JPH056537U - 多本平行絶縁電線 - Google Patents

多本平行絶縁電線

Info

Publication number
JPH056537U
JPH056537U JP5169291U JP5169291U JPH056537U JP H056537 U JPH056537 U JP H056537U JP 5169291 U JP5169291 U JP 5169291U JP 5169291 U JP5169291 U JP 5169291U JP H056537 U JPH056537 U JP H056537U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulated
wires
wire
parallel
electric wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5169291U
Other languages
English (en)
Inventor
繁男 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP5169291U priority Critical patent/JPH056537U/ja
Publication of JPH056537U publication Critical patent/JPH056537U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接続対象の端子間を可能な限り短距離で接続
することが可能で、ヒートサイクルに対する耐久性の高
い基板配線用の多本平行絶縁電線を提供する。 【構成】 複数本の絶縁電線2が平面内に配列され、帯
状あるいはシート状に成形された多本平行絶縁電線1。
多本平行絶縁電線1を構成する個々の絶縁電線2が任意
ピッチで彎曲されていると共に、隣接する絶縁電線間が
可撓性を有する合成樹脂3で接着されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、基板配線用の多本平行絶縁電線に関する。
【0002】
【従来の技術】
通信機器や電子機器等においては、基板間を接続して配線する配線材としてデ スクリートワイヤやジャンパー線等が用いられている。これらの配線材を用いて 基板上の端子間を直線で接続する場合、配線材と基板の熱膨張係数が大略一致し ていないと、温度差の大きなヒートサイクルが作用したときに、熱膨張係数の差 に伴う配線材と基板との間に作用する応力により配線材が断線したり基板とのハ ンダ付け部分が剥離したりすることがある。
【0003】 このため、配線材によって端子間を接続する場合、従来は、上記応力を回避す べく端子間を直線で接続せず、ループ状に接続している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のように目的とする端子間をループ状に接続すると、接続に際 して配線材を必要以上に使用して不経済である上、他の部品類と干渉する場合が あり、機器類の特性に悪影響を及ぼす等の問題があった。 本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、接続対象の端子間を可能な限り短 距離で接続することが可能で、ヒートサイクルに対する耐久性の高い基板配線用 の多本平行絶縁電線を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】
本考案によれば上記目的を達成するため、複数本の絶縁電線が平面内に平行に 配列され、帯状あるいはシート状に成形された多本平行絶縁電線において、前記 個々の絶縁電線が、任意ピッチで彎曲されていると共に、隣接する前記絶縁電線 間が可撓性を有する合成樹脂で接着されていることを特徴とするものである。
【0006】 ここで、本明細書において、多本平行絶縁電線とは、複数の絶縁電線が平面内 に互いに交差することなく並行に接着配列され、帯状あるいはシート状に成形さ れた電線をいう。 図1及び図2に示すように、本考案の多本平行絶縁電線1は、例えば、銅線か らなる導体2a上に絶縁被覆2b及び自己融着材層2cの被覆を施した4本の絶 縁電線2を、可撓性を有する合成樹脂3でテープ状に一体成形したものである。
【0007】 絶縁電線2としては、本考案の目的に合致したものであれば、特別の限定はな く、例えば、合成エナメル線やジャンパ線等が使用され、合成エナメル線として は、例えば、ポリアミドイミド絶縁銅線(AIW)、ポリウレタン絶縁銅線(U EW)、ポリエステル絶縁銅線(PEW)、エステルイミド絶縁銅線(EIW) 、ポリイミド絶縁銅線(PIW)が使用される。
【0008】 各絶縁電線2の彎曲ピッチPは、絶縁電線の直径をDとしたときに、直径Dの 20倍以上、200倍以下(20D≦P≦200D)、好ましくは、50Dとす る。また、各絶縁電線間の間隔であるクリアランスCは、直径Dの1/2以下、 1/5以上に設定する(1/2D≧C≧1/5D)。好ましくは、絶縁電線の直 径Dの1/3とする。
【0009】 更に、隣接する各絶縁電線間を接着する合成樹脂3としては、例えば、ポリア ミドやポリアミドイミド等、特に可撓性に優れたものが好ましい。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を詳細に説明する。 先ず、図3に示す絶縁電線配列用の基板5を用い、基板5上に植設した複数の ピン5a間に、導体2a上に厚さ0.010mmの絶縁被覆2bを被覆した後、エポキ シ樹脂からなる自己融着材層2cを被覆した直径D=0.1mmのポリアミドイミド 絶縁銅線(1−AIW)2を所望の本数並行に配列し、前記絶縁銅線2に所定ピ ッチの彎曲を付与した後、各絶縁銅線2の線接触部分を加熱融着させた。
【0011】 ここにおいて、基板5は、複数のピン5aの長手方向における配列間隔、即ち 、配列ピッチPを直径Dの50倍に設定し(P=50D)、長手方向に配列した ピン5aを一列おきに長手方向の位置を若干ズラし、配列される絶縁銅線2間の クリアランスCが直径Dの1/3となるように設定した。従って、基板5上に配 列した複数の絶縁銅線2は、ピッチP=50Dに彎曲し、各絶縁銅線2間のクリ アランスは、C=1/3Dとなっている。
【0012】 次に、配列した複数の絶縁銅線2上にポリアミド系の合成樹脂をコーティング し、これを乾燥固化させて隣接するクリアランスCの部分に薄膜を形成させた。 次いで、互いに接着された複数の絶縁銅線2を基板5から剥離し、本考案の多 本平行絶縁電線を得た。 かくして製造した多本平行絶縁電線にヒートサイクルに関する耐久試験を行っ た。
【0013】 即ち、ポリイミド基板上に 100mmの間隔を置いて配置した複数の端子間を上記 多本平行絶縁電線で夫々ハンダ付けして接続した夫々50個のサンプルを3グルー プ用意した。 これらの各グループについて、−20℃の雰囲気中に15分間放置した後、120 ℃ の雰囲気中に15分放置する場合を1サイクルとして、夫々500,5000,10000サイク ルに亘ってヒートサイクルを繰り返し、多本平行絶縁電線中に発生した絶縁銅線 2の断線又はハンダ付け部分における剥離を検査した。
【0014】 比較のため、絶縁被覆の厚さが0.010mmで、この絶縁被覆の上に自己融着材層 を被覆した同一のポリアミドイミド絶縁銅線を、何ら彎曲させることなく上記ポ リアミド系の合成樹脂で平行に接着した従来の多本平行絶縁電線について、上記 と同一の要領で耐久試験を行った。それらの結果を、本考案の多本平行絶縁電線 を本考案品、従来の多本平行絶縁電線を従来品として表1に併せて示す。
【0015】
【表1】 表 1 ────────────────────────────────── 500 サイクル 5000サイクル 10000サイクル ────────────────────────────────── 本考案品 0 0 0 ────────────────────────────────── 従来品 0 5 23 ────────────────────────────────── このように、本考案の多本平行絶縁電線によれば、10000 回のヒートサイクル を繰り返したにも拘らず、多本平行絶縁電線中の絶縁銅線2の断線やハンダ付け 部分における剥離が発生せず、ヒートサイクルに対する耐久性に優れていること がわかった。
【0016】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案の多本平行絶縁電線によれば、個々の絶 縁電線が任意ピッチで彎曲されていると共に、隣接する前記絶縁電線間が可撓性 を有する合成樹脂で接着されているので、基板配線に使用したとき、環境温度の 上昇に伴う熱膨張を生じた場合に、基板と絶縁電線との間の熱膨張係数差による 応力が絶縁電線に作用しても、絶縁電線間の可撓性を有する合成樹脂が伸び、ま た、彎曲した絶縁電線が伸びる等によって、この応力を吸収することから、多本 平行絶縁電線を構成する絶縁電線が断線したり、端子との接続部が剥離したする ことがなく、ヒートサイクルに対する耐久性が高く、使用上の信頼性に優れてい る。
【0017】 また、この多本平行絶縁電線においては、絶縁電線を彎曲させるだけであるか ら、端子間の接続し際してループ状に接続する必要がないので、接続対象の端子 間を短距離で接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の多本平行絶縁電線を示す平面図であ
る。
【図2】図1の多本平行絶縁電線のII−II線に沿う断面
図である。
【図3】多本平行絶縁電線の製造に用いる基板の斜視図
である。
【符号の説明】
1 多本平行絶縁電線 2 絶縁電線 2a 導体 2b 絶縁被覆 2c 自己融着材層 3 合成樹脂

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 複数本の絶縁電線が平面内に平行に配列
    され、帯状あるいはシート状に成形された多本平行絶縁
    電線において、前記個々の絶縁電線が、任意ピッチで彎
    曲されていると共に、隣接する前記絶縁電線間が可撓性
    を有する合成樹脂で接着されていることを特徴とする多
    本平行絶縁電線。
JP5169291U 1991-07-04 1991-07-04 多本平行絶縁電線 Pending JPH056537U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5169291U JPH056537U (ja) 1991-07-04 1991-07-04 多本平行絶縁電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5169291U JPH056537U (ja) 1991-07-04 1991-07-04 多本平行絶縁電線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH056537U true JPH056537U (ja) 1993-01-29

Family

ID=12893956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5169291U Pending JPH056537U (ja) 1991-07-04 1991-07-04 多本平行絶縁電線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH056537U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004349002A (ja) * 2003-05-20 2004-12-09 Hitachi Chem Co Ltd 輸送機用配線部材およびその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5917408B2 (ja) * 1977-12-02 1984-04-21 キヤノン株式会社 複写機の露光光学系の調整装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5917408B2 (ja) * 1977-12-02 1984-04-21 キヤノン株式会社 複写機の露光光学系の調整装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004349002A (ja) * 2003-05-20 2004-12-09 Hitachi Chem Co Ltd 輸送機用配線部材およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1167976A (en) Circuit board having encapsulatd wiring on component side
US5147510A (en) Flat multicore wire and method of forming the same wire
JPS59112695A (ja) 印刷配線板の製法
RU98116066A (ru) Устройство, в частности для применения в электронном блоке управления, и способ его изготовления
JPH07288041A (ja) フレキシブルフラットケーブル
US4718863A (en) Jumper cable having clips for solder connections
JP4066725B2 (ja) シールド材被覆フレキシブルフラットケーブルの製造方法
JPH056537U (ja) 多本平行絶縁電線
TWM635564U (zh) 抗溫變型扁平柔性導線
JPS6110885A (ja) 電気コネクタ
JPS5830008A (ja) 接着コネクタ
JP3596480B2 (ja) 電子部品用平形配線材とその製造方法
JP4196313B2 (ja) 可撓性電極帯と基板との接続方法及び接続構造
JP2014096224A (ja) フラットケーブル
JPS6331366Y2 (ja)
TWI830195B (zh) 抗溫變型扁平柔性導線及其製程方法
JPH0229609Y2 (ja)
JPS59224012A (ja) フレキシブル配線板
JPH0193081A (ja) フレキシブルテープコネクター部材の製造法
JPH07192541A (ja) フラット電線
JP2564469Y2 (ja) テープ電線
JPH0117771Y2 (ja)
JPH0310623Y2 (ja)
JPS6331445Y2 (ja)
JPH05120922A (ja) ワイヤハーネス