JPH0566278B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、銀行や郵便局等の金融機関で用いる
ことができる振込依頼記録通帳およびこの振込依
頼記録通帳を利用する振込取引処理方法に関す
る。

〔従来の技術〕

現在、金融機関から振込先に振込みを行なう場
合、振込依頼書、入金伝票および振込金受取書の
３枚綴の一番上の振込依頼書に、受取人の銀行支
店名、口座番号、住所、氏名、依頼人の住所、氏
名および振込金額を記載し、金額相当額の現金を
添えて顧客がテラーにわたすことにより、テラー
はキーボードによる振込依頼書の記載内容の入力
操作および入金処理を行なうことにより振込取引
処理を行なう。

〔本発明が解決しようとする問題点〕

上記の振込み手続によると、振込依頼人は振込
む度に振込依頼書に上記の記載をしなければなら
ず、テラーは送金処理を行なつた後に振込金受取
書を振込依頼人に返却しなければならない。ま
た、振込依頼書の記載に誤記がある場合も少なく
ない。

これ等のことを毎月特定の多数の振込先に行な
うことは顧客の起票およびテラーの処理手続は大
変な作業となる。

また、金融機関側は振込依頼書と入金伝票が手
元に残り、それ等の保存管理をしなければならず
膨大な伝票類が蓄積されることになる。

そこで、最近自動振込機用の振込カードが提案
され、このカードを例えば会費、家賃等の同一口
座に定期的に振込む場合に使用し始めている。こ
れは、振込先の銀行支店名、口座番号、住所、氏
名等をカードに貼付した磁気ストライプに記憶さ
せて振込時に自動振込機に挿入するだけで振込先
情報等の入力を行なうことができるものである
が、これは複数口座への振込みができないと共に
振込金の領収書の機能を持たせることができない
ためにレシート等に振込内容を印字し、これを領
収書に代えて発行することになり、この振込金領
収書の発行動作の簡便化が要求されている。

また、自動振込機によらず窓口にて振込取引を
行なう場合であつてもテラーは取引の都度振込金
領収書を発行しなければならず面倒である。

さらに、取引毎に独立した振込金額領収書では
これをすべて保管しておかないと振込の履歴がわ
からず一覧性が悪いものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、通帳の頁を開いた一方頁に銀行支店
名、口座番号、住所、氏名、依頼人の住所、氏名
等を記載した記載欄を設け、対面する頁に複数回
の振込の各振込年月日および振込金額等の履歴を
順次印字できる振込履歴印字欄を設け、一冊で複
数の振込先に対応可能にするとともにいずれか一
方の頁に頁識別情報を設け、かつその表紙または
裏表紙に振込依頼人データを記憶する記憶部を設
けた振込依頼記録通帳とこの振込依頼記録通帳を
用いることを特徴とし、また、表示手段と入力手
段と印字機能読取機能および頁識別機能を有する
通帳処理手段およびセンタの中央処理装置と取引
データの授受および上記各手段の入出力動作を制
御する主制御部等から成る自動振込装置まは窓口
装置の通帳処理手段に上記通帳を挿入して記憶部
の情報と頁識別情報とにより記載欄の内容を表示
手段に表示し、振込金額を入力手段で入力し、振
込成立後振込履歴印字欄に各振込毎の振込年月日
および振込金額等の履歴を順次印字して返却する
ことを各頁の振込先毎に行なえることができるよ
うにした振込取引処理方法としたことを特徴とす
る。

〔作用〕

上記の振込依頼記録通帳の各記載欄にそれぞれ
異なる振込先の記載事項を記載、各頁の振込先の
第１回目はテラーに振込現金と共に渡すと、テラ
ーは記載事項および依頼人データをキーボードに
より入力してセンタの中央処理装置に送信し、顧
客情報フアイルに記憶させるとともに振込依頼記
録通帳の記憶部に依頼人データを記憶させ、同時
にテラーは振込作業を行ない、通帳処理装置によ
つて振込履歴印字欄に振込年月日および振込金額
を印字して振込依頼人に返却する。このようにし
ておくことにより第２回目以降は、依頼人または
テラーは振込みたい相手先が記載された頁を開い
てこの振込依頼記録通帳を通帳処理装置に直接挿
入すると、通帳処理装置は上記記憶部および頁識
別情報を読取り、主制御部はこの読取り情報に基
づいて依頼人データおよび振込先データをデイス
プレイに表示し、記載事項の内容が正しければピ
ンパツドで確認入力し、さらに入出金機に振込現
金を投入するとともにピンパツドにより振込金額
を入力し、上記デイスプレイにより振込金額と投
入現金の金額とを照合確認して投入金額が正しい
かもしくは多い場合にセンタの中央処理装置との
間で取引データの授受を行なつて振込取引の処理
を実行し、上記通帳の振込履歴印字欄に各振込毎
の振込年月日および振込金額等の履歴を順次印字
して振込依頼人に返却するものであり、他の頁の
振込先にもまつたく同様にして振込処理を行なう
ものである。

〔実施例〕

以下に本発明の一実施例を図面に従つて説明す
る。第１図は振込依頼記録通帳の斜視図、第２図
は開いた状態の平面図、第３図は金融機関の窓口
装置のブロツク図、第４図は窓口装置の１例を示
す斜視図、第５図は処理動作手順を示すフローチ
ヤートである。

図において、１は振込依頼記録通帳、２はこの
振込依頼記録通帳１の頁を開いた一方頁に設けた
頁識別情報、３はこの頁識別情報２と同頁に設け
た振込内容の記載欄であり、振込先の銀行支店
名、口座番号、住所、氏名、依頼人の住所、氏
名、電話番号等を記載する。

４は対面する頁に設けた振込履歴印字欄であ
り、振込年月日および振込金額が連続して印字で
きるようにしてあるもので、例えば１年分12回の
記載ができるようになつている。

５はこの振込依頼記録通帳１の表表紙または裏
表紙の表面に設けた磁気ストライプやICメモリ
等による記憶部である。

６は金融機関の店内に設置された窓口装置、７
は窓口装置５とデータ伝達回線を介して接続する
処理センタ、８は金融機関店内で顧客側とテラー
側を区切るカウンタ、９は顧客に取引データや操
作案内文言等を表示するCRT等のデイスプレイ、
１０は顧客が情報入力に用いるピンパツド、１１
は顧客またはテラーが投入した現金の鑑別、計
数、収納および指定金額の現金の取出し計数・放
出を行なう入出金機、１２は通帳処理装置、１３
は窓口主制御部、１４はテラー用のキーボード、
１５はテラー用のCRT等のデイスプレイ、１６
は処理センタとの取引メツセージの送受時を制御
する通信制御装置、１７は送受信部、１８は処理
センタ７の送受信部、１９は通信制御装置、２０
は中央処理装置、２１は顧客情報フアイルであ
る。

以上の振込依頼記録通帳１と窓口装置６との作
用を説明する。

振込依頼人はまず、振込依頼記録通帳１の記載
欄３に振込先の銀行支店名、口座番号、住所、氏
名、依頼人の住所、氏名等を記載する。これは定
期的に振込先があるものについて各頁ごとに同様
の内容を記載しておくものである。

このようにした振込依頼記録通帳１の各頁の第
１回目の使用は、この振込依頼記録通帳１と振込
金額とを金融機関のテラーに渡すと、テラーは記
載欄３に記載した内容と依頼人データをキーボー
ド１４により入力してそのデータを中央処理装置
２０に送り、顧客情報フアイル２１に記憶させ、
一方振込依頼記録通帳１を通帳処理手段の挿入口
１２ａに挿入し、振込依頼記録通帳１の記憶部５
に上記依頼情報を確認させる。

このようにして記憶処理の済んだ振込依頼記録
通帳１の振込履歴印字欄４に通帳処理装置１２内
で振込年月日および振込金額を印字して振込依頼
人に返却する。これによつて第１回目の振込作業
は完了する。

以上の第１回目の振込操作は各頁の各振込先毎
に行なうものである。

次に、第２回目以降の操作について説明する。
第２回目以降はその後すべて同様であり、振込履
歴印字欄４に記載可能な回数だけ繰返して使用で
きるものであり、上記した如く例えば１年分12回
使用することが可能である。

そこで、第５図に示す如く、顧客または振込依
頼記録通帳１をあずかつたテラーがその振込依頼
記録通帳１の振込みたい相手先を記載した頁を開
いて通帳処理装置１２の挿入口１２ａまたは１２
ｂに挿入すると、通帳処理装置１２は記憶部５お
よび頁識別情報２を読取つて両情報を中央処理装
置２０に送る。

中央処理装置２０では記憶部５の情報より依頼
人情報と頁識別情報２に基づき振込先情報を抽出
して窓口装置６に送る。すると窓口装置６では顧
客またはテラーのデイスプレイ９または１５に表
示を行なう。

同時に操作者が顧客の場合はピンパツド１０
を、テラーの場合はキーボード１４を操作して振
込金額を入力する。次に顧客自身またはテラーが
顧客から現金を預つて入出金機１１に振込現金を
入金する。

入出金機１１は投入現金の真偽鑑別・計数を行
なう。この計数金額は上記入力された振込金額お
よび振込先情報、依頼人情報と共にデイスプレイ
９または１５に表示される。この表示内容が正し
い場合にはピンパツド１０またはキーボード１５
によつて正しい旨の指示を行なう。

窓口主制御部１３は入力された振込金額と入出
金機１１の入金金額が合つているかもしくは上記
入金金額の方が大であるか判別し、判別結果が正
しい場合は取引データを中央処理装置２０に送信
する。これによつて取引が成立して中央処理装置
２０は振込依頼記録通帳１の振込履歴印字欄に記
録する記帳データを窓口主制御部１３に送信す
る。なお、入金が指定した振込金額より少ない場
合にはデイスプレイにその旨の表示が行なわれて
入出金機１１に現金を追加する。

上記送信を受けた窓口主制御部１３は通帳処理
装置１２の印字手段をして振込履歴印字欄４に振
込年月日、振込金額等を印字する。

以上の操作が終了して通帳処理装置１２より排
出された振込依頼記録通帳１を顧客またはテラー
が取出し、同時に入出金機１１より釣銭を受取つ
て全作業は完了する。

以上の第２回目以降の操作は各頁の振込人毎に
同様の操作で行なうことができる。

なお、各頁の振込人の振込履歴記載欄が一杯に
なつた場合には他の空頁を用いて振込履歴記載欄
とすることができる。

また、記憶部が十分な記憶容量を有する場合
は、この記憶部に複数の振込先情報を記憶させ、
上述の頁識別情報２によりその中の特定の１つを
指定して振込先情報を得るようにしてもよい。

さらに、上記において入金は現金で行なう例で
説明したが、依頼人が既に保有している口座から
IDカードやCDカードを用いて振替えるようにし
てもよい。

〔発明の効果〕

以上説明した本発明によると、通帳の各対面頁
の一方頁に振込先の銀行支店名、口座番号、住所
および氏名、依頼人の住所および氏名等を記載し
た記載欄を設けると共に頁識別情報を付けてお
き、対面する頁に振込年月日と振込金額を順次印
字できる振込履歴印字欄を設け、このような両欄
を各対面頁毎に形成し、さらに表紙または裏表紙
の表面に依頼人情報を記憶する磁気ストライプや
ICメモリ等の記憶部を設けて振込依頼記録通帳
とし、予じめ各頁とその頁の記載欄の記載事項を
対応付けて金融機関のセンタの中央処理装置また
は上記記憶部に直接記憶しておくことにより、振
込みたい記載事項の頁を開いて自動振込装置また
は窓口装置の通帳処理装置に挿入するだけで振込
先や依頼人情報を簡単に入力でき、またその開か
れた頁の振込履歴印字欄に振込年月日および振込
金額を印字して顧客に返却するようにしたことに
より、依頼人は定期的に振込む複数の同一振込先
に対してその振込む都度に振込依頼書に所定事項
を記載する必要が無く、しかも各振込履歴印字欄
には振込年月日および振込金額が印字されるため
にテラーまたは自動振込装置はその都度振込金受
取書の発行を無くすことができると共に振込回数
を重ねると振込順に印字されるために一覧性にす
ぐれる利点を有すると共に多数の振込先を１冊で
管理できる利点を有する。

さらに、金融機関は振込金受取書にその都度貼
付する印紙を必要とせず、振込依頼記録通帳を発
行するときに印紙を必要とするだけで以降の振込
手続には印紙は不要となる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す振込依頼記録
通帳の斜視図、第２図は開いた状態の平面図、第
３図は金融機関の窓口装置のブロツク図、第４図
は窓口装置の１例を示す斜視図、第５図は処理動
作手順を示すフローチヤートである。 １……振込依頼記録通帳、２……頁識別情報、
３……記載欄、４……振込履歴印字欄、５……記
憶部、６……自動振込装置または窓口装置、７…
…処理センタ、９……デイスプレイ、１０……ピ
ンパツド、１１……入出金機、１２……通帳処理
装置、１４……キーボード、１５……デイスプレ
イ、２０……中央処理装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 通帳の各対向頁の一方頁を銀行支店名、口座
   番号、住所、氏名、依頼人の住所および氏名等を
   記載した記載欄とし、対面する頁を複数回の振込
   の各振込年月日および振込金額等の履歴を順次印
   字する振込履歴印字欄とするとともに上記頁のい
   ずれか一方に頁識別情報を設け、かつ表紙または
   裏表紙に上記依頼人情報を記憶する記憶部を設け
   たことを特徴とする振込依頼記録通帳。 ２ 表示手段、読取手段、印字手段、頁識別手段
   を有する通帳処理手段と取引データ入力手段およ
   びこれ等各手段の入出力動作を制御するように接
   続しかつデータ伝達装置を介して中央処理装置に
   接続する主制御部等から成る自動振込装置または
   窓口装置を備え、この自動振込装置または窓口装
   置の上記通帳処理手段に上記通帳を挿入して記憶
   部の情報と頁識別情報とを読取り、これら読取情
   報に基づいて記載欄の内容を上記表示手段に表示
   するとともに、振込金額を上記読取手段で入力
   し、振込成立後振込履歴印字欄に各振込毎の振込
   年月日および振込金額等の履歴を順次印字するこ
   とを特徴とする振込取引処理方法。