JPH056437Y2 - - Google Patents

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JPH056437Y2
JPH056437Y2 JP1987064667U JP6466787U JPH056437Y2 JP H056437 Y2 JPH056437 Y2 JP H056437Y2 JP 1987064667 U JP1987064667 U JP 1987064667U JP 6466787 U JP6466787 U JP 6466787U JP H056437 Y2 JPH056437 Y2 JP H056437Y2
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JP
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crankshaft
crankcase
countershaft
webs
balancers
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JP1987064667U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、バランサを備えたカウンタ軸がク
ランク軸と平行に配設されてなる複数気筒のエン
ジンの制振装置に関するものである。
[従来の技術] 一般に、2気筒の2サイクルエンジンでは、エ
ンジンの慣性力(一次モーメント振動)を消すた
めに、ウエブを備えたクランク軸と平行にカウン
タ軸を配設するとともに、カウンタ軸における上
記ウエブに対応した位置にバランサを設けてい
る。そして、クランク軸の一次ギヤ系(クランク
軸とクラツチとの連動ギヤ)から取り出された動
力により上記バランサをクランク軸と同一周期で
回転駆動させ、このバランサの回転遠心力により
エンジンの慣性力を消すようにしている。
上記構成によれば、2つのウエブの奏するモー
メントは、これらのウエブとほぼ同重量で、かつ
同一ピツチで設けられた2つのバランサが奏する
反対方向のモーメントにより、十分に打ち消され
るので、残つたモーメントがエンジンを振動させ
ることはない。
ところが、上記従来のエンジンでは、バランサ
をウエブに対応させて設けているので、両者がク
ランクケース内において同一線上、つまり、シリ
ンダ軸心上にそれぞれ配置された構成となる。し
たがつて、上記ウエブを収容したクランクケース
の大径部と上記バランサとが互いに接触するのを
避けるために、カウンタ軸をクランク軸から大幅
に離して設ける必要がある。このため、カウンタ
軸とクランク軸との軸間距離が大となり、エンジ
ンが径方向に大型化するという傾向にあつた。
このような課題に対応して、2つのバランサを
それぞれのウエブに対してクランク軸の軸方向の
両端側に位置ずれさせて配設し、ウエブとバラン
サとの接触を避けて、カウンタ軸とクランク軸と
の軸間距離を短くしたものが知られている(特開
昭54−7007号公報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上記構成によれば、2つのバランサ
をそれぞれクランク軸の両端側に位置ずれさせた
ため、2つのウエブ間のピツチとこれらに対応す
る2つのバランサ間のピツチが異なつている。
したがつて、このピツチの相違により、2つの
ウエブの奏するモーメントと2つのバランサの奏
するモーメントとがアンバランスとなつて相殺さ
れず、残つたモーメントがエンジンを振動させ
る。
ところで、2サイクルエンジンでは、ピストン
の昇降によりクランクケース内の容積を変化させ
圧力変動を起こすことにより、キヤブレタからの
吸気をクランクケース内に導入しシリンダへ供給
している。上記圧力変動を効果的に発生させるた
めには、上記クランクケース内の吸気導入部分の
容積を十分小さく設定することが必要である。
このため、2サイクルエンジンに、上記各従来
例のように、クランク軸に加えてカウンタ軸を設
ける際は、上記クランクケース内の吸気導入部分
の容積が拡大しないように、この部分とは区画さ
れたカウンタケースを形成し、このケースにカウ
ンタ軸とこれを支持する軸受を配設しなければな
らない。
したがつて、このカウンタ軸の軸受を支持する
軸受支持台をクランクケースから突出して設ける
必要があり、このことがクランクケースの構造を
複雑にしている。
この考案は、上記従来の課題を解消するために
なされたもので、クランク軸とカウンタ軸との軸
間距離を短くできて、エンジンの小型化が達成さ
れ、ウエブとバランサとによつて奏されるモーメ
ントが十分に相殺されて、振動が少なく、クラン
クケースの構造が簡略化できるエンジンの制振装
置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この考案によるエンジンの制振装置は、2サイ
クルエンジンにおける、隣接する2つのウエブ間
のピツチとこれらにそれぞれ対応する2つのバラ
ンサ間のピツチを一致させて、上記バランサを上
記ウエブに対してクランク軸の軸方向に位置ずれ
して配設するとともに、上記カウンタ軸を、ウエ
ブが収容されるクランクケースの大径部に回転自
在に支持させている。
〔作用〕
この考案によれば、ピツチを一致させて、バラ
ンサをウエブに対してクランク軸の軸方向に位置
ずれさせたので、ウエブとバランサとの接触を避
けて、カウンタ軸とクランク軸との軸間距離を短
くできるうえに、ウエブ間のピツチとバランサ間
のピツチが一致しているので、両者によつて奏さ
れるモーメントの大きさも一致し、十分に相殺さ
れてモーメントが残ることはない。
また、カウンタ軸をクランクケースの大径部に
支持させたので、この大径部がカウンタ軸の軸受
支持台を兼ねる構成にできる。このため、クラン
クケースから軸受支持台を突出させて設ける必要
はなく、クランクケースの構造を簡略化できる。
[実施例] 以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説
明する。
図面はこの考案の一実施例を示す縦断面図であ
り、図において、1は2気筒の2サイクルエンジ
ンのクランク軸であり、複数の軸受4を介してク
ランクケース5の小径部5aに回転自在に支持さ
れるとともに、ウエブ(クランクアーム)2,2
を介してコンロツド3,3にそれぞれ連結されて
いる。上記クランク軸1におけるシリンダ軸心M
1,M2の中間位置、つまり、ウエブ2,2間の
オイルシール9,9で挟まれた位置には、駆動ギ
ヤ6が固定されており、駆動ギヤ6の歯面6a
は、クランクケース5に設けた切欠部7からカウ
ンタケース22内に向けて配置されている。
上記カウンタケース22は、クランクケース5
と一体に固着されており、その内部空間8には、
上記クランク軸1と平行にカウンタ軸10が配設
されている。カウンタ軸10の両端部10a,1
0bは、一対の軸受11,12を介してクランク
ケース5の大径部5b,5b、およびカウンタケ
ース22の軸受支持部22a,22bにそれぞれ
回転自在に支持されている。
上記カウンタ軸10の軸受11,12間には、
クランク軸1の上記駆動ギヤ6に係合する従動ギ
ヤ13が固定されており、従動ギヤ13と軸受1
1との間には、一方の気筒に対応したバランサ1
4が設けられている。また、上記カウンタ軸10
の他端部10bは、カウンタケース22の外部に
突出しており、この他端部10bには、他方の気
筒に対応したもう1つのバランサ15が外部から
圧入されている。
上記各バランサ14,15は、ウエブ2,2に
対してシリンダ軸心M1,M2からクランク軸1
の軸方向(図面の左方)へ幅L1だけ位置ずれし
て設けられている。すなわち、2つのウエブ2,
2の軸心M1,M2間のピツチは、これらに対応
するバランサ14,15間のピツチに一致してい
る。これにより、各バランサ14,15は、クラ
ンクケース5の大径部5bと小径部5aとで囲ま
れた空間(デツドスペース)23,23にそれぞ
れ入り込み、上記大径部5b,5bと接触するの
が防がれている。
上記構成において、バランサ14,15がウエ
ブ2,2に対してクランク軸1の軸方向に位置ず
れして設けられているので、バランサ14,15
をクランクケース5の大径部5bを挟んでその両
側に存在する空間23,23にそれぞれ入り込ま
せることができる。したがつて、バランサ14,
15とクランクケース5の小径部5aとが接触し
ない範囲でカウンタ軸10をクランク軸1に近づ
けることができる。これにより、クランク軸1と
カウンタ軸10との軸間距離L2が挟められ、エ
ンジンを径方向(図面の上下方向)に小型化する
ことが可能となる。
さらに、ウエブ2,2間のピツチとバランサ1
4,15間のピツチが一致しているので、両者に
よつて奏されるモーメントの大きさも一致し、十
分に相殺されてモーメントが残ることはない。
また、クランクケース5の大径部5b,5bで
カウンタ軸10の軸受11,12を支持すること
ができるので、上記大径部5bがカウンタ軸10
の軸受支持台を兼ねる構成となる。したがつて、
軸受支持台をクランクケース5から突出して設け
る必要がなくなり、クランクケース5の構造の簡
略化を図ることができる。
また、この実施例では、クランク軸1のウエブ
2,2間に駆動ギヤ6を設けたので、上記駆動ギ
ヤ6に係合する従動ギヤ13をカウンタ軸10の
バランサ14,15間に配置することができる。
したがつて、従動ギヤ13をクランク軸1の一次
ギヤ系に配置する必要がなくなるので、カウンタ
軸10の軸方向の距離を短くすることができ、エ
ンジンを軸方向(図面の左右方向)にも小型化す
ることができる。しかも、クランク軸1のウエブ
2,2間から取り出された動力でバランサ14,
15をクランク軸1と同一周期で回転駆動させる
ことによつて、従来と同様、バランサ14,15
の回転遠心力によりエンジンの慣性力(一次モー
メント振動)を消すことが可能となる。
この考案の他の実施例として、クランク軸1の
駆動ギヤ6およびカウンタ軸10の従動ギヤ13
を、従来のようにクランク軸1の一次ギヤ系にそ
れぞれ設ける構成としてもよい。
この考案に係るエンジンの制振装置は、上記実
施例のように2気筒の2サイクルエンジンに限定
されず、たとえば、多気筒の2サイクルエンジン
についても実施することができる。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、クラ
ンク軸とカウンタ軸との軸間距離を短くできて、
エンジンの小型化が達成され、ウエブとバランサ
とによつて奏されるモーメントが十分に相殺され
て、振動が少なく、クランクケースの構造が簡略
化できるエンジンの制振装置を提供することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示す縦断面図であ
る。 1……クランク軸、2……ウエブ、5……クラ
ンクケース、5b……大径部、10……カウンタ
軸、14,15……バランサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数気筒を有する2サイクルエンジンに、複数
    のウエブを備えたクランク軸と、上記各ウエブに
    対応する複数のバランサを備えたカウンタ軸とを
    平行に配設し、隣接する2つのウエブ間のピツチ
    とこれらにそれぞれ対応する2つのバランサ間の
    ピツチを一致させて、上記バランサを上記ウエブ
    に対してクランク軸の軸方向に位置ずれして配設
    するとともに、上記カウンタ軸を、ウエブが収容
    されるクランクケースの大径部に回転自在に支持
    させたことを特徴とするエンジンの制振装置。
JP1987064667U 1987-04-27 1987-04-27 Expired - Lifetime JPH056437Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987064667U JPH056437Y2 (ja) 1987-04-27 1987-04-27

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987064667U JPH056437Y2 (ja) 1987-04-27 1987-04-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63177343U JPS63177343U (ja) 1988-11-17
JPH056437Y2 true JPH056437Y2 (ja) 1993-02-18

Family

ID=30901032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987064667U Expired - Lifetime JPH056437Y2 (ja) 1987-04-27 1987-04-27

Country Status (1)

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JP (1) JPH056437Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS547007A (en) * 1977-06-15 1979-01-19 Kubota Ltd Engine vibration preventive device

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS547007A (en) * 1977-06-15 1979-01-19 Kubota Ltd Engine vibration preventive device

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63177343U (ja) 1988-11-17

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