JPH0559032B2 - - Google Patents

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JPH0559032B2
JPH0559032B2 JP60115926A JP11592685A JPH0559032B2 JP H0559032 B2 JPH0559032 B2 JP H0559032B2 JP 60115926 A JP60115926 A JP 60115926A JP 11592685 A JP11592685 A JP 11592685A JP H0559032 B2 JPH0559032 B2 JP H0559032B2
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、複数の階床に対して複数のエレベー
タを就役させるエレベータの群管理制御に係り、
特に伝送制御系により群管理制御機能の一部の処
理の分散化を図つたエレベータの群管理制御装置
に関するものである。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
近年、複数台のエレベータを並設した場合に、
エレベータの運転効率向上及びエレベータ利用者
へのサービス向上を図る為に、各階床のホール呼
びに対して応答するエレベータをマイクロコンピ
ユータなどの小型コンピユータを用いて合理的且
つすみやかに割当てるようにすることが行なわれ
ている。すなわち、ホール呼びが発生すると、そ
のホール呼びに対してサービスする最適なエレベ
ータを選定して割当てるとともに、他のエレベー
タはそのホール呼びに応答させないようにしてい
る。
このような方式の群管理制御において、最近で
は、学習機能を有したものがあらわれ、リアルタ
イムで各ホール呼びに応答した場合のかご呼び登
録データの測定、乗降荷重のデータ測定など学習
データによる階間交通量の把握や各ホールでの平
均到着間隔時間の把握などが行なわれるようにな
つた。
そして、前記測定データをもとに各時間帯ごと
に測定データを処理し、各ビル固有の需要を把握
しホール呼び発生時の最適号機の決定、出動時、
昼食時、退勤時間帯等の設定、閑散時の分散待機
ゾーンの設定、省エネルギのための休止台数の設
定等の群管理制御に直接的に応用している。
群管理制御装置は、上記機能を通常、複数のマ
イクロコンピユータなどの小型コンピユータによ
り分散処理しており、また群管理制御装置とマス
ター、スレーブの関係で接続されている単体エレ
ベータ制御用単体制御装置もマイクロコンピユー
タ等の小型コンピユータにより構成されていてデ
ジタル化されており、群管理制御装置と単体制御
装置とのコンピユータ間直列伝送などの伝送ライ
ンにより高速の情報の伝達を行なつている。
このように、群管理制御を行なうエレベータシ
ステムは、マイクロコンピユータにより制御のソ
フトウエア比率の増加、コンピユータ間の高速情
報伝送等システム全体が複雑化、デジタル化され
てくる傾向にある。
このような状況下において、従来は、群管理制
御装置は集中制御系であり、各単体制御装置との
間で基本データの伝送を行ない、その基本データ
をベースにして、群管理制御装置にて号機単位の
データ処理を行なつていた。
従つて、群管理エレベータシステムの大きさ、
すなわち階床や台数が増加すると、群管理制御装
置内のコンピユータの負荷が増大してしまい、ホ
ール呼びの需要が多くなると処理能力上影響を受
けることになる。例えば、予約表示のあるシステ
ムなどにおいては、ホール呼び発生から最適号機
の予約灯点灯までの処理時間が階床、台数で変わ
つてきてしまい、群管理制御装置のコンピユータ
の負荷が大きく全体のシステムにおいてコンピユ
ータの負荷バランスを悪化させることになる。ま
た、システムダウンが生じた場合に、群管理制御
機能が一度に低下してしまい、全体のシステムに
対する効率が悪かつた。
〔発明の目的〕
本発明は、上記の事情に鑑みてなせれたもので
ありその目的とするところは、各単体エレベータ
を制御する単体制御装置間を伝送系で結びかつ群
管理制御補助機能をもたせた群管理制御装置をマ
スタとして各号機単位の処理を単体制御装置にて
行ない群管理機能の分散処理化を行なうことによ
りコンピユータの負荷分担の均一化、全体システ
ムの効率向上を実現させる群管理制御装置を提供
することにある。
〔発明の概要〕
上記目的を達成するために本発明は、複数の階
床に対して複数のエレベータを就役させ、発生し
たホール呼びに対し最適なエレベータを割当てて
サービスするエレベータの群管理制御装置におい
て、複数のエレベータの各々に対応して、これら
の単体制御部とは独立してこれらの単体制御部を
介して上記各エレベータを統括制御する群管理制
御部とを具備している。そして、上記各単体制御
部には群管理補助制御手段を備えるとともに、上
記群管理制御部には群管理主制御手段を備え、ホ
ール呼びが発生した場合に、上記群管理主制御手
段から上記各群管理補助制御手段に対し動作指令
を送出して、ホール呼びに対する応答に必要な待
ち時間に関連した所定の評価計算を行なわせ、こ
れらの群管理補助制御手段により得られた計算結
果を基に、群管理主制御手段により最適なエレベ
ータを選択して対応する単体制御部に割当てて応
答させるようにしている。
すなわち本願発明は、群管理制御部と、各エレ
ベータごとの単体制御部とを互いに独立して設
け、ホール呼びが発生した場合に、群管理制御部
が備えた群管理主制御部から各単体制御部が備え
る群管理補助制御部に対しそれぞれ対応するエレ
ベータに関する評価計算を行なわせ、これらの評
価計算の結果を基に上記群管理主制御部で最適な
エレベータ選択して対応する単体制御部に割当て
て応答させるようにしたことを特徴としている。
〔発明の実施例〕
以下、図面を用いて本発明の一実施例について
説明する。第1図は、本発明が適用される群管理
制御システムの構成を示すブロツク図である。
第1図において、1は群管理制御部であり、こ
の群管理制御部1は、各単体エレベータの制御を
行なう単体制御部2−1,〜2−Nと高速伝送系
6、低速伝送系7を介して接続されている。群管
理制御部1及び単体制御部2−1,〜2−Nは、
単数あるいは複数のマイクロコンピユータなどの
小型計算機により構成されており、ソフトウエア
の管理下により動作している。
高速伝送系6は、単体制御部2−1,〜2−N
と群管理制御部1の間、すなわち、主に機械室の
制御計算機間の伝送を行なう伝送制御系であり、
高速で高インテリジエントなネツトワークで接続
されている。そして、群管理制御に必要な制御情
報を群管理制御部1、各単体制御部2−1,〜2
−Nの間で高速に授受している。低速伝送系7
は、各ホールのホール呼び釦3、監視室の監視盤
5など、主に昇降路を介して送られる情報の伝送
を行なう伝送制御系であり、高速伝送系6に比較
して低速であり、長距離のため光ケーブルなどに
より構成されており、群管理制御部1、単体制御
部2と接続され、データの授受を行なつている。
群管理制御部1が正常な場合は、ホール呼び釦
3は低速伝送系7を介して群管理制御部1ににて
制御され、ホール呼び釦3が押されるとホール呼
びゲートを閉じて登録ランプをセツトするととも
に、高速伝送系6を介して送られてくる単体制御
部2の情報をベースに最適号機を決定し、その単
体に対して制御指令を行なう。そして、制御指令
を受けた単体制御部は、その制御指令をホール呼
び情報として単体制御を行なう。
第2図は、本発明による群管理制御部および単
体制御部のソフトウエアシステムの一実施例を示
すソフトウエアシステム構成である。ソフトウエ
アの構成は、オペレーテイングシステムであるリ
アルタイムOS8により単体制御機能タスク、群
管理制御メイン機能タスク、群管理制御サブ機能
タスク、伝送制御タスクの各タスク9〜12が管
理されており、リアルタイムOS内のスケジユー
ラにより各タスク9〜12は起動されており、ホ
ールドされたりしている。これら各タスク9〜1
2の内の単体制御機能タスク9は、単体制御部2
−1,〜2−Nにおいて核となる機能であり、各
単体制御部2−1,〜2−Nを動作するためのタ
スクであつて、優先順位が高く、常に一定間隔に
て起動している。
単体制御部2−1,〜2−Nにはこの他、郡管
理補助制御手段としての群管理制御サブ機能タス
ク11、伝送制御タスク12の各タスクが付加さ
れている。群管理制御サブ機能タスク11は発生
ホール呼びに対する自エレベータの応答に要する
時間に対応した評価値の計算を所定の評価計算式
に基づいて行なう機能である。
また、群管理制御メイン機能タスク10、伝送
制御タスク12は群管理制御部1に持たせてあ
る。
群管理主制御手段としての群管理制御メイン機
能タスク10は、群管理制御部1の中心になる機
能であり、ホール呼びが発生すると各単体制御部
部2−1,〜2−Nに順に起動指令を送り、各単
体制御部2−1、〜2−Nに分散した群管理制御
サブ機能タスク11を起動させるとともに各単体
制御部2−1,〜2−Nに分散した群管理制御サ
ブ機能タスク11の求めた各号機ごとの前記評価
値の情報データを収集し、比較演算することによ
り、前記ホール呼び発生階床に最も速く応答出来
る最適号機を決定し、該当号機に対して制御指令
を行なうとともにホール呼び釦3の制御を行な
う。
郡管理制御サブ機能タスク11は、群管理制御
部1の各号機単位の情報の処理を行なう機能であ
り、群管理制御メイン機能タスク10の制御のも
とに情報の処理を行なう。
すなわち、群管理制御メイン機能を有する計算
機により、高速伝送系6を介してタスクの起動、
終結の管理を行なう構成となつており、マスタで
ある群管理制御メイン機能局からの指令により号
機単位に分散処理を行ない、メイン機能局に対し
て、上記処理完了時点でデータを搬送する構成と
なる。伝送制御タスク12は、上記、高速伝送系
6のデータの授受および群管理制御サブ機能タス
ク11の起動、終結の制御を行なう。
第3図は、第1図の高速伝送系6のシステム構
成を示すブロツク図の一実施例である。伝送制御
はマイクロプロセツサ13を用いて行なう構成で
あるが、例えばISO(国際標準化機構)が提唱す
るLANネツトワークモデル階層のデータリンク
階層を制御する部分としてはハードウエアで構成
されたデータリンクコントローラ14及びメデイ
ア・アクセス・コントローラ15を用いており、
データ伝送を高インテリジエントにて行なえる構
成となつている。そして、高速伝送制御に対して
マイクロプロセツサ13が管理する伝送制御ソフ
トウエアの比率を軽減させる構成がとられてい
る。例えば上記高インテリジエント伝送制御を実
現するコントローラとしてデータリンクコントロ
ーラ14としては、インテル(INTEL)社の
LSIであるi82586が、また、メデイア・アクセ
ス・コントローラとして同じくインテル社の
i82501などが実用化されており、これを用いるこ
とで、10Mビツト/秒というような高速伝送機能
をマイクロプロセツサのサポート比率を軽減した
形で比較的容易に行なえる。尚、16はシステム
バス、17は制御ライン、18はシリアル伝送系
である。
次に第4図〜第6図を参照して各計算機間の制
御動作を説明する。
第4図は、ホール呼び発生時の場合を例にした
群管理メイン機能タスクを有する群管理制御部1
の動作の一実施例を示すフローチヤートであり、
第5図は、高速伝送系6において、タスクの起
動、終結の制御を行なうための送信データテキス
トの一実例を示すフオーマツトを示す図である。
また、第6図は、上記分散処理を実現するための
各制御部間のタスク間交信における動作の遷移を
示す図である。ホール呼び発生時の各制御部及び
伝送制御系を例にとり、具体的に進める。
ホール呼び釦が押されてホール呼びが発生する
と、伝送制御部4より低速伝送系7を介して群管
理メイン機能タスクを分担する群管理制御部1に
ホール呼び発生の情報が入力される。すると群管
理制御部ステーシヨンの群管理制御メイン機能タ
スク10においては、第4図のST1が実行さて各
単体制御部2−1,〜2−Nへ発生ホール呼びの
情報及び群管理制御サブ機能タスク11の起動情
報を送信し、各単体制御ステーシヨンに対してタ
スク起動要求を行なう。
上記の群管理制御サブ機能タスク起動要求の送
信フオーマツトは、第5図aの送信データテキス
トフオーマツト1に対応する。すなわち、第5図
a中のDSは行先ステーシヨンアドレスであつて
各単体制御部2−1,〜2−Nに対応するステー
シヨン番号を示し、Kはテキスト識別番号であつ
て、具体的には、上記の場合はタスクの起動要求
情報に対応する。FNCはタスク番号であつて、
上記タスクの起動要求に対して、どのタスクを起
動するかの情報であり、上記の場合は、群管理サ
ブ機能タスクの一つのコードを示している。ここ
で一つのコードと呼んだ理由は群管理サブ機能タ
スクが、各機能ごとに処理機能が複数個ある場合
を想定しているからであり、この場合は、ホール
呼び発生にともなう自己のステーシヨンの評価値
の計算と云うものが具体的には対応する。D1
DNは、起動要求されるタスクに渡すべきメツセ
ージデータであり、起動要求されたタスクは、こ
のメツセージデータを入力情報としてタスクの処
理を行なう。本例では、発生ホール呼び階床の情
報が対応する。
第4図に示すようにタスク起動要求送信を行な
つた群管理制御部1の群管理制御部メイン機能タ
クス10は、各単体制御部2−1,〜2−Nから
の群管理サブ機能タスク処理のデータ送信待ち状
態に入り、(ST2)、一旦、リアルタイムOS8の
スケジユーラに対して、タスクの専有権の開放を
行ない、他の処理にCPU(プロセツサ)の専有権
を与える。これは、第6図に示すように単体制御
部へのタスク起動要求データ送信aから、要求し
た単体制御部のステーシヨンからの要求データの
受信fまでの一連の処理が終了するまでに時間が
かかるからであり、群管理制御メイン機能タスク
10は全号機の各単体制御部2−1,〜2−Nか
らのデータ返送により、待機していた処理に対し
て再起動をかける。
aにおいて群管理制御部1の群管理制御メイン
機能タスク10により各単体制御部2−1,〜2
−Nに対して順に群管理制御サブ機能タスク起動
要求が指令され送信される。すると単体制御部2
−1,〜2−Nにおいては、それぞれこれを受信
する。すなわち、第6図のbに示すようにこれを
受信し、データの解読を行なう。送信データは上
述した送信データテキストフオーマツト1となつ
ているので、指令内容は送信データ中のテキスト
識別番号Kのデータを読解することにより行な
う。そして、この読解の結果、自局ステーシヨン
のタスク起動と認識すると、その認識したステー
シヨン(自局と認識した単体制御部)cに入り、
該当するタスク番号FNCのタスクの起動を行な
う。その際に、タスク番号に該当するタスクに対
して、メツセージデータの引渡しを行なう。本例
においては、該当するタスク番号は、ホール呼び
発生時の評価値(すなわち、単体エレベータのか
ご呼登録、かご位置、運転状態等の情報を用いて
該ホール呼び応答に対して待ち時間に関する評価
を数値的に示したもの。評価に用いる予め定めた
項目による所定の演算式に基づいて計算せる。)
の計算処理タスクであり、ホール呼び発生階のデ
ータをメツセージデータとして引渡す。すなわ
ち、上記認知したステーシヨンにおいては起動コ
マンドによりCPUの専有権を群管理制御サブ機
能タスク11が受けると、上記メツセージデータ
を入力し、その情報をベースに評価計算を行な
い、次に第6図のd及びeを経て群管理制御部1
の群管理メイン機能タスク10に対して第5図b
に示す送信データテキストフオーマツト2のフオ
ーマツトによるデータの返送を行なう。このフオ
ーマツト中、ADRはメモリアドレスを示し、そ
の他は先のものと同じである。この送信データテ
キストフオーマツト2によるデータは、各単体制
御部2−1,〜2−Nから群管理制御部1へとこ
れら各ステーシヨン間を送信されるデータであ
り、第6図のfにて群管理制御部1は、このフオ
ーマツトのデータを受信をすると、このデータ中
のテキスト識別番号Kのデータにより、単体制御
部ステーシヨンへ起動要求したデータに対する要
求データの受信であることを検知し、そのメモリ
アドレスADR、メツセージデータD1〜DNによ
りデータを受信する。伝送制御部4は要求指令を
行なつた全単体制御部ステーシヨンからのデータ
の返送受信をモニタし、すべてのステーシヨンか
らデータを返送されたことを検知すると、第4図
のST3に入り、中断して待機状態にあつた群管理
制御部1の群管理メイン機能タスク10に対して
再起動をかける。そして、次にST4に入り、各単
体制御部2−1,〜2−Nから受信したメツセー
ジデータD1〜DNをベースに比較処理を行なう。
本例のホール呼び発生においては、各単体制御
部2−1,〜2−Nから送られてくるテキストフ
オーマツト2の受信データにおけるメツセージデ
ータD1〜DNは、各単体制御部2−1,〜2−N
のホール呼び発生階に対する評価値であり、群管
理制御部1はその値によりST5にて発生ホール呼
び階の最適号機を決定し、この最適号機の単体制
御部に対し、割付指令を高速伝送系6を介して送
出し、ホール呼び発生処理を完了する。
以上、ホール呼び発生時の処理について本発明
を具体的に述べたが、要約すると基本的には、群
管理制御メイン機能を担うステーシヨンは、タス
ク起動により処理を行なう場合に、各単体制御部
2−1,〜2−Nのステーシヨン各々に対して、
第5図a送信データテキストフオーマツト1に一
致する群管理制御メイン機能側からの必要なメツ
セージデータの送信を行ない、ついでCPUの専
有を避けるために、ここで一旦、このタスクを中
断して抜ける。そして、各単体制御部2−1,〜
2−Nではこのメツセージデータを基に該当する
タスク番号のタスクを起動させ、かつ必要とする
メツセージデータを入力情報として評価値を求め
るべく評価計算処理させる。そして、その評価計
算処理が完了した時点で群管理制御部1のメイン
機能ステーシヨンに対してこの処理に基づくメツ
セージデータ(上記評価値のデータ等)を該単体
制御部から返送する。そして、群管理制御部1で
は全要求ステーシヨン(評価値データの演算を要
求した全単体制御部)からのメツセージ返送完了
によりタスクの再起動をかけ、それらのデータを
ベースに最適号機の決定と割付けの処理を行な
う。このように伝送系を介して、各ステーシヨン
のタスク間交信を行ない分散処理を可能とした。
尚、本発明は上記し、且つ図面に示す実施例に
限定することなく、その要旨を変更しない範囲内
で適宜変形して実施得るのであり、上述の実施例
においては、ホール呼びの発生に対する分散処理
制御を例にとつて説明したが、上述の考え方は他
の処理を行なうタスクにおいても同様に適用する
ことができる。
以上詳述したように本発明は、複数のエレベー
タの各々に対応してこれらのエレベータを個々に
制御する単体制御部を設けるとともに、これらの
単体制御部とは独立してこれらの単体制御部を介
して上記各エレベータを統括制御する群管理制御
部とを具備ている。そして、上記各単体制御部に
は群管理補助制御手段を備えるとともに、上記群
管理制御部には群管理主制御手段を備え、ホール
呼びが発生した場合に、上記群管理主制御手段か
ら上記各群管理補助制御手段に対し動作指令を送
出して、ホール呼びに対する応答に必要な待ち時
間に関連した所定の評価計算を行なわせ、これら
の群管理補助制御手段により得られた計算結果を
基に、群管理主制御手段により最適なエレベータ
を選択して対応する単体制御部に割当てて応答さ
せるようにしたものである。
したがつて本発明によれば、分散可能な処理は
可能な限り各単体制御部に分担させるという群管
理機能の分散処理化を実現でき、従来のように号
機単位に入力していた基本データをベースに各号
機分を群管理制御部に集中処理する方式に比べ
て、システムの号機パラメータによるCPUの負
荷の均一化が可能となり、基本データの無駄な伝
送が軽減され、かつ全体システムのパフオーマン
スを向上させることができる。
また、本発明のような伝送制御のタスク間交信
は、計算機を複数使用するシステムにおいて、分
散処理化を行なう上でも一般的な応用ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による群管理制御エレベータ
システムの構成例を示すブロツク図、第2図は本
発明によるエレベータシステムの群管理制御に用
いるソフトウエアシステム構成例を示す図、第3
図は本発明による高速伝送系のハードシステム構
成例を示すブロツク図、第4図は本発明によるホ
ール呼び発生時の群管理制御メイン機能タスクの
動作を示すフローチヤート、第5図は本発明によ
る各ステーシヨン間のタスクの起動、終結の制御
を行なう伝送系の送信データテキストフオーマツ
トの一実施例を示す図、第6図は本発明による群
管理制御部と各単体制御部間の分散処理の動作遷
移を示す図である。 1……群管理制御部、2−1,〜2−N……単
体制御部、3……ホール呼び釦、4……ホール呼
び伝送制御部、5……監視盤、6……高速伝送
系、7……低速伝送系、8……リアルタイムOS、
9……単体制御機能タスク、10……群管理制御
メイン機能タスク、11……群管理制御サブ機能
タスク、12……伝送制御タスク、13……マイ
クロ・プロセツサ、14……データリンクコント
ローラ、15……メデイアアクセスコントロー
ラ、16……システムバス、17……制御ライ
ン、18……シリアル伝送系。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の階床に対して複数のエレベータを就役
    させ、発生したホール呼びに対し最適なエレベー
    タを割当てでサービスするエレベータの群管理制
    御装置において、 前記複数のエレベータの各々に対応して設けら
    れ、それぞれ個々のエレベータを制御する複数の
    単体制御部と、 これらの単体制御部とは独立して設けられ、こ
    れらの単体制御部を介して前記各エレベータを統
    括制御する群管理制御部とを具備し、 前記各単体制御部は、指令に従つてホール呼び
    に対する応答に要する待ち時間に関連した所定の
    評価計算を行ないその計算結果を送出する群管理
    補助制御手段を各々備え、 かつ前記群管理制御部は、ホール呼びが発生し
    た場合に前記各単体制御部の群管理補助制御手段
    に対し動作指令を発生し、これに応じて各群管理
    補助制御手段から送出された計算結果を基に最適
    なエレベータを選択して対応する単体制御部に割
    当てて応答させる群管理主制御手段を備えたこと
    を特徴とするエレベータの群管理制御装置。
JP60115926A 1985-05-29 1985-05-29 エレベ−タの群管理制御装置 Granted JPS61273477A (ja)

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JP5920674B2 (ja) * 2014-09-10 2016-05-18 東芝エレベータ株式会社 エレベータの群管理システム

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