも群管理メイン機能を担う
制御計算機が計算機WDTトリツプ(WDT;ウ
オツチドツグタイマ;所定時間、所定の動作をし
ないとき動作して異常検知するタイマ)、電源カ
ツト、伝送機能異常など単独にて異常状態となつ
た場合、にも群管理制御シテム全体の機能保持の
ため、オンラインにて他の全ステーシヨンにより
前記メイン制御機能ステーシヨンの異常監視して
群管理メイン制御機能を移すと云つた機能は各々
のステーシヨンの制御計算機にとつて必要不可欠
である。
(発明が解決しようとする問題点) このように群管理制御において、各単体エレベ
ータ毎の制御を司る各々単体毎に設けられた制御
計算機を互いに伝送線で結び、各々の制御計算機
には群管理マスタとして機能を持たせるようにす
ると共に制御計算機の一つを群管理マスタとして
機能させ、各制御計算機と情報の授受を行ないつ
つ群管理に必要な指令を与えて群制御を行なう。
しかし、この場合、群管理マスタ機能を担う制
御計算機が異常を来たしたり、群から切離された
りしたときは他の制御計算機にその機能を肩代り
させるべく、互いに状態監視を行なう必要があ
る。
従来においてはその監視のためにWDTトリツ
プ、電源カツト、伝送機能、群切離しなどの監視
信号のための信号機を設けて互いに接続する必要
がある。
そのため、群中のエレベータ台数が多いとこの
ような特別な信号ライン布設は大変であり、ま
た、これら種々の監視項目を多数台にわたつてそ
れぞれチエツクするにはその処理時間もとられる
ことから、その分、本来の制御のための処理に制
約を与えることになり、制御計算機の負荷増大に
つながる。
しかも、監視のチエツク項目が多いと他の処理
とのかねあいもあることからチエツクの頻度も低
くなつて、異常等が生じてから群管理マスタ機能
を他の制御計算機に移す自動移行に遅れを生ずる
ことになる。故に監視機能の信頼性が悪くなるこ
とになり、監視機能に関連する設備費の上昇など
改善を要する問題点も多い。また、群管理マスタ
機能を移行させるにしてもどれに移行させるかを
管理させる必要もある。
そこでこの発明の目的とするところは、監視の
ための特別な信号線布設を不要とし、チエツク項
目を1種類としてWDTトリツプや電源カツト、
伝送機能、群切離しなどの監視を行なえ、しか
も、監視のための処理時間も大幅に短縮できて異
常等の発生時にただちに群管理マスタ機能を他の
制御計算機に自動移行させることができると共に
設備費の低減を図り、信頼性と監視のための処理
効率の向上を図ることができるようにしたエレベ
ータ群管理制御装置を提供することにある。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明は次のように
構成する。すなわち、複数の階床に対して複数台
のエレベータを就役させ、発生したホール呼びに
対してそれぞれのエレベータの状態情報に基づき
エレベータ運行を決定する評価演算を行ない、各
エレベータ毎の評価をして最適なものを上記ホー
ル呼びに応答させる等、状況に合つた最良の形態
で運行制御するようにしたエレベータ群管理制御
装置において、各エレベータ毎に設けられるその
エレベータ単体の各種制御用の単体制御部を高速
データ伝送系で連絡するとともに各単体制御部に
はそれぞれ群管理制御のための自己の前記評価演
算を行なう群管理制御サブ機能と、その評価演算
結果を他の単体制御部に伝送する伝送機能と、群
管理制御メインに指定された時、各単体制御部よ
り得た評価演算結果をもとにした最適エレベータ
決定とその割当て指令等、状況に当つた最良の形
態で運行制御するための制御と指令をする群管理
制御メイン機能と、所定の時間間隔で自己の機能
を診断し、群管理制御マスタとして稼動可能な状
況にあるときにはマスタ許可情報を発生し各単体
制御部に前記伝送系を介して伝える状態モニタ機
能と、群管理制御マスタの指定を受けた単体制御
部の前記マスタ許可情報を前記状態モニタ機能よ
り長い時間間隔でチエツクし、そのマスタ許可情
報を不許可情報に書替えることで群管理制御マス
タの指定を受けた単体制御部の異常監視をする群
管理制御マスタ監視機能と、群管理制御マスタの
指定を受けた単体制御部の異常を検知した時、マ
スタ許可情報を出している別の単体制御部を選定
して群管理制御マスタの指令を与える群管理制御
マスタ決定機能とを具備する。
(作用) このような構成のエレベータ群管理制御装置
は、各エレベータ毎に設けられる単体制御部では
群管理制御サブ機能により群管理制御のための自
己の前記評価演算を行なう。そして、その結果を
高速データ伝送系で他の単体制御部に伝送する。
群管理制御メインに指定された単体制御部は群管
理制御メイン機能を実行して、各単体制御部より
得た評価演算結果をもとにした最適エレベータ決
定とその割当て指令等、状況に合つた最良の形態
で運行制御するための制御と指令をする。また、
各単体制御部ではそれぞれ所定の時間間隔で状態
モニタ機能を実行し、自己の機能を診断して群管
理制御マスタとして稼働可能な状況にあるときに
はマスタ許可情報を発生し各単体制御部に前記高
速伝送系を介して伝えるとともに群管理制御マス
タ監視機能を実行して群管理制御マスタの指定を
受けた単体制御部の前記マスタ許可情報を前記状
態モニタ機能より長い時間間隔でチエツクし、そ
のマスタ許可情報を不許可情報に書替えることで
群管理制御マスタの指定を受けた単体制御部の異
常監視をする。すなわち、これによりマスタ許可
情報と言う単一の監視情報のみの授受で相手側の
異常監視をすることができ、このマスタ許可情報
を更新できる間はこの単体制御部が正常と各単体
制御部側で判断出来るようになつている。このよ
うにして群管理制御マスタを監視するが、群管理
制御マスタ監視機能の実行によつて前記群管理制
御マスタの指定を受けた単体制御部の異常を検知
すると、その検知した単体制御部は群管理制御マ
スタ決定機能を実行してマスタ許可情報を出して
いる別の単体制御部を選定し、その選定した単体
制御部に群管理制御マスタの指令を与える。そし
て、その単体制御部に群管理制御マスタとして機
能させる。
このように群管理制御マスタとして機能し得る
状態にあるかを各単体制御部に逐次自己診断さ
せ、機能し得る状態にあるときにマスタ許可情報
を各単体制御装置に送つて常に各単体制御装置に
自己の状態を把握させるようにしたことで、異常
監視情報の伝送を最小限に止どめることができ、
伝送時間と監視の実行を大幅に短縮できるととも
に、異常の発生時には直ちに群管理制御マスタの
機能を異常のない他の単体制御部に移行させるこ
とが出来、信頼性が高くしかも監視のための処理
効率が高い、且つ、伝送情報数が最小で済むので
その分、監視機能のための設備費も低減できるエ
レベータ群管理性御装置を提供することが出来
る。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明
する。
第1図は本発明による群管理制御システムにお
ける全体システム管理のため、群管理制御マスタ
の決定を行なう場合の制御マスタモニタデータ送
信の系統モデルを示している。
各エレベータ号機毎にその制御のために設けら
れた単体制御部2−1〜2−Nにおいては、それ
ぞれ自局制御状態モニタ(すなわち、群管理制御
マスタとして機能し得る状態にあるか否かを調べ
る機能)を設けてあり、且つ、互いに論理的伝送
系1−1〜1−2でつないで通信できるようにし
てある。各単体制御部2−1〜2−Nは制御計算
機で構成されており、それぞれ自局制御状態モニ
タを実行し、自局の制御状態の決定を行なう。そ
して、各制御部間をつなぐ論理的伝送系を介し
て、前記自局制御状態情報を制御マスタモニタデ
ータとして他局に対して一斉同報通信モード、す
なわち、他局全部を通信局に指定して送信データ
を全局に受信させるモードにて、送信を実施す
る。そしてこのような作業は一定間隔で定期的に
実施する。物理的伝送路は一系統であるが複数の
ポートを開設して並列的にポート間通信を行なう
ようにしており、これによつて論理的通信路をふ
やして目的の相手と1対1でそれぞれ通信でき
る。制御マスタ送信系統1−1は、このようなポ
ート間通信における論理的通信路の一つであり、
単体制御部2−1により実施される制御マスタ送
信系統で、一斉同報通信モードにより他局である
単体制御部2−2〜2−Nに受信させる。同様に
して単体制御部2−2〜2−Nにおいてもそれぞ
れの制御マスタ送信系統である。1−2〜1−N
を開設してこれらにより他局に受信させる。この
結果、前記伝送系統により各制御部は、自局及び
他局すべての制御状態情報の把握が可能となる。
そのため、各制御部にて、同じアルゴリズムにて
構成された制御マスタ決定ロジツク処理の実行を
行なうことにより各局が独立して全体システムの
群管理制御マスタの機能状態検知ができ、自局制
御装置内マスタ制御/スレーブ制御管理タスクの
起動により全体システムとして集中管理を実行す
る群管理制御メイン機能部と、各号機単位のサブ
制御機能部とより構成される分散制御系群管理制
御システムを成立させる。
このように各号機の単体制御部を各ステーシヨ
ンとして、これら各ステーシヨン間を論理的伝送
系でつなぎ、各ステーシヨンではそれぞれ自己の
制御状態、すなわち、群管理制御マスタとなり得
るか否かの状態情報を一斉同報通信モードにより
各ステーシヨンに与え、テーブルに格納させるよ
うにする。
そのため、各ステーシヨン側では他局の制御状
態を常に把握することができる。そして、各ステ
ーシヨンにおいて、この群管理制御マスタとなつ
ているステーシヨン対応の制御状態情報をチエツ
ク毎にそのテーブル内の格納データを不許可の状
態情報に変更し、次回のチエツクまでに制御マス
タが異常を来たすと、該テーブルの状態情報は不
許可データとなるので、この場合、予めシステム
全体として定めてある号機優先順位に従い、優先
度の次に高い号機の上記制御状態データを見てそ
れが許可を示すデータであつたときにその号機の
ステーシヨンにおける単体制御部を群管理制御マ
スタに決定する。この決定した単体制御部に対し
てはその旨の指令を与えてマスタとして機能さ
せ、他の単体制御部に対しては該単体制御部がマ
スタとなつたことを通知して掌握させる。
本装置においては伝送路は一系統とするが、高
速伝送を可能とする構成とし、しかも、伝送系と
して複数の論理的ポートを通信したい相手毎に1
対1で開設するようにして事実上、複数の伝送系
を並列的にほぼ同時に使用できるようにし、ま
た、上記状態情報のみ他のステーシヨンに与える
ことから伝送路を簡素化しつつもリアルタイムで
ステーシヨン相互の通信を可能とし、また、マス
タの機能状態チエツクの簡素化を可能にした。
また、各ステーシヨン独自に自己のチエツクを
行なつて群管理マスタとして稼働可能かをモニ
タ、可能ならばそれを他ステーシヨンにも知らせ
て各々のステーシヨンで他のステーシヨンの状態
を知ることができるようにしたことで群管理制御
マスタの状態チエツクを実行したステーシヨンが
マスタの異常を知つたとき、ただちに他の単体制
御部にマスタとしての機能を肩代りさせることが
できるようになる。
以下、図面を用いて本発明の一実施例の詳細を
説明する。第2図は、本発明が適用される群管理
制御システムの構成を示すブロツク図である。
第2図において、単体制御部2−1,〜2−N
は、単数あるいは複数のマイクロコンピユータな
どの小型計算機により構成されており、ソフトウ
エアの管理下により動作している。
高速伝送系6は、単体制御部2−1,〜2−N
の間、すなわち、主に機械室の制御計算機間の伝
送を行なう伝送制御系であり、高速で高インテリ
ジエントなネツトワークで接続されている、。そ
して、群管理制御に必要な制御情報を各単体制御
部2−1,〜2−Nの間で高速に授受している。
低速伝送系7は各ホールのホール呼び釦3、監視
室の監視盤5など、主に昇降路を介して送られる
情報の伝送を行なう伝送制御系であつて、高速伝
送系6に比較して低速であり、長距離のため光ケ
ーブルなどにより構成されており、単体制御部2
と接続され、データの授受を行なつている。
群管理制御機能部はホール呼び釦3を低速伝送
系7を介して制御し、ホール呼び釦3が押される
とホール呼びゲートを閉じて登録ランプをセツト
するとともに、高速伝送系6を介して送られてく
る単体制御部2の情報をベースに最適号機を決定
し、その最適号機の単体制御部に対してホール呼
び割当ての制御指令を行なう。そしてこの制御指
令を受けた単体制御部は、その制御指令をホール
呼び情報として単体制御を行なう。
第3図は本発明による単体制御部のソフトウエ
アシステムの一実施例を示すソフトウエアシステ
ム構成図である。ソフトウエアの構成は、オペレ
ーテイングシステムであるリアルタイムOS8に
より単体制御機能タスク、群管理制御メイン機能
タスク、群管理制御サブ機能タスク、伝送制御タ
スクの各タスク9〜12が管理されていて、リア
ルタイムOS内のスケジユーラにより各タスク9
〜12は起動されたり、ホールドされたりする。
これら各タスクのうちの単体制御機能タスク9
は、単体制御部2−1,〜2−Nにおいてこれら
を動作させるための核となる機能であり、タスク
の優先順位が高く設定されている。
単体制御部2−1,〜2−Nにはこの他、群管
理制御サブ機能タスク11、伝送制御タスク12
の各タスクが付加されている。群管理制御サブ機
能タスク11は、例えば、発生ホール呼びに対す
る自エレベータの応答に要する時間に対応した評
価値の計算を所定の評価計算式に基づいて行なう
機能など自号機単位の制御機能処理である。
群管理制御メイン機能タスク10は、群管理制
御機能の中心になる機能であり、ホール呼びが発
生すると各単体制御部2−1,〜2−Nに順に起
動指令を送り、各単体制御部2−1,〜2−Nに
分散した群管理制御サブ機能タスク11を起動さ
せるとともに各単体制御部2−1,〜2−Nに分
散した群管理制御サブ機能タスク11の求めた各
号機毎の前記評価値の情報データを収集し、比較
演算することにより、前記ホール呼び発生階床に
最も速く応答出来る最適号機を決定し、該当号機
に対して制御指令を行ない、またホール呼び釦3
の制御を行なう。
群管理制御サブ機能タスク11は、群管理制御
機能の各号機単位の情報の処理を行なう機能であ
り、群管理制御メイン機能タスク10の制御のも
とに情報の処理を行なう。
すなわち、群管理制御メイン機能を有する計算
機により、高速伝送系6を介してタスクの起動、
終結の管理を行なう構成となつており、マスタで
ある群管理制御メイン機能局から各号機ステーシ
ヨンごとに自局/相手局ポート(PORT)番号
を指定し、各々の自局ポート番号を介する送信要
求指令により号機単位に分散処理を行ない、メイ
ン機能局に対して、上記処理完了時点でデータを
伝送する構成となる。伝送制御タスク12は、上
記、高速伝送系6のデータの授受および群管理制
御サブ機能タスク11の起動、終結の制御を行な
い、多量化された複数の論理的通信路を管理し、
各PORTごとに送/受信キユーの制御を行なう
構成となつている。
第4図は、第1図の高速伝送系6のシステム構
成例を示すブロツク図である。伝送制御はマイク
ロプロセツサ13を用いて行なう構成であるが、
例えばISO(国際標準化機構)が提唱するLANネ
ツトワークモデル階層のデータリンク階層を制御
する部分としては、ハードウエアで構成されたデ
ータリンクコントローラ14及びメデイア・アク
セス・コントローラ15を用いており、データ伝
送を高インテリジエントにて行なえる構成となつ
ている。そして、高速伝送制御に対してマイクロ
プロセツサ13が管理する伝送制御ソフトウエア
の比率を軽減させる構成がとられている。例え
ば、上記高インテリジエント伝送制御を実現する
コントローラとしてデータリンクコントローラ1
4としては、インテル(INTEL)社のLSIであ
るi82586が、また、メデイア・アクセス・ントロ
ーラとして同じくインテル社のi82501などが実用
化されており、これを用いることで、10Mビツ
ト/秒というような高速伝送機能をマイクロプロ
セツサのサポート比率を軽減した形で比較的容易
に行なえる。尚、16はシステムバス、17は制
御ライン、18はシリアル伝送系である。
つぎに、第5図〜第10図をもとにして各制御
装置間のタスク間交信の役割を果す伝送制御シス
テムの制御作動を説明する。
第5図は、第2図中の高速伝送系6の理論的通
信路のシステム構成を示すブロツク図の一実施例
であり、第6図は、第5図中のポートPORT間
伝送の論理的接続を示す系統図の一実施例であ
る。
また、第7図は、前記第5図、第6図の伝送制
御システムの制御動作を示す図であり、第8図、
第9図はそれぞれ各ユーザータスクのタスク間交
信における1次局機能、2次局機能動作の具体的
動作の一例を示すフローチヤートである。
また、第10図は、伝送制御ソフトウエアが管
理するテーブルの一例であり、理論的通信路であ
るポート(各ポートは予め各々に番号を付して区
別してある)別に管理が分離されたテーブル構成
となつている。
第5図のシステム構成ブロツク図にて示すよう
に、単一の分離的伝送路上にN個の論理的通信路
を設定し、各ステーシヨンにおけるタスクは、そ
れぞれの論理的通信路に対してポートを開設し、
そのポートPORTを介して他のタスクとの交信
を行なう。従つて、各ステーシヨンを結ぶ物理的
通信路は一系統であるが、各ステーシヨンはポー
ト数分、すなわち、ポートがN個ならばN個のタ
スクの並列動作が行なえる。また、このとき、各
タスクの送/受信キユーの動作は各々別々に独立
して伝送制御タスクより、第10図に示す伝送制
御管理テーブルにて管理される。
各々のタスクからの送信、受信の動作を示すも
のが第7図であり、各タスクの1次局機能である
ローカル処理機能より信号要求された送信キユー
は、各々ポート番号毎に伝送制御管理テーブルに
て送信キユーを形成する。
二次局機能であるリモート処理機能においても
同様に、受信要求された受信キユーは各々伝送制
御管理テーブルにて制御され、受信キユーを形成
する。そして、物理伝送路に対して送信出力また
は物理伝送路への受信入力は、それぞれ出力キユ
ー、入力キユーの形で伝送バケツトの一時的バツ
フアリングがなされる。このバツフアリングは、
伝送制御コントローラによつて管理され、共通物
理伝送路へ送信/受信の制御をCPUの介在なし
で行なつている。
ここで第8図、第9図をもとにタスク間交信の
動作の一例を具体的に説明する。
まずはじめに送信要求を行なう一次局機能タス
クにおいて、伝送制御タスクに対して送信要求を
行なうポートPORTの開設を行なう。次に自局
ステーシヨンにおけるポート番号SPORT及び相
手局ステーシヨンに対する入力ポートである
DPORTを指定する。ここで、第6図におけるス
テーシヨン19aの一次局処理が第8図に示す動
作に対応し、また、自局ステーシヨンポート番号
は送信ポート20aに対応し、相手局ステーシヨ
ンポート番号は受信ポート21bに対応する。
すなわち、一次局機能タスクが実行されると、
はじめに前記自局ポート番号SPORT、相手局ポ
ート番号DPORTを指定した後(S1)、自局送信
ポート20aに対して伝送制御タスクに送信要求
を行なう(S2)。そして送信要求を行なうと、伝
送制御タスクにおいては、第10図におけるテー
ブル上の該当する自局ポート番号の伝送制御管理
テーブルの管理下におかれ、第7図上における該
当する自局ポート番号の送信キユーにキユーイン
グされる。そして送信キユーにより、送信出力処
理を経て、送信バケツトを形成し出力キユーに対
してキユーイングされ、送信制御コントローラの
管理下におかれる。これにより一次局処理タスク
は、伝送制御タスクからの完了ステータス待ち状
態となり(S3)、本タスクは一時的に中断され
て、OSスケジユーラに制御が返され、他に送信
要求を行ないたい別のタスクがあればCPUの専
有権がそのタスクに移される。
上記キユーイングによつて管理を移された伝送
制御コントローラにより共通物理伝送路上に上記
送信バケツトが送信され、その後に伝送制御タス
クにより完了ステータスがセツトされると再び本
タスクは再起動を受け、ステータスチエツクの後
(S4)、相手局ステーシヨンからの返送データ受
信待ち状態に入る(S5)。また、前記送信パケツ
トが共通物理伝送路上に出力されると相手局ステ
ーシヨンにおいては、受信動作が実行される
(S6)。
第9図は、第8図の一次局処理に対応する二次
局処理を示したものであり、第6図におけるステ
ーシヨン19bの二次局処理に対応する。
まずはじめに相手局ステーシヨンポート番号指
定値DPORTに対応する受信ポートである受信ポ
ート21bにて論理通信路の接続が行なわれる。
送信バケツトの動作は、第7図に示され、共通物
理伝送路を介して送信パケツトが受信されると、
これは入力キユーにキユーイングされる。そして
伝送制御タスクによる受信入力処理を介して時
局/相手局ポート番号が読込まれ。該当するポー
ト番号であるDPORTの値の受信キユーにキユー
イングされ、二次局処理と接続される。
すなわち、二次局処理においては、伝送制御タ
スクよりのメツセージ待ち状態となり(ST1)、
メツセージを受けるとメツセージ受信による起動
及び自局ポート、相手局ポートの番号を読込み
(ST2)、次にメツセージデータの解読を行ない、
応用処理がなされた後に(ST3)、データ入力時
の相手局ポート番号であるDPORTを自局ポート
番号とし、また、データ入力時の自局ポート番号
を相手局ポート番号に指定し(ST4)、次に伝送
制御タスクに対してパケツトを送り返送送信要求
を行なう(ST5)。この送信の流れは、第6図中
の受信ポートPORT21bから送信ポート
PORT20aへの返送送信に対応し、二次局に
て受けたポート番号より一次局から送つたポート
番号に対して返信送信を行なうことを表わしてい
る。
そして、伝送制御タスクに完了ステータスが送
られてくるのを待ち(ST6)、返信送信のステー
タスが伝送制御タスクから返つてきたところでタ
スクが再起動され、ステータスチエツクを行ない
(ST7)、二次局処理が完結する。
これに対して一次局処理においては、二次局処
理にて、二次局ステーシヨン19bの出力キユー
により返送送信バケツトが出力され、一次局ステ
ーシヨン19aにて受信され、入力キユーにキユ
ーイングされると、前述のように二次局ステーシ
ヨンにて返送送信時に相手局ポート番号として
は、一次局ステーシヨン19aの送信ポート20
aを指定し、返信送信を行なつているために、送
信ポート20aに対応するポートに入力され、一
次局タスクが待ち状態にある自局PORTと一致
するため、自局ポート20aに対して相手局ステ
ーシヨンからの返送データ受信待ち状態にある一
次局処理タスクは再起動が行なわれる。そして、
受信データの入力および受信データ処理が行なわ
れて後、一次局動作は完結する。
以上のように、各制御装置間は、論理的通信路
であるポートを送信側からのデータ送信時におい
て、自局/相手局ポート番号を指定することによ
り、各制御装置間の一次局処理と二次局処理が関
係づけられることになり、これによつて論理的通
信路の接続が行なわれ、論理通信路によるタスク
間交信の制御が実現され、かつ物理的伝送路は一
つであるものの論理通信路を複数設定することに
より、上述のように高速伝送が可能なこととあい
まつて第8図、第9図に示したようなタスクが複
数存在し、動作したとしても、他のポートのタス
クには無関係にタスク間交信をリアルタイムで複
数並列に実行することが可能となる。すなわち、
ポートが単一の場合のように待ち行列とならず、
並列的に交信することができて高速な通信が可能
となる。
つぎに前述の伝送制御系による本発明による全
体システム管理を行なう群管理制御メイン機能の
自動設定動作を説明する。
第11図は本発明による自局群管理制御状態モ
ニタデータ送信動作の、そして第12図は本発明
による群管理制御メイン機能部の決定動作のそれ
ぞれ一例を示すフローチヤートであり、第13図
は第12図における群管理制御メイン機能決定ロ
ジツクのアルゴリズムの詳細を示す動作のフロー
チヤートである。
また、第14図は本発明による各単体制御部単
位の群管理制御状態モニタデータ情報を格納する
群管理制御マスタモニタテーブルを示している。
また、第15図は本発明による全体システム内に
おける群管理制御マスタの優先度を設定するため
のマタス優先度データテーブルを示しており、こ
のテーブルは各単体制御部内に固定されて設けて
あり、かつ、同一のデータが設定されている。
群管理制御メイン機能の指定は次のようにして
行なう。
各単体制御部2−1〜2−N内において、第1
2図に示す如く一定時間間隔にて、自局の制御状
態のモニタ作業を実行し、その制御状態から全体
システム集中管理を実行する群管理制御マスタに
なり得るか否かの判定を実施し(S25)、第14
図にて示すマスタモニタの自号機のデータエリア
に対して上記判定結果に応じて群管理制御マスタ
許可/不許可データのセツトを行なう(S26)。
つまり正常に自ステーシヨンが機能していれば許
可を示すデータがセツトされることになる。そし
て前記自局のマスタモニタテーブルへのセツトと
同時に第11図に示す如く、他号機に対して、前
述の伝送制御系を介して前記判定した自号機の群
管理制御マスタ許可/不許可データである自局制
御状態モニタデータの送信を行なう(第11図
S21、S22)。本伝送は一斉同報通信モードにより
実行され、他号機全部に対して自局制御状態モニ
タデータの送信を実施し、他号機全体の伝送制御
タスクからの完了ステータスを受けた後(S23)、
そのチエツクをしてデータ授受の確認を行なう
(S24)。これにより、他号機全部のマスタモニタ
テーブルにおける自号機データエリアに対しての
制御状態モニタデータのセツトとその受信確認を
行なう。
このデータセツトは例えば1号機を例にとる
と、1号機の制御装置のマスタモニタテーブルに
対しては、直接、1号機モニタデータ格納エリア
に、自号機の制御状態モニタ情報のセツトを行な
い、他号機である第2〜第N号機のマスタモニタ
テーブルエリアに対しては、第11図の制御マス
タモニタデータ送信処理を介して伝送制御系にて
自号機と同様、1号機モニタデータ格納エリアに
同一モニタデータのセツトをするかたちで実施す
る。第1図における制御マスタ送信系統1−1
が、それぞれ相当する。同様にして全号機の単体
制御部に前述した1号機動作と同様の制御動作を
実施させることにより、各号機のマスタモニタテ
ーブルには第1〜N号機モニタデータがすべて格
納される。
第11図に示す制御状態マスタモニタデータ送
信処理は、一定時間間隔にて実行されるため、各
号機のマスタモニタテーブルは、逐次更新された
最新データが格納されることになり、リアルタイ
ムなモニタ情報となる。
一方、各単体制御部2−1,〜2−Nにおいて
は、更に前記マスタモニタデータ送信処理間隔よ
り長い周期にて、第12図に示す群管理制御マス
タ決定処理の実行が成される(S27)。
その詳細は第13図に示す如く、第1優先度テ
ーブルの初期化(インデツクスIを0にセツト)
し(S31)、次にインデントIに対応するマスタ
優先度データテーブルの号機のコードを号機イン
デツクスJにセツトする(S32)。そしてJに対
応するマスタモニタテーブルを参照し(S33)、
その号機の単体制御部が現在、群管理制御マスタ
許可状態であるか否かを調べる(S34)。
その結果、マスタ許可状態であつたならばイン
デツクスJに対応する号機を制御マスタに決定し
(S35)、次にマスタモニタテーブルを不許可状態
モードに初期セツトして(S36)、メインルーチ
ンに戻る。ここで不許可状態モードに設定するの
は、群管理制御のマスタとなつている単体制御部
が正常であるならば、第11図の制御が実行され
る段階でマスタモニタテーブルの自局対応のデー
タを許可状態にセツトできるためで、これを正
常、異常の監視の手掛りにするためである。
S34において群管理制御マスタ不許可であつた
ならば次のマスタ優先度テーブルを参照すべく、
インデツクスIをインクリメントし(S37)、S32
に戻る。
次に、第13図S36に示す如く、前記更新剤リ
アルタイムなモニタ情報であるマスタモニタテー
ブル及びシステム内同一の固定データである第1
5図に示すマスタ優先度データテーブルにより群
管理制御マスタの決定処理を実行する。これは第
14図に示すマスタ優先度データテーブルにおけ
る第1優先号機コードに該当する号機より順次マ
スタモニタテーブルの格納データの参照を行な
い、優制度が高くかつ群管理制御マスタモニタデ
ータがマスタ許可状態にある第1番目の号機を制
御マスタと決定することで行なう。
例えば、マスタ優先度データテーブルのデータ
が第1優先より順次1号機、2号機、…、N号機
となつている場合でかつ、1号機が制御マスタ許
可状態となつている場合は、1号機が制御マスタ
に設定され、また1号機が不許可状態であるが2
号機が許可状態であるならば2号機が制御マスタ
として設定される。第12図、第13図に示す群
管理制御マスタ決定ロジツク処理は、各単体制御
部において前述のように一定時間間隔にて実施さ
れる。そのため、群管理制御対象の各単体制御部
2−1〜2−Nではそれぞれリアルタイムで群管
理制御マスタとなつている単体制御部の状態を検
知することができる。
これは、逆に表現するならば、群管理対象とな
つている全システム内の群管理制御メイン機能を
司どる制御機能の自動移行が実現可能ということ
であり、例えば1号機が群管理制御メイン機能と
して、2〜N号機がサブ制御機能部として動作
し、分散制御系群管理システムを形成している際
に、1号機がWDTトリツプ、パワーフエイル、
伝送系コネクタ接続不良等の異常状態となつた場
合に、2〜N号機においては、マスタモニタテー
ブルの1号機モニタデータ格納エリアは、不許可
状態モードに初期セツトされたまま、アクセスさ
れない状態となるため、前記制御マスタ状態決定
処理実行により、2〜N号機のうちの最も優先度
の高い号機が制御マスタと決定され自動的移行が
リアルタイムにて実施できる。その結果、制御マ
スタがマスタとして機能しなくなつた場合でもた
だちに次の単体制御部に群管理制御マスタの機能
を実施させることができ、信頼性の高い分散制御
系を構成することができる。
前述の如く、各単体制御部間の多重化された伝
送制御系に群管理制御マスタモニタデータ送信の
ための独立ポートを開設し、制御マスタ許可/不
許可データ送信を実施し、かつ、各制御装置が独
立にて全体システム管理を実行する制御マスタ決
定ロジツク処理を実施するので、これにより、特
に別系統のライン、あるいはロジツクを設定する
ことなしに集中管理を実行する群管理制御メイン
機能を担わせる単体制御部の自動指定が容易に実
現でき、全体システムとして、群管理制御マスタ
機能部及び各号機単位のサブ制御機能部からなる
分散制御系群管理システムを構成することができ
る。
以上詳述したように本装置は群管理制御におい
て、各単体制御部に群管理制御サブ機能と群管理
制御メイン機能を持たせ、各単体制御部にサブ機
能を実行させるとともに群管理制御メインに指定
された単体制御部には群管理制御メイン機能を実
行させて、各単体制御部より得たサブ機能実行結
果をもとに最適エレベータ決定とその割当て指定
等、状況に合つた最良の形態で運行制御する場合
に、各単体制御部ではそれぞれ所定の時間間隔で
状態モニタ機能を実行し、自己の機能を診断して
群管理制御マスタとして稼働可能な状況にあると
きにはマスタ許可情報を発生し各単体制御部に前
記高速伝送系を介して伝えるとともに群管理制御
マスタ監視機能を実行して群管理制御マスタの指
定を受けた単体制御部の前記マスタ許可情報を前
記状態モニタ機能より長い時間間隔でチエツク
し、そのマスタ許可情報を不許可情報に書替える
ことで群管理制御マスタの指定を受けた単体制御
部の異常監視をし、群管理制御マスタ監視機能の
実行によつて前記群管理制御マスタの指定を受け
た単体制御部の異常を検知すると、その検知した
単体制御部は群管理制御マスタ決定機能を実行し
てマスタ許可情報を出している別の単体制御部を
選定し、その選定した単体制御部に群管理制御マ
スタの指令を与えて、その単体制御部に群管理制
御マスタとして機能させるようにしたものであ
る。
このように群管理制御マスタとして機能し得る
状態にあるかを各単体制御部に逐次自己診断さ
せ、機能し得る状態にあるときにマスタ許可情報
を各単体制御装置に送つて常に各単体制御装置に
自己の状態を把握されるようにしたことで、異常
監視情報の伝送を最小限に止どめることができ、
伝送時間と監視の実行処理を大幅に短縮できると
ともに、異常の発生時には直ちに群管理制御マス
タの機能を異常のない他の単体制御部に移行させ
ることが出来、信頼性が高くしかも監視のための
処理効率が高い。且つ、伝送情報数が最小で済む
のでその分、監視機能のための設備費も低減でき
るエレベータ群管理制御装置を提供することが出
来る。
尚、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限
定することなくその要旨を変更しない範囲内で適
宜変形して実施し得る。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明によれば特別に異
常監視のためのラインを設けることなしに容易に
かつ安価にて全体システム管理を実行する群管理
メイン制御機能部の自動設定をすることができ、
しかも前記メイン制御機能部を司どる単体制御部
がWDTトリツプ、パワーフエイル、伝送路切
断、伝送路接続不良等異常状態が発生した場合に
も前記自動設定機能により群管理メイン制御機能
部の自動移行をリアルタイムで実施可能となり、
安価な構成にて全体システムの信頼性の向上並び
に効率の向上を図ることのできる分散制御系群管
理制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による制御マスタモニタデー
タ送信の系統を示すモデル図、第2図は本発明に
よるエレベータシステムの構成を示すブツク図、
第3図は本発明によるエレベータの伝送制御方式
における単体制御部のソフトウエアシステム構成
の一例を示す図、第4図は本発明による高速伝送
系のハードシステム構成を示すブロツク図、第5
図は本発明による伝送系の論理的通信路のシステ
ム構成を示すブロツク図、第6図は本発明による
論理的通信路間接続を示す系統図、第7図は本発
明による伝送制御システムの制御動作を説明する
ブロツク図、第8図、第9図はそれぞれ本発明に
よる各タスク間交信における一次局、二次局機能
処理の具体的動作を示すフローチヤート、第10
図は本発明による伝送制御ソフトウエアが管理す
る管理テーブルの一実施例を示す図、第11図は
本発明による制御マスタモニタデータ送信動作を
示すフローチヤート、第12図及び第13図は本
発明による群管理制御マスタ決定ロジツク処理動
作を示すフローチヤート、第14図は本発明によ
る群管理制御状態モニタデータ情報を格納する群
管理マスタモニタ管理テーブルの例を示す図、第
15図は、本発明による群管理制御マスタ優先度
設定のためのマスタ優先度データテーブルの一例
を示す図である。 1−1〜1−N……制御マスタデータ伝信系
統、2−1,〜2−N……単体制御部、3……ホ
ール呼び釦、4……ホール呼び伝送制御部、5…
…監視盤、6……高速伝送系、7……低速伝送
系、8……リアルタイムOS、9……単体制御機
能タスク、10……群管理制御メイン機能タス
ク、11……群管理制御サブ機能タスク、12…
…伝送制御タスク、13……マイクロプロセツ
サ、14……データリンクコントローラ、15…
…メデイアアクセスコントローラ、16……シス
テムバス、17……制御ライン、18……シリア
ル伝送系、19a……ステーシヨンa、19b…
…ステーシヨンb、20a……送信ポートa、2
0b……送信ポートb、21a……受信ポート
a、21b……受信ポートb。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 複数の階床に対して複数台のエレベータを就
    役させ、発生したホール呼びに対してそれぞれの
    エレベータの状態情報に基づきエレベータ運行を
    決定する評価演算を行ない、各エレベータ毎の評
    価をして最適なものを上記ホール呼びに応答させ
    る等、状況に合つた最良の形態で運行制御するよ
    うにしたエレベータ群管理制御装置において、各
    エレベータ毎に設けられるそのエレベータ単体の
    各種制御用の単体制御部を高速データ伝送系で連
    絡するとともに各単体制御部にはそれぞれ群管理
    制御のための自己の前記評価演算を行なう群管理
    制御サブ機能と、その評価演算結果を他の単体制
    御部に伝送する伝送機能と、群管理制御メインに
    指定された時、各単体制御部より得た評価演算結
    果をもとにした最適エレベータ決定とその割当て
    指令等、状況に合つた最良の形態で運行制御する
    ための制御と指令をする群管理制御メイン機能
    と、所定の時間間隔で自己の機能を診断し、群管
    理制御マスタとして稼動可能な状況にあるときに
    はマスタ許可情報を発生し各単体制御部に前記伝
    送系を介して伝える状態モニタ機能と、群管理制
    御マスタの指定を受けた単体制御部の前記マスタ
    許可情報を前記状態モニタ機能より長い時間間隔
    でチエツクし、そのマスタ許可情報を不許可情報
    に書替えることで群管理制御マスタの指定を受け
    た単体制御部の異常監視をする群管理制御マスタ
    監視機能と、群管理制御マスタの指定を受けた単
    体制御部の異常を検知した時、マスタ許可情報を
    出している別の単体制御部を選定して群管理制御
    マスタの指令を与える群管理制御マスタ決定機能
    とを具備したことを特徴とするエレベータ群管理
    制御装置。
JP62049049A 1987-03-04 1987-03-04 エレベ−タ群管理制御装置 Granted JPS63218480A (ja)

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