JP2658362B2 - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2658362B2 JP4737089A JP4737089A JP2658362B2 JP 2658362 B2 JP2658362 B2 JP 2658362B2 JP 4737089 A JP4737089 A JP 4737089A JP 4737089 A JP4737089 A JP 4737089A JP 2658362 B2 JP2658362 B2 JP 2658362B2
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cavity
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core
cavities
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ビデオカセットハーフ等のように天板部お
よび天板部から起立する側板部を有する物品を、多数個
一度に成形するための射出成形用金型に係わり、特に、
キャビティの配置密度を高めるための改良に関する。
「従来の技術」 第2図は、従来のビデオカセットハーフ用射出成形用
金型の要部を示す縦断面図である。なおビデオカセット
ハーフは、四角い天板部とその外周に沿って直立形成さ
れた側板部とからなるもので、上下カセットハーフ1対
で箱型のビデオカセットケースが組み立てられる。
この金型は、固定型1と可動型2とから構成され、こ
れらの間にはビデオカセットハーフの形状をなす複数の
キャビティ3,4(一対のみ図示)が互いに隣接して画成
されている。
前記可動型2は、キャビティ3,4それぞれの天板成形
部3A裏面および側板成形部3B裏面を構成する可動型板5,
6と、キャビティ3の側板成形部3Bのキャビティ4側の
外面を構成しこの外面に対し垂直な方向へ移動可能とさ
れたスライドコア7と、前記キャビティ4の側板成形部
4Bのキャビティ3側の外面を構成するサイドコア8と、
このサイドコア8の反対面を固定する固定ブロック9と
を、可動取付板10に取り付けたものである。
また、スライドコア7には、キャビティ3と反対側の
肩部に傾斜面7Aが形成されるとともに、可動型板5との
対向面にはスプリング11が内蔵され、スライドコア7を
キャビティ3から離間する方向に付勢している。
一方、前記固定型1は、図示しない固定取付板に、キ
ャビティ3,4の天板成形部3A,3Bの各外面のそれぞれを構
成する固定型板12,13と、型閉め時に前記スライドコア
7の傾斜面7Aに当接し、スライドコア7をキャビティ3
側に押圧するロッキングブロック14とを取り付けたもの
である。また各キャビティ3,4に連通する射出ノズル
(図示略)が固定型板12,13を貫通して取り付けられて
いる。
この金型によれば、型閉め状態で、ロッキングブロッ
ク14がスライドコア7をキャビティ3側に固定すること
により、キャビティ3への溶融樹脂の注入圧力が高くて
もスライドコア7の倒れを防止してビデオカセットハー
フの成形精度を高めることができるとともに、型開き時
にはロッキングブロック14による押圧が解除されてスラ
イドコア7が成形品からスプリング11で離されるため、
可動型2内に設けられた突き出しピン(図示略)による
離型が可能になる。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、この種の多数個取り金型では、1つの金型
中に設けるキャビティ数が多いほど成形品の生産性およ
び製造コストを低下することができる。そのため金型内
でのキャビティの配置密度を高めることが強く要望され
ているが、上記従来の射出成形用金型では次のような問
題があった。
すなわち、上記金型においてキャビティの配置密度を
高めるには、スライドコア7、固定ブロック9、サイド
コア8の幅を小さくしなければならないが、スライドコ
ア7の幅には構造上の限界があるため、固定ブロック9
とサイドコア8の幅を縮小する以外に改善の余地はな
い。ところが、これらの幅を小さくした場合、樹脂射出
時にキャビティ4の側板成形部4Bに高圧の溶融樹脂が流
入すると、その圧力でサイドコア8および固定ブロック
9に若干の倒れが生じ、成形品の精度低下やバリ発生な
どの原因となる。したがって、サイドコア8と固定ブロ
ック9の幅を小さくするには限界があり、キャビティの
配置密度を現状以上に高めるのは困難だった。
なお、型閉め時にロッキングブロック14によって固定
ブロック9を押圧し、これらの倒れを防止する効果は期
待できない。なぜなら、そのように構成すると、ロッキ
ングブロック14と固定ブロック9が干渉して型閉めを妨
害するおそれを生じるからである。
「課題を解決するための手段」 本発明では上記課題を解決するためになされたもの
で、隣接しあうキャビティをAキャビティおよびBキャ
ビティとした場合に、Aキャビティ側の可動型板、スラ
イドコア、サイドコア、Bキャビティ側の可動型板を、
スライドコアの移動方向摺動可能に貫通支持する補強ロ
ッドを可動型の内部に設けるとともに、スライドコアを
Aキャビティから離間する側に付勢する付勢手段を設け
たことを特徴とする。
「作 用」 この金型では、サイドコアを貫通する補強ロッドによ
り、射出時の高圧によるサイドコアの倒れを防止できる
ため、その分、サイドコアの幅を小さく設定することが
可能となり、キャビティ間の距離を小さくし、キャビテ
ィの配置密度を高めることができる。
「実施例」 第1図は本発明に係わる射出成形用金型の一実施例を
示す縦断面図であり、前記従来例と同一構成部分には同
一符号を付して説明を簡略化する。
この実施例の特徴点は、可動型板5,6の間に、キャビ
ティ3の側板成形部3Bに対して垂直にスライドコア7お
よびサイドコア8を貫通する補強ロッド20が設けられる
とともに、この補強ロッド20に沿ってスライドコア7が
がたつきなく摺動可能とされていることにある。それに
伴い、サイドコア8の幅のLが小さくされ、さらにサイ
ドコア8には補強ロッド20の貫通部においてスライドコ
ア7に向けて膨出する突出部8Aが形成されている。
この補強ロッド20は、射出時のサイドコア8の倒れを
防ぎうる強度が得られる太さとされ、両端は可動型板5,
6に形成された孔に差し込まれ固定されている。また可
動型板5には補強ロッド20に沿って円柱状の凹部21が形
成され、この凹部21には補強ロッド20に通されたスプリ
ング22が収容され、スライドコア7を側板成形部3Bから
離間する方向に付勢している。
上記構成からなる射出成形用金型によれば、サイドコ
ア8を貫通支持する補強ロッド20により、射出時の高圧
によるサイドコア8の倒れを防止できるため、その分、
サイドコア8の幅Lを小さく設定することが可能とな
り、キャビティ3,4間の距離を小さくしてその配置密度
を高めることができる。したがって、金型全体の寸法を
変えることなく、ビデオカセットハーフの成形個数を増
やすことができ、生産性を高めて成形コスト低下が図れ
る。
また、上記実施例では、サイドコア8に膨出部8Aを形
成しているため、その分補強ロッド20による支持長を増
して補強効果を高めることができる。
なお、本発明は上記実施例のようなビデオカセットハ
ーフに限らず、他の物品成形用としてもよいし、必要に
応じては、サイドコア8を複数の部材で構成するなど、
各部を適宜変更してよい。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明に係わる射出成形用金型
においては、隣接しあうキャビティを構成する可動型
板、スライドコア、サイドコアを貫通する補強ロッドを
設けたことにより、射出時の高圧によるサイドコアの倒
れを防止できるため、その分サイドコアの幅を縮小する
ことが可能で、キャビティ間の距離を小さくしてキャビ
ティの配置密度を高めることができる。したがって、金
型全体の寸法を変えることなく、ビデオカセットハーフ
の成形個数を増やすことができ、生産性を高めて成形コ
ストを低下することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるビデオカセットハーフ
の射出成形用金型の一実施例を示す縦断面図、第2図は
従来のビデオカセットハーフの射出成形用金型の縦断面
図である。 1……固定型、2……可動型、 3……(A)キャビティ、3A……天板成形部、 3B……側板成形部、4……(B)キャビティ、 4A……天板成形部、4B……側板成形部、 5,6……可動型板、7……スライドコア、 7A……傾斜面、8……サイドコア、 10……可動取付板、12,13……固定型板、 14……ロッキングブロック、 20……補強ロッド、22……スプリング。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可動型と固定型との間に、天板部とこの天
    板部から起立する側板部とを有する物品形状をなす複数
    のキャビティを隣接して画成し、前記物品を複数個一度
    に成形する射出成形用金型であって、 隣接しあうキャビティをAキャビティおよびBキャビテ
    ィとした場合に、 前記可動型は、A・Bキャビティそれぞれの天板成形部
    裏面および側板成形部裏面を構成する可動型板と、Aキ
    ャビティの側板成形部のBキャビティ側の外面を構成し
    この外面に対し垂直な方向へ移動可能とされたスライド
    コアと、前記Bキャビティの側板成形部のAキャビティ
    側の外面を構成するサイドコアとを具備し、前記スライ
    ドコアのAキャビティと反対側の肩部には傾斜面が形成
    されており、 一方、前記固定型は、A・Bキャビティの天板成形部外
    面のそれぞれを構成する固定型板と、型閉め時に前記ス
    ライドコアの傾斜面に当接し、スライドコアをAキャビ
    ティ側に押圧するロッキングブロックとを具備した射出
    成形用金型において、 前記可動型の内部には、前記Aキャビティ側の可動型
    板、前記スライドコア、前記サイドコア、前記Bキャビ
    ティ側の可動型板を、スライドコアの移動方向摺動可能
    に貫通支持する補強ロッドを設けるとともに、スライド
    コアをAキャビティから離間する側に付勢する付勢手段
    を設けたことを特徴とする射出成形用金型。
JP4737089A 1989-02-28 1989-02-28 射出成形用金型 Expired - Lifetime JP2658362B2 (ja)

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