JPH0564852A - 孔付き部品の成形方法 - Google Patents

孔付き部品の成形方法

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JPH0564852A
JPH0564852A JP25596791A JP25596791A JPH0564852A JP H0564852 A JPH0564852 A JP H0564852A JP 25596791 A JP25596791 A JP 25596791A JP 25596791 A JP25596791 A JP 25596791A JP H0564852 A JPH0564852 A JP H0564852A
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敬二 斉藤
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正博 相馬
Hajime Hirofuji
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さな孔が設けられた部品を安価に成形す
る。 【構成】 固定型8に第1凸部10と第1凹部11を交
互に設けると共に、可動型9に第2凸部13と第2凹部
14を交互に設け、1つの第1凸部10が第2凹部14
を介して隣接する2つの第2凸部13に突き合わせるよ
うに型締めし、この状態で溶融樹脂を注入してこれを冷
却・固化する。 【効果】 成形部品に必要とされる孔に比べて金型側の
凸部を充分に大きく設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学式エンコーダに備
えられるコード板やスピーカの上部を覆うスピーカグリ
ル等の多数の孔を有する部品の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学式エンコーダは、回転軸を有するコ
ード板と、このコード板を介して対向配置された発光素
子および受光素子とで概略構成されており、コード板に
は多数の孔(スリット)が周方向に所定ピッチで配列さ
れている。上記コード板は、通常、金属板をエッチング
することによって形成されるが、エッチング技術はレジ
ストの塗布工程やマスキング工程等の複雑な工程を必要
とするため、コストの点で問題があった。そこで、近
時、上記コード板を安価な射出成形法で成形する試みが
なされている。
【0003】図11および図12は、かかるコード板の
射出成形法の従来例を説明するためのもので、図11は
型締め時の金型装置の断面図、図12は型開き時の金型
装置の断面図である。これらの図に示すように、固定型
(第1の型)20のキャビティ形成面には複数の凸部2
1と凹部22が設けられており、一方、可動型(第2の
型)23のキャビティ形成面はフラットに形成されてい
る。このように構成された金型装置は、図11に示す型
締め時に、可動型23のキャビティ形成面が固定型20
の各凸部21に突き合わされ、この状態で図示省略した
ゲートからキャビティ(つまり各凹部22)内に溶融樹
脂が注入される。この溶融樹脂はキャビティ内で冷却・
固定され、図12に示す型開き時に、図示省略したエジ
ェクトピンによって取り出され、これにより複数の孔2
4を有するコード板25が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の成形方法にあっては、凸部21の大きさによって孔
24の寸法が決定されるため、例えば分解能の向上を目
的としてコード板25の孔24の寸法と配列ピッチを小
さくしようとすると、凸部21の幅寸法を高さ寸法に比
べて小さくする必要があり、金型の加工費の高騰や金型
の寿命の低下を余儀無くされていた。なお、このような
問題は上記コード板25に限らず、多数の孔を有する成
形部品において、その孔を小さくする場合も同様であ
る。
【0005】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたものであって、その目的は、小さな孔を有
する成形部品を安価に提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、第1の型と第2の型との間に画成された
キャビティに溶融樹脂を注入し、該溶融樹脂を前記キャ
ビティ内で冷却・固化することにより、多数の孔を有す
る部品を成形する方法において、前記第1の型と前記第
2の型のそれぞれのキャビティ形成面に、凹部と該凹部
よりも幅広な凸部とを連続して設け、型締め時に、一方
側の1つの凸部の両端を他方側の隣接する2つの凸部に
当接させたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記手段によれば、成形後の部品に形成される
孔の大きさは、第1の型の凸部と第2の型の凸部とのオ
ーバーラップ部分となるため、金型の各凸部の幅寸法を
成形部品の孔の幅寸法に比べて充分に大きく設定でき
る。また、孔の深さは、第1の型と第2の型のそれぞれ
の凸部の高さ寸法を緩和した寸法となるため、各凸部の
高さ寸法を孔の深さ寸法に比べて充分に小さく設定でき
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の第1実施例に係る成形方法によって
成形されたコード板の正面図、図2は図1のA−A線に
沿う断面図、図3は図1のコード板を成形する金型装置
の型締め状態を示す要部断面図、図4は図3の金型装置
の型開き状態を示す要部断面図、図5は図3の金型装置
に備えられる固定型(第1の型)を簡略化して示す底面
図、図6は図5のB−B線に沿う断面図、図7は図3の
金型装置に備えられる可動型(第2の型)を簡略化して
示す平面図、図8は図7のC−C線に沿う断面図であ
る。
【0009】図1において、1は合成樹脂製のコード板
であり、該コード板1の外周側にはピッチ間隔が小さく
幅寸法も小さ目な第1の孔2群が、内周側には第1の孔
2群に比べてピッチ間隔と幅寸法が大き目な第2の孔3
群がそれぞれ設けられている。図2から明らかなよう
に、前記第1の孔2群は、コード板1の表面に連続的に
設けられた表面側凹部4と、コード板1の裏面に連続的
に設けられた裏面側凹部5とがオーバーラップする部分
によって形成されている。つまり、表面側凹部4と裏面
側凹部5はコード板1の周方向に位置ずれした状態で対
向しており、コード板1の表面からみると各表面側凹部
4の中央底部に裏面の樹脂部分6が位置し、コード板1
の裏面からみると各裏面側凹部5の中央底部に表面の樹
脂部分7が位置している。したがって、1つの表面側凹
部4または裏面側凹部5について2個ずつの孔2が形成
されている。なお、詳細な説明は省略するが、第2の孔
3群も大きさは異なるものの第1の孔2群と全く同様に
構成されている。
【0010】次に、上記の如く構成されたコード板1の
成形方法を図3〜図8を用いて説明する(ここでは、説
明を省略化するために第1の孔2群についてのみ述べる
が、第2の孔3群についても同様である)。図3,4に
示すように、金型装置は第1の型である固定型8と第2
の型である可動型9とを備えており、この可動型9は図
示せぬ駆動機構によって、図3に示す型締め状態と図4
に示す型開き状態との間を往復移動できるようになって
いる。図5,6に示すように、前記固定型8のキャビテ
ィ形成面には複数の第1凸部10が第1凹部11を介し
て周方向に設けられており、中央にはゲート12が設け
られている。前記第1凸部10と第1凹部11の周方向
に沿う幅寸法はそれぞれa,bに設定されており、また
第1の凸部の高さ寸法(すなわち第1凹部11の深さ寸
法)はcに設定されている。一方、図7,8に示すよう
に、前記可動型9のキャビティ形成面には複数の第2凸
部13が第2凹部14を介して周方向に設けられてお
り、これら第2凸部13と第2凹部14の各寸法は第1
凸部10と第1凹部11と同じく設定されている。ただ
し、第1凸部10と第2凸部13とは周方向に位置ずれ
しており、図3に示す型締め状態から明らかなように、
1つの第1凸部10が隣接する2つの第2凸部13に跨
がるように、つまり第1凸部10の中央に第2凹部14
が対向するように位置ずれしている。
【0011】このように構成された金型装置は、固定型
8と可動型9のそれぞれのキャビティ形成面が突き合わ
されて図3に示す型締め状態となり、この状態でゲート
12からキャビティ内に溶融樹脂が注入される。この場
合、第1凸部10は第2凹部14を覆うように隣接する
2つの第2凸部13に突き合わされ、第1凹部11と第
2凹部14とを含むキャビティに溶融樹脂が注入され
る。この溶融樹脂はキャビティ内で冷却・固化され、図
4に示す型開き時に、図示省略したエジェクトピンによ
って取り出され、図1に示したコード板1が得られる。
【0012】上記第1実施例によれば、成形されたコー
ド板1の孔2群の幅寸法(図2のl寸法)は、第1凸部
10と第2凸部13とのオーバーラップ部分、つまり、
l=(a−b)÷2となるため、孔2の幅寸法lに比べ
て第1および第2凸部10,13の幅寸法aを充分に大
きく設定できる。また、孔2群の深さ寸法(図2のd寸
法)は、第1凸部10と第2凸部13の高さ寸法cを緩
和したもの、つまり、d=2cとなるため、孔2の深さ
寸法dに比べて第1および第2凸部10,13の高さを
半分に設定できる。したがって、例えば厚さ4mmのコ
ード板1に幅寸法l=1mmの孔2を3mmピッチ間隔
で形成する場合を想定すると、図11,12に示した従
来方法では、幅寸法が1mmで高さ寸法が4mmの凸部
21を3mm間隔で多数形成する必要があるのに対し、
上記第1実施例では、幅寸法aが5mmで高さ寸法cが
2mmの第1凸部10と第2凸部13を、それぞれ固定
型8と可動型9にb=3mmのピッチ間隔で振り分けて
形成すれば良いことになる。このため、従来と同一形状
のコード板を成形するのに際し、上記第1実施例によれ
ば金型の加工を容易にできると共に金型の寿命を延ばす
ことができ、換言すると、金型条件を従来と同じにした
場合、上記第1実施例ではコード板の孔の大きさを著し
く小さくすることができる。
【0013】図9は本発明の第2実施例に係る金型装置
の型締め状態を示す要部断面図、図10は図9の金型装
置の型開き状態を示す要部断面図であり、図3,4に対
応する部分には同一符号が付してある。この第2実施例
が前述した第1実施例と異なる点は、固定型8の第1凸
部10を上部凸部10aと下部凸部10bの段付き形状
とし、可動型9の第2凸部13を上部凸部13aと下部
凸部13bの段付き形状としたことで、その余の構成は
同じである。ここで、第1および第2凸部10,13の
幅寸法をa,第1および第2凹部11,14の幅寸法を
b、両上部凸部10a,13aの幅寸法をmとすると、
a,b,mはb<m<a/2の関係にある。
【0014】このように構成された金型装置において、
図9に示す型締め時に、第1凸部10の上部凸部10a
が第2凹部14を覆うようにこれに隣接する2つの下部
凸部13bに突き合わされ、第1凹部11と第2凹部1
4ならびに両上部凸部10a,13a間に画成される空
間(キャビティ)に溶融樹脂が注入される。この溶融樹
脂を冷却・固化後に型開きすると、図10に示すよう
に、三層構造の樹脂部分間に孔2を有するコード板1が
成形される。したがって、本実施例の場合は、1つの第
1凸部10または第2凸部13についてそれぞれ4個の
孔2を形成することができる。
【0015】なお、上記各実施例では、成形部品の一例
として光学式エンコーダに用いられるコード板を挙げた
が、本発明がそれ以外の孔を有する成形部品にも適用で
きるのはいうまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の型および第2の型に設けられる凸部の大きさに比
べて小さい孔を有する部品を成形することができるた
め、金型装置についてみれば加工費の低減化と金型の高
寿命化が図れ、部品についてみれば孔の小形化が図れ、
それ故、小さな孔を有する成形部品を安価に提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る成形方法によって成
形されたコード板の正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のコード板を成形する金型装置の型締め状
態を示す要部断面図である。
【図4】図3の金型装置の型開き状態を示す要部断面図
である。
【図5】図3の金型装置に備えられる固定型の底面図で
ある。
【図6】図5のB−B線に沿う断面図である。
【図7】図3の金型装置に備えられる可動型の平面図で
ある。
【図8】図7のC−C線に沿う断面図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る成形方法に用いられ
る金型装置の型締め状態を示す要部断面図である。
【図10】図9の金型装置の型開き状態を示す要部断面
図である。
【図11】従来例に係る金型装置の型締め状態を示す断
面図である。
【図12】図11の金型装置の型開き状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 コード板(部品) 2 第1の孔(孔) 3 第2の孔(孔) 4 表面側凹部 5 裏面側凹部 8 固定型 9 可動型 10 第1凸部(凸部) 11 第1凹部(凹部) 13 第2凸部(凸部) 14 第2凹部(凹部) 10a,13a 上部凸部 10b,13b 下部凸部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の型と第2の型との間に画成された
    キャビティに溶融樹脂を注入し、該溶融樹脂を前記キャ
    ビティ内で冷却・固化することにより、多数の孔を有す
    る部品を成形する方法において、前記第1の型と前記第
    2の型のそれぞれのキャビティ形成面に、凹部と該凹部
    よりも幅広な凸部とを連続して設け、型締め時に、一方
    側の1つの凸部の両端を他方側の隣接する2つの凸部に
    当接させたことを特徴とする孔付き部品の成形方法。
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